JPS6341744Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフロアコンセント等の機器用はめ込み
コンセント、特に接地極刃挿入口を有する両面コ
ンセントの改良に関するものである。

近時、両面コンセントとして接地極刃挿入口を
有するものの需要が増加しているが、その差込口
は接地側刃挿入口、電圧側刃挿入口および接地極
刃挿入口が略三角形の頂角位置にそれぞれ配設さ
れているため２極配置の両面コンセントと同様に
対向する刃受同志をそれぞれコンセント内部で接
続した場合、接地側刃挿入口に対向する刃挿入口
が電圧側刃挿入口となり、一方の差込口の電圧側
と接地側とが逆の配置となり使用が事実上不能と
なる。

そこで機能的に両面を使用する手段として第１
図乃至第５図に示すように接地極刃挿入口を有す
る一対のコンセント１を差込口面２を互に外側方
向に向け、且つ接地極刃挿入口を上下方向に対称
に接合すると共にコンセント内部において両接地
極刃受３を互に接続し、両端に接地側刃受４およ
び電圧側刃受５をそれぞれ形成した接地側刃受端
子６および電圧側刃受端子７を内装した構成の両
面コンセントが考えられ、本出願人は先に出願し
た（実願昭56−156479号実公昭59−13749号公
報）。

しかしながら、かかる両面コンセントにあつて
は一対のコンセント１を接地極刃挿入口について
上下方向に対称に接合しているため、必然的に接
地側刃受端子６および電圧側刃受端子７はそれぞ
れ両端に形成した刃受が上下方向に位置が食い違
うため例えば第５図に示すような略〓形状に形成
しなければならず、しかもこれらの接地側刃受端
子６および電圧側刃受端子７はその両端部にそれ
ぞれ接地側刃受４および電圧側刃受５を形成しな
ければならず、通常接地側刃受端子６および電圧
側刃受端子７は内側方向に曲げ加工した内側部材
と外側部材とから構成されるため接地側刃受端子
６と電圧側刃受端子７とはその形状を互に対称に
形成することは可能であるが同一の形状とするこ
とができず、それぞれ別の部品として製作しなけ
ればならず、部品数の増加により製造価格が高く
なりまた部品管理にも労力を要することとなる。

本考案は斯る点に鑑みてなされたものであつ
て、接地側刃挿入口９、電圧側刃挿入口１０およ
び接地極刃挿入口１１をそれぞれの差込口に穿設
した一対のコンセントを差込口を互に外側方向に
向け、且つ接地極刃挿入口を上下方向に対称に接
合すると共にコンセント内部において両接地極刃
受を互に接続し、両端に接地側刃受および電圧側
刃受をそれぞれ形成した接地側刃受端子および電
圧側刃受端子を内装した両面コンセントにおい
て、接地側刃受の巾を差込口の両側の接地側刃挿
入口９内のいずれの刃受ともなる巾とし、且つ電
圧側刃受の巾を差込口の両側の電圧側刃挿入口１
０内のいずれの刃受ともなる巾とすると共に、こ
れらの刃受各々にプラグ刃と嵌合する突起を上下
方向に２個形成することにより、接地側端子と電
圧側刃受端子とを共通の部品として生産性および
部品管理性を向上させ、しかも機能的にも優れた
両面コンセントを提供するものである。

以下に本考案を図面に示す実施例に基づき詳細
に説明する。

なお、本考案における両面コンセントの外形は
上記した従来の実施例と略同一の構成で実施可能
であるため、本考案の説明に際しても第１図およ
び第２図を用い、また上記した従来の実施例と同
一構成部には同一符号を用いて説明する。

第１図、第２図、第６図および第７図は本考案
の一実施例を示すものであり、一対のコンセント
１をプラグ差込面２を互に外側方向に向けて、且
つ上下方向に対称にして他方の端面８において互
に接合して成り、プラグ差込面２には接地側刃挿
入口９、電圧側刃挿入口１０および接地極挿入口
１１が穿設され、接地側刃挿入口９に連続して内
方に上下方向に透孔１２が形成されている。そし
て接合させた一対のコンセント１の透孔１２によ
り形成された空間１３には両端に通常の刃受の略
２倍の巾を有する接地側刃受４を形成した接地側
刃受端子６が嵌装されており、また接地側刃受４
にはプラグ刃１４と嵌合する突起１５ａおよび１
５ｂが形成されている。同様に電圧側刃挿入口１
０に連続して内方に前記透孔１２と同様の透孔１
６が形成され、一対のコンセント１の透孔１６に
より形成された空間１７には前記接地側刃受端子
６と同一構成で両端を電圧側刃受５とした電圧側
刃受端子７が嵌装されている。また接地極挿入口
１１に連続して内方に透孔１８が形成され、一対
のコンセント１の透孔１８により形成された略〓
形状の空間１９には両端に接地極刃受３を付設し
た接続部２０が嵌装されている。なお２１および
２２はそれぞれ接地側刃受端子６および電圧側刃
受端子７の中央に穿設された透孔２３および２４
に嵌着した端子ネジであり、それぞれ接地側導線
および電圧側導線を接続するものであると共に接
地側刃受端子６および電圧側刃受端子７をそれぞ
れ２個の構成部材６ａならびに６ｂおよび７ａな
らびに７ｂをそれぞれ接合保持して構成する働き
をもたしている。一方２５は前記接続部２０の上
端部に当接させる位置において嵌装した端子ネジ
であり、接地線を接続するものである。

本考案である両面コンセントを組みたてるに
は、まず、一方のコンセント１の透孔１８に両端
に接地極刃受３を付設した接続部２０を端面８か
ら略半分を挿入し、ついでそれぞれ端子ネジ２１
および２２を用いて構成した接地側刃受端子６お
よび電圧側刃受端子７をコンセント１の透孔１２
および１６にそれぞれ挿入する。そして同一形状
の他方のコンセント１をプラグ差込口面２を左右
方向に互に外側方向に向けて、且つ接地極刃挿入
口を上下方向に対称に位置させた状態で接合し、
一方のコンセント１から略半分を突出させている
接続部２０、接地側刃受端子６および電圧側刃受
端子７はそれぞれ他方のコンセント１に穿設され
た透孔１８，１２および１６に挿入されることと
なる。このようにして組立てた両面コンセントは
枠材に嵌め込まれフロアコンセントなどとして使
用される。

本考案は上記のように構成されているため、接
地側刃受端子と電圧側刃受端子とを同一部品とし
て組立てることが可能であるため組立てが容易で
あり、また部品点数が少ないため、生産性が向上
し、価格が安く、部品管理にも労力を要さず、さ
らに接地側刃受および電圧側刃受の上下方向に一
対のプラグ刃と嵌合させる突起を形成したため保
持力が増強されしかも刃受がそれぞれプラグ刃を
嵌着するため使用中におけるプラグの接触状態が
安定するなど機能的にも優れている等の諸効果を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来ならびに本考案の両
面コンセントの外形を示すもので、第１図は正面
図、第２図ａは左側面図、第２図ｂは右側面図で
ある。そして第３図乃至第５図は従来の両面コン
セントの一実施例を示すもので第３図は第２図ａ
のＡ−Ａ線における縦断正面図、第４図は第３図
のＢ−Ｂ線における横断平面図および第５図は電
圧側刃受端子の一実施例を示す斜視図である。ま
た第６図および第７図は本考案の一実施例を示す
ものであり、第６図は第２図ａのＡ−Ａ線におけ
る縦断正面図、第７図は第６図のＣ−Ｃ線におけ
る横断平面図である。 １……コンセント、２……差込口面、３……接
地極刃受、４……接地側刃受、５……電圧側刃
受、６……接地側刃受端子、７……電圧側刃受端
子、８……端面、９……接地側刃挿入口、１０…
…電圧側刃挿入口、１１……接地極刃挿入口、１
２……透孔、１３……空間、１４……プラグ刃、
１５ａ，１５ｂ……突起、１６……透孔、１７…
…空間、１８……透孔、１９……空間、２０……
接続部、２１，２２……端子ネジ、２３，２４…
…透孔、２５……端子ネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 接地側刃挿入口９、電圧側刃挿入口１０および
   接地極刃挿入口１１をそれぞれの差込口に穿設し
   た一対のコンセントを、差込口を互に外側方向に
   向け、且つ接地極刃挿入口１１を上下方向に対称
   に接合すると共にコンセント内部において両接地
   極刃受を互に接続し、両端に接地側刃受および電
   圧側刃受をそれぞれ形成した接地側刃受端子およ
   び電圧側刃受端子を内装した両面コンセントにお
   いて、接地側刃受の巾を差込口の両側の接地側刃
   挿入口９内のいずれの刃受ともなる巾とし、且つ
   電圧側刃受の巾を差込口の両側の電圧側刃挿入口
   １０内のいずれの刃受ともなる巾とすると共にこ
   れらの刃受各々にプラグ刃と嵌合する突起を上下
   方向に２個形成したことを特徴とする両面コンセ
   ント。