JPS6339214B2 - - Google Patents

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JPS6339214B2
JPS6339214B2 JP53103627A JP10362778A JPS6339214B2 JP S6339214 B2 JPS6339214 B2 JP S6339214B2 JP 53103627 A JP53103627 A JP 53103627A JP 10362778 A JP10362778 A JP 10362778A JP S6339214 B2 JPS6339214 B2 JP S6339214B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insecticide
resin
base material
insecticidal
nonvolatile
Prior art date
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Expired
Application number
JP53103627A
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English (en)
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JPS5529976A (en
Inventor
Takanobu Kashiwabara
Toshinori Kanezaki
Junichiro Mesaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Earth Chemical Co Ltd filed Critical Earth Chemical Co Ltd
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Publication of JPS5529976A publication Critical patent/JPS5529976A/ja
Publication of JPS6339214B2 publication Critical patent/JPS6339214B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はペツト用殺虫基材、更に詳しくは例え
ば首輪等の形態に加工して、犬、猫等の体毛を有
するペツトに着用させて之等ペツトの体毛中に生
棲するノミ、ダニ等の駆除効果を奏するペツト用
殺虫基材に関する。 従来よりノミ、ダニ等の駆除効果を有するペツ
ト用首輪としては、常温揮発性をを有する
DDVP即ちO,O―ジメチル O―(2,2―
ジクロロ)ビニルフオスフエートを殺虫剤主剤と
し、これを塩化ビニル樹脂に練り込み成形したも
のが知られている。しかしながら該首輪は、これ
に用いられるDDVPがペツトのコリンエステラ
ーゼ阻害作用を有するだけでなく、ペツトに皮膚
炎をおこす危険があり、またペツトに直接接触す
る機会の多い子供等に対しても有害であり、実用
上極めて危険であつた。 本発明者らは、上記公知のペツト用首輪に代り
より安全性の高い殺虫剤を利用した首輪を提供す
ることを目的として種々研究を重ねてきた。しか
るに従来よりDDVPより安全性が高いとして知
られる殺虫剤はほとんどすべて、常温不揮発性で
あり、之等はDDVPのように樹脂に練り込んだ
所で実際上全く殺虫作用を発揮し得なかつた。し
かも之等殺虫剤のうちには練り込み成形時に分解
してその作用を消失したりまた均一な練り込みが
困難であつた。また上記安全性の高い常温不揮発
性殺虫剤を利用する一連の研究において、之等殺
虫剤を通常の合成皮革や各種の天然もしくは合成
樹脂製のペツト首輪用基材に塗布等により付着さ
せた所、かくして得られる首輪は公知のDDVP
を用いるそれに比し首輪に直接接触する害虫に対
しては略々同等の殺虫効果を有することを認め
た。しかしながら実際にはペツトの体毛中に生棲
するノミ等の害虫が上記首輪に直接接触するのは
ごくまれであり、上記首輪を実際にペツトに着用
させた所で、ペツト体全体に亘る殺虫効果は全く
期待できなかつた。しかるに引き続く研究におい
て、本発明者らは従来この種首輪バンド用基材と
しては利用された例のない特定の高さの起毛を有
する起毛状基材を用い、これに常温不揮発性殺虫
剤を塗布等して得た首輪は、優れた殺虫効果を発
揮し、しかも実に驚くべきことに、該首輪をペツ
トに着用させる時には殺虫剤は常温不揮発性であ
るに係らず、ペツト用体全般に亘つて殺虫効果が
認められることを見い出し、先にこの新しい事実
の発見に基づく発明を完成した(特願昭53−
70623号)。 本発明は上記出願に係るペツト用首輪を更に改
良したものであつて、その要旨とする所は、起毛
の高さが2〜15mmである起毛状基材に常温不揮発
性殺虫剤を高分子樹脂と共に含浸させてなるペツ
ト用殺虫基材にある。 本発明のペツト用殺虫基材は、これを例えば首
輪等の適当な着用形態に加工した後、ペツト用に
着用させることによつてペツトの体全般に亘つて
優れた殺虫効果を長期に亘り持続して発揮し得る
ことをその最大の特徴とする。また殺虫剤として
安全性の高いものを用い得るため、その使用は安
全であり、DDVPを利用する公知の首輪に見ら
れる如きペツトに皮膚炎を発症したり、コリンエ
ステラーゼ阻害を起すおそれがない。 本発明において起毛状基材としては、各種材質
の起毛を有する材料を使用できる。その材質とし
ては合成繊維、動物繊維、植物繊維及び無機繊維
のいずれでもよく、具体的には、ポリプロピレ
ン、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、豚
毛、絹糸、羊毛、狸毛、綿毛、セルロース、麻、
グラスウール、石綿等を例示できる。起毛の高さ
(長さ)は、対象害虫の大きさ、起毛の硬さ、直
径等により若干異なるが2〜15mmとする必要があ
る。この範囲外では、殺虫効果特にペツトの体全
般に亘つての殺虫効果が低下する。また起毛の直
径、密度及び状態等は、適宜に選択でき、通常そ
の直径は10μ〜1mm程度、密度は20〜4000本/cm2
程度とするのが好ましい。その製造方法は任意で
あるが、例えばフロツク加工等によるのが好まし
い。 本発明に使用する殺虫剤は常温で不揮発性を有
する限り、従来より害虫駆除の目的に使用されて
いる各種の薬剤を使用できる。代表的な薬剤とし
ては次のものを例示できる。 (1) ピレスロイド系殺虫剤 Γ 3―アリル―2―メチルシクロペンタ―2―
エン―4―オン―1―イル クリサンテマート
(一般名 アレスリン) Γ N―(3,4,5,6―テトラヒドロフタル
イミド)―メチル クリサンテマート(一般名
フタルスリン) Γ 5―ベンジル―3―フリルメチル クリサン
テマート(一般名 レスメトリン) Γ 5―プロパルギル―3―フリルメチル クリ
サンテマート(一般名 フラメトリン) Γ 2―メチル―5―プロパルギル―3―フリル
メチル クリサンテマート(一般名 プロパル
スリン) Γ 3―フエノキシベンジル d―シス/トラン
ス―クリサンテマート(一般名 フエノトリ
ン) Γ 3―フエノキシベンジル 2,2―ジメチル
―3―(β,β―ジクロロ)ビニルシクロプロ
パン―カルボキシレート(一般名 ペルメトリ
ン) Γ (R,S)―α―シアノ―3―フエノキシベ
ンジル (R,S)―2―(4―クロロフエニ
ル)―3―メチルブチレート(一般名 フエン
バレレート) Γ (R,S)―α―シアノ―3―フエノキシベ
ンジル 2,2,3,3―テトラメチルシクロ
プロパンカルボキシレート 及びこれらの立体及び光学異性体 Γ アレスリンの光学異性体(商品名 ピナミン
フオルテ;住友化学工業株式会社製) Γ アレスリンの立体・光学異性体(商品名 エ
キスリン;住友化学工業株式会社製、商品名バ
イオアレスリン;ルセル・ユクラフ社製) Γ レスメトリンの光学異性体(商品名 クリス
ロンフオルテ;住友化学工業株式会社製) (2) 有機リン系殺虫剤 Γ O,O―ジメチル O―(3―メチル―4―
ニトロフエニル)チオノフオスフエート(一般
名 フエニトロチオン) (3) カーバメート系殺虫剤 Γ 1―ナフチル N―メチルカーバメート(一
般名 カーバリール) Γ o―イソプロポキシフエニル N―メチルカ
ーバメート(一般名 プロポクサー) 上記殺虫剤はその1種を単独で又は2種以上を
混合して使用できる。また該殺虫剤には、通常こ
の種殺虫剤に配合される各種添加剤をを添加する
ことができる。添加剤としては代表的には、ピペ
ロニルブトキサイド、N―プロピルイゾーム、S
―421、MGK―264、サイネピリン222、サイネ
ピリン500等の効力増強剤、ラウリル酸メタクリ
レート等の消臭剤、シトラール、シトロネラール
等の香料、無水ケイ酸等の増粘剤等を例示でき
る。 また本発明において上記常温不揮発性殺虫剤と
共に起毛状基材に含浸される高分子樹脂は、上記
殺虫剤の殺虫効果を何ら低下させることなく、そ
の基材への付着をより確実なものとして、所期の
殺虫効果を長期に亘り持続させる作用を発現する
ものである。該高分子樹脂としては、酢酸ビニル
樹脂、アクリル樹脂、クロロプレン系樹脂、ポリ
ビニルアルコール、セルロース誘導体、ニトリル
ゴム系樹脂、ネオプレン系樹脂、ポリビニルエー
テル、天然ゴム、スチレン―ブタジエンゴム
(SBR)、エチレン―酢酸ビニル共重合体などが
好ましく使用できる。上記セルロース誘導体に
は、カルボキシメチルセルロース、ニトロセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、酢酸セルロ
ースなどが包含される。之等高分子樹脂の使用量
は常温不揮発性殺虫剤の起毛状基材への所望付着
量に応じて適宜に決定できるが、通常殺虫剤用量
の1/30〜2重量倍(樹脂固形分換算)とするのが
よい。該量があまりに少なすぎると殺虫剤の起毛
状基材への保持性が低下し、殺虫効果の持続性が
低下する。またあまりに多くなると、起毛状基材
に含浸された殺虫剤を被覆する如くとなり、その
揮散率の低下惹いては殺虫効果の低下を惹き起す
おそれがある。 本発明における上記殺虫剤及び高分子樹脂の基
材への含浸方法は、特に制限されないが通常好ま
しくは殺虫剤及び高分子樹脂を適当な溶剤に同時
に又は逐次に混合溶解乃至分散させ油剤、乳剤、
噴霧剤等の液状乃至ペースト状形態で使用し、之
を塗布法、噴霧法又は浸漬法により基材上に含浸
させた後必要に応じ乾燥して溶剤等を除去するこ
とにより行なわれる。 かくして得られる殺虫剤及び高分子樹脂を保持
させた本発明殺虫基材は、これを常法に従い適当
なバンド状形態に切断及び加工することにより、
ペツト用首輪とすることができる。 以下本発明を更に詳しく説明するため実施例を
挙げる。 実施例 1〜21 下記第1表記載のの各起毛状基材(巾1.5×cm
×長さ60cm)を使用する。
【表】 上記各基材を用い、これに各種殺虫剤及び高分
子樹脂の溶液又は乳液を均一に噴霧するか又は滴
下含浸させるか或は上記液中に基材を浸漬し、次
いで温風(40〜50℃)乾燥して本発明のペツト用
殺虫基材試料を得る。第2表に使用基材と共に殺
虫剤及び高分子樹脂の基材への保持方法及び試料
一本当りの殺虫剤付着量(mg)を示す。
【表】
【表】
【表】 <生物試験 1> 上記実施例で得た試料を用いて生物試験を行つ
た。即ち上記で得た試料を10cmの長さに切断し、
巾1.5cm、高さ5cm、長さ10cmのプラスチツク製
ケースの底に敷き、イヌノミ各10頭を放した後、
ケースの上部にネツトを張りノミの逃亡を防い
だ。効果判定は10頭全てがノツクダウンする迄の
時間を測定し、後薬剤のない飼育状態で24時間後
の致死率を観察した。結果を下記第3表に示す。
また第3表には、上記試験後更に各試料をJIS
P8136(板紙の耐摩耗強さ試験方法)に準じて、
木綿布により往復30回摩擦し、摩擦後の試料につ
き同一試験を行なつた結果を併記する。尚この往
復30回摩擦後の試料は、約10日間犬の首に実際使
用した状態に相当するものである。また第3表に
は比較のため、実施例1,10,11及び12におい
て、高分子樹脂を用いることなく同様に作成した
首輪を用いて同一試験を行なつた結果を比較1〜
4として示す。
【表】
【表】 上記第3表より本発明殺虫試材試料は、極めて
優れた殺虫効果を長期に亘り発揮し得ることが明
白である。これに対し高分子樹脂を用いない場合
には摩擦後において、その殺虫効果の低下が認め
られた。 <生物試験 2> 本発明実施例で作成した各試料を用いて殺虫剤
の犬の体毛への移行及び拡散について試験を行な
つた。即ち体重約15Kg、胴長45cm、体高35cmの雄
の雑種犬の首に各試料を別々にとり付け、5日後
にそれぞれの犬の体毛を3ケ所3×4cm2の面積で
刈り取り、各部位毎に200mgの体毛を腰高シヤー
レに採取し、その上にイヌノミ10頭を放した後、
生物試験1と同様に効力判定を行なつた。尚刈り
取り部位は試料の直下を部位1、同試料より10cm
離れた背中中央部を部位2及び同試料より45cm離
れた背中中央部を部位3とした。結果を下記第4
表に示す。
【表】 実施例22,23及び比較例5〜7 実施例5においてフタルスリンに代えてペルメ
トリンを用いた以外は、同様にして本発明殺虫基
材試料No.22を得た。また、実施例3においてクリ
スロンフオルテに代えてペルメトリンを用いた以
外は、同様にして本発明殺虫基材試料No.23を得
た。 上記実施例23において基材No.Cの起毛の高さを
25mmとした以外は、同様にして比較試料No.5を得
た。また上記基材No.Cに代えてフエルトバンドま
たは木綿布バンドを用いた以外は同様にして比較
試料No.6及びNo.7を得た。 之等各試料及び実施例14の試料についての処方
の比較を第5表に、生物試験2の刈毛部位3につ
いて結果を第6表にそれぞれ示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 起毛の高さが2〜15mmである起毛状基材に常
    温不揮発性殺虫剤を高分子樹脂と共に含浸させて
    なるペツト用殺虫基材。 2 常温不揮発性殺虫剤がピレスロイド系、有機
    リン系及びカーバメイト系殺虫剤から選ばれたも
    のである特許請求の範囲第1項に記載の殺虫基
    材。 3 常温不揮発性殺虫剤がピレスロイド系殺虫剤
    である特許請求の範囲第2項に記載の殺虫基材。 4 高分子樹脂が酢酸ビニル樹脂、アクリル樹
    脂、クロロプレン系樹脂、ポリビニルアルコー
    ル、セルロース誘導体、ニトリルゴム系樹脂、ネ
    オプレン系樹脂、ポリビニルエーテル、天然ゴ
    ム、スチレン―ブタジエンゴム及びエチレン―酢
    酸ビニル樹脂よりなる群から選ばれたものである
    特許請求の範囲第1項に記載の殺虫基材。 5 起毛状基材への常温不揮発性殺虫剤及び高分
    子樹脂の含浸が、上記殺虫剤及び高分子樹脂を含
    む混合液を用いて塗布法、噴霧法又は浸漬法によ
    り行なわれる特許請求の範囲第1項に記載の殺虫
    基材。
JP10362778A 1978-08-24 1978-08-24 Pet collar Granted JPS5529976A (en)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5370623A (en) * 1976-12-06 1978-06-23 Toshiba Corp Composite synchronous coupler

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5370623A (en) * 1976-12-06 1978-06-23 Toshiba Corp Composite synchronous coupler

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