JPS6339440B2 - - Google Patents

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JPS6339440B2
JPS6339440B2 JP55089308A JP8930880A JPS6339440B2 JP S6339440 B2 JPS6339440 B2 JP S6339440B2 JP 55089308 A JP55089308 A JP 55089308A JP 8930880 A JP8930880 A JP 8930880A JP S6339440 B2 JPS6339440 B2 JP S6339440B2
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JP
Japan
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plunger
latch member
rim
latch
latching
Prior art date
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Expired
Application number
JP55089308A
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English (en)
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JPS5610498A (en
Inventor
Jon Shirubaa Deritsuku
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Platignum Ltd
Original Assignee
Platignum Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Platignum Ltd filed Critical Platignum Ltd
Publication of JPS5610498A publication Critical patent/JPS5610498A/ja
Publication of JPS6339440B2 publication Critical patent/JPS6339440B2/ja
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、筆記要素の為の伸縮メカニズムに関
するものである。
公知のボールペンタイプの筆記具に於いては、
筆記要素は、インクが入つていて公知のボールペ
ン構造をしたペン先を備えたレフイル(refill)
からなつている。この方式では、筆記要素は、筆
記するためにペン先をハウジングの外へ突出させ
た前進位置と、インクが不要な場所についてしま
うのを避ける為にペン先をハウジングに中にすつ
かり引つ込めた後退位置との間で伸縮可能である
ことが望まれ、この為伸縮メカニズムが設けられ
ている。
英国特許第1264963号は、前進位置と後退位置
との間で筆記要素を移動させるためのメカニズム
を開示している。ここでは、揺動可能なラツチ部
材が、後方(後退方向)に弾性的にバイアスされ
る筆記要素の後方端とばねによつて後方に付勢さ
れるプランジヤーとの間に設けられている。同英
国特許の明細書にはラツチ部材についての詳細な
記載はないが、基本的には英国特許第804903号及
び英国特許第880633号に記載された種類のもので
あると述べてある。このラツチ部材は、筆記要素
の前進位置及び後退位置を定め、通路内の軸方向
に離間した一対の対向するシヨルダーの一方又は
他方とかみ合うように設けられている。英国特許
第1264963号の図面から判断される限りでは、ラ
ツチ部材はその全長に亘つて円形断面を有し、プ
ランジヤーの作用面にはラツチ部材の後方に延び
るリムの最後方部を収容する凹入キヤピデイが形
成され、前記リムの後方端は平らでありかみ合つ
たときには通路軸に対して傾斜するようになつて
いる。このような構成により、プランジヤーの作
用面とラツチ部材の後方リムと間の弦状のかみ合
い(chordal engagement)が筆記要素の長さ方
向軸の近くで行なわれ、プランジヤーの動作の際
にはラツチ部材に最小の偶力が生じるだけであ
る。また、ラツチ部材のリムがプランジヤーの作
用面に入り込むのでラツチ部材が、揺動するとき
引つ掛かり(ジヤム)が生じやすくなる。更に、
ラツチ部材の断面が円形であるため、ラツチ部材
とシヨルダーとの間には必要な揺動作用のための
直線接触が形成されない。
同様なことが英国特許第880633号についても言
える。この場合、ラツチ部材は、前方が解放され
ている円錐台状キヤビテイと閉塞された後方端と
を有するベル形のものとなつている。ラツチ部材
及びプランジヤーはばねにより離間するように付
勢され、筆記要素の後方端はラツチ部材内に延び
て該ラツチ部材の閉塞された後方端とかみ合つて
いる。プランジヤーの作用面は環状であり、ラツ
チ部材の後方端はその直径がプランジヤーの下方
端の直径よりも小さいものとして記載されてい
る。ラツチ部材の後方端は、引つ掛かりを導くの
で、プランジヤーの下方端の口部にその全体は入
ることはできないものである。にもかかわらず、
ラツチ部材の最後方部はプランジヤーの作用面の
口部に入るものとして示されている。これは、引
つ掛かりの原因となるばかりでなく、プランジヤ
ーはラツチ部材と弦状にかみ合いかつ同特許明細
書に記載されかつ図示された構成では所望の方向
と反対方向の偶力を導くおそれがあるということ
を意味する。
上述の先行技術の他に、米国特許第2930356号
にも、筆記要素が前進位置と後退位置との間にて
移動する伸縮可能なメカニズムが開示されてい
る。この米国特許におけるラツチ部材は、後方に
弾性的にバイアスされる筆記要素の後方端と、作
動プランジヤーの前方に延びたシヤンクの前方端
との間に設けられる。シヤンクは平行な側面を有
する矩形状形態であり、横方向に離間配置された
前方に延びる一対の脚部を有する。この脚部の外
側部は平行側面の対応部分と同じように延びてお
り、脚部の対向面は内側にかつ後方に傾斜してい
る。これらの脚部の先端部はラツチ部材の後方に
延びたリムの幅よりも幾分大きい距離で横方向に
離間している。前記リムは、平行側面と平らな後
方端矩形面とを有し、その全長に亘つて一定の矩
形断面となつている。後方端矩形面は筆記要素の
前進及び後退位置では通路の軸に対してほゞ垂直
に延び、該通路内においてラツチ部材はリムの一
方又は他方の側面が通路壁に抗してその全体に亘
つて支持されるごとく配される。前進及び後退の
両位置において、ラツチ部材の状態は、一方の位
置では他方の位置に対して通路の動径方向及び軸
方向に変位してはいるものの、同じとなつてい
る。
ラツチ部材は一対の孤状脚部を具備し、該一対
の孤状脚部は前方に突出している孤状凸部を有す
るクロスピースの前方に延びている。孤状凸部は
筆記要素の後端と揺動可能にかみ合う。クロスピ
ース上には、後方に向けて傾斜する内側壁を有す
る一対の横方向に離間したラツチ部材が支持され
る。このラツチ部材は通路壁内に形成され前進位
置と後退位置を定める抑止部材をかみ合うための
ものである。孤状脚部は、孤状凸部及びラツチ要
素の両方の前方側に延びている。
プランジヤーのシヤンクの前方に延びた2つの
脚部の間のスペースは次の2つの理由のために必
要である。第1は、1つの脚部だけを該脚部の端
部に向いた該ラツチ部材のリムの平らな後方面と
かみ合わせるためである。第2は、ラツチ部材が
揺動を行うときに反対側の後方端が後方に立上が
るのでその部分を収容する凹入キヤビテイを設け
るためである。従つて、このような凹入キヤビテ
イの寸法は、ラツチ部材のリムの後方面の全体が
キヤビテイの内容に収容されるために必要であ
る。この収容が行なわれたときには、例えば前進
位置と後退位置との間におけるラツチ部材の横方
向変位の間に、或いはメカニズムの組立て中に、
引つ掛かりが生じやすくなる欠点がある。また、
この状態が生じた場合、作動しているプランジヤ
ーの変位は、前向きの力をラツチ部材のリムの後
方面の一方端及び他方端に作用させ、ラツチ部材
の揺動が妨げられあるいは禁止されてしまう。
ラツチ部材のリムの端面の境界の直線的性質及
びこれらの境界面の角度は、メカニズムが通路壁
に束縛されることによる故障を生ぜしめるという
不都合を有する。また、前方に延びたラツチ部材
の孤状脚部はラツチ部材の本体の前方に付属物と
して延びているので、通路壁と当つてラツチ部材
が抑止部材かれ離れたり、ラツチを妨げたりす
る。
本発明は、ラツチ部材の転置をより確実に、よ
り簡単に行い、その構成要素がより単純、少量な
伸縮メカニズムを提供することを目的とする。特
に、構成要素が単純なものであるので、本発明
は、自動組立に於いて信頼性を増加させ、構成要
素コストや労働コストを引き下げ、組立後の検査
に於ける不良率を引下げる。又、本発明は特に、
組立ての際、プランジヤーに対する横方向位置決
めを正確にする必要のないラツチ部材を用いるも
のである。
本発明によれば、筆記要素1を前進位置と後退
位置との間で移動させ、前記筆記要素1をこれら
の位置にて支持するためのメカニズムであつて、
通路3内の長さ方向の移動のために配され後方に
設けられたプランジヤー4と前記前進位置から前
記後退位置に向けて弾性的にバイアスされる前記
筆記要素1の後端部10との間に設けられる揺動
可能なラツチ部材を含み、該ラツチ部材7は、後
方に延び断面が小さくなつているリム23と、該
ラツチ部材7の前方端8にある支点手段9と、中
間ラツチ手段11,12とを有し、前記リム23
は通路壁に支持され、前記ラツチ部材7は前記プ
ランジヤー4の前方向への作動の際には前記リム
23を介して前方向に移動され、前記支点手段9
は前記筆記要素1に対して前記ラツチ部材7をピ
ボツト作用させるために前記筆記要素1の前記後
端部10とかみ合うことが可能であり、前記ラツ
チ部材7は前記支点手段9を介して後方にバイア
スされ、前記中間ラツチ手段11,12は前記通
路3内に固定配置されかつ前記通路3の長さ方向
に離間配置された一対の対向するラツチ手段5,
6とかみ合い可能であり、該ラツチ手段5,6は
前記前進位置と前記後退位置とをそれぞれ定め、
前記プランジヤー4の作動により、前記ラツチ部
材7を前進させ該ラツチ部材7と前記ラツチ手段
5,6の一方とのかみ合いを解除させると共に前
記ラツチ手段5,6の他方とのかみ合いのために
前記ラツチ部材7を揺動せしめる偶力を前記ラツ
チ部材7に付与し、また前記プランジヤー4の解
放により、前記プランジヤー4の次の作動によつ
て付与される偶力が前に付与された偶力と反対方
向になる位置まで前記ラツチ部材7を前記他方の
ラツチ手段5,6のまわりに揺動させる後方向バ
イアスの影響の下で前記ラツチ部材7を前記他方
のラツチ手段5,6とかみ合わせるようにした筆
記要素の為の伸縮メカニズムにおいて、前記ラツ
チ部材7の後方に延びる前記リム23はほゞ三角
形の断面であり、前記リム23の後方に収束し対
向する側面21,22は各中間ラツチ手段11,
12と関連し、対応するラツチ手段5,6が前記
前進位置又は前記後退位置にて前記ラツチ部材7
とかみ合うときには前記側面21,22、前記ラ
ツチ手段5,6の近くの通路壁13,14に対し
て摺動可能に支持されるように配され、前記前進
位置及び前記後退位置のいずれかにおいて前記リ
ム23の最後方部分は前記ラツチ手段5,6に向
かつて通路軸から動径方向に離間され、前記プラ
ンジヤー4が作動するとき、前記リム23の最後
方部分は前記プランジヤー4の作用面とかみ合い
が可能であり、該作用面はそこで前記リム23の
最後方部分の自由な横方向の移動が加能となるよ
うに前記プランジヤー4の押下方向に対してほぼ
垂直でまつすぐな面であり、各ラツチ手段5,6
はピボツト端15を形成し、前記ラツチ部材7の
前記中間ラツチ手段11,12は一対の反対方向
にかつ外側方向に延びるラツチアームからなり、
該ラツチアームには対応する前記ピボツト端15
と直線接触でかみ合い可能なノツチ16がそれぞ
れ形成され、前記プランジヤー4が解放されたと
きには前記ラツチ部材7が接触線のまわりをピボ
ツト作用することを特徴とする筆記要素のための
伸縮装置が提供される。
本発明の実施態様によれば、プランジヤー4と
ラツチ部材7を次に接触させるには、プランジヤ
ー4の先端をラツチ部材7の後端部10に接触す
るだけでよいので、組立に際し、ラツチ部材7を
プランジヤー4に対し横方向に正確に位置決めす
る必要が無いという利点がある。構成要素に配置
や部品は極めて単純化されるので、構成要素の材
料コストが減少し、さらに、単純かつ信頼性の高
い自動組立が可能となり、検査時の不良率が下が
り、結果として極めて経済的な製造が可能とな
る。
本発明の一実施態様についてその特色を述べる
と、各ラツチ手段5,6とその関連ラツチアーム
11,12は、両者間のピボツト作用を促進させ
る為の協働手段(ピボツト端及びノツチ)15,
16を有し、プランジヤー4を押して、直前にか
み合つていたラツチアーム11,12を解放した
場合、ラツチ部材7が後方に押され、リム23の
側面21,22のうち一方がラツチ手段5,6の
協働手段(ピボツト端)15とスライド接触しつ
つ後方に移動し、この結果、筆記要素1に働く弾
性バイアスAが、今かみ合わされたラツチアーム
11又は12とラツチ手段5又は6間に前記ピボ
ツト作用を生じさせるように、ラツチ部材7が横
方向にその位置を移す。リム23と協働手段(ピ
ボツト端)15、特にそのピボツト端とのスライ
ド接触によつて、協働手段(ピボツト端及びノツ
チ)15,16が合致する位置に運ばれること
は、これが一方、ラツチ部材7に働く筆記要素1
の作用線(後方への弾性バイアスによる)が、ピ
ボツト端9を中心としたラツチ部材7の揺動をひ
き起し、又、協働手段(ピボツト端及びノツチ)
15,16間にピボツト作用をもたらすので重要
な意味を持つている。もしこの力Aの作用線が、
(かみ合わされたラツチ段とラツチアームの)側
壁に近すぎると、この重要なラツチ部材7のピボ
ツト作用や揺動は生じない。
又、特色をさらにあげると、後方に延びたリム
23は、側面21,22を有し、この側面は、前
記長さ方向に対して垂直な平面で見た場合直線状
であり、ラツチ部材7上の前記ラツチアーム1
1,12は、リム23の横側部に配置され、これ
にはノツチ16が設けられて、このノツチ16は
ラツチ手段5,6のピボツト端15と協働して、
前記ピボツト端15と側面21,22間のスライ
ド接触をうながして前記ピボツト端15とノツチ
16が合致する位置までもつてゆき、両者間にピ
ボツト作用を生じさせる。又、ラツチ部材7の前
方端8上のピボツト端9は、前記ラツチアーム1
1,12から下にさがつた位置にあり、筆記要素
1と接触しており、弾性バイアスの力Aによつて
筆記要素1が後方に移動すると、ピボツト端15
とノツチ16が合致して、ラツチ部材7は、その
ピボツト端9を中心に揺動可能となる。
さらに、前記実施態様に於いては、通路限定ケ
ース部分2とラツチ手段5,6が一体となつてお
り、ラツチ手段5,6は、ラツチ部材7が通る通
路3の端に於いて、横方向に対面し、軸方向に間
隔を於いて配置されており、ラツチ部材7は、ラ
ツチアーム11,12のどちらかがラツチ手段
5,6とかみ合うかによつて、ラツチ手段5,6
の一方と隣接する通路3の反対部分の通路壁1
3,14のいずれかと接触するようになつてい
る。
以下本発明の実施例を添付図面に基づいて説明
する。
第1図は、筆記要素1のための伸縮メカニズム
を概略的に示している。通路限定ケース部分2が
通路3を限定し、該通路3内でプランジヤー4の
動きは通路3内の長さ方向に束縛される。一対の
ラツチ手段5,6が、通路3の長さ方向に対して
垂直な平面で見た場合、対面して配置されてい
る。これらラツチ手段5,6は又、通路3の長さ
方向に相互に間隔をおいて設けられており、これ
は、後に述べるとおり、ラツチ手段5,6の位置
によつて、筆記要素1の前進位置と、後退位置を
定める為である。ラツチ部材7は、プランジヤー
4により通路3の長さ方向に住復動可能となつて
いる。又、このラツチ部材7は、前方端8にピボ
ツト端9を有しており、このピボツト端9は、筆
記要素1の端面(後端部)10とかみ合うように
なつている。一対のラツチアーム11,12は、
ラツチ部材7の側部から互いに反対方向に延びて
おり、それぞれ、関連ラツチ手段5又は6とかみ
合うようになつている。
筆記要素1は、矢印Aの方向に弾性バイアスを
かけられて(ここには、バイアスを付与する手段
は示されていない。第9図参照)、ラツチ部材7
を、ラツチアーム11,12のうち一方が、その
関連ラツチ手段5又は6と接触するまで、即ち第
1図の場合には、ラツチアーム11が、ラツチ手
段5と接触するまで、通路3の長さ方向に押し上
げる。プランジヤー4は、ラツチ部材7にかかる
バイアスに逆らつて、前進することが可能で、第
1図に示される位置から、プランジヤー4を押す
と、ラツチ部材7が前進して、そのピボツト端9
と、そのプランジヤー4との接触点とを支点にし
て、他方のラツチアーム12がその関連ラツチ手
段6と一列に並ぶところまで、角度を変えて転置
される(これについては、以下に第2図−第5図
を参照して説明する。)。押していたプランジヤー
4をはなすと、一列に並んでいたラツチアーム1
2とその関連ラツチ手段6がかみ合わされるが、
これについては後に説明する。このラツチアーム
12とラツチ手段6のかみ合いは、次にプランジ
ヤー4を押すまで保たれる。
各ラツチ手段5,6と、その関連ラツチアーム
11,12は、両者間のピボツト作用を促進する
ように構成されている。プランジヤー4をはなす
と、ラツチ部材7にかかるバイアスによつて、プ
ランジヤー4は、一方のラツチ手段6がその関連
ラツチアーム12とかみ合う所まで後退し(第4
図参照)、その後ラツチ部材7のピボツト作用が
始まり、この作用は、ラツチ部材7がラツチ手段
6に隣接する通路壁14と接触するまで続く(第
5図参照)。この実施例では、ラツチ手段5,6
には、それぞれピボツト端15が設けてあり、ラ
ツチアーム11,12にもそれぞれノツチ16が
設けてある。このノツチ16は各ピボツト端15
と直線接触し、この直線接触を中心にして、ピボ
ツト端15でピボツト作用が行われる。
第1図に示すように、通路限定ケース部分2と
ラツチ手段5,6は一体になつており、伸縮メカ
ニズムのケースの一部をなしている。ラツチ手段
5,6は、ラツチ部材7が行来する通路3の端部
17に於いて、横方向に対面し、軸方向に間隔を
置いて配置されている。ラツチ部材7は、ラツチ
アーム11,12のどちらが、ラツチ手段5,6
のどちらとかみ合うかによつて、ラツチ手段5,
6の一方と隣接する通路壁13,14のどちらか
と接触することになる。(第1図−第5図参照) 次に、筆記要素1を、第1図の後退位置から、
第5図の前進位置に移行させる本伸縮メカニズム
の動作について説明する。第1図のメカニズム形
態で、通路3の外に延びているプランジヤー4の
端部18に力を加えてプランジヤー4を前進させ
ると、この力は、ラツチ部材7にかかるバイアス
に逆らつて、プランジヤー4、ラツチ部材7、筆
記要素1を矢印B方向に押し進める(第2図)。
これにより、まず、ラツチアーム11がラツチ手
段5からはずされる。力A及びBは、一直線をな
す方向に向つてかかつているのではなく、離間し
た別々の、通路3の長さ方向のパス(経路)に沿
つて働いている。この為、矢印Fの方向に力(第
3図)が生じる。ラツチアーム12が、ラツチ手
段6の長さ方向下の位置にくるまでは、力Fは単
にラツチ部材7を通路3の横方向に押して、通路
壁14とラツチ部材7の接触を保たせている。プ
ランジヤー4をさらに前進させ、ラツチ部材7を
ラツチアーム12がラツチ手段6の下にくる位置
まで押し進める(第3図)。ラツチ部材7をさら
に前進させると(第2図の下方向に)、ラツチ部
材7は、もはや通路壁14と接触しなくなり、そ
の結果、力Fは、ラツチ部材7を空洞部19を横
切つて横方向に押し、ラツチアーム12がラツチ
手段6の下で側壁20と接触する位置に向つて押
し進める。ラツチ部材7がこの横方向の移動を行
うと、これに伴つて、ラツチ部材7の後方に延び
たリム23は、プランジヤー4との接触点を中心
にしてピボツト作用を起す。さらに、ラツチ部材
7の横方向移動が行われている間に、筆記要素1
の後端部10も側壁20に向つて転置する(第3
図参照)。この後端部10の移動は、筆記要素1
がフレキシブルであれば可能であり(筆記具のあ
る種のレフイルのように)、又、剛性の筆記要素
1の場合でも、筆記要素1の後端部10から遠い
方の端部の据付けが、筆記要素1を傾斜できるよ
うになつていれば可能である。ラツチ部材7のラ
ツチアーム12がラツチ手段6の縦方向下にくる
位置まで進んだ後にプランジヤー4をはなすと、、
第3図に示されるように、筆記要素1にバイアス
がかかつて、ラツチ部材7を上方向に押し上げ、
ラツチアーム12とラツチ手段6を接触させ、互
いにかみ合わせる。このかみ合わせは、プランジ
ヤー4を次に押すまで保たれる。
ラツチアーム12にはノツチ16が設けられて
おり、これはラツチ手段6のピボツト端15と直
線接触してかみ合うようになつている。これが、
第4図に示されるように、ピボツト端15を支点
としたラツチ部材7のピボツト作用を促進する。
ピボツト端15を中心としたピボツト作用は、筆
記要素1に上向きにかかるバイアスによつて生じ
るもので、このバイアスは又、ラツチ部材7にも
かかつて偶力Gを生じさせる。この結果、ラツチ
部材7は、第5図に示される如く、ラツチ手段6
と隣接する通路壁14と接触するまで、ピボツト
端15を支点にピボツト動作を続ける。
ラツチ部材7の後方への動きに伴つて、ピボツ
ト端9は、空洞部19の側壁20から離れる方向
へ動く。第1図−第5図でわかるように、ラツチ
部材7は、これらの図に示される後退及び前進形
態に於いて、通路壁13,14と直線状に接触す
る為に、対向する側面21,22を有している。
このラツチ部材7のリム23の両側面21,22
により、第1図−第5図に示されるように、リム
23がほぼ三角形の断面を有する如く構成され
る。リム23とピボツト端9は、ラツチ部材7
に、ラツチアーム11,12に対して縦方向に向
かいあつて設けられている。
ラツチ部材7が、第3図の位置から第4図の位
置へと後方に動くにつれて、ピボツト端15とリ
ム23の側面22はスライド接触して、ラツチ部
材7を、ピボツト端15とノツチ16が合致し、
続いてこの間にピボツト作用が生じる位置へと横
方向へ移動させる。さらに、このラツチ部材7の
横方向への動きは筆記要素1にかかる弾性バイア
スとあいまつて、今かみ合わされたラツチアーム
12とラツチ手段6間に必要なピボツト作用を生
じさせる。続いて、ラツチ部材7がそのピボツト
端9を中心にして揺動する。これによつて、リム
23の側面22は、ラツチ手段6と隣接する通路
壁14と直線状に接触して、次にプランジヤー4
が押されるのに備えて、ラツチ部材7のリム23
の位置を整える。プランジヤー4は、筆記要素1
に働くバイアスによつて後方位置に戻る。プラン
ジヤー4を解放した場合、プランジヤー4自身の
バイアスによつて後退位置に戻るように、プラン
ジヤー4にバイアスをかけることも可能である。
次に、第5図の前進位置から第1図の後退位置
へ筆記要素1を移行させる本伸縮メカニズムの動
作について、第6図−第8図を参照して説明す
る。この動作は、筆記要素1の前進について前述
したところと同様である。第6図は、プランジヤ
ー4を矢印Bの方向に押した場合に生じるラツチ
アーム12のラツチ手段6からの解放を概略的に
示す図である。これと同時に、力Fが、ラツチ部
材7を、空洞部19の側壁24に向つて押して、
ラツチアーム11とラツチ手段5を一列に並ばせ
る。第7図に示すように、プランジヤー4を更に
押すと、ラツチ部材7と側壁24間に接触が生じ
る。この時点に於いては、リム23はまだ通路壁
14と接触を保つている。プランジヤー4をはな
すと、筆記要素1にかかるバイアスが、ラツチ部
材7を押し上げ、ラツチアーム11とラツチ手段
5を接触させ、かみ合わせる(第8図)。この動
きの間、ラツチ部材7は側壁24と接触している
ので、上方向のバイアス力Aは、リム23を通路
壁13の方へ付勢するごとくラツチ部材7を回動
させる。第8図に示すように、ノツチ16を有す
るラツチアーム11が、ラツチ手段5のピボツト
端15とかみ合うと、偶力Gが働いてリム23を
ピボツト端15を支点としてピボツトさせる。こ
のピボツト作用は、リム23の前記側面21が通
路壁13と接触して、筆記要素1を第1図に示さ
れる後退位置に納めるまで続けられる。ここで
も、ラツチアーム11とラツチ手段5のかみ合せ
は、プランジヤー4が、次に押される時まで、筆
記要素1にかかるバイアスによつて保たれる。
又、ピボツト端9も、側壁24から離れるよう
に、第8図に位置から第1図の位置へと移動す
る。
第9図は、第1図の伸縮メカニズムを内蔵した
筆記具を示す図である。これは、部分的に断面図
で示したボールペンの正面図である。このペン
は、中空のケース31を有し、ケース31の前方
端32には、ケース31の空洞部(中間内部)1
9と比べて直径の小さい内部シヨルダー33と穴
34が設けてある。穴34は、ボールペンのレフ
イル36が、スライドしつつその中を通つて、先
端部35を、後退位置と前進位置間で転置するの
に適した直径を有している。
レフイル36は、シヨルダー33とレフイル3
6のクリンプ38を圧しているばね37とによつ
て、後退位置に向かつて弾性バイアスをかけられ
ており、伸縮メカニズムのラツチ部材7のピボツ
ト端9と接触することによつて、ケース31の頭
部に向かつてさらに移動しようとするのを抑えて
ある。第9図の伸縮メカニズムは、第1図のもの
と同じであり、参照数字も同じであるので、その
構造と動作全体についての説明をここに繰り返す
ことは控える。ケース31は通路限定ケース部分
2により閉じられ、40に於いてねじ止めされて
いる。伸縮メカニズムのプランジヤー4は通路3
内に設けられ、従来手段によつて通路3の中に保
持されている。ボールペンの組立てに際しては、
ばね37とレフイル36を、ケース31の中に設
置し、プランジヤー4を通路限定ケース部分2の
中に配置し、次に、ラツチ部材7を通路3の中に
置く。ラツチ部材7は、使用に当たつて、自動的
に正しい位置におさまるので、この組立段階で
は、特に横方向の配列を行う必要はなく、これは
従来技術によるメカニズムに比べて大きな利点と
なる。最後に、ケース31と通路限定ケース部分
2を互いにねじ止めする。レフイル36が、ケー
ス31の軸、又はこれに近い位置にあれば、プラ
ンジヤー4の最初の一押しでピボツト端9がレフ
イル36の後端部10の上に据えられる。
前述の第1図−第8図の伸縮メカニズムの実施
例では、ラツチ部材7は、レフイル36の後端部
10の上に据えられるピボツト端9を有すること
が示されている。このピボツト端9は、レフイル
36の後端部10を中心としたラツチ部材7のピ
ボツト作用の支点手段となる。本発明の変形例と
して、ラツチ部材7に、レフイル36の上端を受
ける溝を設けてもよく、この溝は、二面角となる
面を有するくぼみによつて形成することが可能で
ある。この種の溝を設けると、ラツチ部材7は、
レフイル36の端を中心として必要なピボツト作
用を行うことができる。
以上詳細に説明したように、本発明によれば、
後方に延びほぼ三角形の断面であるリム23と、
前方端にあり筆記要素1に対するピボツト支点に
なる支点手段(ピボツト端)9と、中間ラツチ手
段(ラツチアーム)11,12を備えた揺動可能
なラツチ部材7を設けるとともに、該ラツチ部材
7の中間ラツチ手段(ラツチアーム)11,12
と前進位置、後退位置でかみ合い、ピボツト作用
の手段を与えるラツチ手段5,6を通路3の横方
向に対面し、しかも長さ方向に位置をずらしてケ
ース側に設けので、ラツチ部材7が揺動するとき
に引つ掛かりの発生がなくなるとともに、その転
置(前進位置 後退位置)がより簡単かつ確実と
なり、操作性が向上する。又、上記ラツチ部材7
の構造は、組立ての際にプランジヤー4に対する
横方向の位置決めをしなくとも、自動的に正しい
位置におさまるので、組立てが非常に簡単にでき
る。又、各構成要素が単純かつ少量であるので、
信頼性の増加、コスト低下、歩留まりの向上とい
つた効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、後退位置にある筆記要素のための伸
縮メカニズムを、部分的に断面で示した概略正面
図である。第2図、第3図、第4図及び第5図
は、第1図の後退位置から、第5図の前進位置に
至る筆記要素の移動における伸縮メカニズムの動
作を図解したものである。第6図、第7図及び第
8図は、第5図の前進位置から、第1図の後退位
置に至る筆記要素の移動を行う伸縮メカニズムの
動作を図解したものである。第9図は、第1図の
実施例による伸縮メカニズムを内蔵した筆記具を
示す。 1……筆記要素、2……通路限定ケース部分、
3……通路、4……プランジヤー、5,6……ラ
ツチ手段、7……ラツチ部材、9……支点手段
(ピボツト端)、11,12……中間ラツチ手段
(ラツチアーム)、13,14……通路壁、15…
…ピボツト端、16……ノツチ、19……空洞
部、21,22……リムの側面、23……リム、
31……ケース、36……レフイル、37……ば
ね。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 筆記要素1を前進位置と後退位置との間で移
    動させ、前記筆記要素1をこれらの位置にて支持
    するためのメカニズムであつて、通路3内の長さ
    方向の移動のために配され後方に設けられたプラ
    ンジヤー4と前記前進位置から前記後退位置に向
    けて弾性的にバイアスされる前記筆記要素1の後
    端部10との間に設けられる揺動可能なラツチ部
    材7を含み、該ラツチ部材7は、後方に延び断面
    が小さくなつているリム23と、該ラツチ部材7
    の前方端8にある支点手段9と、中間ラツチ手段
    11,12とを有し、前記リム23は通路壁に支
    持され、前記ラツチ部材7は前記プランジヤー4
    の前方向への作動の際には前記リム23を介して
    前方向に移動され、前記支点手段9は前記筆記要
    素1に対して前記ラツチ部材7をピボツト作用さ
    せるために前記筆記要素1の前記後端部10とか
    み合うことが可能であり、前記ラツチ部材7は前
    記支点手段9を介して後方にバイアスされ、前記
    中間ラツチ手段11,12は前記通路3内に固定
    配置されかつ前記通路3の長さ方向に離間配置さ
    れた一対の対向するラツチ手段5,6とかみ合い
    可能であり、該ラツチ手段5,6は前記前進位置
    と前記後退位置とをそれぞれ定め、前記プランジ
    ヤー4の作動により、前記ラツチ部材7を前進さ
    せ該ラツチ部材7と前記ラツチ手段5,6の一方
    とのかみ合いを解除させると共に前記ラツチ手段
    5,6の他方とのかみ合いのために前記ラツチ部
    材7を揺動せしめる偶力を前記ラツチ部材7に付
    与し、また前記プランジヤー4の解放により、前
    記プランジヤー4の次の作動によつて付与される
    偶力が前に付与された偶力と反対方向になる位置
    まで前記ラツチ部材7を前記他方のラツチ手段
    5,6のまわりに揺動させる後方向バイアスの影
    響の下で前記ラツチ部材7を前記他方のラツチ手
    段5,6とかみ合わせるようにした筆記要素の為
    の伸縮メカニズムにおいて、 前記ラツチ部材7の後方に延びる前記リム23
    はほゞ三角形の断面であり、前記リム23の後方
    に収束し対向する側面21,22は各中間ラツチ
    手段11,12と関連し、対応するラツチ手段
    5,6が前記前進位置又は前記後退位置にて前記
    ラツチ部材7とかみ合うときには前記側面21,
    22は前記ラツチ手段5,6の近くの通路壁1
    3,14に対して摺動可能に支持されるように配
    され、前記前進位置及び前記後退位置のいずれか
    において前記リム23の最後方部分は前記ラツチ
    手段5,6に向かつて通路軸から放射状に離間さ
    れ、前記プランジヤー4が作動するときに、前記
    リム23の最後方部分は前記プランジヤー4の作
    用面とかみ合いが可能であり、該作用面はそこで
    前記リム23の最後方部分の自由な横方向の移動
    が可能となるように前記プランジヤー4の押下方
    向に対してほゞ垂直でまつすぐな面であり、各ラ
    ツチ手段5,6はピボツト端15を形成し、前記
    ラツチ部材7の前記中間ラツチ手段11,12は
    一対の反対方向にかつ外側方向に延びるラツチア
    ームからなり、該ラツチアームに対応する前記ピ
    ボツト端15と直線接触でかみ合い可能なノツチ
    16がそれぞれ形成され、前記プランジヤー4が
    解放されたときには前記ラツチ部材7が接触線の
    まわりをピボツト作用することを特徴とする筆記
    要素の為の伸縮メカニズム。 2 前記プランジヤー4が動作された後に解放さ
    れたとき、前記リム23の対向し後方に延びかつ
    後方に収束する前記側面21,22は対応するピ
    ボツト端15と摺動可能に接触するように配さ
    れ、前記ラツチ部材7が直線接触のための対応ノ
    ツチ16に対する前記ピボツト端15の位置合わ
    せを確実にするため弾性バイアスによつて後方に
    移動されることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の筆記要素の為の伸縮メカニズム。 3 動作後に、前記プランジヤー4は前記筆記要
    素1にかかる弾性バイアスだけで後方に復帰する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2
    項に記載の筆記要素の為の伸縮メカニズム。
JP8930880A 1979-07-02 1980-07-02 Expansion mechanism for writing element Granted JPS5610498A (en)

Applications Claiming Priority (1)

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GB7922832 1979-07-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5610498A JPS5610498A (en) 1981-02-02
JPS6339440B2 true JPS6339440B2 (ja) 1988-08-04

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JP8930880A Granted JPS5610498A (en) 1979-07-02 1980-07-02 Expansion mechanism for writing element

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JPS6121435A (ja) * 1984-07-06 1986-01-30 Tokico Ltd 円筒状金具の製造方法

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