JPS634072Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車整備用リフトの昇降する車体支
承アームの先端に設けた車体の受金の補助具に関
する。

従来リフトで自動車を持ち上げる際、ロツカパ
ネル或いはフレーム等の比較的平らな個所に受金
を当てて自動車を持ち上げていた。

ところが最近しばしば見受けられるワンボツク
スカーや小型トラツク等は車体の下面の形状が複
雑となつて車体を安定に支承すべく左右対称に受
金を当てることや車体の下面にガソリンタンクや
バツテリー等の備品類が装備されていてこれらが
障害となつて受金を当てる個所を見出すことが困
難であつた。

本考案はこのような困難を解消する構造簡単な
受金の補助具を提供することを目的とし、その要
旨とするところは支持板の下面に、車体支承受金
に着脱自在の係止部を形成すると共に、該支持板
の上面の両端部に突起を設けてこれら突起にそれ
ぞれ孔を形成し、これら孔に止めピンを挿通自在
に係止してリーフスプリングを支持板と止めピン
との間に挾持せしめたことにある。

本考案の１実施例を図面に従つて説明する。

１は補助具、２はその支持板、３は該支持板２
の下面に形成した係止部を示し、該係止部３は下
端に突条３ａを有する両側板３ｂ，３ｂと端板３
ｃとからなる。又４，４は前記支持板２の上面の
両端部に突設した突起、５，５はこれら突起４，
４の上方部の中間に穿設した孔、６はこれら孔
５，５に挿通係止する止めピンを示し、該止めピ
ン６はチエーン７により前記突起４に連結した。

尚、８は受けゴム、９，９はこれを前記支持板
２に固定するためのボルト、１０，１０はリフト
の支柱、１１，１１はこれら支柱１０，１０に沿
つて昇降する昇降枠，１２…１２はこれら昇降枠
１１，１１に回動自在に枢着した支承アーム、１
３…１３はこれら支承アーム１２…１２の先端に
取付けた受金を示す。

かくて、補助具１を各支承アーム１２の受金１
３に第５図示の如く１端開口３から押し込んで該
受金１３に取付ける。その後各補助具１について
止めピン７を外した状態で第１図及び第２図示の
如く自動車のサスペンシヨンのリーフスプリング
Ａを補助具１の受けゴム８上に当て然る後止めピ
ン６を孔５，５に挿通係止してから昇降枠１１，
１１を上昇し支承アーム１２…１２により自動車
を持ち上げる。該自動車の全てのリーススプリン
グＡは補助具１の受けゴム８と止めピン７との間
に挾まれた状態になるので、整備作業中リーフス
プリングＡと受けゴム８との間に滑りが生じても
自動車が落下することがない。尚整備作業終了後
は支承アーム１２…１２を降下してから止めピン
７を外す。

このように本考案によると車体の下面の形状が
複雑である自動車や車体の下面にガソリンタンク
等の備品類が装備されている自動車であつてもサ
スペンシヨンのリーフスプリングを止めピンで挾
み込んで支承受金に係止の補助具に固定したので
自動車を落下させることなく確実に持ち上げるこ
とができ、又その補助具へのリーフスプリングの
固定を止めピンの挿通により達成できるので作業
が簡単であり、而も構造簡単で廉価に得られる実
用的な効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の補助具の１例の正面図、第２
図はその側面図、第３図は２柱リフトの正面図、
第４図はその平面図、第５図は該リフトの受金へ
補助具を取付ける状態を示す斜視図である。 １……補助具、２……支持板、３……係止部、
４……突起、５……孔、６……止めピン、１３…
…受金。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車のサスペンシヨンのリーフスプリングを
   支承する自動車整備用リフトにおいて、支持板の
   下面に、車体支承受金に着脱自在の係止部を形成
   すると共に、該支持板の上面の両端部に突起を設
   けてこれら突起にそれぞれ孔を形成し、これら孔
   に止めピンを挿通自在に係止して、前記リーフス
   プリングを支持板と止めピンとの間に挾持せしめ
   ることを特徴とするリフトの車体支承受金補助
   具。