JPS63502130A - 分離媒体中の粒子を分離するための電気泳動法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 分離用支持体中の粒子を分離するための電気泳動法及び装置技術分野 本発明は、分離用支持体中の粒子をそれぞれ異なる方向に移動させることにより 分離するための電気泳動法及びこれを実施するための装置に関する。

背景技術 この種の電気泳動法及び装置は、米国特許第４，１４８．７０３号明細書と第４ ．４７３．４５２号明細書により公知となっている。これらの二つの特許によれ ば、交互に電圧が掛けられる、２つの電極対を使用し、これらを分離用支持体に おいて発生した電界が粒子をそれぞれ分離して移動させるように分離用支持体に 対して配置する。

２つの電極対に加えて、これらの装置においては電極対に交互に電圧を掛けるた めのスイッチング手段も必要であるため、このような装置は、比較的高価なもの となっている。

更に、分離用支持体の四方にある電極に関しては、４つの電極が相互に正しく配 置されているかどうかは、大きな影響を与えることになる。

また、各電極対によって発生した電界が互いに直交するように電極が配置されて いる場合には、決して良好な分離が得られないということを指摘しなければなら 、ない。

発明の開示 本発明の目的は、従来知られている方法及び装置よりも安価であり、且つより良 好な分離を可能にする方法及び装置を提供するものである。

本発明に係る方法により、この目的は同一の電界中で平面上の異なる回転位置間 を分離用支持体が所定の時間的間隔で回転されるようにすることにより達成する ことができる。

本発明に係る装置は、電界を発生させる電界発生手段間に配設され、分離用支持 体を担持するための回転支持プレートと、電界中で平面上の異なる回転位置間を 支持プレートを所定の時間的間隔で回転させるための時間制御の駆動部より成る ことを主たる特徴とする。

図面の簡単な説明 本発明を図面を参照して下記の通り詳細に説明する。図面において、第１図は第 １の回転位置にある分離用支持体を有する、本発明に係る装置の実施例を模式的 に示す図、第２図は第２の回転位置にある分離用支持体を有する、第１図に係る 装置を示す図である。

発明を実施するための最良゛の形態 第１図において、従来の電気泳動チャンバの例を（１０）で示す。

平面図で示すこのチャンバ（１０）は、例えばプレキシガラス（商品名）のよう な電気的絶縁材より成る、上面のない方形のチャンバを示す。図示する実施例に おいて、電極（１１）及び（１２）はチャンバ（１０）の短辺に沿って設けられ ている。これらの電極（１１）及び（１２）は、それぞれ直流電源（１３）の陽 極と陰極に接続されている。それ自体知られているように、電気泳動チャンバ（ １０）は、適当な緩渉液で満たしておく。

本発明により、回転支持プレート（１４）は電気泳動チャンバ（１０）内に配し 、この支持プレー）（１４）によって分離用支持体、例えばゲルプレート（１５ ）が担持されるようにし、このゲルプレート（１５）内で電極（１１）及び（１ ２）間で発生した電界によって、ゲルプレート（１５）に入れられた試料（１６ ）中の粒子の分離が行なわれる。

支持プレート（１４）は、それ自体知られている駆動部（１７）、例えば電気モ ータによって回転可能になっている。

本発明により、支持プレート（１４）は、タイミング回路（１８）により所定の 時間的間隔で中心軸の回りの異なる所定の回転位置間をモータ（１７）によって 回転させられる。

点線（１９）で示すように、タイミング回路（１８）は、支持プレー）（１４） の回転中は直流電源（１３）に接続し、回転していないどきはその接続を切るこ とができる。

タイミング回路（１８）は、回転時の時間的間隔について回転時の間隔が静止時 の間隔と同様に異なる長さを持つようにセットすることができる。これによって 、支持プレー）（１４）の異なる回転位置間の角度を不均一に大きくすることが 可能になる。

第２図は、ゲルプレート（１５）を有する支持プレート（１４）が第１図に示す 回転位置から９０°以上異なる第２の回転位置に回転したことを除いて、第１図 と完全に一致する。

本発明に従って、分離用支持体、即ち図示する実施例におけるゲルプレー）（１ ５）を回転させることによって、従来知られている装置と比べて、電気的観点か ら簡単で且つ改善された構成が得られる。

分離結果に対する回転角の重要性を、下記に説明する。

２つの電気泳動による分離を電圧、緩衝液、温度及び試料について同じ条件で行 った。いずれの場合も試料は、λ−ＤＮＡ分子の低重合体であった。

ゲル中の分子の移動度ｄは、次の式で計算した。

ｄ＝ｍ／ｃｏｓＡ この式でｍはゲルの中央線に沿った分子の移動度であり、Ａはゲルの中央線と電 界との角度である。

一方の場合では、ゲルを１０秒の間隔で８０°回転させ、他方の場合のゲルでは １０秒の間隔で１１０°回転させた。

回転角が８０°の場合、λ−ＤＮＡのゲルの中央線に沿った移動度は、２．８μ ｒａ　／　ｓであり、低重合体の移動度は２．４から２．５５μｍ／Ｓであった 。もし、これらの値をｃｏｓ　４０°で割ると、パルスを与えた間のゲル中の移 動度は下記のようにまる。即ち、単量体では３．６μｍ　／　ｓであり、低重合 体では３．１から３．３μｍ　／　ｓである。

回転角が１１０°の場合では、λ−ＤＮＡのゲルの中央線に沿った移動度は、２ ．１μｍ　／　ｓであった。低重合体は、２量体の１．８μｔａ　／　ｓから８ 重体より大きな、分離していない分子の０．４６μｍ／Ｓへと移動度が変わって いてはっきりと段階的に分解していた。

ｃｏｓ　５５°で割ることにより、単量体では３．６１μｒａ／ｓの値が得られ 、低重合体では３．１から０．８μｍ　／　ｓの値が得られた。

このことより、９０°より大きな回転角では、小さな分子の場合よりも大きな分 子の場合に遥かに移動度を減少させることが明らかである。

ＦＩｇ、Ｉ Ｆｉｇ、２ 国際調査報告 ＡＮＮＥＸ　Ｔｏ　ＴＨＥ　ＩＮＴＥＲＮＡＴＩＯ）ＩＡＬ　５ＥＡＲＣＨＲＥ Ｆ’ＯＲＴ　ＯＮ

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. １．同一の電界中で平面上の異なる回転位置間を所定の時間的間隔で分離用支持 体（１５）が回転させられることを特徴とする、分離用支持体（１５）中の粒子 をそれぞれ異なる方向に移動させて分離するための電気泳動法。
2. ２．時間的間隔は異なる長さより成るものであることを特徴とする、特許請求の 範囲第１項記載の電気泳動法。
3. ３．回転位置間の角度は可変であることを特徴とする、特許請求の範囲第１項記 載の電気泳動法。
4. ４．上記角度は９０°より大きいことを特徴とする特許請求の範囲第３項記載の 電気泳動法。
5. ５．電界は一様であることを特徴とする、特許請求の範囲第１項記載の電気泳動 法。
6. ６．分離用支持体（１５）中の粒子をそれぞれ異なる方向に移動させるための手 段は、電界を発生させる電界発生手段（１１），（１２）間に配設され、上記分 離用支持体（１５）を担持するための回転支持プレート（１４）と、電界中で平 面上の異なる回転位置間を上記支持プレート（１４）を所定の時間的間隔で回転 させるための時間制御の駆動部（１７）より成ることを特徴とする、分離用支持 体（１５）中の粒子を分離するための電気泳動装置。
7. ７．電界発生手段（１１），（１２）は、一様な電界を発生させるために構成し たことを特徴とする、特許請求の範囲第６項記載の電気泳動装置。
8. ８．駆動部（１７）は時間的間隔の長さを変えるために制御することを特徴とす る、特許請求の範囲第６項記載の電気泳動装置。
9. ９．駆動部（１７）は回転角を変えるために制御することを特徴とする、特許請 求の範囲第６項記載の電気泳動装置。
10. １０．上記回転角は９０°より大きいことを特徴とする、特許請求の範囲第９項 記載の電気泳動装置。