JPS6344894A - 抗ヒト血清アルブミンモノクロ−ナル抗体およびその製法 - Google Patents

抗ヒト血清アルブミンモノクロ−ナル抗体およびその製法

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JPS6344894A
JPS6344894A JP61188670A JP18867086A JPS6344894A JP S6344894 A JPS6344894 A JP S6344894A JP 61188670 A JP61188670 A JP 61188670A JP 18867086 A JP18867086 A JP 18867086A JP S6344894 A JPS6344894 A JP S6344894A
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JP
Japan
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serum albumin
human serum
mouse
monoclonal antibody
hybridoma
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JP61188670A
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English (en)
Inventor
Taizo Uda
泰三 宇田
Shiro Noji
野地 四郎
Kazumi Sudou
須藤 佳寿美
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヒト血清アルブミンで免疫したマウスのリン
パ球とマウスミエローマ細胞との細胞融合によって得ら
れたハイブリドーマをクローニングして樹立したハイブ
リドーマ株から産生された、医薬品、診断薬、試薬など
として利用できる「ヒト血清アルブミンに対する高い特
異的な反応性を有するモノクローナル抗体(即ち、抗ヒ
ト血清アルブミンモノクローナル抗体)J−4こ関する
ものであり、特に、ヒト血清アルブミンのみに対して、
または、ヒト血清アルブミン及びウシ血清アルブミンの
みに対して高い特異的な反応性を有するモノクローナル
抗体に関するものである。
さらに、本発明は、ヒト血清アルブミンで免疫したマウ
スのリンパ球とマウスミエローマ細胞との細胞融合によ
って得られたハイブリドーマ株を使用して、抗ヒト血清
アルブミンモノクローナル抗体を製造する方法に関する
ものである。
〔従来技術の説明〕
血清アルブミン(分子量: 、 69,000)は、血
しよう蛋白質中では量的に多い成分で、血中の脂肪酸、
胆汁色素、薬剤を結合して運搬する役目などを行  ゛
なっている。腎疾患、肝硬変症、低栄養、熱性疾患、ネ
フローゼなどの代表的疾患では血清アルダ  。
ミンの変動が知られている。血清アルブミンの大□量精
製には、低温エタノール分画法(画分■は約90%の純
度)が行なわれ、血清アルブミン液は医療用に、ウシ血
清アルブミレ粉末は実験用に市 −”u*I’t、、”
ニー’rM’artv7’、ya’15EI6t4−b
7?。
−ナル抗体を得たという報告は次に示すよ・うにいくつ
か見られる。
(a)イムノロシイ・レター(Immunology 
Letters)主、365 (1981)、 (b)モレキュラー・イムノロシイ (Molecul
arImmunology) +  20. 549 
 (1983)、(・)クリニカル・イムノロシイ・ア
ンド・イムノ呉ソロシイ (CIin、 Immuno
l、 In+munopatho1.) +30.38
7 (1984)  ”  。
(d)特開昭60−258128号公報これらの報告に
記載されたモノクローナル抗体は、(8)1.)、(。
)T:はぼ、血清ア7.ブ、ッ免疫、ウス牌細胞とマウ
スミエローマ細胞との細胞融合で作製したものであり、
+d)ではヒト血清アルブミン免疫ラット牌細胞とマウ
スミニ・ローマ細胞との細胞融合で作製したものである
。そして、それらのモノクローナル抗体とヒト以外の動
物由来の血清アルブミンとの反応性についての充分な検
討はなされていない。また、ウシ血清アルブミンに対し
て高い特異的な反応性を有するモノクローナル抗なく、
これら以外の文献でも、ウシ血清アルブミンに対するモ
ノクローナル抗体の作製例は見当たらない。
ところで、これらのモノクローナル抗体が物質   □
の精製や測定に利用できるためには、血清アルブミンに
対してのみ高い特異的な反応性を有していなければなら
ない。即ち、例えば、モノクローナル抗体を用いて血清
などから血清アルブミンなどの特定の物質を回収し精製
する場合には、血清中の血清アルブミン以外の物質と交
叉反応性を示すことは好ましくない。上記の各報告では
、それらのモノクローナル抗体が血清アルブミン以外の
血清成分とどの程度反応するのかほとんど開示されてい
ない。
特開昭60−258128号公報の記載によれば、「ヒ
ト血清アルブミンに対して比較的高い特異性を有する抗
ヒト血清アルブミンモノクローナル抗体が、ヒト血清ア
ルブミンで免疫されたラットの肺臓リンパ球とマウスミ
エローマのP3U1を用いた細胞融合法で作製したハイ
ブリドーマ株から得られたこと、そのラット製のモノク
ローナル抗体のクラスはIgMであること、モノクロー
ナル抗体の腹水生産にはヌードラットを使用すること、
さらにマウス製モノクローナル抗体の作製を試みたが卵
白アルブミンと全く反応しないモノクローナル抗体を得
ることができなかったこと」が開示されているが(そこ
で検討されたモノクローナル抗体の特異性を第1表に示
した)、前記の方法で作製したラット製モノクローナル
抗体の生産では、高価なヌードマウスあるいはヌードラ
ットなどを用いなければ腹水を得ることはできない。
また、このような動物を飼育するためには飼育方法に注
意を払い、飼育設備にも多額の投資を要する。それに対
し、マウス製モノクローナル抗体の生産では同系の胸腺
を有したマウス(−量的に広く用いられるマウス)を用
いることができるので、モノクローナル抗体の腹水生産
に有利である。
従って、モノクローナル抗体の生産をコスト面から考え
ると、ヒト血清アルブミン免疫マウスのリンパ球を用い
てマウス製のモノクローナル抗体産生ハイブリドーマ株
を得、これを用いてマウス腹腔内でモノクローナル抗体
を生産できる方が非常によい。
第1表 ラット製 抗原の種類      モノクローナル抗体ヒト血清ア
ルブミン     4+ ウシ   〃         − 卵白アルブミン        − 抗原に対する抗体の反応性の順位; 4+>3+>2+>+>±〉− また、前述のように、モノクローナル抗体を用いて血清
などから、血清アルブミンなどの特定の物質を回収し精
製することに実際に使用できるほどに特異性の極めて高
い(即ち、ヒト血清アルブミン、ウシ血清アルブミンな
どのアルブミンに対しては高い反応性を有しているが、
それら以外の多くの抗原に対してはほとんど反応性を有
していなイ)「抗ヒト血清アルブミンモノクローナル抗
体」は、未だに充分に知られていなかったのである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、医薬、診断薬、試薬などとして実用的に
使用することができる「血清アルブミンに対して特異的
な高い反応性を有する新しい抗ヒト血清アルブミンモノ
クローナル抗体」、及び、そのような「抗ヒト血清アル
ブミンモノクローナル抗体」を実用的に容易に製造する
ことができる方法を提供することを目的として、鋭意研
究した。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、前記の問題点を解決するために鋭意研究
した結果、ヒト血清アルブミンで免疫したマウスのリン
パ球とマウスミエローマ細胞との細胞融合で作製したハ
イブリドーマを多ローニングすることによって得られた
ハイブリドーマ株が、ヒト血清アルブミンに対して特異
的に極めて高い反応性を示す抗ヒト血清アルブミンモノ
クローナル抗体を産生ずることができることを見い出し
、本発明を完成した。
即ち、□本発明は、ヒト血清アルブミンで免疫したマウ
スのリンパ球とマウスミエローマ細胞との細胞融合によ
って得られたハイブリドーマ株がら産生される、ヒト血
清アルブミンのみ、またはヒト血清アルブミン及びウシ
血清アルブミンのみに対して高い特異的な反応性を示す
抗ヒト血清アルブミンモノクローナル抗体に関する。
また、本発明は、ヒト血清アルブミンで免疫したマウス
のリンパ球とマウスミエローマ細胞との細胞融合によっ
て得られたハイブリドーマ株を組織培養して、ヒト血清
アルブミンのみ、またはヒト血清アルブミン及びウシ血
清アルブミンのみに対して高い特異的な反応性を有する
モノクローナル抗体を生産することを特徴とする抗ヒト
血清アルブミンモノクローナル抗体の製法に関する。
以下、本発明について、さらに詳しく説明する。
本発明の抗ヒト血清アルブミンモノクローナル抗体を製
造する方法において、ハイブリドーマの作製は、従来公
知の方法、例えば、ネイチャーの方法に準じて行うこと
ができる。そのようなハイブリドーマの作製の好ましい
方法について、概略を以下順次説明する。
i)免疫動物リンパ球の調製 本発明では、ヒト血清アルブミンで免疫したマウスのリ
ンパ球を使用するが、操作上はマウスの肺臓リンパ球を
用いた方がよい。マウスの免疫方法は、PBS  (リ
ン酸緩衝液)に溶解したヒト血清アルブミンをマウスに
数週間隔で数回投与することで行う。1回目の免疫は、
完全アジュバント(免疫促進物質)で乳濁液として投与
することが好ましい。最終免疫から数日後のリンパ節あ
るいは肺臓からリンパ球を得る。
ii) ミエローマ細胞の調製 細胞融合に用いるミエローマ細胞としては、マウス由来
のMPC−11、P3−X63−Ag8、P3−X6j
−Ag’8−Ul (P2O3) 、P3−NS−1(
MS−1)、またはSF310−八g14 (SF3 
’70 )などがあるが、本発明においては、P2O3
、NS−1、またはSF310などツマウスミエローマ
細胞が好ましい。
iii)im胞融合 細胞融合は、前述のようにして免疫されたマウスのリン
パ球と、前記のマウスミエローマ細胞との細胞数を(5
〜10):1の割合で、一般に用いられるリンパ球培養
用培地成分溶液を用いて良く混合し、遠心分離した後の
ペレット(細胞塊)に、PEG (平均分子量; 10
00〜6000のポリエチレングリコール)の溶液(3
0〜60重量%)を添加しつつよく混ぜることによって
行われる。
iv)ハイブリドーマの選択 ハイブリドーマの選択は、細胞融合の操作後の細胞をH
AT培地で培養して行う。細胞は、培養プレートに適当
な個数で培養し、必要に応じてフィーダー細胞を使用す
る。選択したハイブリドーマは、HT培地(ヒボキサン
チン、チミジンを添加した培地)で数日間培養した後1
.ウシ胎児血清を含有するリンパ球培養用培地で培養す
る。
■)抗体産生ハイブリドーマの選択 HAT培地での選択を行って得られたハイブリドーマが
、ヒト血清アルブミンに対する抗体を産生じているか否
かの検定は、例えば、ELISA  (酵素免疫測定法
)に準じて行う。即ち、ヒト血清アルブミンを固定化し
たELISAプレートに、ハイブリドーマ培養上清を加
えて静置する。そして、これらの洗浄したウェル番二種
々の酵素で標識したマウス抗体などの標識物質を用いて
静置する。これらのウェルを洗浄し、基質溶液を加えて
酵素活性を測定する。酵素活性が認められれば、その培
養上清をとったウェル中に目的の抗体を産生ずるハイブ
リドーマが存在していたことがわかる。
vi)ハイブリドーマの株化 抗体産生が認められたウェルのハイブリドーマは、限界
希釈法あるいはシングル・セル・マユブレーション法な
どでクローニングすることができる。この時、ハイブリ
ドーマの増殖が認められたウェルの培養上清を用い、■
)の抗体産生ハイブリドーマの選択と同様の方法で、抗
体産生ウェルを検定し、抗体産生が認められたウェルの
上清については、さらに他の抗原との反応性も検定する
工2 そして、ヒト血清アルブミン(抗原)に対して特異性が
高く且つ抗体価の高いハイブリドーマ株を選択する。
vH)モノクローナル抗体の生産     。
前述のvi)ハイブリドーマの株化において選択したハ
イブリドーマ株を用いて、フラスコ内での培養、または
マウス腹腔内での培養で、モノクローナル抗体を生産す
る。フラスコ培養では、例えば、0〜20%ウシ胎児血
清を含むリンパ球培養培地、で細胞濃度が上限に達する
まで培養する。モノ、クローナル抗体は、遠心操作で得
た培養上清中に含まれている。一方、生産コスト面も考
慮して、さらに大量の抗体を得るためには、マウスミエ
ローマ細胞と同系統のマウスを使用することが好ましい
。 プリスタンな?の鉱物油をマウスの腹腔内に投与し
、数週間後に106〜,107個のハイブリドーマ株細
胞を投与すれば、数週間でハイブリドーマ株細胞を高密
度に増殖させることができ、そのマウスの腹水の抗体濃
度は培養上清の10〜1000倍となる。
−r%A1 前述のようにして得た抗ヒト血清アルブミンモノクロー
ナル抗体は、ヒト血清アルブミンのみに対して特異的に
反応するものと、ヒト血清アルブミン及びウシ血清アル
ブミンのみに対しても特異的に反応するものである。
従って、これらの抗ヒト血清アルブミンモノクローナル
抗体は、医薬品、診断薬、試薬などとして利用できる物
質の精製や、ウシ、ヒトの血清アルブミンの測定、精製
などに非常に有用なものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。なお、これ
らの実施例は、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1 (a)マウスの免疫及び肺臓リンパ球の調製ヒト血清ア
ルブミン(抗原)5μgを熔解したPBS  (リン酸
緩衝液、pH7,4) 0.25 mllと、プロイン
ドの完全アジュバント0.25ml1とを混合して乳濁
液とし、その乳濁液0.5m IlをBALB/cマウ
4二 ス(♂、4週齢)の腹腔内に投与した。4週間後に、前
記の抗原5μgを溶解したPBS0.25 m Itと
、フロイントの不完全アジュバント0.25mj2とを
混合して乳濁液とし、その乳濁液0.5 m lを前記
マウスの腹腔内に投与した。さらに、3週間後に、最終
免疫として、前記の抗原5μgを溶解したPBS0.5
 m Itを前記マウスの尾静脈に投与した。このよう
にして免疫されたマウスから、最終免疫から4日目に摘
出したマウスの膵臓を、氷冷下に、RPM11640液
(リンパ球培養用培地成分)を入れたシャーレ中で洗い
、新たに用意したRPM11640液の中に移して、ピ
ンセットでほぐした。このようにして得た浮遊リンパ球
を、RPM11640液に懸濁して、遠心分離しく回転
数; 1000 rpm、時間;5分間) 、RPM1
1640液に懸濁し、細胞融合に使用するマウスn臓リ
ンパ球とした。
(b)細胞融合 8−アザグアニン耐性のマウスミエローマ細胞(NS−
1)を2×107個と、前記のマウスの肺臓リンパ球l
XIO3個とを59 m lプラスチック遠心管に入れ
、混合し、次いで、上清を遠心分離した後に(回転数i
 11000rp 、時間;5分間)、同遠心管を軽く
たたいてペレットをほぐした。このペレットの中に、5
0%PEG(37℃)1mlを激しく振とうしながら1
分間で入れ、1分間激しく振とうした。さらに、同遠心
管を穏やかに振とうしながらRPM11640液を徐々
に加え、最終的には10mlとし、室温で遠心分離(回
転数;1000rp111、時間:5分間)して、上滑
を吸引除去した。遠心管を軽くたたいてペレットをほぐ
し、HAT培地(IXIO−4Mヒボキサンチン、4×
10−7Mアミノプテリン、及び1.6X10−5Mチ
ミジンを含有する15%ウシ胎児血清−RPM1164
0培地320m7!に懸濁して、96ウエルの培養プレ
ート2枚の各ウェルに100μlづつ分注して、CO2
インキユベーターで培養した。
(C)ハイブリドーマの選択 前述の培養開始から1〜3週間かけて、細胞増殖が認め
られた培養プレートの各ウェルの培養上清中に、抗ヒト
血清アルブミン抗体が含まれているか否かを、次に示す
ELISA法で検討した。まず、96ウエルU底ELI
SAプレートの各ウェルに、ヒト血清アルブミンの溶液
(10μg 7m l 、 PBSに溶解)を50pl
づつ分注し、4℃で1晩静置した。次いで、ELISA
プレートの各ウェルを洗浄液(0,1%のTween2
0を含むPBS )で洗浄した後、前記培養プレートの
各ウェルの培養上清を、50μβづつ、ELISAプレ
ートの各ウェルに分注して室温で2時間静置した(陰性
対照としての上滑には、融合前のマウスIpI!臓リン
パ球とマウスミエローマ細胞との混合物を同様に培養し
て得た上滑を用いた)。次に、ELISAプレートの各
ウェルを洗浄し、マウス免疫グロブリンに対するベルオ
キシターゼ標識抗体液を、50μβづつ、各ウェルに分
注し、室温で2時間静置した。そして、ELISAプレ
ートの各ウェルを洗浄後、基質溶液(0−フェニレンジ
アミン20 m g s及び35%H2O2溶液10μ
lを、pH5,0の0.1 Mクエン酸緩衝液50ml
に熔解)を100μβづつ、各ウェルに分注し、遮光し
て室温で30分間静置した。最後に、前記の各ウェルに
2Nの硫酸を5oμlづつ分注して酵素反応を停止し、
500nmの吸光度を測定した。酵素活性が陽性であっ
た上滑をとった培養プレートの各ウェル中に、抗ヒト血
清アルブミンモノクローナル抗体を産生ずるハイブリド
ーマが存在することが確認された。
以上のようにして、ハイブリドーマの培養に使用した培
養プレートのウェルの上清をそれぞれ検討した結果、(
抗体産生ウェル数/ELISAウェル数)の比は、43
/90であった。
(d)ハイブリドーマの株化 15%ウシ胎児血清−RPM11640培地を用いて、
前述の(C)工程において示した抗体産生ウェルのハイ
ブリドーマをシングル・セル・マニプレーション法(倒
立顕微鏡下、1ウエルに1個のハイブリドーマを入れる
方法)でクローニングした。培養には、96ウエル培養
プレートを用い、支持細胞としてBALB/cマウスの
胸腺細胞を107個/mi使用して、(ハイブリドーマ
1個) / (Ilfjl腺細胞懸濁液100μm2)
/ウェルで培養した。前記の培養において、10日目頃
から単一コロニーとして観察される培養プレートのウェ
ルの上滑を採取して、ヒト血清アルブミンを用いたEL
ISA法(前述の(C)工程と同様の方法)を行い、抗
体産生が認められた上清については、さらに他の抗原(
ウシ血清アルブミン、ウサギ血清アルブミン、卵白アル
ブミン、など)との反応性を検討した。
上述のようにして、5株(H5八−1、H8^−2、I
SA −3、ISA −4、H3八−5;昭和61年7
月30日に工業技術院へ寄託申請し、61年8月5日に
寄託受託拒否通知(61微寄文第 103 号)を受け
た〕を選択し、再クローニングして(第2表に示す)、
その培養プレートのウェルの上清から抗ヒト血清アルブ
ミンモノクローナル抗体を次の測定試験■及び■で確認
した。
夾定成験土 〔抗ヒト血清アルブミンモノクローナル抗体のクラス・
サブクラスの決定〕 5株が産生じた免疫グロブリンのクラス・サブクラスの
決定は、各クラス・サブクラスに特異的なペルオキシダ
ーゼ標識抗体液(即ち、IgG 、、IgG 2 a 
、 IgG 2 b 、 IgG 3 、IgM 、I
gAに対する抗体)を用い、前述の(C)工程と同様の
ELISAの方法で行った。5株が産生じたモノクロー
ナル抗体は、その全てが01であった(第2表に示す)
なお、前記の各抗体のし鎖の型は、全てに型であった。
第2表 株のN類  産生抗体のクラス し鎖の種類・サブクラ
ス ISA−I     G1     に〃 −2G1 
    に tt  −3G、      に tt  −4Q、      に 〃 −501に 異性の検討〕 前記の5株が産生ずるモノクローナル抗体の特異性につ
いて、第2表の抗原のN類の欄に示す物質について、次
に示す方法で反応性を検討した。
まず、96ウエルU底EIJSAプレートの各ウェルに
、各種の血清アルブミン、その他の各種抗原溶液(いず
れの抗原も10.17 g/ml PBSに溶解、ウシ
及びウサギ血清はPBSで100倍に希釈)を、100
μβづつ分注し、4℃で1晩静置した。次いで、ELI
SAプレートの各ウェルを洗浄液で洗浄した後、希釈液
で多段階に希釈した前記5株の培養上清を10(lcr
A!づつ、ELISAプレートの各ウェルに分注して、
室温で2時間静置した。そして、ELISAプレートの
各ウェルを洗浄液で洗浄し、マウス免疫グロブリンに対
するペルオキシダーゼ標識抗体液を、100μβづつ、
前記各ウェル中に分注し、室温で2時間静置した。以後
の操作は、前述の(C)工程におけるELISA法と同
様の方法で行った(第3表に結果を示す)。
第3表 第3表に示したように、5株が産生じたモノクローナル
抗体は、いずれもヒト血清アルブミンとよく反応してい
る。また、上記の5株が産生ずるモノクローナル抗体が
認識する抗原部位の構造は、全て異なっていると考えら
れる。即ち、5種のモノクローナル抗体は各々異なった
モノクローナル抗体と考えられる。
以上のことから、上記の5株が産生ずるモノクローナル
抗体は、ヒトまたはウシ血清アルブミンをアフィニティ
ーで除去または精製するすることに使用することができ
ることが明らかである。
実施例2 〔フラスコ培養でのモノクローナル抗体の生産〕モノク
ローナル抗体の生産は、フラスコ培養で行った。15%
ウシ胎児血清−RPM11640培地で培養して得たハ
イブリドーマ株細胞(前記のH5A−1株、H5八−4
株)をRPM11640液に移しかえて、死滅直前まで
培養した。モノクローナル抗体は遠心分11t(回転数
; 3000rpm 、時間;5分間)して得られる上
清中に各々30.40μg/mβ含有されていた(第4
表に示す)。
実施例3 〔マウス腹腔内でのモノクローナル抗体の生産〕大量の
抗ヒト血清モノクローナル抗体を得るために、マウス腹
腔内でハイブリドーマ株細胞(前記の1(SA−1株、
または)IsA−4株)を培養した。
BALB/cマウス(♂、6週齢、2週間前にブリスタ
ンを0.5 m Il腹腔内に投与した)に、RPM1
1640で浮遊させた5X106個のハイブリドーマ株
細胞(H3A−1株、または■5A−4株)を各々腹腔
内に投与した。それらのマウスの体重は、1週間目頃か
ら顕著な増加を示し、2週間目に腹水(いずれの場合に
も8mI!/匹)を採取した。この腹水を遠心分離(回
転数; 3000rpm 、時間;5分間)して、腹水
上清を得た。モノクローナル抗体はこの腹水上清中に各
々6.8mg/mβ含有されていた。「上記の実施例2
及び3におけるフラスコ、またはマウスを使用した場合
のモノクローナル抗体Jの生産の状況及びそれらの各抗
原に対する反応性は、第4表に示す。
第4表に示したように、)ISA −1、I(SA−4
株が産生したモノクローナル抗体の反応性は、各株の組
織培養及びマウス腹腔内培養のいずれにおいても、第3
表に示した場合と同じであった。
第4表 〔本発明の作用効果〕 本発明の抗ヒト血清アルブミンモノクローナル抗体は、
ヒト血清アルブミンで免疫されたマウスのリンパ球とマ
ウスミエローマ細胞との細胞融合によって得られたハイ
ブリドーマ株から産生されたヒト血清アルブミンのみに
対して、或いは、ヒト血清アルブミン及びウシ血清アル
ブミンのみに対して、特異的な反応性を有し、他の抗原
に対しては実質的に反応性を示さないものもあるので、
医薬、診断薬、試薬などとして有用である。
特に、ヒト血清アルブミンに対する特異性が高いので、
ヒト血清アルブミンの精製または除去などにも使用する
ことができる。
また、本発明の抗体は、免疫されたマウス由来のリンパ
球とマウスミエローマ細胞とから得られたパイブリドー
マ株から産生された抗ヒト血清アルブミンモノクローナ
ル抗体であるので、ヌードマウス、ヌードラットなどを
用いることなく、胸腺を有するマウス(一般に広く用い
られているBALB/cマウス)の腹腔内でハイブリド
ーマ株を培養することによって抗ヒト血清アルブミンモ
ノクローナル抗体の大量生産ができた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒト血清アルブミンで免疫したマウスのリンパ球
    とマウスミエローマ細胞との細胞融合によって得られた
    ハイブリドーマ株から産生される、ヒト血清アルブミン
    のみに対して高い特異的な反応性を示す抗ヒト血清アル
    ブミンモノクローナル抗体。
  2. (2)ヒト血清アルブミンで免疫したマウスのリンパ球
    とマウスミエローマ細胞との細胞融合によって得られた
    ハイブリドーマ株から産生される、ヒト血清アルブミン
    及びウシ血清アルブミンのみに対して高い特異的な反応
    性を示す抗ヒト血清アルブミンモノクローナル抗体。
  3. (3)ヒト血清アルブミンで免疫したマウスのリンパ球
    とマウスミエローマ細胞との細胞融合によって得られた
    ハイブリドーマ株を培養して、ヒト血清アルブミンのみ
    、またはヒト血清アルブミン及びウシ血清アルブミンの
    みに対して高い特異的な反応性を有するモノクローナル
    抗体を生産することを特徴とする抗ヒト血清アルブミン
    モノクローナル抗体の製法。
  4. (4)ハイブリドーマ株をマウスの腹腔内で培養する特
    許請求の範囲第3項記載の抗ヒト血清アルブミンモノク
    ローナル抗体の製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003012698A (ja) * 2001-06-26 2003-01-15 Toyota Central Res & Dev Lab Inc モノクローナル抗体
JP2009145329A (ja) * 2007-11-22 2009-07-02 Takara Bio Inc アルブミン測定試薬

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