JPS6338572Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、無線受信器のアンテナに関する。
従来のロツドアンテナ端部の固定金具は、例えば
第１図に示す如く、容器Ａの内部に設けられたア
ンテナ固定金具Ｂのねじ穴Ｃに、アンテナＤの基
端部ＥのねじＦをねじ込みアンテナを固定する構
造が一般的であつた。この第１図の構造の固定方
法では、ゆるみ止めがないため振動によりアンテ
ナの固定がゆるんでくるおそれがある。

本願考案は、上記する欠点を簡単で安価となる
構造により解決しようとするものである。

以下本願考案をその一実施例にしたがい詳細に
説明する。

図において、１は無線器具の外殻である。２は
アンテナ固定金具である。３はアンテナ結合片、
４はアンテナの先端位置決め片である。５はねじ
穴、６は凹部であり、この凹部６はねじ穴５と同
軸上に位置する。７はアンテナ結合片３の延長部
に設けられたプリント板８との接続部である。９
はアンテナであつて、基端部１０には前記アンテ
ナ結合片３のねじ穴５と螺合するおねじ１１がほ
どこされている。このアンテナ金具は例えばねじ
２Ａで外殻１に結合される構造であつてもよい。

なおアンテナ９の結合について前述のとおりで
あるが、アンテナの収納構造について説明する。
アンテナの長さは一般に長いほど受信感度が高く
なる。受信機を作動させていないときはアンテナ
がじやまになるので、一般にはスライド収納式筒
型多段ロツドアンテナが用いられている。このよ
うな多段ロツドアンテナは高価である。そこで第
４図イ，ロに示す如く、アンテナ９を９ａ，９ｂ
の如く複数に分割し、それぞれを回転可能に結合
し、アンテナ使用時は第４図ロに示す如く、アン
テナが１直線になるようにし、不使用時には、第
４図イに示す如くアンテナ９ａ，９ｂの如く折曲
げて、それぞれをアンテナ受信１２，１２で保持
する。アンテナ９ａ，９ｂの結合部１３は第５図
乃至第６図のとおりである。即ち棒状のアンテナ
を結合部１３では、円形状１４に伸ばせて、中央
に貫通穴１５を設け、ばね座金１６を介して、
め鋲１７で鋲めてアンテナ９ａ，９ｂの端部１
４，１４′を結合する。このとき円形状部１４，
１４′に凹凸１４ａ，１４ｂを設けることにより、
第４図ロの如くアンテナ９を一直線に伸ばすこと
も容易となる。第４図乃至第６図に示すアンテナ
はスライド式収納式のアンテナより安くなる。第
７図はプリント板８とアンテナ結合片３との結合
状態を示すとともに、電気音響変換手段１８の取
付構造を示す。１９，１９は、外殻１を構成する
カバー１ａから突出された係止突起である。この
係止突起１９には、支持柱２０からカバー１ａの
表面側に伸びる舌片２１を有し、この舌片２の先
端２１ａにはテーパー部２２，２３をもつて３角
状の凸部２４を形成している。１９ｂ，１９ｂは
音出し穴である。２５は弾性体である。なお外殻
１を構成する器体はカバー１ａ，ベース１ｂ、化
粧カバー１ｃとで構成され、カバー１ａとベース
１ｂ、カバー１ａと化粧カバー１ｃとはそれぞれ
凹凸結合により、ねじを用いずに係止されてい
る。

この場合、スピーカー１８を前記係止突起１
９，１９の間に装着すると、スピーカー１８の端
部１８ａが舌片２１の凸部２４をのりこえ、テー
パー部２３で押えられる。スピーカーの固定は従
来スピーカーの端部１８ａをねじや、固定金具に
よつて外殻表面におさえつけるものであつたが、
第７図乃至第８図に示す構造の場合には、ねじや
金具を全く使用せずにスピーカーの固定が可能と
なるものである。

而して、アンテナ９の基端部１０に設けたねじ
１１をアンテナ結合片３に設けたねじ穴５に螺合
し、アンテナ９の基端部１０の先端がアンテナの
先端位置決め片４の凹所６におさまり、さらにア
ンテナ９をねじ込むと、アンテナ結合片３と先端
案内片４とが開くようになるが、アンテナ結合片
３、先端案内片４とともにコ字状の状態にもどろ
うとして内側への力Ｐ，Ｐを受け、アンテナ９の
ゆるみを防止することとなる。

上記する如く本願考案によれば、一片をアンテ
ナ結合片、他方をアンテナの先端位置決め片とな
るようコ字状に曲げ、先端位置決め片の前記アン
テナ結合片に設けられたねじ穴と同軸位置に凹部
を形成し、アンテナ結合片に受信回路を構成する
電子部品を装着したプリント板に接続する接続部
を設けたアンテナ固定金具としたので、簡単な構
造であるにもかかわらず、ゆるみ止め構造となつ
ており、しかもプリント板８への接続部も固定金
具に設けているので一層簡単である。

なお、アンテナの全長を第４図乃至第６図に示
す構造とすると安価となる。

またこのアンテナにより受信した信号を報知す
るスピーカーの固定を第７図乃至第８図の如き構
造とすることにより、ねじや金具を少しも使用せ
ずに強固な固定が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本願考案の従来例を示す部分断面図で
ある。第２図乃至第８図は本願考案の一実施例を
示す図であつて、第２図は部分断面図、第３図は
アンテナ固定金具の斜視図、第４図イ，ロは斜視
図、第５図は部分分解斜視図、第６図は部分断面
図、第７図は断面図、第８図は部分斜視図を示
す。 ２……アンテナ固定金具、３……アンテナ結合
片、４……先端案内片、５……ねじ穴、６……凹
所、８……プリント板、９……アンテナ、１１…
…ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一片をアンテナ結合片、他片をアンテナの先端
   位置決め片となるようコ字状に曲げ、先端位置決
   め片の前記アンテナ結合片に設けられたねじ穴と
   同軸位置に凹部を形成し、アンテナ結合片に受信
   回路を構成する電子部品を装着したプリント板に
   接続する接続部を設けたことを特徴とするアンテ
   ナ固定金具。