JPS6341789B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ばらばらの目的物、商品又は物品を
輸送するのに利用されるカートに関するものであ
つて、特に、この輸送目的のため目的物、商品又
は物品を中に入れて輸送する実質的に堅牢なバス
ケツトを含むようなカートに係るものである。

（従来の技術） 一般的な型式のカートは特にセルフ・サービス
式の店で広汎に使用されており、店では現在顧客
が自由に利用できるようになつている。

一般に、これらのカートのベースは金属製管で
作成され、脚車により支持されるフレームで構成
され、輸送バスケツト又は同様の容器の壁は金属
製の細い棒材を溶接したもので構成されている。

このバスケツトは、前記ベースと一体構造に形
成され、横把手棒で終つている固定棒を構成する
後方で直立した対になつた部材にその構成要素の
一部を溶接することによつてベース・フレームに
固定される。この構成方法によつて相当の歪みと
衝撃を含む苛酷な使用条件に耐えるのに十分強力
なカートを得ることが出来る（例えば米国特許公
報US390934を参照）。しかしながら、使用者の大
多数が女性であることからすると、これらのカー
トは全体が金属製であるため、その過剰な重量が
原因で使用に不向きである。また金属製棒材の極
めて多くの箇所を溶接しなければならず製作上好
ましくなく、費用が多額なものになる。

従つて、成型プラスチツク材料で作成されたバ
スケツトを有するカートを作成するという観点か
ら各種の提案例がすでに出されている（例えば米
国特許公報US3844577を参照）。実際、この解決
策はそれが重量を相当削減し、又カートのコスト
も軽減させるという利点を有している。

（発明が解決しようとする問題点） 上記成型プラスチツク材料で作成されたバスケ
ツトを有するカート、例えば米国特許公報
US3844577に記載のもの等、ではバスケツトの部
分とフレーム部分とに分割されており、バスケツ
ト部分はフレームに取り付けるための嵌合部を含
めて一体にプラスチツク材料で成形され、フレー
ム部分は上部にバスケツト部分を載置させるプラ
ツトホームを形成させ下部にキヤスタを取り付け
た金属管製の堅牢な構造物として成形されて、バ
スケツト部分をフレーム部分のプラツトホームに
載置させて嵌合部を嵌合し両者を固定しているた
め、金属製棒材の多数箇所の溶接が避けられたも
のの、大きなバスケツトを一体的に成形させるた
め以下のような問題点が生じた。

(1) プラスチツク材料で成形したバスケツト部分
はもろく、外部障害物に衝突した場合の衝撃や
バスケツト内に投入された物品の重量によつて
て裂けたり割れたりする。

(2) プラスチツク材料で製作したバスケツト部分
と金属で作つたフレーム部分のプラツトホーム
とを良好に一体化することが難しく、カートの
使用中に衝撃によつてこれら２つの部分が離れ
たり、プラスチツク材料のフレーム部分への嵌
合部または取付部が破損する。

(3) 寸法の大きなバスケツトとこのバスケツトに
フレーム部分に対する嵌合部または取付部を一
体的に成形させるためには、大きくて精度の良
い金型と極めて高圧の大型射出成形機を使用し
なければならず、設備費および製造費が多額に
なる。

(4) バスケツト部分を補強するために側面に補強
用金属部材を設けようとすると、成形工程中に
金型内に補強用金属製インサートを予め取り付
ける作業が必要になり、成形工程が複雑化する
とともに手間がかかり生産性が悪くなる。

本発明の目的は分割型のバスケツト部分を形成
して上記問題点を解決し、軽量で使用に際して充
分な強度を持つカートを提供するものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上記問題点を解決するための手段と
して、個別の物品を入れるバスケツトを有し、前
記物品を移送するためのカートを構成するにあた
り、 複数個に分割成形したプラスチツク製パネル
７，９，１０，２８により形成した個別の物品を
入れることができるバスケツト５と、該バスケツ
トの形状を規定する複数個の堅牢な部材からなる
金属フレームと、該フレームを支持し物品を運搬
可能にする基枠１，２とを備え、 該金属フレームは、アングル部材１１，１３で
構成され、かつ２つの対向した垂直面を形成する
側縁部６ａ，６ａを有して略Ｕ字形状に一対に設
けられた底部水平フレーム６と、各々が前記側縁
部に対応して延びる下縁部８ａを有するように垂
直に立つた金属片１８を含む一対の横フレーム
８，８と、前記横フレームの各々の後端部とそれ
に対応する前記底部水平フレームの各々の後端部
とに連結される２つの後方直立部材３ａ，３ｂ；
３ａ，３ｂと、該後方直立部材を結合するハンド
ル棒４と、を少なくとも含み、さらに、 前記パネルには、一対の対向する側縁部７ａを
設けて前記底部水平フレームに組み付けることが
できる底パネル７と、底縁部９ａおよび上縁部９
ｂを設けて前記横フレームと底部水平フレームの
それぞれに対応する側に組み合わせることができ
るようにした一対の横パネル９，９と、該一対の
横パネル９，９間の前側に配置される前パネル１
０と前記後方直立部材間に取付けられる後パネル
２８とを含むとともに、 前記前パネル１０の各垂直端部を隣接する前記
横パネル９，９の垂直端部に組合せて連結するよ
うにした第１組立手段と、前記前パネル１０の下
側水平端部に前記底パネル７の前端部を組合せて
連結するようにした第２組立手段をさらに含み、 前記金属フレームに各パネルを組み立てて結合
するため、少なくとも、前記底パネルの側縁部７
ａ，７ａに沿つて延設され、前記底部水平フレー
ムにはめ込む２つの底部パネル溝２１ａ，２１ａ
と、前記横パネルの底縁部９ａと上縁部９ｂに沿
つて延設され、それぞれ前記底部水平フレームと
横フレームにはめ込まれる横パネル溝２２，２３
とを各々底パネルおよび横パネルに備えているこ
とを特徴としている。

このカートは、前記底部水平フレーム６および
前記一対の横フレーム８を後方に拡げて設け、前
記底パネル７が前記底部水平フレームに沿つて前
方へ摺動できるとともに、前記一対の横パネルが
前記横フレームのそれぞれに沿つて前方へ摺動で
きるようにしたものが望ましく、また、 前記複数個のパネル７，９，１０の各々が格子
状に形成されているものが望ましい。

（作用） 本発明は上記構成により、バスケツトが複数の
プラスチツク製パネルで形成され、バスケツトを
形成する各プラスチツク製パネルが複数個の堅牢
な部材からなる金属フレームにそれぞれ支持され
て、衝撃力に対する抗力が大きくなり、しかも１
つのプラスチツク製パネルが衝撃力を受けても、
その衝撃力を金属フレームで抑制し他のプラスチ
ツク製パネルへ伝達させることを防止できるよう
になり衝撃力に対する影響力を最小限に抑えるこ
とができるようになり、また、１つのプラスチツ
ク製パネルが衝撃力を受けて破損した場合にも、
そのプラスチツク製パネルのみを新しいプラスチ
ツク製パネルに交換すれば良くなる。

さらにプラスチツク製パネルと金属フレームと
の組み付けには、パネル溝と各縁部との組み合せ
により各パネルの端部全体を強力に結合するとと
もに結合部に加えられる面圧を小さくできて、プ
ラスチツク製パネルが嵌め込みにより容易に組み
付けられるとともに加えられた衝撃力を大きな結
合部全体に分散させることができるようになり結
合部の破損を防止できるようになる。

（発明の効果） 以上のように本発明は、複数個のプラスチツク
製パネルと金属フレームを備え、バスケツトを各
パネルの縁部に設けた溝と金属フレームの縁部と
の結合等によつて組み立てる構成にしたことによ
り、 バスケツトを形成する各プラスチツク製パネル
が金属フレームにそれぞれ支持されて、衝撃力に
対する抗力が大きく、たとえ衝撃力を受けてもプ
ラスチツク製パネルを支持する金属フレームで抑
制できて破損を防止し、他のパネルへの伝達を防
止して衝撃力に対する影響力を最小限に抑えるこ
とができる。また、プラスチツク製パネルの１つ
が破損するような場合でもそのプラスチツク製パ
ネルのみ交換できるため容易に破損のないバスケ
ツトに修正でき、常に破損のない良好な状態のバ
スケツトを備えることができる。

プラスチツク製パネルの金属フレームへの結合
は、パネルに設けた溝と金属フレームの各縁部と
の嵌め込み等によりパネル端部全体を結合するこ
とができ、結合力が強くなるとともに結合部の面
圧を小さくすることができて、組立が容易にでき
るばかりでなく、外力を結合部全体に分散できて
外力に対する抵抗力を大きくし、結合部の破損を
防止できる。

また、プラスチツク製パネルの成形に必要な金
型は、バスケツト全体の成形用金型に比較して単
純な形状の小形の金型で良くなり、これに伴ない
射出成形機も相対的に小型になるとともに低圧の
射出成形ですむようになり、設備費が安価になる
とともに製造工程が簡略化して作業性が良くな
り、生産性が向上して、製造費が安くなり、プラ
スチツク製パネルに加えられる荷重を金属フレー
ムにより受けるため、プラスチツク製パネルに対
して特別な金属製補強材を必要とせずパネル構造
が単純になるばかりでなく、たとえ金属製補強材
を鋳込む場合でもパネルそのものが単純形状であ
るため製造工程を必要以上に複雑化しないですむ
という副次的効果もでて来る。

（実施例） 本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

本発明のカートは第１図に示すように４個の脚
車２を底部に備え、金属製の管又は棒で構成され
る底部プラツトホーム１でなる基枠により運搬可
能となつている。

この基枠上には強固に接続した一対の後方直立
部材３，３が取付けられる。各後方直立部材３は
直径又は横断面積の寸法が比較的大きい、曲げら
れたヘヤーピン状の金属線又は金属棒で作成す
る。これらの後方直立部材３の上端部は同時にカ
ート操作用ハンドル棒として作用するクロス部材
４によつて相互に接続されている。

第２図には、この後方直立部材３を含む堅牢な
金属製品で構成した金属フレームが示されてい
る。

金属フレームは底部プラツトホーム１上に取付
けられており、このフレーム構造により、移送用
バスケツトまたは容器５の側壁を構成する複数個
の成型プラスチツク材料製パネルを支承し、また
は支持するようになつている。

この金属フレームは、バスケツト５の底面を構
成する底パネル７を支持する底部水平フレーム６
と、バスケツト５の側壁面を構成する一対の横パ
ネル９，９を底部水平フレーム６の一部分ととも
に支持する横フレーム８，８と、この横フレーム
８の各々の後端部とそれに対応する底部水平フレ
ーム６の各々の後端部に溶接等により固定された
一対の後方直立部材３ａ，３ｂと、後方直立部材
間を上端部で連結するハンドル棒４によつて概略
構成されている。

底部水平フレーム６はアングル部材１１で構成
され、かつアングル部材１１の垂直面となる側縁
部６ａ，６ａは互いに対向している。また、第２
組立手段が金属フレームの一部を形成する前側水
平アングル部材１３を含む場合には、第２図に示
すように、底部水平フレーム６と前側水平アング
ル部材１３とを一体形成して金属フレームの底部
枠をＵ字状に構成する。 さらに、底部水平フレ
ーム６の後端部には後方直立部材３の一対の腕３
ａおよび３ｂの下端部が金属線又は金属棒１２を
挾んで溶接等により強固に固定されている。

この金属棒１２は側縁部６ａに沿い、腕３ａ，
３ｂを横切るように配置され側縁部６ａの上側部
分と腕３ａ，３ｂ間にすき間を形成している。こ
れにより金属フレームの後方より横パネル９を挿
入することができ、側縁部６ａが横パネル９の底
部側の横パネル溝２２にはまり込むようになる。
（第１０図参図） 底部水平フレーム６はまた底パネル７の係合を
可能にするため、アングル部材１１の水平面にお
いて水平に配列されている。そして底部水平フレ
ーム６への底パネル７の挿入をさまたげないよう
に一対の弓形金属線又は金属棒１６と共に水平ク
ロス部材１４，１５が効果的に配置され、底パネ
ル７の下側で支持プラツトホームを構成する。こ
のプラツトホームは基枠のプラツトホーム１と一
体構造部分を成す金属線、金属棒又は金属管で構
成された堅牢な弓１７の上腕により支承されてい
る。

金属フレームの一対の横フレーム８は、それぞ
れアングル部材１１の側縁部６ａに対し後端側に
徐々に間隔を拡げて延びる垂直に立つた平板金属
片１８でなり、底部水平フレームの側縁部６ａと
対向する下縁部８ａを有し、各金属片１８の後端
部において金属片１８と後方直立部材３の腕３
ａ，３ｂの間に金属棒又は金属線１２，１９を介
在させて溶接し固定する。

この構成により横パネル９は金属フレームの後
方から底部水平フレームの側縁部６ａと金属片１
８の下縁部８ａに支持されて挿入することができ
る。本実施例では横パネル９が金属片１８の上下
縁部分を被うように横パネルの上縁部９ｂを形成
しており、この上縁部９ｂに横パネル溝２３を設
けている。

さらに金属片１８は、第１組立手段が金属フレ
ームの一部を形成る垂直アングル部材を含む場合
には、その前端部において横フレーム８の前側を
構成する垂直アングル部材２０に溶接されてい
る。

第２図に示すように、各種のパネル７，９及び
１０はその機械的な強度を適当なレベルに維持
し、かつ、その重量を削減するため、適当な有孔
型式のものとすることが好ましい。各パネル７，
９及び１０は別々に射出成型される即ち単一要素
を構成するのが有利である。しかしながら、その
平坦な形状及びその比較的小形化された寸法のた
めに、これらのパネルは妥当な寸法を有する射出
成型プレスで大量生産することが出来る。とりわ
け、成型金型の設計が比較的簡単である。

底パネル７は一例として図面に示すように底部
水平フレーム６に合わせて挿入されるように台形
板状になつている。底パネル７の各側縁部７ａに
はアングル部材１１（第１０図参照）の対応する
水平面部に挿入される溝２１ａを各々設けてお
り、第２図に矢印F₁で示すように金属フレーム
の後方から底パネル７を底部水平フレーム６に挿
入される。このとき、アングル部材１１の各水平
面部に底パネル７の各溝２１ａがはまり込む。

また底パネル７の前方縁部には底パネル７がそ
の最終位置にある時アングル部材１３の水平面部
に受け入れられる溝２１ｂを設けている。

横パネル９は、このパネルを矢印F₂の方向か
ら各横フレーム８内へ挿入することによつて同様
の方法で取り付けられる。これらの横パネル９の
底縁部９ａにはアングル部材１１の側縁部６ａを
受け入れるように適合させた溝２２を設ける。同
じ横パネル９の上縁部は対応する横フレーム８の
金属片１８に対するすべり路を構成するよう適合
せる溝２３をその外面側に設ける。最後に、各横
パネル９の後縁部には、２枚のパネルがその最終
位置（第８図参照）にある場合に、関連した後部
直立体３の後側の腕３ｂの周りに合わせるに適し
た、係止用の内曲型又は折り込んだ棧部２４を設
ける。従つて、本組立体はその後端部において横
パネル９の堅牢性を保持するものである。

前パネル１０はその上縁部に沿つて、主要面の
１つに金属線２７を溶接することで堅牢にされた
金属片２６が摺動自在に係合するに適した溝２５
を設ける。この堅牢化又は補強化用の金属線２７
は、第１１図の部分断面図に明瞭に示してある如
く前記前パネル１０の上縁部の外側面から前記金
属線が突出することから、別の同様のカートを所
定のカート内に入れる際、別のカートに対する当
接部材としても作用することが出来る。

この前パネル１０は第２図の矢印F₃で示す如
く当該前パネル１０を下方へ滑らせることにより
所定位置に固定する。実際、この前パネル１０の
垂直縁部１０ａには各々垂直アングル部材２０の
関連ある面部が受入れられるように適合させた前
パネル溝を形成する。他方、前パネル１０の下方
水平縁部１０ｂには堅牢な支持体を構成するフレ
ームの対応する側部に各種のパネルを安全に固定
させる目的で当該パネルがその最終位置にある時
に金属フレームの前端部を形成する第２組立手段
に含まれる前側水平アングル部材１３の垂直面部
にはめ込まれて係合するように適合させた溝を設
ける。しかしながら、この固定方法は所望ならば
２〜３個の組立て用又は締付け用のリベツトを使
用することによつても良い。

他方、各種のパネル７，９及び１０はその接合
縁部に沿つた相手部材との組立用部材を構成す
る。この点は一方では底パネル７の場合及び横パ
ネル９の１つの横パネルの場合には第１０図に明
瞭に示されている。勿論、同様のことが底パネル
７及び前パネル１０の隣接縁部の間の接合部に適
用される。従つて、これらの各種パネルは連続性
を少しも壊さずに壁が組立てられるバスケツト又
は容器を構成する。

しかしながら、このバスケツトはその後端部
に、通常この型式のカートに提供される可動パネ
ル、フラツプ、シヤツター等の要素としての後パ
ネル２８を含むものとする。この後パネル２８は
相互に整合する多くのカート同志を重ね合わせる
際上縁を中心にして下部を上へ傾斜出来るように
その上縁部に沿つて蝶番式に設置する。

本発明のカートの基本設計が優秀なことによ
り、移送用バスケツト又はその容器はフレーム６
及び８を含む支持体に対して特に堅牢になつてい
る。しかしながら、本カートの重量は、全体的に
金属線で製作してあるけれどもこの種の特徴を有
する今日まで知られていたカートの重量より相当
軽く、さらにそのコストもその移送用バスケツト
の壁が成型プラスチツク・パネルで構成してある
ところから相当低減化される。他方、単一プラス
チツク成型物から成るバスケツトの代替物として
これらの成型プラスチツク・パネルを使用するこ
ともカートの製造が著しく容易になり且つ単純化
されるという利点になり、本発明に従つて得られ
るバスケツトは特にその内部に含まれる物品の可
視性を阻害せずに堅牢になつている。勿論所望な
らば、堅牢なパネル７，９及び１０を有孔パネル
と置換することが出来、とりわけ、これらのパネ
ルは任意の適当な且つ公知の方法、即ち射出成形
だけでなく押出し成形、圧延成形等によつて製造
することが出来る。

その上、前記バスケツトを構成するパネルを組
立てる装置および移送用バスケツトの金属フレー
ムは本発明の基本原理から逸脱せずに改変するこ
とが出来る。従つて、実施例の改変形態において
は垂直アングル部材２０は不要にすることができ
る。その方法は第１２図に示すように前パネル１
０と横パネル９のそれぞれが隣接する垂直縁部に
複数の補完的なナツクル３０を設けこれらを組合
せた後、複数のナツクルの貫通孔３０ａ内に組立
て棒３１を挿入して、蝶番装置を構成するように
する。

これにより前パネル１０と横パネル９，９間を
相互に連結できる。

また、前パネル１０の下側水平縁部と底パネル
７の前端部にも同様の複数のナツクルを設け、こ
れらを組合せて、そのナツクル内に挿入される別
の組立て棒とにより同様の連結手段を構成するこ
とができる。

最後に、その他多くの公知で且つ適当な連結手
段を本カートの輸送用バスケツトのパネル構造物
を成す各種のパネルの組立てに供することが出来
る。同様にして、バスケツトの金属フレームを本
発明の範囲から逸脱せずに異なつた様式で作成す
ることが出来る。

前掲の説明及び添附図面は特にセルフ・サービ
スの店を対象にしたカートについて主に示してい
るが、当技術の熟知者に容易に案出されるような
その他多くの適用例における各種物品の移送又は
製品の取扱いを対象とするカートの製造に同一の
一般的な構造及び原理を適合させることは本発明
の原理から逸脱しないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に従つて作成したカートの斜
視図、第２図は、本カートの移送用バスケツトの
各種構成要素の分解斜視図で、当該構成要素及び
カート・フレームの間の関係を示す、第３図は、
カートの部分的側面図、第４図は、カートの上方
から見た部分的な平面図、第５図は、カートにバ
スケツトを取り付けていない状態を示す第３図に
対応する側面図、第６図は、カートにバスケツト
を取り付けていない状態を示す第４図に対応する
側面図、第７図、第８図、第９図及び第１０図
は、第３図の−，−，−及び−
線における部分断面図、第１１図は、第４図のXI
−XI線における部分断面図。第１２図は前パネル
と横パネルとの結合方法を示す他の実施例の斜視
図である。 １……底部プラツトホーム、２……脚車、３…
…後部直立部材、３ａ……腕、３ｂ……腕、４…
…クロス部材（ハンドル棒）、５……移送用バス
ケツト、６……底部水平フレーム、７……底パネ
ル、７ａ……側縁部、８……横フレーム、９……
横パネル、９ａ……底縁部、１０……前パネル、
１０ａ……垂直縁部、１０ｂ……下方縁部、１１
……アングル部材、１２……金属線、１３……前
側アングル部材、１４……水平クロス部材、１５
……水平クロス部材、１６……金属線、１７……
弓、１８……金属片、１９……金属棒、２０……
垂直アングル部材、２１ａ，２１ｂ……溝、２２
……溝、２３……溝、２４……棧部、２５……
溝、２６……金属片、２７……金属線、２８……
後パネル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数個に分割成形したプラスチツク製パネル
   ７，９，１０，２８により形成した個別の物品を
   入れることができるバスケツト５と、該バスケツ
   トの形状を規定する複数個の堅牢な部材からなる
   金属フレームと、該フレームを支持し、物品を運
   搬可能にする基枠１，２とを備え、 該金属フレームは、アングル部材１１で構成さ
   れ、かつ垂直面を形成する側縁部６ａ，６ａを対
   向させた一対の底部水平フレーム６と、 各々が前記側縁部に対応して延びる下縁部８ａ
   を有するように垂直に立つた金属片１８を含む一
   対の横フレーム８，８と、前記横フレームの各々
   の後端部をそれに対応する前記底部水平フレーム
   の各々の後端部とに連結される２つの後方直立部
   材３ａ，３ｂ；３ａ，３ｂと、該後方直立部材を
   結合するハンドル棒４とを含むとともに前記パネ
   ルを支持してバスケツトの複数の壁部を定めるよ
   うになつており、 前記パネルには、一対の対向する側縁部７ａを
   設けて前記底部水平フレームに組み付けることが
   できる底パネル７と、底縁部９ａおよび上縁部９
   ｂを設けて前記横フレームと底部水平フレームの
   それぞれに対応する側に組み合わせることができ
   るようにした一対の横パネル９，９と、該一対の
   横パネル９，９間の前側に配置される前パネル１
   ０と、前記後方直立部材間に取付けられる後パネ
   ル２８とを含むとともに、 前記前パネル１０の各垂直縁部１０ａ，１０ａ
   を隣接する前記横パネル９，９の垂直縁部に組合
   せて連結するようにした第１組立手段と、前記前
   パネル１０の下側水平縁部１１ｂに前記底パネル
   ７の前端部を組合せて連結するようにした第２組
   立手段をさらに含み、 側縁部７ａ，７ａに沿つて延設され前記底部水
   平フレームにはめ込む２つの底部パネル溝２１
   ａ，２１ａと、前記横パネルの底縁部９ａと上縁
   部９ｂに沿つて延設され、それぞれ前記底部水平
   フレームと横フレームにはめ込まれる溝２２，２
   ３と、を各々底パネルおよび横パネルに備えて 個別の物品を入れるバスケツトを構成し前記物
   品を移送するためのカート。 ２ 第１組立手段は、金属フレームの一部を形成
   し、底部水平フレームに一体に取付けられるよう
   に一対の横フレームの各前端側から下方に延びる
   垂直アングル部材２０，２０を含み 前パネル１０が、前記垂直アングル部材の前端
   側で内方に向つて対向する一対の側縁部にはまり
   込むようにこの一対の側縁部の各々に沿つて延び
   る２つの前パネル溝を有することを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載のカート。 ３ 第２組立手段は、金属フレームの一部を形成
   する前側水平アングル部材１３を含み、 前パネル１０の下側水平縁部が前記前側水平ア
   ングル部材にはめ込まれる溝を備えていることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２項記載
   のカート。 ４ 後方直立部材は金属線１２，１９を介して底
   部水平フレームおよび横フレームに固定され、そ
   れぞれのフレームとの間に間隔を有しており、底
   部パネル溝２１ａ，２１ａと横パネル溝２２，２
   ３がそれぞれ前記両フレームの各側縁部に横方向
   よりはめ込み可能となつていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１または第２項記載のカート。 ５ 第１組立手段は、前パネル１０の垂直端部と
   横パネル９，９の垂直端部の各々に設けられた蝶
   番装置となる複数の補完的なナツクルと、これら
   を連結するために前記複数のナツクル内に係合す
   るようにした組立て棒とを備えてなることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載のカート。 ６ 第２組立手段は、前パネル１０の下側水平端
   部と底パネル７の前端部の各々に設けられた蝶番
   装置となる複数の補完的なナツクルと、それらを
   連結するために複数のナツクル内に係合するよう
   にした組立て棒とを備えてなることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項又は第５項に記載のカー
   ト。 ７ 前記底部水平フレーム６および前記一対の横
   フレーム８を後方に拡げて設け、前記底パネル７
   が前記底部水平フレームに沿つて前方へ摺動でき
   るとともに、前記一対の横パネルが前記横フレー
   ムのそれぞれに沿つて前方へ摺動できるようにし
   た特許請求の範囲第１項記載のカート。 ８ 前記複数個のパネル７，９，１０，２８の
   各々が格子状に形成されている特許請求の範囲第
   １項記載のカート。