JPS607012Y2 - 電線相互接続用の端子ブロック - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電線相互接続用の端子ブロックに関する。

本願出願人の米国特許第２９０９７５６号には、電線接
続用のモジュール端子ブロックであって、ウェブにより
離隔して対向関係に互いに接続された少くとも１対の仕
切壁と、該ウェブに装架された電気端子と、少くとも２
本の電線を相互に接続するための手段とを含み、前記電
気端子が、第一の電線を受承する一対の電線挾み爪を供
する溝孔を有する第一の電気接触子部分と、該第−の電
気接触子部分に接続するとともに第二の電線に電気的に
接続される第二の電気接触子部分とから戒り、さらに前
記仕切壁の横方向に延在して、前記第一の電気接触子部
分に接続された電線に歪緩和を供する弾性の電線係合フ
ランジを含む電線相互接続用の端子ブロックが開示され
ている。

この公知の端子ブロックにおいては、端子は電線または
あらかじめ電線に接続されたおす電気端子を受承するた
めの孔を設けた金属板の形式を有する。

本考案が解決しようとしている問題は、端子に電線が容
易に接続でき、かつ振動あるいは電線に働く張力によっ
て端子から電線が離脱しないことを確実にすることであ
る。

本考案によれば、本欄第２節に記載した米国特許に開示
のモジュール端子ブロックにおいて、前記第一の電気接
触子部分がスリーブの形式から戒り、該スリーブの周壁
に前記溝孔が軸線方向に形成されるとともに該溝孔に少
くとも１個の横方向溝孔が交差して別の１対の電線挾み
爪を供腰前記スリーブの一端がループによって前記第二
の電気接触子部分に接続され、前記ループが前記第一の
電線に対する電線端停止部材の役割を果すとともに前記
第一の電線の端部分を該第−の電線の軸線に対し横方向
にかつ前記軸線方向溝孔中に案内し、前記フランジが対
向する前記仕切壁からそれぞれ突出する１対のものから
戒り、これらが互いに収束して該フランジ間に前記第一
電線を受承することを特徴とする端子ブロックが与えら
れる。

本考案が解決しようとする今一つの問題は、パネル等の
支持体に固定された本考案の端子ブロックに本考案によ
る別の端子ブロックを組立てなければならないような場
合においても本考案による複数個の端子ブロックを脱着
可能に機械的に接続してモジュール組立体を提供しうろ
ことである。

これを可能にするため、一方の端部仕切壁にウェブより
遠方側の壁縁に沿って突出した釣行外部フランジを設け
、そのウェブ付近でその仕切壁から突出した外部ラッチ
部材を設け、反対端の仕切壁にはウェブから遠方側の縁
沿いに上記のフランジと嵌合可能な形の凹所を設け、こ
の反対端仕切壁はウェブ付近でラッチ部材に対向しかつ
これと嵌合可能な凹所を設けるようにしてもよい。

次に、本考案を実施例について図面を参照して説明する
。

第１図に示すように、細長いモジュール端子ブロック１
は、パネル６に装架され、かつ複数個の電気端子４を受
承する基板２を有する。

第１図乃至第６図に詳細に示すように、硬いが弾性の絶
縁材料から一体的に形成された基板２はフロア８を含有
し、該フロア８から厚い連続的なウェブ１２により相互
に連結された複数個の仕切壁１０が起立し、ウェブ１２
の上面は水平プラットホーム１４を提供する。

ブロック１の両端部においてそれぞれ対をなす壁の間を
除いて各隣接壁１０対の間においてウェブ１２には、プ
ラットホーム１４に通じる端ぐり１８付きの下向きに先
細の円形断面の凹所１６が形成される（第４図参照）。

各々の凹所１６の両側には浅い狭隘な、かつ長方形断面
の端子ロック溝２０があって、これらの溝はそれぞれの
壁１０に非常に近接している。

第２図および第６図に最もよく示されるように、各々の
ウェブ１２は、隣り合う仕切壁１０にまたがる内部鉛直
側壁２２を有する。

これらの仕切壁にはまた、前記側壁２２から離隔して、
フレア付き開口２８を有する中央の鉛直溝２６により分
離された弾性的な１対の電線歪緩和フランジ２４が付設
されている。

フランジ２４はブロック１の内側に向けて少し収束する
。

各々の壁２２は関連の１対の壁１０、フロア８、および
フランジ２４と協働して、フロア８より遠方端に開かれ
た空所２５を郭成する。

第２図、第５図、および第６図に示されるように、各空
所２５内のフロア８中には長方形の端子ロック凹所３０
が壁２２に隣接しかつ該壁沿いに伸びるように設けられ
ている。

ブロック１の端部における壁１０の各対にはそれぞれ１
対のウェブ８６がまたがり、これら１対の壁１０間の基
板２に孔８４が形成されて、第８図に示すようにブロッ
ク１をパネル２に固定するための装架ねじ８５を受承す
る。

第１図および第７図乃至第１０図に示すように、一枚の
金属ストリップから型打成形された各々の端子４は開口
端付き円形断面の円形スリーブ状の、かつ軸線方向に開
口した溝孔３４付きの電気接触子部分３２を含む。

溝孔３４の側部は溝孔３４に交わる周上の横方向溝孔３
６が有ることによって２対の電線挾み爪を構成する。

第１図に見られるように部分３２はその下端に垂下した
タブ３８を有する。

タブ３８は第１０図に最もよく見られるように鳩尾形を
しており、タブ３８が対応の凹所３０中に圧入されてい
るとき凹所３０の壁に食込む１対の反対向きくさび歯４
０を有する。

各々の端子はさらに、ループ４８によって部分３２に接
続された、かつ、タブ３８と同様の形状をした１対の鳩
尾形タブ４４を有した平担な装架板部分４２を含む。

これらのタブ４４は第９図に示すように、タブ４４が対
応の溝孔２０に圧入されているときその壁中に食込みう
る１対の反対向くさび磁歯４６を有する。

部分４２は中央にねじ６２を受承するための、垂下壁を
設えた円形の開口５４を有する。

タブ３８を対応の溝孔３０中に、かつタブ４４を関連の
凹所２０中に、圧入することによって、第７図および第
８図から明白なようにブロック１の任意の空所内に端子
４を固定しうる。

端子４をこのようにブロック１に装架したときは、第８
図に示すように、開口５４の垂下壁は対応の端ぐり１８
内に受承される。

電線５６はリング形舌片である電気端子６０が接続され
ていて、第８図にも示したように、ねじ６２を対応の凹
所１６中に締めることによってこれを部分４２に電気的
に接続することができる。

第７図から明らかなように、端子４の溝孔３４中に１対
の絶縁電線５０．５２の端部分を電線５０．５２の横方
向に挿入することによって、これら電線を電気的に端子
４に接続することができる。

すなわち、溝孔３４の縁が電線の絶縁体を突抜け、溝孔
３４の壁間に確実に、かつ弾力的に挾まれた電線の金属
心線と電導的接触をする。

電線端部分はそれぞれ、溝孔３４の縁が構成する２対の
爪のうち１対間に配置される。

電線を軸線方向に後退されるとそれを挾んでいる壁３４
はさらにしっかりと電線の金属心線を挾むように収束す
る。

また第７図から明らかなように、ループ４８は電線端止
めの役割および溝孔３４中に電線端部分を案内するため
の案内装置の役割を果す。

第７図に示すように、フランジ２４はそれらの間に挿入
された電線を弾力的に挾み、電線の歪を緩和する。

第１１図に示すように、ただ１対の側壁１０を設えたモ
ジュール端子ブロック２Ａにも端子４を装架しうる。

これらの側壁１０間のブロック２Ａ部品はブロック２に
関して上述したものと同一である。

第１３図によると、ブロック２Ａは、装架板部分４２′
が、電線７０に圧着されたクリップ端子６８に嵌合する
タブ６４を具えている点を別にすれば端子４と同様な端
子４Ａを受承する。

端子４Ａを端子４の代わりにブロック２にもちろん使用
することができる。

第１２図に示すように、モジュール端子ブロック２Ｂに
おける受承用端子４Ｂは、上述したものと同一の２個の
接触子部分３２を含み、該接触子部分は電線停止部材お
よび上述したようにループ４８に対する案内装置の役割
を果すループ４８′により、平行かつ背合せ状にタブ３
８から遠方側の端部が接続される。

端子ブロック２Ｂの上述の部品と同一のものは同一の番
号を付されている。

しかしながら、モジュール２Ｂにおいては、壁１０は１
個の薄い中央の鉛直なウェブ１２′により相互に接続さ
れる。

該ウェブ１２′は、端子４Ｂがブロック２Ｂ中に配置さ
れてウェブ１２′に装架されるとき、端子４Ｂの２個の
接触子部分３２間に延入し、各々の該部品３２のタブ３
８はブロック２Ｂのフロア８内の適当な凹所（図示して
ない）中に圧入されて、第１０図を参照して上に述べた
ような方法でこれらの凹所に保持される。

第１図に示すように、ブロック２はその一方の端部の壁
１０の頂部に外部的な細長いＬ字形断面の釣行フランジ
７２を有し、釣行フランジ７２は１対の同一形状の外側
ラッチ部材７４に向けて開口する凹部７３を具える。

ラッチ部材７４は端部の壁部１０の下部から突出し、い
ずれもその壁に面した肩部７６を提供する。

ブロック２の反対端の壁１０の頂部縁にはフランジ７２
と嵌合可能な形のノツチ７８が形成されている。

この壁１０には下向き凹所８０（複数）（第１４図）が
形成されており、凹所８０はラッチ部材７４に対向する
とともに凹所８０の後壁８０′に面した肩部８２を有す
る。

第１１図乃至第１３図に示すように、ブロック２，２Ａ
には一つの壁１０に同様なフランジ７２およびラッチ部
材７４が設けられており、他方の壁１０に同様なノツチ
７８および凹所８０が設けられており、これらのフラン
ジ、ラッチ部材、ノツチ、および凹所は、ブロック２の
場合におけるように相対的にかつ効果的に配置される。

第１４図および第１５図に示すように、たとえばブロッ
ク２Ａは以下のようにして脱着可能にブロック２に接続
することができる。

すなわち、ブロック２及び２Ａを互いに約３０°の角度
にしてブロック２Ａをブロック２の凹所７２の底部に鉤
止めし、ブロック２Ａのラッチ部材７４がブロック２の
凹所８０に入ることによって、ラッチ部材７４の肩部７
６を凹所８０の肩部８２の後方に係合させるように、両
ブロックを第１５図のように相対的に駆動させることに
よって接続することができる。

このとき、凹所７３の底部はフランジ７２の凹所７３内
に完全に受承される。

ブロック２，２Ａ、２Ｂのいずれも互いに任意の組合せ
で相互に接続可能であり、また第１４図および第１５図
に示すように接続すべき２個のブロック２Ａのうち一方
をパネル６等の支持体に固定させるときでも互いに接続
可能である。

上述のブロックは、いろいろに変更可能であり、たとえ
ば、端子の部分３２は１個以上の横方向溝孔３６を持ち
うるし、ブロック２のウェブ８６はたとえばウェブ１２
によって代替しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は電気端子を含む本考案の第一実施例のモジュー
ル端子ブロックの拡大分解斜視図、第２図は端子を含ん
でいない前記ブロックの基板部分の拡大破裁平面図、第
３図は第２図の拡大後部立面図、第４図は第２図の線Ｉ
Ｖ−ＩＶによる断面図、第５図は第２図の線■−■によ
る断面図、第６図は第２図の線ＶＩ−ＶＩによる断面図
、第７図は電線が動作位置に接続されたブロック端子を
示す、第６図と同様の図面、第８図は動作位置にあるブ
ロック端子を示す第４図と同様な図面、第９図は第８図
の線ＩＸ−ＩＸによる拡大断面図、第１０図は第７図の
線Ｘ−Ｘによる拡大断面図、第１１図は本考案の第二実
施例のモジュール端子ブロック及び電気端子の分解斜視
図、第１２図は本考案の第三実施例の端子ブロック及び
電気端子の分解斜視図、第１３図は変更端子を示す、第
１１図と同様な図面、第１４図および第１５図はモジュ
ール端子ブロックを相互接続する各段階を示す拡大立面
図である。 ２．２Ａ、２Ｂ・・・・・・端子ブロック、４，４Ａ。 ４Ｂ・・・・・・電気端子、１０・・・・・・仕切壁、
１２，１２′・・・・・・ウェブ、２４・・・・・・フ
ランジ、３２，４２；３２，３２；３２，４２’・・・
・・・電線を接続する手段（電気接触子部分）、３４・
・・・・・軸線方向溝孔、３６・・・・・・横方向溝孔
、４８・・・・・・ループ、５０、５２．５６・・・・
・・電線。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ウェブ１２又は１２′により離隔して対向関係に互
   に接続された少くとも１対の仕切壁１０と、該ウェブ１
   ２又は１２′に装架された電気端子４，４Ａ又は４Ｂ、
   少くとも２本の電線５０．５２．５６を相互に接続する
   ための手段３２．４２又は３２．３２又は３２．４２’
   とを含み、前記電気端子４，４Ａ又は４Ｂが、第一の電
   線を受承する１対の電線挾み爪を供する溝孔３４を有す
   る第一の電気接触子部分３２と、該第−の電気接触子部
   分に接続するとともに第二の電線に電気的に接続される
   第二の電気接触子部分３２．４２又は４２′とから戊り
   、さらに前記仕切壁１０の横方向に延在して、前記第一
   の電気接触子部分に接続された電線に歪緩和を供する弾
   性の電線係合フランジ２４を含む電線相互接続用の端子
   ブロック２，２Ａ又は２Ｂにおいて、 前記第一の電気接触子部分３２がスリーブの形式から戒
   り、該スリーブの周壁に前記溝孔３４が軸線方向に形成
   されるとともに該溝孔に少くとも１個の横方向溝孔３６
   が交差して別の１対の電線挾み爪を供し、前記スリーブ
   の一端がループ４８によって前記第二の電気接触子部分
   に接続され、前記ループが前記第一の電線に対する電線
   端停止部材の役割を果すとともに前記第一の電線の端部
   分を該第−の電線の軸線に対して横方向にかつ前記軸線
   方向溝孔３４中に案内し、前記フランジ２４が対向する
   前記仕切壁１０からそれぞれ突出する１対のものから威
   り、これらが互いに収束して該フランジ間に前記第一電
   線を受承することを特徴とする電線相互接続用端子ブロ
   ック。 ２ 実用新案登録請求の範囲第１項に記載の端子ブロッ
   クにおいて、一方の端部仕切壁１０は該仕切壁の、前記
   ウェブ１２又は１２′から遠方側の端縁に沿って伸びた
   釣行外部フランジ７２と、該ウェブ１２又は１２′付近
   に前記一方の端部仕切壁１０から突出した外部ラッチ部
   材７４とを有し、他方の端部仕切壁１０は、該仕切壁の
   、前記ウェブ１２又は１２′から遠方側の端縁に沿って
   、前記外部フランジ７２と相補的な凹所７８と、該ウェ
   ブ１２又は１２′付近に前記外部ラッチ部材７４に対向
   しかつ該外部うッチ部材７４と相補的な凹所８０とを有
   することを特徴とする端子ブロック。 ３ 実用新案登録請求の範囲第１項または第２項に記載
   の端子ブロックにおいて、前記ウェブ１２は、各々が前
   記仕切壁１０の一つに隣接する１対の溝孔２０を有し、
   各溝孔は前記第二の接触子部分を構成する板部分４２又
   は４２′の片側上のタブ４４を受承し、各タブはそれぞ
   れ該溝孔２０の壁に食込む歯４６を有し、前記第一の接
   触子部分３２は前記ウェブ１２の内部側壁２２と、前記
   仕切壁１０と、前記フランジ２４と、前記ウェブ１２に
   接続するフロア８とによって郭成された空所２５内に受
   承され、該フロア８は該側壁２２に隣接する凹所３０を
   有し、該凹所３０は前記スリーブの一端から突出すると
   ともに該凹所３０の壁に食込む歯４０を有する別のタブ
   ３８を受承することを特徴とする端子ブロック。 ４ 実用新案登録請求の範囲第３項に記載の端子ブロッ
   クにおいて、前記板部分４２又は４２′は、前記ウェブ
   １２内にある円形断面凹所１６の端ぐり中に突出する垂
   下壁を具えた中央開口５４を有するとともに該中央開口
   ５４と前記ウェブ１２内の前記円形断面凹所１６とを貫
   通するねじ６２によって該ウェブ１２に固定されている
   ことを特徴とする端子ブロック。 ５ 実用新案登録請求の範囲第１項または第２項に記載
   の端子ブロックにおいて、前記ウェブは前記仕切壁１０
   の中央に縦方向に配置された鉛直壁の形状を有し、前記
   第一および第二の接触子部分３２は同形であり、かつ該
   鉛直壁状ウェブ１２′の両側に配置されており、前記ル
   ープ４８は該鉛直壁状ウェブ１２′の縦方向自由端縁の
   周りに沿い、前記１対の前記収束的弾性フランジ２４は
   該鉛直壁状ウェブ１２′の片側にある対向仕切壁１０に
   実質的にまたがり、別の収束的弾性フランジ２４の対が
   前記鉛直壁状ウェブ１２の反対側にある対向仕切壁１０
   に実質的にまたがり、前記接触子部分３２はそれぞれ該
   鉛直壁状ウェブ１２′と前記フランジ２４の一方の対と
   の間に配置されていることを特徴とする端子ブロック。