JPS6342930A - 装飾用白色貴金属糸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はｍＷ物に使用する高純度の銀又は白金細線を用
いた装飾用白色貴金属系に関する。

より詳しくは銀又白金細線を同心状に撚り合せたもので
、その外観を白銀色と陰影のある色縞模様とし、織編物
の織成時において必要とされる破断荷重、屈曲性、可撓
性を著しく向上させたことを特徴とする装飾用白色貴金
属系に関する。

（従来技術） 従来から金糸、銀糸を織込んだり又は績み込んだＩａ編
物は古くから使用されている。これらの金銀糸を作る方
法としては雁皮祇に金銀箔を貼着したものを細長に細裁
し芯糸に巻付けたり、下撚りを施した片撚糸に金銀扮を
混和した糊状液を糊付けし乾燥して強撚りの上撚りを施
したリ、基体シート上に金銀を真空蒸着した後、その上
に合成樹脂塗料で保３１１ｉを設けたものを細長に細裁
して芯糸に巻付けたものが知られている。しかし高純度
の銀又は白金細線を用いた白色貴金属による装飾用の撚
糸は見当らない。

（発明が解決しようとする問題点） 前記に述べたように、雁皮祇に金銀箔を貼着するか、又
は基体シート上に金銀を真空蒸着させたものを細長に裁
断した金銀糸は外観が装飾、　　的にすぐれていても、
前者の場合には均一厚の金銀箔の製造が高価につき、且
つ金銀箔を貼着するのに特殊な技術が必要である。後者
の場合には、真空蒸着による金銀の飛散による損失が大
きく、歩留りが悪くなる。

したがって、上記の金銀糸は、基体シート上にアルミを
真空蒸着して得た装飾用金銀糸にくらべて相当に割高と
なるのに対して、Ｖａｍ編物汚染されたり、使用による
いたみを生じた場合において金銀としての貴金属の回収
が事実上困難なものとなるため豪華なｍ編物もその資産
的価値は皆無となる欠点を有している。

しかしながら、芯糸を種々な色彩として間隙を設けて巻
付けられたこれらの金銀糸は幾何的なスパイラル状の色
縞模様を呈し、外観的に美麗であうで装飾的な見映を有
している。

このような色縞模様が高純度の銀又は白金細線で形成で
きないものかは一つの課題でもある。

本発明者らは、直径が０．０５〜０゜３ｍｍφの純銀又
は純白金の軟質細線を用いて織編物を織成したが、各細
線単独の破断荷重、屈曲性、可撓性が織成加工条件に適
合しないため、容易に断線したり、折れ曲ったり、又は
織成時の作業性を著しく阻害する問題を生じたり、又、
得られたＶａｍ編物外観は平面的で立体感がなく、優雅
な白銀色を呈するが幾何的な陰影による色縞模様を呈し
ない。

本発明はかかる問題を解決することを目的とするもので
、高純度の銀又は白金細線を同心撚りにして、外層の線
間に谷間を形成させ、その外観を光輝のある白銀色のス
パイラル状とし、外層線間の谷間を陰影として交互に明
暗の色縞模様を出現させ、ｍ編物の織成時において必要
とされる機械的性質を銀又は白金細線の単独のものより
著しく向上させた装飾用白色貴金属系を提供するもので
ある。

本発明の他の目的は、本発明に係る装飾用白色貴金属系
を′ＩＩ＠編物に織成した後、該織編物が汚染されたり
、いたみを生じた場合に織編物に使用されている高純度
の銀又は白金細線を貴金属として回収し、潜在的な銀又
は白金の資産的価値を高めることも併せ提供するもので
ある。

（問題点を解決するための手段） 本発明の目的を解決する構成は、高純度の銀又は白金細
線を同心状に撚り合せするものであり、具体的には銀又
は白金細線の直径を０．０５〜０．２１φの範囲のもの
を使用し、同一線径の同質細線の中心が正三角形又は正
四角形若しくは正五角形の頂点に位置するようにして、
撚りピッチを外層の線の中心を通る円の直径（以下、層
心径という）の５０倍以下として、３〜５本を撚り合せ
するか、又は直径が０．０５〜０．２關φの高純度の銀
又は白金細線のうち、いずれかの１本若し、くは２〜５
本を撚り合せたものを中心線とし、その上に同一線径の
同質細線を同心状に、撚りピッチを層心径の５０倍以下
として撚り合せ、撚り構成の総本数を７〜６１本の撚り
合せ白色貴金属系とすることを特徴とするものである。

構成範囲の最小限、すなわち、線径０．０６ｍｍφ、撚
り数３本、又は中心線径０．０５ｍｍφ、撚り数７本と
するのは、この構成未満では機械的強度の破断荷重が低
くなるため、織編物の織成加工時に断線を生じる恐れが
あるためである。

又、構成範囲の最大限、すなわち中心線径０゜２１１Ｉ
ＩＩＩφ、撚り数６１本とするのは、この構成以上では
外径が大きくなり、ｍＷ物の織成加工時の作業性が著し
くわるくなるためである。

次に、上記構成の撚りピッチは層心径の５０倍以下とす
るのが好ましい。その値以上では織編物の織成加工時に
受ける曲げ加工によって撚りがもどけて撚り合わせに空
間が生じ、外観をわるくするためである。好ましい撚り
ピッチは層心径の１０〜２５倍の範囲である。

本発明に使用する銀又は白金細線は高純度（僅かな他の
添加元素を含むもので、銀又は白金の純度が９０％以上
のもの）以上であり、好ましいのは純銀又は純白金であ
る。

高純度以下では、織編物から銀線又は白金線を貴金属と
して回収するとき、銀又は白金の回収価格が低くなり、
資産的効果を滅失することになるためである。

好ましい銀又は白金線の化学的成分は純銀又は純白金で
ある。

（作　用） 作用を第１図から第３図について説明する。

第１図において銀又は白金細線の１本を中心線（１）と
して、その上に同一線径の同質細線（１゛）を同心撚り
した７本構成の白色貴金属系（２）とすると、外層の線
間の谷間（３）が陰影となり、その外観は光輝のある白
銀色と陰影とが交互にスパイラル状の幾何的明暗の色縞
模様を呈する。

第２図において同一線径の銀又は白金細線（４）の中心
が正三角形の頂点に位置するようにして右撚りに同心撚
りした３本構成の白色貴金属系（５）とすると、外層の
線間の谷間（３）が陰影となって、その外観は白銀色と
の明暗の色縞模様を呈する。第３図において同心撚りし
た３本構成の白色貴金属系（５）を中心線とし、その上
に同一線径の同質細線（４°）を左撚りに同心撚りした
１３本構成の白色貴金属系（６）にすると、外層の線間
に谷間（３）が陰影となってその外観は陰影と白銀色と
の色縞模様を呈する。

（実施例） 実施例１ 直径０．１４ｍｍφの純銀細線を中心線として、その上
に同一線径の純銀細線６本を同心状に、撚りピッチを層
心径の１８倍として右撚りし、７本構成の白色貴金属系
とする。該糸を温度５００±１０℃に調整した連続軟化
装置によって軟質に調質して装飾用白色貴金属系とした
。得られた該糸の外観は、光輝のある白銀色と外層線間
の谷間が陰影となって交互にスパイラル状のきれいな幾
何的明暗の色縞模様を呈していた。

実施例２ 直径０．１ｍｍφの純白金細線を中心線として、その上
に同一線径の白金細線６本を同心状に、撚りピンチを層
心径の５０倍として７本構成の白色貴金属系とする。該
糸を実施例１と同様に焼鈍し、軟質の装飾用白色貴金属
系とした。

実施例３ 直径０．１４ｍｍφの純白金細線の中心が正三角形の頂
点に位置するようにして撚りピンチを層心径の２０倍と
して３本構成の白色貴金属系とする。該糸を実施例１と
同様に焼鈍し、軟質の装飾用白色貴金属系とした。

前記の実施例と略々同一断面積を有する純銀線と純白金
線を比較例として、破断荷重および屈曲性、可撓性に対
応するフリーベンド試験を行った結果を第１表に示す。

フリーベンド試験とは、８０ｍｍのチャック間に試料を
はり、両方のチャックを１０ｍｍまで近接させたのち、
元の位置にもどす。これを１回と数え破断までの回数を
測定する。

（以下余白、次頁につづく） 第１表かられかるように、本発明にかかる装飾用白色貴
金属系は比較例よりフリーベンド回数が格段にすぐれて
いるため、容易に織編物に織成することができる。

以上の実施例以外に、白色貴金属細線を同心状に撚り合
せる装飾用白色貴金属系において、白色貴金属細線の一
部を同一線径の純金細線と置きかえて、又は同一線径の
白色貴金属細線と純金細線とを交互に撚り合た装飾用複
合貴金属系としてｖａ編物に織成することができる。

（発明の効果） 本発明に係る装飾用白色貴金属系は同一断面積を有する
純銀又は純白金細線よりフリーベンド回数が著しくすぐ
れているので、織成加工ができやすく、又織成加工され
た織編物は実際の使用において苛酷な曲げ応力を受けて
も十分な耐応性がある。

装飾用白色貴金属系の外観は長さ方向において光輝のあ
る白銀色と外層線間の谷間が陰影となって交互にスパイ
ラル状の優雅な幾何的明暗の色縞模様を呈するので銀又
は白金細線単独のものより織編物に織成した場合より豪
華で装飾的効果を発渾する。

更に、本発明に係る装飾用白色貴金属系は織編物が汚染
されたり、いたみを生じた場合に織編物から銀又は白金
を回収することができ、織編物の資産的価値を高め得る
ので需要に寄与する度合が多大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る銀細線７本構成の同心撚り白色貴
金属系の横断面拡大図の一実施例、第２図は本発明に係
る白金細線３本構成の同心撚り白色貴金属系の横断面拡
大図の一実施例、第３図は白金細線３本を撚り合せたも
のを中心線とし、その上に同一線径の同質細線１０本を
同心状に撚り合わせた１３本構成の白色貴金属系の横断
面拡大図の一実施例である。 図面の主要な符号は次の通りである。 １：銀又は白金細線の中心線、１“　：外層の銀又は白
金細線、２ニア本構成の白色貴金属系、３：外層線間の
谷間、　４：銀又は白金細線、４°　：外層の銀又は白
金細線、５：３本構成の白色貴金属系、６：１３本構成
の白色貴金属系。 代理人　弁理士　水　口　孝　− 第１　閃 秦２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）高純度の銀又は白金の白色貴金属細線を同心状に撚
   り合わせたことを特徴とする装飾用白色貴金属系。 ２）銀又は白金の白色貴金属細線を同心状に撚り合せす
   る装飾用白色貴金属系において、銀又は白金細線の直径
   を０．０５〜０．２ｍｍφの範囲とし、同一線径の同質
   細線の中心が多角形の頂点に位置するようにして撚り合
   せたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の装飾
   用白色貴金属系。 ３）銀又は白金の白色貴金属細線を同心状に撚り合せす
   る装飾用白色貴金属系において、直径が０．０５〜０．
   ２ｍｍφの細線のうち、いずれかの１本又は２〜５本を
   撚り合せた同質白色貴金属系を中心線とし、その上に同
   一線径の同質細線を同心状に撚り合せ、撚り構成の総本
   数を７〜６１本とすることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の装飾用白色貴金属系。