JPS63502329A - ガス濾過装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ガス濾過装置 本発明は、水平の多孔板によってガス導入口を有する下部室とガス排出口を有す る上部室とに分割される密封容器と、多孔板の孔に密封状態で挿入懸架されかつ 上端部のフランジ状の肉厚部によって多孔板に支持されるポット状あるいはプラ グ状のフィルタ部材とを備えたガスを濾過する装置に関するものである。

この種の装置は、たとえば石炭がガス化して生じる熱いガスを濾過するために使 用される。この場合に濾過すべきガスは負圧状態でフィルタを通して外から内へ 流入する。公知の装置においては多孔板内にきわめて多数のこの種のフィルタ部 材が互いに平行に挿入懸架されている０局部的な圧力変動によって横方向の力が フィルタ部材に作用することがあり、それによってフィルタ部材の支持位置が揺 動してしまう、この場合にフィルタ部材の一部が必然的に支持面から持ち上げら れてしまうので、フィルタ部材と多孔板との間の密封状態が与えられなくなって しまう。

公知の多孔板の場合にはさらに他の装置を用いてフィルタ部材を多孔板に対して 締め付けることによってのみ、密封が保証されていた。しかし実際にはこのこと は、フィルタの領域を通過するガスが非常に高温（たとえば１０００℃）である ので、実現が困難である。さらに他の締付部材を取り付けると非常に煩雑になり 、特に多孔板の孔は通常は非常に密に配置されているので別体の締付部材を取り 付ける場所がほとんど残っていないということを考慮しなければならない。

さらにこの種の締め付は部材は、予期しない大きな圧力上昇が生じた場合にフィ ルタ部材が短時間その密封状態の取付は場所から持ち上げられて、それによって 安全弁の機能を果たすのを阻止してしまう。

本発明の課題は、技術分野の種類の装置を改良して、他の構造上の手段を設ける ことなく、フィルタ部材が多孔板の孔の垂直の中心軸に関して揺動した場合でも 、フィルタ部材と多孔板との完壁な密封が保証されるようにすることである。

冒頭で述べた種類の装置の場合に、この課題を解決するために本発明によれば、 フランジ状の肉厚部によって載置面を形成し、この載置面が載置面の上方でかつ フィルタ部材の垂直の中心軸上に中心点を有する球の表面上に位置しており、多 孔板の孔がフィルタ部材の肉厚部の下方に連続するフィルタの外表面を距離をお いて包囲して、それによってフィルタ部材が球の中心点を中心に所定角度範囲に わたって揺動できる構成が採用されている。

このように載置面を半球の碗状に形成することによってフィルタ部材は球の表面 の中心点を中心に揺動することが可能となり、その際に包囲している孔の支持面 との密封状態の接触が解除されることはない、したがってフィルタがわずかに揺 動した場合にはいずれの場合にもフィルタ部材と多孔板との有効な密封状態が保 証されている。

この場合に、多孔板の孔内に、内側へ張り出す環状の肩部を形成して、その上に 肉厚部の載置面を支持するようにすることもできる。

球の表面の中心点がフィルタ部材の上端縁の面に位置している場合には、好都合 である。というのはこのようにして上端縁の中心点はフィルタ部材が揺動した場 合に多孔板に対する相対的な位置を変えないからである。

また、フィルタ部材の載置面を載置する多孔板の支持面を球の表面に位置させる ことも可能である。そうすると、載置面と支持面とが面状に接し、それによって 特に効果的な密封をもたらすことができる。

他の実施例の場合には、載置面は支持面上に線状に接する。

そのために支持面をたとえば円錐状に形成することができ、また支持面を環状の エツジとして形成し、このエツジに載置面が接するようにしてもよい。

本発明の好ましい実施例においては、フィルタ部材の揺動移動を限定するストッ パが設けられており、このストッパは好ましくはフィルタ部材の底に配置される 。

たとえばストッパを、下部屋内に固定配置されその上に懸架されているフィルタ 部材の下方に向かって開放している中空室中へ遊びをもって下から挿入される垂 直の限定部材によって形成してもよい。

前記中空室が、フィルタ部材の肉厚の底に設けられた袋孔によって形成されてい る場合には好都合である。その場合には、袋孔中に限定部材を包囲する弾性的な 詰物が挿入されていると有利である。

以下、図に示す好ましい実施例を用いて本発明の詳細な説明する。

ガスの濾過装置には水平の多孔板によってガス導入口を有する下部室とガス排出 口を有する上方室とに分割された密封容器が設けられている０図にはこの容器は 示されておらず、多孔板１の一部のみが示されており、この多孔板には多孔板１ の下方に位置する下部室３と上方に位置する上部室４とを連絡する多数の孔２が 並んで貫通して形成されている。多孔板１はたとえば特殊鋼から形成され、不図 示の容器の全横断面にわたって延びている。

図示の実施例においては、孔２には内方へ突出する環状の肩部５が形成されてお り、この肩部の上側には答礼に挿入懸架されるフィルタ部材７を支える支持面６ が形成される。

フィルタ部材はポット状あるいはプラグ状に形成され、その下端部には閉鎖され た底８が設けられ、かつ開放された上端部には径方向に張り出した肉厚部９が設 けられ、この肉厚部の下側が支持面６上に支えられる載置面１０を形成する。

この載置面１０は、フィルタ部材の垂直な中心軸上で載置面の上方、図示の例で はフィルタ部材の上端縁１２の面に中心Ｍを有する球の表面に位置している。し たがってこの載置面１０は半球の碗の形状を有する。

図の右に示す実施例においては環状の肩部５の支持面６も半球の碗の形状を有し 、この半球も同じ球面に位置する。すなわち支持面１０は相補形状に形成された 支持面６に面状に接する。

孔２と環状の肩部５は、フィルタ部材の肉厚部に続いて下方へ延びているフィル タ表面１１をわずかな距離をおいて包囲しているので、フィルタ部材は孔２の垂 直の中心軸に対して揺動することができる。このように揺動する場合に半球の碗 状の載置面１０は相補形状に形成されている支持面６に沿って滑動し、どんな揺 動が生じても載置面と支持面の間に面接触が保たれる。

図示の実施例においては、フィルタ部材の載置面が多孔板の環状の肩部の支持面 上に直接支持されているが、ここにはまた、好ましくは同様に半球の碗状に形成 された弾性的な環状のパツキンをたとえば圧力底めによって介在させることもで きる。

図中左に示すフィルタ部材の場合には、半球の碗状の載置面を別の形状の支持面 上に支持する方法が示されており、たとえば支持面を円錐状に形成することがで き　（左のフィルタ部材の左側）、あるいは支持面をエツジ状に形成することも できる（左のフィルタ部材の右側）、どちらの場合にも載置面を半球の碗状に形 成することによって、フィルタ部材がどの方向に揺動しても確実かつ密封状態の 接触が維持される。

本発明の枠内で逆もまた可能である。すなわちフィルタ部材のエツジ状の載置面 と半球の碗状の支持面とを同様に機能させることができる。

下部室３内において、多孔板１に形成された該当する孔２の縦の中心軸上で各フ ィルタ部材の下には、垂直に上方へ向けられたビン状の限定部材１３が固定位置 に配置されており、このビン状の限定部材は該当するフィルタ部材の肉厚の底８ に形成された袋孔１４内に入り込み、この袋孔１４の側壁１５によって限定部材 １３が距離をおいて包囲される。該当するフィルタ部材が該当する孔２の縦軸に 対して所定の大きさの角度範囲を超えて揺動された場合には、限定部材１３が袋 孔１４の側壁１５に当接し、すなわちこの限定部材１３によって各フィルタ部材 の揺動が限定される。このことは、隣り合うフィルタ部材が互いに傷つけ合うの を防止するために必要である。

袋孔１４の側壁１５に限定部材１３が強く衝突するのを阻止するために、袋孔１ ４中に限定部材１３を包囲する弾性的な詰物１６を図中左のフィルタ部材で示す ように挿入してもよい。このようにしてさらにフィルタ部材の復元モーメントも 得られる。

以上説明したような構造的な手段によって、フィルタ部材が垂直に対してわずか に揺動した場合には多孔板に対してフィルタ部材を確実に密封することができる 。この場合に他の装置を設ける必要はなく、特に上述のような構成にすれば締付 部材をゆるめたりする必要なくフィルタ部材を即座に交換することができる。

国際調査報告 ＡＮＮＥＸ　Ｔｏ　ＴＨＥ　ＩＮＴＥＲＮＡＴＩＯＮＡＬ　５ＥＡＲＣ）ｆ　Ｒ ＥＰＯＲＴ　ＯＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．水平の多孔板によってガス導入口を有する下部室とガス排出口を有する上部 室とに分割される閉鎖された容器と、多孔板の孔内に密封状態で挿入懸架され上 端部に設けられたフランジ状の肉厚部によって多孔板に支持されるポット状ある いはプラグ状のフィルタ部材とを備えたガス濾過装置において、 フランジ状の肉厚部（９）が載置面（１０）を形成し、この載置面が載置面（１ ０）の上方でかつフィルタ部材（７）の垂直の中心軸上に中心点を有する球の表 面に位置し、多孔板（１）の孔（２）が、フィルタ部材（７）の肉厚部（９）に 続いて下方へ延びているフィルタ表面を距離をおいて包囲し、それによってフィ ルタ部材（７）が球の中心点を中心に所定角度範囲にわたって揺動可能である、 ことを特徴とするガス濾過装置。 ２．多孔板（１）の孔（２）内に内側へ張り出した環状の肩部（５）が設けられ ており、この肩部の上に肉厚部（９）の載置面（１０）が支持されることを特徴 とする請求の範囲第１項に記載の装置。 ３．球の表面の中心点がフィルタ部材（７）の上端縁（１２）の面に存在するこ とを特徴とする請求の範囲第１項又は第２項に記載の装置。 ４．フィルタ部材（７）の載置面（１０）を載置している多孔板（１）の支持面 （６）も同様に球の表面上に位置することを特徴とする請求の範囲第１項から第 ３項までのいずれか１項に記載の装置。 ５．載置面（１０）が支持面（６）上に線状に接していることを特徴とする請求 の範囲第１項から第３項までのいずれか１項に記載の装置。 ６．載置面（１０）と多孔板（１）との間に弾性的なパッキンが圧力嵌めで取り 付けられていることを特徴とする請求の範囲第１項、第２項、第３項又は第５項 のいずれか１項に記載の装置。 ７．フィルタ部材（７）の揺動を規制するストッパが設けられていることを特徴 とする請求の範囲第１項から第６項までのいずれか１項に記載の装置。 ８．ストッパがフィルタ部材（７）の底（８）に設けられていることを特徴とす る請求の範囲第７項に記載の装置。 ９．ストッパが、下部室（３）内の固定位置に配置されその上方に懸架されるフ ィルタ部材（７）に形成された下方が開放された中空室（１４）中に下から遊び をもって挿入される垂直の限定部材（１３）によって形成されることを特徴とす る請求の範囲第８項に記載の装置。 １０．中空室が、フィルタ部材（７）の肉厚の底（８）に設けられた袋孔（１４ ）によって形成されていることを特徴とする請求の範囲第９項に記載の装置。 １１．袋孔（１４）に限定部材（１３）を包囲する弾性的な詰物（１６）が挿入 されていることを特徴とする請求の範囲第１０項に記載の装置。