JPS6031187Y2 - タブ接続器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は接続器に係り、更に詳述すれば双子形のタブ
およびタブリセプタクルをもって樹皮した接続器に関す
るものである。

一般に接続器はタブとりセプタクル部分が一体となった
差込み形式の電気接続子を用いており、タブ側とりセプ
タクル側とではその用途により板厚に差があることが必
要で、やむをえずタブ側の強度を得るために折曲げたり
しているが製造が面倒で工数がかかり、更にこれをハウ
ジング内に収容固定する場合も取扱いが悪い等の欠点が
あった。

この考案は上述した欠点を除去することを目的とするも
ので、反対向きに対峙する第１タブ接着部と、第２タブ
接着部とを両側の第１弯曲部とを介して連接した双子形
のタブリセプタクルを弾力性導電板で形成し、また第１
タブ接片を第２タブ接片に対し直角に曲げ、かつ下端に
直角に曲げた係止片を備えたタブ接栓及び該接栓の複数
個を連接したタブ接栓組を弾力性導電板で形成し、そし
て前記タブリセプタクルを可撓性ハウジング内の所定凹
部に挿入弾着し、かつ前記タブ接栓及び（又は）タブ接
栓組の第１タブ接片を前記ハウジングに挿着したタブリ
セプタクルの第２タブ接着部に挿入接着すると共に、該
ハウジング内に設けた係止鉤に前記係止片を係止させた
ことを特徴とするタブ接続器を提供するものである。

以下この考案を図に示す一実施例について詳述する。

第１図は双子形のタブリセプタクルの展開図で銅、燐青
銅などの弾性金属薄板をプレス打抜きにより方形の素材
１の両長手側縁に一対づつの弧状の面取り部２ａ、２ｂ
と案内突片３ａ、３ｂとをそれぞれ形成し、前記素材１
の略中夫にスリット４ａ〜４ｃを設け、前記した面取り
部２ａ、２ｂが彎曲部分の外側に位置するようにこの部
分をもって第１および第２の彎曲部形成域５ａ、５ｂを
、スリット４ａ、４ｃを形成した部分を第１および第２
のタブ挟着部形成域６ａ、６ｂをそれぞれ形成したもの
である。

このタブ挟着部形成垣６ｂを第２の彎曲部形成域５ｂを
彎曲させることにより、第２図に示すように、双子形の
タブリセプタクル９は、前記第１のタブ挟着部形成域６
ａを所定の間隔（タブ端子の厚さよりも若干中）を隔て
て対峙せしめ、第２のタブ挟着部形成域６ａの他端縁に
第１の彎曲部形成域５ａを彎曲させその外側縁を臨ませ
、さらに、相対峙する案内突片３ａｔ３ｂをそれぞれ外
側に彎曲させてスリット形成部分を中心に上下に第１お
よび第２のタブ挟着部７ａ、７ｂと両側に第１およ第２
の彎曲部８ａ、８ｂをそれぞれ形成せしめたものである
。

前記した双子形のタブリセプタクル９と接合せしめる双
子形のタブ接栓組１０は、第３図に示すように銅、燐青
銅などの弾性金属薄板をプレス打抜きにより方形の素材
１１の一縁からの切込み溝１２ａ〜１２ｃと、他線から
の切込み溝１３ａ〜１３ｃを設け、両溝間に形成された
連結片ｉ４ａ〜１４ｃをもって第１のタブ接片１５ａ〜
１５ｄを形成し下方に延在させた係止片１６ａ〜１６ｄ
と、第２のタブ接片１７ａ〜１７ｄをそれぞれ形成せし
めたあと、第４図に示すように連結片１４ａ〜１４ｃの
上部から係止片１６ａ〜１６ｄと第１のタブ接片１５ａ
〜１５ｄを９０度ねじ曲げ、更に前記した係止片１６ａ
〜１６ｄを第１のタブ接片１５ａ〜１５ｄに対し直角に
折曲げることにより形成せしめたものである。

第５図は前述した双子形のタブ接栓組１０の一つをもっ
て構成した双子形の単位構成のタブ接栓２０で、各部の
構成はタブ接栓組と同様である。

第６図はこれら双子形のタブリセプタクル９と、双子形
のタブ接栓組１０および単位構成の双子形タブ接栓２０
を取付ける可撓性合成樹脂製のハウジング２１で、一端
が開口した箱体２２の端板２３の一側面には被接続部品
の一部が挿入し得る凹部２４ａ〜２４ｄを形成し、この
凹部内には前記部品に取付けた接片を挿入し得るように
接片挿入孔２５ａ〜２５ｄが明けられ、前記端板の他面
側で前記接片挿入孔２５ａ〜２５ｄの両側には一対づつ
の双子形のタブリセプタクル９とタブ接片組１０を挟着
する挟着片２６ ａ、 ２６ ｂ〜２９ａ、２９ｂが空
胴部３０内に突出し、前記挟着片中２６ｂ〜２９ｂには
その端部内側に係止片１６が係止水平面３１を有する係
止鉤３２が形成され、これら構成は第１１図に示すよう
に隔板３３を中心に左右に対称的に形成されている。

以上はこの考案の接続器を構成する各部品の構成を示し
たが、以下この各部品をもって車載用ヒユーズ接続器Ａ
を構成する組立順序について説明する。

まず、第７図に示すように双子形のタブリセプタクル９
をその一方の案内突片３ａが接片挿入孔２５ａ〜２５ｄ
内に突入するように一対の挟着片２６ａ、２６ｂ〜２９
ａ、２９ｂ間に合計８個挿着する。

次に第８図に示すように、４個のタブリセプタクルに連
結片１４ａ〜１４ｃで４個のタブ接片１７ａ〜１７ｄを
連結したタブ接栓組１０を、第１のタブ接片１５ａ〜１
５ｄがタブリセプタクル９に挿着し、係止片１６ａ〜１
６ｄが第１０図に示すように鉤３２の水平面３１上に係
止するよう挟着片の弾性を利用して取付ける。

これとは別に隔板３３を中心に対称的に構成されている
他方側にも同様に４個のタブリセプタクル９を挿着し、
こちらは４個のタブ接栓２０を第１１図に示すように前
記したと同様ただ１個づつ挿着固定する。

これによりハウジング２１には第１２図に示すようにｍ
個のタブリセプタクルと１個のタブ接栓組と４個のタブ
接栓が何の取付具も用いず、挿着され、鉤３２によりこ
れらは抜脱し得なくなっている。

尚図中３４ａ、３４ｂはハウジング２１の外側に設けた
係止枠で、蓋３５の係止爪および雌形接続器３６を構成
するハウジング３７の外側に設けられている係止爪が係
止し得るようになっている。

この接続器Ａには第１０図乃至第１２図に示すようにタ
ブリセプタクル９にミニヒユーズ２８の接片２９ ａ、
２９ ｂが接続され、タブ接栓組１０、タブ接栓２
０にはハウジング２１の空胴部３０内に挿入される雌形
接続器Ｂが接続される。

尚第１２図に示すようにハウジング２１に５個づつ凹部
と接片挿入孔、挟着片組を設け、タブリセプタクルのみ
１嘲挿着し、４個連結したタブ接栓組と４個のタブ接栓
とで、予備ミニヒユーズ２８ａを挿着し得るように構成
してもよい。

以上述べたようにこの考案は反対向きに対峙する第１タ
ブ接着部７ａと、第２タブ接着部７ｂとを両側の第１彎
曲部８ａと第２彎曲部８ｂとを介して連接した双子形の
タブリセプタクル９を弾力性導電板で形成し、また第１
タブ接片１５を第２タブ接片１７に対し直角に曲げ、か
つ下端に直角に曲げた係止片１６を備えたタブ接栓２０
及び該接栓の複数個を連接したタブ接栓紙１０を弾力性
導電板で形威し、そして前記タブリセプタクル９を可撓
性ハウジング２１内の所定凹部に挿入弾着し、かつ前記
タブ接栓２０及び（又は）タブ接栓紙１０の第１タブ接
片１５を前記ハウジングに挿着したタブリセプタクルの
第２タブ接着部７ｂに挿入接着すると共に、該ノ＼ウジ
ング内に設けた係止鉤３２に前記係止片１６を係止させ
たので、タブリセプタクル、タブを個々に作り得るため
に加工が容易で、またハウジング内への挿着が取付具を
要せずに容易かつ頗る強固であり、しかもタブリセプタ
クルとタブは別材料で作り得るため材料の寸法取りもよ
く、安価に構威し得る等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの考案の一実施例を示すもので、第１図
はタブリセプタクルの展開図、第２図はタブリセプタク
ルとして成形後の斜視図、第３図はタブ接栓紙の展−図
、第４図はタブ接栓紙として成形後の斜視図、第５図は
タブ接栓の斜視図、第６図はハウジングの縦断面図、第
７図乃至第９図はいずれも接続器としての組立説明図、
第１０図、第１１図はいずれもこの接続器にミニヒユー
ズを取付けた状態の縦断面図、第１２図は接続器とこの
接続器に接続するミニヒユーズ接栓の分解斜視図である
。 ９・・・・・・タブリセプタクル、１０・・・・・・タ
ブ接栓紙、２０・・・・・・タブ接栓、２１・・・・・
・ハウジング、２５ａ〜２５ｄ・・・・・・接片挿入孔
、２６ａ、２６ｂ〜２９ａ、２９ｂ・・・・・・挟着片
、３０・・・・・・空胴部、３２・・・・・・係止鉤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 反対向きに対峙する第１タブ接着部７ａと、第２タブ接
   着部７ｂとを両側の第１弯曲部８ａと第２弯曲部８ｂと
   を介して連接した双子形のタブリセプタクル９を弾力性
   導電板で形成し、また第１タブ接片１５を第２タブ接片
   １７に対し直角に曲げ、かつ下端に直角に曲げた係止片
   １６を備えたタブ接栓２０及び該接栓の複数個を連接し
   たタブ接栓組１０を弾力性導電板で形成し、そして前記
   タブリセプタクル９を可視性ハウジング２１内の所定凹
   部に挿入弾着し、かつ前記タブ接栓２０及び（又は）タ
   ブ接栓組１０の第１タブ接片１５を前記ハウジングに挿
   着したタブリセプタクルの第２タブ接着部７ｂに挿入接
   着すると共に、該ハウジング内に設けた係止鉤３２に係
   止片１６を係止させたことを特徴とするタブ接続器。