JPS5913749Y2 - 接地極付両面コンセント - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば床面に突出して配設され２方向からプラ
グを差込むことができるフロアコンセント等に使用され
る接地極付両面コンセントに関するものである。

従来、フロアコンセント等の機器用はめ込コンセントと
して２極コンセントをそれぞれ外側方向に向けて配設し
た両面コンセントが用いられており、また、近来特に接
地形の差込口を有するものが望まれている。

しかしながら、接地形の差込口は接地側刃挿入口、電圧
側刃挿入口および接地極が略三角形の頂角位置にそれぞ
れ配設されたものであり、２極配設の両目コンセントと
同様に対向する電圧側刃受、接地側刃受および接地極刃
受同志をそれぞれコンセント内部で接続した場合、対向
する差込口の接地側刃挿入口と電圧側刃挿入口との形成
位置が逆となり、一方の差込口の使用が事実上不能とな
る虞れが生じる。

そこでコンセント内で接地側刃受と電圧側刃受とを互に
交叉させて接続させることが要求されるが、特に接地形
のコンセントにあっては中央位置に接地極が存在するた
め構造が複雑となり製造組立てが困難であり、多量生産
に適さない。

本考案は斯る点に鑑みてなされたものであり、接地形の
差込口を有する一対のコンセント本体を差込口を互に外
側方向に向け、かつ上下方向に対称にして接合して成る
両面コンセント本体と、このコンセント本体内部におい
て互に対向して接地側刃受および電圧側刃受をそれぞれ
上記コンセント本体内に嵌挿すると共に上記コンセント
本体内の前記接地側刃受と電圧側刃受との中間位置を通
過するように形成した透孔に、両端に接地極刃受を形成
した接続部を嵌装したことにより、構造が簡単で製造組
立てが容易な、かつ安価に多量生産ができ、しかも両面
の差込口の接地側刃受と電圧側刃受が正常位置に配設さ
れた接地形の差込口を有する接地極付両面コンセントを
提供するものである。

以下に本考案である接地極付両面コンセントを図面に示
す実施例について詳細に説明する。

１は一方端面に電圧側刃挿入口２、接地側刃挿入口３お
よび接地極刃挿入口４を穿設したプラグ差込口５を形成
した合成樹脂製のコンセント本体であり、該コンセント
本体１の２個を該プラグ差込面５を互に外側方向に向け
て、かつ上下方向に対称にして他方の端面６において互
に接合して両面コンセント本体が形成される。

コンセント本体１には第７図ないし第９図に示す如く前
記電圧側刃挿入口２および接地側刃挿入口３に連続して
透孔７および８が穿設され、さらに上述の如く接合した
際第３図に示す如く接地極刃挿入口４に連続して正面が
略丁形状で側面が略丁形状となり、上記透孔７と８との
中間位置を通過する透孔９が形成されている。

また、透孔７および８内の上下壁体にはそれぞれ溝３１
ａ、３１ｂおよび溝３２ ａ 、３２ ｂ カ形成され
ている。

なお、第７図においてハツチングであられした部分は接
合端面６を示す。

そして、接合させた２つのコンセント本体１の透孔７に
より形成された空間１０には第５図に示すように正面が
全体格を形状の構成部材１１ ａと該構成部材１１ ａ
と略同形で中央部付近を上下方向に膨出させて上下端縁
に複数個の小尖部１２を突設した構成片１１ ｂとを中
央で接続して第６図に示すように下側に折曲して、両端
に電在側刃受１３を一体に形成するように構成された電
圧側刃受端子１４が嵌挿されている。

同じく２つのコンセント本体１の透孔８により形成され
た空間１５には両端に接地側刃受１６を一体に形成した
前記電圧側刃受端子１４と折曲方向のみが異なる形状の
接地側刃受端子１７が嵌挿されている。

また第３図および第４図に示す如く２つのコンセント本
体１の透孔９により形成された正面が丁形状の空間２０
には第１０図に示す如き両端に接地極刃受２１を付設し
た正面路丁形状の接続部２２が嵌挿されている。

なお、図面中２３および２４はそれぞれ電圧側刃受端子
１４および接地側刃受端子１７の中央に穿設された透孔
２５および２６にワッシャ２７．２８を介してコンセン
ト本体１を挿通して嵌着した端子ネジであり、該端子ネ
ジ２３および２４に電圧側導線および接地側導線を接続
するものであり、２９は接続部２２の上端に当接させる
位置においてコンセント本体１に嵌装した接地端子３０
に嵌着させた端子ネジであり、接地線を接続するもので
ある。

本考案である接地極付両面コンセントを組立てるには、
第１１図に示す如く、まず、一方のコンセント本体１の
透孔９に両端に接地極刃受２１を一体に形成した接続部
２２を端面６側から略半分を挿入し、ついで電圧側刃受
端子１４および接地側刃受端子１７を、中央透孔２５お
よび２６に該端子１４および１７の内部においてワッシ
ャ２７および２８を嵌入させて端子ネジ２３および２４
をそれぞれ嵌着させた状態でコンセント本体１の透孔７
および８に挿入する。

この際両端子１４および１７の上下端縁に形成した複数
の小尖部１２が前記透孔７および８内の上下壁体に形成
した溝３１ａ、３１ｂおよび３２ ａ 、３２ ｂにそ
れぞれ圧接して両端子１４および１７が一方のコンセン
ト本体１にそれぞれ固定される。

さらに同一形状の他方のコンセント本体１を差込面５を
左右方向に互に外側方向に向けて、かつ上下方向に対称
に位置させた状態で接合すると、一方のコンセント本体
１から略半分を突出させている接続部２２、電圧側刃受
端子１４および接地側刃受端子１７がそれぞれ透孔９，
７および８にそれぞれ挿入すると共に前記と同様に電圧
側刃受端子１４および接地側刃受端子１７が上下端縁に
突設した小尖部１２により他方のコンセント本体１に固
定する。

このため２つのコンセント本体は互にそれぞれの端面６
を当接した状態で電圧側刃受端子１４および接地側刃受
端子１７によって圧接係止されるため接合して接地極付
両面コンセントを形成することとなる。

かかる接地極付両面コンセントは例えば第１２図ａ、ｌ
）に示すように、コンセント本体１の外周に床面４０を
配設するための外枠４１ａ、４１ｂが装着されてフロア
コンセント４２を形成する。

すなわち、図中５，５はプラグ差込面であり、この２つ
のプラグ差込面５，５側からそれぞれプラグを差込むこ
とが可能となる。

本考案は上記のように構成されているため製造組立てが
容易で多量生産に向き、しかも安価でコンパクトである
と共に電圧側と接地側との位置が互に正常である等の諸
効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものであり、第１図は側面
図、第２図は正面図、第３図は第１図の中央縦断正面図
、第４図は第３図のＡ−Ａ線における横断平面図、第５
図は電圧側刃受端子を示す正面図、第６図は同じく斜視
図、第７図はコンセント本体を示す背面図、第８図は同
Ｃ−Ｃ線断面図、第９図は同Ｃ−Ｃ線断面図、第１０図
は接続部を示す斜視図、第１１図は両面コンセントの組
立てを説明するための斜視図、第１２図ａ、ｌ）は接地
極付両面コンセントをフロアコンセントに組込んだ構成
を示す図であり、同図ａは斜視図、同図すは側断面図で
ある。 １・・・・・・コンセント本体、５・・曲差込面、７，
８．９・・曲送孔、１４・・・・・・電圧側刃受端子、
１７・・曲接地側刃受端子、２２・・・・・・接続部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 接地形の差込口を有する一対のコンセント本体を差込口
   を互に外側方向に向け、かつ上下方向に対称にして接合
   して成る両面コンセント本体と、このコンセント本体内
   部において互に対向して接地側刃受および電圧側刃受を
   それぞれ上記コンセント本体内に嵌挿すると共に上記コ
   ンセント本体内の前記接地側刃受と電圧側刃受との中間
   位置を通過するように形成した透孔に、両端に接地極刃
   受を形成した接続部を嵌装したことを特徴とする接地極
   付両面コンセント。