JPS63438Y2 - - Google Patents

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JPS63438Y2
JPS63438Y2 JP6224579U JP6224579U JPS63438Y2 JP S63438 Y2 JPS63438 Y2 JP S63438Y2 JP 6224579 U JP6224579 U JP 6224579U JP 6224579 U JP6224579 U JP 6224579U JP S63438 Y2 JPS63438 Y2 JP S63438Y2
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bag
layer
vinyl acetate
ethylene
acetate copolymer
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JP6224579U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は耐ピンホール性に優れるのみならず無
臭性、開口性の点においてもすぐれたバツグイン
ボツクスの内袋に関する。
従来の技術 液体輸送用のワンウエイ容器として、段ボール
箱を外装し、内装にプラスチツクの袋を使用し
た、いわゆるバツグインボツクスと称されるもの
がある。
このバツグインボツクスは、プラスチツクのも
つ耐水性、耐油性、耐薬品性、ガスバリヤー性等
と紙カートンや段ボール箱のもつ保管、輸送に必
要な剛性とを組合せた合理的な容器であり、従来
の金属かん、ガラスびん等の液体容器に比べ、軽
く比容が小さく、また被損しにくい為、流通経費
の節減、省力化に役立つという特徴を持つてい
る。
しかしながら、バツグインボツクスには、その
独自の容器形態によつて、内装のプラスチツクフ
イルムにピンホールが発生しやすいという欠点が
ある。特に輸送途中のように連続した振動が繰返
されるとピンホールが発生しやすい。これは、振
動による内容液体の動きがプラスチツクフイルム
内袋に直接伝えられ、内袋が屈曲変形し、それが
連続して、複雑な屈曲を繰返すことやフイルムと
外装の紙カートンあるいは段ボール箱との摩擦等
が原因となつてピンホールが発生するというバツ
グインボツクスの形態に特徴的な現象である。バ
ツグイスボツクスの内袋においてピンホールの発
生は内容物が液体であることから致命的な商品価
値の損失につながることは明白であり、バツグイ
ンボツクスにおいては耐ピンホール性の優れたプ
ラスチツク内袋を使用することが不可欠の条件で
ある。
ところが現状ではバツグインボツクス用内袋と
して、その機能性をもち、且つ、耐ピンホール性
に優れたプラスチツクフイルムは少なく、一般的
にバツグインボツクス用内袋にはピンホールの発
生による液の漏洩をおさえるために、2重ないし
3重に重ね合せた多重袋が用いられている。この
多重袋の利点は1層にピンホールが発生しても漏
洩することはなく、また重ね合せるフイルムを選
択することによつて、耐水性、耐油性、耐薬品
性、ガスバリヤー性を持たせうることにあるが、
一方使用するフイルムは全てヒートシール性が必
要であり、またシール部が2重袋ならば4層、3
重袋ならば6層にもなりヒートシール条件を十分
にコントロールしなければシール不良を起こしや
すいという欠点がある。
又、バツグインボツクスの内袋の材料として強
靭で突破りに強く、耐ストレスクラツキング性、
耐ピンホール性の点ですぐれたエチレン酢酸ビニ
ル共重合体フイルムが使われているが、エチレン
酢酸ビニル共重合体フイルムには臭気があり、且
つ開口性の点で劣るものである。
考案が解決しようとする問題点 そこで本考案が解決しようとする問題点は耐ピ
ンホール性に優れしかも無臭性、開口性の点にお
いても優れたバツグインボツクスの内袋を提供す
ることにある。
問題点を解決するための手段 本考案者は上記の問題点を解決すべく研究の結
果、バツグインボツクスの内袋を構成する積層フ
イルムの袋内側層をエチレン−酢酸ビニル共重合
体(酢酸ビニル含有率3〜18重量%)層とエチレ
ン酢酸ビニル共重合体以外のポリオレフイン系樹
脂層の二層よりなる共押出多層フイルムにより形
成し、袋外側層を二軸延伸ポリプロピレンフイル
ムにより形成することによりピンホールの発生を
防止しうるのみならず、袋内側層の厚さを30μ以
上100μ以下とし、且つエチレン−酢酸ビニル共
重合体層の厚さを袋内側層の総厚さの30%以上80
%以下とすることにより開口性、無臭性の点です
ぐれたバツグインボツクスの内袋を形成しうるこ
とを見い出しかかる知見にもとづいて本考案を完
成したものである。
本考案のバツグインボツクスの内袋はエチレン
−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有率3〜18
重量%)層とエチレン酢酸ビニル共重合体以外の
ポリオレフイン系樹脂層の二層よりなる共押出多
層フイルムよりなり、且つエチレン−酢酸アミ
ド、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート、二軸
延伸ポリビニルアルコール、二軸延伸エチレン−
酢酸ビニル共重合体けん化物などのガスバリヤー
性樹脂のフイルムよりなる中間層と二軸延伸ポリ
プロピレンフイルムよりなる袋外側層を積層して
なる積層フイルムよりなる。
而して、袋内側層の構成材料および層構成とし
ては、1層にエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢
酸ビニル含有率3〜18重量%)を用い、他の1層
は必要とされる耐水性、耐油性、耐薬品性、耐熱
性、耐寒性、耐ストレスクラツク性、耐屈曲性ヒ
ートシール性、ホツトタツク性、開口性、無臭性
及び層間接着性の度合を考慮してエチレン−酢酸
ビニル共重合体以外のポリオレフイン系樹脂の中
から適宜選択し、組み合せた共押出多層フイルム
を適用できる。袋内側層の厚さは30μ以上100μ以
下が適当であり、エチレン−酢酸ビニル共重合体
層は、袋内側層の総厚さの30%以上80%以下が適
当である。袋内側層の厚さが30μ未満であると、
必要とされるヒートシール強度を維持させること
が困難であるので好ましくなく、又、100μ以上
であると積層フイルム全体の腰が強くなりすぎ、
積層フイルムの耐ピンホール性が損なわれるので
好ましくない。又、エチレン−酢酸ビニル共重合
体層の厚さが袋内側層の総厚さの30%未満である
と袋内側層の耐ピンホール性に必要な柔軟性を付
与できず、又、80%以上であると必要な耐熱性、
無臭性が損なわれるので好ましくない。
次に中間層の構成材料としては必要とされるガ
スバリヤー性、耐熱性等の度合を考慮して上記ガ
スバリヤー性樹脂の中から適宜選択したものを適
用することができる。中間層の厚さは12μ以上
30μ以下が適当であり、12μ以下であると必要と
されるガスバリヤー性を維持することができない
ので好ましくない。又、30μ以上であると該層に
おいてピンホールが発生しやすくなり、積層フイ
ルム全体の耐ピンホール性が損なわれるので好ま
しくない。
袋外側層は積層フイルムに耐屈曲性、耐擦過性
を付与するもので、その厚さは15μ以上30以下が
適当であり、15μ以下であると特に耐擦過性に対
して所定の強度を維持することができないので好
ましくなく、一方、100μ以上であると積層され
たフイルム全体のフレキシビリテイーがなくな
り、バツグインボツクス内袋として不適当となる
ので好ましくない。又、20μ以上25μ以下の場合
耐ピンホール性、耐擦過性が極めて良好であると
同時に積層されたフイルム全体のフレキシビリテ
イーを維持する上で最も好ましい。
尚、上記の積層フイルムを構成するフイルムと
して上記材質のフイルムの両面もしくは片面にポ
リ塩化ビニリデンを塗布したものを用いても良
い。
作 用 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含
有率3〜18重量%)層とエチレン酢酸ビニル共重
合体以外のポリオレフイン系樹脂層より共押出多
層フイルムよりなり、且つエチレン−酢酸ビニル
共重合体層の厚さが共押出多層フイルムの総厚さ
の30%以上80%以下である厚さ30μ以上100μ以下
の袋内側層と二軸延伸ポリプロピレンフイルムよ
りなる袋外側層を組合せた積層構造により優れた
耐ピンホール性が奏せられるものである。
又、エチレン酢酸ビニル共重合体層の厚さをう
すくしたので袋内面の臭気は少なく、開口性の点
においてもすぐれるものである。
実施例 以下、本考案につき図面を参照しながら詳細に
説明する。
第1図は本考案に係るバツグインボツクスの内
袋を構成している積層フイルム6の1例を断面図
示している。
積層フイルム6は低密度ポリエチレン、中密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−
アクリル酸共重合体(アクリル酸含有率3〜18重
量%)、エチレン−ブデン−1共重合体(ブデン
−1含有率0.3〜5重量%)、エチレン−プロピレ
ン共重合体(エチレン含有率0.3〜20重量%)、ア
イオノマーあるいはポリプロピレンなどのポリオ
レフイン系樹脂層1aとエチレン−酢酸ビニル共
重合体(酢酸ビニル含有率3〜18重量%)層1b
よりなる共押出2層フイルムよりなる袋内側層1
と二軸延伸ポリアミド、二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレート、二軸延伸ポリビニルアルコール、
二軸延伸エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物
などのガスバリヤー性樹脂のフイルムよりなる中
間層2と二軸延伸ポリプロピレンフイルムよりな
る袋外側層3を接着剤層4,5を介して積層して
なるものである。
第2図及び第3図は上記した積層フイルム6で
構成した本考案に係る内袋9の1例を示してお
り、第2図は斜視図、第3図は断面図である。
本考案に係る内袋9は2枚の方形の積層フイル
ム6a,6bをポリオレフイン系樹脂よりなる袋
内側層1を対向させて重ね合せ、四方シールして
なるもので片側に口部7が設けられている。尚8
は栓体を示す。
次に実施例をあげて本考案につき具体的に説明
する。
実施例 厚さ50μのエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢
酸ビニル含有率7重量%)/高密度ポリエチレン
(密度0.952g/c.c.)(厚み比1:1)共押出2層
フイルムと厚さ15μのポリ塩化ビニリデン塗工加
工二軸延伸ポリアミドフイルムと厚さ25μの二
軸延伸ポリプロピレンフイルムをウレタン系接着
剤を介して積層してなる、方形の積層フイルムの
2枚をエチレン−酢酸ビニル共重合体/高密度ポ
リエチレン、共押出2層フイルムの高密度ポリエ
チレン層面を対向させて重ね合せ、四方シールし
て内容量2のバツグインボツクスの内袋を18個
作成した。この18個の内袋につき、振動試験
(JIS Z0232による不平衡重錘式試験器を使用、
重力加速度1G、振幅3mm、振動数780r.p.mで垂
直・水平振動各1時間)及び輸送試験(東京−大
阪間2トントラツク2段平積み輸送)を行なつた
結果、両試験のいずれにおいてもピンホールの発
生は全くみられなかつた。
比較例 1 厚さ40μの高密度ポリエチレン(密度0.952g/
c.c.)フイルムと厚さ15μのポリ塩化ビニリデン塗
工加工二軸延伸ポリアミドフイルムと厚さ25μの
二軸延伸ポリプロピレンフイルムをウレタン系接
着剤を介して積層してなる、方形の積層フイルム
の2枚を高密度ポリエチレンフイルム面を対向さ
せて重ね合せ、四方シールしてバツグインボツク
スの内袋を18個作成した。この内袋につき、実施
例の場合と同様な試験を行なつた結果、18検体中
4検体にピンホールの発生がみられた。
比較例 2 厚さ50μのエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢
酸ビニル含有率7重量%)/高密度ポリエチレン
(密度0.952g/c.c.)厚み比1:1)共押出2層フ
イルムと厚さ15μのポリ塩化ビニリデン塗工加工
二軸延伸ポリアミドフイルムをポリウレタン系接
着剤を介して積層してなる、方形の積層フイルム
の2枚をエチレン−酢酸ビニル共重合体層面を対
向させて重ね合せ、四方シールしてバツグインボ
ツクスの内袋を18個作成した。この内袋につき、
実施例の場合と同様な試験を行なつた結果、18検
体中6検体にピンホールの発生がみられた。
考案の効果 以上詳記した通り、本考案に係るバツグインボ
ツクスの内袋はエチレン−酢酸ビニル共重合体
(酢酸ビニル含有率3〜18重量%)層とエチレン
酢酸ビニル共重合体以外のポリオレフイン系樹脂
層の二層よりなる共押出多層フイルムよりなり、
且つエチレン−酢酸ビニル共重合体層の厚さが共
押出多層フイルムの総厚さの30%以上80%以下で
ある厚さ30μ以上100μ以下の袋内側層とガスバリ
ヤー性樹脂フイルムよりなる中間層と二軸延伸ポ
リプロピレンフイルムよりなる袋外側層を積層し
てなる積層フイルムよりなるもので、耐ピンホー
ル性に優れるのみならず無臭性、開口性の点にお
いても優れており、各種液体に対して広い範囲で
対応できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る内袋を構成する積層フイ
ルムの1例を示す断面図、第2図及び第3図は本
考案に係る内袋を示し第2図は斜視図、第3図は
一部分切欠断面図である。 1……共押出2層フイルムよりなる袋内側層、
1a……ポリオレフイン系樹脂層、1b……エチ
レン−酢酸ビニル共重合体層、2……ガスバリヤ
ー性樹脂よりなる中間層、3……二軸延伸ポリプ
ロピレンよりなる袋外側層、4,5……接着剤、
6……積層フイルム、7……口部、8……栓体、
9……本考案にかかる内袋。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含
    有率3〜18重量%)層とエチレン酢酸ビニル共重
    合体以外のポリオレフイン系樹脂層より共押出多
    層フイルムよりなり、且つエチレン−酢酸ビニル
    共重合体層の厚さが共押出多層フイルムの総厚さ
    の30%以上80%以下である厚さ30μ以上100μ以下
    の袋内側層と二軸延伸ポリアミド、二軸延伸ポリ
    エチレンテレフタレート、二軸延伸ポリビニルア
    ルコール、二軸延伸エチレン−酢酸ビニル共重合
    体けん化物などのガスバリヤー性樹脂のフイルム
    よりなる中間層と二軸延伸ポリプロピレンフイル
    ムよりなる袋外側層を積層してなる積層フイルム
    よりなることを特徴とするバツグインボツクスの
    内袋。
JP6224579U 1979-05-10 1979-05-10 Expired JPS63438Y2 (ja)

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JPS55161839U JPS55161839U (ja) 1980-11-20
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JP2840626B2 (ja) * 1988-08-08 1998-12-24 株式会社新素材総合研究所 袋状の容器及びその製造方法
JP6321561B2 (ja) * 2015-01-29 2018-05-09 大日精化工業株式会社 バルブ袋、これを用いた色材包装体の製造方法、および色材包装体
JP2020121725A (ja) * 2019-01-29 2020-08-13 凸版印刷株式会社 包装袋および積層フィルムの製造方法

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