JPS6342670B2 - - Google Patents

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JPS6342670B2
JPS6342670B2 JP14835180A JP14835180A JPS6342670B2 JP S6342670 B2 JPS6342670 B2 JP S6342670B2 JP 14835180 A JP14835180 A JP 14835180A JP 14835180 A JP14835180 A JP 14835180A JP S6342670 B2 JPS6342670 B2 JP S6342670B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum
colored
coloring
temperature
acid
Prior art date
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Expired
Application number
JP14835180A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5773052A (en
Inventor
Ichiro Motono
Keiji Kawashima
Tomoyuki Nitsuta
Toshio Nemoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hodogaya Chemical Co Ltd
Original Assignee
Hodogaya Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hodogaya Chemical Co Ltd filed Critical Hodogaya Chemical Co Ltd
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  • Electrochemical Coating By Surface Reaction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、新規な1:2型クロム錯塩化合物に
関するものである。 従来、アルミニウムの着色は適当な酸を含む水
溶液中で、陽極をアルミニウムとして通電し、微
細な多孔質の酸化アルミニウム皮膜を形成した後
(以下陽極酸化処理と省略する。)酸性染料、酸性
媒染々料、直接染料、油溶性染料、金属錯塩染料
等の水溶液中に、適当な温度、pH、時間で陽極
酸化処理されたアルミニウムを浸漬することによ
り行なわれていた。 しかしながら、これら従来の着色剤による陽極
酸化処理において、その色相、耐光、耐熱性、着
色後の熱湯洗浄または封孔時の着色剤の溶出(泣
き出し)および着色物の乾燥時のしみ等で十分満
足しうるものが見い出されていない。 本発明者らは、これらの諸性能を良く満足しう
る着色剤、特に黒色の着色剤について鋭意研究し
た結果本発明を完成した。すなわち本発明は、次
の一般式 (式中X1、X2は塩素原子または水素原子をあら
わし、Zは水素、ナトリウム、カリウムまたは
アンモニウムイオンをあらわす。) であらわされる対称1:2型クロム錯塩化合物お
よび該化合物を着色剤として使用するアルミニウ
ムの着色方法である。 上記一般式(1)であらわされる対称1:2型クロ
ム錯塩化合物は、4,6―ジニトロ―2―アミノ
フエノールをジアゾ化し、対応する7―アミノナ
フトール―3―スルホン酸(γ酸)とアルカリ性
でカツプリングしてモノアゾ化合物を合成し、次
にクロム付与剤、例えば酢酸クロム、硫酸クロ
ム、フツ化クロム等、従来公知の方法で錯塩化
し、この反応終了後、酢酸ナトリウム等で塩析
し、過して湿潤ケーキをえる。このケーキを再
度水に分散し、この中に例えば2,4―ジクロル
ベンゾイルクロライドのようなベンゾイル化合物
を添加し、炭酸ソーダ等の共存下で反応し、反応
終了後再度酢酸ソーダ等で塩析、過することに
より得られる。 この1:2型クロム錯塩化合物を用いて陽極酸
化処理アルミニウムを着色するには、従来公知の
方法で行なわれる。例えば、水、アルコールおよ
びエチレングリコールなどの有機溶剤中に上記(1)
式の1:2型クロム錯塩染料を溶解し、塗布や噴
霧などの手段によつて陽極処理アルミニウムを着
色することができるが、特に好ましい着色法は、
(1)式の錯塩化合物の水溶液中に陽極酸化処理アル
ミニウムを浸漬する方法である。この浸漬による
着色法は室温から沸点までの範囲で実施すること
ができるが、特に40℃〜70℃の温度範囲が好まし
く、また浸漬浴のpHは5.0〜6.0に保持されること
が望ましい。浸漬時間は意図される着色濃度やア
ルミニウムの陽極酸化処理膜の厚さによつて異な
るが、概して1〜30分であり特に15〜20分が好ま
しい。 こゝで本発明でいうアルミニウムとは純粋なア
ルミニウムの他にAl―Mg、Al―Si、Al―Mg―
Si、Al―Zn―Mg、Al―Cu―Mg、およびAl―
Zn―Mg−Cuなどのようにアルミニウムと多種金
属との合金であり、純粋なアルミニウムと同様に
陽極酸化処理を受けることができるものを意味す
る。このアルミニウムの陽極酸化処理において用
いる酸としては、公知のもの、例えば、しゆう酸
や硫酸あるいはこれらの混合酸を使用しうる。 本発明の一般式(1)であらわされるクロム錯塩化
合物を単独で用いて、陽極酸化処理したアルミニ
ウムを着色すると、高濃度の黒色着色物がえら
れ、この着色物の耐光、耐熱、染色後の熱湯洗浄
時の泣き出し、封入時の泣き出し、および乾燥時
の着色物にみられるしみの発生などの諸性能は以
下の実施例で詳述するように非常に優れている。
従来アルミニウムの黒色の着色は、黄色、赤色お
よび青色染料などの配合により行なわれていた
が、このような場合、各染料の染着速度の差異に
起因する色相のぶれを生じやすいという欠点があ
り、さらに浸漬浴をくり返し使用することも色相
のぶれを起すため不可能であつた。本発明のアル
ミニウムの着色方法にあつては、上記一般式(1)で
あらわされる単一のクロム錯塩化合物を使用する
ため、色相ぶれの問題もなく、浸漬浴の多数回の
くり返し使用も可能であつた。 以下実施例により本発明をさらに詳しく説明す
る。なお文中「部」および「%」は重量部および
重量%を意味する。 実施例 1 4,6―ジニトロ―2―アミノフエノール55.5
部を水500部に加えて分散し、この中に水50部に
溶した亜硝酸ソーダ18.8部の水溶液を加え、室温
で2時間かきまぜた。次に温度を3℃以下とし、
98%硫酸62.0部を短時間で注加し、この後10〜15
℃の温度で2時間ジアゾ化反応を行なつた。この
ジアゾニウム塩水溶液を別に用意した7―アミノ
―1―ナフトール―3―スルホン酸(γ酸)62.8
部を水500部に加え、48%苛性ソーダ21.9部で溶
解させた溶液に10〜15℃の温度で注加した。pH
を9.5〜10調整し、10〜15℃の温度で3時間カツ
プリングを行なつた後、硫酸でpHを5.5まで下げ
この中に47%酢酸クロム72.6部を加え100〜102℃
の温度で、pHを4.5〜5.0に保ちながら10時間錯塩
化を行なつた。この反応終了後30〜35℃で酢酸ソ
ーダを加えて30分間かきまぜてから硫酸でpHを
4.7〜4.8とし、この後温度を97〜99℃に上げ2時
間かきまぜた。次に30〜35℃まで冷却してから
過を行ない湿潤ケーキを水で洗浄した。このケー
キを500mlの水に分散し、この中に2,4―ジク
ロルベンゾイルクロライド20g部を加えてかきま
ぜ、次に炭酸ソーダ水溶液をpHが4〜5に保持
されるように滴下しながら、40〜45℃の温度で3
時間反応した。この後pHを8に上げ温度を80〜
90℃として1時間かきまぜてから酢酸ソーダを加
え30分間かきまぜた。次に硫酸でpHを4.8〜5.0に
調整し、70〜80℃の温度で1時間かきまぜた後
過した。この後湿潤ケーキを取り出し乾燥するこ
とにより次の構造式であらわされる1:2型クロ
ム錯塩化合物 212.5部をえた。この化合物の0.003%水溶液の吸
光度曲線を測定したところ波長468mμと585mμと
に極大のピークを有し、それらの吸光度(−
logT)はそれぞれ0.23および0.33であつた。 使用例 1 実施例1で得られた1:2型クロム錯塩化合物
を用い、陽極酸化処理をしたアルミニウム試験片
を浸漬により着色した。着色条件および着色結果
をまとめて、以下表記する。
【表】
【表】 *1 アルミニウム酸化被膜の厚さ12μとは、厚
さ3mmのアルミニウム(純度99.85%)片を
20%硫酸水溶液中、20℃、10dm2/A、14V
で43分間陽極酸化処理した時にえられる酸化
被膜の膜厚である。15μとは同一条件で54分
間陽極酸化した時にえられる膜厚である。 *2 濃度は、着色アルミニウム試験片のマクベ
ス反射濃度計(ビユジアルフイルター)によ
る。 *3 耐光値は、着色アルミニウム試験片をフエ
ードオメーター(光源、カーボンアーク灯)
で256時間照射後、ブルースケールで判定し
た。 *4 耐熱値は、着色アルミニウム試験片を250
℃で2時間処理した後、グレースケールで判
定した。 *5 湯洗時の泣き出しとは、陽極酸化処理した
アルミニウムを所定の条件で着色後、着色ア
ルミニウム試験片を80℃30秒浸漬した場合の
着色剤の染み出しによる湯洗浴の汚染をい
う。 *6 封孔時の泣き出しとは、着色アルミニウム
試験片を封孔処理剤トツプシールDX―200
(奥野製薬(株)製品)5g/で温度95℃で30分
間処理した場合の着色剤の染み出しによる封
孔浴の汚染をいう。 *7 乾燥時のしみとは着色アルミニウム試験片
を80℃の湯染浴で30秒間処理したものを100
〜120℃で常圧乾燥した場合に着色表面上に
発生するしみをいう。 表中から明らかなように本発明の1:2型クロ
ム錯塩化合物は酸化被膜の厚さ12μ程度でも充分
黒に着色され、その耐光、耐熱、湯洗時、封孔時
の泣き出し、および乾燥時のしみなどの諸性能も
優れていた。なお市販されている他社品のスルホ
ン酸基含有1:2型クロム錯塩染料である黒色着
色剤を使用して本実施例と同じ条件で着色し、そ
の諸性能を検討したところ、耐熱値はかなり劣つ
ており、また湯洗時の泣き出しおよび乾燥時のし
みなどいずれも発生し、本発明に係る着色物より
実技上劣つていた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中X1、X2は塩素原子または水素原子をあら
    わし、Zは水素、ナトリウム、カリウムまたは
    アンモニウムイオンをあらわす。)であらわされ
    る1:2型クロム錯塩化合物。
JP14835180A 1980-10-24 1980-10-24 Chromium complex compound and coloring of aluminum using it Granted JPS5773052A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14835180A JPS5773052A (en) 1980-10-24 1980-10-24 Chromium complex compound and coloring of aluminum using it

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JP14835180A JPS5773052A (en) 1980-10-24 1980-10-24 Chromium complex compound and coloring of aluminum using it

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JPS5773052A JPS5773052A (en) 1982-05-07
JPS6342670B2 true JPS6342670B2 (ja) 1988-08-24

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ID=15450814

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JP14835180A Granted JPS5773052A (en) 1980-10-24 1980-10-24 Chromium complex compound and coloring of aluminum using it

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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3514387C2 (de) * 1984-04-27 2003-12-24 Clariant Finance Bvi Ltd 1:2-Metallkomplex-azoverbindungen, ihre Herstellung und Verwendung
US5283325A (en) * 1984-04-27 1994-02-01 Sandoz Ltd. 1:2 chromium and cobalt complexes of monoazo compounds having further unsubstituted or substituted nitro-2-hydroxyphenyl diazo component radicals and 6- or 7-acyl-amino-1-hydroxy-3-sulfonaphthalene coupling component radicals
CH672969B5 (ja) * 1984-12-17 1990-07-31 Ciba Geigy Ag
CH685119A5 (de) * 1992-06-24 1995-03-31 Sandoz Ag Asymmetrische 1:2-Metallkomplex-azoverbindungen.

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Publication number Publication date
JPS5773052A (en) 1982-05-07

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