JPS6343208B2 - - Google Patents
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- JPS6343208B2 JPS6343208B2 JP55062602A JP6260280A JPS6343208B2 JP S6343208 B2 JPS6343208 B2 JP S6343208B2 JP 55062602 A JP55062602 A JP 55062602A JP 6260280 A JP6260280 A JP 6260280A JP S6343208 B2 JPS6343208 B2 JP S6343208B2
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Landscapes
- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
- Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、間仕切壁、外壁、野地板あるいは
鉄骨構造の被覆などに使用されるオートクレーブ
養生された軽量気泡コンクリートの建築用薄板の
改良およびその製造方法に関する。
鉄骨構造の被覆などに使用されるオートクレーブ
養生された軽量気泡コンクリートの建築用薄板の
改良およびその製造方法に関する。
現在製作されている通常のALC板は板厚100mm
以上補強鉄筋5mm〓以上である。それに対し出願
人は通常のALC板に加えて板厚が20〜50mmで、
メタルラス補強したALC薄板を開発し、実用化
に成功している。そのALC薄板およびその製造
方法については例えば実公昭52−15049号公報、
特公昭48−17532号公報に開示した通りであるが、
その要点について説明すると、一般に微粉砕され
た珪酸物質、石灰物質および金属アルミニウムな
どの発泡剤に水を添加混合してスラリーとなし、
第1図、第2図に示すように、支持治具となるセ
ツト棒1に補強材となるメタルラス2の挾持さ
せ、そのメタルラス2を配置した型枠3内に前記
スラリーをA線に示す高さまで注入して静置す
る。次いでスラリーが発泡し、B線に示す高さま
で増量して半硬化状態に達した後、セツト棒1を
引抜き、次いで脱型してメタルラス2,2間を切
断線Cに沿つて切断し、その後オートクレーブ養
生して製造するものである。セツト棒の引抜きを
スラリーが半硬化(セツト棒の引抜き孔が残る状
態)するまで待つのは、スラリーが流動性を保持
している間にセツト棒を引抜くと、メタルラスが
スラリー中で移動し、製品板厚が50mm以下の場合
には、メタルラスが製品表面近傍に偏圧したり、
甚だしき場合にはメタルラスが板厚内に納まらず
ピアノ線等による切断を不能とするおそれがあつ
たためである。
以上補強鉄筋5mm〓以上である。それに対し出願
人は通常のALC板に加えて板厚が20〜50mmで、
メタルラス補強したALC薄板を開発し、実用化
に成功している。そのALC薄板およびその製造
方法については例えば実公昭52−15049号公報、
特公昭48−17532号公報に開示した通りであるが、
その要点について説明すると、一般に微粉砕され
た珪酸物質、石灰物質および金属アルミニウムな
どの発泡剤に水を添加混合してスラリーとなし、
第1図、第2図に示すように、支持治具となるセ
ツト棒1に補強材となるメタルラス2の挾持さ
せ、そのメタルラス2を配置した型枠3内に前記
スラリーをA線に示す高さまで注入して静置す
る。次いでスラリーが発泡し、B線に示す高さま
で増量して半硬化状態に達した後、セツト棒1を
引抜き、次いで脱型してメタルラス2,2間を切
断線Cに沿つて切断し、その後オートクレーブ養
生して製造するものである。セツト棒の引抜きを
スラリーが半硬化(セツト棒の引抜き孔が残る状
態)するまで待つのは、スラリーが流動性を保持
している間にセツト棒を引抜くと、メタルラスが
スラリー中で移動し、製品板厚が50mm以下の場合
には、メタルラスが製品表面近傍に偏圧したり、
甚だしき場合にはメタルラスが板厚内に納まらず
ピアノ線等による切断を不能とするおそれがあつ
たためである。
したがつて、以上のような方法によつて製造さ
れた製品には補強のメタルラスに沿つてセツト棒
1を抜き取つた跡に孔4が残る。この孔4を埋め
るために、原料と同一組成のスラリーまたはモル
タルを注入するとか、あるいは原料スラリーの注
入を二回に分けて行い、先ず第1回注入のスラリ
ーがやや硬化してメタルラスに自立性が生じた時
点でセツト棒1を引き抜き、さらに必要量のスラ
リーを注入する方法が工夫された、しかしこれら
の方法は製造時間を延引するし、径が細く、かつ
比較的長い抜取り孔にスラリーやモルタルを充分
に注入することは必ずしも容易でなかつた。した
がつて従来はこの引抜き孔を改めて充填すること
なく、孔のあいたまま最終製品としている場合が
多かつた。
れた製品には補強のメタルラスに沿つてセツト棒
1を抜き取つた跡に孔4が残る。この孔4を埋め
るために、原料と同一組成のスラリーまたはモル
タルを注入するとか、あるいは原料スラリーの注
入を二回に分けて行い、先ず第1回注入のスラリ
ーがやや硬化してメタルラスに自立性が生じた時
点でセツト棒1を引き抜き、さらに必要量のスラ
リーを注入する方法が工夫された、しかしこれら
の方法は製造時間を延引するし、径が細く、かつ
比較的長い抜取り孔にスラリーやモルタルを充分
に注入することは必ずしも容易でなかつた。した
がつて従来はこの引抜き孔を改めて充填すること
なく、孔のあいたまま最終製品としている場合が
多かつた。
ところで前記ALC建築用薄板はその板厚が50
mmのものが多い。そして、第4図のようにその長
さ方向断面は略中心部にメタルラス2があり、こ
れを挾持したセツト棒1の抜取り孔4,4も中央
部に存在し、両表面層から比較的離れており、板
の隅部を面取り加工してもその孔4,4が、使用
時に目地となる面取部に露出することは少ない。
しかしこのALC建築用薄板の板厚が特に35mm程
度以下となるとセツト棒の抜取り孔4が第5勝に
示すように面取部に露出する可能性があり、かつ
板厚が薄くなるほど抜取り孔の占める空隙体積が
密実部に対して相対的に増加するので、強度的に
もこの空隙部を充填しておくことが好ましい。さ
らにメタルラスをできるだけ正しく板の中心部に
埋設する必要がある。
mmのものが多い。そして、第4図のようにその長
さ方向断面は略中心部にメタルラス2があり、こ
れを挾持したセツト棒1の抜取り孔4,4も中央
部に存在し、両表面層から比較的離れており、板
の隅部を面取り加工してもその孔4,4が、使用
時に目地となる面取部に露出することは少ない。
しかしこのALC建築用薄板の板厚が特に35mm程
度以下となるとセツト棒の抜取り孔4が第5勝に
示すように面取部に露出する可能性があり、かつ
板厚が薄くなるほど抜取り孔の占める空隙体積が
密実部に対して相対的に増加するので、強度的に
もこの空隙部を充填しておくことが好ましい。さ
らにメタルラスをできるだけ正しく板の中心部に
埋設する必要がある。
この発明は以上の必要性に対処すべく研究の結
果完成した。そしてスラリー注入後におけるスラ
リーの発泡、硬化の状態変化と、補強用メタルラ
スの位置移動との関係を詳細に検討して得られた
知見に基づいてなされたものであり、その内容に
ついて以下説明する。
果完成した。そしてスラリー注入後におけるスラ
リーの発泡、硬化の状態変化と、補強用メタルラ
スの位置移動との関係を詳細に検討して得られた
知見に基づいてなされたものであり、その内容に
ついて以下説明する。
先ずスラリー注入後の時間経過と補強用のメタ
ルラスの位置移動関係を求めるために、微小変位
測定装置を用い、第1図、第2図に示される型枠
3の長辺側板と最外側にあるメタルラス2Eとの
距離Dの変化を、渦電流損を利用して電気的に連
続測定し、かつその際のスラリー高さを測定し
た。その結果の一例が第6図、第7図に示す通り
であり、次のような関係にあることが判明した。
ルラスの位置移動関係を求めるために、微小変位
測定装置を用い、第1図、第2図に示される型枠
3の長辺側板と最外側にあるメタルラス2Eとの
距離Dの変化を、渦電流損を利用して電気的に連
続測定し、かつその際のスラリー高さを測定し
た。その結果の一例が第6図、第7図に示す通り
であり、次のような関係にあることが判明した。
スラリーの組成により若干の差異は認められる
が、所定の発泡高さに達するにはスラリー注入後
約15〜40分間要する。メタルラス2Eは微小では
あるが、一旦は型枠1の内側に凸型となるように
変形し、次いで逆に外側に凸型となるように変形
する。そして発泡終了後約30〜50分でその変形を
終了する。一方スラリーは発泡後約30分間は揺変
性に富み、比重の大きい粘度の液体と同様の流動
性を示すにもかかわらずメタルラス2Eは所定の
位置に静止しており、メタルラス2Eを保持する
性能が認められた。この状態でセツト棒1を静か
に引抜くと、恰も砂中に突き刺した棒を引抜くの
と同様な現象で、セツト棒1の抜取り孔4はスラ
リーが崩れて自然と充填されてゆき(自崩壊性と
いう。)、しかもメタルラス2Eは位置変化を起さ
ないことが確認された。すなわち、メタルラスは
当所予想に反して、スラリーがまだ流動性を有す
る段階でセツト棒を引抜いてもほとんど位置変化
をおこさず、抜取り孔はスラリーの自崩壊性によ
り充填されるという新たな知見が見出されたので
ある。
が、所定の発泡高さに達するにはスラリー注入後
約15〜40分間要する。メタルラス2Eは微小では
あるが、一旦は型枠1の内側に凸型となるように
変形し、次いで逆に外側に凸型となるように変形
する。そして発泡終了後約30〜50分でその変形を
終了する。一方スラリーは発泡後約30分間は揺変
性に富み、比重の大きい粘度の液体と同様の流動
性を示すにもかかわらずメタルラス2Eは所定の
位置に静止しており、メタルラス2Eを保持する
性能が認められた。この状態でセツト棒1を静か
に引抜くと、恰も砂中に突き刺した棒を引抜くの
と同様な現象で、セツト棒1の抜取り孔4はスラ
リーが崩れて自然と充填されてゆき(自崩壊性と
いう。)、しかもメタルラス2Eは位置変化を起さ
ないことが確認された。すなわち、メタルラスは
当所予想に反して、スラリーがまだ流動性を有す
る段階でセツト棒を引抜いてもほとんど位置変化
をおこさず、抜取り孔はスラリーの自崩壊性によ
り充填されるという新たな知見が見出されたので
ある。
セツト棒を抜き取つた時点ではスラリーは流動
性であるから脱型は不能であり、脱型、切断する
ことができるようになるためには、半硬化状態と
なるまで放置する必要がある。
性であるから脱型は不能であり、脱型、切断する
ことができるようになるためには、半硬化状態と
なるまで放置する必要がある。
以上の知見に基づき、発明者らは、原料スラリ
ーが流動性を保持する間にセツト用支持具を抜取
り、該支持具の抜取り孔をスラリーの自崩壊性に
よつて中実となし、かつ原料スラリーを半硬化状
態に達せしめた後脱型し、切断してオートクレー
ブ養生する方法により支持具の抜取り孔のない板
厚50mm以下の軽気泡コンクリート建築用薄板を得
るという、全く新しい発明に想到したのである。
ーが流動性を保持する間にセツト用支持具を抜取
り、該支持具の抜取り孔をスラリーの自崩壊性に
よつて中実となし、かつ原料スラリーを半硬化状
態に達せしめた後脱型し、切断してオートクレー
ブ養生する方法により支持具の抜取り孔のない板
厚50mm以下の軽気泡コンクリート建築用薄板を得
るという、全く新しい発明に想到したのである。
実施例
原料スラリーは
ホルトランドセメント 27部
生石灰 6部
粉末珪石 50部
回収屑(固型分換算) 17部
〔半硬化品のカツター切断層〕
金属アルミニウム粉末 0.08部
からなり、その固型分100部に対して水75部を加
えて撹拌することによりスラリーとした。
えて撹拌することによりスラリーとした。
補強用のメタルラスは網目の大きさ16×32mm、
線径0.8mmであり、35mmの間隔で平行に型枠内に
配置するとともに、逆U字状の直径6mmのセツト
棒で挾持して保持した。
線径0.8mmであり、35mmの間隔で平行に型枠内に
配置するとともに、逆U字状の直径6mmのセツト
棒で挾持して保持した。
次いで型枠内に前記スラリーを注入した。注入
直後のスラリーの高さは31.5cmであつたが、25分
後には高さ62cmとなり略一定した。一方第2図の
距離Dは内側に最高約1.5mm変位し、その後は外
側に変位し、注入40分後には変位量2.1mmで一定
した。
直後のスラリーの高さは31.5cmであつたが、25分
後には高さ62cmとなり略一定した。一方第2図の
距離Dは内側に最高約1.5mm変位し、その後は外
側に変位し、注入40分後には変位量2.1mmで一定
した。
次いで注入50分後セツト棒を静かに引抜いたと
ころ引抜くに従つて自然と抜取り孔壁が崩れ、ス
ラリーで充填された。その後2時間静置して脱型
し、35mmピツチで切断し、次いで常法によりオー
トクレーブ養生して所期の製品が得られた。
ころ引抜くに従つて自然と抜取り孔壁が崩れ、ス
ラリーで充填された。その後2時間静置して脱型
し、35mmピツチで切断し、次いで常法によりオー
トクレーブ養生して所期の製品が得られた。
第1図、第2図は製造状態を示した縦断面図と
横断面図、第3図、第4図および第5図は製品の
横断面図と縦断面図、第6図、第7図はスラリー
高さ、メタルラスの変位量の測定結果の図表であ
る。 1……セツト棒、2……メタルラス、3……型
枠、4……抜取り孔。
横断面図、第3図、第4図および第5図は製品の
横断面図と縦断面図、第6図、第7図はスラリー
高さ、メタルラスの変位量の測定結果の図表であ
る。 1……セツト棒、2……メタルラス、3……型
枠、4……抜取り孔。
Claims (1)
- 1 メタルラス類の補強材を埋設した軽量気泡コ
ンクリート建築用薄板の製造方法において、型枠
内に原料スラリーを注入し、その原料スラリーの
発泡終了後、尚、流動性を保持する間に前記補強
材のセツト用支持具を抜取ることにより該支持具
の抜取り孔を原料スラリーの自崩壊性によつて中
実となし、かつ原料スラリーを半硬化状態に達せ
しめた後脱型し、板厚50mm以下の厚さに切断して
オートクレーブ養生することを特徴とする軽量気
泡コンクリート建築用薄板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6260280A JPS56159115A (en) | 1980-05-12 | 1980-05-12 | Thin board for light bubble concrete construction and its manufacture |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6260280A JPS56159115A (en) | 1980-05-12 | 1980-05-12 | Thin board for light bubble concrete construction and its manufacture |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56159115A JPS56159115A (en) | 1981-12-08 |
JPS6343208B2 true JPS6343208B2 (ja) | 1988-08-29 |
Family
ID=13205033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6260280A Granted JPS56159115A (en) | 1980-05-12 | 1980-05-12 | Thin board for light bubble concrete construction and its manufacture |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56159115A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5941217A (ja) * | 1983-03-25 | 1984-03-07 | 旭化成株式会社 | 軽量気泡コンクリ−ト建築用薄板の製造方法 |
JP2001348261A (ja) * | 2000-06-01 | 2001-12-18 | Asahi Kasei Corp | Alc薄板の製造方法 |
-
1980
- 1980-05-12 JP JP6260280A patent/JPS56159115A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56159115A (en) | 1981-12-08 |
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