JPS634466B2

JPS634466B2 -

Info

Publication number: JPS634466B2
Application number: JP8018582A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Ootake
Original assignee: Aikoh Co Ltd
Current assignee: Aikoh Co Ltd
Priority date: 1982-05-14
Filing date: 1982-05-14
Publication date: 1988-01-29
Also published as: JPS58199071A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、接着剤、特にポリビニールアルコー
ル（PVA）やポリビニールピロリドン等を内容
し、必要に応じ筆記具様に先端から接着剤を逐次
接着対象物に点描出又は線描出するボールペン式
接着剤容器に関する。

この種接着剤の塗布接着作業に当つては手を汚
したり、チユーブ等の接着剤容器から注出する塗
布量の均一調整制御が難しく接着仕上りが不都合
又は不満足と成り易く接着強度を懸念してどうし
ても大目に塗布することとなり不経済であり、し
かも取扱が不便であつた。

ここにおいて本発明の主な目的は、接着剤塗布
操作において手を汚すことのないボールペン式接
着剤容器を提供せんとするものである。

本発明の他の目的は、確実・正確に所望接着箇
所に最少必要量の接着剤を均一に塗布可能なボー
ルペン式接着剤容器を提供せんとするものであ
る。

本発明のさらに他の目的は、ボールペン筆記具
様に描出塗布可能とするボールペン式接着剤容器
を提供せんとするものである。

本発明のさらに他の目的は、高価な接着剤の無
駄な浪費をなくし経済的としたボールペン式接着
剤容器を提供せんとするものである。

本発明のさらに他の目的は、ムラのないスポツ
ト接着や線描接着を確保出来るボールペン式接着
剤容器を提供せんとするものである。

本発明のさらに他の目的は、携帯に便なるボー
ルペン式接着剤容器を提供せんとするものであ
る。

本発明のさらに他の目的は、先端にボールを受
入れるボール受孔を特殊形態としてボールの回転
滑りを良くして微細な接着剤の描出制御を可能と
するノズルヘツドを備えたボールペン式接着剤容
器を提供せんとするものである。

本発明のさらに他の目的は、明細書および添付
図面を参照すれば自ずと明らかとなろう。

本発明の具体的実施態様例を第１図乃至第８図
を参照して説明する。

本発明のボールペン式接着剤容器Ａは、第３図
ａ，ｂに示すよう下端を閉鎖した弾性復元自在な
透明又は半透明のスクイズ樹脂製容筒Ｂの肉厚縮
径肩部１に連続して上端に突出開口しその外周面
に雄螺子２を形成する接着剤充填口３に螺合内嵌
した結合部４と当該結合部４上端の縮経段部５に
連続して突立したノズル部６とからなる合成樹脂
製ノズルヘツドＣのノズル部６最上端面に貫設せ
るボール受孔７内面に円弧受座面７′を設け、ノ
ズルヘツドｃのノズル部６内面下部に嵌止した第
５図ａ，ｂ，ｃに示すステアリングホイール形状
の合成樹脂製スプリング押えＤ集中部８上端に突
出するスプリング受けロツド９に下端側を内挿保
持された圧縮コイルスプリングＥの上端に嵌入固
定する合成樹脂製ボール押棒Ｆの上端で円弧受座
面７′に鋼製ボールＧを回転自在に圧接してボー
ル受孔７からボールＧの一部が外部に露出するよ
うに形成し、ノズル部６に合成樹脂製キヤツプＨ
を被冠してなる。

第４図ａ，ｂ，ｃに示すよう前記ノズルヘツド
Ｃにおいて結合部４は下端に開放口１０を開設し
容筒Ｂの接着剤充填口３の雄螺子２が螺合する雌
螺子１１を内周面に形成するとともに接着剤充填
口３内径と合致する外径を有して内嵌自在な円筒
部１２をノズル部６内下端部位に上口縁１２′が
かつ下口縁１２″が結合部４内開放口１０近傍に
位置するよう底面図ｃ同心円状に垂下内設してな
り、ノズル部６は上端から下方へ順次先端テーパ
ー部域z₁、中間テーパー部域z₂および円筒部域z₃
を連成し、先端テーパー部域z₁および中間テーパ
ー部域z₂のほぼ2/3領域に亘る内面に周方向等間
隔放射状に案内羽根１３群を突出対峙して中央に
案内路Ｓを囲画形成するとともに当該案内羽根１
３群に対応して中間テーパー部域z₂の下端部内面
に周方向等間隔放射状にスプリング押えＤのリン
グ部１４外周縁上端を当止するストツパ羽根１５
群を突出対峙する一方、当該ストツパ羽根１５群
下端と内周面に環条突起１６を形成した円筒部１
２上口縁１２′間の円筒部域z₃内周面上部にスプ
リング押え嵌止溝１７を環設し、他方第７図乃至
第８図に示すよう円弧受座面７′をボールＧ外球
面と同一曲率面とするとともにその形成域の下限
位７″をボール受孔７に密嵌したボールＧの中心
Ｏを水平に通る直径ｄ仮線が交る外球面部位ｅと
し、さらにボール受孔７の孔径をボールＧを密嵌
したとき当該ボール受孔７からの露出長ｈがボー
ルＧ直径ｄに対し15％〜25％としてボールＧの回
転滑りを良好となるよう形成してある。即ちボー
ルＧ直径ｄを例えば3.18mmとしたとき、露出長ｈ
は約0.48mm〜0.80mmの間となるようボール受孔７
径は設定される。

第６図に示すようボール押棒Ｆは、下部外周に
圧縮コイルスプリングＥの外嵌上端を受け止める
スプリング受フランジ１８を鍔設し上端面をボー
ルＧ外球面と同一曲率円弧面１９に形成してな
る。

しかして本発明の組立手順としては、まず第１
図乃至第２図に示すよう接着剤（図示せず）を接
着剤充填口３から容筒Ｂ内へ充填して置き、他
方、ノズルヘツドＣを下向にして取り敢えずボー
ルＧを円筒部１２を通り案内路Ｓを経てボール受
孔７へ落し、次にスプリング押えＤのスプリング
受けロツド９に圧縮コイルスプリングＥの下端側
を外挿保持した上、圧縮コイルスプリングＥの上
端にボール押棒Ｆの下端を嵌入固定したものを一
体的に下向きにして円筒部１２から挿入して行
き、スプリング押えＤのリング部１４を円筒部１
２内面に沿つて適宜手段で押し込んで行き、ボー
ル押棒Ｆの先端円弧面１９がボールＧに当接して
も構わず圧縮コイルスプリングＥの弾発力に抗し
てスプリング押えＤを円筒部１２上口縁１２′の
環条突起１６を乗り越えて強引に押し込み、終に
はスプリング押えＤのリング部１４外周縁上端が
ストツパ羽根１５群の下端に当止してスプリング
押え嵌止溝１７に嵌合固定することにより圧縮コ
イルスプリングＥの弾発力でボール押棒Ｆを介
し、円弧受座面７′に圧接されたボールＧがボー
ル受孔７から外部へ一部露出習性を付勢されたノ
ズルヘツドＣを用意し、引続き容筒Ｂの接着剤充
填口３の雄螺子２をノズルヘツドＣの結合部４の
雌螺子１１に螺合旋回すれば自ずと接着剤充填口
３内に円筒部１２が内嵌挿入して行き、終には開
放口１０端が容筒Ｂの縮径肩部１に当接して容筒
ＢとノズルヘツドＣの一体結合が完了する。

その後、別途用意したキヤツプＨの被口２０を
ノズルヘツドＣのノズル部６に外挿して行き被口
２０端が結合部４の縮経段部５上に当接するまで
押し込みノズル部６円筒部域z₃に抜挿自在に外嵌
係止することによりノズル部６にキヤツプＨを被
冠する。

本発明は前記のように構成するから、携帯・携
行に至便であり、使用に当つてはキヤツプＨをノ
ズルヘツドＣのノズル部６から取り外しノズル部
６を露出するとともにノズルヘツドＣの結合部４
外周面を筆記具様に指にて把持し、接着せんとす
る紙等の所要箇所にノズルヘツドＣ先端のボール
Ｇを圧縮コイルスプリングＥの復元弾性力に抗し
押し付ければボールＧとボール受孔７間に生じた
隙間から接着剤を点出し、さらに筆記具様に滑ら
せれば、ボールＧは圧縮コイルスプリングＥの復
元弾性力に抗してボール受孔７内に没入気味とな
つてスムースに回転するのでボールＧの非露出側
に付着した接着剤がボールＧの回転に伴つて接着
箇所に均一にムラなく転着し線描塗布されて行
く。なお圧縮コイルスプリングＥ端で直接ボール
Ｇを押圧せずボール押棒Ｆを介することによりボ
ールＧの回転を、ボール受孔７内面をテーパーと
せず円弧受座面７′としたことと相俟つて一層滑
らかにしてある。

また、ボール受孔の孔径を鋼製ボール密嵌時に
当該ボール受孔からの露出長がボール直径に対し
15％〜25％となるように形成したが、従来ボール
ペン等を典型とする円弧受座面を形成するノズル
部が剛性に富むため先端を先鋭化かつ薄く加工成
形し得る金属製である場合と異なり、合成樹脂を
使用する本発明において合成樹脂固有の弾力性に
より容易に拡径変形するのに対し、ボールペン等
と同様に30％〜40％の露出長（露出長が大きけれ
ば同きい程書き易い）に設定してはコイルスプリ
ングの弾性力と相俟つてボールがはずれる弊害が
起こりやすい。このように鋼製ボールと合成樹脂
製ノズルヘツドの今まで皆無の組合せによる新た
な問題点解決のために数多くの実験・研究の結
果、ノズル部先端を太めかつ肉厚として幅広の円
弧受座面に形成し外球面部位をボール中心を通る
水平線上に設定し、露出長を15％〜20％としてボ
ールを設定するのが最適であることが確認され、
これにより密嵌部に所要強度が備わり安心して使
用可能となる効果を奏することとなつた。

そして接着剤の出が悪くなつた時や部分的に多
量の接着剤を塗布したい時は握つた指で容筒をそ
のまま若干挟み付けてやれば、内部から接着剤が
即座に押し出されてくるので作業性良好であり、
しかも最後まで余す所なく接着剤を使い切ること
が出来て手を汚さず取扱が簡便であり、接着剤の
塗布量をボールＧの押込力を加減して微細にムラ
なく調整制御し、しかもボール受孔の形態を特定
してボールの回転が滑らかで高価な接着剤の無駄
な浪費を解消して経済的である等優れた効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂ，ｃは本発明接着剤容器の平面
図、正面図および底面図、第２図は同・中央縦断
面図、第３図ａ，ｂは容筒の平面図および中央縦
断面図、第４図ａ，ｂ，ｃはボールを設定したノ
ズルヘツドの平面図、中央縦断面図および底面
図、第５図ａ，ｂ，ｃはスプリング押えの平面
図、中央縦断面図および底面図、第６図ａ，ｂ，
ｃはボール押棒の平面図、中央縦断面図および底
面図、第７図はノズルヘツド上端部における拡大
中央縦断面図、第８図はボール受孔内面の円弧受
座面形態を示す中央縦断拡大斜面図である。Ａ……ボールペン式接着剤容器、Ｂ……容筒、
Ｃ……ノズルヘツド、Ｄ……スプリング押え、Ｅ
……圧縮コイルスプリング、Ｆ……ボール押棒、
Ｇ……ボール、Ｈ……キヤツプ、１……縮径肩
部、２……雄螺子、３……接着剤充填口、４……
結合部、５……縮径段部、６……ノズル部、７…
…ボール受孔、７′……円弧受座面、７″……下限
位、９……スプリング受けロード、１１……雌螺
子、１２……円筒部、１３……案内羽根、１５…
…ストツパ羽根、１７……スプリング押え嵌止
溝、１８……スプリング受フランジ、１９……円
弧面、ｄ……ボール直径、ｅ……外球面部位、ｈ
……露出長、Ｏ……ボール中心、z₁……先端テー
パー部域、z₂……中間テーパー部域、z₃……円筒
部域。

Claims

【特許請求の範囲】１下端を閉鎖したスクイズ可能な資材製容筒の
上端に開口する接着剤充填口に螺合内嵌した合成
樹脂製ノズルヘツドの上端に鋼製ボールを密嵌し
たときに、ボール直径の15〜25％の寸法でボール
上端が露出する孔径で貫設するボール受孔内面に
ボール外球面と同一曲率面を有しその形成域の下
限位をボール受孔に密嵌したボールの中心を水平
に通る直径下線が交わる外球面部位とした円弧受
座面を設け、前記ノズルヘツド中間内面に嵌止し
たスプリング押えの中央上端に突出するスプリン
グ受けロツドに下端側を内挿保持された圧縮コイ
ルスプリング上端に嵌入固定するボール押棒の上
端で前記円弧受座面にボールを回転自在に圧接し
て前記ボール受孔からボールの一部が外部に露出
するように形成してなるボールペン式接着剤容
器。２容筒は、縮径肩部に連続して上端に突出した
接着剤充填口の外周に雄螺子を形成してなる特許
請求の範囲第１項記載のボールペン式接着剤容
器。３ノズルヘツドは、接着剤充填口の雄螺子が螺
合する雌螺子を内周面に形成しかつ当該接着剤充
填口に内嵌自在な円筒部を垂下内設した結合部
と、当該結合部上端の縮径段部に連続して突立し
かつ上端に向け順次円筒部域、中間デーパー部域
を形成するとともに前記円筒部上口と内部を連通
するノズル部とを有してなる特許請求の範囲第１
項又は第２項記載のボールペン式接着剤容器。４ノズルヘツドは、ノズル部の先端テーパー部
域および中間テーパー部域のほぼ2/3領域に亘る
内面に周方向等間隔放射状に案内羽根群に突出対
峙してなるとともに当該案内羽根群に対応して前
記中間テーパー部域の下端部内面に周方向等間隔
放射状にスプリング押えを止めるストツパー羽根
群を突出対峙してなる特許請求の範囲第１項、第
２項又は第３項記載のボールペン式接着剤容器。５ノズルヘツドは、ノズル部円筒部域の内面上
部にスプリング押え嵌止溝を環設してなる特許請
求の範囲第１項、第２項、第３項又は第４項記載
のボールペン式接着剤容器。６ボール押棒は、下部外周にスプリング受フラ
ンジ部を鍔設するとともに上端面をボール外球と
同一曲率円弧面に形成してなる特許請求の範囲第
１項、第２項、第３項、第４項又は第５項記載の
ボールペン式接着剤容器。７スプリング押えは、ステアリングホイール形
状に形成してなる特許請求の範囲第１項、第２
項、第３項、第４項、第５項、又は第６項記載の
ボールペン式接着剤容器。