JPS6347391B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、かかつてきた電話を自動的に他の電
話に転送できる宅内に設備する電話転送装置に関
する。特に転送先の電話がある一定時間内に無応
答の場合に、発呼者に被呼者が応答しないので用
件を録音してほしい旨のメツセージそ送出し、発
呼者の用件を録音し、ある時間経過後にその用件
録音を転送先に送出することができる電話転送装
置に関する。

〔従来の技術〕

従来から、かかつてきた電話に対して自動的に
応答し、別に設けた回線を用いて自動的に転送先
を呼出し、かかつてきた電話を転送先に接続する
ための宅内装置が知られている。

このような装置として、発呼者に対して転送す
る旨のメツセージを送出してから転送先に呼出信
号を送出する自動転送電話装置の技術がある（例
えば特公昭49−13087号公報）。

また、自動転送電話装置と留守番電話装置とを
併設して、その間を必要に応じて切り換え、自動
転送できない場合には留守番電話装置に発呼者の
用件を録音しておく技術もある（特開昭52−
109314号公報）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、これらの技術では、転送先で被呼者が
席をはずしていたりして転送電話に応答できない
場合に、転送要求があつたことや、誰から転送要
求があつたかを知ることができない。この場合、
緊急の電話であつたり、商業上重要な電話である
場合も考えられるため、転送先の被呼者に重要な
用件を伝えられない問題があつた。

本発明は、このような欠点を除くものであり、
電話転送装置において、もし転送先の被呼者があ
る一定時間内に応答しなかつた場合には、発呼者
に対して無応答である旨のメツセージを送出し発
呼者からの用件を録音し、ある時間経過後に再び
自動ダイヤルして呼出し、その用件録音を転送し
て被呼者に確実に伝えることができる電話転送装
置を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、第一および第二の２つの電話回線を
収容し、第一の電話回線の呼出信号を検出し電話
回線を閉結する手段と、第二の電話回線を自動的
に閉結しダイヤルする手段と、第一の電話回線の
発呼者のオンフツクを検出する手段と、第二の電
話回線の応答を検出する手段と、第一および第二
の電話回線を交流的に結合する手段と、第一およ
び第二の電話回線の双方向の損失を補償する増幅
手段と、第一の電話回線の発呼者にメツセージを
送出する手段と、第一の電話回線の発呼者からの
用件を録音再生する手段と、第二の電話回線の被
呼者応答までの時間を監視する手段と、第一の電
話回線の発呼者のオンフツクからの時間を監視す
る手段とを具備し、さらに、被呼者が応答しない
場合に、被呼者を呼出して上記録音再生する手段
に録音された発呼者の信号を送出する手段と、被
呼者呼出を繰り返す手段とを備えたことを特徴と
する。

〔作用〕

発呼者からの呼出信号を検出したときに、転送
先の被呼者の自動ダイヤルにより呼出し、被呼者
が一定時間以内に応答しない場合には、発呼者に
対して被呼者が無応答であるため、用件を録音し
てほしい旨のメツセージを送出して、録音装置を
起動させて発呼者の用件を録音する。

さらに別の一定時間経過後、再び転送先の被呼
者を自動ダイヤルにより呼出し、この録音装置に
録音された発呼者の用件を被呼者に伝える。

被呼者がさらに応答しない場合には一定時間毎
に再呼出を繰り返す。

〔実施例〕

次に本発明の一実施例について図面を参照して
説明する。第１図は本発明実施例装置のブロツク
構成図である。

第一の電話回線は端子１に収容され、第二の電
話回線は端子２に収容される。端子１にはライン
回路３が接続され、端子２にはライン回路４が接
続され、それぞれ電話回線の直流ループを閉結す
るととにも音声信号その他の分岐挿入を行う。こ
の二つのライン回路３および４の間には、増幅回
路５が接続され、通話状態では二つの電話回線の
音声信号を相互に増幅して結合する。

ライン回路３には、第一の電話回線の相手加入
者のオンフツクを検出するオンフツク検出回路６
が接続される。ライン回路４には、第二の電話回
線の被呼者応答を検出する被呼者検出回路７が接
続される。ライン回路３には第一の電話回線に呼
出信号が到来したことを検出する呼出信号検出回
路８が接続され、その検出出力は、自動ダイヤル
回路９およびメツセージ送出回路１１に接続され
る。自動ダイヤル回路９は、あらかじめ設定され
たダイヤル信号を自動的に送出する回路であつ
て、その出力はライン回路４に接続される。メツ
セージ送出回路１１は、あらかじめ録音された音
声信号を含みその出力をライン回路３に送出する
ように構成される。

ライン回路３およびライン回路４には、録音再
生回路１０が接続され、ライン回路３に到来する
第一の電話回線の音声信号を録音し、その再生出
力をライン回路４を介して第二の電話回線に送出
するように構成されている。第一のタイマー回路
１２が設けられ、自動ダイヤル回路９の動作に伴
つて起動し、被呼者応答検出回路７の検出出力で
停止リセツトされ、起動後に所定の計時時間を越
えたときに、出力をメツセージ送出回路１１に送
出するように構成される。

さらにこの電話転送装置にはこれらの回路を制
御するマイクロコンピユータを含む制御回路１３
が設けられており、そのソフトウエアにより各回
路を制御するように構成されている。

このように構成された装置では、第一の電話回
線に呼出信号が到来すると電話回線接続端子１お
よびライン回路３を介して、これが呼出信号検出
回路８で検出される。ライン回路３は通話回路を
閉成するとともに、呼出信号検出回路８からの制
御信号により自動ダイヤル回路９が起動する。ラ
イン回路４は第二の電話回線の通話回路を閉成
し、自動ダイヤル回路９はあらかじめ設定してあ
る電話番号を自動的に送出する。また同時にメツ
セージ送出回路１１が起動し、第一の電話回線の
発呼者に第二の電話回線の被呼者を呼出中である
旨のメツセージを送出する。

自動ダイヤル終了後に第二の電話回線の被呼者
が応答すれば、被呼者応答検出回路７はこれを検
出し、ライン回路４で通話回路を構成するととも
に増幅回路５により第一の電話回線と第二の電話
回線の双方向の通話を可能にする。メツセージ送
出回路１１は動作を停止する。

通話終了により第一の電話回線の発呼者がオン
フツクすると、オンフツク検出回路６によりこれ
を検出し、ライン回路３およびライン回路４の通
話回路を開放し、装置は復旧し待機状態となる。

また自動ダイヤル中に、第一の電話回線の発呼
者がオンフツクすると、オンフツク検出回路６に
よりこれを検出し、ライン回路３の通話回路を開
放し、メツセージ送出回路１１を停止させるとと
もに、自動ダイヤル回路９を停止させ装置は復旧
し待機状態となる。

また特に図示していないが第二の電話回線の被
呼者が、第一の電話回線の発呼者よりも先にオン
フツクした場合でも、第二の電話回線にオンフツ
ク検出回路を追加することにより、第一および第
二の電話回線の通話回路を復旧し、待機状態とす
ることができる。

本発明の特徴とするところは第二の電話回線の
被呼者がある一定時間内に応答しなかつた場合の
動作にあり、これについて以下に詳しく述べる。

自動ダイヤル回路９により自動ダイヤルが終了
すると、タイマー回路１２が起動し、ある一定時
間経過しても第二の電話回線の被呼者が応答しな
かつた場合にはタイマー回路１２の制御信号によ
り第二の電話回線の通話回路を開放する。さらに
メツセージ送出回路１１から、第一の電話回線の
発呼者に第二の電話回線の被呼者が無応答である
旨のメツセージを送出する。このメツセージ送出
終了後に録音再生回路１０を録音状態にし、第一
の電話回線の発呼者の用件を録音する。第一の電
話回線の発呼者が用件録音を終了しオンフツクす
れば、オンフツク検出回路６によりこれを検出
し、録音再生回路１０を停止させる。

このようにして、転送先の被呼者が応答しなか
つた場合にも、発呼者に対して応答がないことを
知らせるとともに、必要な用件を録音する。

そして、録音再生回路１０に録音された内容
は、その後自動的に第二の電話回線から被呼者を
呼出し、再生送出する。すなわち、もうひとつ別
に第二のタイマー回路を設け、録音再生回路１０
の録音後に、30分あるいは１時間等比較的長い時
間が経過してから、自動ダイヤル回路９を起動し
て第二の回線に被呼者を呼出す。被呼者が応答す
れば、被呼検出回路７はこれを検出して、録音再
生回路１０の録音内容を第二の回線に再生送出す
る。さらに、被呼者が応答しない場合には、これ
を繰り返し行う。

この実施例の動作シーケンス図を第２図に示
す。この第２図で、所定時間t₀は第一のタイマー
回路で計時するところの所定時間であり、転送先
の被呼者が無応答であるときは、この所定時間t₀
経過後に、第一の被呼者に対して用件を録音する
ようメツセージを送出する。また、所定時間t₁は
発呼者の用件の録音時間であり、オンフツクの検
出により録音は終了する。さらに所定時間t₂は、
転送先の被呼者が応答しないときに録音内容を被
呼者に呼出転送するための第二のタイマー回路で
計時する時間であり、通常30分あるいは１時間等
の比較的長い時間である。

上述の実施例で、この被呼者が応答しない場合
に第二の電話回線に呼出信号を送出し、被呼者に
対して録音再生回路の録音内容を送出する回路手
段は、制御回路１３と、この制御回路によつて制
御される自動ダイヤル回路９、被呼者応答検出回
路７、録音再生回路１０、ライン回路４により構
成され、さらに第二のタイマー回路と被呼者の呼
出を繰り返す回路手段は制御回路１３の制御によ
つて実現できる。

なお、録音再生回路１０の録音内容は、上記第
二のタイマー回路の動作にかかわらず転送先から
のアクセスにより再生するように構成することが
できる。これは、転送先の被呼者から第一の電話
回線を呼出、特定の暗号符号を送信することによ
り、録音再生回路１０の録音内容を読出すように
構成する。この技術は公知技術であるとともに本
発明には直接関係がないので、詳しい説明は省略
する。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、転送先の
被呼者が応答しない場合にも、発呼者からの用件
を録音して、これを一定時間経過後に転送先の被
呼者に再生送出し、何回か繰り返して被呼者の呼
出を行うことができるので、被呼者が席をはずし
ていたりして転送電話に応答できなかつた場合で
も発呼者からの用件を確実に伝えることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例装置のブロツク構成図。
第２図は本発明実施例の動作を示すシーケンス
図。 １……電話回線接続端子、２……電話回線接続
端子、３……ライン回路、４……ライン回路、５
……増幅回路、６……オンフツク検出回路、７…
…被呼者応答検出回路、８……呼出信号検出回
路、９……自動ダイヤル回路、１０……録音再生
回路、１１……メツセージ送出回路、１２……タ
イマー回路、１３……制御回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 第一の電話回線を収容する第一の端子と、 第二の電話回線を収容する第二の端子と、 上記第一の端子に呼出信号が到来したことを検
   出する呼出信号検出回路と、 この呼出信号検出回路の検出出力により上記第
   一の電話回線を自動的に閉結してこの第一の電話
   回線にあらかじめ用意された転送する旨のメツセ
   ージを送出する第一の回路手段と、 上記第一の電話回線の発呼者のオンフツクを検
   出するオンフツク検出回路と、 上記メツセージの送出後にこのオンフツク検出
   回路が発呼者のオンフツクを検出しないときに上
   記第二の電話回線を閉結しあらかじめ設定された
   転送先の加入者番号を上記第二の電話回線に送出
   する第二の回路手段と、 上記第一の電話回線および上記第二の電話回線
   の音声信号を相互に接続する手段と、 上記第二の回路手段が起動してから上記第二の
   回線の被呼者が応答するまでの時間を計時しこの
   時間が所定時間を越えるとき出力信号を送出する
   第一のタイマー回路と、 この出力信号により上記第一の電話回線に転送
   先が応答しない旨のメツセージを送出する第三の
   回路手段と、 このメツセージの送出後上記第一の電話回線に
   到来する信号を録音する録音回路と を備えた電話転送装置において、 長い時間を計時する第二のタイマー回路と、 この第二のタイマー回路で計時した時間ごとに
   上記第二の電話回線に呼出信号を送出し、被呼者
   に対して上記録音回路に録音された信号を上記第
   二の電話回線に送出する第四の回路手段と、 さらに被呼者が応答しない場合に被呼者の呼出
   を繰り返す第五の回路手段と を備えたことを特徴とする電話転送装置。