JPS6350327B2 - - Google Patents

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JPS6350327B2
JPS6350327B2 JP14180578A JP14180578A JPS6350327B2 JP S6350327 B2 JPS6350327 B2 JP S6350327B2 JP 14180578 A JP14180578 A JP 14180578A JP 14180578 A JP14180578 A JP 14180578A JP S6350327 B2 JPS6350327 B2 JP S6350327B2
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JP
Japan
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tetrahydro
compound
ethyl
methoxy
naphthylamine hydrochloride
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Application number
JP14180578A
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English (en)
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JPS5569512A (en
Inventor
Takeshi Hashizume
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiichi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP14180578A priority Critical patent/JPS5569512A/ja
Publication of JPS5569512A publication Critical patent/JPS5569512A/ja
Publication of JPS6350327B2 publication Critical patent/JPS6350327B2/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は一般式() (式中、R1、R2、R4、R5は同一もしくは異なり
て水素原子もしくは低級アルコキシ基を、R3
低級アルキル基を、nは4、または6の整数を示
す。)で表わされる2−アミノテトラリン誘導体
またはその塩を含有する鎮痙薬に関する。2−ア
ミノテトラリン誘導体としては、例えば以下の化
合物を挙げることができる。これらの化合物はい
づれも新規化合物であり、その製法は後述する。 (1) N−エチル−N−〔4−(3,4−ジメトキシ
ベンゾイルオキシ)ブチル〕−1,2,3,4
−テトラヒドロ−2−ナフチルアミン塩酸塩
(以下、「化合物A」と記す。) (2) N−エチル−N−〔6−(3,4−ジメトキシ
ベンゾイルオキシ)ヘキシル〕−1,2,3,
4−テトラヒドロ−2−ナフチルアミン塩酸塩
(以下、「化合物B」と記す。) (3) N−エチル−N−〔4−(3,4−ジメトキシ
ベンゾイルオキシ)ブチル〕−6−メトキシ−
1,2,3,4,−テトラヒドロ−2−ナフチ
ルアミン塩酸塩(以下、「化合物C」と記す。) (4) N−エチル−N−〔6−(3,4−ジメトキシ
ベンゾイルオキシ)ヘキシル〕−6−メトキシ
−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチ
ルアミン塩酸塩(以下、「化合物D」と記す。) (5) N−プロピル−N−〔4−(3,4−ジメトキ
シベンゾイルオキシ)ブチル〕−6−メトキシ
−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチ
ルアミン塩酸塩(以下、「化合物Eと記す。) (6) N−エチル−N−〔4−(3,4−ジメトキシ
ベンゾイルオキシ)ブチル〕−6,7−ジメト
キシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナ
フチルアミン塩酸塩(以下、「化合物F」と記
す。) (7) N−エチル−N−〔6−(3,4−ジメトキシ
ベンゾイルオキシ)ヘキシル〕−6,7−ジメ
トキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−
ナフチルアミン塩酸塩(以下、「化合物G」と
記す。) (8) N−エチル−N−〔4−(3,4−ジメトキシ
ベンゾイルオキシ)ブチル〕−7−メトキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル
アミン塩酸塩(以下、「化合物H」と記す。) (9) N−エチル−N−〔4−(3,4−ジメトキシ
ベンゾイルオキシ)ブチル〕−8−メトキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル
アミン塩酸塩(以下、「化合物K」と記す。) (10) N−イソプロピル−N−〔4−(3,4−ジメ
トキシベンゾイルオキシ)ブチル〕−6−メト
キシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナ
フチルアミン塩酸塩(以下、「化合物L」と記
す。) 鎮痙薬とは平滑筋でできた臓器の異常な運動、
すなわち平滑筋の痙攣を抑制する薬物であり、骨
格筋の痙攣を抑制する抗痙攣薬とは区別される。
平滑筋臓器の炎症や機械的刺激による急激な収縮
はすべて痙攣であるが、一口に平滑筋臓器といつ
ても消化器系(食道、胃、十二指腸、空腸、回
腸、結腸)、膵胆管系(胆管、胆のう、Oddi氏
筋、膵管)、尿器系(膀胱、尿管)、生殖器系(子
宮、輸精管)、循環器系(血管)および呼吸器系
(気管)等、種々の臓器がある。 ある種の鎮痙薬がこれらすべての平滑筋臓器に
対して鎮痙効果を示した場合、異常な臓器に対す
る作用以外は副作用となる。したがつて、異常な
臓器に対してのみ選択的な効果を発揮する薬、す
なわち臓器選択性の高い薬が要求される。 本発明者はかかる観点に基づき、有用な臓器選
択性の高い鎮痙薬の検討を試みた結果、2−アミ
ノテトラリン誘導体が下部消化管に対し優れた鎮
痙効果を示し、さらに低毒性で安全域も広く、上
部および下部消化管に対する鎮痙効果の比較にお
いて下部消化管に高い臓器選択性のあることを見
い出し本発明を完成した。 すなわち、本発明に使用される2−アミノテト
ラリン誘導体は、胃、腸などの平滑筋臓器に対し
て優れた鎮痙作用を示し、その中でも特に下部消
化管に対して顕著な鎮痙作用を発揮し、医薬とし
て極めて有用である。イヌ生体位の骨盤神経刺激
による結腸収縮に対する作用を本発明の代表的化
合物について検討した結果、下部消化管に対する
鎮痙薬として知られる既知化合物N−エチル−N
−〔4−(3,4−ジメトキシベンゾイルオキシ)
ブチル〕−3−(4−メトキシフエニル)−2−プ
ロピルアミン塩酸塩(以下、「メベベリン」と記
す。)と同等もしくはそれ以上の鎮痙効力を示し
た。 また、本発明の代表的化合物のラツトに対する
急性毒性を検討した結果、メベベリンと同等もし
くはそれ以上の低毒性であつた。この急性毒性値
(LD50)とラツト生体位のネオスチグミン刺激に
よる結腸運動に対する作用(ED50)から安全域
(LD50/ED50)を求めた結果、メベベリンと同等
もしくはそれ以上であつた。 従来の抗コリン作働性鎮痙薬は胃腸管に対して
上部、下部の区別なく作用するが、本発明化合物
は特に下部消化管に対して選択性のある鎮痙作用
を示した。本発明の代表的化合物についてイヌの
迷走神経電気刺激による胃の収縮運動の50%抑制
必要量(S.ID50)とイヌの骨盤神経電気刺激によ
る結腸の収縮運動の50%抑制必要量(C.ID50)を
求めその比から鎮痙作用の選択性を検討した結
果、抗コリン作働薬であるが、比較的下部消化管
に対し鎮痙効果を示すと言われる1−メチル−3
−(チオキサンチン−9−イルメチル)ピペリジ
ン塩酸塩(以下、「メチキセン」と記す。)および
N−メチル−3−ピペリジイルベンジレ−トメチ
ルブロマイド(以下、「メペンゾレートブロマイ
ド」と記す。)は上部および下部消化管に対しほ
ぼ同等の鎮痙効力を示すのに対し、本発明の代表
化合物は特に下部消化管に対して選択性のある鎮
痙作用を示した。 一般式()の化合物を含有する本発明の鎮痙
薬は、通常経口で投与され、その成人に対する投
与量は通常約30〜400mg/成人/日程度と動物実
験の結果から考えられ、注射の場合は10〜30mg/
成人/日と考えられる。 本剤の投与に際しては公知の製剤法により任意
の剤型、例えばカプセル剤、錠剤、散剤、顆粒
剤、シロツプ剤、注射剤等に加工して使用するこ
とができる。 以下、本発明を薬理実験によつて更に詳細に説
明する。 実験 1 表1の実験には一般にBalloon法と呼ばれる方
法を採用したが、その詳細は下記の通りである。 イヌ生体位の骨盤神経刺激による結腸運動に対
する作用の実験方法(Balloon法)。 体重8〜15Kgの雑犬を雌雄の別なく用いた。 ペントバルビタール30mg/Kg静脈内投与により
麻酔したのち、背位に固定し、下腹部正中線にそ
つて開腹し、水を満たしたゴム球を肛門より下行
結腸に挿入し固定した後、各化合物の100μg/
Kgを静脈内注射により投与して内圧の変化を低圧
用トランスデユーサーを介してポリグラフで記録
した。骨盤神経の刺激条件として、頬度:50cps、
持続時間:1msc、電圧:4Vの矩形波で5秒間
電気刺激し、これを3分毎にくり返した。抑制率
は次式により算出した。 抑制率(%)=100 −薬物投与後30分間の平均収縮高/薬物投与前の平均
収縮高×100 実験結果
【表】 実験 2 表2の実験操作の詳細は下記の通りである。 (1) ラツト生体位のネオスチグミン刺激による結
腸運動に対する作用の実験方法(Balloon法) 体重300〜400gのSTD−Wistar系雄性ラツ
トを用いた。ラツトをウレタン1g/Kg i・
pで麻酔したのち背位に固定し、水を満たした
ゴム球を肛門より下行結腸に挿入し固定し、内
圧の変化を低圧用トランスデユーサーを介して
ポリグラフで記録した。一定の結腸運動を長時
間持続させるためにネオスチグミンを90μg/
Kg/hrの速度で皮下に持続注入した。なお、薬
物は経口の場合は、蒸留水に溶かし経口カテー
テルを通して0.2ml/100gの割合で胃内に注入
した。ED50は使用動物中の50%の個体におい
て作用を発現する投与量で示した。 (2) 体重180〜240gのSTD−Wistar系雄性ラツ
トを用いた。経口投与の場合にはイオン交換水
に懸濁し、静脈内投与の場合には生理食塩液に
溶解し投与(0.5ml/100g)した。投与後72時
間の死亡率からLitchfield−Wilcoxon法で
LD50を求めた。 実験結果
【表】
【表】 実験 3 本発明の代表的化合物について、イヌの迷走神
経電気刺激に対する胃の収縮運動の50%抑制必要
量(s.ID50)とイヌの骨盤神経電気刺激に対する
結腸の収縮運動の50%抑制必要量(c.ID50)を求
め、その比により鎮痙作用の選択性を検討した。 s.ID50を求める実験は以下の操作法によつた。 体重8〜15Kgの雑犬を雌雄の別なく用いた。ペ
ントバルビタール30mg/Kg静脈内投与により麻酔
したのち、背位に固定し、上腹部正中線にそつて
切開し、胃の胃体部大彎側を切開し、水を満たし
たゴム球を挿入し、内圧の変化を低圧用トランス
デユーサーを介してポリグラフで記録した。迷走
神経の刺激条件として、頬度:20cps、持続時
間:1msec、電圧:8Vの矩形波で10秒間電気刺
激し、これを3分毎にくり返した。抑制率(%)
は次式により算出し、S.ID50は50%抑制率を示す
ときの投与量とした。 抑制率(%) =100−薬物投与後30分間の平均収縮高/薬物投与前
の平均収縮高×100 また、c.ID50の値は表1の場合と同様の実験操
作(薬物投与量を変えている。)により得られた
実験データから、50%抑制率を示すときの投与量
とした。 実験結果
【表】 尚、表1および表3に関する実験方法は
EUROPEAN JOURNAL OF
PHARMACOLOGY 18(1972)page1〜14に記
されている方法に準じたものである。 次に、本願発明に使用された新規化合物につい
て、その製法を参考例として示す。 参考例 1(化合物A) N−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−
2−ナフチルアミン1.85g、3,4−ジメトキシ
安息香酸4−ヨウ化ブチルエステル3.9g、炭酸
ソーダ1.1gおよびメチルエチルケトン40mlを混
合し、60時間加熱環流する。反応液を減圧下に濃
縮し、残渣に水を加え、クロロホルムにて抽出す
る。クロロホルム層を水洗し、無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥後、減圧下に濃縮し、残留する油状物
をシリカゲルクロマトグラフイーによつて精製す
る。これに塩化水素・エタノール溶液を加えて減
圧下に濃縮する。アセトン、エーテル混液より結
晶化させ、析出する結晶を濾集し、アルコール、
エーテルより再結晶すればN−エチル−N−〔4
−(3,4−ジメトキシベンゾイルオキシ)ブチ
ル〕−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフ
チルアミン塩酸塩(化合物A)の無色粉末2.3g
を得る。融点119〜121℃。 元素分析値 C25H33N1O4・HCl・2/1H2Oとして 計算値 C65.70、H7.71、N3.06 実測値 C65.77、H7.72、N3.06 参考例 2(化合物C) (イ) 6−メトキシ−2−テトラロン28.0g、19%
エチルアミンエタノール溶液200ml、酸化白金
2.2g、無水エタノール10mlを混合し、外部よ
り赤外線ランプで照射下、接触還元を行なう。
水素吸収終了後、濾過して触媒を除去し、濾液
を減圧下に濃縮し、残渣をクロロホルムにて抽
出する。クロロホルム層を水洗、無水硫酸ナト
リウムにて乾燥後、減圧下に濃縮する。残渣に
塩化水素、エタノール溶液を加え、減圧下に濃
縮する。残渣にアセトンを加え析出する結晶を
濾集し、アルコール、エーテルより再結晶し
て、N−エチル−6−メトキシ−1,2,3,
4−テトラヒドロ−2−ナフチルアミン塩酸塩
の無色結晶29.7gを得る。融点231〜232℃。 元素分析値 C13H19NO・HClとして 計算値 C64.58、H8.34、N5.79、Cl14.67 実測値 C64.62、H8.55、N6.04、Cl14.44 (ロ) N−エチル−6−メトキシ−1,2,3,4
−テトラヒドロ−2−ナフチルアミン塩酸塩
2.0gを2N−水酸化ナトリウム20mlと混合し、
クロロホルムにて抽出する。クロロホルム層を
乾燥後、減圧下濃縮して得られた遊離塩基に
3,4−ジメトキシ安息香酸4−ヨウ化ブチル
エステル3.1g、炭酸ナトリウム0.9gおよびメ
チルエチルケトン40mlを混合して60時間加熱還
流する。反応液を減圧下に濃縮し、残渣に水を
加えクロロホルムにて抽出する。クロロホルム
層を水洗して、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後
減圧下に濃縮し、残留する油状物をシリカゲル
クロマトにて精製してN−エチル−N−〔4−
(3,4−ジメトキシベンゾイルオキシ)ブチ
ル〕−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−2−ナフチルアミンの油状物を得る。
これに塩化水素、エタノール溶液を加えて減圧
下に濃縮する。残渣をアセトンに溶解し、エー
テルを加え低温にして放置し、析出する結晶を
濾集し、更にアセトン、エーテル混液より再結
晶してN−エチル−N−〔4−(3,4−ジメト
キシベンゾイルオキシ)ブチル〕−6−メトキ
シ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフ
チルアミン塩酸塩(化合物C)の無色結晶2.65
gを得る。融点139〜140℃。 元素分析値 C26H35NO5・HClとして 計算値 C65.33、H7.59、N2.93 実測値 C65.84、H7.46、N2.97 参考例 3(化合物D) (イ) 水素化リチウムアルミニウム4.7gと無水テ
トラヒドロフラン200mlを混合し、これにN−
アセチル−6−メトキシ−1,2,3,4−テ
トラヒドロ−2−ナフチルアミン10gと無水テ
トラヒドロフラン100mlの混合液を滴下する。
室温で0.5時間かきまぜた後、4時間加熱還流
し、氷冷下、水4.7mlとテトラヒドロフラン50
mlの混液を滴下する。続いて15%水酸化ナトリ
ウム4.7ml、更に水14mlの順に滴下する。析出
する不溶物を濾去し、濾液を減圧下に濃縮す
る。残渣をクロロホルムで抽出し、クロロホル
ム層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
減圧下に濃縮し、残留する油状物に塩化水素・
エタノール溶液を加えて減圧濃縮する。アセト
ンを加え析出する結晶を濾集し、アルコール、
エーテルより再結晶してN−エチル−6−メト
キシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナ
フチルアミン塩酸塩の無色針状晶8.9gを得る。
融点231〜232℃。この融点及び赤外吸収スペク
トル等の物理的諸データーは参考例2(イ)で得ら
れたものと一致する。 (ロ) N−エチル−6−メトキシ−1,2,3,4
−テトラヒドロ−2−ナフチルアミン塩酸塩
2.0gより常法により得られた遊離塩基に3,
4−ジメトキシ安息香酸6−クロロ−ヘキシル
エステル3.1g、ヨウ化ナトリウム1.4g、炭酸
ナトリウム2.0gおよびメチルエチルケトン80
mlを加えて90時間加熱還流する。反応液を減圧
下に濃縮し、残渣をクロロホルムで抽出する。
クロロホルム層を水洗、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後減圧下に濃縮して得られる油状物をシリ
カゲルカラムクロマトにて精製してN−エチル
−N−〔6−(3,4−ジメトキシベンゾイルオ
キシ)ヘキシル〕−6−メトキシ−1,2,3,
4−テトラヒドロ−2−ナフチルアミンの淡黄
色油状物を得る。これを塩化水素・エタノール
溶液にとかし、減圧下に濃縮する。残渣をアセ
トンに溶解し、エーテルを加え低温に放置し、
析出する結晶を濾集し、アセトン、エーテルの
混液より再結晶してN−エチル−N−〔6−
(3,4−ジメトキシベンゾイルオキシ)ヘキ
シル〕−6−メトキシ−1,2,3,4−テト
ラヒドロ−2−ナフチルアミン塩酸塩(化合物
D)の無色結晶1.3gを得る。融点119〜120℃。 元素分析値 C28H39NO5・HClとして 計算値 C66.45、H7.97、N2.77 実測値 C66.63、H8.04、N2.73 参考例 4(化合物F) (イ) 無水塩化アルミニウム7.4g、無水メチレン
クロリド100mlの混合液を−50℃に冷却し、こ
れに3,4−ジメトキシフエニル酢酸クロリド
5.9gと無水メチレンクロリド30mlの溶液を滴
下する。続いて烈しくかきまぜながらエチレン
を15分間にわたつて烈しく導入する。次に室温
にて3.5時間かきまぜた後、外部より氷水で冷
却し水40mlを滴下する。メチレンクロリド層を
2N−塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム水、
水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下に濃縮して油状物を得る。これに19
%エチルアミンエタノール溶液25ml、無水エタ
ノール10mlおよび酸化白金0.25gを加えて接触
還元を行なう。水素吸収が終つた後、触媒を濾
過して除き、濾液を減圧下に濃縮し、残渣に塩
化水素・エタノール溶液を加え減圧下に濃縮す
る。アセトンを加え析出する結晶を濾集し、
2N−水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロ
ホルムにて抽出し、水洗後無水炭酸カリウムに
て乾燥後、減圧下に濃縮する。残渣をアルミナ
カラムクロマトにて精製する。これに塩化水
素・エタノール溶液を加えて減圧下に濃縮して
得られた結晶を無水エタノール、イソプロパノ
ールの混液より再結晶してN−エチル−6,7
−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ
−2−ナフチルアミン塩酸塩の無色針状晶1.12
gを得る。融点246〜248℃(分解)。 元素分析値 C14H21NO2・HClとして 計算値 C61.87、H8.16、N5.15 実測値 C61.46、H8.06、N5.14 (ロ) N−エチル−6,7−ジメトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロ−2−ナフチルアミン塩
酸塩390mg、3,4−ジメトキシ安息香酸4−
クロロブチルエステル500mg、ヨウ化ナトリウ
ム270mg、無水炭酸ナトリウム200mg、メチルエ
チルケトン30mlを用いて参考例3(ロ)に準じて行
ない、N−エチル−N−〔4−(3,4−ジメト
キシベンゾイルオキシ)ブチル〕−6,7−ジ
メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2
−ナフチルアミン塩酸塩(化合物F)の無色結
晶400mgを得る。融点107〜109℃。 元素分析値 C27H37NO6・Clとして 計算値 C63.83、H7.54、N2.76 実測値 C64.19、H7.63、N2.60 参考例 5(化合物G) N−エチル−6,7−ジメトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロ−2−ナフチルアミン塩酸
塩6.0g、3,4−ジメトキシ安息香酸6−クロ
ロヘキシルエステル9.2g、ヨウ化ナトリウム4.6
g、炭酸ナトリウム3.3gおよびメチルエチルケ
トン150mlを用いて参考例3(ロ)に準じて行ない、
N−エチル−N−〔6−(3,4−ジメトキシベン
ゾイルオキシ)ヘキシル〕−6,7−ジメトキシ
−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル
アミン塩酸塩(化合物G)の無色針状晶7.0gを
得る。融点102〜105℃。 元素分析値 C29H41NO6・HClとして 計算値 C64.97、H7.90、N2.61 実測値 C64.94、H7.91、N2.70 参考例 6(化合物B) N−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−
2−ナフチルアミン塩酸塩1.86g、3,4−ジメ
トキシ安息香酸6−クロロヘキシルエステル2.9
g、ヨウ化ナトリウム1.45g、炭酸ナトリウム
1.02gおよびメチルエチルケトン30mlを用いて参
考例3(ロ)に準じて行ない、N−エチル−N−〔6
−(3,4−ジメトキシベンゾイルオキシ)ヘキ
シル〕1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフ
チルアミン塩酸塩(化合物B)の無色油状物1.0
gを得る。 元素分析値 C27H37NO4・HClとして 計算値 C68.28、H7.48、N2.95 実測値 C67.73、H8.16、N3.39 参考例 7(化合物K) N−エチル−8−メトキシ−1,2,3,4−
テトラヒドロ−2−ナフチルアミン塩酸塩2.4g,
3,4−ジメトキシ安息香酸4−クロロブチルエ
ステル3.7g、ヨウ化ナトリウム3.7g、無水炭酸
ナトリウム3.7gおよびメチルエチルケトン100ml
を用いて参考例3(ロ)に示した方法に準じて行な
い、N−エチル−N−〔4−(3,4−ジメトキシ
ベンゾイルオキシ)ブチル〕−8−メトキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチルアミン
塩酸塩(化合物K)の無色結晶1.5gを得る。融
点133〜135℃。 元素分析値 C26H35NO5・HClとして 計算値 C65.33、H7.59、N2.93 実測値 C65.10、H8.06、N2.99 参考例8(化合物H) (イ) 7−メトキシ−2−テトラロン12.4g19%エ
チルアミンエタノール溶液60mlおよび酸化白金
0.4gを用いて参考例2(イ)に示した方法に準じ
て行ない、N−エチル−7−メトキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチルアミ
ン塩酸塩の無色結晶10.7gを得る。融点217〜
219℃。 元素分析値 C13H19NO・HClとして 計算値 C64.58、H8.34、N5.79 実測値 C64.23、H8.11、N5.70 (ロ) N−エチル−7−メトキシ−1,2,3,4
−テトラヒドロ−2−ナフチルアミン塩酸塩
2.0g、3,4−ジメトキシ安息香酸4−ヨウ
化ブチルエステル3.2g、炭酸ナトリウム3.0g
およびメチルエチルケトン50mlを用いて参考例
2(ロ)に示した方法に準じて行ない、N−エチル
−N−〔4−(3,4−ジメトキシベンゾイルオ
キシ)ブチル〕−7−メトキシ−1,2,3,
4−テトラヒドロ−2−ナフチルアミン塩酸塩
(化合物H)の無色結晶2.1gを得る。融点160
〜161℃。 元素分析値 C26H35NO5・HClとして 計算値 C65.33、H7.59、N2.93 実測値 C64.96、H7.66、N3.09 参考例9(化合物L) (イ) 6−メトキシ−2−テトラロン20g、イソプ
ロピルアミン22g、酸化白金0.5g、無水エタ
ノール20mlを用いて参考例2(イ)に示した方法に
準じて行ない、N−イソプロピル−6−メトキ
シ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフ
チルアミン塩酸塩の無色針状晶13.9gを得る。
融点184〜186℃。 元素分析値 C14H21NO・HClとして 計算値 C65.74、H8.67、N5.48 実測値 C65.91、H8.72、N5.36 (ロ) N−イソプロピル−6−メトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロ−2−ナフチルアミン塩
酸塩1.6g、3,4−ジメトキシ安息香酸4−
ヨウ化ブチルエステル2.5g、炭酸ナトリウム
0.65gおよびメチルエチルケトン40mlを用いて
参考例2(ロ)に示した方法に準じて行ない、N−
イソプロピル−N−〔4−(3,4−ジメトキシ
ベンゾイルオキシ)ブチル〕−6−メトキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル
アミン塩酸塩(化合物L)の無色結晶0.95gを
得る。融点172〜174℃。 元素分析値 C27H37NO5・HClとして 計算値 C65.90、H7.78、N2.85 実測値 C65.52、H7.72、N2.92 参考例 10(化合物E) (イ) 6−メトキシ−2−テトラロン21.0g、n−
プロピルアミン22g、酸化白金0.5gおよび無
水エタノール25mlを用いて参考例2(イ)に示した
方法に準じて行ない、N−n−プロピル−6−
メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2
−ナフチルアミン塩酸塩の無色結晶25.0gを得
る。融点247〜247.5℃(分解)。 元素分析値 C14H21NO・HClとして 計算値 C65.74、H8.67、N5.48 実測値 C66.25、H8.63、N5.56 (ロ) N−n−プロピル−6−メトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロ−2−ナフチルアミン塩
酸塩2.0g、3,4−ジメトキシ安息香酸4−
ヨウ化ブチルエステル3.15g、炭酸ナトリウム
1.9gおよびメチルエチルケトン50mlを用いて
参考例2(ロ)に示した方法に準じてN−n−プロ
ピル−N−〔4−(3,4−ジメトキシベンゾイ
ルオキシ)ブチル〕−6−メトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロ−2−ナフチルアミン塩
酸塩(化合物E)の無色油状物2.35gを得る。 元素分析値 C27H37NO5・HCl・1/2H2Oとし
て 計算値 C64.72、H7.85、N2.79 実測値 C64.60、H8.09、N2.78

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1、R2、R4、R5は同一もしくは異なり
    て水素原子もしくは低級アルコキシ基を、R3
    低級アルキル基を、nは4または6の整数を示
    す。)で表わされる化合物又はその塩類を含有す
    ることを特徴とする鎮痙薬。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0211136A (ja) * 1988-06-29 1990-01-16 Yoshihisa Iwasaki アイシング用回転冷却器
JPH02114039U (ja) * 1989-02-28 1990-09-12
JPH039717U (ja) * 1989-06-19 1991-01-30

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