JPS63503547A - 窒素系助触媒を使ったメルカプタンを含有する液流の処理 - Google Patents

窒素系助触媒を使ったメルカプタンを含有する液流の処理

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JPS63503547A JP62503559A JP50355987A JPS63503547A JP S63503547 A JPS63503547 A JP S63503547A JP 62503559 A JP62503559 A JP 62503559A JP 50355987 A JP50355987 A JP 50355987A JP S63503547 A JPS63503547 A JP S63503547A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 窒素系助触媒を使ったメルカプタンを含有する液流の処理本発明はメルカプタン 又はメルカプタン系化合物を含んだ流れの処理に係り、特にかかる流れを窒素系 助触媒を添加物として加えることによる、含まれているメルカプタン又はメルカ プタン系化合物の抽出及び触tR酸化の促進に関する。
本発明は特にメルカプタン含有サワー炭化水素留出物をスィートニングする様々 な過程に適合し、またかかるサワー炭化水素留出物がらメルカプタン化合物を抽 出する際使われた使用済カセイ液の再生過程に適合する。
メルカプタン含有サワー炭化水素留出物の処理及び使用済力セイ液の再生は十分 に確立された過程でありそのための方法及び装置については多くの特許が許可さ れている。例えば米国特許第2.988.500号:3.371,031号:  3,413,215号; 3,445,380号: 3,515,677号:3 .574,093月: 3,923,645@: 3,931,054号; 3 ,972,829号;4.003,827@: 4,009,120号: 4. 018,705号; 4,833,860号:4.070,271号; 4,0 87,378号; 4,090,954@: 4,098,681号;4.10 7,078号: 4,113,604号; 4,121,998号: 4,12 1,999号;4.124,531号: II、441,819号; 4,20 6,043号: 4,248,694号二4,298,502号7 4,364 .843号: 4.481.10Fr号7 4,481,107号:4.490 ,246号; 4,498,977号; 4,498,978号:及び4,57 9,121号はメルカプタン含有サワー炭化水素留出物の触tsM化方法及び触 媒の代表的な例を記載している。米国特許第2,425,414号: 2,60 6,099号:2、740.749号; 2,853,432号: 2,921 ,021号: 2,937,986号;3.107,213号; 4,040, 947号: 4,081,354号: 4,104,155号:4.199,4 40号:及び4,362,614号は代表的な抽出方法及び再生方法を記載して いる。米国特許第2,176.806号: 2,215,359号7 2,29 9,426@ :2.662,001号; 3,226,092号: 3,23 8,124号: 3,251,434号;3、496.996号: 3,585 ,005号: 3,758,404号: 3,839,487号;3、977、 829号: 3,989,466号: 3,992,156号: 4,819, 869号:4、039.389号; 4,201,626号: 4,219,4 20号: 4,364,821号;及び4,491,565号は上記種々の方法 を実行するのに有用な代表的な装置を記載している。本出願は上記特許を全て先 行技術として引用する。
一般に、メルカプタン含有炭化水素留出物のスィートニングにより有害なメルカ プタン化合物をより害のないジスルフィドに酸化させることができる。一般に使 われている処理方法では留出物が酸化剤、通常は空気と接触され、またメルカプ タン酸化触媒が通常はアルカリ金属水酸化物の水溶液であるカセイ液中に分散さ れる。サワー留出物と触媒を含むカセイ水溶液とは液相−液相系を形成し、メル カプタンは酸化剤、通常は処理したい炭化水素中に溶解した酸素を含む気体の作 用によりジスルイドに変換される。
より酸化が困難なメルカプタンを含むサワー炭化水素も通常は活性炭上に堆積さ れた金属フタロシアン等の、大表面積吸着支持体上に堆積されたメルカプタン酸 化触媒と接触させることで効果的に処理される。留出物は支持体上の触媒とカセ イ水溶液の存在下で酸化条件下で接触されて処理される。酸化剤は多くの場合処 理したい留出物と混合され、また力セイ液には多くの場合アルカリ金属水酸化物 水溶液が使われる。カセイ液は過程中で連続的にあるいは必要に応じて間けつ的 に供給され、触媒をカセイ液でぬれた状態に保つ。
メルカプタン含有炭化水素留出物はまた留出物をカセイ液の流れに接触させるこ とによってもスィートニングできる。その場合メルカプタンはカセイ液中にメル カプチドの形で抽出される。次いでメルカプチドを含有したカセイ液はスィート ニングされた留出物から分離されカセイ液が使いつくされるまで、すなわちカセ イ液がメルカプタン化合物を抽出する能ツノを失ってスィートニング過程がもは や能率的に実行できなくなるまでリサイクルされる。
従来、この使用演カセイ液は捨てられるかあるいは再使用のため再生されている 。一般に、使用済のカセイ液の再生はメルカプタンを酸化しその結果形成される ジスルフィドをカレイ液から分離することでなされる。一般に使われる再生過程 ではメルカプタン酸化触媒が使用済力セイ液に加えられ、次いで液を酸化剤と接 触させることでなされる。メルカプタン酸化触媒としては普通金属フタロシアニ ンが使われ酸化剤には普通空気等のIll含有気体が使われる。触媒を含んだカ セイ液の流れ及び酸素含有気体は気−液相系を形成し、メルカプタンは前記気体 の存在下でジスルフィドに変換されジスルフィドは沈降により分離される。再生 されたカセイ液は次いで沈降残渣から分離され再使用される。
従来、スィートニング及び再生過程においていくつかの窒素化合物が有用である ことがある程度認識されていた。例えば米国特許第2.508,811号はバラ フェニレンジアミンのN−アルキル誘導体メルカプタンをジスルフィドに酸化す るための触媒として認識している。特に、上記特許では0.002%以下のメル カプタン硫黄を含むエンジン燃料に適した軽質炭化水素油を、酸素とt量で0. 002%〜0.06%のパラフェニレンジアミンN−アルキル誘導体とを溶解さ れた炭化水素源に接触させ、メルカプタンをジスルフィドに変化させてサワー炭 化水素をスィートニングするバッチプロセスが開示されている。
米国特許第2,565,349号はサワー石油留出物をスィートニングする触媒 として比較的大量のピリジンを使うことを開示している。この特許ではサワー留 出物を体積で0.1%〜5%のピリジンと体積で0.1%〜5%のアルカリ溶液 の存在下で弱い酸化剤と60” F〜200°Fの範囲の温度下で接触させるこ とによりメルカプタンをジスルフィドに変換することによるサワー留出物のスィ ートニングが開示されている。
米国特許第3.408.287号はサワー炭化水素の流れを酸化剤及びフタロシ アン触媒と、体積で1,0%〜90%の、ジアルキルスルホキシド、アミノアル コール、アミノヒドロキシアルキルエステル、アルキルアミン。
アルキルポリアミド、アルキルアミド及びこれらの混合物よりなる群より選ばれ る極性有機溶媒を含むアルカリ溶液の存在下で接触させることによるスィートニ ング過程を開示している。米国特許第3.409.543号はさらに極性有機溶 媒を含むアルカリ溶液を従来の手段で再生することをも開示している。
米国特許第3.785.964号はサワー炭化水素の流れを仮焼鋼−鉄固定触媒 床と、好ましくはアンモニア又はピリジンであるINで0.0001%〜5%の M素化合物の存在下で接触させることによる、サワー炭化水素のスィートニング 過程を開示している。
米国特許第3.853.746号はサワー炭化水素留出物のスィートニングにお いてスルフラミド窒素と並んでカルボニルはスルホニルグループにより活性化さ れたスルフラミドを使用することを開示している。
米国特許第4.039.586号は有機チオールをジスルフィドに酸化する方法 を開示している。この場合有機チオールは三成分系アミンの存在下で4−サンヂ ドと反応する。
米国特許第4,048,097号: 4,07g、992号及び4,088,5 67号は金属フタロノアニン触媒複合体を調整する際のアンモニウムトナーの使 用を開示している。
米国特許第4,100,057号: 4,142,964号及び4,168,2 45号はサワー石油留出物の触媒スィートニングにおける少量のモルホリンの使 用を開示している。
米国特許第4,121,997号: 4,124,493号: 4,124,4 94号: 4,127,474号: 4,156,641号; 4,157,3 12号; 4.159.964号: 4,203,827号:4.206,07 9号: 4,213,877号: 4,250,022号: 4,260,47 9号:4、276、194号: 4,290,913号; 4,290,916 号: 4,290,917号;4.293,442号: 4,295,993@ : 4,298,463号: 4,299,729号及び4、308.169号 はメルカプタン化合物の酸化過程におけるイオン性4成物アンモニウム化合物の 使用を開示している。
米国特許第4,207,173号はテトラアルギルグアニジンを使って普通サワ ー炭化水素のスィートニングに使われている水酸化ナトリウム水溶液のかわりに 塩基性媒質を供給することを開示している。
米国特許第4,502.949号は炭化水素中に含まれているメルカプタンを酸 化剤と、炭化水素及び酸化剤を水溶液相が存在しない条件下で支持体に支持され た金属キレートメルカプタン酸化触媒及び無水アンモニアと接触させることによ り反応させることよりなるサワー炭化水素のスィートニング過程が開示されてい る。
米国特許第4,514,286号はサワー石油留出物中のメルカプタン濃度を留 出物をヒドロペルオキシド化合物及び4成分アンモニウム水酸化物塩と接触させ ることにより減少させる過程を開示している。
以上の特許も本願中に先行技術として引用しておく。
しかし、上記の方法のいずれも、あるいはこれらの方法で使われる窒素化合物の いずれも、広範囲な過程にはあるいは抽出及び触媒略化の助触媒としては適用で きない。例えば、いくつかの文献が教示している炭化水素液流中での高濃度の窒 素化合物の使用は製品の色に皐ましくない影響を及ぼす。他の方法はスィートニ ング及び再生作業ぐ主に使われている通常の炭化水素/カセイ液/l化剤酸化触 媒系には適用できない。
さらに、これらの過程の多くはかかる従来のシステムには容易に適用することが できない。
ところが、意外なことに、メルカプタン化合物の抽出及び触媒酸化は以下に説明 する少量の窒素系化合物を添加することにより促進されることが見出された。ま た、意外なことに、かかる窒素系化合物は以下説明するように様々なスィートニ ング及び再生過程でも使えることが見出された。
本発明の目的はメルカプタン又はメルカプタン系化合物を含む液の流れを処理す る方法を提供するにある。本発明方法の要旨は最も概括的にはメルカプタン又は メルカプタン系化合物を含んだ第1の液流を第2の液流と接触させて:(1)メ ルカプタン又はメルカプタン系化合物をジスルフィド化合物に変換し:あるいは (2)メルカプタン化合物、メルカプタン系化合物あるいはジスルフィド化合物 を抽出し:あるいは(3)これらの組合わせを実行することにある。
第1の流れはサワー炭化水素留出物又は使用流力セイ液よりなる。第1の流れが サワー炭化水素留出物である場合第2の液流はカセイ液とされ、第1の液流が使 用流ノ】セイ液である場合は第2の液流が炭化水素溶媒とされる。
特に、本発明はメルカプタン又はメルカプタン系化合物を含む第1の液流を第2 の液流と接触させることにより処理してサワー炭化水素留出物又は使用済力セイ 液よりなる該第1の液流から該メルカプタン又はメルカプタン系化合物を抽出し あるいはこれらを触’11M化してジスルフィドに変換しあるいはその両者を行 ない、その際該第1の液流がサワー炭化水素留出物である場合は第2の液流をカ セイ液とし、該第2の流れが使用済力セイ液である場合は該第2の液流を炭化水 素とする、メルカプタン又はメルカプタン系化合物を含む液流を処理する方法で あって、該第1及び第2の′Il流を、少なくとも−の窒素原子を有り゛る非電 解質で実質的に硫黄を含まない有機化合物よりなる窒素系助触媒が該炭化水素液 流に対して重量比で約11)I)lないし約50pcn存在する条件下で相互に 接触させる段階よりなり、該窒素系助触媒はニー又は複数の環が炭素又は窒素原 子よりなる複数環式化合物とニー又は複数の環に少なくとも−の窒素原子よりな る少なくとも−の置換体を有する置換単素環式化合物と:これらの混合物とより なる群より選ばれることを特徴とする方法を提供する。好ましくは重量で約I  DpIIから101111−の窒素系助触媒が使用され、最も好ましい範囲は約 4〜6pp−である。複素環式化合物は約3〜約40個の原子を−又は複数の環 中に含むのが好ましく、特に約2〜約24個の原子を含むのが最も好ましい。一 方、炭素環式化合物はその−又は複数の環中に約3〜約34個の原子を含むのが 好ましく、特に約5〜24個の原子を含むのが最も好ましい。さらに、本発明は 別の液流処理方法及びサワー炭化水素留出物のスィートニング方法をも提供する 。
最も好ましい窒素系助触媒は後出の例7に示すものである。
本発明はサワー炭化水素留出物をメルカプタン又はメルカプタン系化合物の触媒 酸化によりスィートニングする過程、及びメルカプチドを含む使用済力セイ液を 再生する過程に特に適している。
本発明また上記過程に特に適合する種々の装置及び過程に対しても適用可能であ る。例えば、本発明は連続式、バッチ式、並流式、向流式、及びその他の過程で 使用可能であり:液相一液相。液相・−気相等の過程で使用可能であり:充填塔 式、泡鐘トレイ式、攪拌容器式、ファイバ式等の接触装置及びその他の装置に適 用可能であり:固定触媒床や水溶性触媒系の触媒系に適用可能であり二またその 他にも多数の変形例に適用が可能である。従って、本発明はサワー炭化水素のス ィートニング及び使用済力セイ液の再生に関連したほとんどの過程及び装置に適 用可能である。
本発明の利点は図面を参照することにより容易に理解されよう。
第1図は本発明の実施に有用な向流式液相一液相ファイバ式質量輸送装置の概略 図である。
第2図は本発明の実施に有用なファイバ束/固定床組合せ式液相−液相質量輸送 装訳の概略図である。
第3図は本発明の実施に有用な向流式液相一液相ファイバ式質聞輸送装置の概略 図である。
既に説明したように、本発明はメルカプタン及びメルカプタン系化合物を含んだ 流れを処理する方法を提供する。メルカプタン化合物は一般に一5HIを含む硫 化水素化合物と定義され、本発明でもこの定義に従う。メルカプタン系化合物は 本発明では説明の都合上例えばメルカプチド及びジスルフィドの如きメルカプタ ン誘導体と定義する。本発明は特にメルカプタン含有サワー炭化水素留出物のス ィートニング及びかかる留出物からのメルカプタン化合物の抽出に使われたカセ イ液の再生に適合する。
本発明は最も概略的には少超の窒素系化合物を抽出及び酸化反応の助触媒として 使うことによる従来のスィートニング及び再生過程の改良に関する。助触媒は一 般に促進触媒と定義されているが本発明では本発明実施例で使われる触媒の触媒 作用の促進剤及び抽出促進剤の双方の意味で使われる。従って、本発明では窒素 系助触媒はメルカプタン系化合物の抽出を促進すると同時にこれらの触媒酸化使 用を促進し、これにより最少限の費用でスィートニング及び再生能力を向上させ る。
先に説明したように、本発明による改良は種々のスィートニング及び再生過程に 特に適している。例えば、メルカプタンをジスルフィドの形に触w、酸化により 酸化させることによるサワー炭化水素液流のスィートニングにおいて、サワー炭 化水素液流はカセイ液流と、酸化剤と、メルカプタン酸化触媒とに所定温度及び 圧力条件下でメルカプタンの一部が酸化するのに十分な時間触媒させられる。触 媒酸化作用は抽出及び酸化の両面を有し、メルカプタンはカセイ液からメルカプ チドの形で抽出され、ジスルフィドの形に酸化され、さらに炭化水素液流に逆抽 出されて戻される。窒素系助触媒の作用鍬構は不明であるが抽出及び酸化の両方 を促進する。
好ましい動作温度は約60°F〜200’ Fであり、特に好ましいのは約90 ″Fから約150″Fの範囲である。また好ましい動作圧は大気圧から約15気 圧程度までの範囲である。実際の反応条件は勿論個々のスィートニング過程によ る。
カセイ液はアルカリ金属水酸化物水溶液であるのが好ましく、最も好ましいのは 重量で約5%〜50%の範囲の温度の水酸化ナトリウム又はカリウム水溶液であ る。特に好ましい濃度範囲は約5%〜25%の間であり、更に好ましいのは約1 0%〜20%の範囲である。かかるカセイ液の液流は液化石油ガス(LPG)、 ブタン、ガソリン、ジェット燃料4ケロシン、及びナフサ等を含む種々のメルカ プタン含有炭化水素液流の処理に広範囲に使えるが用途はこれらに限定されない 。、L&!炭化水素液は典型的には多数の異なったメルカプタン硫黄化合物を含 み、この中には特に限定はされないがメチルメルカプタン、エチルメルカプタン 、n−プロピルメルカプタン、イソプロピルメルカプタン、n−ブチルメルカプ タン、チオフェノール及びその他の分岐及び/又は高分子量メルカプタンが含ま れる。
酸化剤は酸素を含有した気体が好ましく、最も好ましいのは空気である。酸化剤 は通常あらかじめサワー炭化水素液流中に溶解されてカセイ液流と接触するが、 これは接触後バブリングされるようにしてもよい。
酸化剤は少なくとも全てのメルカプタンを酸化するのに必要な化学量論値により 決まる量存在するのが好ましく、化学量論値の約100%〜500%存在するの が最も好ましい。
メルカプタン酸化触媒は金属キレートが好ましく、最も好ましいのは金属フタロ シアニンである。本発明では使用中高い活性と安定性を維持するものであればど のようなフタロシアニン触媒でも使用することができる。触媒は通常は7Jセイ 液流中に、あるいは固定床中に複合体として存在する。特に好ましい金属フタロ シアニンにコバルトフタロシアニン及びバナジウムフタロシアニンがある。しか し、触媒がカセイ液流中に可容である必要がある場合には触媒はフタロシアニン 誘導体であるのが好ましく、特にスルホン化及びカルボキシル化誘導体が好まし い。この楊合最も好ましいのはジスルホン化誘導体である。このように、好まし い触媒はコバルトフタロシアニンジスルホナート又はバナジウムフタ0シアニン ジスルホナートである。
触媒がカセイ液流中に添加される場合はその好ましいa度はカセイ液に対する重 量比で約5 ops〜約11000ppの間であり、特に約5 ppm〜約so oppmの間が好ましく、最も好ましいのは約10ppm〜200pp論の間で ある。
上記力セイ液流中に溶解されたメルカプタン酸化触媒に加えて好ましくは同様な フタロシアニン触媒である別の触媒を適当な支持体との複合体の形で加えてもよ い。この支持体は流れが接触する際の条件下において力セイ液及び炭化水素に不 溶、あるいは実質的に影響されないものでなければならない。この点に関して、 高い吸着性及びこのような条件下での安定性の点から活性炭が支持体として最も 好ましい材料である。他の炭素質担体として石炭や骨炭、木炭、さらにここやし ゃその他の木の実の殻あるいは果物の種子等の炭などの炭を使うこともできる。
支持体の選択はその吸着性及び構造、さらに反応条件下におけるカセイ液及び炭 化水素流中での安定性にもとづいてすればよい。
フタロシアニンと支持体との複合体は任意の適当な方法で形成すればよい。−の 方法では支持体が球、ボタン、錠剤、ベレット、環、サドル。
フレーム等様々な形状の一様なあるいは不規則な大きさの粒子の形に形成され、 次いでフタロシアニン触媒の溶液と十分に触接させられる。このためにフタロシ アニンの水溶液が調製され、好ましい実施例では支持体粒子がこの溶液中に浸漬 、懸濁される。別の方法では、溶液が支持体上にスプレーされ、あるいはそそが れて接触させられる。余った溶液は適当な方法で除去され、触媒を含んだ支持体 は乾燥器中で熱風を通しながらあるいは他の適当な方法で180°F以上の温度 で乾燥される。
一般に、安定な複合体が形成される範囲で可能な限り多量の触媒を支持体に複合 化するのが好ましいが、勿論必要に応じてその量を減らすこともできる。典型的 な調整過程ではMmで約1%のフタ0シアニン触媒が、炭素粒を7タロシアニン 触媒の溶液中にひだすことにより活性炭上に複合化される。
窒素系助触媒は系中に、サワー炭化水素液流中にサワー炭化水素液流の重量に対 して約11)l)1〜約50ppm、より好ましくは約1pp■〜約ioppm 、最も好ましくは約4 ppm〜6 pf)Ifの割合で溶解されることにより 導入される。窒素系助触媒はまた系に、炭化水素液流をカセイ液流が接触した後 であるいはカセイ液流が炭化水素液流に接触する前に添加して導入してもよい。
窒素系助触媒は以下の群、すなわち(′l)−又は複数の環が炭素又は窒素原子 よりなる複素環式化合物と:■−又は複数の環に少なくとも−の窒素原子よりな る少なくとも−の置換体を有する置換中素環式化合物と:■少なくとも−の窒素 原子を含む脂肪族化合物と:(A)これらの混合物とよりなる群より選ばれる、 少なくとも−の窒素原子を有し非電解質で実質的に硫黄を含まない有機化合物よ りなるのが好ましい。非電解質化合物は一般に水中で2又はそれ以上のイオンに 解離しにくい化合物と定義されており、本願でもこの定義に従う。複素環式化合 物はまた−又は複数のリング中に約3ないし40個の原子、より好ましくは約4 ないし24個の原子を有するのが好ましく、一方単素環式化合物はその−又は複 数のリング中に約3ないし34個の原子、より好ましくは約5から24個の原子 を有するのが好ましい。
本発明に有用な複素環式化合物の代表例を以下に挙げるが、これらは本発明に有 用な複素環式化合物を網羅しているわけではない:これらにはピリジン、ビコレ ン、ニコチノニトリル、1−フェノルビロール、フェナジン、ビラダジン、ピリ ミジン、2.2−ビピリジン、キノリン。
2.2−ビキノリン、メチルピリミジン、2,4.6−)−リアミノピリミジン 。
トリアジン、メラミン、メチンアミン、3,4−ジアミノピリジン、3−アミノ ピリジン、アクリジン、キナルジン、イソキノリン、4−アミノピラゾロ(3, 4−d)ピリミジン、3−アミノキノリン、7−アザインドール、5−トリアゾ ロ(4,3−a)キノリン、4−7ザベンゾイミダゾル、ピリド(2,3−b) ピラジン、L−ヒスチジン、アミノピペリジン、2.2’−ピキノリン、ペンド トリアゾル、キノキサリン、1,2.4−トリアゾル、5−アミノインダゾル、 トリエチレンジアミン、アミノピラジン、2−メチルピラジン、ニコチン、2− 7ナリンピリジン、2−アミノピリミジン、4−ジメチルアミノピリジン、ベン ゾイミダシル。
N−メチルトリイミダシル、トリイミダシル、ビロール、ピロリジン。
4−メチルピペリジン、2.5ジメチルピロール、ピペリジン、1−エチルピペ リジン、2−エチルピペリジン、ピペラジン、ピラゾール、インドール、3−メ チルインドール、5−メチルインドール、インドリン。
ポリビニルピペリジン、アザビシクロ(3,2,2)ノナン、フタロシアニン、 ホモピペラジン、 1,4,8.12テトラアザシクロペンタジカン、5−アミ ノインドール、カラバゾール、イミダゾール、N−フルキレートイミダゾール、 スカトール、キナリジン、ピユリン、2.3−シクロペンテンピリジン、ペンタ ンドロリン等がある。
本発明に有用な単素環式化合物の代表的なリストを以下に示す。ここでもこれら のリストは全てのかかる化合物を網羅するものではない=N+ 、Nl−ジメチ ルベンジルアミン、4−アミノピレン、アニリン。
2.5−ジメチルアニリン、2.4−シミアミノトルエン、トルイジン、シクロ ヘキサミン、トルニトリル、ニトロベンゼン、シクロペンチルアミン、シクロブ チルアミン、シクロプロピルアミン、4−シクロへキシルアニリン、シクロオク チルアミン、アミノインデン、ナフチルアミン。
アミトリビリン等。
本発明に有用な脂肪族窒素化合物の代表的なリストを以下に示す。ここでもこれ らのリストは全てのかかる化合物を網羅するものではない:これらはメチレンア ミン、尿素、■−オクチルアミン、オクタデシルアミン。エチレンジアミン、し −イソロイシン、トリエチレンテトラミン。
ブチルアミン、N−へブチルシアニド等である。
これらの窒素化合物のうち最も好ましいの1−フェニルビロール、ビラダジン、 ピリミジン、メチルピリミジン、メチンアミン、3−アミノキノリン、5−チア ゾロ(4,3−a)キノリン、4−アザベンゾイミダシル、ピリドピラジン、1 ,3.5トリアジン、ベンゾトリアゾル、ピラジン、2−7ミノビリミジン、4 −メチルピペリジン、ピペリジン、アザビシクロ(3,2,2)ノナン、及び2 .4ジアミノトルエンである。
先にも説明したように、窒素系助触媒は炭化水素液流に対して@量で約111p I〜約50ppmの割合で使われる。窒素系助触媒の品を多くしすぎると製品の 質を劣化させることによる色の濁りが生じるなどの問題が生じ、また窒素系化合 物の助触媒としての使用効率も低下する。
また、先にも説明したように、本発明の窒素系助触媒は非電解質である。この非 電解質の性質のため、助触媒は炭化水素流中に優先的に溶解する。大部分の炭化 水素製品の仕様では製品中に許容される硫黄の上限値が定められている。このた め炭化水素には一切硫黄を加えないのが非常に望ましい。そこで本発明による窒 素系助触媒は非電解質であるばかりでなく実質的に硫黄を含まないようにされる 。
本発明改良はサワー炭化水素液流からメルカプタン化合物を完全に抽出すること によるサワー炭化水素のスィートニング過程にも使用できるように適合されてい る。この場合、サワー炭化水素液流が前記窒素系助触媒の存在下でカセイ液流と 所定温度及び圧力でメルカプタンの少なくとも一部が抽出されるのに十分な時間 接触さけられる。その際のカセイ液流の温度、圧力及び組成は上2の触媒酸化作 用によるスィートニングの場合と同様に選ぶのが好ましい。しかし、具体的な条 件は本発明を実施する個々の過程によって当然異なる。
先にも説明したように、助触媒はその鍬構は不明ながらメルカプタンを炭化水素 液流からノノゼイ液流の方へメルカプチドの形で抽出する作用を促進する。この メルカプチドはカセイ液流中に可溶であるのが好ましい。カセイ液流は次いで炭 化水素流から分離され、後にスィートニングされた炭化水素製品が残る。
使用されたカセイ液流は通常使用済になるまで、換言すればカセイ液流がメルカ プタンを抽出する能ツノが減少し抽出過程が効率的に進行しなくなるまで、抽出 過程でくりかえしリサイクルされる。この使用済のカセイ液流は捨てられるか再 生されて再使用される。
再生する過程ではメルカプチドを含んだカセイ液流が炭化水素流と、酸化剤と、 メルカプタン酸化触媒とに窒素系助触媒の存在下で接触させられる。酸化剤、メ ルカプタン酸化触媒、及び窒素系助触媒の組成、及び反応条件は前記触媒酸化に よるスィートニングの場合と同様に選ぶのが好ましい。この場合もこれらの条件 は個々の過程で変化する。
本発明はまた特別に適合された種々の装置及び過程に適用可能である。
例えば本発明は連続式、バッチ式、並流式、及び向流式の作業装置に適用でき; 液相一液相、波相−気相等の過程に適用でき:充填塔式、泡鍾トレイ式、攪拌容 器式、ファイバ式等の接触装置に適用可能であり:固定床触媒、水溶液触媒系を 使ったシステムに対しても適用可能である。
また他にも多くの本発明を適用可能な変形例が存在する。従って、本発明はサワ ー炭化水素のスィートニング及び使用済力セイ液の再生に関連したほとんどの過 程及び装置に適用可能である。
第1図を参照するに、本発明による方法に適した並流式液相−液相質量輸送装置 の概略図が示されている。第1図の装置は米国特許第3,977.829号及び 第3,992,156号に開示の質問輸送技術及び装置を利用している。従って 、装置の詳細についてはこれらの特許を参照されたい0本発明は第1図の装置に 対してのみ適用可能なものではなく、また第1図の装置も以下説明する本発明方 法に対してのみ使用されるものではない。
第1図中、質量輸送装EifMはシュラウドS内に設けられて管10中に収めら れた実質的に連続した長いファイバ6を有する。管10には管入口組立体9の取 付けフランジ9aと適合ないし結合するように入口フランジ10aが形成される 。管入口組立体9内には流体分配手段12が設けられてカセイ液供給ライン8よ り供給されるカセイ液をファイバ束B中のファイバ6上へ分配する。また管入口 組立体9には炭化水素供給うイン14が取付けられて炭化水素液流を管入口組立 体9中に供給する。
菅10にはまた回収容器11の取付けフランジ11aと適合ないし結合するよう に出口フランジ10bが形成される。回収容器11中には質量輸送装置5tMの 作動中以下説明づる本発明の過程の結果的カセイ溶液よりなる下[18と炭化水 素溶液よりなる上層2oとが形成される。シュラウドS及び)?イバ束Bのファ イバ6は回収容器19中に部分的に延在し、その際容器11内においてファイバ 束Bの下流端16が前記回収されて下層18を形成するカセイ溶液中に達する。
ファイバ束Bを形成するファイバ6は以下の基準、すなわち0)ファイバ束は供 給ライン8より供給された力Lイ溶液により優先的にぬれること:■ファイバは 汚染を生じたりあるいは例えば腐食によって破壊されない材料で形成されている こと、をもとに選択される。本発明はカセイ溶液及び硫黄化合物を含んだ炭化水 素を扱うものであることから、金属ファイバ、特にステンレススチールファイバ あるいは特殊な耐腐食性ファイバを使用するのが好ましい。
本発明の第1実施例では第1図の装置を使って炭化水素液流を、その中に含まれ ているメルカプクン化合物を触媒酸化させることによりスィートニングすること がなされる。本発明の第2実施例では第1図の装置を使って炭化水素液流中に含 まれているメルカプタン化合物を抽出することによる炭化水素液流のスィートニ ングがなされる。本発明の第3実施例では第1図の装置を使ってメルカプタン抽 出過程で使われた使用済のカセイ溶液の再生がなされる。v4量輸送装MMの礪 構及び動作の詳細を以下にそれぞれの実施例に関連して説明する。それ以外の質 量輸送装置Mの機械的詳細は本発明の理解には必要ないので前記特許明細書を参 照されたい。
本発明第1実施例によるメルカプタン含有サワー炭化水素液流のスィートニング では酸化触媒を含むカセイ液の流れがカセイ液供給ライン8から入口組立体9へ 供給されさらに流体分配手段12を介して第1図に示すようにファイバ束Bの上 流端B1上へ供給される。同時に、窒素系助触媒を含み空気などの酸化剤含有気 体を溶解したサワー炭化水素の流れが炭化水素供給うイン14を介して入口組立 体9中に供給され、さらにカセイ液の流れと並行して十分に接触を行ないながら 管1o内のファイバ束B中の7?イバ6上を流下し回収容器11に到る。その間 にこれら2つの相互に不溶な液は管1o中で接触し、炭化水素液中に含まれてい たメルカプタンがカセイ液中ヘメルカブチドの形で抽出され、酸化されてジスル フィドに変化する。このジスルフィドは次いで炭化水素液流により逆抽出されカ セイ液から除かれる。
ここでカセイ液としては例えばアルカリ水酸化物を重量で約5%ないし約50% 、より好ましくは約5%ないし約25%、最も好ましくは約10%〜約20%含 む水酸化ナトリウム水溶液及び水酸化カリウム水容液等が使われる。
先にも説明したように、ファイバ6はカセイ液導入ライン8を介して導入された カセイ液の流れにより優先的にぬれることが必要である。しかし、炭化水素液流 のカセイ液流に対する体積比が約1=1よりも小であるならば相の反転が生じフ ァイバは炭化水素液流により優先的にぬれてしまうようになる。従って、炭化水 素液流流量のカセイ液FRmに対する体積比は少なくとも約1:1程度必要で、 実際には約2:1ないし約20:1の範囲にあるのが好ましい。より好ましいの は約3=1ないし約7=1で、最も好ましいのは約5:1の比率である。
酸化反応は室温から約200°Fの範囲の温度で生じる。好ましい動作温度は約 100″Fないし約130°Fの間である。
酸化反応は比較的速いがメルカプタン及び/又は酸素がカセイ液流へ移りまた形 成されたジスルフィドが炭化水素へ度されるためには]−分な時間を見ておかな ければならない。質量輸送S!MMの効率のためファイバ束B上での滞留時間は かなり短く、一般に約30秒ないし約3分程度である。好ましい滞留時間は約1 分ないし約2分である。
カセイ液流中に含まれる酸化触媒としては公知のどんな酸化触媒でも使えるが、 好ましいのはカセイ液供給うイン8より導入されるカセイ液中に溶解されたある いは懸濁された金属フタロシアニンである。使用される金属フクロシアニンには コバルトフタロシアニン及びバナジウムフタロシアニン、あるいはこれらのスル ホン化あるいはカルボキシル化誘榎体が含まれる。好ましい触媒はコバルトフタ ロシアニンジスルホナートである。触媒の濃度は、周知の如く部分的には炭化水 素流中のメルカプタンのレベルにより変化する。典型的にはフタロシアニン触媒 の量はカセイ液に対する重量比で約10ppmから約11000ppの範囲で変 化し、より好ましくは約10ppmから約5QQppH。さらに好ましくは約1 0ppmから約200ppmの範囲に選ばれる。
メルカプタンの酸化に必要な酸素は系にライン15を介して尋人され、その際炭 化水素液流中に酸素あるいは空気などの酸素含有ガスが溶解される。フ?イパ束 B上において[は炭化水素流からカセイ液流へ移る。
これにより、それぞれの流体が81輸送装置Mのファイバ東上を伝わって流下す る際、カセイ液流中に含まれ又いる酸化触媒の存在下で行なわれるメルカプタン の酸化反応に必要な酸素が供給される。その際供給される酸素の量は少なくとも 全部のメルカプタンをジスルフィドの形に酸化させるのに必要な化学量論で決ま る値に等しいかそれより大きくされる。一般には!!素は化学針論値よりも多く され、通常は化学M論で計算される量の約500%程供給される。また、この系 の圧力は望ましい固の1IJsiが炭化水茎中での酸素のあるいは酸素含有気体 の溶wa限界を超えることがないように適当なレベルに維持される。
サワー炭化水素中のメルカプタン濃度が高くなるにつれより多くの量の酸素又は 酸素含有ガスが炭化水素中に溶解されなければならない。このためこのような1 の酸素を溶液中に閉じ込めておくためにより高い圧力が加えられる。典型的なシ ステム圧は10psigないし1100psi程度であるが、通常の程度のメル カプタン含有量であれば典型的に約25 psigないし約75psigの圧力 で十分である。
窒素系助触媒は、その詳細は既に説明したが、注入ライン14aを介して炭化水 素流に注入することで系に注入される。窒素系助触媒は炭化水素に重量比で約i  ppmないし約50Elp−の量、より好ましくは約1pp■ないし約10p pmの量、最も好ましくは約4p1)−ないし約6 DI)IIの量加えられる 。
ファイバ束Bを有するシュラウドSの下端S1は回収容器11中に十分に延在し ており、これによりファイバ束Bの端部16がカセイ液下層18と接触すること が可能になる。その結果力セイ液及び炭化水素の流れが管10かう回収容器11 へ流れるとスィートニングされた炭化水素に混和しないカセイ液は分離して集合 し下層18を形成する。一方、ジスルフィドを含むようになった炭化水素は回収 容器11中に上側層20として集合する。従って、回収容器11は炭化水素液流 とカセイ液流の混合が生じないような状態に保つのが好ましい、炭化水素とカセ イ液との間の界面21は変化してもよいが第1図のようにファイバ束Bの端部1 6より上に保たれるのが好ましい。メルカプタンはファイバ束B上で酸化されて ジスルフィドに変化する結果スィートニングされた炭化水素が形成される。
スィートニングされた炭化水素及びカヒイ液は回収容器11から別々にぬき取ら れる。このうち力セイ液は出口ライン17よりぬき取られて例えばざらにメルカ プタン含有炭化水素と接触されるためにリサイクルされる。典型的な装置では時 々力セイ液を循環ループからパージライン17aを通ってぬき取り、ループ内の カセイ液をライン7より供給される新罫なものと交換することが行なわれている 。これは酸化剤として使われる空気中に含まれるC Ozに起因する炭酸塩の蓄 積及び炭化水素流中に存在する硫化水素に起因するチオ硫酸塩及びその他の硫黄 化合物を除く必要があるためである。また新たなカセイ液の補給はメルカプタン の酸化の際酸化反応の副産物として生じる水による希釈が生じることによっても 必要となる。
炭化水素液流は回収容器11より炭化水素出口ライン19を通ってぬき取られ製 品ライン19aへ送られて回収される。あるいはこれを炭化水素供給ライン14 ヘリサイクルしてさらに処理を加えてもよい。後者の場合は炭化水素液流を脱ガ スゾーン3oを通しで圧力を適当な逃し弁Pより解放して溶解しているガス特に 空気をMXi源として使った場合は主として窒素をM液から放出し、ベント31 より分離することを行なわねばならない。これは勿論酸素を酸化に必要な化学量 論だけ使用した場合には不必要である。
ここで、上記第1実施例で詳述した触媒スィートニング過程は第1図に図示した 装置において炭化水素とカセイ液の中れをファイバ束B上で接触させるかわりに 固定床触媒体(図示せず)中で接触させるようにした装置においてもそのまま適 用できることに注意しなければならない。
この場合の動作は酸化触媒がカセイ液の流れに対して添加されるかわりに固定床 中に含ませられる点を除き固定床装置もファイバ東装置も実質的に同じである。
先に説明したスィートニング過程は本出願人に譲渡された1985年5月30日 出願の米国特許出願用739.563号に記載・開示の装置の如きファイバ束触 W!接触域と固定床触媒体1&域とを両方有するような装置においても使用可陣 である。かかる装置は酸化が困難なメルカプタンを含む液流の処理に特に効果的 である。
第2図は前記特許出願に記載・開示されたファイバ束/固定床組合わせ武装EA を概略的に示す。装HAは管52中に収められた実質的に連続した長いファイバ 50よりなるファイバ束Fを有する。管52中には流体分配1段54が設けられ てカセイ液供給ラインからのカセイ液の流れをファイバ束F中のファイバ上へ分 配する。また、炭化水素供給ライン58が設けられて炭化水素の液流を管52上 へ供給する。
管52の下端52aには回収容器60が設けられこの中にファイバ50の下流@ 50aが延在している。回収容器60は管52を囲む容器Vと一体的に形成する のが好ましい。
装HAが動作中、回収容器60中にはカセイ液よりなる下層62と炭化水素より なる上層64とが形成される。ファイバ50の下流端50aは回収容560中に 下流端50aが下層62を形成しているカセイ液集合部中に達するように延在す る。
装置Aにはまた管52の周囲に環状に形成されるのが好ましい固定触媒床Cが形 成される。固定触媒床Cは例えば先に説明したように適当な支持体上に複合化さ れたメルカプタン酸化触媒であり自立触媒体を形成する。触媒床Cは網又はその 他の適当な保持手段70aより容器V中に保持される。
装置へのその他の詳細は本発明の理解には不要であるので説明を省略する。Ml fAの動作パラメータの大部分、例えばカセイ液流及び炭化水素液流の組成、動 作温度及び圧力、酸化剤、メルカプタン酸化触媒及び窒素系助触媒の組成は第1 図の装置i!Mのものと実質的に同じであるので説明を省略する。
第2図の装vIAを使ってメルカプタン含有化合物をスィートニングする場合は メルカプタン酸化触媒を含んだカセイ液の流れがカセイ液供給ラインから液分配 手段54を経てファイバ束Fの上端部F1へ供給される、同様に、窒素系助触媒 及び酸化剤を含んだすり一酸化水素の流れが炭化水素供給ライン58より管52 へ導入され、ファイバ束F中のファイバ50上を伝わってカセイ液流と共に十分 な接触を行ないながら流下して回収容器60に到る。炭化水素とカセイ液の流れ が接触している間にメルカプタンの一部は触媒酸化されてジスルフィドに変化す る。カセイ液及び炭化水素の液流が管52かう回収容器60に流下すると炭化水 素と混和しないカセイ液は分離して集合し下層62を形成する。一方、ジスルフ ィド及び残留メルカプタンを含む炭化水素も集合して回収容器60中に上層64 を形成する。回収容器60内の境界面はファイバ50の下流端50aよりも上の レベルに維持するのが好ましく、こうすることによりカセイ液を炭化水素流中に 分散されることなく回収容器60の底に直接に回収することが可能になる。
カセイ液はカセイ液出ロライン66を介してぬき取られリサイクルされて再使用 される。典型的なシステムでは時々力セイ液の一部をバージライン66aを介し て除去し、新鮮なカセイ液をカセイ液ライン56aより補給してカセイ液を交換 しなければならない。その理由は先に第1実施例の触媒酸化過程に関連して説明 した。
炭化水素の液流はファイバ束Fから離れて上層64を形成づる際触媒床C中を上 方へ移動し、触媒床C中に設けられた分配器68を介して新鮮力セイ液ライン6 8aより触媒床C中に導入された新鮮なカセイ液と接触させられる。分配器68 の触媒床C中における配5は自由であるがカセイ液と炭化水素中に残留している メルカプタンとが十分に接触できるように触媒床の上側25%以内に寄せて設け なければならない、新鮮なカセイ液は使用される他のカセイ液と同じ組成を有す るのが好ましく、また炭化水素液流中に残存しているメルカプタンのω及び種類 や触媒床C中の触媒の効率に応じてメルカプタン酸化触媒を含んだり含まなかっ たりする。カセイ液流は触媒床Cから保持手段70を通過して回収容器60へ流 下し、下部に溜って下層62に合流する。
スィートニングされた炭化水素は回収手段74より炭化水素出口ライン72を通 って触媒床C及び容器Vから除去される。この回収手段は容器vから炭化水素を 除去できる任意の適当な手段でよい。次いで炭化水素は製品として炭化水素製品 ライン72aを通って送出され、あるいは炭化水素供給ライン58へ送られてざ ら処理される。後者の場合、先に説明した特別な条件下では炭化水素液流を脱気 ゾーン(図示せず)を通して適当な圧ぬき弁により圧力をぬき溶解していた気体 を炭化水素から分離する必要がある。
第1実施例及びその変形例に対して窒素系助触媒を使用することにより以下説明 する例でも立証されるようにスィートニング過程の効率が大きく向上する。かか るスィートニング過程の効率はまた他にも例えばメルカプタンの触媒酸化のため の酸素をカセイ液流中に供給する際の酸素の質量輸送速度、供給ラインからの液 流の流量、酸化水素中の溶解酸素量、カセイ液流中の触媒量、それぞれの物質が 質量輸送装置中に滞留する時間、温度及び圧力条件、スィートニングしたい炭化 水素が含む硫黄化合物の価格組成、使用するカセイ液の種類、及びその他の周知 の要因によって変化する。
窒素系助触媒を使った改良においてこれらのパラメータをどのように調節するか は当業者に明らかであろう。
本発明の第2実施例は先に説明したように、第1図の装置を使って含まれている メルカプタン化合物を抽出することによりサワー炭化水素をスィートニングする 。第1図を参照するに、本発明第2実施例によってメルカプタン含有サワー炭化 水素液流をスィートニングする場合、かせい液がカセイ液供給ライン8より入口 組立体9へ供給されさらに流体分配手段12を介して第1図に示すようにファイ バ束Bの上流端B1に供給される。同時に窒素系助触媒を含んだサワー炭化水素 が炭化水素供給うイン14から入口組立体9へ流され、管10中に収められたフ ァイバ束Bの7?イバ6上を伝わってカセイ液とともに相互に密接に接触しなが ら回収容器11へ流下する。その間に上記2つの相互に混和しない流体は菅10 内で接触し、炭化水素液流中に含まれていたメルカプタンがメルカプチドの形で カセイ液中に抽出され炭化水素から除去される。
第1実施例と同じく、使用されるカセイ液としては例えば水酸化カリウム水溶液 及び水酸化ナトリウム水溶液があり、アルカリ水酸化物をl1で約5%〜約50 %、より好ましくは約5%〜約25%最も好ましくは約10%〜約20%含む。
この場合も先の実施例と同じくファイバ6はカセイ液供給うイン8より供給され るカセイ液流によって優先的にぬれるものでなくはならない。
しかし、炭化水素液流のカゼイ1流に対する体積流量比が約1:1よりも小にな ると相の反転が生じファイバ6が炭化水素流によって優先的にぬらされるように なる。従って、炭化水素液流の力[イ液流に対する体8!1流社比は少なくとも 1:1以上でなければならず、より好ましいのは約2:1ないし約20:1、さ らに好ましいのは約3=1ないし約7:1、最も好ましい比率は約5:1である 。
メルカプタンが炭化水素液流から抽出される過程は比較的速いが、それでもメル カプクンがメルカプチドの形でカセイ液流中へ移されるためには十分な時間が必 要である。賀邸輸送装置Mの効率のおかげでファイバ東上での滞留R門は比較的 短くてよく、一般には約30秒ないし約3分程度である。好ましい滞留時間は約 1分ないし約2分である。
窒素系助触媒は、その詳細は既に説明したが、ライン14aを介して炭化水素中 に注入することにより系内に導入される。炭化水素液流中に加えられる窒素系助 触媒の量は炭化水素に対して質量で約1pp■ないし約50ppm、より好まし くは約11)(1園ないし約ioppm、最も好ましくは約4Dp■ないし約6  ppmである。また窒素系助触媒は系中に炭化水素液流とカセイ液流とが接触 した後で加えても、また力セイ液流が炭化水素液流に接触する前に加えても、さ らに別の炭化水素希釈剤との溶液の形で加えてもよい。
ファイバ束Bを含むシュラウドSの下流端S1は回収容器11中に十分に延在し ておりこれにより)?イバ束Bの端部16が下層18にまで到達する。そこで、 カセイ液流及び炭化水素液流が管10から回収容器11へ流下するとスィートニ ングされた炭化水素と註和しないカセイ液は分離して集合し下層18を形成する 。一方、炭化水素も集合して回収容器11中に上層20を形成する。従って回収 容器11は炭化水素と力セイ液との混合が生じないような状態に維持される。炭 化水素とカセイ液との間の環境面は変化してもよいが第1図に示すようにファイ バ束Bの端部よりも上方に維持されるのが好ましい、メルカプタン化合物をファ イバ束B上でカセイ液流中に抽出することによりスィートニングされた炭化水素 ′tl流が得られるる。
スィートニングされた炭化水素とカセイ液とは回収容器11から別々にぬき取ら れる。カセイ液はカレイ液出口17よりぬき取られて例えばメルカプタン含有炭 化水素液流とさらに接触されるべくリサイクルされて再使用される。カセイ液は 使いつくされて使用済になるまで、換言すればカセイ液がメルカプタン化合物を 抽出する能力が減少しスイート二ング過程を効率的に実行できなくなるまで何回 も使用される。典型的なシステムでは時々力セイ液の一部を循環ループからパー ジライン17aよりぬき取ってライン7より供給される新鮮なカセイ液と置換し なければならない、ぬき取られたあるいは使用済のカセイ液は通常捨てられるか 再生iji稈を何回か通されて再生され、抽出過程に再使用される。
スィートニングされた炭化水素の流れは製品ライン19aより回収され、あるい は入口ライン14へ送られてリサイクルされさらに処理を加えられる。
第2実施例及びその変形例に対して窒素系助触媒を使用゛することにより以下説 明する例でも立証されるように抽出過程の効率が大きく向上する。かかる抽出過 程の効率はまた他にも例えば供給ライン8及び14の梳a1それぞれの物質が賀 閤輸送装置M中に滞留する時間、温度及び圧力条件、スィートニングしたい炭化 水素流中に含まれる硫黄化合物の化学組成、使用されるカセイ液の種類、及び当 業者に周知のぞの他の要因によっても変化する。窒素系助触媒を使った改良にお いてこれらのパラメータをどのように調節づるかは当業者に明らかである。
本発明の第3実施例は先にも説明したように第1図の装置を使って例えば本発明 第2実施例で説明した如きメルカプタン抽出過程で使われた使用済のカセイ液を 再生することに関する。
再生される使用流の液には例えば使用浴水酸化カリウム水溶液及び使用流水酸化 ナトリウム水溶液、特に水酸化物の重量比が約5%〜約50%、特に約5%〜約 25%、さらに好ましくは約10%〜約20%の濃度の水溶液が含まれる。この ようなカセイ液は液化石油ガス(LPG)。
ブタン、ブテン、ガソリン、ジェット燃料、ケロシン、ナフサ、及びその他の種 々なメルカプタン含有炭化水素III流の処理に使われている。前記の如き炭化 水素液流の処理により生じた使用済力セイ液は典型的には種々なメルカプタン硫 黄化合物を含んでおり、これには例えばメチルメルカプタン、エチルメルカプタ ン、n−プロピルメルカプタン、インブ0ビルメルカプタン、n−ブチルメルカ プタン、チオフェノール等のメルカプタン及び分岐及び/又は高分子間メルカプ タンが含まれる。また使用汎カセイ液中には先にアルカリ溶液で処理された炭化 水素中に含まれていた硫化水素に起因するアルカリ金属硫化vlJB含まれるこ ともある。
これらの化合物が存在しても本発明では効率’y匙影響が及ぶことはない。
本発明の第3実施例ではメルカプチドを含んだカセイ液を再生するために、酸化 触媒を含む使用n液流がカセイ液供給ラインより入口組立体9に供給されさらに 流体分配手段12を介して第1図に示すようにファイバ束Bの上流側端81[供 給される。また、窒素系助触媒を含み、さらに空気等の酸素を含んだ気体を溶解 された適当な炭化水素溶媒が炭化水素供給うイン14を通って入口組立体9へ供 給されざらにカセイ液流とよく接触しながらカセイ液流と共に管10内に収めら れたファイバ束B中のファイバ6上を伝って回収容器11へ流下する。この間に 相互に混和しない2つの流体は管10中で相互に接触し、使用杭カセイ液中に含 まれていたメルカプタンが酸化されてジスルフィドに変化し炭化水素溶媒中に抽 出されてカセイ液から除かれる。
この場合も先に説明したように、ファイバ6は供給うイン8を介して導入される カセイ液の流れによって優先的にぬれるものでなければならない。しかし炭化水 素溶媒のカセイ液流に対16体積流量比が約1:1より小である場合は相の反転 が生じてファイバ6が炭化水素によって優先的にぬれるようになることがある。
そこで、炭化水素溶媒のカセイ液流に対する体積流量比は少なくとも約1:1、 より好ましくは約2:1〜約20=1、さらに好ましくは約3:1〜約7=1、 最も好ましくは約5:IGL:選ばれる。
酸化反応は室温から約200°Fの範囲の温度で生じる。好ましい動作温度範囲 は約100’ Fないし約130°Fの間である。
酸化反応は比較的速いが酸化がカレイ液に移り形成されたジスルフィドが炭化水 素液流へ戻されるためには十分なR閤をみておかなければならない、質命輸送装 置の効率のためファイバB上における液流の滞留時間は比較的短く、約30秒な いし約3分程度である。好ましい滞留lI間は約1分ないし2分の範囲である。
カセイ流中に含まれている酸化触媒は公知の適当な酸化触媒のどれでもよく、系 中ヘカレイ液供給ライン8より導入されるカセイ液中に溶解ないし懸濁されてい る金属フタロシアニンよりなるのが好ましい。使用される金属フタロシアニンに はコバルトフタロシアニン及びバナジウムフタ0シアニンあるいはそのスルホン 化又はカルボキシル化H6体が含まれる。好ましい触媒は」バルトフタロシアニ ンジスルフィドである。
触a!瀾度は周知のようにノノセイ液流中におけるメルカプタンの温度レベルに 部分的に依存する。、典型的にはコバルトフタロシアニンジスルフィドのωはカ セイ液に対して重量比で約10pp11ないし約1000pp−の範囲にあり、 より好ましくは約10DpIlないし約500ppi+、なお好ましくは約10 ppmないし約1100ppの範囲である。
メルカプチドの酸化に必要な酸iuライン15より酸素や酸素含有気体を炭化水 素溶媒中に溶解させることにより系中に導入される。ファイバ束B上において酸 素は炭素水素溶媒からカヒイ液流中へ移動する。この結果、それぞれの液ガ貿振 輸送装置Mの)?イバ束8を伝わって流下する問に使用済力セイ液流中に含まれ ているメルカプチドの酸化触媒の存在下での酸化反応に必要な酸素が得られる。
供給される酸素の量は少なくとも全てのメルカプチドをジスルフィドの形に酸化 させるのに必要な化学量論値以上必要で、一般には化学量論値よりも多く、通常 は化学ξ論値の500%程度までの範囲で供給される。系中の圧力は望ましい吊 の酸素が炭化水素液流中に炭化水素中における酸素あるいは空気等の酸素含有気 体の溶解眼度を越えることなく溶解できるような値に雑持される。 再生したい 使用済力セイ液は中のメルカプチド冨度が高くなるとより多くの酸素あるいは酸 素含有気体を炭化水素中に溶解させなければならなくなり、このため1分な墨の 酸素含有気体を溶解させるため系の圧力をより高く雑持しなければならなくなる 。、IJI!形的な系の圧力は10psigないし1100psiであるが、通 常の0荷では約25psioないし約75psigの圧力で十分である。
窒素系助触媒は、その詳細は既に説明したが、ライン14aより炭化水素溶媒中 に注入されることにより系中に導入される。窒素系助触媒は好ましくは約4 D I)01ないし約6 ppmの範囲で添加される。
炭化水素溶媒としてはカセイ液と混和Uずまた全体の過程に悪影響を生じないも のであればどのようなものでも使用できる。例えば、カセイ液によりメルカプタ ン除去可能な多くの炭化水素流が溶媒として使用可能である。芳香族、ガソリン 、ヘキサン、ケロシン、ナフサあるいはこれらの有i溶tjX混含物の如き先に 力Iイ液流により処理された炭化水素を使用することにより、循環しているカセ イ液流中を共に運ばれる溶媒による炭化水素流の汚染の可使性は回避される。
ファイバ束Bを含むシュラウドSの下流端S1は回収容器11中に十分な距離延 在しファイバ束Bの端部16が再生力セイ液下層18に接触する、そこで、カセ イ液及び炭化水素液流が管10から回収容器11中へ流下すると炭化水素と混和 しない再生力セイ液は炭化水素から分離して下層18を形成する。一方、ジスル フィドを含有するようになった炭化水素溶媒は回収容器11中に1居20として 集合する。従って、回収容器11は炭化水素とカセイ液の混合が回避されるよう な状態に維持するのが好ましい。溶媒と再生力セイ液との間の境界面は変化して もよいが、第1図に示すように境界面はファイバ束Bの上方に位置するのが好ま しい。フ?イバ束B上においてメルカプチドがジスルフィドに酸化されると同時 にジスルフィドが溶媒中へ抽出されることの結果、再生力セイ′M流中のメルカ プチド含有量は減少する。
炭化水素及び再生されたカセイ液はそれぞれ別々に回収容器11からぬき取られ る。再生力セイ液は出口ライン17よりぬぎ取られリサイクルされてさらに@記 の再生処理を加えられ、あるいはメルカプタン含有炭化水素流と接触されて使用 される。典型的な再生システムでは時々再生されたカセイ液の一部を循環ループ からぬき取って新たなあるいは他の使用澗カセイ液と交換することがなされる。
これは一般に、酸化剤として使われる空気中のCOyに起因する俵酸塩、あるい は再生過程が実行される前にカセイ液で処理される炭化水素流中に存在していた 硫化水素に起因するチオ硫酸塩の蓄積を除くために行なわれる。新たなあるいは 他の使用流力セイ液を加えることはメルカプタンの酸化の際酸化反応のa1生成 物として水が生じることにより希釈効果を抑υ1するためにも必要である。
ジスルフィド化合物を含む炭化水素は回収容器11がら炭化水素出口ライン16 を通ってぬき取られ、さらに処理されてその中に含まれているジスルフィドを回 収され、あるいは環境を汚染しないような形で捨てられ、あるいは炭化水素供給 ライン14ヘリサイクルされて本発明の過程でさらに使用される。後者の場合は 溶ts液を脱気ゾーン30を通して圧力を適当な圧ぬき弁Pより逃がし、例えば 空気を酸化剤気体として使用した場合は主として窒素よりなる溶解している気体 を液から分離してベント31より放出することが必要になる。これは勿論酸素自 体を酸化に必要な化学駁論けだけ使用した場合には不必要である。また、溶媒は ジスルフィドのレベルが増大するにつれてその効力を失うのでジスルフィドを含 む溶媒の一部をライン19よりぬぎ取りて時々ジスルフィドを含まない新鮮な溶 媒をライン23より連続モードで供給しジスルフィドの抽出効率を適当な範囲に 保つことが望ましい場合もある。
窒素系助触媒を本発明第3実施例及びその変形例と組合わせて使用することkよ り、以下に示す例より立証されるように、再生処理の効率が大幅に向上する。再 生過程の効率はまた例えばメルカプチドのジスルフィドへの触媒酸化反応のため に酸素をカセイ液流中に供給りる際の質8輸送速度や形成されたジスルフィドを アルカリ性液流から溶媒中へ抽出する速度、あるいは供給ライン8及び14より 供給される流れの流量、これらの反応物の流れ中に含まれている溶解酸素a、カ ヒイ液流中に含まれている触媒の量、それぞれの液流の*i輸送装fiffM中 における滞留時間、温度及び圧力、再生したいアルカリ性液流中に含まれる硫黄 化合物の化学組成、使用される炭化水素溶媒の種類、及びその他の周知の要因に よって変化する。本発明による窒素系助触媒を使用したものによる改良において これらのパラメータをいかに調節するかは当業者に自明であろう。
第3図は本発明に使用な向流式液相−液相質量輸送装置の概略図である。第3図 の装置は特に先に説明した触!M化によるスィートニング、抽出によるスィート ニング、及び再生過程に適している。しかし、本発明は第3図の8置に適用が限 定されることはなく、また第3図の装置も本発明の過程にのみ用途が限られるも のではない。
スィートニング及び再生過程は既に詳細に説明しであるので、また第1図及び第 3図の装置の動作条件の類似性から、第3図の装置についてこれらの過程を適用 する際の詳細な説明は省略する。例えば炭化水素。
カセイ液、酸化触媒、窒糸系助触媒等の量及び組成は第1図の装置と第3図の装 置で同じである。またファイバ束のファイバ、動作温度及び圧力、及び滞留筒周 等も両者の装置で同じである。以下には第3図のv2置の動作の理解に必要な事 項のみを説明する。
第3図の賀が輸送装置はシュラウドSS中に設置ノられて管100中に収められ た実質的に連続した長いファイバよりなるファイバ束BBを含む。
管10Gには管キャップ組立体90の取付はフランジ90.’lと接続されるべ く適合されたフランジ100aが形成されている。流体分配手段120が管4− ヤップ組立体90の下部に取付けられ1カセイ液供給ライン80より供給される カセイ液をファイバ束BB中のファイバ82上へ分配する。
また管4?ツブ組立体90の上部には流体集合手段122が設けられて以下説明 するように管100中を上方へ流れてきた炭化水素液流及びその中に混合してい るカセイ液を集める。流体集合手段122には流体出口ライン126が取付けら れ集められた流体を管キレツブ組立体90からぬき取る。このようにして集めら れた流体は流体出口ライン126より分離器124へ送られて後で説明するよう に処理される。
菅100にはまた回収容器110の取付けフランジ110aと結合されるように 適合されたフランジ100bが形成されCいる0回収容器110は質量輸送装置 t M Mの動作中力セイ液よりなる下層180と炭化水素溶液よりなるよ5%  200とを有する。またシュラウドSS及びファイバ束8B中のファイバ82 は回収容器110中に部分的に延在し、ファイバ束BBの下流端が下層180を 形成するカセイ液の溜り中に到達する。
炭化水素供給ライン140が回収容器人口110bに接続されて炭化水素液流を 回収容器110中に供給する。また力セイ液出ロライン110が回収容器出口1 10Cに接続されてカセイ液を回収容器110からぬき取る。
質「輸送装置MMのその他の機械的詳細に関する説明は第1図の質量輸送装置i Mの説明及びそこに挙げられた文献を参照されたい。
第3図装置の動作時には、カセイ液がカセイ液供給ライン80を通って流体分配 手段120へ供給されさらにファイバ束BBを伝って流下してファイバ82をぬ らす。同時に炭化水素液流がポンプ128により回収容器人口110bより回収 容器110中に、炭化水素がf:l1oo中を上方へ流れてファイバ束BB中の ファイバ82をぬらしているカセイ液の流れと接触するように、十分な圧力で給 送される。
質ε輸送装置MNIを触媒スィートニング過程に使う場合、カセイ液には一般に メルカプタン酸化触媒を含んだ供給力レイ液が使われ、また炭化水素には一般に 酸化剤と窒素系助触媒とを含んだサワー炭化水素留出物が使われる。一方質量輸 送装HMMを抽出スィートニング過程に使う場合はカセイ液は一般に供給力セイ 液のみよりなり、また炭化水素は窒素系助触媒を含んだサワー炭化水素留出物の みよりなる。質量輸送装置MMを再生過程に使う揚合力セイ液は一般にメルカプ タン酸化触媒を含有する使用済力セイ液であり、炭化水素液は一般に酸化剤及び 窒素系助触媒を含んだ炭化水素溶媒よりなる。
カセイ液と接触された後、炭化水素流は引続き管100中を上方へ流れ管4.ヤ ップ組立体90中に入り、組立体90中で炭化水素及びその中に混入しているカ セイ液は流体集合手段122により集められ、流体出口ライン126を介して装 置12MMよりぬき取られ、分11115124へ送られる。分sl器124は 回収容器110と似た重力分!!!器であるのが好ましく、分離器124中で相 互に混和しないカセイ液及び炭化水素が分離される。炭化水X沫は集められて上 層124aを形成し分離器124より炭化水素出口190を通ってぬき取られ製 品ライン190へ送られて回収される。あるいは炭化水素L!炭化水素供給ライ ン140へ送られてリサイクルされさらに処理を加えられる。後右の場合、先に も説明した特殊な条件下では炭化水素流を脱気ゾーン(図示せず)を通して適当 な圧ぬき弁により減圧し、炭化水素流中に溶解しているガスを放出させて炭化水 素から分離さセることが必要になる。
カセイ液は分離器124中に集められC下層124bを形成し、さらに分J11 fW 124からカセイ液出口112を通ってぬき取られリサイクルライン17 2aを通ってカセイ液供給ライン80へ供給され、あるいはパージライン112 bを介してはl出除去される。
炭化水素wi1と管100中で接触された後、カレイ液及びその中に含まれてい る炭化水素液は引続きファイバ束8Bを伝わって回収容器110中へ流下し、容 器110中でこれら2つの相互に混和しない液は分!111gる。
炭化水素FAは集められて上層200を形成し、ここから系中にリサイクルされ る。カセイ液は回収容器110中で下5 igoを形成し回収容器110cを通 ってカセイ液出ロライン110へ供給される。カセイ液はざらにカセイ液製品ラ イン170aを通って回収され、あるいはカセイ液入ロライン80へ送られてさ らに使用される。
第3図表置を使用する処理過程によっては新鮮なカセイ液及び炭化水素を系中に 供給しなければならない場合がある。新)rなカセイ液あるいは酸化触媒を含む カセイ液はカセイ液供給ライン70に供給される。また新鮮な炭化水素は炭化水 素供給ライン230に供給される。さらに必要に応じてW!素あるいは酸素含有 気体をライン150より、また窒素系助触媒をライン140aを介して炭化水素 液流に加えることができる。
第3図の装置MMを使用してスィートニング過程や再生過程を実行する際窒素系 助触媒を組合わせて使用することにより以下の例で立証されるようにこれらの′ A程の効率は著しく向上する。また、これらの過程の効率は他にも例えば質量輸 送速度、炭化水素及びカセイ液の液流流量、それぞれの液流の滞留時間、処理温 度及び圧力、硫黄化合物、炭化水素、及びカセイ液の化学組成、望ましいメルカ プタン変挽反応、及びその他の周知の要因によって左右される。窒素系助触媒を 使用することによりこれらの過程の効率を向上させる際上記その他のパラメータ をいかに調節するかということは当業者には自明であろう。
本発明の詳細な説明は図面を参照しながら行なう以下の例の説明より明らかとな ろう。ただし、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
倒 本発明による窒素系助触媒の効果を評価するため多数の実行を行なった。これら の実験では後で定義する「シェイクテスト」と称する過程を使用した。各例中に はそれぞれの実験条件をも示した。
抽出A程に対する窒素系助触媒の効果を例1及び例2で試験した。抽出効果試験 では、カセイ液をメルカプタン及び選択された窒素系補助触媒を有する一連の炭 化水素液に接触させた。各々について平衡定数Kqを測定し、これをブランクな いしベース、すなわち窒素系助触媒を含まない実験に対する値と比較した。この 比較より炭化水素相からカセイ液相へのメルカプタンの移動に対する助触媒の効 果が決定された。
触媒酸化過程に対する窒素系助触媒の効果を例3〜例8で試験した。
触媒酸化効果の試験では、メルカプタン酸化触媒を含んだカセイ液がメルカプタ ン及び選択された窒素系助触媒を含む一連の炭化水素液と接触された。こうして 得られた炭化水素製品中のメルカプタン濃度を測定し、これをベースの実験と比 較して酸化反応に関する助触媒の右動性を測定した。
例9及び10では得られた製品の一部について窒素系助触媒が及ぼす色効果が試 験された。この場合、炭化水素製品について加速された色試験を行ない、セーボ ルト色度をめることにより助触媒の使用により引起こされた色変化がめられた。
以下、これらの実験で使われる用語を定義しておく。
(a)「シェイクテスト」は本発明による窒素系助触媒の抽出及び触媒酸化に対 する効果を判定するのに使われる以下に示す筒易化された過程である。一般的な 1シエイクテスト」の手順は以下の通りである。ただし、各実験に固有な動作パ ラメータは各個毎に明記する。
0)所望濃度の水酸化トプリウム溶液を調整し:■ 水酸化ナトリウム溶液中に 所望茄のメルカプタン酸化触媒を添加しく純粋に抽出′A程についてのみの試験 ではこのステップは省略してもよい): 131 100〆の炭化水素を150111の分液漏斗に入れ:(A) 分液漏 斗をオーブン中に入れて所望温度に加熱し:■ 所望蓋の及び所望の種類の窒素 系助触媒を加熱させた炭化水素中に加え(ブランクないしベースの実験ではこの 過程は省略してもよい):6)所望蓋の水酸化ナトリウム溶液を(酸化触媒と共 に門は酸化触媒なしで)加熱された炭化水素液に加え:■ 分液漏斗中の内容物 を所望的門振撮した後約15分間静置し:■ 炭化水素相及び水酸化トナリウム 相の試料を採取し、メルカプタンの濃度をASTM D3227−73号に規定 の手順により分析する。
先に説明したように、実験条件は個々の実験例毎に明示する。この実験ではいく つかのステップ、特にステップ2とステップ5が省略されることがある。
(b)「混合窒素」はコールタールの処理の際副生成物として生じる窒素流を指 す。この窒素流の正確な組成は不明でまた変動するものと考えられるが、主とし てごリジン、インドール、アニリン、キノリン及びイソキノリン系化合物よりな っている。
(C)「加速色試験」はASTM D 156−64号に従ってなされる試験で ある。
11)rKlはメルカプタンを炭化水素相がらカセイ液相へ移す際の効率に対す る助触媒の効果を判定するために測定される平衡定数である。
rKqJはカセイ液相中に含まれるメルカプタン化合物の濃度を炭化水素相中に 含まれるメルカプタン化合物の′tX5度で割算することにより計算的950p pmのメルカプタンを含むケロシンを常温常圧で20%NaOH溶液と接触させ た。炭化水素のNaOH溶液に対する体積比は5:1であった。メルカプタン酸 化触媒は加えていない。次いで液を1分間振盪した後相を分離させ、各相中のメ ルカプタン濃度を測定した。
その結果、窒素系助触媒を系に加えることによりNaOH中のメルカプタン濃度 が大幅に増大し、従ってKOの値が大きく増大するのが明らかとなった。これは 助触媒の添加が炭化水素からのメルカプタン化合物の抽出に著しく有利な彩管を 与えるものであることを示す。
濃度 (ppm) 窒素系助触媒 供給液 生成物 力セイ液 KQ *質収支(χ)ベース(助触 媒なし) 950 849 389 .46 985ppmピリジン 950  666 1513 2.3 11025ppピリミジン 950 583 17 37 3.0 985ppmアニリン 950 687 1482 2.15  11045ppキノリン 950 693 1439 2.1 11035DD メラニン 950 718 1043 1.5 98約1oeopp■のメルカ プタンを含むケロシンを20%NaOH溶液に常温常圧で接触さゼた。炭化水素 のNaOH溶液に対する体積比は同じく5:1とされ、メルカプタン酸化触媒は 加えなかった。2つの溶液を1分間振盪し、相が分離した後各相中のメルカプタ ン濃度を測定した。その結果を第■表に示す。
第■表の結果かられかるように、窒素系助触媒を添加するとベースの実験例に対 しKQの値が大きく向上する。また助触媒の量を多くしすぎると得られる効果が より少ない量の最適な助触媒を使用した場合よりも小さくなる現象が見られる。
これは特に101)I)1〜1100ppのピリジンをl1表 メルカプタン濃度 (ppm) 窒素系助触媒 供給液 生成物 力セイ液 KQベース(助触媒なし) 106 0 949 463’ 、49ピリジン(5ppm) 1060 666 15 13 2.3混合窒素(5ppm) 1060 671 149.7 2.2ピ リミジン(sppm> 1060 583 1737 3.0ピリジン(1op pm) 1060 660 1487 2.25ピリジン(100ppm) 1 060 700 1282 1−83約950ppmのメルカプタンを含むケロ シンを200ppmのコバルトフタロシアニン触媒を含む20%Na01−1溶 液と接触させ一連のシェイクテストを行なった。ケロシンのNaOH溶液に対す る体積比は5:1であり、上記2種類に液は化学1論値を大きく上回る焔のII !2素の存在下で150゜F常圧の条件下で接触させられた。上記系に対する種 々の窒素系助触媒の添加の効果を試験した。
結果を第m表に示すが、明らかにメルカプタンの変換効率の向上が見てとれる。
すなわち、窒素系助触媒で使用することにより生成物液流中のメルカプタン濃度 レベルが大きく減少している。このように、本発明方法による窒素助系触奴の使 用により著しい利点が得られることが強く示される。
凪旦去 メルカプタン化合物 (ppm) 窒素系助触媒 供給物 生成物 供給物 生成物 供給物 生成物ベース(助触 媒なし> 950 301 301 273 − −ピリジン (5ppm)  950 190 190 70 − −ピリミジン(5ppm> 950 80  80 10 − −ピリミジン(1) 950 51 51 0 − −(5 ppm) アニリン (5ppm> 950 187 187 130 − −キノリン  (5ppm> 950 191 191 122 − −メラミン (5ppm > 950 273 273 199 − −混合窒素 (5ppm> 950  125 125 98 98 87(1)温度は170°Fに昇温。
旌−A 約118ppmのメルカプタンを含む、ガス井から得られたガソリン凝縮液流を 200ppmのコバルトフタロシアニンジスルホナート触媒を含む15%NaO H溶液に一連の一分間シエイクチストにより接触さUだ。ガソリンのNaOHに 対する体積比は5:1であり、これら2種類の液は化学量論値よりもはるかに多 い酸素の存在下200°F常圧の条件下で接触させられた。各種の窒素系助触媒 を上記系に加えることにより生じる効果が試験された。
試験効果を第■表に示す。これよりわかるように、メルカプタン変換効率は明ら かに向上しており、本発明方法による窒素系助触媒を使用することによる利点が 明瞭に示される。
■臘 ベース(助触媒なし) 118 30 0 30 19 0 19 18 0ア ニリン(5ppm) 118 8 0 − − − − − −ピリジン(5p pm> 118 9 0 − − − − − −■−五 約290ppmのメルカプタンを含む別のガソリン液流を200ppmのコバル トフタロシアニンジスルホナート触媒を含む15%NaOH溶液と一分間の標準 的シェイクテストにより接触させた。ガソリンのNaOH溶液に対する体積比は 5:1で、上記2種類の液は化学量論値を大きく上回る酸素の存在下で100° F常圧の条件下で接触させられた。ここでもまた、本発明方法による各種の窒素 系助触媒の添加による効果が試験された。
試験結果を第v表に示す、ここでも窒素系助触媒の添加の結果メルカプタンの変 換効率が向上しており、本発明による窒素系助触媒の添加による利点が明瞭にわ かる。
監¥五 メルカプタン濃度 (ppm) ベース(助触媒なし) 290 23 0ピリジン (5ppm) 290 0  0アニリン (51)pm> 290 0 0ピリミジン(5ppm) 29 0 0 0混合窒素 (5ppm) 290 0 0舛−5 約32011p園のメルカプタンを含むガソリンを2001)DIのコバルトフ タOシアニンジスルホプ′−ト触媒を含む15%NaOH溶液と一連の30秒間 及び1分間標準シェイクテストにより接触させた。ガソリンのNa0)l溶液に 対する体積比Li5:1であり、上記2種類の溶液は化学ft論値を大きく上回 る量の酸素の存在下で100’ F常温条件下で接触さ「られた。
この試験により各種の窒素系助触媒す上記系に添加することによる効果を調べた 。
その結果を第■表に示す、明らかに、系に窒素系助触媒を加えることにより優れ た効果が得られるのがわかる。
胆匿 メルカプタン濃度 30秒後 さらに30)少後n) 1分後窒素系助触媒 供給物 生成物 Na OH供給物 生成物 NaOH供給物 生成物 NaOHベース(助触媒なし)  320100 0100 30 0 − − −ベース(助触媒なし) −− −−−−320400ピリジン(5ppm) 320 66 0 66 19  0 − − −ピリジン(5ppm) −−−−−−320200メチンアミン  32054 054 9 0 − − −(5ppm> 1 この別の30秒間では新釘なNaOH溶液を使用。
阻−l メルカプタンを約10000pl含んだケロシンを一連の一分間の標準的シェイ クテストにより200Dtlllのコバルトフタロシアニンジスルホナートを含 んだ20%N、BOH溶液と接触させた。ケロシンのNaOH溶液に対する体積 比は5:1で、上記2種類の溶液11化学m論値を大きく上回る開の酸素の存在 下で150°F常圧の条件下C接触さUられた。この実験では上記系に対して各 種窒素系助触媒を5 ppm加えることによる効果をめた。
その結果を第■表に示す。この表よりわかるように、列挙した窒素系化合物はい ずれも全て助触媒を含まないベース実験例よりもメルカプタンの変換効率を向上 させる。1分後にはベース中のメルカプタンは64%しか変換されないが、助触 媒を使用すれば80%〜93%の間のメルカプタンを変換することができる。2 分後、ベース実験例ではメルカプタンの82%しか変換されないのに対し、助触 媒を使うとメルカプタンの82%〜99%が変換される。これらの結果は明らか に本発明方法にて窒素形動触媒を使用することにより有利な結果が得られること を示している。
特に好ましい化合物には1−フェニルピロール、ピラジン、ピリミジン、メチル ピリミジン、メチンアミン、3−7ミノオノリン、5−トリアゾ[4,3−al キノリン、4−アザベンゾイミダシル、ピリドピラジン、1.3.5トリアジン 、ベンゾトリアゾル(サントス)、ピラジン、2−7ミノピリミジン、4−メチ ルピペリジン、アザビシクロ[3,2,2]ノナン及び2.4ジアミノトルエン が含まれる。
呈立人 匿■入ユ粉工 鼠−1 第■表 メルカプタン温度 変換率% らに1分後 50 ベース(助触媒なし)417 47308 46 58 6950 メチ ン7、ン 160 33 90 35 83 9150 混合窒素(5ppm>  177 34 143 37 82 86100 ベース(助Mlなし>41 1 32308 39 59 69100 メチンアミン 152 30 88  27 85 91(5ppmン 150 メチンアミン 150 681 8 85 92(5ppm) 200 メチンアミン 150 6 74 6 85 93(5ppm> 200 混合窒素 160 9137 7 84 86肚一旦 例3のケロシン供給液及びその生成物のいくつかについて加速色試験を行なった 。その結果を第■表に示す。この表よりわかるように少量の窒素系助触媒を加え ても生成物の色はほとんど変化せず、変化したとしても製品の色特性に何ら悪影 響を及ぼさないことがわかる。
匙■去 セーボルト色度 炭化水素 窒素系助媒 加熱前 加熱後供給液 な し +29 28 生成物 な し +29 28 生成物 ピリジン(5ppm) +29 28生成物 ピリミジン(5ppm)  +29 28生成物 アニリン(5ppm) +29 28生成物 キノリン (5ppm) +29 28例10 例6に示したガンリン供給液とその生成物のいくつかについて別の加速色試験を 行なった。その結果を第X表に示す。この表かられかるように、xi系助触媒の 存在は予期された通りガソリンの色に対して影響を与える。しかし、例6で使わ れた程度の少量の窒素系助触媒ではセーボルト色度は掻くわずかしか減少せず、 得られたガソリンの色は通常のガソリンの仕様値である25内に十分に収まる。
晟叉五 セーボルト色度 炭化水素 窒素系助触媒 加熱前 加熱後供給液 な し 30 28 生成物 な し 30 28 生成物 ピリジン(5ppm> 30 26生成物 メチンアミン(5ppm)  30 26本発明の要旨及び思想内C様々な変形の変更が可能である。
FIG、 / FIG、 2 国際調査報告 入NNEX TOTh: r)JTERNATIONAL 5EARCHREP ORT ON

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)メルカプタン又はメルカプタン系化合物を含む第1の液療を第2の液流と 接触させることにより処理してサワー炭化水素留出物又は使用済カセイ液よりな る該第1の液流から該メルカプクン又はメルカプタン系化合物を抽出しあるいは これらを触媒酸化してシスルフィド化合物に変換しあるいはその両者を行ない、 その際該第1の液流がサワー炭化水系留出物である場合は第2の液流をカセイ液 とし、該第2の流れが使用済カセイ液である場合は該第2の液流を炭化水素とす る、メルカプタン又はメルカプタン系化合物を含む液流を処理する方法であって 、該第1及び第2の液流を、少なくとも一の窒素原子を有し非電解質で実質的に 硫黄を含まない有機化合物よりなる窒素系助触媒が該炭化水素液流に対して重量 比で約1ppmないし約50ppm存在する条件下で相互に接触させる段階より なり、該窒素系助触媒は:一又は複数の環が炭素又は窒素原子よりなみ複素環式 化合物と:一又は複数の環に少なくとも一の窒素原子よりなる少なくとも一の置 換体を有する置換単素環式化合物と;これらの混合物とよりなる群より選ばれる ことを特徴とする方法。
  2. (2)メルカプタン化合物を含んだサワー炭化水素留出物を、カセイ液と、酸化 剤と、メルカプタン酸化触媒とに、該メルカプタン化合物の少なくとも一部が酸 化されてジスルフィド化合物に変化するに十分な時間接触させることによる、メ ルカプタン化合物の触媒酸化によりサワー炭化水素留出物をスイートニングする 方法であって、該留出物と、該カセイ液と、該酸化剤と、該メルカプクン酸化触 媒とを窒素系助触媒が該留出物に対し重量比で約1ppmないし約50ppmの 割合で存在する条件下で接触させる段階よりなり、該窒素系助触媒は少なくとも 一の窒素原子を有し非電解質で実質的に硫黄を含まない有機化合物よりなり、特 に炭素及び窒素原子よりなる一又は複数の環を有する複素環式化合物と;少なく とも一の窒素原子よりなる少なくとも一の置換体を含んだ一又は複数の環を有す る置換炭素環式化合物と;少なくとも一の窒素原子を含んだ脂肪族化合物と;こ れらの混合物とよりなる群より選ばれることを特徴とする方法。
  3. (3)メルカプタン化合物を含んだサワー炭化水素留出物をカセイ液と十分な時 間接触させて該メルカプタン化合物の少なくとも一部を該カセイ液中に抽出する ことによる、メルカプタン化合物の抽出によりサワー炭化水素留出物をスイート ニングする方法であって、該留出物及ひ該カセイ液を窒素系助触媒が該留出物に 対し重量比で約1ppmないし約50ppmの割合で存在する条件下で接触させ る段階よりなり、該窒素系助触媒は少なくとも一の窒素原子を有し非電解質で実 質的に硫黄を含まない有機化合物よりなり、特に炭素及び窒素原子よりなる一又 は複数の環を有する複素環式化合物と;少なくとも一の窒素原子よりなる少なく とも一の置換体を含んだ一又は複数の環を有する置換単素環式化合物と;少なく とも一の窒素原子を含んだ脂肪族化合物と;これらの混合物とよりなる群より選 ばれることを特徴とする方法。
  4. (4)メルカプチド化合物を含んだ使用済カセイ液を炭化水素留出物と酸化剤及 びメルカプタン酸化触媒の存在下で十分な時間接触させて該メルカプチド化合物 の少なくとも一部を酸化させてジスルフィド化合物に変化させ該ジスルフィド化 合物の少なくとも一部を該炭化水素留出物中に抽出することによる、メルカプチ ド化合物をジスフィド化合物に触媒酸化させて抽出することによる使用済カセイ 液の再生方法であって、該留出物と該カセイ液の液流を該酸化剤及び該メルカプ タン酸化触媒の存在下でまた該窒素系助触媒が留出物に体して重量比で約1pp mないし約50ppm存在する条件下で接触させる段階よりなり、該窒素系助触 媒は少なくとも一の窒素原子を有し非電解質で実質的に硫黄を含まない有機化合 物よりなり、特に炭素及び窒素原子よりなる一又は複数の環を有する複素環式化 合物と;少なくとも一の窒素原子よりなる少なくとも一の置換体を含んだ一又は 複数の環を有する置換単素環式化合物と;少なくとも一の窒素原子を含んだ脂肪 族化合物と;これらの混合物とよりなる群より選ばれることを特徴とする方法。
  5. (5)該複素環式化合物はその一文は複数の環中に約3ないし約40個の原子を 含み、該単素環式化合物はその一又は複数の環中に約3ないし約34個の原子を 含むことを特徴とする請求項1ないし4項中いずれか一項記載の方法。
  6. (6)該窒素系助触媒は1−フェニルピロール,ピラダジン,ピリミジン,メチ ルピリミジン,メテンアミン,3−アミノキノリン,S−トリアゾロ(4,3− a)キノリン,4−アザベンゾイミダゾル,ピリドピラジン,1,3,5トリア ジン,ベントリアゾル,ピラジン,2−アミノピリミジン,4−メチルピペリジ ン,ピペリジン,アザピンクロ(3,2,2)ノナン。2,4−ジアミノトルエ ン及びその混合物よりなる群より選ばれることを特徴とする請求項1ないし5の うちいずれか一記載の方法。
  7. (7)該メルカプタン酸化触媒は好ましくは金属フタロシアニン又はその誘導体 である金属キレートよりなることを特徴とする請求項2又は4記載の方法。
  8. (8)該留出物は該カセイ液。該酸化剤及び該メルカプタン酸化触媒と、該窒素 系触媒の存在下、ファイバ束中で、又は該メルカプタン酸化触媒を含んだ固定床 中で、又はその両者中において接触させられることを特徴とする請求項2又は4 記載の方法。
  9. (9)メルカプタン又はメルカプチド化合物を含む液流を処理する方法であって :管中に設けられた、該管より外に延在して回収容器中に達する下流端を有する ファイバ束の上流端にカセイ液の液流を供給し;炭化水素の液流を、該炭化水素 の液流に対する重量比で約1ないし約50ppmの割合で含まれ、少なくとも一 の窒素原子を有し非電解質で実質的に硫黄を含まない有機化合物よりなり特に炭 素及び窒素原子よりなる一又は複数の環を有する複素環式化合物と、少なくとも 一の窒素原子よりなる少なくとも一の置換体を含んだ一又は複数の環を有する置 換単素環式化合物と、少なくとも一の窒素原子を含んだ脂肪族化合物と、これら の混合物とよりなる群より選ばれる窒素系助触媒の存在下で、該カセイ液の液流 と同時に該管中に流して相互に接触させ;該炭化水素液流及び該カセイ液流を該 回収容器中に回収して該炭化水素を該回収容器中で上層に該カセイ液を該回収容 器中で下層に分離させ;該炭化水素該回収容器からぬき取り;該カセイ液を該回 収容器からぬき取る段階よりなることを特徴とする方法。
  10. (10)さらに、上側部分及び下側部分を有する回収容器を使用し;該上側部分 に該管を通って該カセイ液と共に炭化水素の液流を十分な流量及び圧力で導入し て該回収容器中にて該上層及び下層を形成する該カセイ液の第1の部分と該炭化 水素の第1の部分とを供給し;該カセイ液を該回収容器の該下側部分よりぬき取 り;該炭化水素液の第2の部分及び該カセイ液の第2の部分を該ファイバ束の上 流端と接触後ぬき取り;該炭化水素液の該第2の部分及び該カセイ液の該第2の 部分を分離器中に受けて該炭化水素液を上層に該カセイ液を下層に分離させ、該 炭化水素及び該カセイ液を該分離器より別々にめき取ることを特徴とする請求項 9記載の方法。
  11. (11)メルカプタン化合物をジスルフィド化合物に触媒酸化より変化させるこ とによるメルカプタン化合物を含んだサワー炭化水素留出物をスイートニングす る方法であって、該炭化水素留出物をメルカプタン酸化触媒を担持する固定床中 において酸化剤の存在下、また該炭化水素に対し重量比で約1ppmないし約5 0PPmの割合で含まれ少なくとも一の窒素原子を有し非電解質で実質的に硫黄 を含まない有機化合物よりなり特に炭素及び窒素原子よりなる一又は複数の環を 有する複素環式化合物と、少なくとも一の窒素原子よりなる少なくとも一の置換 体を含んだ一又は複数の環を有する置換単素環式化合物と、少なくとも一の窒素 原子を含んだ脂肪族化合物と、これらの混合物とよりなる群より選ばれる窒素系 助触媒の存在下で、該メルカプタン化合物の少なくとも一部をジスルフィド化合 物の形に触媒酸化するのに十分な時間カセイ液液流と接触させ;該炭化水素液流 及び該カセイ液流を回収容器中に回収して該炭化水素液を上層にまた該カセイ液 を下層に分離させ;該炭化水素液を該回収容器からめき取り、また該カセイ液を 該回収容器からぬき取る段階よりなることを特徴とする方法。
  12. (12)該複素環式化合物はその一文は複数の環中に約3ないし約40個の原子 を含み,該単素環式化合物はその一又は複数の環中に約3ないし約34個の原子 を含むことを特徴とする請求項9又は10又は11記載の方法。
  13. (13)該窒素系助触媒は1−フェ=ルピロール,ピラダジン,ピリミジン,メ チルピリミジン,メテンアミン,3−アミノキノリン,S−トリアゾロ(4,3 −a)キノリン,4−アザペンゾイミダゾル,ピリドピラジン,1,3,5トリ アジン,ベンドトリアゾル,ピラジン,2−アミノピリミジン,4−メチルピペ リジン,ピベリジン,アザビンクロ(3,2,2)ノナン,2,4−ジアミノト ルエン及びその混合物よりなる群より選ばれることを特徴とする請求項9ないし 12のうちいずれか一項記載の方法。
  14. (14)該炭化水素液流はメルカプタン化合物を含んだサワー炭化水素よりなる ことを特徴とする請求項9又は10記載の方法。
  15. (15)該サワー炭化水素液流と該カセイ液液流とは窒素系助触媒の存在下で該 メルカプタン化合物の少なくとも一部を該カセイ液中に抽出するに十分な時間接 触されることを特徴とする請求項9又は10記載の方法。
  16. (16)該サワー炭化水素液流と該カセイ液液流とは該窒素系助触媒のの他に酸 化剤及びメルカプタン酸化触媒の存在下で該メルカプタン化合物の少なくとも一 部がジスルフィドの形に触媒酸化されるに十分な時間接触されることを特徴とす る請求項9又は10記載の方法。
  17. (17)該カセイ液はメルカプチド化合物を含んだ使用済カセイ液であることを 特徴とする請求項8又は9記載の方法。
  18. (18)該使用済カセイ液及び該炭化水素液流は該窒素系助触媒の他に酸化剤及 びメルカプタン酸化触媒の存在下で該メルカプチド化合物の少なくとも一部がジ スルフィド化合物の形に酸化されまた該ジスルフィドの少なくとも一部が該炭化 水素液流中に抽出されるに十分な時間接触させられることを特徴とする請求項9 又は10記載の方法。
  19. (19)該使用済カセイ液の液流及び該炭化水素液流は該窒素形助触媒の他に酸 化剤及びメルカプタン酸化触媒の存在下で該メルカプチド化合物の少なくとも一 部がジスルフィド化合物の形に酸化されまた該ジスルフィド化合物の少なくとも 一部が該炭化水素液流中に抽出されるに十分な時間接触させられることを特徴と する請求項10記載の方法。
  20. (20)該メルカプタン酸化触媒は金属フタロシアニン及びこの誘導体から選ぶ のが好ましい金属キレートよりなることを特徴とする請求項10記載の方法。
  21. (21)該カセイ液液流はメルカプチド化合物を含む使用済カセイ液液流である ことを特徴とする請求項10記載に方法。 (21)メルカプタン化合物を含むサワー炭化水素を該メルカプタン化合物をジ スルフィド化合物の形に触媒酸化させることによりスイートニングする方法であ って:管中に設けられた該管より外に延在して回収容器中に達する下流端を有す るファイバ束の上流端に第1のカセイ液の液流を供給し;該炭化水素留出物を該 管中に、酸化剤と、金属フタロシアニン又はその誘導体より選ばれるのが好まし いメルカプタン酸化触媒と、該炭化水系留出物に対する重量比で約1ppmない し約50ppm,好ましくは約4ppmないし約6ppmの割合で含まれ少なく とも一の窒素原子を有し非電解質で実質的に硫黄を含まない有機化合物よりなり 特に炭素及び窒素原子よりなる一又は複数の環を有する複素環式化合物と、少な くとも一の窒素原子よりなる少なくとも一の置換体を含んだ一又は複数の環を有 する置換炭素環式化合物と、少なくとも一の窒素原子を含んだ脂肪族化合物と、 これらの混合物とよりなる群より選ばれる窒素系助触媒との存在下で流して該第 1のカセイ液液流と接触させ;該炭化水素留出物及び該第1のカセイ液液流を該 回収容器中に回収し;該炭化水素留出物をさらに第2のカセイ液液流と固定触媒 床中で該酸化剤及び該窒素系助触媒の存在下で残っているメルカプタン化合物の 一部がジスルフィド化合物の形に酸化されるに十分な時間接触させる段階よりな り、該固定触媒床は支持体上に担持されたメルカプタン酸化触媒であることを特 徴とする方法。
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