JPS6338611Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案はビームインデツクス型カラーテレビジ
ヨン受像機に関し、特に映像再生時にインデツク
ス信号の欠落が部分的に生じた場合にも良好にカ
ラー画像を再生出来るビームインデツクス型カラ
ーテレビジヨン受像機に関する。

(ロ) 従来技術 ビームインデツクス型カラーテレビジヨン受像
機は、フエースプレートの内面に３原色螢光体条
を黒色のガードバンドを挾んで順次繰り返し配す
ると共に、更に３原色螢光体条の内面にアルミニ
ウム薄膜を介してインデツクス螢光体条等のイン
デツクス素子を、３原色螢光体条に対し規則的関
連をもつて繰り返し配して螢光面を構成し、該螢
光面を単一電子銃より放射した電子ビームで掃引
したとき発生するインデツクス信号により各信号
に基づく電子ビームが所定の３原色螢光体に衝突
するようにしたものである。

しかし、電子銃から放射されるビーム量が少な
いと、該電子ビームが掃引したときに発生するイ
ンデツクス信号が小さくなり、インデツクス信号
の検出が不可能となつて、電子ビームの色切り換
えのタイミングがずれて正しい色が再現されなく
なる虞れがあつた。

このため、インデツクス信号が欠落した時に、
インデツクス信号が入力されるPLL回路の出力
周波数を強制的にインデツクス信号がとだえた時
の周波数に保持するビームインデツクス型カラー
テレビジヨン受像機が特開昭55−8156号公報（特
願昭53−81094）に於いて、示されている。

このビームインデツクス型カラーテレビジヨン
受像機では、インデツクス信号の欠落が生じた時
に、ローパスフイルタ〔前記公報における４７〕
の出力電圧をサンプルホールド回路〔前記公報に
おける４９〕でサンプリングホールドして電圧制
御発振回路〔前記公報における４３〕に供給し、
PLL回路の出力信号の周波数を強制的にインデ
ツクス信号がとだえた時の周波数に保持してい
る。そして、この受像機ではインデツクス信号が
再び得られた時に、前記電圧制御発振回路に再び
ローパスフイルタ〔前記公報の４７〕の出力が供
給されるようにしている。しかし、前記ローパス
フイルタの出力電圧は、インデツクス信号欠落期
間中に変化しているので、前記公報第４図Ｃに示
すように、インデツクス信号が再び得られるよう
になるとPLL回路は自走周波数で発振する状態
を一瞬経てから再びロツクするようになる。この
ため、このような受像機では、前記インデツクス
信号が再び得られた時のPLL回路の自走発振に
より電子ビームの色切り換えがずれる虞れがあつ
た。

(ハ) 考案の目的 本考案は、上記の点に鑑みてなされたものであ
り、インデツクス信号が再び得られた時にPLL
回路の自走発振を防止することが可能なビームイ
ンデツクス型カラーテレビジヨン受像機である。

(ニ) 考案の構成 本考案は、インデツクス信号の欠落時にPLL
回路のローパスフイルタと位相比較回路間を遮断
してローパスフイルタをサンプルホールド回路と
したビームインデツクス型カラーテレビジヨン受
像機である。

(ホ) 実施例 図を参照しつつ本考案の一実施例を説明する。
図に於いて、１はインデツクス素子のピツチを３
原色螢光体のピツチの4/3倍としたビームインデ
ツクス用の受像管、２は受像管１のフアンネル部
に設けられた光電変換器、３はインデツクス信号
のみを通過さす帯域通過フイルタ、４は前記イン
デツクス信号をパルスに整形するパルス形成回
路、５は前記パルス形成回路４のパルス信号が供
給されるPLL回路、６は抵抗R₁とコンデンサC₁
で決まる準安定期間をインデツクス信号のくり返
し周期より少し大きめ（約1.5倍）に設定した再
トリガ可能型モノステーブルマルチバイブレータ
回路であつて、インデツクス信号の欠落期間に検
出信号を出力する検出回路を構成している。７は
エクスクルシーブオア回路によつて構成された位
相比較回路、８は３原色信号の繰り返し周波数
（トリツプレツト周波数）の３倍の周波数を出力
する電圧制御発振回路、９は前記電圧制御発振回
路８の出力周波数を前記インデツクスパルス信号
の繰り返し周波数に変換する1/4分周回路、１０
はマルチバイブレータ回路６からの検出信号によ
り制御されるスイツチ回路であり、具体的にはト
ライステート（スリーステート）バツフアより成
る。１１は抵抗R₀、コンデンサC₀より成るロー
パスフイルタ、１２はOPアンプより成るバツフ
アアンプ、１３は電圧制御発振回路８より得られ
る信号を120度ずつずらせて1/3分周して色信号を
通過さすために使用されるゲートパルスを作るゲ
ートパルス発生回路、１４はRGBの３原色の入
力信号１５Ｒ，１５Ｇ，１５Ｂと前記ゲートパル
スのANDをとつて色信号１５Ｒ，１５Ｇ，１５
Ｂを順次取り出しドライブ回路１６に出力するゲ
ート回路、１７は１水平期間中の一番最初に出力
されるインデツクス信号を検出して前記電圧制御
発振器８、ゲートパルス発生回路１３等の動作開
始のタイミングをコントロールするためのパルス
を発するタイミングパルス発生回路、１８は偏向
回路、１９は高圧回路である。

上記受像機に於いて、インデツクス信号の欠落
が生じるとマルチバイブレータ回路６より検出信
号が出力され、スイツチ回路１０をオフとして、
このスイツチ回路１０の出力端子を高インピーダ
ンス状態とし、ローパスフイルタ１１の位相比較
回路７を切り離す。このため、ローパスフイルタ
１１からバツフアアンプ１２へ出力される電圧は
インデツクス信号の欠落直前の電圧に保持された
ままとなる。又当然、電圧制御発振回路８の発振
周波数もインデツクス信号の欠落直前の周波数に
保持されている。そして、インデツクス信号が再
びパルス形成回路４でパルス化されると、マルチ
バイブレータ回路６より検出信号が出力されなく
なり、スイツチ回路１０はオンとなり、通常の
PLL動作が行なわれる。

(ヘ) 考案の効果 上記の如く本考案では、インデツクス信号欠落
時にローパスフイルタと位相比較回路を遮断して
ローパスフイルタをサンプルホールド回路として
いるので、インデツクス信号が再び得られた時の
電圧制御発振回路の発振周波数の変化を小さく出
来有用である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す回路図である。 １……受像管、５……PLL回路、６……検出
回路（マルチバイブレータ回路）、７……位相比
較回路、８……電圧制御発振回路、１０……スイ
ツチ回路、１１……ローパスフイルタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 受像管のフエースプレート内面に３原色の螢光
   体及び該３原色の螢光体と規則的関連をもつてイ
   ンデツクス素子を繰り返して配備し、単一電子銃
   により放射された電子ビームで前記フエースプレ
   ート内面を掃引したとき前記インデツクス素子よ
   りインデツクス信号を検出し、該検出されたイン
   デツクス信号をPLL回路に供給し、該PLL回路
   の出力信号により色信号を制御して該色信号に基
   づく電子ビームが所定の色の前記螢光体に衝突す
   るようにしたビームインデツクス型カラーテレビ
   ジヨン受像機に於いて、前記インデツクス信号の
   欠落を検出する検出回路と、前記PLL回路の位
   相比較回路とローパスフイルタ間に挿入され前記
   検出回路によつて前記位相比較回路と前記ローパ
   スフイルタ間を遮断するように制御されるスイツ
   チ回路を備えることを特徴とするビームインデツ
   クス型カラーテレビジヨン受像機。