JPS6350038B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は洗濯機等の工程時間を表示する時間表
示装置に関する。

(ロ) 従来の技術 従来の時間表示装置を特開昭59−709号公報
（第５図参照）に基づいて説明する。

この装置は、時間設定用入力スイツチ５１，５
１ａと、この入力スイツチ５１，５１ａからの入
力に応じて動作するタイマー手段を内蔵する制御
装置と、この制御装置により制御され表示動作を
行なう表示装置とから成り、前記表示装置は、数
段階の工程時間に対応する複数の発光ダイオード
（以下LEDと称す）５２，５２ａ…を有し、この
LED５２，５２ａ…の一つの点灯させることに
より時間表示を行ない、前記入力スイツチ５１，
５１ａを操作する毎に短時間を示すLEDから長
時間を示すLEDへと順次移動して点灯表示する
ものである。

即ち、洗濯時間設定用入力スイツチ５１を操作
する毎に洗濯時間が３分→５分→７分→10分→12
分→15分…と順次表示され、脱水時間設定用入力
スイツチ５１ａを操作する毎に脱水時間が0.5分
→１分→３分→５分…と順次表示される。そし
て、表示と同時に工程時間として設定される。

しかしながら、例えば設定時間を最長時間に設
定するには各入力スイツチ５１，５１ａを洗濯時
間で６回、脱水時間で４回操作しなければならな
い。この操作は一日に１回の洗濯であれば、さほ
ど苦にはならないが、２回以上行なう場合には、
その都度時間設定のために入力スイツチを何回も
操作しなければならず、使用者にとつて面倒に感
じるものである。

また、夫々の表示器に対応して夫々の入力スイ
ツチを設けているものがあるが、コスト高となり
好ましくないものである。

(ハ) 発明が解決しようとする問題点 本発明は、洗濯機等の機器の工程時間の時間表
示装置を低コストで且つ設定操作し易くし、操作
性に優れた機器を提供することにある。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本発明は、洗濯機等の工程時間を、時間設定用
入力スイツチの操作により定時毎に順次表示する
表示装置に於いて、前記工定時間の特定した時間
を記憶する記憶手段を設け、前記記憶手段によつ
て記憶した工程時間を前記表示装置に最初に表示
するようにしたものである。

(ホ) 作用 即ち、予め記憶手段に或る特定の時間を記憶さ
せておけば、次回より最短の操作で希望する工程
時間を表示させることができる。

(ヘ) 実施例 本発明の実施例を第１図〜第４図により説明す
る。

第４図は本実施例に於けるマイクロコンピユー
ターを搭載した洗濯機１を示している。この洗濯
機１の操作部２に取り付けてある操作パネル３に
は防水、美観その他の理由によりフイルム４が貼
り付けてある。第３図に示す操作部２の正面図に
於いて、５ａ，５ｂはデジタル表示装置であり、
通常は現在時刻を表示し、脱水、洗濯時には脱
水、洗濯の設定時間及び経過時間を表示する。６
は水流の強さを３段階で示す発光ダイオード点滅
表示部、７は注水口を洗濯槽と脱水槽に切り換え
る操作と排水弁を開閉させる操作とを各々行なう
操作ボタン、８は溢水水位調節用の操作レバー９
の摘み、１０は電源スイツチである。またフイル
ム４はデジタル表示装置５ａ，５ｂに対応させた
開口を有し、LED表示部６に対応する所には水
流の強さ「強」、「標準」、「弱」の文字が表示して
あり、更に脱水及び洗濯時間の設定、水流の強さ
の切替、一時停止・スタート回路を作動させるス
イツチ（図示せず）に対応する操作ボタン１１ａ
〜１１ｄを設けている。

前記デジタル表示装置５ａ，５ｂは夫々２桁で
あり通常は発光素子により現在時刻を表示するよ
うになつており、デジタル表示装置５ａには分の
単位が、５ｂには時間の単位が夫々表示され、
夫々操作ボタン１１ａ，１１ｂを押圧することに
より時刻を合わせる。また、操作ボタン１１ａに
より脱水時間を設定し、その設定時間はデジタル
表示装置５ａに表示され、同様に洗濯時間を操作
ボタン１１ｂにより設定し、その設定時間はデジ
タル表示装置５ｂに表示される。その後は、各表
示装置５ａ，５ｂは各脱水洗濯行程が終了するま
での経過時間を表示する。

第２図に於いて、１２は入出力を制御するマイ
クロコンピユーター、１３は電源投入時にマイク
ロコンピユーター１２を初期化する信号を発生す
るリセツト回路、１４はマイクロコンピユーター
１２を駆動するクロツクパルスを発生するクロツ
クパルス発振回路、１５は電源周波数の矩形波を
発生するタイムベース発生回路で、マイクロコン
ピユーター１２はこの信号で時間を計数する。１
６は洗い・すすぎ運転の一時停止及びスタートス
イツチ（前記操作ボタン１１ｄに対応する。）、１
７は水流切換スイツチ（前記操作ボタン１１ｃに
対応する。）、１８は洗濯時間の設定スイツチ（前
記操作ボタン１１ｂに対応する。）、１９は脱水時
間の設定スイツチ（前記操作ボタン１１ａに対応
する。）、２０は脱水時間を発光ダイオードにより
２桁の分単位で表わす表示装置（前記デジタル表
示装置５ａに対応する。）、２１は同じく洗濯時間
表示装置（前記デジタル表示装置５ｂに対応す
る。）、２２は発光ダイオード点滅表示部６に対応
する表示装置、２３は洗い・すすぎの終了を知ら
せるブザー、２４，２５は洗濯モータ正、逆回転
駆動回路、２６は脱水モータ駆動回路である。

次に、洗濯及び脱水時間の設定動作について説
明する。

表示装置５ｂに表示される洗濯時間は、15分→
10分→７分→５分→２分→０分→15分→…と順次
操作ボタン１１ｂを押圧する毎に切換わり、同じ
く脱水時間の表示は、操作ボタン１１ａを押圧す
る毎に順次５分→３分→１分→0.5分→０分→５
分→…と切換わる。そして、洗濯時間は、水流の
強さが強或いは標準に設定されている時は最初に
10分が設定表示され、水流の強さが弱の時は最初
に５分が設定表示され、夫々前述の如く操作ボタ
ン１１ｂの押圧操作により順次切換わる。

前記マイクロコンピユーター１２のデータ収納
部ａには、前述の如く洗濯時間の10分及び５分、
脱水時間の５分が収納されており、コンセントを
電源に差込んだ後の最初の設定時間は、このデー
タ収納部ａ内に収納している数字が表示される。

さて、洗濯、脱水工程時間を設定する時に操作
ボタン１１ｂ或いは１１ａを２秒間以上押圧し続
けると、その時点で表示されている数字が前記デ
ータ収納部ａ内の数字に入れ代わつて収納され
る。そして、次回からはこの新たに収納された数
字が最初に表示される。

第１図は強或いは標準水流の状態での洗濯時間
の設定動作を表わしており、電源投入後、データ
収納部ａには10が収納されているので、洗濯時間
の設定のために操作ボタン１１ｂを押圧するとま
ず表示装置５ｂに10が表示される。そして、引き
続いて押圧操作する毎に表示が10→７→５→…と
変わり、この途中例えば７の時点で操作ボタン１
１ｂを２秒間以上押圧し続けると、この数字７が
データ収納部ａ内の10に代わつて新たに収納され
る。依つて、次の洗濯の時には最初に７が表示さ
れ、７→５→２→０→15→…と変更可能となる。

従つて、一番頻繁に使用する時間を最初の設定
の時に収納（記憶）させておけば、次回より一番
最初に表示されるので設定の手間を省くことがで
きる。

尚、データ収納部ａ内の数字は、コンセントか
ら電力が供給されている限り変更後の数字を収納
しているが、コンセントを電源から抜くと、次に
コンセントを差込んだ時には元の状態（洗濯時
間：強、標準水流→10、弱水流→５、脱水時間：
５）に戻る。

(ト) 発明の効果 本発明は、各工程時間の内一番頻繁に使用する
ものを記憶させておけば、次回よりその時間を最
初に表示するので、設定動作を最短にすることが
でき、設定時に感じる面倒さを解消できる。ま
た、時間設定用入力スイツチは従来通り必要最小
限としたので、別途スイツチを増やすことなく、
低コストで且つ操作性に優れた機器を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に於ける洗濯機の洗濯時間設定
動作を示すフローチヤート、第２図は同じく洗濯
機のブロツク回路図、第３図は洗濯機の操作パネ
ルの正面図、第４図は洗濯機の全体斜視図、第５
図は従来の洗濯機の操作パネルの正面図である。 １……洗濯機、５ａ，５ｂ……デジタル表示装
置、１１ａ，１１ｂ……操作ボタン、１２……マ
イクロコンピユーター、１８……洗濯時間の設定
スイツチ、１９……脱水時間の設定スイツチ、２
０……脱水時間表示装置、２１……洗濯時間表示
装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 機器の工程時間を、時間設定用入力スイツチ
   の操作により定時毎に順次表示する表示装置に於
   いて、前記工程時間の特定した時間を記憶する記
   憶手段を設け、前記記憶手段によつて記憶した工
   程時間を前記表示装置に最初に表示することを特
   徴とした洗濯機等の時間表示装置。