JPS6349405A - 珪酸カルシウム成形体の製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、軽量で断熱効果に優れ、不燃で耐火性がある
珪酸カルシウム成形体の製法に関する。

特に、繊維網で補強きれ高い曲げ強度を有する珪酸カル
シウム成形体の製法に関する。

［従来の技術］ 従来、珪酸カルシウム戒形体は２石灰質Ｍ料と珪酸質原
料とをＣａＯとＳｔｏ！のモル比がほぼ１対１になるよ
うに配合し、これに固形分の１０〜１５倍の重量の水を
加えて、混練し、この混合物を約２００″Ｃでオートク
レーブ養生し、得られた珪酸カルシウムスラリーをプレ
ス型枠に入れ。

脱水成形した後、乾燥して得られる。

こうして作製された珪酸カルシウム成形体は。

内部に微細孔を多く含み軽量で断熱効果が大きく、耐火
性、加工性に優れるところから、建築用材特に内装材と
して多く用いられている。

然し乍ら、無機硬化体のつねとして、この成形体も、圧
縮強度に比較して引張強度が低く１曲げ応力が付加され
る部材には、使用し難いために。

通常はアスベスト、ガラス４＃ｉ維等の補強繊維と複合
したものが用いられる。

このように珪酸カルシウム成形体は、ガラス繊維等の補
強繊維と複合し１曲げ耐力を付加して用いられる。しか
し、これらの繊維は、珪酸カルシウムスラリーへの分散
が２通常よくないために。

その混合割合は珪酸カルシウム乾燥重量に対して１０％
が限度である。従って、珪酸カルシウム成形体製品の曲
げ強度にも、限界があり、大きな曲げ応力を必要とする
天井材、床材としての使用が困難である。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明は１以上述べたような従来の５ｑＮ力ルシウム成
形体の問題点を解決すべく鋭意研究を行なった結果、珪
酸カルシウム成形体を繊維網で補強し１曲げ強度を改良
した珪酸カルシウム成形体を提供しようとするものであ
る。

従って１本発明は、従来の珪酸カルシウム成形体よりも
著しく曲げ強度の改良された珪酸カルシウム成形体の建
築用内装材、外装材を提供することを目的とする。更に
９本発明は、簡便な手順で強度の改良された珪酸カルシ
ウム成形体を製造する方法を提供することを目的とする
。

［問題点を解決するだめの手段］ 本発明は、珪酸カルシウムスラリーと補強ａｍとよりな
る混合物と、繊維網を、プレス型枠中に交互に積層し、
この積層物をプレスにより、脱水成形し、乾燥すること
を特徴とする珪酸カルシウム成形体の製法である。

Ｃ作眉コ 本発明によると、珪酸カルシウム成形体において、ａＦ
ａ網がマトリ・ツクスである珪酸カルシウム水和物と一
体化し補強することにより、高い曲げ強度が得られ、著
しく強度の改良きれた珪酸カルシウム成形体製品が得ら
れた。

本発明によると、珪酸カルシウムスラリーと補強繊維と
よりなる混合物と、繊維網を、プレス型枠中に交互に積
１し、この積層物をプレスによ°す、脱水成形し、乾燥
することにより１曲げ強度、靭性の著しく改良きれた軽
量で耐火性のある珪酸カルシウム成形体が得られる。

本発明は、この一連の工程において、珪酸カルシウムス
ラリーを型枠へ流し込みを行なうに際して、繊維網をプ
レス成形機を用いて、脱水成形を行なうと同時に珪酸力
ルンウムとｌａ維網を一体化するものである０本発明に
用いる繊維網の素材について制限はないが、補強性の高
いように、性質上、引張強度の高いものが望ましい、ガ
ラス繊維、アスベスト、炭素繊維等を用いることが好適
である。また、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエス
テル、ビニロン等の有機繊維も高度の耐火性が要求され
ない部材には用いることが可能である。更にこれらの繊
維が持つ特長を相補完するために、２種以上の繊維によ
り構成きれた繊維網を用いることも可能である０例えば
、高い強度を有するが２弾性率が大きく、変形能のない
ガラス繊維と２強度が低いが変形能が大きい有機１繊維
と組合わせて破壊時の靭性を付加きせることもできる。

　補強繊維もｌａ、維網も同様に素材については、制限
されなく１通常、建築用内装材、外装材に補強繊維等の
使用が可能である。

また１本発明において、珪酸カルシウム成形体の製造に
関して、珪酸カルシウム成形体を構成する材料は、珪酸
力ルンウム水和物、補強繊維、繊維網に制限きれるもの
ではなく９例えば２珪酸カルシウム成形体に靭性を持た
せるために有機ポリマーの添加やプレス成形作業の能率
を向上きせるために凝集剤を添加することができる。

次に２本発明による。珪酸カルシウム成形体の製法につ
いて具体例により説明するが２本発明は２次の実施例に
限定されるものではない。

［実施例１］ 消石灰と結晶質珪石粉末とをＳＩＯ，とＣａＯのモル比
が１：１の割合になるように調合し、固形分の４倍重量
の水を加えてスラリーとし、９０°Ｃで１時間反応させ
て、ゲル化した後、スラリーの３倍の重量の水を加えた
後、オートクレーブ中で攪拌しながら２１０℃で４時間
反応きせて、珪酸カルシウムスラリーを製造した。

この珪酸カルシウムスラリー（固形分として計算して）
９４．５重量部、ガラス繊ａ５重量部。

カブオン型高分子凝集剤０．５重量部を混合し。

その混合物の５分の１の量をプレス型枠に流し込み、そ
の上にガラス繊維網を敷き、更に５分の３の量の混合ス
ラリーを流し込み、その上に再度ガラス繊維網を敷いて
、その上に残部の混合スラリーを流し込み、これをプレ
ス圧６　Ｑ　ｋｇｆ／ｅがでプレス成形した後、１２０
°Ｃで６時間乾燥し、珪酸カルシウム成形体を製造した
。

尚、使用したガラス繊維は１日本パルカー社製ミ不ロン
であり、使用したガラス繊Ｆａ網は、塩ファイバーグラ
ス社製のグラスロンロービングを織ったものであり、糸
は、９μｍφのガラス繊維の素線約２００本を樹脂で結
束してストランドとし、これを３０本合わせたものを使
用した。網目は、１０ｍｍである。

また、製造した成形体の寸法は、各実施例、比較例とも
、縦５００ｍｍ、横２５０ｍｍで厚さ１２ｍｍである。

［実施例２］ 実施例１で使用したの同じ珪酸カルシウムスラリー（固
形分として計寥して）８４．５重量部。

実施例１と同様のガラスａ維５ｉｉ量部、スチレンブタ
ジェンゴムラテックス１０ｊｌｉ部、カチオン型高分子
凝集剤０．５重量部を混合し、その製造した混合スラリ
ーの５分の１の量をプレス型枠に流し込み、その上に実
施例１と同じガラス繊維網を敷き、更にその上に５分の
３の量の混合スラリーを流し込み、その上に再度ガラス
繊維網を敷いて、その上に残部の混合スラリーを流し込
み、これをプレス圧６０　ｋｇｆ／ｃ＋ｎ”でプレス成
形した後。

１２０°Ｃで６時間乾燥し、珪酸カルシウム成形体製品
を製造した。

［実施例３］ 実施例１におけるガラスｍ維網の代わりにクレハ社製の
次素繊維網を用いて、実ａ（Ｍｌと同様の方法で珪酸カ
ルシウム成形体製品を製造した。

［実施例４コ ゛実施例２におけるガラス繊維網の代わりに今人社製Ｈ
Ｍ−５０のポリアミド繊維網を用いて、実施例２と同様
の方法で珪酸カルシウム成形体製品を製造した。

［比較例コ 実施例１と同様の珪酸力ルンウムスラリ゛−（固形分と
して計算して）９４．５重量部、ガラス繊維５重量部、
カチオン型高分子凝集剤０．５重量部を混合し、その混
合スラリーをプレス型枠に流し込み、ブレスｆＥ　６０
　ｋｇｆ／Ｃｍ’でプレス成形した後、１２０℃で６時
間乾燥し、珪酸カルシウム成形体製品を製造した。

以上の実施例１〜４及び比較例で製造した珪酸力ルンウ
ム成形体製品の嵩比重及び曲げ強度を測定した。更に破
壊試験を行なった。その結果を第１表に示す。

五上盗 第１表のデータから２本発明により製造した珪酸カルシ
ウド成形体は、その成形体製品の曲げ強度は改善され、
破壊試験の結果も１割れても分離しないものであり、そ
の靭性が増強きれていることが分かる。

［発明の効果コ 本発明の珪酸カルシウム成形体の製法は、第１に、軽量
で断熱効果の優れ、不燃で耐火性を有し、且つ、高い曲
げ強度と靭性を有する強度の改良された珪厳カルシウム
成形体製品を製造できること、第２に、内装、外装用の
建築用部材として好適な軽量で耐火性の成形体製品を提
供できること、第３に、低コストで強度の改良された珪
酸カルシウム成形体製品の供給が可能になったことなど
の技術的効果が得られた。

特許出願人　　三菱鉱業セメント株式会社代理人　　弁
理士　　倉　持　　裕（外１名）手　　読　　補　　正
　　書（自発） 昭和６２年１月３１日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 珪酸カルシウムスラリーと補強繊維とよりなる混合物と
   、繊維網を、プレス型枠中に交互に積層し、この積層物
   をプレスにより、脱水成形し、乾燥することを特徴とす
   る珪酸カルシウム成形体の製法。