JPS6343629B2 - - Google Patents

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JPS6343629B2
JPS6343629B2 JP54087195A JP8719579A JPS6343629B2 JP S6343629 B2 JPS6343629 B2 JP S6343629B2 JP 54087195 A JP54087195 A JP 54087195A JP 8719579 A JP8719579 A JP 8719579A JP S6343629 B2 JPS6343629 B2 JP S6343629B2
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JP
Japan
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water
valve
flow path
hot water
water flow
Prior art date
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Application number
JP54087195A
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English (en)
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JPS5614666A (en
Inventor
Katsuyuki Yamabe
Tetsujiro Tomura
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP8719579A priority Critical patent/JPS5614666A/ja
Publication of JPS5614666A publication Critical patent/JPS5614666A/ja
Publication of JPS6343629B2 publication Critical patent/JPS6343629B2/ja
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  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は湯水混合栓、特に1つの操作部の操作
により混合水温度を調整する手段とその都度設定
される任意の量の混合水を流して自動的に閉止す
る量水弁を備えた湯水混合栓に関する。
(従来の技術) この種の湯水混合栓として、従来、実開昭53−
115434号公報のもの、実開昭54−45420号公報の
もの等が知られているが、これらは設定量の混合
水が流れると自動的に閉弁する量水弁が、混合水
温度を調整する調整弁の上流の湯流路、水流路の
夫々に設けられており、混合水の吐出及び吐出の
停止は、この湯流路、水流路に設けた量水弁の開
閉によつてのみ行うことができるようになつてい
る。
従つて、上記従来のものは混合水吐水の際には
いかなる場合でも、量水弁を作動させるための機
能部を作動させる必要があり、この機能部の使用
頻度が非常に多くなるため該部の損耗が激しい。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明が解決しようとする問題点は、量水弁を
使用しての吐水と、量水弁を使用しない吐水の両
方ができるようにすることである。
(問題点を解決するための手段) 上記、問題点を解決するために本発明が講ずる
技術的手段は、湯流路、水流路及びこれら両流路
に連絡する混合水流路を有する本体、1つの操作
部により操作され上記湯流路及び水流路から混合
水流路へ流入する湯及び水の混合比を調整する調
整弁を備えると共に上記混合水流路を同じ出口に
連絡する主流路とバイパス路に区画し、主流路に
は、該流路を流動する混合水流により作動する量
水機能部と、該量水機能部に連係して作動し、設
定された所定の混合水量を流して自動的に閉弁す
る開閉弁部とからなり、開閉弁部を上流側に、量
水機能部を下流側に夫々位置せしめた量水弁を設
け、バイパス路には手動操作により該バイパス路
を開閉せしめる手動開閉弁を設けるものである。
(作用) 而して、本発明の上記技術手段によれば、量水
弁を使用して吐出の開始、停止をさせることは勿
論、量水弁を使用せずに手動開閉弁を操作して吐
出の開始、停止を行うこともできる。
(実施例) 以下、図示実施例に基づいて本発明を詳細に説
明する。
図面は第1図乃至第4図に第1実施例を、第5
図に第2実施例を、第6図乃至第9図に第3実施
例を示す。
従つて、先ず第1実施例について説明する。
図中Aは本体、1,2,3は夫々その内部に形
成された湯流路、水流路、混合水流路であり、上
記湯流路1と水流路2、水流路2と混合水流路3
は夫々隔壁4,5を介して相互に隣接すると共に
上記隔壁4,5に開設した通孔6,7を介して相
互に連通する。
通孔6,7は同軸上に設けられ、水流路2と混
合水流路3との間の隔壁5の通孔7は湯流路1と
水流路2との間の隔壁4の通孔6より小径に形成
されると共に、その孔縁部に沿つて後述する調整
弁aの水側弁座8が形成されている。また本体A
には上記通孔6,7と同軸に開口9が開設され、
該開口9には筒状のライナー10が螺着される。
ライナー10は先端が湯流路1内に延びてその
端面により調整弁aの湯側弁座11を構成すると
共に、軸方向にスピンドル12を挿通する。
スピンドル12は外端に温度設定用の操作部を
構成するハンドル13を備えると共に内端に調整
弁体14を備えており、上記調整弁体14は円筒
状に形成されて通孔6を摺動自在に挿通し、その
先端面において水側弁座8と、後端面において湯
側弁座11と対応する。
スピンドル12外周とライナー10内周とには
互いに螺合する螺子15が設けられており、スピ
ンドル12はハンドル13の回転操作により進退
する。
従つて調整弁体14は一方の弁座(8または1
1)に接近する方向に作動するときは他方の弁座
(11または8)から遠退く方向に作動すること
になり、水側弁座8と調整弁体14先端面との間
を通り、通孔7を経て混合水流路3に流入する水
と、湯側弁座8と調整弁体14後端面との間を通
り、調整弁体14内部及び通孔7を経て混合水流
路3に流入する湯との混合比を調整する。
即ち水側弁座8、湯側弁座11及び調整弁座1
4は調整弁aを構成する。
混合水流路3は中途部において同じ出口16に
連絡する主流路3aとバイパス路3bとに区画形
成されており、上記主流路3aにはその入口部を
開閉する量水弁bが、またバイパス路3bには該
路を開閉する手動開閉弁cが設けられている。
量水弁bは水量設定カム17、減速ギヤトレイ
ン18翼車19とを有する量水機能部b1と、弁座
20とこれに対応する弁体21とを有する開閉弁
部b2とよりなり、上記主流路3aには上流側から
開閉弁部b2、量水機能部b1の水量設定カム17、
翼車19が順次配備される。
また混合水流路3には開閉弁部b2の弁座20に
相対して開口22が開設され、この開口22には
筒状の蓋23が螺着されており、開閉弁部b2の弁
体21が該蓋23の内周面にピストン状に嵌合し
ている。従つて開閉弁部b2の背後には弁体21と
蓋23とにより圧力室24が混合水流路3から隔
離される状態に形成される。そしてこの圧力室2
4は弁体21に穿設した小孔などの小通路25を
介して開閉弁部b2の一次側の混合水流路3に常時
連絡すると共に弁体21に設けたリリーフ弁dを
介して開閉弁部b2の二次側である主流路3aとも
連絡可能となつている。即ち開閉弁部b2の弁体2
1中央部には圧力室24と主流路3aとを連通せ
しめるようにリリーフ弁dの弁孔26が軸方向に
穿設されており、この弁孔26を開閉するリリー
フ弁体27が弁孔26周囲に形成されたリリーフ
弁座28に密接するようにスプリング29により
賦勢されて圧力室24内に配備されている。リリ
ーフ弁体27は前面に弁軸30を有しており、こ
の弁軸30は弁孔26を挿通し、更に開閉弁部b2
の弁体21に前面に突出状に設けられた筒状ガイ
ド31を摺動自在に挿通して主流路3a内に延
び、その周面には軸方向にほぼ先端部近くまで延
びる排水用凹溝32が凹設されると共にこの排水
用凹溝32の下端より若干上方の位置において外
径が上記筒状ガイド31の内径より大径な掛止リ
ング33が装着されている。そして、このリリー
フ弁体27は弁軸30先端部において量水機能部
b1の水量設定カム17に連係している。
水量設定カム17は円状のカム面17aの一部
に凹欠部17bを設けてこの凹欠部17bの底辺
17b′とカム面17aとを曲面17cで連続した
形状に形成してなり、主流路3aに回動自在に軸
架したカム軸34に固着されて開閉弁部b2直下に
配置され、リリーフ弁d閉弁時においてリリーフ
弁dの弁軸30を凹欠部17bに係合せしめる。
カム軸34の一端は互いに噛合う歯車35,3
5′を介してハンドル軸36に連動連絡しており、
該ハンドル軸36は本体A外方へ延びて先端に水
量設定ハンドル37を備える。
水量設定ハンドル37には水量設定目盛(図示
せず)が設けられており、本体Aにはこの目盛に
対応する指標38が設けられている。
カム軸34の他端は減速ギヤトレイン18の最
終歯車35aに摩擦的に連動連結する。即ち、減
速ギヤトレイン18の最終歯車35aは座金39
と皿状の板バネ40により両面を挾んだ状態で座
金39を先にしてその中心をカム軸34に刺し通
し、座金39をカム軸34に設けた段部41に掛
止せしめると共にカム軸34端部に止ネジ42を
ねじ込みその頭部と板バネ40との間に介在せし
めた押え片43により外方より押圧してカム軸3
4に取りつける。この際、座金39、板バネ40
とカム軸34には相互に係合する係合部を設けて
座金39及び板バネ40をカム軸34に対して回
転不能となすが最終歯車35aとカム軸34との
間にはそのようなものは設けず、最終歯車35a
はカム軸34にたいして回転可能となす。従つ
て、水量設定ハンドル37の回転操作に伴うカム
軸34の回転は座金39及び板バネ40には伝え
られるがこの両者の最終歯車35aへの摩擦力は
減速ギヤトレイン18を逆作動せしめる程強力で
はなく、座金39及び板バネ40はスリツプして
回転を最終歯車35aに伝えることができない。
逆に減速ギヤトレイン18により伝えられる最終
歯車35aの回転は座金39及び板バネ40を介
してカム軸34及びハンドル軸36に伝えられ
る。減速ギヤトレイン18の最初の歯車35bは
翼車軸44に設けたギヤー45に噛合しており、
該翼車軸44は水量設定カム17の下流側におい
て主流路3aに回転自在に軸架され、これに翼車
19が取付固定されている。
翼車19は多数の羽根片19′を備えて主流路
3aを遮ぎるように設けられており、主流路3a
を流れる流水流動により回転する。
尚、上述せる水量設定カム17、減速ギヤトレ
イン18、翼車19よりなる量水機能部b1はケー
シング46にまとめて組立てられ、本体Aの前面
に開設した開口47よりカートリツジ式に本体A
内に組込まれるようになつている。開口47は蓋
48を有することは勿論であり、この蓋48の中
心をハンドル軸36が挿通している。
また量水機能部b1の構成部材である水量設定カ
ム17、減速ギヤトレイン18の歯車35a……
…35b、翼車19及びケーシング46はポリア
セタール、ポリフエニレンオキサイド等、耐摩
耗、耐久、耐熱性、強度に優れ、しかも精度を出
し易い合成樹脂にて成形している。金属等で形成
してもよい。
次にバイパス路3bに設けられている手動開閉
弁cは量水弁bを使用せずに普通に混合水を出し
たり止めたりするときに用いるものであり、弁体
49を本体A外部に設けたハンドル50の手動操
作により直接進退せしめて弁座51に接離せしめ
る構造となつている。
而して斯る湯水混合栓の作動を説明すれば、こ
の湯水混合栓において定量の混合水を吐出せしめ
るには、まず温度設定用の操作ハンドル13を操
作して湯水の混合比の調整、いいかえれば混合水
の温度を設定しておき、量水弁bを開く。そして
量水弁bを開いて定量の混合水を吐出せしめるに
は水量設定ハンドル37を廻し、ハンドル軸3
6、カム軸34を介してカム17を第1図におい
て矢印方向に回動してそのカム面17aによりリ
リーフ弁体27の弁軸30を上方に押し上げ、リ
リーフ弁dを開弁させ、更に弁軸30の上昇に伴
つて掛止リング33により筒状ガイド31を介し
て開閉弁部b2の弁体21を押し上げ、開閉弁部b2
を開き、該部より混合水を混合水流路3の主流路
3aに流動せしめ、流路出口16に接続したバス
吐水口等の吐出管52より吐出せしめる。このと
き、リリーフ弁dの開弁により圧力室24内の水
が主流路3a内に排出され、圧力室24の圧力は
外気に連通している主流路3aの圧力、即ち大気
圧に等しくなる。従つてリリーフ弁d開弁後は弁
軸30はスプリング29の弾圧力だけによりカム
17に押しつけられることになり、弁軸30は軽
快に上方へ移動する。また開閉弁部b2の弁体21
を閉弁方向に押圧する力も除去されることとなり
弁体21は弁軸30の掛止リング33を介して
軽々と押し上げられて開閉弁部b2は全開する。
開閉弁部b2の開弁と同時に、開閉弁部b2を通過
して主流路3aを流下する混合水により、翼車1
9が回転し、その回転は減速ギヤトレイン18を
介して減速されてカム17に伝達され、カム17
は自動的に回転を継続する。また、圧力室24内
には小孔25を介して混合水が小量ずつ流入する
が、リリーフ弁dより流出してしまうのでカム1
7が1回転してリリーフ弁体27の弁軸30がカ
ム17の凹欠部17bに落ち込み、リリーフ弁d
が閉弁するまで開閉弁部b2の開放状態は続く。即
ち、カム17の凹欠部17bにリリーフ弁体27
の弁軸30が落ち込むとリリーフ弁dはリリーフ
弁体27に加わるスプリング29の弾圧力により
直ちに閉弁し、開閉弁部b2の弁体21も上記スプ
リング29の弾圧力により下降して弁座20に密
接して該部を閉じる。このときの開閉弁部b2の弁
体21の下降は小孔25からの圧力室24への混
合水の流入に伴う圧力室24の容積増加に応じて
緩慢に行われるをもつてウオーターハンマーを起
こすことがない。
上記開閉弁部b2の開放時間、換言すれば吐出水
量は水量設定ハンドル37の操作によるカム17
の回転角度の設定により決定される。即ち、ハン
ドル操作によりカム17を矢印方向に回転して所
要の角度に設定すれば、開閉弁部b2を通過して主
流路3a内を流れる水流が翼車19を回転し、カ
ム17を更に矢印方向に回転して最初の状態から
1回転したときカム17の凹欠部17bがリリー
フ弁体27の弁軸30に再び対向するので、ハン
ドル37により回転されるカム17の回転角度が
大きければ開閉弁部b2の開放時間、即ち吐出時間
は短かく、回転角度が小さければ吐出時間は長く
なる。
開閉弁部b2が閉じ、主流路3aへの混合水の流
動が停止すれば当然翼車19の回転は止まり、従
つてカム17の回転も停止する。また連続的に吐
出したり、頻煩に吐出、停止を繰り返えすような
ときには量水弁bを用いず、手動開閉弁cのハン
ドル50を操作して、バイパス路3bを開ければ
よい。
次に第5図に示す、第2実施例について説明す
る。この第2実施例のものは調整弁aがサーモス
タツトにより構成されている点において前示第1
実施例のものと相違する。即ち、湯流路1と水流
路2を仕切る隔壁4に設けた通孔6と、水流路2
と混合水流路3を仕切る隔壁5に設けた通孔7と
は同径に形成されており、ライナー10は上記通
孔6を挿通するだけでなく、通孔7にも嵌合して
いる。
ライナー10は同筒状に形成されており、その
内部は周面に穿設した湯孔60と水孔61により
湯流路1及び水流路2に連絡すると共に先端部に
おいて混合水流路3に連絡している。
またライナー10は内部に弁体14を摺動自在
に収容している。
弁体14は円筒状に形成され、その周面にはラ
イナー10の湯孔60及び水孔61に対応する湯
用弁孔62と水用弁孔63とが、その対応する孔
60,62,61,63の一致により湯流路1と
弁体14内部を連絡する通路及び水流路2と弁体
14内部を連絡する通路を構成し、しかも弁体の
摺動によりその一方の通路の通水面積が大きくな
ると他方の通路の通水面積が小さくなるような位
置関係に開設される。
従つて、上記ライナー10の湯孔60と弁体1
4の湯用弁孔62とにより湯弁a1が、また水孔6
1と水用弁孔63とにより水弁a2が構成されると
共にこれら両弁a1,a2により調整弁aが構成され
る。また弁体14は内部に感温部64を螺着装備
している。
感温部64は感温体としてワツクスを用いてお
り、この感温体の膨張、収縮により収没伸縮する
突軸65を有し、該突軸65が弁体14より突出
して後方に延びている。また、感温部64には中
途部に鍔状突部66が形成されており、この突部
66とライナー10の先端開口部に螺着した孔6
7の開いた蓋68と渉つてスプリング69が弾装
されている。従つて、弁体14はスプリング69
により感温部64を介して常時湯弁a1を開き、水
弁a2を閉じる方向に賦勢されている。
ライナー10に挿入されるスピンドル12に
は、その先端より軸方向に有底の穴70が形成さ
れており、その開口部には環状の蓋板71が螺着
されている。また、上記穴70内には上記スプリ
ング69より強力なスプリング72と円板状の押
え片73とが収容されており、押え板73は穴7
0内周面に摺動自在であると共にスプリング72
により開口部側に賦勢されている。
そして、この押え板73に前述の感温部64の
突軸65が当接している。
尚、スピンドル12外周面とライナー10内周
面には互いに螺合する螺子15が形成されてお
り、スピンドル12がその外端に設けた温度設定
用の操作部を構成するハンドル13の回転操作に
より進退するように構成されている点は前示第1
実施例のものと同じである。
而して斯る第2実施例のものにおいても混合水
温度はスピンドル12の外端に設けた操作ハンド
ル13の回転操作によるスピンドル12の進退に
伴う弁体14の移動により設定されるが、混合水
の温度が設定温度より高く或いは低くなつたとき
には、感温部64が働いて調整弁aの開度を自動
的に調整し、混合水の温度を設定温度に保つこと
が出来る。即ち、混合水の温度が上昇すれば、感
温部64の突軸65を押し出す。この突軸65は
押え板73に押えられているので、感温部64自
身が前方に移動する。従つて、感温部64に固定
されている弁体14が前方に移動して湯弁a1を閉
弁方向に作動せしめ、湯の流入量を減少させると
共に水弁a2を開弁方向に作動せしめ水の流入量を
増大させ、混合水の温度を下げる。
そして、混合水の温度が設定温度より下がつた
場合には上記と全く逆に動作し、常に混合水を設
定温度に保持する。
斯る第2実施例のものにおいて調整弁a部分以
外の構造は第1実施例のものと同じである。
次に第6図乃至第9図に示す第3実施例につい
て説明する。
この第3実施例のものは第2実施例とは異なる
方式のサーモスタツトミキシングバルブを示して
いる。以下詳述する。
湯流路1と水流路2とは隔壁4を介して隣接し
ており、この湯水両流路1,2を区画する隔壁4
には通孔6が開穿されると共にその通孔6の周
囲、水流路2側には水側弁座8、湯流路1側には
湯側弁座11が夫々形成され水側弁座8には水側
制御弁体80が対応して水弁a2を構成し、また湯
側弁座11には湯側制御弁体81と湯用開閉弁体
82が夫々対応して、湯弁a1と湯用開閉弁eを構
成している。湯弁a1及び水弁a2は湯水の混合比を
調整する調整弁aを構成している。湯用開閉弁体
82は混合水流路3を他の2流路1,2と区画す
る隔壁5に設けた通孔7を摺動自在に貫通して混
合水流路3内に延び、本体A外部に設けた操作部
を構成するハンドル13の操作により進退して湯
側弁座11に接離する。また、湯用開閉弁体82
にはその先端部において通孔6と同径に開口する
空胴部83が形成されており、該空胴部83が弁
体82周面を貫通する流出孔84を介して混合水
流路3に連通している。
従つて湯用開閉弁eの開弁により湯流路1の湯
は湯用開閉弁体82の空胴部83内に流入し、流
出孔84を経て混合水流路3へ流れる。また上記
空胴部83は湯用開閉弁e閉弁時においても隔壁
4の通孔6及び水弁a2を介して水流路2と連絡し
ているので水弁a2及び通孔6を通り抜けた水は湯
用開閉弁eの開閉に係わらず混合水流路3へ流れ
ることになる。
湯側制御弁体81は両端を開口した円筒状に形
成されて湯用開閉弁体82の空胴部83内に収容
配備されており、その中途部においては大径に形
成された摺接部81aをもつて空胴部83内面に
摺接し、該部より後方においては弁体81に穿設
した通水孔85を介してその内部が該弁体外周面
と空胴部壁面との間に形成された通水間隙86に
連通し、先部においては湯用開閉弁体82より突
出して通孔6を挿通して水流路2に延び、開口端
部が水側開閉弁体80に当接すると共に開口端部
より軸方向に切欠部87を形成する。
而して湯側制御弁体81が湯用開閉弁体82内
を摺動して摺接部81aが湯側弁座11及び通孔
6に接離することにより湯弁a1の開度を調整す
る。また上記湯側制御弁体81内には感温部64
を収容固定する。
感温部64は第2実施例と同様に筒体内に感温
体としてワツクスを封入し、この感温体の熱膨
張、収縮により、筒体一端より突軸65を出没伸
縮せしめるワツクスエレメントを用いており、上
記突軸65が湯用開閉弁体82の空胴部83の奥
壁に若干の間隙を設けて臨んでいる。また感温部
64には筒体他端にガイド杆88を当接せしめ、
このガイド杆88を湯側制御弁体81の開口端部
より十分に突出せしめる。そしてこのガイド杆8
8に水側制御弁体80が摺動自在に装着される。
水側制御弁体80は隔壁の通孔6より大径に形
成されており、背面側よりスプリング89により
常時水側弁座8側に弾圧され湯側制御弁体81の
先端に接している。また水側制御弁体80と感温
部64との間には上記のスプリング89より弱い
第2スプリング90がガイド杆88をガイドとな
して装着されている。
上記スプリング89による水側制御弁体80の
弾圧は、この水側制御弁体80に湯側制御弁体8
1の先端部が接しているをもつて当然湯側制御弁
体81に及んでおり、該湯側制御弁体81は感温
部64の感温体が収縮している状態において湯用
開閉弁体82の空胴部83に設けたストツパー9
1に押しつけられる。この状態で水側制御弁体8
0は湯側制御弁体81先端により水側弁座8への
当接を阻止されるように構成されている。即ち、
湯用開閉弁eが閉弁しているとき水弁a2は開弁し
ている。
而して斯るサーモスタツトミキシングバルブは
図面の状態において操作ハンドル13を操作して
湯用開閉弁eを開ければ該弁e及び湯弁a1を通つ
て湯が混合水流路3に入り湯と水とが混合して流
出し、感温部64が作動し、この感温部64の突
軸65が空胴部83の奥壁を押す力とスプリング
89の弾発力とがバランスする位置へ湯側制御弁
体81と水側制御弁体80が自動的に移動し、調
整弁aを構成する湯弁a1と水弁a2の開度、即ち湯
と水の混合比の割合、換言すれば混合水の温度が
設定され、以後この設定された温度の混合水を供
給しつづけ、そしてこの際、給湯或いは給水圧力
等に変化が生じ混合水の温度が設定温度より高く
或いは低くなつたときは感温部64が働いてその
突軸65の押す力とスプリング89の弾発力がバ
ランスする位置に湯側及び水側両制御弁体81,
80を再び移動せしめ、両弁a1,a2の開度を自動
的に調整し、混合水の温度を設定温度に保つもの
である。
尚、本実施例では水量設定ハンドル37の回転
は、ハンドル軸36とスプライン係合すると共に
ラチエツト歯92を有する伝達板93を介してカ
ム軸34に伝えられる。即ち、ハンドル37はそ
の中央部に伝達板93の軸部94が回転自在に挿
入される貫通孔95と、周縁部に伝達板93側に
開口する有底のピン収容孔96が夫々穿設されて
いる。そしてこのピン収容孔96にはバネ97に
より常に外方へ突出する方向に付勢されたピン9
8が収容され、このピン98が伝達板93のラチ
エツト歯92に当接する。而して正方向のハンド
ル37の回転はピン98がラチエツト歯92に係
合して伝達板93が回転し、ハンドル軸34、歯
車35,35′を介してカム軸36へ伝えられる
が、逆方向の回転はピン98がラチエツト歯92
をのり越えて空動し、伝達板93は回転せず、カ
ム軸36へ伝わらない。このようにすれば、誤ま
つてハンドル軸34を逆方向に回転させてリリー
フ弁dの弁軸30にカム17の凹欠部17bが衝
突してカム17が破損するといつた虞れを解消で
きる。
その他の構造は第1実施例と同様である。
尚、上述の実施例ではいわゆるミキシングバル
ブ形式あるいはサーモスタツト形式の湯水混合栓
を示したが、シングルレバー形式の湯水混合栓に
も実施できる。
また、調整弁部分と量水弁部分とを別体に構成
してもよく、この場合、調整弁部分の下流側に量
水弁部分を接続すればよい。
又、量水機能部b1を第10図に示す様に構成す
ることもできる。即ちケーシング46において、
真鍮、ステンレス等の金属製のカム軸34、ハン
ドル軸36及び翼車軸44等の回転軸の軸受部分
46aを特に耐摩耗性及び自己潤滑性に優れた合
成樹脂、例えばポリアセタール樹脂、ナイロン樹
脂、フツ素系樹脂等で形成し、その他の部分46
bは特に耐熱性に優れ且つ熱膨張率や吸水率が小
さい合成樹脂、例えばポリフエニレンオキサイド
樹脂等で形成している。軸受部分46aに上記合
成樹脂製のブツシユを圧入係止させてもよい。
更にカム軸34の一端において互いに噛み合う
歯車35,35′、減速ギヤトレイン18の最初
の歯車35b、最終の歯車35a及び水量設定カ
ム17等摩耗し易い箇所には例えばポリアセター
ル樹脂を用い、その他の歯車等摩耗の虞れが少い
箇所には例えばポリフエニレンオキサイド樹脂を
用いている。翼車19は、その材質は合成樹脂あ
るいは金属等任意であるが、本実施例ではポリア
セタール樹脂で形成している。更にまた、減速ギ
ヤトレイン18の最終歯車35aは、その中央部
を周縁部より薄肉にすると共にカム軸34に対し
て回転可能となした座金39a,39bとカム軸
34に対して回転不能となした平板状の板バネ4
0a,40bにより両面を挾んだ状態で座金39
a、板バネ40a、歯車35a、板バネ40b、
座金39bの順にその中心をカム軸34に刺し通
し、座金39aをカム軸34に設けた段部41に
掛止せしめると共にカム軸34端部に止ネジ42
をねじ込み、その頭部と座金39bとの間に介在
せしめた押え片43により外方より押圧してカム
軸34に取付けている。最終歯車35aとカム軸
34とは勿論回転可能である。この様にすれば、
板バネ40a,40bと最終歯車35aとは均一
な力で線接触し、最終歯車35aの変形や摩耗を
小さくすることができる。また板バネ40a,4
0bと最終歯車35aとの間にグリース等を充填
することも任意である。
(発明の効果) 本発明は混合水流路を同じ出口に連絡する主流
路とバイパス路に区画し、主流路には該流路を流
動する混合水流により作動され設定された混合水
量を流して自動的に閉弁する量水弁を設け、バイ
パス路には手動開閉弁を設けたので、量水弁と手
動開閉弁のどちらを用いても吐出の開始、停止を
行うことができ、短かい時間で吐出、停止を繰り
返して使用したり、わざわざ吐出量を設定するま
でもないような少量の混合水を吐出させる場合
や、吐出量を設定できないような長時間の連続吐
水を行う場合等には量水弁を使用せずにバイパス
流路の開閉弁を使用して吐出の開始、停止を行う
ことができる。従つて、使用勝手が良く、また量
水弁を作動させるための量水機能部の使用頻度も
小さくなるため耐久性も向上する。
また量水弁と手動開閉弁を混合水流路に設け、
この量水弁又は手動開閉弁により混合水流路を開
閉するので、調整弁を一旦操作して混合比を設定
すれば、量水弁又は手動開閉弁を開くだけで常に
所望の温度の混合水が得られるので使用し易い。
しかも量水弁を混合水流路を開閉する構造にし
たので、構造を簡単にでき、しかもコンパクトに
なる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明湯水混合栓の実施態様を示し、第
1図は第1実施例の縦断正面図、第2図は縦断側
面図、第3図は横断平面図、第4図は第2図X−
X線に沿える量水機能部の断面図である。また第
5図は第2実施例の一部切欠正面図である。更に
第6図は第3実施例の一部切欠側面図、第7図は
一部切欠正面図、第8図は第6図Y−Y線に沿え
る一部切欠断面図、第9図は伝達板の斜視図であ
る。また第10図は量水機能部の他の実施例を示
す断面図である。 図中、A……本体、a……調整弁、b……量水
弁、b1……量水機能部、b2……開閉弁部、c……
手動開閉弁、1……湯流路、2……水流路、3…
…混合水流路、3a……主流路、3b……バイパ
ス路、13……操作部、16……出口。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 湯流路、水流路及びこれら両流路に連絡する
    混合水流路を有する本体、1つの操作部により操
    作され上記湯流路及び水流路から混合水流路へ流
    入する湯及び水の混合比を調整する調整弁を備え
    ると共に上記混合水流路を同じ出口に連絡する主
    流路とバイパス路に区画し、主流路には、該流路
    を流動する混合水流により作動する量水機能部
    と、該量水機能部に連係して作動し、設定された
    所定の混合水量を流して自動的に閉弁する開閉弁
    部とからなり、開閉弁部を上流側に、量水機能部
    を下流側に夫々位置せしめた量水弁を設け、バイ
    パス路には、手動操作により該バイパス路を開閉
    せしめる手動開閉弁を設けてなる湯水混合栓。
JP8719579A 1979-07-10 1979-07-10 Hot and cold water mixing cock Granted JPS5614666A (en)

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