JPH0780166B2 - 珪酸カルシウム成形体の製法 - Google Patents

珪酸カルシウム成形体の製法

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JPH0780166B2
JPH0780166B2 JP19273386A JP19273386A JPH0780166B2 JP H0780166 B2 JPH0780166 B2 JP H0780166B2 JP 19273386 A JP19273386 A JP 19273386A JP 19273386 A JP19273386 A JP 19273386A JP H0780166 B2 JPH0780166 B2 JP H0780166B2
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calcium silicate
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weight
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誠一 江上
利彦 三田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は,軽量で断熱効果に優れ,不燃で耐火性がある
珪酸カルシウム成形体の製法に関する。特に,繊維網で
補強され高い曲げ強度を有する珪酸カルシウム成形体の
製法に関する。
[従来の技術] 従来,珪酸カルシウム成形体は,石灰質原料と珪酸質原
料とをCaOとSiO2のモル比がほぼ1対1になるように配
合し,これに固形分の10〜15倍の重量の水を加えて,混
練し,この混合物を約200℃でオートクレーブ養生し,
得られた珪酸カルシウムスラリーをプレス型枠に入れ,
脱水成形した後,乾燥して得られる。
こうして作製された珪酸カルシウム成形体は,内部に微
細孔を多く含み軽量で断熱効果が大きく,耐火性,加工
性に優れるところから,建築用材特に内装材として多く
用いられている。
然し乍ら,無機硬化体のつねとして,この成形体も,圧
縮強度に比較して引張強度が低く,曲げ応力が付加され
る部材には,使用し難いために,通常はアスベスト,ガ
ラス繊維等の補強繊維と複合したものが用いられる。
このように珪酸カルシウム成形体は,ガラス繊維等の補
強繊維と複合し,曲げ耐力を付加して用いられる。しか
し,これらの繊維は,珪酸カルシウムスラリーへの分散
が,通常よくないために,その混合割合は珪酸カルシウ
ム乾燥重量に対して10%が限度である。従って,珪酸カ
ルシウム成形体製品の曲げ強度にも,限界があり,大き
な曲げ応力を必要とする天井材,床材としての使用が困
難である。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は,以上述べたような従来の珪酸カルシウム成形
体の問題点を解決すべく鋭意研究を行なった結果,珪酸
カルシウム成形体を繊維網で補強し,曲げ強度を改良し
た珪酸カルシウム成形体を提供しようとするものであ
る。
従って,本発明は,従来の珪酸カルシウム成形体よりも
著しく曲げ強度の改良された珪酸カルシウム成形体の建
築用内装材,外装材を提供することを目的とする。更
に,本発明は,簡便な手順で強度の改良された珪酸カル
シウム成形体を製造する方法を提供することを目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] 本発明は,珪酸カルシウムスラリーと補強繊維とよりな
る混合物と,繊維網を,プレス型枠中に交互に積層し,
この積層物をプレスにより,脱水成形し,乾燥すること
を特徴とする珪酸カルシウム成形体の製法である。
[作用] 本発明によると,珪酸カルシウム成形体において,繊維
網がマトリックスである珪酸カルシウム水和物と一体化
し補強することにより,高い曲げ強度が得られ,著しく
強度の改良された珪酸カルシウム成形体製品が得られ
た。
本発明によると,珪酸カルシウムスラリーと補強繊維と
よりなる混合物と,繊維網を,プレス型枠中に交互に積
層し,この積層物をプレスにより,脱水成形し,乾燥す
ることにより,曲げ強度,靭性の著しく改良された軽量
で耐火性のある珪酸カルシウム成形体が得られる。
本発明は,この一連の工程において,珪酸カルシウムス
ラリーを型枠へ流し込みを行なうに際して,繊維網をプ
レス成形機を用いて,脱水成形を行なうと同時に珪酸カ
ルシウムと繊維網を一体化するものである。本発明に用
いる繊維網の素材について制限はないが,補強性の高い
ように,性質上,引張強度の高いものが望ましい。ガラ
ス繊維,アスベスト,炭素繊維等を用いることが好適で
ある。また,ポリアミド,ポリプロピレン,ポリエステ
ル,ビニロン等の有機繊維も高度の耐火性が要求されな
い部材には用いることが可能である。更にこれらの繊維
が持つ特長を相補完するために,2種以上の繊維により構
成された繊維網を用いることも可能である。例えば,高
い強度を有するが、弾性率が大きく,変形能のないガラ
ス繊維と,強度が低いが変形能が大きい有機繊維と組合
わせて破壊時の靭性を付加させることもできる。補強繊
維も,繊維網と同様に素材については制限されなく,通
常建築用内装材,外装材に使用される補強繊維の使用が
可能である。
また,本発明において,珪酸カルシウム成形体の製造に
関して,珪酸カルシウム成形体を構成する材料は,珪酸
カルシウム水和物,補強繊維,繊維網に制限されるもの
ではなく,例えば,珪酸カルシウム成形体に靭性を持た
せるために有機ポリマーの添加やプレス成形作業の能率
を向上させるために凝集剤を添加することができる。
次に,本発明による,珪酸カルシウム成形体の製法につ
いて具体例により説明するが,本発明は,次の実施例に
限定されるものではない。
[実施例1] 消石灰と結晶質珪石粉末とをSiO2とCaOのモル比が1:1の
割合になるように調合し,固形分の4倍重量の水を加え
てスラリーとし,90℃で1時間反応させて,ゲル化した
後,スラリーの3倍の重量の水を加えた後,オートクレ
ーブ中で撹拌しながら210℃で4時間反応させて,珪酸
カルシウムスラリーを製造した。
この珪酸カルシウムスラリー(固形分として計算して)
94.5重量部,ガラス繊維5重量部,カチオン型高分子凝
集剤0.5重量部を混合し,その混合物の5分の1の量を
プレス型枠に流し込み,その上にガラス繊維網を敷き,
更に5分の3の量の混合スラリーを流し込み,その上に
再度ガラス繊維網を敷いて,その上に残部の混合スラリ
ーを流し込み,これをプレス圧60kgf/cm2でプレス成形
した後,120℃で6時間乾燥し,珪酸カムシウム成形体を
製造した。
尚,使用したガラス繊維は,日本バルカー社製ミネロン
であり,使用したガラス繊維網は,旭ファイバーグラス
社製のグラスロンロービングを織ったものであり,糸
は,9μmФのガラス繊維の素線約200本を樹脂で結束し
てストランドとし,これを30本合わせたものを使用し
た。網目は,10mmである。
また,製造した成形体の寸法は,各実施例,比較例と
も,縦500mm,横250mmで厚さ12mmである。
[実施例2] 実施例1で使用したものと同じ珪酸カルシウムスラリー
(固形分として計算して)84.5重量部,実施例1と同様
のガラス繊維5重量部,スチレンブタジエンゴムラテッ
クス10重量部,カチオン型高分子凝集剤0.5重量部を混
合し,その製造した混合スラリーの5分の1の量をプレ
ス型枠に流し込み,その上に実施例1と同じガラス繊維
網を敷き,更にその上に5分の3の量の混合スラリーを
流し込み,その上に再度ガラス繊維網を敷いて,その上
に残部の混合スラリーを流し込み,これをプレス圧60kg
f/cm2でプレス成形した後,120℃で6時間乾燥し,珪酸
カルシウム成形体製品を製造した。
[実施例3] 実施例1におけるガラス繊維網の代わりにクレハ社製の
炭素繊維網を用いて,実施例1と同様の方法で珪酸カル
シウム成形体製品を製造した。
[実施例4] 実施例2におけるガラス繊維網の代わりに帝人社製HM-5
0のポリアミド繊維網を用いて,実施例2と同様の方法
で珪酸カルシウム成形体製品を製造した。
[比較例] 実施例1と同様の珪酸カルシウムスラリー(固形分とし
て計算して)94.5重量部,ガラス繊維5重量部,カチオ
ン型高分子凝集剤0.5重量部を混合し,その混合スラリ
ーをプレス型枠に流し込み,プレス圧60kgf/cm2でプレ
ス成形した後,120℃で6時間乾燥し,珪酸カルシウム成
形体製品を製造した。
以上の実施例1〜4及び比較例で製造した珪酸カルシウ
ム成形体製品の嵩比重及び曲げ強度を測定した。更に破
壊試験を行なった。その結果を第1表に示す。
第1表のデータから,本発明により製造した珪酸カルシ
ウム成形体は,その成形体製品の曲げ強度は改善され,
破壊試験の結果も,割れても分離しないものであり,そ
の靭性が増強されていることが分かる。
[発明の効果] 本発明の珪酸カルシウム成形体の製法は,第1に,軽量
で断熱効果の優れ,不燃で耐火性を有し,且つ,高い曲
げ強度と靭性を有する強度の改良された珪酸カルシウム
成形体製品を製造できること,第2に,内装,外装用の
建築用部材として好適な軽量で耐火性の成形体製品を提
供できること,第3に,底コストで強度の改良された珪
酸カルシウム成形体製品の供給が可能になったことなど
の技術的効果が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】珪酸カルシウムスラリーと補強繊維とより
    なる混合物と,繊維網を,プレス型枠中に交互に積層
    し,この積層物をプレスにより,脱水成形し,乾燥する
    ことを特徴とする珪酸カルシウム成形体の製法。
JP19273386A 1986-08-20 1986-08-20 珪酸カルシウム成形体の製法 Expired - Lifetime JPH0780166B2 (ja)

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JPS6349405A JPS6349405A (ja) 1988-03-02
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JP2720388B2 (ja) * 1988-03-02 1998-03-04 日本製箔株式会社 金属箔複合材料の製造方法
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