JPS6336927B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6336927B2
JPS6336927B2 JP14124877A JP14124877A JPS6336927B2 JP S6336927 B2 JPS6336927 B2 JP S6336927B2 JP 14124877 A JP14124877 A JP 14124877A JP 14124877 A JP14124877 A JP 14124877A JP S6336927 B2 JPS6336927 B2 JP S6336927B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
sag
tenter
sagging
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP14124877A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5473873A (en
Inventor
Noryuki Akino
Takeji Takei
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Diafoil Co Ltd filed Critical Diafoil Co Ltd
Priority to JP14124877A priority Critical patent/JPS5473873A/ja
Publication of JPS5473873A publication Critical patent/JPS5473873A/ja
Publication of JPS6336927B2 publication Critical patent/JPS6336927B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は2軸配向ポリエステルフイルムの製
造法、特に端だるみを低減して平面性を改善した
2軸配向ポリエステルフイルムの製造方法に係わ
るものである。 2軸配向ポリエステルフイルム(以下配向フイ
ルムと略記する)は、その製造過程における(1)フ
イルムの厚み振れ、(2)横延伸機(テンター)内の
温度分布、(3)横延伸及び熱固定時に発生するボー
イング現象、(4)冷却時の不均一な張力、(5)熱固定
後の冷却速度に起因して平面性を損なう(即ちた
るみが発生する。)。 この平面性不良を改善する従来知られている方
法は次の4通りに大別される。 (1) 2軸延伸した後、熱固定及び冷却して一旦配
向フイルムとなした後、再熱処理する。 (2) 2軸延伸して熱固定した後、冷却するに際し
適正な冷却手段をとる。 (3) 2軸延伸する際、両サイド部の結晶化度を中
央より大きくしたフイルムを使用する。 (4) 2軸延伸、熱固定及び冷却を行なつて一旦配
向フイルムを得、これを再延伸又は再々延伸す
る。 しかしながら製膜工程はできる限り少ない方
が、作業性及びコスト面からみて有利であり、前
記(1)、(4)のように一旦配向フイルムとなした後、
たるみ改良のための工程を付加することは工業的
に好ましくない。 本発明者等はかかぬ見地から、2軸延伸し、熱
固定した後、冷却するに際し適正な冷却手段をと
る、前記(2)の区分に属する方法について改良研究
を行なつた。 しかして、テンター法によつて2軸配向のポリ
エステルフイルムを製造する場合に、テンター内
で生ずるボーイング現象のために、フイルム幅方
向における中央部が側縁部よりも長い寸法からな
る、所謂中だるみが発生することは従来より知ら
れている。しかしながら、本発明者等が配向フイ
ルムの中だるみについて改良研究を行なつている
過程で、上記のような幅方向中央部を中心とする
たるみのほかに、左右非対称など種々の態様のた
るみ、またフイルム中央部のたるみでなく、フイ
ルム側縁部が中央部よりも長い寸法からなるたる
み、即ち端だるみと称すべきたるみが発生するこ
とを知つた。 これらの各種態様のたるみの状態及びたるみの
度合いは、次のような手法によつて測定すること
ができる。 即ち第1図に示すように、配向フイルムを間隔
1.5mで平行に設置した2本のロールR1及びR2
わたしてかける。図におけるA−A′線がフイル
ム押出成形時の幅方向(押出方向と直角の方向)
と一致するようにロールR1及びR2上に載せるの
である。そしてロールR1及びR2の端部から垂下
しているフイルムを下方に即ち矢印Tの方向に荷
重をかけて引張る。この引張りはフイルムが伸び
ない程度で緊張状態になるように約4Kg/cm2の引
張力を加える。第1図に示す場合はフイルムFに
おいてF1の部分は緊張状態にあるがF2で示す部
分はたるんでいる。もしたるみがなければフイル
ムの側縁は点線F3で示す位置にくる。 以上のようにして張られたフイルムFに対し、
第2図に示すように、ロールR1及びR2の真中付
近で法線角αでフイルム面に平行光線Lを当て、
その反射光を目盛板Mに受光して測定する。第3
図は目盛板Mにフイルム幅方向、即ち第1図A−
A′に当る箇所の影像Rが写し出されている状態
を例示するものである。 即ちこの例では、フイルムの右端が最もたるん
でおり、lで示す距離が「たるみ量」である。 以上のようにして配向フイルムのたるみ発生状
態を調べてみると、第4〜7図に示すように種々
の態様のたるみがあることがわかつた。これら第
4〜7図において、A及びA′はそれぞれ第1図
において、符号Aを示している側の側縁及び符号
A′を示している側の側縁を表わしている。 第4〜7図に示されるたるみはいずれもフイル
ム長さが部分的に異なるために生じたもので、フ
イルム長さが長い部分には張力が加わらないため
低くたれ下がつてたるみとなり、長さが短い部分
には張力が集中して位置が高くなつている。 ここで、第4〜5図のように、フイルム中央部
よりも一方または両方の側縁が短くなつたものを
中だるみ、第6〜7図のようにフイルム中央部よ
りも一方または両方の側縁が長くなつてたるんだ
ものを端だるみという。 上記のように、2軸配向ポリエステルフイルム
におけるたるみには中だるみと端だるみとがある
が(また、それぞれには対称のたるみ、非対称の
たるみがある。)、本発明は第6図又は第7図に示
されるような対称、非対称を問わず端だるみを低
減してフイルムの平面性を改善する方法を提供す
ることを目的とするものであつて、その発明の要
旨とするところはテンター法により2軸延伸し、
熱固定した2軸配向ポリエステルフイルムを冷却
ゾーンで熱固定温度から冷却するに当り、フイル
ム側縁を把持するテンタークリツプが走行するレ
ールを、テンター幅が漸次拡大又は縮小するよう
に、左右両側独立して移動可能とした装置を用
い、フイルム樹脂の2次転移点以上、190℃以下
の温度において、端だるみの形状及びたるみの度
合いに応じて、たるんでいる一方又は両方の側縁
側のレールをテンター幅が漸次縮小する方向に移
動して幅方向の弛緩処理を行ない、フイルムを幅
方向に収縮させることを特徴とする端だるみを低
減した2軸配向ポリエステルフイルムの製造法に
存する。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明のフイルム素材のポリエステルとして
は、最も代表的なものはポリエチレンテレフタレ
ートであり、その他エチレンテレフタレートを主
要構成分として、他の多塩基性酸例えばイソフタ
ル酸、フタル酸等を共重合したものも含まれる。
そしてこれら素材樹脂を溶融押出しによりフイル
ムとし、テンター法により2軸方向に延伸し、そ
して熱固定する手段は従来知られている通常の方
法に従つてもよい。熱固定後、フイルムは冷却ゾ
ーンにおいて、フイルム樹脂の2次転移点以上、
190℃以下の温度において冷却されるが、本発明
方法においては、その際、端だるみの形状及びた
るみの度合いに応じて、たるんでいる一方又は両
方のフイルム側縁に、フイルム幅方向の弛緩処理
を行なう。このフイルム幅方向の弛緩処理とはフ
イルムを幅方向に収縮させてフイルム幅を減少さ
せる操作をいうものである。そしてフイルム幅方
向の弛緩を行なうと、フイルム側縁部の長さ(フ
イルム長さ方向の寸法)は弛緩処理前よりも短く
なる。 かかる弛緩処理によるフイルム長さの変化は、
フイルム側縁部において最も大きく、フイルム中
央部にはその効果が、わずかしか及ばないので弛
緩処理の操作に当つては、処理効果の及びにくい
フイルム中央部におけるフイルム長さを基準にし
て具体的な操作を選択する。 上記のように添付図面の第6図、第7図は端だ
るみのフイルムを示すものである。そして第6図
に示す場合は、フイルムのA′の側の端縁がたる
んでいる。即ちA′側の寸法がフイルム中央部よ
りも長くなつているので、A′側をたるみ量に応
じて弛緩する。そうすると冷却工程中、この部分
が収縮して平担化するのである。第7図のような
場合は、A側及びA′側の両方がたるんでいるの
で、両側縁を弛緩する。即ち、端だるみ、換言す
れば長手方向にみてフイルムの一方又は両方の側
縁が長くなつている場合(又はフイルムの一方或
いは両方の側縁がフイルム中央に比べて低い位置
にある場合)は、その一方又は両方の側縁に、幅
方向の弛緩を行なえばよい。その弛緩の量は「た
るみ量」即ち第3図に示すlの大きさに応じて定
める。そして弛緩量は、通常次の範囲内で行なう
のが好ましい。即ち一方の側縁に対する弛緩は、
フイルムの幅方向の中央部を中心とし側縁までの
長さ(換言すれば、フイルム幅の1/2)に対し0.3
〜2.0%の範囲内から選ぶのがよい。具体的に例
示すれば第6図の場合ではA′側の側縁に対しフ
イルム幅の1/2の長さにつき0.3〜2.0%の範囲内
の量で弛緩を行い、第7図の場合ではA側及び
A′側の側縁に夫々に対しフイルム幅の1/2の長さ
につき夫々0.3〜2.0%の範囲内の量、弛緩を行な
うのである。弛緩の量が小さすぎると、たるみ低
減の効果が薄く、また過度に大きくなると反つて
平面化に悪い影響があらわれる。これらの弛緩を
行なうには、冷却ゾーンにおけるテンター幅、即
ちフイルム縁部を把持するテンタークリツプのレ
ール相互の間隔を漸次縮小すればよく、そのため
には、テンタークリツプが走行する両側の2本の
レールの各々が相互に独立して幅方向に移動可能
となつた装置を用いればよい。 更に上記の冷却ゾーンにおける弛緩はフイルム
樹脂の2次転移点以上、190℃以下の温度範囲内
で行なわなければならず、好ましいのは100〜160
℃の範囲内の温度である。2次転移点未満の温度
では局部的変形が生じて逆にたるみが大きくな
り、また190℃より高い温度では、その後の冷却
過程によりたるみが変化するため効果がなくな
る。 以上にようにして配向フイルムの一方の端部又
は両側の端部のたるみは夫々たるみの形態、大き
さに応じフイルムの一方又は両方の側縁に幅方向
の弛緩を行なうことにより、たるみは低減され、
フイルムの平面化が達成される。 次に本発明方法の実施例を説明する。 実施例 ポリエチレンテレフタレートを溶融押出しし、
キヤスチングロールで冷却してフイルムにした
後、常法に従つて縦方向3.5倍、横方向3.5倍に延
伸し、次いで210℃で熱固定して厚さ75μのポリ
エチレンテレフタレートフイルムとし、このフイ
ルムを通常の方法に従つて冷却した。得られたフ
イルムは第6図のパターンのたるみを示し、たる
み量は4.3mmであつた。 これを冷却に当り、160℃から110℃への温度領
域において、A′側に対する弛緩量を種々変更し
て冷却を行なつた。その結果のたるみ量を第1表
に示す。
【表】 実験1〜3で得られたフイルムのたるみは第6
図に示すパターンを示したが、実験4で得られた
フイルムのたるみは第7図のパターンを示した。 なお、上記実施例に示したところは本発明の理
解を助けるための例示であり、本発明方法はこの
例に拘束されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1及び2図はフイルムのたるみ状態を測定す
る方法を示す説明図、第3図はフイルムのたるみ
状態が投影された目盛板を示す図面、第4〜7図
はフイルムの各種たるみ態様を例示する図面であ
る。 図中、R1及びR2はロール、Fはフイルム、L
は平行光線、Mは目盛板である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 テンター法により2軸延伸し、熱固定した2
    軸配向ポリエステルフイルムを冷却ゾーンで熱固
    定温度から冷却するに当り、フイルム側縁を把持
    するテンタークリツプが走行するレールを、テン
    ター幅が漸次拡大又は縮小するように、左右両側
    独立して移動可能とした装置を用い、フイルム樹
    脂の2次転移点以上、190℃以下の温度において、
    端だるみの形状及びたるみの度合いに応じて、た
    るんでいる一方又は両方の側縁側のレールをテン
    ター幅が漸次縮小する方向に移動して幅方向の弛
    緩処理を行ない、フイルムを幅方向に収縮させる
    ことを特徴とする端だるみを低減した2軸配向ポ
    リエステルフイルムの製造法。
JP14124877A 1977-11-25 1977-11-25 Method of making biaxial orientation polyester film Granted JPS5473873A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14124877A JPS5473873A (en) 1977-11-25 1977-11-25 Method of making biaxial orientation polyester film

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14124877A JPS5473873A (en) 1977-11-25 1977-11-25 Method of making biaxial orientation polyester film

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP354486A Division JPS61179723A (ja) 1986-01-13 1986-01-13 2軸配向ポリエステルフイルムの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5473873A JPS5473873A (en) 1979-06-13
JPS6336927B2 true JPS6336927B2 (ja) 1988-07-22

Family

ID=15287516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14124877A Granted JPS5473873A (en) 1977-11-25 1977-11-25 Method of making biaxial orientation polyester film

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5473873A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2854554A1 (de) * 1978-12-18 1980-06-26 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung von thermoplastischen flachfolien mit verbesserter dimensionsstabilitaet

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5473873A (en) 1979-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4042569A (en) Heat-setting process for polyester film
US3461199A (en) Process for improving dimensional stability of tensilized polyester film
US5753172A (en) Film bead heating for simultaneous stretching
JPS631174B2 (ja)
JPH0455377B2 (ja)
JPS6336927B2 (ja)
JP2009113391A (ja) 同時二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法
JPH0125695B2 (ja)
JPH0125694B2 (ja)
JP4651228B2 (ja) 同時二軸延伸フィルムの製造方法
JPS6243857B2 (ja)
JPH07314552A (ja) 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法
US3429961A (en) Process for making uniform orientated film
JP3852671B2 (ja) 二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法
JPS61179723A (ja) 2軸配向ポリエステルフイルムの製造法
JPH0117857B2 (ja)
JPH0125696B2 (ja)
JP2004358742A (ja) プラスチックフィルムの製造方法
JPH0459332A (ja) ポリアミド系フイルム及びその製造方法
JPS62268629A (ja) 熱可塑性樹脂フイルムの熱処理方法
JP2917443B2 (ja) 熱可塑性樹脂延伸フイルム
JPH06166102A (ja) ポリエステルフィルムの製造方法
JPH08244111A (ja) ポリエステルフィルムおよびその製造方法
JP2841817B2 (ja) 熱可塑性樹脂フイルムの製造方法
JP2001328159A (ja) 二軸延伸フィルムの製造方法