JPS634877Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は扇風機に係り、特に壁掛形扇風機の
改良に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の扇風機は第１図〜第３図に示す
ように、電動機１と羽根２およびガード３から成
る送風機部４をネツクピース５を介してスタンド
６で支持されていた。このスタンド６の背面には
貫通孔７を形成した保持板８がネジ９によつて固
着され、壁１０に木ネジ１１で固着された取付金
具１２を上記貫通孔７に挿入しつまみネジ１３を
螺合させることによつて壁１０に取付けるように
なつていた。なお、１４は送風機部４の首振り操
作レバーである。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来の扇風機は上記のようにスタンド６が上部
１箇所をつまみネジ１３で取着するようにしてい
たため、首振り操作レバー１４を左右に操作させ
たとき、スタンド６も一緒に左右に動き本体が傾
く欠点があつた。

また、このような欠点を解消するものとして、
実開昭56−138298号が提案されている。しかし、
この提案のものでは、送風機部を上方へ移動させ
たときにスタンドの下部が浮き上がりスタンドが
変形するという欠点があつた。

この考案は上記欠点に鑑みなされたもので、首
振り操作レバーを動かしたり、あるいは送風機部
も特に上方へ移動させてもスタンドは動かず傾く
ことのない扇風機を提供することを目的とするも
のである。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案の扇風機は、送風機部を支持するスタ
ンドの上側壁に係合孔および貫通孔を形成すると
ともに、スタンドの背面下部には係止部を形成
し、一方、壁に取付けられるＬ字形の取付金具の
水平部先端に上記係合孔が上方から係合される係
合爪および上記貫通孔を貫通したつまみネジが螺
合するネジ孔を形成し、さらに上記取付金具の下
方の壁に係止具をその頭部を少し浮かせた状態で
取着し、この係止具の頭部に上記スタンドの係止
部を係止させたものである。

〔作用〕

この考案においては、首振りレバーを左右に動
かしたり、あるいは送風機部を上方へ移動させて
も、スタンドの下部が左右に移動したり、浮き上
がつたりすることがない。

〔実施例〕

以下、この考案の一実施例を第４図〜第９図に
従つて説明すると、図において１〜５、９〜１
１、１３，１４は上記従来例と同一または相当部
分を示し、１５はスタンドで、上側壁には２箇の
係合孔１６と、この係合孔の間にはつまみネジ１
３の貫通孔１７が形成され、背面下部には長孔で
形成された係止部１８が、この係止部上部にスト
ツパ１９を形成して設けられている。２０は水平
部先端に上記係合孔１６に係合する係合爪２１を
設けるとともに、つまみネジ１３と螺合するネジ
孔２２を設け、壁１０に垂直壁が取着されるＬ字
形の取付金具で、木ネジ１１で取着される。２３
は取付金具２０の下方の壁１０に取着される木ネ
ジ等から成る係止具である。

上記のように構成された扇風機は、壁１０に木
ネジ１１で取付金具２０を取着するとともに、こ
の取付金具２０の下方に係止具２３の頭部を少し
浮かした状態で取着し、扇風機本体のスタンド１
５を上方から係合爪２１を係合孔１６に係合され
るように、また係止具２３の頭部が係止部１８に
係止されるように移動させ、つまみネジ１３をス
タンド貫通孔１７を貫通させネジ孔２２に螺合さ
せることでスタンド１５は固着され、首振り操作
レバー１４を左右に動かしたり、あるいは送風機
部４を上方へ移動させたときでもスタンド６の特
に下部が左右および前後へ移動することはない。

〔考案の効果〕

この考案は以上説明したとおり、送風機部を支
持するスタンドの上側壁に係合孔および貫通孔を
形成するとともに、スタンドの背面下部には係止
部を形成し、一方、壁に取付けられるＬ字形の取
付金具の水平部先端に上記係合孔が上方から係合
される係止爪および上記貫通孔を貫通したつまみ
ネジが螺合するネジ孔を形成し、さらに上記取付
金具の下方の壁に係止具をその頭部を少し浮かせ
た状態で取着し、この係止具の頭部に上記スタン
ドの係止部を係止させたので、首振りレバーを左
右に動かしたり、あるいは送風機部を上方へ移動
させたときにスタンドが傾いたり下部が浮き上が
つたりすることがなく、スタンドが変形すること
がないという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す正面図、第２図は同じく
その要部断面図、第３図は同じくそのスタンド６
の背面図、第４図はこの考案の一実施例を示す斜
視図、第５図は同じくそのつまみネジ１３の螺合
部を示す断面図、第６図は同じくそのスタンド１
５と取付金具２０の係合部を示す断面図、第７図
は同じくそのスタンド１５の斜視図、第８図は同
じくそのスタンド１５下部の係止部を示す断面
図、第９図は第８図の背面図である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を
示し、４は送風機部、１０は壁、１３はつまみネ
ジ、１５はスタンド、１６は係合孔、１７は貫通
孔、１８は係止部、２０は取付金具、２１は係合
爪、２２はネジ孔、２３は係止具である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 送風機部４と、この送風機部を支持するスタン
   ド１５と、このスタンドと係合する水平部が形成
   されかつ垂直部が壁１０に取付けられるＬ字形の
   取付金具２０とを備え、上記スタンド１５の上側
   壁に係合孔１６および貫通孔１７を形成するとと
   もに、スタンド１５の背面下部には係止部１８を
   形成し、一方、上記取付金具２０の水平部先端に
   上記スタンド１５の係合孔１６が上方から係合さ
   れる係合爪２１および上記貫通孔１７を貫通した
   つまみネジ１３が螺合するネジ孔２２を形成し、
   さらに上記取付金具２０の下方の壁１０に係止具
   ２３をその頭部を少し浮かせた状態で取着し、こ
   の係止具２３の頭部に上記スタンド１５の係止部
   １８を係止させたことを特徴とする扇風機。