JPS6338757B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 販売時点状情報管理（POS）システムの電子
レジスタ等における、所在現金についての金種登
録方式に関し、 金種別集計処理のための金種データの入力操作
を容易にし、且つ見易い処理結果出力を得る金種
登録方式と目的とし、 所定形式の金種データの入力を受け取つて処理
する装置において、所定の全金種の、各該金種ご
との貨幣の枚数と金額とを保持する項からなるテ
ーブル、前記金種データに指定された金種と該金
種の貨幣の枚数に従つて、該テーブルの該指定さ
れた金種の項の元の内容を、該指定の枚数で定ま
る内容、該元の内容に該指定の枚数で定まる内容
を加えた内容、又は該元の内容から該指定の枚数
で定まる内容を減じた内容のうち、該金種データ
に指定された処理指示で定まる該内容に更新する
手段、及び、所定の指示入力により、該テーブル
の各項の内容と、全項の合計金額とを所定の形式
で出力する手段により構成する。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、販売時点状情報管理（POS）シス
テムの電子レジスタ等における、金種別集計処理
のための金種登録方式に関する。

公知のPOSシステムにおける電子レジスタで
は、店員等のオペレータの操作によつて、販売取
引ごとに、販売した商品の価格を集計してレシー
トを発行し、又全取引についての受領金額を逐次
集計していくように構成され、オペレータが受領
した代金は、電子レジスタに設けられたキヤツシ
ユドロアに収納される。

このようにして収納された現金は、適当な精算
時に回収されるが、その際現金を貨幣の金種別に
整理し、合計金額を算出し、合計金額を取引中に
集計した売上合計と照合することにより、現金、
合計金額、売上合計の３者に食い違いの無いこと
を確認する必要があり、電子レジスタにはこのた
めの処理機能が備えられている。

〔従来の技術〕

第５図は電子レジスタの構成例を示すブロツク
図である。

オペレータはキーボード及びバーコード入力装
置等からなる入力部２０を操作して、機能指定及
び数字等のデータを、主制御部２１へ入力する。

主制御部２１は例えばマイクロプロセツサ及び
主メモリ等からなる処理装置であつて、入力部２
０からの入力データを処理し、所定の入力データ
や処理結果のデータを表示部２の表示し、又フア
イル制御部１０を径てフアイル部２４にデータを
入出力し、プリンタ制御部１３を径てプリンタ部
３へデータを印字出力することがきる。

販売取引処理において、オペレータが商品番
号、単価、数量等からなる取引データを入力する
と、主制御部２１はそれらのデータ及び計算した
金額を表示部２に表示し、プリンタ部３にレシー
ト及びジヤーナルとして逐次印字させると共に、
逐次入力される取引データの金額を集計する。

一連の取引データを入力して、オペレータが入
力部２０から取引終了を指示する所定の入力をす
ると、主制御部２１はそれまでに集計した金額
を、表示部２に合計として表示し、レシート及び
ジヤーナルの最後に印字させると共に、例えば前
の精算時以降の売上合計金額に、現に終わつた取
引の合計金額を加算して保持し、要すればフアイ
ル部２４に格納してある売上合計を更新する。

この間にオペレータは、表示された合計の金額
によつて代金を受領し、それを通常電子レジスタ
の下部に設けられているキヤツシユドロアに収納
する。

精算時にオペレータは、キヤツシユドロアに収
納した貨幣を金種別にまとめて計数し、入力部２
０から例えば金種登録処理の指定を入力した後、
金種別及びその枚数からなる金種データを順次入
力する。

主制御部２１は、金種登録処理の指定を受ける
と例えば第６図に示す処理の流れによつて、以下
に示すように処理する。

即ち、第６図の処理ステツプ３０で金種データ
を受信すると、処理ステツプ３１でその金種の金
額を計算し、処理ステツプ３２でその金額を合計
に加算して保持する。なお、合計は本処理の開始
に先立つて０に初期設定しておくものとする。

次の処理ステツプ３３で今処理した金種データ
の金種、枚数、金額をプリンタ部３へ出力印字さ
せる。

処理ステツプ３４で次の入力を待ち、次の金種
データが入力されれば処理ステツプ３０から前記
と同様に処理し、このようにして順次入力される
金種データについて、入力される順に印字出力を
行い、又その金額を合計に累積していく。

処理ステツプ３４で金種登録処理の終了指示の
入力を受けると処理ステツプ３５に進んで累積し
た合計の金額を出力印字させる。

処理ステツプ３６で、その合計と前記の売上合
計金額とを比較し、比較結果を出力して印字させ
て金種登録表を完成し、金種登録処理を終わる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前記の金種登録処理によれば、入力した金種デ
ータを順次出力して印字し、且つ金額の合計を計
算するので、ある金種について枚数を訂正する必
要が生じた場合に、訂正した金種登録表を金種別
に整理した見易い形で得るためには、一旦処理を
終了させて、全金種データを再入力しなければな
らず、又訂正が無いとしても、表を見易くするた
めに、例えば高額金種順というように並べるに
は、入力が同じ順序になるように注意して入力し
なければならない。

本発明はそのような金種登録における操作の不
便が無く、見易い金種登録表を得ることのできる
金種登録方式を目的とする。

〔問題を解決するための手段〕

第１図は、本発明の構成を示すブロツク図であ
る。

図は電子レジスタの構成を示し、４は主制御部
であり、オペレータが入力部１５から入力する指
示及びデータを処理して、所要データを表示部２
に表示し、フアイル制御部１０を経てフアイル部
９にデータを入出力し、プリンタ制御部１３を経
てプリンタ部３に印字出力する機能を有し、金種
登録処理においてフアイル部９に保持する金種テ
ーブル１７を使用して、登録及び出力処理を実行
するように構成する。

〔作用〕

フアイル部９には、金種登録に必要な全金種に
ついて、金種ごとの、金種名、枚数、金額の欄を
有する項からなる金種テーブル１７を保持する。

主制御部４は、オペレータが入力部１５から金
種登録処理の指定を入力すると、金種データが入
力されるごとに、金種テーブル１７の該当金種の
項を金種データに従つて更新する。その更新は入
力値によつて当該項の内容を無条件に置き換える
か、入力値を元の内容に加算するか、又は入力値
を元の内容から減算するものとし、何れによるか
は金種データ入力において処理指示として指定さ
れる。

金種登録処理の終了指定があると、主制御部４
は金種テーブル１７の金額欄の金額を集計して合
計金額を得、金種登録表出力のために、金種テー
ブル１７の各項の内容と、合計金額と、合計金額
と売上合計の比較結果を出力してプリンタ部３に
印字させる。

以上の処理方式により、金種データの訂正入力
が可能になり、又入力順序に関わらず常に一定の
配列の金種登録表を出力することができる。

〔実施例〕

第１図において、第５図と同一の符号を付して
示す構成部分は、前記従来の構成について説明し
たと同様の機能を有し、又以下において特に述べ
る他は主制御部４は制御部２１、フアイル部１７
はフアイル２４と同様とする。

又、入力部１５は、前記入力部２０と同一の構
成でよいが、後述のように金種データ追加、訂正
の指示のためのキーを別に設けてもよい。

フアイル部９には、金種テーブル１７を保持す
るものとし、金種テーブル１７は例えば第２図に
示すように、金種登録に必要な全金種について、
金種ごとの、「金種」、「枚数」、「小計」の欄を有
する項からなる。

各項の「金種」欄には、例えば図示のような形
式で、金種名を例えば高額金種順に配列し、「枚
数」欄は当該金種の貨幣の枚数、「小計」欄はそ
の合計金額を設定する欄として、枚数及び小計は
何れも初期値を０に設定しておく。

又、必要な場合には図示のように、金種「小切
手」の項、及び全項の小計の合計を示す「合計」
の項等を設ける。

主制御部４は、オペレータが入力部１５から金
種登録処理の指定を入力すると、例えば第３図に
示す処理の流れによつて、以下に示すように処理
する。

即ち、第３図の処理ステツプ４０で金種データ
を受信すると、処理ステツプ４１でその金種の金
額を計算する。

処理ステツプ４２で、フアイル制御部１０を経
てフアイル部９の金種テーブル１７にアクセス
し、その中の現に処理している金種データで指定
された金種の項を、指定の枚数と計算した金額に
よつて更新する。

更新処理は例えば処理指示が特に指定されない
場合には、置き換えが指定されたものと見なし
て、該当項の「枚数」及び「小計」欄に、新規の
枚数及び金額データを無条件に設定するようにす
る。このようにした場合には、金種データを初め
て入力する場合も、訂正する場合も全く同じ操作
で、単に所要の金種の金種名と総枚数を入力すれ
ばよい。

又、「追加」又は「訂正」を指示するキーを設
けて、訂正時には増減枚数を入力することにして
もよく、その場合にオペレータは、例えば増加の
場合は「追加」、減少の場合は「訂正」キーを処
理指示として金種データの初めに入力し、続けて
金種名と増減枚数を示す金種データを入力し、主
制御部４は処理ステツプ４２で、金種テーブル１
７の該当金種の項の「枚数」及び「金額」の欄の
前の値に、それぞれの増減値を加算又は減算した
結果を、それぞれの欄に設定する。

以上のようにして更新処理が終わると、処理ス
テツプ４３で今処理した金種データ及び金額を表
示部２に出力し、又入力記録としてプリンタ部３
に出力して印字させる。

処理ステツプ４４で次の入力を待ち、次の金種
データが入力されれば処理ステツプ４０から前記
と同様に処理し、このようにして順次入力される
金種データによつて金種テーブル１７を更新す
る。なお、小切手の場合には枚数と共に金額も入
力するものとし、その場合には処理ステツプ４
１，４２の処理で入力された金額値を「小計」欄
の更新値にそのまゝ使用する。

処理ステツプ４４で金種登録処理の終了指示の
入力を受けると処理ステツプ４５に進んで、金種
テーブル１７の全項の「小計」欄の値の合計を計
算し、それを例えば金種テーブル１７の合計の項
に設定する。

処理ステツプ４６で、金種テーブル１７の内容
をその項の順にプリンタ部３に出力して印字さ
せ、処理ステツプ４７で、その合計と売上合計金
額とを比較して比較結果を出力して印字させて、
金種登録表の出力を完成し、金種登録処理を終わ
る。

以上の金種登録処理の結果、例えば第４図に示
すような印字出力が行われる。この図の上部は前
記の処理ステツプ４３により、金種データ入力ご
とに出力される入力記録であり、下部が金種登録
表の出力結果であつて、入力順や訂正に関わら
ず、金種テーブル１７に設定されている配列に従
つた金種登録表が出力される。なお、入力記録は
表示部２に表示するのみにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように本発明によれ
ば、POSシステムの電子レジスタ等の金種登録
処理における、金種データの入力及び訂正の操作
が容易になり、且つ常に見易い金種登録表出力を
得ることができるので、オペレータ等の作業効率
を向上するという著しい工業的効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成を示すブロツク図、第２
図は金種テーブルの説明図、第３図は本発明の処
理の流れ図、第４図は本発明の印字出力例を示す
図、第５図は従来の構成例を示すブロツク図、第
６図は従来の処理の流れ図である。 図において、２は表示部、３はプリンタ部、
４，２１は主制御部、９，２４はフアイル部、１
０はフアイル制御部、１３はプリンタ制御部、１
５，２０は入力部、１７は金種テーブル、３０〜
３６，４０〜４７は処理ステツプを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 所定形式の金種データの入力を受け取つて処
   理する装置において、 所定の全金種の、各該金種ごとの貨幣の枚数と
   金額とを保持する項からなるテーブル１７、 前記金種データに指定された金種と該金種の貨
   幣の枚数に従つて、該テーブルの該指定された金
   種の項の元の内容を、該指定の枚数で定まる内
   容、該元の内容に該指定の枚数で定まる内容を加
   えた内容、又は該元の内容から該指定の枚数で定
   まる内容を減じた内容のうち、該金種データに指
   定された処理指示で定まる該内容に更新する手段
   ４，１０、 及び、所定の指示入力により、該テーブルの各
   項の内容と、全項の合計金額とを所定の形式で出
   力する手段４，１０，１３を有することを特徴と
   する金種登録方式。