JPS6337315A - 液晶セル容器内への液晶注入方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液晶セル容器内への液晶注入方法に関するも
のである。

〔従来の技術及び問題点〕

従来、液晶セル容器内に液晶を注入する方法としては、
例えば第８図に示すように、前取て形成された。液晶セ
ル容器１と、液晶２を収容したパン３とを、真空雰囲気
中にセットして（第８図（Ａ）参照）、上記パン３また
は該セル容器１の一方を移動させることにより該セル容
器ｌの注入孔１ａをパン３内の液晶２中に浸漬し、この
状態で雰囲気を大気圧に戻すと、該セル容器１内の気圧
と雰囲気の気圧との間の差圧によって、液晶２が該セル
容器１内に注入される（第８図ＣＢ）参照）、そしてセ
ル容器１が液晶２で満たされたら、パン３と該セル容器
１の一方を移動させることにより該セル容器１をパン３
から離しく第８図（Ｃ）参照）以上で液晶の注入が完了
する。

しかしながら、上記の方法によれば、液晶セル容器１の
注入孔１ａのみならずその周囲付近まで液晶２中に浸漬
されるために、液晶注入後に該セル容器１をパン３から
離すと、該セル容器１の液晶内に浸漬された部分に液晶
２゛が付着してしまう。

この付着した液晶２°は、該セル容器１内に液晶２が満
たされていることから充分に拭き取ることができず、従
って注入孔１ａの完全なシールが容易でなくなり、また
液晶のロスとなる。殊に近年における液晶表示素子の小
型化に伴い、セル容器１内への液晶注入量に対するロス
の割合が高くなり、液晶のロスが注入量よりも多くなる
こともあり得るため、液晶が高価であることと相まって
、液晶表示素子のコスト高を招いていた。

また、これとは別に粘性の高い液晶を注入する場合には
、注入時間が長（なり、その間ずっと注入装置に装着し
ておくので、生産性が低下してしまうという問題もあっ
た。

〔発明の目的〕

本発明は、以上の点に鑑み、液晶注入の際に、液晶セル
容器の注入孔を液晶内に浸漬させないことにより、液晶
セル容器の外側に液晶が付着しないようにし、また粘性
の高い液晶を注入する場合にも生産性が低下しないよう
にした、液晶セル容器内への液晶注入方法を提供するこ
とを目的としている。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕上記目的は、
本発明によれば、液晶を充分に含ませた多孔質弾性体で
ある注入用スポンジに、真空雰囲気中で液晶セル容器の
注入孔を上方から押し付け、この状態で雰囲気を大気圧
に戻すことにより該セル容器内の気圧と雰囲気の気圧と
の間の差圧を利用して液晶セル容器内に液晶を注入する
ようにした液晶注入方法により達成される。

本発明による液晶注入方法は、好ましくは、複数個の液
晶セル容器が、カセットにより垂直にそして互いに平行
に重なって支持されていて、注入用スポンジが、該カセ
ットにより支持された各液晶セル容器の一列に並んだ注
入孔に当接し得るように細長く形成されていて且つその
大きさに対応する開口部または溝部を有するスポンジホ
ルダにより側部で支持されており、液晶注入の際に上記
注入用スポンジが液晶セル容器の注入孔のすべてに同時
に当接するように構成されている。

さらに好ましくは、液晶の注入の際に、注入用スポンジ
が液晶セル容器の各注入孔に当接した状態で、上記カセ
ットがスポンジホルダに一体的に固定されるように構成
されている。

この発明によれば、液晶の注入の際に、液晶セル容器が
液゛高中に浸漬されないので、液晶セル容器の注入孔付
近の外側に液晶が殆ど付着せず、従って液晶注入作業に
おける液晶の口スが極めて少なくなり、またカセット及
びスポンジホルダを使用してこれらを一体化するように
すれば、注入時間中ずっと注入装置に装着しておく必要
がなくなるので、粘性の高い液晶の注入を行う場合にも
、従来方法に較べて生産性が一段と向上する。

〔実施例〕

以下、図面に示した実施例に基づいて本発明の詳細な説
明する。

先ず、第１図により、本発明による液晶注入方法の原理
を説明すると、１１は前取て形成された液晶表示素子用
の液晶セル容器で、下端に液晶注入のための注入孔１１
ａを備えている。この注入孔１１ａの幅は、Ｘ、で示さ
れている。１２は液晶セル容器１１の下方に離して配置
された幅Ｘｔ　（Ｘｓ　＞　ＸＩ　）の注入用スポンジ
で、多孔質弾性体スポンジから形成されており、液晶セ
ル容器１１内に注入すべき液晶を充分に含ませられ、該
注入用スポンジ１２の大きさに対応する開口部または溝
部を有するホルダ１３上に保持されている（第１図（Ａ
）参照）。

この状態で、例えば真空チャンバー（図示せず）内にセ
ットし、図示しない真空ポンプ等により雰囲気を真空に
して液晶セル容器１１を充分に脱気してから、上方（矢
印Ｐ方向′）にホルダ１３を移動させて、第１図（Ｂ’
）に示すように、注入用スポンジ１２を液晶セル容器１
１の注入孔１１ａに押し付けると、該注入用スポンジ１
２の幅ｘｔが液晶セル容器１１の注入孔１１ａ　の幅Ｘ
Ｉより広いことと、注入用スポンジ１２の弾性によって
、該注入用スポンジ１２が有効に液晶セル容器１１の注
入孔１１ａに押圧されることになる。

ここで、真空チャンバー内に例えばＮ２ガスの如き気体
を導入して雰囲気を大気圧に戻すと、第１図（Ｃ）の正
面図に示すように、注入用スポンジ１２に含ませられた
液晶１４が、液晶セル容器１１の内部の気圧と雰囲気の
気圧との間の差圧により、液晶セル容器ｌｌ内に押し込
まれ、最後に第１図（Ｄ）に示すように、液晶セル容器
１１は液晶１４により完全に満たされる。

その後、ホルダ１３を下方（第１図に示す矢印Ｐと逆方
向）に移動させると、先ず第１図（Ｅ）の側面図に示し
た状態から第１図（Ｆ）の状態までは、液晶セル容器１
１により圧縮された注入用スポンジ１２が弾性復帰し、
これにより液晶セル容器１１の注入孔１１ａ付近に付着
した液晶１４を注入用スポンジ１２が吸い取ることにな
り、続いて第１図（Ｇ）に示すように液晶セル容器１１
から離れる。

従って、液晶セル容器１１の注入孔１１ａ付近における
液晶１４の付着は、圧縮した注入用スポンジ１２が離れ
る際にその弾性復帰により付着した液晶１４を吸い取る
ので、従来の直接液晶中に浸漬させる方法に比較して極
めて少なくなる。

次に、本発明による液晶注入方法の具体的な実施例を第
２図乃至第７図により説明する。

液晶表示素子用の液晶セル容器１１を複数個並列して保
持するカセット２０は、第２図に示すように、２枚の平
行に隔置され且つ液晶セル容器１１を受容するための複
数の縦方向に延びているスロットを有する支持板２１及
び２２と、支持板２２の裏側に配置されていて支持板２
１及び２２のスロット内に挿入された液晶セル容器１１
が裏側へ脱落す°るのを阻止するためのストッパ板２３
とから構成されている。

さらに第３図において、符号２４は、カセット２０の支
持板２１及び２２の各スロットに液晶セル容器１１が挿
入された後、これら液晶セル容器１１がカセットの表側
へ脱落するのを阻止するためのストッパ２４ａを有する
ストッパホルダであって、このストッパホルダ２４は支
持板２１の外側からカセット２０に取り付けられる。尚
、ストッパホルダ２４のカセット２０への固定は、適宜
の公知手段（図示せず）、例えばカセッ）２０の支持板
２１の裏面に係合する爪等により行われ得る。

これらのカセット２０及びストッパホルダ２４によって
複数個の液晶セル容器１１を支持した状態が第４図に示
されており、これを、以下カセットユニット２５という
。

次に、液晶セル容器１１内に液晶１４を注入するための
注入用スポンジ１２に関し第５図を参照して説明する。

注入用スポンジ１２は、液晶の配向性及び寿命等に対し
て安定な材質、例えばセルロース等の多孔質弾性体スポ
ンジから成っており、該注入用スポンジ１２を受容し得
る大きさの凹部２６ａを有するスポンジホルダ２６によ
りその上下面がフリーとなるように側部で支持されてい
る。このスポンジホルダ２６は、液晶セル容器ｌｌ内に
注入すべき液晶を収容した液晶パン２７の内部で位置決
めビン２日により適宜の位置に固定されている。

かくして注入用スポンジ１２．スポンジホルダ２６及び
液晶パン２７によりスポンジユニット２９が＋Ｉ　成さ
れる。従って、スポンジホルダ２６を液晶パン２７内に
固定すると、スポンジホルダ２６に支持されている注入
用スポンジ１２は、液晶パン２７に収容された液晶を充
分に含ませられることになる。

液晶の注入を行うためには、第６図に示すように、上述
の如く構成されたカセットユニット２５とスポンジユニ
ット２９とを、各々公知の構成の注入装置（図示せず）
における真空チャンバー内の所定位置９、即ち注入機ガ
イド３０と、例えばラック・ピニオン機構３１により上
下動可能なテーブル３２上に装着し、真空ポンプにより
チャンバー内の雰囲気を真空にした後にテーブル３２を
上昇させてスポンジユニット２９を上方（矢印Ｐ方向）
に移動させ、これによってスポンジユニット２９の注入
用スポンジ１２を、カセットユニット２５の液晶セル容
器１１の各注入孔１１ａに押し付ける。

ここで、真空チャンバー内の雰囲気を、例えばＮ８ガス
の如き気体を導入することにより大気圧に戻すと、注入
用スポンジ１２に含ませられた液晶１４が、液晶セル容
器ｌｌ内の気圧と雰囲気の気圧との間の差圧により、液
晶セル容器１１の注入孔１１ａから内部に押し込まれて
充填されることになる。

尚、テーブル３２を上昇させて注入用スポンジ１２をカ
セットユニット２５の液晶セル容器１１の注入孔１１ａ
に押し付ける際に、ストッパホルダ２４の側縁部に張設
された板バネ状のクランプ爪２４ｂ（第３図参照）が、
液晶パン２７の側縁部に沿って設けられたクランプ部２
７ａ（第５図参照）と係合してカセットユニット２５と
スポンジユニット２９とが一体化するようにな゛ってお
り、この状態で注入装置から取り出しても、クランプ爪
２４ｂ　とクランプ部２７ａ　との保合により、注入用
スポンジ１２を“液晶セル容器１１の注入孔１１ａに押
し付けたままの状態が保持され得る。従って、粘性の高
い液晶を注入する場合には注入に要する時間が長くなる
が、上記のようにカセットユニット２５とスポンジユニ
ット２９とを一体化させれば、注入装置から取り外して
も液晶の注入はＷ！続され得る。さらに、一体化させた
カセットユニット２５とスポンジユニット２９とを、注
入時及び注入装置から取り外した後に加熱することも可
能で、これにより特に粘性の高い液晶注入の際の注入時
間を短縮させることもできる。

また、クランプ爪２４ｂを液晶パン２７のクランプ部２
７ａの保合から外すには、第７図に・示されるように、
クランプ爪２４ｂの内側に枢着された偏心カム２４ｃを
レバー２４ｄにより回動させれば、クランプ爪２４ｂが
外側に撓んで、クランプ部２７ａ　との保合から外れ、
かくしてカセットユニット２５がスポンジユニット２９
から解放される。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明によれば、液晶を充分に含ま
せた多孔質弾性体である注入用スポンジに、真空雰囲気
中で液晶セル容器の注入孔を上方から押し付け、この状
態で雰囲気を大気圧に戻すことにより、該液晶セル容器
内の気圧と雰囲気の気圧との間の差圧を利用して液晶セ
ル容器内へ液晶を注入するようにしたから、従来方法の
ように液晶セル容器を直接液晶中に浸漬させず、しかも
注入用スポンジが液晶セル容器の注入孔から離れる際に
その弾性復帰により該注入孔付近に付着した液晶を吸い
取るので、液晶セル容器の外側に液晶が殆ど付着せず、
従って液晶のロスが極めて少なくなり、その結果、全体
として液晶表示素子のコストが低減され、液晶表示素子
の小型化に対しても充分に対応できるようになる。

また、複数個の液晶セル容器が、カセットにより垂直に
そして互いに平行に重なって支持されていて、注入用ス
ポンジが、該カセットにより支持された各液晶セル容器
の一列に並んだ注入孔に当接し得るように細長く形成さ
れていて且つその大きさに対応する開口部または溝部を
有するスポンジホルダにより側部で支持されており、液
晶注入の際に注入用スポンジが液晶セル容器の注入孔の
すべてに同時に当接するようにし、液晶注入の際に、注
入用スポンジが液晶セル容器の各注入孔に当接した状態
で、上記カセットがスポンジホルダに一体的に固定され
るようにすれば、粘性の高い液晶表示素子を注入する場
合にも、注入用スボンジを液晶セル容器の注入孔に当接
させた状態でカセットをスポンジホルダに対して一体的
に固定することによって、注入を行う状態でカセット及
びスポンジホルダを注入装置から取り外すことが可能と
なる。

従って、複数組のカセット及びスポンジホルダを用意し
ておくことにより、順次これらを使用して液晶注入を行
うことができ、さらに一体化されたカセット及びスポン
ジホルダを、例えばオープン等により加熱して注入を促
進することも可能になり、生産性の向上に非常に有効で
ある。

また、液晶を注入用スポンジに含ませることによって、
液晶を固定物として取り扱うことができるので、作業が
容易になると共に、この注入用スポンジにより液晶の脱
泡が行われ得るので、その多孔性により液晶の表面積が
増大して脱泡時間が非常に短縮され且つ脱泡が確実に行
われる。従って液晶セル容器内への気泡の混入が排除さ
れ得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による液晶注入方法を注入工程に従って
示す概略図、第２図は本発明による液晶注入方法で使用
するカセットの斜視図、第３図はカセットに液晶セル容
器を固定するためのストッパホルダの斜視図、第４図は
液晶セル容器を固定支持するカセットユニットの斜視図
、第５図はスポンジユニットの展開斜視図、第６図はカ
セットユニット及びスポンジユニットの注入装置への装
着状態を示す斜視図、第７図はカセットユニ７）及びス
ポンジユニットの係合状態を示す部分拡大斜視図である
。 第８図は従来の液晶注入方法を注入工程に従って示す概
略図である。 １１・−・・・液晶セル容器；１２・−注入用スポンジ
；１３・・・・−ホルダ；１４・一液晶；２０・・・・
・カセット；２１，２２−・−支持＋１１７２３・−・
・ストッパ＋ｆｆ；２４−・−・・ストッパホルダ；　
２５−カセットユニット；　２６−　　スポンジホルダ
；２７−・・−ン夜晶パン；２８・−・−・位置決めピ
ン；２９・−スポンジユニット；３０・・・・−注入機
ガイド；３１−・・−ラック・ピニオン機構；３２−・
・−テーブル。 （Ｃ）　　　　　　　　　　　（Ｄ） （Ｅ）　　　　　　　　（Ｆ）　　　　　　　　（Ｇ）
第６図　　　　や

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）液晶を充分に含ませた多孔質弾性体である注入用
   スポンジに、真空雰囲気中で液晶セル容器の注入孔を上
   方から押し付け、この状態で雰囲気を大気圧に戻すこと
   により該液晶セル容器内の気圧と雰囲気の気圧との間の
   差圧を利用して液晶セル容器内に液晶を注入するように
   したことを特徴とする、液晶セル容器内への液晶注入方
   法。
2. （２）前記液晶セル容器が複数個、カセットにより垂直
   にそして互いに平行に重なって支持されていて、前記注
   入用スポンジが、該カセットにより支持された各液晶セ
   ル容器の一列に並んだ注入孔に当接し得るように細長く
   形成されていて且つその大きさに対応する開口部または
   溝部を有するスポンジホルダにより側部で支持されてお
   り、液晶注入の際に注入用スポンジが液晶セル容器の注
   入孔の全てに同時に当接するようにしたことを特徴とす
   る、特許請求の範囲第１項に記載の液晶セル容器内への
   液晶注入方法。
3. （３）液晶注入の際に、前記注入用スポンジが液晶セル
   容器の各注入孔に当接した状態で、前記カセットがスポ
   ンジホルダに一体的に固定されるようにしたことを特徴
   とする、特許請求の範囲第２項に記載の液晶セル容器内
   への液晶注入方法。
4. （４）前記カセットにクランプ爪が備えられ、前記スポ
   ンジホルダにはクランプ部が備えられており、該クラン
   プ爪が該クランプ部に係合することにより、上記カセッ
   トがスポンジホルダに一体的に固定されるようにしたこ
   とを特徴とする、特許請求の範囲第３項に記載の液晶セ
   ル容器内への液晶注入方法。
5. （５）前記カセットのクランプ爪の内側に偏心カムが枢
   着されており、該偏心カムの回動によりクランプ爪が外
   方に撓んで前記スポンジホルダのクランプ部から外れる
   ようにしたことを特徴とする、特許請求の範囲第４項に
   記載の液晶セル容器内への液晶注入方法。