JPS63501053A - 異種タンパク質の生産方法 - Google Patents

異種タンパク質の生産方法

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JPS63501053A
JPS63501053A JP50574386A JP50574386A JPS63501053A JP S63501053 A JPS63501053 A JP S63501053A JP 50574386 A JP50574386 A JP 50574386A JP 50574386 A JP50574386 A JP 50574386A JP S63501053 A JPS63501053 A JP S63501053A
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スタール,マーク・エル
ラ・ヴァリー,エドワード・アール
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ジェネティックス・インスチチュ−ト・インコ−ポレ−テッド
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
異種タンパク質の生産方法 発明の分野 本発明は、生産された異種タンパク質が宿主細胞から細胞外培地中へ輸送される ような細菌宿主細胞中で異種タンパク質を生産する新規方法に関する。 本明細書を通して、いろいろな文献が参考として引用されるこれらの文献の完全 な引用は本明細書の終わりに掲載する。これらの文献の内容は、本発明と関係す る現在の技術水準をより詳しく示すために、参考としてここに引用される。 発明の背景 細胞分子生物学の進歩により、いくつかの場合に、意図するタンパク質をコード する遺伝子を同定し、その遺伝子を単離しその遺伝子を宿主細胞内に挿入し、そ して挿入した遺伝子を宿主細胞内で発現させて目的のタンパク質を生産させるこ とが可能となった。細菌、特に大腸菌(Escherichia coli)お よび枯草菌(Bacillus 5ubt11is)は宿主細胞として広く研究 されている。しかしながら、この異種遺伝子発現のために細菌を宿主細胞として 使用する場合、2つの問題にしばしば直面する。 大部分の細菌発現系は細胞内にタンパク質を生産する。高レベル発現が達成され る場合、タンパク質は往々にして不溶性であることがわかっている〔マーストン (Marston)ら、1984.ウィリアムス(Wllllams)ら、19 82;ショーナー(Schoner)ら。 1985を参照されたい〕。この不溶性物質から活性タンパク質を得るには、き わめて費用のかかる可溶化および再生方法を必要とする。タンパク質が細胞内で 可溶性の活性型として生産される場合、その単離は何百もの他の可溶性細胞内タ ンパク質を放出させる細胞溶解(cell Iysfs)を必要とする。これは 目的とする生産物の精製にきわめて困難な問題を提供する。 不溶性、不活性タンパク質に伴う問題および精製の困難性に伴う問題は双方とも 、細菌に目的タンパク質を増殖培地中へ分泌させることによって克服することが できる。タンパク質を分泌させるための、十分な資料によって裏付けられた1つ の方法は分泌シグナル配列の使用である〔ランダル(Randal I)および ハープイー (Hardy)、 1984 ;シルヘビー(Si 1havy) ら、1983;ウイックナ−(ν1ckner)、 1979を参照されたい〕 。シグナルペプチドが異種タンパク質のアミノ末端に融合されると、それは異種 タンパク質を細胞膜の分泌機構へ導く。その後、異種タンパク質は細胞膜を通り 抜け、そして“シグナルペプチダーゼと呼ばれる特定のプロテアーゼによってシ グナルペプチドを切り離して異種タンパク質を放出させる。大腸菌での分泌はべ りプラズム空間(periplasmic 5pace)に異種タンパク質を蓄 積させるが、枯草菌のようなダラム陽性菌での分泌は生産物を培地中に蓄積させ る。この方法は細菌において異種タンパク質を分泌させるために使用された〔フ レーザー(Fraser)およびブルース(Bruce)、 1978;パルバ (Palva)ら、1983.タルマジ(Talmadge)ら、 1981) 。これらおよび他の研究の結果として、この特定方法を使用する際に予測され且 つ認められた問題が発見された。シグナルペプチダーゼによるシグナルペプチド の切断は効率的でなく、さらに正確でない。その結果、異種タンパク質の分泌集 団はプロセッシングされなかった又は誤ってプロセッシングされたサブ集団を含 みうる。さらに、分泌される異種タンパク質の量は通常きわめて少なく、また大 腸菌および枯草菌は両方ともプロテアーゼ類を分泌するので、有意量の異種タン パク質が分泌後に分解される。 この後者の問題点ゆえに、枯草菌による培地中への異種タンパク質の分泌および 蓄積は、宿主細胞によるタンパク質分解酵素の発現および分泌を最小限に抑える か又は排除しない限りそこなわれる。分泌タンパク質のプロテアーゼによる分解 作用を最小限に抑える1つの方法は、プロテアーゼ生産が欠損した突然変異株を 利用するものである。突然変異遺伝子は組換え法によってアルカリ性および中性 プロテアーゼ構造遺伝子の両方が単離された〔スタール(Stahl)およびフ エラリー(Ferrari)。 1984 ;ヤング(Yang)ら、1984;カワムラ(Kawamura) およびトイ(Dot)、 1984を参照されたい〕。現在までに単離された他 のプロテアーゼ欠損突然変異遺伝子は多面発現性であり、また成熟内生胞子の形 成を妨げる〔ミケル(Micbel)およびミレット(Millet) 、 1 970を参照されたい〕。これらの突然変異遺伝子の多くは、培養物が定常生長 期にあるとき細胞を溶解させるので、異種タンパク質の発現および分泌のために 枯草菌を使用する際に望ましくない。現存するプロテアーゼ欠損突然変異株の使 用は生産物の不安定性の問題を軽減するが、最大の生産物安定性を得るためには 他のプロテアーゼ遺伝子の突然変異遺伝子を単離することが必要であるだろう。 枯草菌の突然変異株を使用することのほかに、内生胞子の発生開始およびプロテ アーゼの分泌は、2次代謝の始まりを阻止する物質(例えばグルコース)を培地 に加えるだけで有意に減じられる〔ホッホ(Hoch) 、 1976を参照さ れたい〕。グルコースの存在下で、多(のプロテアーゼの分泌および細胞溶解は 妨げられる。細胞溶解は細胞内タンパク質(そのうちのいくつかはプロテアーゼ でありうる)の放出が生産物のさらにそれ以上の分解をもたらし、また精製をよ り困難かつ高価なものにするので、避けるべきである。 本発明者らは、今や、シグナルペプチドによる分泌および定常生長期中の分泌と 関連した諸問題を回避する目的タンパク質の微生物による新しい生産・輸送方法 を開発した。本発明方法は鞭毛細菌からのタンパク質の輸送をもたらし、対数生 長期の期間中にグルコースのような抑制物質の存在下で行われるものである。分 泌された生産物はプロテアーゼによる分解の問題を受けずに済むと思われる。こ の分泌方法とプロテアーゼ欠損突然変異株を組み合わせると、生産物の安定性を より一層高めることができる。本方法は、タンパク質フラジェリン(flage l tin)を輸送する際に宿主細胞によって通常用いられる輸送系を利用する ものである。 本発明の詳細な説明する前に、フラジェリンについての背景情報を手短かに説明 することが役に立つであろう。 鞭毛繊維のモノマータンパク質成分であるフラジェリンは、多くの細菌における 主な細胞外タンパク質産物である。とりわけ、それはバシラス属(Baci I  Ius)が最小塩類およびグルコースの存在下で生育する場合の対数生長期お よび初期定常期における主要な細胞外タンパク質である。フラジェリンの輸送機 構は知られていない。タンパク質のアミノ末端から切断されるシグナル配列を使 用することによって輸送されるとは思われない〔シルヘビー(St Ihavy )ら、 1983を参照〕。例えば、カラロバフタ−・フレセンラス(Caul obacter crescentus)からの精製フラジェリンのアミノ末端 は、そのクローン化構造遺伝子の推定上の翻訳開始に対応する配列を有する〔ギ ル(Gill)およびアグビアン(Aggbian)、 1982.1983を 参照〕。ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)か らの精製フラジェリンのアミノ末端は、そのクローン化構造遺伝子の翻訳開始に 続く第2番目のアミノ酸に対応するアラニンから始まる〔ジョイス(Joys) およびランキス(Rankls) 、 1972 ;ジープ(Zieg)および シモン(Simon)、 1980を参照〕。従って、プロセッシングされたリ ーダー配列がバシラス菌、サルモネラ菌またはカラロバフタ−菌のような細菌に おいてフラジェリンの輸送を仲介しているとは考えられない。 フラジェリンおよび数種の他のタンパク質は鞭毛の中心部を通って細胞から放出 されると思われる〔イイノ(Iino) 、 1977 ;シルバーマン(Si  lverman)およびシモン(Simon)、 1977を参照〕。これら のタンパク質は約80Kdはどの大きさであるので、オルガネラ中心部の物理的 寸法がこの系を不当に制限するとは考えられない。この系によって輸送されるタ ンパク質の分泌機構および構造上の必要性は知られていないが、この系および大 腸菌の関連した系についての多くの情報がイイノ(1977)およびシルバーマ ンとシモン(1977)によって収集され、再調査された。この系の1つの注目 すべき特徴はその効率である。 鞭毛大腸菌細胞は約eo、oooのフラジェリン分子をもち〔コメダ(Kome da) 、 1982) 、こうして1×109細胞/mlを含む培養物は約5 1T1g/gのフラジェリンを輸送すると述べれば十分である。 現在までに、大腸菌の運動性と明らかに関係のある少なくとも40個の遺伝子が 大腸菌において同定され、29個の遺伝子は鞭毛オルガネラの合成に関与してい た(イイノ、1977;シルバーマンおよびシモン、 1977を参照)。鞭毛 の形成経路はスズキおよびコメダ(1981)によって提案された。鞭毛形成の 中心的定説は、その構造が細胞膜から外側へ形成され、新しい構成成分がオルガ ネラの中心部を通って輸送されるタンパク質から誘導され、成長しつつあるオル ガネラの先端で構成されるというものである。フラジェリンの構造遺伝子は鞭毛 オルガネラの合成中に転写・翻訳される最後の鞭毛遺伝子の1つである。従って 、フラジェリン遺伝子を欠失した菌株は完全な基体とフック構造をもつが、繊維 を欠くであろう。本発明の対象となる突然変異遺伝子は、この菌株がグルコース の存在下で生育するときに構成的鞭毛合成の表現型をもつ肛突然変異遺伝子であ る。(シルバーマンおよびシモン、 1977を参照)。この特定の突然変異遺 伝子を保有する大腸菌株はまた野生型菌株よりも5倍以上のフラジェリンを生産 する。 グランド(Grant)およびシモン(Simon)、 1969は低温でなく 高温でバクテリオファージPBSIに耐性の突然変異株を単離することにより、 枯草菌の温度感受性(ts)旦し突然変異株を単離した。現在までに、枯草菌の hag位置(フラジェリンタンパク質であるいわゆる“h−抗原”をコードする )の3種の対立遺伝子が開示されている。野生型枯草菌168はhag−1対立 遺伝子を含み、枯草菌W23はhag−2を有し、そしてhag−3はhag− 1の“直線型”突然変異である。本発明の対象となる他の突然変異遺伝子は、よ り優れた運動性と増加したフラジェリン生産の表現型を示すifm突然変異遺伝 子である〔グラン″トおよびシモン、1969;プーリー(Pooley)およ びカラマタ(Karamata) 、1984を参照〕。 本発明を実施するために、本発明者らは枯草菌のhag遺伝子を単離してその塩 基配列を決定し;いくつかの実施態様において、宿主細胞のゲノムからその遺伝 子の一部または全部を欠失させ;タンパク質の細胞外輸送に関与する配列の不可 欠な成分を同定し;目的タンパク質をコードする異種遺伝子を、宿主細胞ゲノム 内すなわち宿主細胞ゲノムのフラジェリン遺伝子位置内のある部位へ、もしくは 染色体外プラスミドとして挿入し;そして輸送にとって不可欠なフラジェリン部 分に融合された目的タンパク質を含む融合タンパク質を発現させて、細胞外に輸 送させた。この実験計画を実行するための方法および物質は以後に詳しく説明す る。 発明の概要 本発明は、生産された異種タンパク質が宿主細胞から培地中へ輸送されるような 細菌宿主細胞中で異種タンパク質を生産する方法に関する。本方法は細菌培地中 で、フラジェリンクンバク質の少なくともN末端部分をコードする第1ヌクレオ チド配列および異種タンパク質をコードする第2ヌクレオチド配列から成る融合 DNA配列を含む遺伝子工学的に処理された細菌株を培養することを伴う。第1 ヌクレオチド配列はその3′末端が第2ヌクレオチド配列の5′末端に連結され 、そしてその融合DNA配列はそれ自体が発現調節配列に操作可能に連結される 。融合DNA配列を構成する2つの連結されたヌクレオチド配列は、全融合DN A配列のコード領域が翻訳されてコード化タンパク質をもたらすように、互いに “同じ読み枠内で(inframe)”連結される。いくつかの実施態様では、 第1および第2ヌクレオチド配列が選択的に切断しうるポリペプチドをコードす るリンキングヌクレオチド配列によって連結される。これらの実施態様では、輸 送された生成融合タンパク質を化学的または酵素的方法により選択的に切断して 、融合DNA配列の第2ヌクレオチド配列によってコードされる異種タンパク質 を生産する。その缶、異種タンパク質はフラジェリンのあらゆるポリペプチド断 片または他のタンパク質系物質から分離・回収される。 4、
【図面の簡単な説明】
第1図はクローンp4Aおよびp8Aの制限地図およびクローンp4Aのヌクレ オチド配列決定の範囲を示す。 表1はクローンp4Aの利用可能なヌクレオチド配列データを示す。 表2は65Mプロインシュリン遺伝子のヌクレオチド配列および対応するタンパ ク質のアミノ酸配列を示す。 表3は大腸菌フラジェリン遺伝子のヌクレオチド配列を示す。 発明の詳細な説明 本発明は、異種タンパク質が細菌によって細菌増殖培地中へ輸送されるような鞭 毛細菌中で異種タンパク質を生産する方法に関する。本方法は適当な細菌増殖培 地中で、異種遺伝子(すなわち、フラジェリン以外のタンパク質をコードする遺 伝子)に連結されたフラジェリンタンパク質の少なくともN末端部分をコードす るヌクレオチド配列から成る“融合” DNA配列をその遺伝物質の一部として 含む細菌株を培養することを伴う。 その融合DNA配列は発現調節配列(好ましくは宿主細菌のフラジェリン遺伝子 の発現調節配列)に適切に連結され、且つ異種遺伝子成分の3′側に翻訳終止シ グナルを含む。 適当な宿主細胞は例えば大腸菌、カラロバフタ−・フレセンラスおよび枯草菌を 含めた広範囲の鞭毛細菌種から選ばれる。 宿主細胞はフラジェリンタンパク質をコードする既知のまたは同定可能なヌクレ オチド配列を含まねばならない。フラジェリンをコードするDNAがこれまでに 同定されていない細菌も本発明の実施に使用し得ることに注意すべきである。そ の場合、適当なヌクレオチド配列は、タンパク質のアミノ酸配列決定のために細 菌から適量のフラジェリンを回収して十分に精製し、フラジェリンタンパク質の アミノ酸配列を決定し、このようにして決定されたアミノ酸配列に対応するオリ ゴヌクレオチドプローブをつくり、そのプローブとハイブリダイズし得るヌクレ オチド配列の存在について細菌から誘導されたDNAライブラリーをスクリーニ ングし、そしてこのように同定されたDNAのヌクレオチド配列および/または 細菌ゲノム内でのその位置を決定することにより慣用技術を用いて同定しうる。 例えば、枯草菌のフラジェリン遺伝子は表1に示した塩基配列の一部または全部 に相補的なオリゴヌクレオチドプローブを使用する慣用方法により2.5Kbの PstIフラグメントとして枯草菌ゲノムから容易に得ることができる。同様に 、大腸菌のフラジェリン遺伝子は大腸菌遺伝子ストックセンター[E、coli  GeneticStock Center ;コネチカット州二二一ヘブン、 セダーストリート333.エール大学人類遺伝学部、バーバラ・バックマン(B arbara Bachmann)館長〕からクラーク(C1ark)およびカ ーボン(Carbon)ライブラリーのプラスミドpLC24−16として入手 可能である。この遺伝子の一部または全部は表3に示した塩基配列に相補的なオ リゴヌクレオチドとのハイブリダイゼーションにより容易に同定できる。 野生型宿主細胞は少なくとも1本の鞭毛、好ましくは枯草菌や大腸菌の場合のよ うに複数の鞭毛をもたねばならない。1つの実施態様において、宿主細胞はフラ ジェリン生産および運動性が増大した枯草菌のifm菌株である。ifm突然変 異遺伝子を保有する菌株は野生型宿主細胞よりも有意にに多量のフラジェリンを 生産し、輸送する。また、この菌株は“運動能寒天(motility aga r)”と呼ばれる半固体培地上で接種地点から最も遠くへ移動する細胞を培養コ ロニーから繰り返し選択することによって慣例的に得られる。このようにして得 られた枯草菌のifm菌株は野生型枯草菌よりも約20倍多くのフラジェリンを 生産し、輸送する。以下に詳しく説明するように、枯草菌ifm菌株のゲノムに 融合DNA配列を適切に挿入すると、遺伝子工学的に処理されたifm菌株は同 様に処理された野生型菌株よりも約20倍多くの異種タンパク質を生産し、かつ 輸送した。 本発明の実施において、フラジェリンのN末端部分をコードするDNA配列(例 えば、枯草菌のhag遺伝子の一部)は、例えばプロモーター、リポソーム結合 部位および翻訳開始コドンを含む発現調節配列に適切に連結される。好ましくは 、使用する発現調節配列は宿主細胞のフラジェリンのための発現調節配列である 。こうして、血の実施態様では、好適な発現調節配列はhag遺伝子の発現調節 配列である。 異種遺伝子に融合されるフラジェリンDNAのiおよび性質に応じて、生産およ び輸送される異種タンパク質は一般に異種遺伝子によりコードされるタンパク質 に連結されたフラジェリンタンパク質の少なくとも一部から成る融合タンパク質 であるだろう。本発明のいくつかの実施態様において、融合DNA配列は異種遺 伝子の5′末端にその3′末端が結合した全長フラジェリン−コード化ヌクレオ チド配列を含む。他の実施態様では、フラジェリン−コード配列がその3′末端 で切断される。従って、1つの実施態様では、融合DNA配列は異種配列の5′ 末端にヌクレオチド633を介して連結されたフラジェリン−コード遺伝子のヌ クレオチド1−833を含む。別の実施態様では、ヌクレオチド1−432を含 むフラジェリン遺伝子の一部が使用される。その他の実施態様はフラジェリン遺 伝子の432−912ヌクレオチド領域内のいろいろな長さの欠失を含みうる。 ヌクレオチド432の5′側のヌクレオチドがさらに欠失した配列は、融合タン パク質の輸送を可能にしまた最適化する残りのフラジェリン配列の正確な長さが まだ決定されていないが、本発明の実施において有用であると期待される。実際 に、特定の場合にはフラジェリン−コード配列はその鎖長が約75、50.25 または10個のコドンのみでありうる。もっと短いフラジェリン−コード配列で さえも本発明において使用することができ、そしてフラジェリン遺伝子の5′非 翻訳領域(フラジェリン−コード化ヌクレオチド配列を含まない)単独がいくつ かの場合に異種タンパク質の輸送を可能にするであろう。 本明細書で使用する“異種(heterologous) ’なる用語はフラジ ェリンタンパク質またはフラジェリンタンパク質をコードするDNA配列以外の タンパク質またはDNA配列を含む。 ある実施態様では、フラジェリン遺伝子部分と異種遺伝子とを連結する追加のヌ クレオチド配列が融合DNA配列に含まれる。好ましくは、そのリンキング配列 は慣用の化学的または酵素的方法によって選択的に切断もしくは消化しうるポリ ペプチドをコードする。従って、この実施態様の融合タンパク質はそれが選択的 に切断される切断部位を含むであろう。融合タンパク質の切断は異種遺伝子によ ってコードされる゛成熟”タンパク質をもたらす、その後、成熟タンパク質はそ れが連結されていたフラジェリンのポリペプチド断片を含まない、精製された形 で得られるだろう。 好ましくは、遺伝子工学的に処理された宿主細胞は、プロテアーゼの分泌が最低 状態にある生長期の間に、異種タンパク質を生産し、輸送する。枯草菌の場合が そうであり、異種タンパク質の生産および輸送は対数生長期/初期の定常生長期 の間に起こる。また、遺伝子工学的に処理された宿主細胞は、プロテアーゼ類の 輸送レベルをさらに低下させる物質(例えば、枯草菌の場合はグルコース)の存 在下で異種タンパク質を生産し輸送することが好ましい。 本発明は特定の種類の異種DNAに限定されないが、例えばホルモン、細胞毒、 成長因子または抑制因子、機能的な酵素、および修飾された天然タンパク質また は完全合成タンパク質のようなヒトや動物の治療または診断用途のために有用な タンパク質を含めた広範囲の異種タンパク質が本発明方法によって生産される。 さらに、種々の組換え遺伝子構築物は本発明の主な目的、すなわち細菌によるフ ラジェリンの生産および輸送に通常使用される細菌機構を利用して鞭毛細菌から 異種タンパク質の生産および輸送を行わしめること、を達成するのに有用である と理解すべきである。実際に、組換え法のいくつかの例が以下に示される。従っ て、本発明はその目的を達成する組換え法の特定のいずれか1つの方法に限定さ れないことを理解すべきである。 本発明の遺伝子工学的に操作された細菌をつくる方法は、宿主細菌の染色体から フラジェリン遺伝子の一部または全部を欠失させ、そのフラジェリン欠失位置ま たは他の染色体位置にプラスミド由来の異種遺伝子を単一組換え現象によって挿 入することを包含する。1n vitroで構築された欠失変異形と宿主フラジ ェリン遺伝子との置換は確立された方法を用いて行われる〔スタール(Stah l)およびフエラーリ(Ferarri)、 1984 ;ヤング(Yang) ら、1984;カワムラおよびトイ、 1984を参照〕。 枯草菌における“組込み可能なプラスミド°または“組込みベクター”の使用も 十分な資料によって裏付けられている〔フエラーリ(Ferrari)ら、 1 983を参照〕。この特定の組込みベクターは選択可能な抗生物質耐性遺伝子お よび枯草菌ではなく大腸菌内での染色体外複製を可能にするプラスミド複製起点 を含む。さらに、このベクターは宿主ゲノム内の配列に相同性の配列を含まねば ならず、この配列は宿主ゲノムから欠失されていないフラジェリン遺伝子の一部 であり得、あるいはこの配列は他の宿主遺伝子の一部または全部であり得るだろ う。このプラスミドはまた異種タンパク質の発現および輸送を可能にするために フラジェリン遺伝子の一部に融合された異種遺伝子を含む。 上記のような組込みベクターで枯草菌を形質転換すると、プラスミド由来の抗生 物質耐性遺伝子を保有する形質転換細胞が選ばれる0このプラスミドは染色体外 で複製できず、それゆえにプラスミドは染色体とプラスミド上の相同配列間での 単一組換え現象によりゲノム内に組込まれる。得られる染色体構造は相同配列の 重複コピーによってはさまれたプラスミドを含む。抗生物質選択が維持される限 り、プラスミド誘導配列は細菌ゲノムの一部として複製され、かつ受け継がれる 。いくつかの場合に、恐らく抗生物質耐性遺伝子がこのプラスミド上のどこに置 かれるかに応じて、組込まれたプラスミドまたはそのコピー数は初期組込みの選 択に使用したよりも高レベルの抗生物質中でそのプラスミドを保有する菌株を生 育させることにより“増幅”させることができる〔ガッダーリン(Gutter son)およびコシランド(Koshland) 、 1983を参照〕。これ は異種タンパク質の発現および輸送を増加させる異種遺伝子のコピー数の増幅を もたらす。異種タンパク質の発現および輸送のそれ以上の増加は、増幅の如何に かかわりなく、■し突然変異遺伝子を保有する宿主菌株をそのプラスミドで形質 転換することにより達成される。 第2の方法はフラジェリン欠損菌株(好ましくはifm突然変異遺伝子を含むも の)にプラスミドを安定して挿入することを包含1し、その場合プラスミドは先 に述べたような融合DNA配列と、さらに枯草菌内での染色体外複製を可能にす る機能的複製起点を含む。このプラスミドはまた形質転換によるプラスミドの遺 伝的継承を選択したりあるいは培養増殖中のプラスミドの保持を確認するために 使用しうる選択可能な遺伝子(例えば、抗生物質耐性遺伝子)を含まねばならな い。異種タンパク質の発現および輸送を最大限にするために、その遺伝子を異な るプラスミド中に挿入することによって異種遺伝子の用量またはコピー数を調節 することが有効である。例えば、枯草菌の分子生物学の分野でしばしば使用され る黄色ブドウ球菌のプラスミドであるプラスミドpU B 110は有用な高コ ピー数プラスミドである〔グリクザン(Gryczan)ら、 197gを参照 〕。この特定プラスミドは細胞当たり約40のコピー数をもつ。他のプラスミド pE194は枯草菌中での低コピー数プラスミドとして有用である〔グリクザン (Gryezan)およびダブナラ(Dubnau) 、 197gを参照〕。 このプラスミドで枯草菌を形質転換すると、細胞当たり約5〜lOのコピー数が 維持される。 遺伝子工学的に操作された本発明細菌を作るための第3の方法は、転写および翻 訳調節配列を欠きさらにフラジェリン遺伝子のN末端領域をコードする遺伝子の 一部を欠いていてもよいフラジェリン遺伝子の一部の3′末端に融合された異種 遺伝子を含むプラスミドを、完全なフラジェリン遺伝子および好ましくは肛突然 変異遺伝子を含む枯草菌宿主中に組込むことである。この組込み可能なプラスミ ドもまた抗生物質耐性遺伝子および枯草菌ではなく大腸菌内での染色体外複製を 可能にするプラスミド複製起点を含む。このプラスミドで枯草菌を形質転換する 場合、選択は抗生物質耐性遺伝子の遺伝的継承について行われ、染色体内への組 込みはプラスミド上のフラジェリン配列と染色体中のフラジェリン遺伝子の対応 する相同配列との間の単一組換え現象によって仲介される。組込みの結果として 、異種遺伝子は宿主フラジェリン遺伝子の転写および翻訳調節配列ならびに、そ のコード配列の全部または一部に融合される。 フラジェリン遺伝子と異種遺伝子の間の融合接合点は、輸送にとって必要なフラ ジェリン配列の3′側に存在するコドンでなければならない。もしそうであるな らば、このプラスミドの組込みは異種タンパク質の発現および輸送をコードする 完全に機能する遺伝子の1つのコピーを生成する。組込みはまた転写および翻訳 調節配列を欠き且っN末端部分をコードする配列を含む又は含まないフラジェリ ン遺伝子と、同じ配列を欠くフラジェリン−異種遺伝子融合物との、2つの頭部 切断された非機能的遺伝子をもたらした。この特定組込み法を用いると、後者の 頭部切断遺伝子はプラスミド配列を増幅させることによって増幅される。従って 、このプラスミドで枯草菌を形質転換すると、宿主フラジェリン遺伝子が妨害さ れ、同時に染色体当たり1のコピー数でフラジェリン遺伝子と異種遺伝子との目 的とする遺伝子融合物が導入される。 本発明の多くの側面および利点は前記の記載ならびに以下で述べる実験実施例、 結果および議論を考慮することにより当業者にとって明らかになるであろう。 実験実施例 物質および方法 細菌株およびプラスミド:大腸菌MM294(E’ 、5upE44゜end  A 1. thi−1、hsd R4)はプラスミドの作製のための、およびp U C1gに基づく枯草菌168のゲノムライブラリーをスクリーニングするた めの宿主として使用した。大腸菌はダシヤード(Dagert)およびエールリ ッヒ(Ehrlich) (1979)の方法により形質転換し、そして15M g/mlネオマイシン、15Mg/mlクロラムフェニコールまたは50μz/ rnlアンピシリンを含むし寒天平板上で選択した。枯草菌株はアナグツストポ ーロス(Anagnostopoulos)およびスピジゼン(Spizize n)(1961)の方法により形質転換し、5μg/mlネオマイシンまたは5 μg/mlクロラムフェニコールを含むL寒天平板上で選択した。栄養要求性マ ーカーは50Mg/mlの量で適当なアミノ酸類を補充した最少グルコース平板 上で選択した(スピジゼン、1958を参照)。枯草菌GIBIは枯草菌168  trp C2を枯草菌W23DNAで形質転換し、Trp 形質転換体を選択 することにより作製した。肛突然変異遺伝子はグランド(Grant)およびシ モン(Simon) (1969)の方法を用いて運動能寒天上で運動能冗進に ついて繰り返し選択することによりこのに菌株から選択した。 プラスミドpBR322、pJ HIOI 、pUclg、pUc19およびp U B 110はすべて以前に開示されている〔ポリバー(Bolivar)ら 、1977;ヤニシーペロン(Yaniseb −Perron)ら。 1985 、フエラーリ(Ferrari)ら、1983;グリクザン(Gry czan)ら、1978を参照〕。プラスミドpALI△5Mはin vitr oで酵素的なおよび化学的手段によりインシュリンに変換し得るプロインシュリ ンをコードするように特異的に突然変異誘発されたヒトプロインシュリン遺伝子 を含む(米国特許出願第648573号および国際出願番号PCT/US851 01873 ;第3図参照)。 試薬および培地:制限酵素、T4ポリヌクレオチドキナーゼ。 Ba1−31エキソヌクレアーゼ、および大腸菌DNAポリメラーゼエのKle nowフラグメントは市販源から購入し、そして製造者の説明書に従って使用し た。運動能欠損突然変異株は運動能寒天上でスクリーニングおよび試験した(グ ランドおよびシモン、 1969を参照)。相同および異種タンパク質の発現お よび輸送のために、培養物は2%グルコース、0.1%工業級カザミノ酸(ジフ コ)、および50Mg/mlの適当なアミノ酸類を補充した最少塩類(スピジゼ ン、 1958を参照)を含む発現培地中で増殖させた。いくつかの実験では、 全タンパク質は上記培地に10μCi/mlを加えることによりL −(35S ) −メチオニン(>400Ci/ミリモル;ニューイングランド・ヌクレアー )で標識した。 DNAおよびタンパク質の同定ニブラスミドDNAはバーンボイム(Bi rn boim)およびドリー(Doly) (1979)のアルカリ溶菌法により大 腸菌形質転換体から得た。枯草菌の染色体DNAは? ? −(Marmar)  (1961)の方法を用いて調整した。 ポリアクリルアミド−アガロースゲル上での制限フラグメントの分離およびDN Aフラグメントの電気溶離は従来の方法を用いて実施した〔ローン(Lawn) ら、 1981を参照〕。すべてのプラスミドの構築はゲルからの電気溶離によ り精製したDNAフラグメントを用いて行った。制限フラグメントはジデオキシ 法(サンガーら、 1977を参照)による塩基配列決定のためにM13ファー ジベクターmp18またはmp19 (ビエイラ(Vieira)およびメッシ ング(Messing)、 1982 ;ヤニシーベロンら、 1985を参照 〕の適当な部位に連結した。DNA制限フラグメントはニック−トランスレーシ ョンにより〔α−32P)CTPで標識することによってプローブとして使用し た〔リグビー(Rigby)ら。1971を参照〕。合成オリゴヌクレオチドは ホスホトリエステル法で合成し〔フレア(Crea)および(Horn) 、  1980を参照〕、〔γ−”P)ATPおよびT4ポリヌクレオチドキナーゼを 用いて末端標識した〔リチャードソン(Richardson) 。 1971を参照〕。標識オリゴヌクレオチドプールのためのハイブリダイゼーシ ョン条件はI X Denhardt溶液、0.1 mM ATP。 1mM Na Cρ、0.5%ノニデットP −40(Nonidet ;商標 名、非イオン洗剤、シグマ) 、200ng /ml可溶性タイプのパン用酵母 RNA (シグマ)、90mMトリス−OH(pH7,5)、および6mM E DTAを含む溶液中37℃であった。洗浄は6×S S C(I X5SCは0 .15M Na Cp十0.015 Mクエン酸ナトリウムである)中にて37 ℃であった。サザンハイプリダイゼーション分析のために、消化したDNAフラ グメントは1%アガロース上で分離し、ワール(Wahl)ら(1979)の方 法でプリンを除き、サザン(1975)の方法によりニトロセルロースに移した 。サザンプロットとニック−トランスレーションしたプローブとのハイブリダイ ゼーションおよび洗浄はマニアラス(Maniatis)ら(1978)が開示 するごとく行った。 相同または異種タンパク質の発現および輸送のために、単離したコロニーを画線 平板(Streak plate)または形質転換平板から採取し、Li2.メ チオニンを含む又は含まない発現培地に接種した。培養物は中間対数生長期(O D = 0.5)50nm まで増殖させ、この時点でフッ化フェニルメチルスルホニル(PMSF)および EDTAをそれぞれ1mMの最終濃度で培養物に加えた。PMSFおよびEDT Aはそれぞれセリンプロテアーゼおよびメタロプロテアーゼの阻害剤であり、そ れらの添加は培地中の異種タンパク質の安定性を高める。プロテアーゼ阻害剤の 添加後1時間して、1mlのアリコートを取り出し、試験すべき菌株が野生型フ ラジェリン遺伝子をそのまま含む場合は、培養物試料を80℃で10分間加熱し て鞭毛繊維をフラジェリンモノマーに解重合する。フラジェリン−異種融合タン パク質が発現・輸送される場合は、熱処理を必要としない。その後、培養物アリ コートは1.5 mlエッペンドルフ管中でエッペンドルフ遠心機を用いて3分 間遠心し、900μgの上清を取り出し、100%トリクロロ酢酸(TCA)1 00μgを含む別の管に加えた。TCA沈澱を氷上で20分間行わせ、次いで5 分間遠心し、沈澱物を冷アセトンの1mlアリコートで3回洗浄した。細胞沈澱 物は洗浄緩衝液(100mM トリスpH8,150mM Na CΩ。 1mM EDTA)1ml中で洗浄し、TE緩衝液(10mM)リスpH8,1 mM EDTA)50μΩ中に再懸濁した。その後、細胞を超音波処理により破 壊した。細胞沈澱物および上清分画からのタンパク質はその後レムリ(Laem mli) (1970)の方法に従って5DS−ポリアクリルアミドゲル上で分 離し、バーネット(Burnette) (1981)の方法によりウェスター ンプロット分析のために電気泳動的にニトロセルロースに移行させた。 枯草菌168のフラジェリンはマルタンズ(Martinez) (1963) の方法により精製した。ひとたび単離されると、この物質は分離用5DS−ポリ アクリルアミドゲル上で少量の汚染物質から分離した。フラジェリンを含むバン ドを切り出し、凍結乾燥し、そしてウサギにおけるフラジェリン特異的抗体の生 産のための抗原として使用した。この方法はウェスターンプロット分析によるフ ラジェリンおよびフラジェリン−異種融合タンパク質検出用の高度に特異的な抗 体の生産をもたらした。 結 果 ifm突然変異遺伝子の同定:枯草菌GIBIおよび枯草菌GIB1ifmはL −35訃メチオニンを含む発現培地中で中間対数生長期まで増殖させた。方法の セクションで述べたようにして培養物からの試料を処理し、2つの菌株から生産 されフラジェリンのレベルを比較した。fmf突然変異遺伝子を含む菌株からは 約10倍以上のフラジェリンが輸送された。抗フラジェリン抗体を用いるウェス ターンプロット法により、このタンパク質がフラジェリンであることを確かめた 。 枯草菌hag遺伝子のクローニング:枯草菌GIBIのhag遺伝子のハイブリ ダイゼーションによるクローニングのために、17− merオリゴヌクレオチ ドプローブプールを、発表されたフラジェリンのアミノ酸配列に基づいて考案し た〔プランジ(Delange)ら、 197Bを参照〕。12種の17− m arオリゴヌクレオチドから成る2つのプールは、配列(Asn−11e −G (lu −AS+)−Met−Gρy)のアミノ酸170−174およびアミノ 酸175のグリシンコドンの最初の2つの塩基の縮重(degeneracy) を完全に包含していた。プール番号1のオリゴヌクレオチドの配列は5°−A− A−T/C−A−T−T/C,/A−G−A−A/G−G−A−T−A−T−G −G−G−3°であり、プール番号2 ハ5−A−A−T/C−A−T−T/C /A−G−A−A/G−G−A−C−A−T−G−G−G−3°である。 ゲノムライブラリーは枯草菌GIBI由来のDNAを使用してpUC1g中に作 製した。ベクターはSa、QIで消化し、5′重複末端に相補的な最初の2つの 塩基をDNAポリメラーゼIのKlenowフラグメントおよびdTTPとdC TPで処理することにより修復した。細菌DNAは5au3Aで部分消化し、分 離用アガロースゲルで大きさに基づいて分画化した。大きさが2〜5Kbの範囲 にあるDNAフラグメントを切り出し、ゲルから電気溶離し、その後K I e nowフラグメントおよびdGTPとdATPで処理して重複末端に相補的な最 初の2つの塩基を修復した。次に、T4DNAリガーゼを用いて挿入物とベクタ ーDNAとを連結した。この方法はベクターにただ1つの挿入物を組み入れ、2 つまたはそれ以上の挿入物DNAフラグメントの直列連結またはベクターDNA フラグメント同士の連結を防止するものであった〔ハング(Hung)およびウ エンシク(Wensik) 、 1984を参照〕。大腸菌MM294を上記の 連結DNAで形質転換し、そしてグルンスタイン(Grunstein)および ホグネス(Hogness) (1975)の方法に従ってニトロセルロースへ 移行させることにより、フラジェリン遺伝子を含む挿入物をもつプラスミドにつ いて細菌コロニーをスクリーニングした。ハイブリダイゼーション陽性として同 定された2つのクローンp4Aおよびp8Aの大まかな制限地図を第1図に示す 。p4Aおよびp8Aの両方に含まれるオープン・リーディング・フレームの完 全配列は304個のアミノ酸から成るタンパク質をコードすることが判明し、2 個のアミノ酸を除くすべてが枯草菌168フラジエリンの発表されたタンパク質 配列と相同であった〔プランジ(Delange)ら、 1978を参照〕。例 外はグリシン−101およびトレオニン−102の1対のアミノ酸であり、発表 された配列ではこれらのアミノ酸が逆になっている。 塩基配列が決定されたクローンp4Aの範囲を第1図に示し、その塩基配列自体 を表1に示す。 大腸菌−枯草菌シャトルベクターの作製二大腸菌−枯草菌シャトルベクターpB E3はpUc18(ポリリンカー(L47bpのEeoRI −PvuII制限 フラグメント)、pBR322複製起点(116EfbpのPvuIr −Ah am制限フラグメント)、およびpty B 110由来のネオマイシンヌクレ オチジルトランスフエラーゼ遺伝子および複製起点(3529bpのPvuU− EcoRI制限フラグメント)を含む。円形地図における時計回りの方向でのこ れらのフラグメントの順序はEcoRI・・ポリリンカー・・PvuII/ P vuII−pB R322複製起点=Aha m/ P vuII −・pU  B 110複製起点・・ネオマイシン遺伝子・・EcoRIである。 このプラスミドは自律的に複製し、大腸菌と枯草菌の双方にネオマイシン耐性を 与える。 組込みベクターplEV1は大腸菌内で自律的に複製する1)JHIOIの誘導 体であるが、枯草菌を形質転換する場合には染色体のフラジェリン位置に組込ま れねばならない。このプラスミドはpJ)(lot由来のクロラムフェニコール アセチルトランスフェラーゼ(CAT)遺伝子および複製起点(3224bpの Pst−AvaI制限フラグメント)、pU C1gポリリンカーの一部(20 0bpのPvuII −XbaI制限フラグメント)、およびhagプロモータ ー領域のちょうど5′側の枯草菌染色体由来の400bpのHind m −P st I制御フラグメント(第1図参照)を含む。AvaI、XbaIおよびH indm末端の5′重複部分は連結の前にDNAポリメラーゼIのK I en owフラグメントおよび4種すべてのdNTPを使用して修復した。円形地図に おける時計回りの方向でのこれらの制限フラグメントの順序はPstI・・複製 起点−CAT遺伝子・・Ava I / PvuII・・ポリリンカー・・Xb a I / Hind m・−400bp染色体フラグメント=PstIである 。 plEVlf 1a304PI△Cの作製ニブラスミドplEVlf 1a30 4円△CはプラスミドpBE3.pALΔ5M、p4Aおよびpt EVlの誘 導体であり、pBR322複製起点、大腸菌と枯草菌の双方にクロラムフェニコ ール耐性を与えるCAT遺伝子、フラジェリンのアミノ酸144−304をコー ドする配列(表1を参照)、4個の接合アミノ酸(GΩy−Met−GΩn−A fla)、および△5Mプロインシュリン遺伝子(表2を参照)を含む。 後者のコード配列は転写および翻訳を開始させる調節配列を含んでいない。枯草 菌GIB1ifmを形質転換する場合、それは相同なプラスミド由来のフラジェ リン配列と染色体のフラジェリン配列の間の単一組換え現象により組込まれ、そ してフラジェリンの1−304アミノ酸、4個の接合アミノ酸および△5Mプロ インシュリン配列を含む融合タンパク質をコードする機能的遺伝子の再構成をも たらす。この遺伝子は宿主のフラこのプラスミドは次のように構築された。pB E3由来の4750bp Hlnd m −PvuII制限フラグメント(Hi nd m5’重複部分の最初の3つの塩基はdATP、dGTPおよびdCTP を用いてK l enowフラグメントにより修復した)を、pALTΔ5M由 来の470bp Sph I −Nde I制限フラグメント(Sph I部位 の3′重複部分はK I enowフラグメントを用いて除き、そしてNdeI 5’重複部分の最初の塩基はdTTPを用いてklenowフラグメントにより 修復した)と連結してpFPllを作製した。pFP11由来の5200bp  BamHl −Pst I制限フラグメント(PstIの3′重複部分はK I  enowフラグメントを使用して除いた)はp4A由来の2632bp Ba mHI −Aha m制限フラグメントと連結してpFPI f 1a304を 作製した。p4A由来のフラグメントのA ham末端は連結の前に“遅い(S low)”bai) −31エキソヌクレアーゼで処理し、そして適当なpFP  I fla304構築物は正しい連結接合点に架かるオリゴヌクレオチド(5 ′−T−T−A−T−T−A−C−G−T−G−G−C−A−T−G−C−A− A−3”)を用いるコロニーハイブリダイゼーションによりスクリーニングした 。適当な構築物を確かめるために、ハイブリダイゼーション陽性の塩基配列を決 定した。 pPPIfla304由来の1621bp BamHI −B gII制限フラ グメン) (BgN I5’重複部分はKlenovフラグメントと4種すべて のdNTPを用いて修復した)はplEV1由来の3827bpBamHI − EcoRI制限フラグメント(EcoRI 5’重複部分はKlenowフラグ メントと4種すべてのdNTPを用いて修復した)と連結してpIEVlfla 304P Iを作製した。プラスミドplEV1fla304円△CはmEV1 fla304PIをC,QaIで消化し、4500bpフラグメントを精製し、 同じフラグメントを再連結することにより作製した。 枯草菌GIB1ifmによるフラジェリン−プロインシュリン融合タンパク質の 発現および輸送ニブラスミドplEVlf Ia304円△Cを用いて枯草菌G IBIユバを形質転換し、単離したコロニーを250 mlバッフル付きオルシ ンマイヤーフラスコ中のし−(3533−メチオニン含有発現培地10m1に接 種した。培養物は25Orpmで作動する回転振盪器上にて37℃でインキュベ ーションした。中間対数生長器(OD =0.5)にプ50nm ロチアーゼ阻害剤を添加し、1時間後試料を取り出して方法のセクションで述べ たように処理した。35訃メチオニンでの全標識化およびウェスターンプロット オートラジオグラムの試験の後、フラジェリン−プロインシュリン融合タンパク 質は抗フラジェリン抗体が結合し且つフラジェリンの泳動と比較した場合に予測 された分子曾で泳動するバンドとして同定された。培養物アリコートの上清分画 中にこのバンドが出現することは、有意量のフラジェリン−プロインシュリン融 合タンパク質が培地中に輸送されたことを示している。 議 論 枯草菌GIB1ifmのフラジェリンは、細胞外プロテアーゼの分泌を最小限に 抑えるグルコースの存在下で対数生長期の間に総細胞タンパク質の10〜20% までの量で輸送される。本発明では、このフラジェリン輸送経路が培地中へ異種 融合タンパク質を輸送するために利用された。この系の特定の実施態様では、組 換えフラジェリン−プロインシュリン融合タンパク質がフラジェリン輸送経路を 経て輸送された。この同じ実験方法は他のフラジェリン−異種融合タンパク質( すなわち、フラジェリン−TEMβ−ラクタマーゼ融合物)を輸送するために首 尾よく使用された。この特定β−ラクタマーゼはプラスミドpUc1g(ヤニシ ーペロンら、 1985を参照)由来のものであり、大腸菌を含めた種々のグラ ム陰性菌にアンピシリン耐性を与える。フラジェリン−β−ラクタマーゼ遺伝子 融合物はバシラス菌内で発現され、そしてこのバシラス菌は培地中ヘフラジエリ ンーβ−ラクタマーゼ融合タンパク質を蓄積させた。この融合タンパク質はβ− ラクタマーゼ活性を有し、また抗フラジェリン抗体および抗β−ラクタマーゼ抗 体と交差反応する。さらに、フラジェリン−β−ラクタマーゼ遺伝子融合物を保 有する菌株はアンピシリン耐性であった。これらの結果はフラジェリン輸送系が 多くの相同および異種タンパク質の生産にとって有用であることを示している。 フラジェリン−プロインシュリン融合タンパク質は、フラジェリンアミノ酸残基 とプロインシュリン残基の間の接合点にメチオニン残基を含み、こうしてプロイ ンシュリンは臭化シアンによりフラジェリンから切断されるだろう。従って、臭 化シアンによる融合タンパク質の処理およびシュードモナス・フラボ(Pseu domonas fragii)からの特定プロテアーゼによる処理を組み合わ せることによって、適切に折りたたまれた活性インシュリンが得られるだろう。 従って、多種多様の相同または異種タンパク質をフラジェリン経路を経て輸送す るための方策は、タンパク質“X”のコード配列をフラジェリンコード配列の一 部または全部に融合し、且つその接合点に目的とする配列を化学的または酵素的 方法によって除去しうるような特定の切断部位を導入することである。メチオニ ン残基のカルボキシ側で切:断する臭化シアンのほかに、アスパラギン酸とプロ リン残基の間を切断する蟻酸も使用し得る〔エルシン(Ni l5son)ら、 1985を参照〕。高“度に特異的なプロテアーゼ類も部位特異的切断に有用で ある。2つの例は配列(Asp) 4− Lys)のカルボキシ側で切断する” ブタエンテロペプチダーゼ〔マロー(Maroux)ら、1971を参照〕、お よび配列Iρe−Gρu −Bj7y −Argのカルボキシ側で切断するXa 因子〔ナガイ(Nagai )およびトガ−セン(Thoger、5en)、  1984を参照〕である。これらまたは他の特定プロテアーゼのための特定認識 部位のいずれかをコードするヌクレオチド配列は、慣用の組換え法により、フラ ジェリン−タンパク質“X″コード配列接合点に配置することができる。フラジ ェリン経路を通って輸送された融合タンパク質を切断するために特定のプロテア ーゼを使用すると、そのN末端にf−MetまたはMet残基を含まないタンパ ク質“X”が放出されるであろう。 フラジェリン経路を経る輸送がフラジェリンコード配列の一部または全部を必要 とするという事実は、フラジェリン−タンパク質“X“融合タンパク質の精製に 関して有利である。フラジェリンは精製が簡単であり且つ高度に抗原性であるの で、融合タンパク質はフラジェリン抗体を用いたアフィニティークロマトグラフ ィーにより精製し、その後適当な化学的または酵素的手段によってプロセッシン グすることができる。 フラジェリン融合タンパク質として輸送された多くの相同または異種タンパク質 は、成熟した活性形となるために上記のような特定の化学的または酵素的手段に よるプロセッシングを必要とするであろう。この型のタンパク質の例にはインシ ュリン、コロニー刺激因子、ヒト成長ホルモン、またはヒトへの用途を意図した その他の医薬品が含まれる。他のタンパク質、例えばプロテアーゼやアミラーゼ のような酵素または動物成長ホルモンのようなタンパク質はフラジェリン融合タ ンパク質として活性であり、そのまま使用するのに適している。このような場合 には、フラジェリンコード配列の除去に必要とされる特定の化学的または酵素的 プロセッシング工程を必要としないであろう。 フラジェリン輸送経路を経る相同または異種タンパク質の輸送は、宿主細胞、ベ クター、およびプロモーター−ベクターの組合せを変更することによってさらに 改良されるだろう。少なくとも2つの一般的カテゴリーの宿主細胞突然変異体は 、この方法で得られるフラジェリン−タンパク質“X″融合タンパク質の最終収 量をさらに高めうる。培地中に輸送されたタンパク質の安定性を高めるために、 プロテアーゼ活性の低下した突然変異宿主が使用される。大多数のプロテアーゼ 活性は単に培養物を過剰のグルコースの存在下で生育させることにより最小限に 抑えることができるが、それ以上の改良は多面発現性であり且ついくつかのプロ テアーゼの発現低下をもたらす狂%0突然変異遺伝子のような調節遺伝子の突然 変異体を単離することによって得られる〔ミケル(Michel)およびミレッ ト(Millet) 。 1970 、ホッホ(Hoch) 、 1976を参照〕。組換え法を使用して 、アルカリ性および中性プロテアーゼ遺伝子の場合に達成されたように、他のプ ロテアーゼ構造遺伝子のin VitrO誘導突然変異遺伝子を単離することも できる〔スタール(Stahl)およびフエラーリ(Ferrari)、 19 84 ;ヤング(Yang) 、 1984 ;カワムラおよびトイ、 198 4を参照〕。 フラジェリンそれ自体のコード配列内の突然変異は若干のフラジェリン−タンパ ク質“X″融合タンパク質の輸送効率を高めうる。恐らく、これらの突然変異は 融合タンパク質の輸送を導くのに重要なフラジェリンのその部分をコードする配 列内で起こるだろう。 目的の融合タンパク質をコードする遺伝子と宿主のフラジェリン遺伝子の同一細 胞内での共存が同じ輸送部位機構に対して融合タンパク質とフラジェリンとの間 に競合をもたらす場合、宿主フラジェリン遺伝子はフラジェリン融合タンパク質 のより効率的な輸送を得るために不活性化することができる。方法および結果の セクションで述べた例において、これは発現ベクターplEV1f Ia304 PI△Cを宿主フラジェリン遺伝子に組込むことにより達成された。組込み現象 は活性なフラジェリン−プロインシュリン遺伝子融合物を生成させ、同時に固有 のフラジェリン遺伝子を不活性化した。宿主フラジェリン遺伝子の不活性化はま たその遺伝子をin vitro誘導欠失変異遺伝子と取り換えることにより達 成しうる(スタールおよびフエラーリ、1984;ヤングら、1984;カワム ラおよびトイ、 1984を参照)。これは最終的に目的生産物の収量を増大し うるベクター−プロモーター組合せの使用頻度を高めるであろう。以下の例はフ ラジェリン遺伝子の全部または一部が欠失された宿主菌株の使用が生産物の収量 増加にとって有用である場合の例である。これらの例におけるフラジェリン−タ ンパク質“X”遺伝子融合物の転写および翻訳を開始させる調節配列はフラジェ リン遺伝子からのものであるか、または転写および翻訳が構成性である他の遺伝 子からのものであり得、あるいはこれらの配列は調節されるが故に制御しうる遺 伝子からのものであり得る。後者の型の調節配列は培養密度が高くなるまで遺伝 子発現を抑制することが望まれる場合に使用され、培養密度が高くなった時点で 転写および翻訳が開始されて培地中への生産物の蓄積が生じる。上記の調節配列 のいずれか1つによって制御される異種または相同タンパク質をコードする遺伝 子の発現は、組込み可能なプラスミド(フエラーりら、 1983を参照)また は染色体外で複製するpE194 (グリクザン(Gryczan)およびダブ ナラ(Dubnau) 。 1978を参照〕のような低コピーベクター、あるいは染色体外で複製するpU Bllo (グリクザンら、1978を参照)およびpB E 3のような高コ ピーベクター上でありうる。組込みベクターは染色体中のいずれかの遺伝子に挿 入される。特に興味ある挿入部位は中性プロテアーゼ構造遺伝子のような正常な 生長にとって必ずしも必要でない遺伝子である(ヤングら、 1984を参照) 。この遺伝子はクローニングされて、そのコード配列の一部は組換えによる組込 みにとって必要な組込み可能なプラスミド上の相同配列として使用されるだろう 。 鞭毛の他のタンパク質(例えば、フックや基体のタンパク質)の遺伝子またはそ の一部をフラジェリン遺伝子の代わりに使用して、異種タンパク質の生産および 輸送を達成することもできる。このような場合にはタンパク質を回収し、精製し 、そして全体的にまたは部分的にそのアミノ酸配列を決定する。そのタンパク質 をコードする遺伝子は例えばオリゴヌクレオチドプローブを用いるハイブリダイ ゼーションにより同定し得る。 本発明によるこのような遺伝子の同定および使用は、フラジェリンに関する実施 態様においてここで述べた方法と類似の方法により達成することができる。 大腸菌は確かにフラジェリン輸送系での使用にとって興味をそそる宿主である。 フラジェリン遺伝子は本明細書で上述したように容易にクローニングすることが でき、フラジェリン−異種遺伝子融合物は低コピーまたは高コピープラスミドベ クターの一部として、あるいは染色体内に組込まれた配列として発現される。突 然変異遺伝子cfsが単離され、これは菌株内に導入したとき5倍のフラジェリ ン過剰生産をもたらし且つその菌株を構成的に運動性にする(シルバーマンおよ びシモン、 1977を参照)。5倍以上のフラジェリン−異種融合タンパク質 は、その遺伝子融合物を含む適当なベクターをこの突然変異株の中に導入する場 合に生産されるだろう。 引用文献 Anagnostopoulos、 C,およびJ、 5pizizen、 1 961.枯草菌形質転換のための必要条件、 J、 Bacteriol、 8 1 : 741−746゜Birnboim、 H,C,、およびJ、 Dol y、 1979.組換えプラスミドDNAをスクリーニングするための迅速なア ルカリ抽出法。 Nuclcic Ac1ds Res、7 二 1513 −1523゜Bol ivar、 F、、 R,L、 Rodrlguez、 P、 J、 Gree ne、 M、 C。 Betlachy、 H,L、 Heynecker、 H,W、 Boyer 、 J、 H,Crosa、およびS 、 Falkow、 1977、新しい クローニングベヒクルHの構築および同定、多目的クローニング系、 Gene  2 : 95− 113゜Burnette、 W、 N、 1981. “ ウェスターンブロッティング:ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲ ルから未変性ニトロセルロースへのタンパク質の電気泳動移行および抗体と放射 性ヨウ素化プロティンAによる放射線検出、 Anal。 Biochem、 112 : 195−203゜Crea、 R,、およびT 、 Horn、 1980.ホスホトリエステル法によるセルロース上でのオリ ゴヌクレオチドの合成、 NucleicAcids Res、 8 : 23 31−2348゜Dagert、 M、、およびS、 D、 Ehrlich、  1979.塩化カルシウム中での長期インキュベーションは大腸菌細胞の受容 能力を高める。 Gene 6 : 23−28゜Dclangc、 R,J、 、 Y、 Chang、 J、 H、5haper、およびA、 M。 Glazer、 1976、枯草菌168のフラジェリンのアミノ酸配列。 J、 Biol、 Chem、 254ニア05−711゜Perrari、  F、 A、 A、 Nguyen、 D、 Lang、およびJ、 A、 Ho ch。 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Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.異種タンパク質が宿主細胞から培地中ヘ輸送されるような細菌宿主細胞内で 異種タンパク質を生産する方法であって、細菌培養培地中で、フラジェリンタン パク質の少なくともN末端部分をコードする第1ヌクレオチド配列および異種タ ンパク質をコードする第2ヌクレオチド配列から成る融合DNA配列を含む遺伝 子工学的に操作された細菌株を培養することから成り、その際第1ヌクレオチド 配列はその3′末端が第2DNA配列の5′末端に連結され、且つ融合DNA配 列は発現制御配列に操作可能に連結される上記方法。
  2. 2.輸送されたタンパク質を培地から回収することをさらに含む、請求の範囲第 1項記載の方法。
  3. 3.融合DNA配列の第1および第2ヌクレオチド配列は、輸送されたタンパク 質が選択的切断部位を含むように、選択的に切断しうるポリペプチドをコードす るリンキングヌクレオチド配列によって連結される、請求の範囲第1項記載の方 法。
  4. 4.輸送されたタンパク質を選択的切断部位で切断して、融合DNA配列の第2 ヌクレオチド配列によってコードされる異種タンパク質を生産することをさらに 含む、請求の範囲第3項記載の方法。
  5. 5.フラジェリンのあらゆるポリペプチド断片または他のタンパク質系物質から 異種タンパク質を回収することをさらに含む、請求の範囲第4項記載の方法。
  6. 6.遺伝子工学的に操作された細菌細胞はプロテアーゼ類の生産または輸送を抑 制する物質の存在下で培養する、請求の範囲第1項記載の方法。
  7. 7.融合DNA配列は宿主細胞の染色体の中に組込まれる、請求の範囲第1項記 載の方法。
  8. 8.融合DNA配列は宿主細胞内の染色体外プラスミド中に含まれる、請求の範 囲第1項記載の方法。
  9. 9.遺伝子工学的に操作された宿主細胞は天然フラジェリン生産のための機能的 遺伝子を欠く、請求の範囲第1項記載の方法。
  10. 10.輸送されたタンパク質は抗フラジェリン抗体を用いる免疫アフィニティー クロマトグラフィーにより回収する、請求の範囲第2項記載の方法。
  11. 11.請求の範囲第1項記載の方法により生産されたタンパク質。
  12. 12.請求の範囲第3項記載の方法により生産されたタンパク質。
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