【発明の詳細な説明】
名称
トリムされていない12ビツトモノトニツク全容量性A/Dコンバータ
発明の背景
本発明は、全容量性A/Dコンバータに関し、特にほとんど同一の値を有する並
列接続されたキャパシタが選択的にスイッチされることを利用する全容量性A/
Dコンバータに関する。
A/Dコンバータは、アナログトランスディユーサによって供給されるようなア
ナログ信号をデジタル化する処理を実行するためのシステムで利用される。特定
のA/Dコンバータの分解能は、出力ビットの数につれて増加し、分解能は特定
の応用で必要とされるダイナミックレンジに依存する。精密高分解能A/Dコン
バータに対するニーズがあるが、そのようなニーズを満足させるA/Dコンバー
タは存在しない。
2値重みづけ要素を利用する既知のA/Dコンバータ技術では、分解能の増加に
つれて単調性を維持することは、より困難となる。特に、ビット数が増加するに
つれて、マツチング回路要素の必要性がより厳しくなる。2値重みづけ要素を使
用する例は、1978年12月12日にグレイ(Gray)らに発行された米国
特許4,129.863に述べられている。その米国特許では、重みづけキャパ
シタが利用されている。
モニリシックIC回路ではミスマツチングを減らすために正確に比のとられた要
素のディメンションを増加させることによって、厳しいマツチング要求が指定さ
れることができる。
しかしながら、要素のディメンションを増加させると効率が低下する。
そのような厳しいマツチング要求を満たす他の方法は、精密抵抗とチップ上のレ
ーザトリミングを使用することである。
しかしながら、より複雑になることを除いて、レーザトリミングはその抵抗の温
度特性に影響する。
前述のマツチング要求を扱う特別な方法がフォトウヒ(Fotouhi)らによ
る1979年12月発行の固体物理のI EEE誌のVol、5C−14、No
、6にMO3/LSIにおける高分解能A/Dコンバータ”に述べられている。
8ビット比精密回路要素を必要とする時に、それに述べられている技術では、1
2ビツト単調性を達成するために、一連の等しい値を有する溶融抵抗と2値比例
キャパシタアレイが結合される。
しかしながら抵抗のマツチングはキャパシタをマツチングさせることよりも普通
複雑である。同様の技術が、1980年4月29日にホラジス(Hodges)
らに発行された米国特許4,200.883に述べられている。
他の方法は、1982年のI EEE固体回路の国際会議における技術論文のダ
イジェストのp9.80〜81にマツクグリンキ(McG 1 i nchey
)により、“モノリシック 12b 13us ADC”に述べられている。こ
こで開示される技術は、MSBに対して並列接続された等価電流源を利用するこ
とである。しかしながら、そのような技術は能動素子を使用するhめ必然的によ
り複雑となる。
さらに、従来からの他の方法としてはMSBに対して並列接続された等価抵抗を
使用することである。しかしながら、抵抗をマツチングさせることはキャパシタ
をマツチングさせることより通常困難である。
発明の概要 −
従って本発明の特徴は要素マツチング要求を減少させた高分解能A/Dコンバー
タを提供することである。
他の特徴は高分解能を達成するためにレーザトリミングを必要としない高分解能
A/Dコンバータを提供することである。
さらに他の特徴はほとんど同一の値を有し、選択的にスイッチされる並列接続さ
れた容量性素子を利用する高分解能A/Dコンバータを提供することである。
また高分解能MビットA/Dコンバータを提供することであり、ここで上位Nビ
ットはほとんど同一の値を有し、選択的にスイッチされ、並列接続された容量性
素子で処理され、2 M−N上における一部のキャパシタマツチング要求コード
を失うことがない。
さらに他の特徴は全容量性素子を利用し、要素マツチング要求を減少させた高分
解能A/Dコンバータを提供することである。
前述のあるいは、他の長所および特徴は、本発明により提供される。本発明はN
個のMSBを決定するために利用されるほとんど同一の値を有する2N個のスイ
ッチされるキャパシタを有するA/Dコンバータを有する。スイッチされるキャ
パシタの各々は共通ノードに接続された一端を有し、他端はグランドあるいは正
の基準電圧に選択的にスイッチされることができる。変換サイクルの始まりにお
いては、第1のグループの2N−1個のキャパシタのスイッチ可能な端子はグラ
ンドに接続され、第2のグループの2N−1個のキャパシタのスイッチ可能な端
子は正の基準電圧に接続されている。その後共通ノードは、サンプルされるアナ
ログ入力電圧を示す電位まで充電される。共通ノードの電圧の初期極性により、
第1のあるいは第2のキャパシタグループのうち1つが、そのキャパシタの選択
的スイッチために選択される。選択されたキャパシタグループのキャパシタは順
番にスイッチされ、共通ノードの電位をますますグランド、に近くさせるように
させられる。MSBデジタル出力は、スイッチに先立つ、およびそれに続くスイ
ッチの後に初期状態において共通ノードの電位の各極性によって定義される。
本発明はさらにアナログ信号をデジタル信号に変換する方法を含み、その方法は
(1)はとんど等しい値を有する2N個のキャパシタの第1の端子を共通ノード
に接続し、第1の基準電圧ノードあるいは第2の基準電圧ノードのいずれか1つ
にそのようなキャパシタの第2の端子の各々をスイッチ可能に接続することと、
(2)サンプルされるアナログ入力電圧を示す共通ノードに電圧を供給するため
に、アナログ入力電圧をサンプルすることと、(3)共通ノードと第1の基準電
圧ノードとの間に第1の容量を提供し、共通ノードと第2の基準電圧ノードの間
に第2の容量を提供するために、キャバシタの6第2の端子の接続を制御するこ
とと、および(4)共通ノードの電圧を前記第1の基準に向かって増加的の駆動
し、第1と第2の容量の各連続的な状態に従って出力ビットを供給するために、
第1と第2の容量を順番に変化させることとからなる。
図面の簡単な説明
添附図面と関連して以下の詳細な説明が当該技術分野の熟こで、添附図面の第1
図は、本発明のA/Dコンバータのブロックダイアダラムである。第2図は、第
1図に示されるA/Dコンバータのキャパシタグループのダイヤグラムである。
第3図は、第1図のA/Dコンバータの並列接続されたキャパシタのスイッチ可
能な状態を示す図である。第4図は1、特定のアナログ入力電圧に対してMSB
を決定するために並列接続されたキャパシタの選択的なスイッチに応答して、そ
れが変化するとき、第1図に示されるA/Dコンバータのサンプルされた電圧を
説明するための図である。第5図は、第パシタのスイッチに応答してそれが変化
するとき、第1図に示されるA/Dコンバータのサンプルされた電圧を示す図で
ある。
詳細な説明
以下の詳細な説明といくつかの図面において、同じ素子は同じ参照番号が付けら
れている。
第1図を参照して、(符号を含めて) 12ビツトの出力を供給するためのA/
Dコンバータ10が示される。A/Dコンバータ10は入力スイッチlN5Wに
接続された入力ライン11を有する。入力スイッチlN5Wはアナログ人力ノー
ド13とグランド基準ノード15の間で選択的にスイッチされる。変換されるべ
きアナログ入力電圧VAはアナログ人力ノード13に現れる。変換に先立つ初期
状態では、スイッチlN5Wはアナログ人力ノード13に接続され、従って入力
ライン11はアナログ入力電圧V^に接続されている。入力スイッチlN5Wが
初期状態からグランド基準ノード15にスイッチされるどき、アナログ入力電圧
VAは効果的にサンプルされる。
A/Dコンバータ10はさらに第1のキャパシタグループ2゜と第2のキャパシ
タグループ30を有し、それらは12ビツト出力の5つのMSBを決定する際に
利用される。キャパシタはほとんど同一の値Cを有し、両方のグループのキャパ
シタの全体の数は2Nである。ここで、Nはキャパシタグループ20゜30によ
って定義されるMSBの数である。各キャパシタグループは 2N個の半分のキ
ャパシタ、すなわち2N−1個のキャパシタを有する。本実施例では、符号ビッ
トを含めて5つのMSB(MSBIからMSB5と呼ばれる)は、キャパシタグ
ループ20.30によって定義され、従って、それら全体で32個のキャパシタ
を有する。
第1のキャパシタグループ20は、16個のキャパシタCPOIからcpieを
有し、それらは共通ノード19に接続されている。
キャパシタCPOIからCPlBは、各スイッチ5POIから5p16にそれぞ
れ接続されており、それらのスイッチは入力ライン11と正の基準ノード17の
間で選択的にスイッチされる。正の基準ノード17は基準電圧vRである。変換
前の初期状態では、スイッチ5POIから5P1Bは、入力ライン11に接続さ
れており、したがってキャパシタCPOIからcpieは各々入力ライン11に
接続されている。
第2のキャパシタグループ30は、16個のキャパシタCN0IからCN1Bを
有しそれらのキャパシタは共通ノード19に接続されている。キャパシタCN0
IからCN1Bはスイッチ5NOIから5N16にそれぞれ接続されており、そ
れらのスイッチはグランド基準ノード15と正の基準ノード17の間で選択的に
スイッチされる。変換前の初期状態ではスイッチ5NOIから5N16は正の基
準ノード17に接続されており、したがって、キャパシタCN0IからCN1B
は、それぞれ正の基準ノード17に接続されている。
共通ノード19は、電圧コンパレータ21の反転入力に接続されており、電圧コ
ンパレータ21はグランド基準ノード15に接続された非反転入力を有する。コ
ンパレータ21の反転入力はさらにスイッチCMPSWに接続されており、その
スイッチCMPSWは開放位置とコンパレータ21の出力の間で選択的にスイッ
チされる。コンパレータ21は、CMPOUT信号を供給する。変換前の初期状
態ではスイッチCMPSWは、共通ノード19を接地させるためにコンパレータ
21の出力にスイッチされている。
コンバータ21のCMPOUT出力は、ロジック制御ユニット40に接続されて
おり、ユニット40はA/Dコンバータ10に対して必要なロジック制御機能を
提供し、順番にA/Dコンバータのデジタル出力を出力レジスタ50に供給する
。
A/Dコンバータ10は1.標準の連続近似を有するD/Aコンバータ60を有
する。コンバータ60は7個のLSBを決定するために利用される。D/Aコン
バータ60は、キャパシタ23を介して共通ノード19に接続されており、キャ
パシタ23はキャパシタグループ20.30のキャパシタの各々とほとんど同じ
値を有する。D/Aコンバータ6oは、7個の2値重みづけキャパシタC1から
07を有し、それらは演算増幅H25の反転入力に共通に接続されている。演算
増幅器25の非反転入力はグランド基準ノード15に接続されている。キャパシ
タC1から07は、スイッチS1から87にさらに接続されている。
それらのスイッチはグランド基準ノード15あるいは正の基準ノード17に選択
的にスイッチされる。変換前の初期状態ではスイッチS1から87は、グランド
基準ノード15にスイッチされており、したがってキャパシタC1から07はグ
ランドに接続されている。
キャパシタC1からC7は、2値重みづけされており、ここでキャパシタC1は
基底値CAPを有する。キャパシタC2は2CAPの値を有する。キャパシタC
3は、4CAPの値を有する。そして同様にキャパシタC7は、64CAPの値
を有する。
演算増幅器25の出力は、キャパシタC8を介してその反転入力に接続されてい
る。キャパシタC8は、128CAPの値を有する。ここでCAPはキャパシタ
C1の値である。スイッチINTSWはキャパシタC8と並列であり、開位置と
閉位置の間でスイッチされることができる。初期状態ではスイッチINTSWは
閉位置にあり、それにより演算増幅器25の出力とその反転入力の間に短絡回路
を提供する。スイッチINTSWが閉じられると、演算増幅器25の出力はグラ
ンドに接続される。
動作においてA/Dコンバータ10の前述のスイッチ要素は、その時に変換され
るべきアナログ入力信号VAは、初期状態にあるべきロジック制御ユニット40
によって制御され、アナログ人力ノード13にある。以下の表1にスイッチの初
期状態が要約される。
表 1
スイッチ 位置
INTSW閉
CMPSW閉
I N S W V A
SPXX VA
SNXX VR
8X グランド
キャパシタグループ20.30と関連するスイッチの影響を容易に理解するため
に、第2図が参照される。第2図はキャパシタグループ20.30によって提供
されるキャパシタを示す。
CVIは共通ノード19と正の基準ノード17の間の容量を表し、CV2は共通
ノード19とグランド基準ノード15の間の容量を表す。キャパシタグループ2
0.30と関連するスイッチが初期状態あるとき、CvlはキャパシタCN0I
からCN1Bによって提供される容量に対応しCV2はキャパシタCPOIから
CPIBによって提供される容量に対応する。CVIとCV2の容量の値はスイ
ッチ5NOIから5N16、およびスイッチ5poiから5pieによって制御
される。
参照のために、各キャパシタグループの各キャパシタは、その関連するスイッチ
が初期状態にあるとき、“除かれる”、あるいは“アウト”であると考えられる
。キャパシタは、その関連するスイッチが初期状態ではない、すなわち他の位置
にあるときには“加えられる“、あるいは“イン”であると考えられる。このよ
うにして、キャパシタグループ20のキャパシタは他のキャパシタグループ30
のキャパシタに関して並列に加えられあるいは除かれる。反対も同様である。そ
のようにすると、容fA CV 1とCV2の値の変化は等しく反対である。
以下に詳細に説明するように、所定の変換サイクルの間キャパシタグループ20
.30のうちただ1つのキャパシタはグランド基準に向かって共通ノード電圧を
順番に駆動するために、選択的に加えられ、あるいは除かれる。しかしながら、
上述のように、そのようなスイッチングは両方のキャパシタCV1とCV2をか
える。キャパシタグループ20.30の1つに関連するスイッチによって制御さ
れるように、出力ビットは、容量CVIとCV2の核連続状態に従って決定され
る。
適当なキャパシタグループと関連するスイッチが5個のMSBのうちの1つを決
定する事ができる位置にあるときキャパシタグループ20.30は第1のMSB
SMSBIを決定するために、5TATEIにまた第2のMSBSMSB2を決
定するために5TATE2にあると考えられる。
変革サイクルの始まりにおいて、スイッチINTSWは開放状態にあり、スイッ
チCMPSWは続いて開放されている。
この時、入力スイッチlN5Wが、アナログ入力電圧v′6を効果的にサンプル
し、ホールドするためにグランドにスイッチされる。入力スイッチlN5Wをグ
ランドにスイッチする前に、共通ノード19はスイッチCMPSWが始めに閉じ
られた結果としてグランド電位にあるということに注意するべきである。
入力スイッチlN5Wをグランドにスイッチすることにより、入力ライン11の
電圧はサンプルされたアナログ入力電圧vAに等しい量だけ変化させられ、その
結果、グランド基準電位となる。共通ノード19の電圧vcは、キャパシタグル
ープ20.30が50%の電圧分圧器として機能するのでサンプルされたアナロ
グ入力電圧■9の1/2の大きさに等しい量だけ変化する。共通ノード電圧V。
の変化は、サンプルされたアナログ入力電圧■9が正であるとき、負の方向であ
り、サンプルされたアナログ入力電圧が負であるとき、正の方向である。
共通ノード電圧VCが始めにクランド基準にあるので、正のサンプルされたアナ
ログ入力電圧VAが負の共通ノード電圧v0となり、−力負のサンプルされたア
ナログ入力電圧VAは正の共通ノード電圧VCとなる。このようにして、スイッ
チlN5Wをグランドにスイッチすることにより、サンプルされた電圧は共通ノ
ード19に現れるようにさせられる。ここでそのようなサンプルされた電圧は、
1/2VAである。
入力アナログ電圧■9のサンプリングに従って、5個のMSBSMSBIからM
SB5は順番に連続近似によって決定される、ここで共通ノード電圧VCはキャ
パシタCv1とCV2の値を順番に変化させることによってグランド基準に向か
って増加的に駆動される。第2図を参照して述べたように、容量CV 1とCV
2の値はキャパシタグループ20.30と関連するスイッチのスイッチングに従
って等しい大きさで反対方向に変化する。即ち容量CV 1とCV2の値は、キ
ャパシタグループ20.30のうちの1つのキャパシタを2値重みづけグループ
で加え、あるいは除くことによって変えられる。
そのような除去および、あるいは加入を達成するためのスイッチングは、ロジッ
ク制御ユニット40によって制御され、ユニット40は特に次のようにして変換
サイクルを制御する。
入力アナログ電圧vAをサンプルするとき、5TATEIの状態の間に共通ノー
ド電圧vcの極性は、そのキャパシタが順番に加えられ、あるいは除かれ、キャ
パシタグループを決定し、またMSBIを定義するために利用される。共通ノー
ド電圧vcの極性は電圧キャパシタ21のCMPOUT出力によって示される。
CMPOUTは、VCが負のとき高く、voが正のとき低い。
すなわち、第1のキャパシタグループ20のキャパシタは共通ノード電圧VCが
正のサンプルされたアナログ入力電圧vAにしたがって始めに負であるとき、変
換の順番に従ってスイッチされる。第2のキャパシタグループ30のキャパシタ
は、負のサンプルされる入力アナログ電圧vAにしたがってvoが始めに正であ
るとき、変換の順番に従ってスイッチトされる。
MSBIに関して共通ノード電圧VCが正であるならばMSBIは1である。v
cが負であるならばMSBIは0である。電圧コンパレータのCMPOUT出力
はMSBIの補”数ある、したがってMSBIに対するコンパレータ21によっ
て供給される出力はロジック制御ユニット40によって補数がとられ、ユニット
40はMSBIに対する適当な値を出力レジスタ50に転送する。
MSB2からMSB5を決定するためにロジック制御ユニット40は、コンパレ
ータ21のCMPOUT出力とMSBI−とじて識別されるMSBIの反対の値
とに関する排他的論理和演算の結果に基づいて、容量が加えられあるいは除かれ
るかどうかを制御する。そのような動作は以下のように定義される。
A−CMPOUT■MSBI−(1)
排他的論理和の結果Aが0ならば(低ければ)、キャパシタは関連するスイッチ
をその初期位置からスイッチすることによって加えられる必要がある。排他的論
理和Aが1ならば(高ければ)、キャパシタは関連するスイッチを他の位置から
スイッチすることによって除かれる必要がある。
どの特定のキャパシタが加えられあるいは除かれるかという決定は、以下のルー
ルに基づいている。容量は、最も最近に除かれた容量から加えられる。他方、容
量は以前に加えられれていなかった、あるいは除かれていなかたった容量から加
えられる。容量は最も最近に加えらた容量から除かれる。
また、M S B 1に対して、それらの初期状態からスイッチされるキャパシ
タはない。MSB2に対しては、選択されたキャパシタグループの1/2のキャ
パシタはスイッチされる。MSB3に対しては、選択されたキャパシタグループ
の1/4のキャパシタはスイッチされる。MSB4に対しては、選択されたキャ
パシタグループの1/8のキャパシタはスイッチされ、MSB5に対しては、そ
のようなグループの1/16はスイッチされる。このようにして、N個のMSB
の判定に対して、各キャパシタグループは2N−1個のキャパシタを有し、各々
スイッチされるサブグループは以下の数のキャパシタを有する、
I→2に対して、
K+ −(2N−” )* (2’−’ )−’ (3)ここで、K は1番目
のMSBの判定のためにスイッチされる必要があるキャパシタの数を表し、■は
1からNに等しい。
弐3は以下のように簡略化されることができる、■≧2に対して、
K、−2N−” (4)
MSB2に対して、他の方法で述べられるように、選択されるキャパシタグルー
プの172がスイッチされ、続くMSBに対してはスイッチされるべきキャパシ
タの数は直ぐ前のMSBに対してスイッチされるキャパシタの数の1/2である
。
排他的論理和Aの結果の関数としてキャパシタを順番に加算あるいは取除くこと
によって、共通ノード電圧VCがグランド基準電位に向かって増加的に駆動され
る。キャパシタの各加算し、あるいは除去するに従って、共通ノード電圧の極性
はMSBの1つに対して出力ビットを提供するために利用される。
前述のように、MSBIに対してCMP OU Tは相補され、出力レジスタに
50に供給される。MSB2からMSB5に対してはCMPOUTの値は直接出
力レジスタ50に供給される。
以下により詳細に述べられるように、MSB6からMSBl2として識別される
7つのLSBに対して、CMPOUTは相補され、出力レジスタ50に供給され
る。
前述のようにキャパシタを順番にスイッチさせる事が、第3図の状態図に例示さ
れている。それは、選択されたキャパシタグループのうちの、それらの初期状態
からスイッチされるキャパシタを示す。第3図は、他のキャパシタグループのキ
ャパシタがそれらの初期状態に残るので、選択されるグループのキャパシタだけ
を識別する。例えば、以下のことを有するブロックは選択されるグループのキャ
パシタO1から14はそれらの他の状態にスイッチされるということを示す、第
3図のブロックの数字は選択されたキャパシタグループ20.30のキャパシタ
に対して基準の指定の数字部分に対応する。
第3図の状態図からトレースされる特定の経路は各5TATEの1式の排他的論
理和演算の結果Aに依存する。
第3図の別の分岐は直ぐ前の5TATEに対する(1)式の排他的論理和演算の
結果Aに依存してどの分岐が続くべきかを示すために“1”かあるいは“0”の
どちらかによって識別される。
第3図と第4図とに関連して述べられる例は有用である。
サンプルされるアナログ入力端子■9は0.725 vRであるとする、ここで
VRは基準ノード」7の電位である。スイッチlN5Wがグランドにスイッチさ
れた後、キャパシタグループ20.30はSTA’I”EIにあり、共通ノード
電圧Vcは負である。従って、MSBIは“0”であり、否定されたMSBlは
“1゛であり、第1のキャパシタグループ20(CPOIからCP 1B)は、
選択されたキャパシタグループであると決定される。(1)式の排他的論理和演
算結果Aは“0”であり、スイッチされないキャパシタの1/2、すなわち、C
PolからCPO3は、ブロック103に示されるように初期位置から関連する
スイッチをスイッチすることにより加えられる。これによりキャパシタグループ
20.30は5TATE2におかれる。
共通ノード電圧VCは負であり、従ってMSB2は“1”である。
5TATE2では、(1)式の排他的論理和演算結果Aは“0”であり、残りの
スイッチされないキャパシタの1/2、すなわち、CPO9からCP12がブロ
ック105に示されるように初期位置から関連するスイッチをスイッチすること
により加えられる。これによりキャパシタグループ20.30は5TATE3に
おかれる。共通ノード電圧VCは正であり、従ってMSB3は“0”である。
5TATE3では、(1)式の排他的論理和演算結果Aは“1”であり、前に加
えられたキャパシタの172、すなわち、cpiiからCP12はブロック10
7に示されるように初期位置に関連するスイッチをスイッチバックすることによ
り除かれる。共通ノード電圧VCは負であり、従ってMSB4は“1”である。
これによりキャパシタグループ20.30は5TATE4におかれる。
5TATE4では、(1)式の排他的論理和演算結果Aは“0″であり、前に除
かれたキャパシタの1/2、すなわち、CPIIはブロック109に示されるよ
うに他の位置に関連するスイッチ5PIIをスイッチすることにより加えられる
。これによりキャパシタグループ20.3oは5TATE5におがれる。
共通ノード電圧vcは負であり、従ってMSB5は“1″である。
このようにして、MSBIからMSB5は共通ノード電圧をグランド基準に向か
って増加的に駆動することにより、特定の例に対して決定される。一般に、正の
アナログ入力電圧vAに対して、共通ノード電圧VCは負であるとき、第1のキ
ャパシタグループ20の容量は加えられ、すなわち、選択されたスイッチは他の
位置にスイッチされる。一方、共通ノード電圧VCが正であるとき、容量は除が
れ、すなわち、選択されたスイッチは初期位置にスイッチされる。負のアナログ
入力電圧vAに対しては、共通ノード電圧vcが正であるとき、第2のキャパシ
タグループ30の容量は加えられ、すなわち、選択されたスイッチは他の位置に
スイッチされる。一方、共通ノード電圧VCが負であるとき、容量は除かれ、す
なわち、選択されたスイッチは初期位置にスイッチされる。
MSBI(符号ビット)からMSB5が決定された後、共通ノード19の残りの
電圧VCは、7つのLSBを決定するためにD/Aコンバータ20と共に利用さ
れる。しかしながら、標準的な構成を有するD/Aコンバータ60は単一極性で
あり、従って、共通ノード電圧VCは、7つのLSBを供給するために、それが
利用される前には正でなければならない。それは以下のように達成きれる。
なんであれ、MSB5を決定するための5TATE6を達成するために必要なス
イッチングは、実際には2つの動作に基づいている。最初に、(1)式の排他的
論理和演算結果Aは、キャパシタが除かれるべきかどうかを決定するためにだけ
利用される。結果Aが“0″ならば、変化はない。結果Aが“1″ならば、キャ
パシタは除かれる。最後のMSB、すなわち、MSB5を決定するために、(1
)式は前のMSBを決定するためとはむしろ別に利用される。その差はMSB5
に対するものであり、結果Aが“0”のとき変化しない。
第2の動作は以下の観察に基づいている。共通ノード電圧vcの極性は、5TA
TE6が(1)式を参照するだけで決定されるならば、5TATEIにあるのと
同様であることが決定される。すなわち、共通ノード電圧VCは5TATEIで
負であるとき、すなわち、vAは正であり、MSB1が“0″であるとき、5T
ATE6が(1)式を参照するだけで決定されるならば、vcは僅かに負である
。共通ノード電圧V。が5TATEIで正であるとき、すなわち、VAは負であ
り、MSBIが“12であるとき、5TATE6が(1)式を参照するだけで決
定されるならば、voは僅かに正である。したがって、5TATE6を決定する
ための第2の動作は、VAが正であるならば、すなわち、MSBIが“0”なら
ば、余剰キャパシタを加えることである。vAが負ならば、すなわち、MSBI
が“11ならば、余剰なキャパシタは加えられない。
前述の例では、5TATE5において排他的論理和結果Aは“0′であり、それ
はなにも変化しないことを示す。しかしながら、アナログ入力電圧VAは正であ
り、結果として共通ノード電圧vcは5TATEIにおいて負でありMSBIは
“0”である。従って、キャパシタCP12はブロック111に示されるように
、その関連するスイッチ5P12を他の位置にスイッチすることにより加えられ
る。これによりキャパシタグループは5TATE6におかれ、その結果7個のL
SBがD/Aコンバータ60によって決定されることができる。
キャパシタグループ20.30が5TATE6におかれた後、スイッチINTS
WはMSB6からMSB12として識別されるべき7個のLSBを決定すること
ができるようにオープンにされる。既知の技術によれば、MSB6からMSB1
2は共通ノード電圧VCをグランドに向かって駆動するようにキャパシタC7か
ら01を順番にスイッチすることにより順番に決定される。前述のように、電圧
コンパレータ21のCM P OU T出力はMSB6からMSB12に対して
ロジック制御ユニット40によって相補される。
前述の例では、第5図は、MSB6からMSB12が決定されるときの共通ノー
ド電圧VCの波形を拡張されたスケールで示す。スイッチS7はvRに接続され
、共通ノード電圧VCは負となる。従ってMSB6は“0“である。
スイッチS7はグランドにスイッチしてもどされ、スイッチS6はvRに接続さ
れる。共通ノード電圧V。は正となる。
従ってMSB7は“1″である。スイッチS6はvRに接続されたままであり、
スイッチS5はvRに接続される。共通ノード電圧vcは正のままである。従っ
てMSB8は“1”である。
スイッチS6と85はvRに接続されたままであり、スイッチS4はVRにスイ
ッチされる。共通ノード電圧VCは負のままである。従ってMSB9は“0”で
ある。
共通ノード電圧vcは負であり、スイッチS4はグランドにスイッチして戻され
、スイッチS3は、スイッチS6と85はVRに接続されたままの間に、スイッ
チされる。共通ノード電圧vcは負のままである。従ってMSBIOは“0”で
ある。
スイッチS3はグランドにスイッチして戻され、スイッチS2は、スイッチS6
と85がvRに接続されたままの間に、vRにスイッチされる。共通ノード電圧
vcは正となる。従ってMSBIIは1″である。
スイッチS6とS5とS2がvRに接続されたままであり、スイッチS1はvR
にスイッチされる。共通ノード電圧vcは正のままである。従ってMSB12は
“1”である。
前述の説明から、第7LSBに関して、共通ノード電圧vcが正のとき、キャパ
シタが加えられている間に、共通ノード電圧vcが負のとき、キャバシが除かれ
るということは明らかである。
本発明の詳細な説明がなされたが、以下の請求の範囲によって定義される本発明
の範囲と精神から離れることなく当該技術分野の熟練者によって種々の変更がな
されることができる。
国際調査報告
ANNEX To 1idE INTERNATIONAL 5EARCHRE
PORT t)NINTERNATIONAL APPLICATION No
、 PCT/IJS 86101882 (SA 14589)υ5−A−41
2986312/12/78 US−A−420086329104/80υ5
−A−420086329104/80 tJS−A−412986312/1
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