JPS6336797A - 改質蛋白の製造法 - Google Patents

改質蛋白の製造法

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JPS6336797A
JPS6336797A JP18150886A JP18150886A JPS6336797A JP S6336797 A JPS6336797 A JP S6336797A JP 18150886 A JP18150886 A JP 18150886A JP 18150886 A JP18150886 A JP 18150886A JP S6336797 A JPS6336797 A JP S6336797A
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は蛋白の改質法に関する。更に詳しくはプロテア
ーゼを用い蛋白を脱アミドし、熔解性、起泡性、乳化性
等に優れた蛋白を提供するものである。
(従来技術) 蛋白の改質に関し、アシル化、アセチル化、リン酸化、
氷解、脱アミド化等種々の試みがなされてきた。これら
の内、脱アミド化による蛋白の改質に関しては多く報告
されている。例えば、特開昭51−139635には美
容作用物としてコラーゲンの脱アミドしたものが、同5
3−124654 、同55−74774、同58−8
59には加熱加水分解により脱アミドしたグルテンを練
製品等の食品に添加することがそれぞれ開示されている
。又、Pr1k1.Biokhim、旧krobi。
1、22 (21,198−204,(1986)等の
非酵素的蛋白の脱アミド化をはじめBiochemis
try 24  (26) 、7681−7688. 
 (1985)にはシスティンスルフォン化アスパラギ
ンの脱アミド化が、rzv、Akad、Nauk Mo
1d、SSR,Ser、Biol、Khim、Nauk
、6.61−62. (1983)には小麦中の脱アミ
ド酵素が、Proc、Natl、Acad、Sci、U
SA、、8但、12.3599−603.  (198
3)にはケモタキシス(chemo tax is )
の脱アミド化が、Nahrung+ 25+ 4.39
7−403.  (1981)には蛋白のアルカリ処理
による脱アミド化が、Izv、 Sev、 −Kavk
、 Nauchn、TsentraVyssh、Shk
、、Estestv、Naukl、3.90−94. 
(1980)には蛋白の脱アミド化が、八nn、N、Y
、Acad、Sci 258+314−316.  (
1974)にはグルタミンとアスパラギンの脱アミド化
が、Nature、258.  (5532) 、26
4−266゜(1975)には目のレンズ蛋白の脱アミ
ド化が、Curr、Top、cell、Regul、、
fi、247−295.  (1974)には蛋白、ペ
プチド中のグルタミン残基、アスパラギン残基の脱アミ
ド化が、日本食品工業学会誌19(71,321−32
3,(1972)には大豆蛋白の脱アミド化が、US特
許3770452には脱アミドグルテンの飲料への利用
等がそれぞれ報告されている。以上の内、酵素による脱
アミド化として■トランスグルタミナーゼが蛋白のグル
タミン酸残基のアミド基の置換をし氷解と脱アミドする
ことが知られている。しかし、この場合の脱アミドは蛋
白のαアミノ又はεアミノの置換により生じるものであ
り、この結果蛋白のクロスリンクを生じる欠点を有して
いる。
又、パパインによるN−アセチルアミンの大豆蛋白アシ
ル化の際、部分的脱アミドが起こっているかもしれない
ことが報告されている(Sung等)が、他にプロテア
ーゼによる脱アミド化は報告されてない。
パパイン、トリプシン等はベンゾイル−し−アルギニン
のエチルエステルを基質とする脱アミドを起こすことが
知られているが、蛋白質を殆ど水解することなく脱アミ
ドすることは知られていない。
本発明はクロスリンクを起こすことなく、かつ通常水解
を伴うことが極めて少なく、ペプチド結合氷解活性を有
するプロテアーゼにより酵素的に脱アミドすることによ
り蛋白を改質する点で前記の従来技術と異なる。
(解決しようとする問題点) 本発明者等は脱アミド化による蛋白の改質を目的とした
。まず、■希酸による脱アミド化においては蛋白が水解
される問題に遭遇した。そこで酵素的手段として■プロ
テアーゼを用いて脱アミドすることを試みた。しかし、
■プロテアーゼの特性である氷解が同時に起こり■脱ア
ミド条件が困難な問題に遭遇した。
(問題を解決する為の手段) 本発明者等は前記問題を解決すべく (氷解を抑えて脱
アミドする)鋭意研究するなかで、ある特定の条件下(
意外にも、水解至適pH以外のpH領域、水解至適温度
以外の温度領域)にすれば氷解を殆ど起こすことなく相
当量の脱アミドができ、蛋白の改質ができる知見を得て
本発明を完成するに到った。
叩ち、本発明は脱アミドpH領域、脱アミド温度領域に
おいてプロテアーゼを用い蛋白を脱アミドすることを特
徴とする蛋白の改質法である。
本発明に用いる蛋白は大豆蛋白、落花生蛋白等の油糧種
子蛋白、米蛋白、小麦蛋白等の穀類蛋白、その他の植物
性蛋白、カゼイン化等の動物性蛋白(畜肉、魚肉蛋白等
も含む)、葉蛋白、微生物蛋白等公知の食用蛋白、酵素
等の、生理活性蛋白、ペプチド等の所謂アミノ酸のペプ
チド結合物含有物が適当である。脱アミドpH領域で熔
解性の蛋白がプロテアーゼによる脱アミド化を受けやす
く好適である。
本発明に用いるプロテアーゼはエンド型プロテアーゼが
好ましく、水解至適pHが酸性乃至中性域にある所謂酸
性プロテアーゼや中性プロテアーゼ等が好ましい。例え
ば、パパイン等の植物超厚のプロテアーゼ、プロナーゼ
等の微生物超厚のプロテアーゼ、ペプシン、キモトリプ
シン、トリプシン等の動物8原のプロテアーゼ、その他
バイオテクノロジー等の手段によるプロテアーゼ等いず
れのプロテアーゼも用いることができる。
本発明は脱アミドpH領域(通常氷解至JpHより高い
pH領域)、脱アミド温度領域(通常水解至適温度より
低い温度領域)において蛋白をプロテアーゼ処理するこ
とに特徴を有する。
通常プロテアーゼは氷解を目的として水解至適pH、水
解至適温度において用いられてきた。かかるpH域、温
度域では仮令脱アミド化が起きたとしても極わずかであ
る。ところが、意外にもかかる水解至適pH1水解至適
温度とは異なる脱アミドpH領域、脱アミド温度領域で
は氷解を殆ど起こさず、又水解が起きたとしてもその程
度を極めて少なくした状態で脱アミドすることができる
。通常脱アミドpH領域は氷解pH領域より高く、用い
る酵素の種類により異なる。例えばパパインの場合氷解
子1fipHは7であり、脱アミドに適するpH領域は
7.5以上、好ましくは8以上が適当であり、キモトリ
プシン場合水解至JpHは8以下であるが、脱アミドに
適するpH領域は8以上が適当であり、プロナーゼの場
合水解至適pHは8であり、脱アミドに適するpH領域
は8以上、好ましくは9以上が適当であり、トリプシン
の場合氷解至JpHは8であり、脱アミドに適するpH
領域は9以上が適当であり、ペプシンの場合水解至適p
■は2付近であり、脱アミドに適するpH領域は4〜5
付近が適当であり、通常水解至適pHより0.5以上、
好ましくは1以上、更に好ましくは1.5以上のpH領
域が適当である。
pHが水解至適温度領域ではプロテアーゼが脱アミド作
用より氷解作用を多く起こし好ましくない。又、pH及
び温度が高すぎるとりジノアラニンの形成やアミノ酸の
ラセミ化等が生じる可能性があり好ましくない。又、脱
アミド温度領域は通常水解至適温度より低く用いる酵素
の種類により異なる。例えばパパインの場合、水解至適
温度は50℃を越えるが、脱アミドに通した温度域は5
0℃以下が適当であり、キモトリプシンの場合、水解至
適温度は50℃を越えるが、脱アミドに適した温度域は
50℃以下が適当であり、プロナーゼやキモトリプシン
の場合、水解至適温度は40°Cであり、脱アミドに通
した温度域は40℃以下が適当である。通常用いる酵素
の水解至適温度領域より5°C以下、好ましくは10℃
以下、更に好ましくは15℃以下が適当である。
脱アミドによる蛋白の改質は氷解率に比べ脱アミド率の
ほうが多い程効果的であり通常(脱アミド率/水解率)
比が2以上が好ましく、更に好ましくは4以上が適当で
ある。(脱アミド率、氷解率は後記説明) 以上のようにして脱アミドした蛋白は溶解性、起泡性、
乳化力等の性質の幾つか又は全てが向上する等その物性
が改質される。これは脱アミドにより蛋白のチャージが
変わると共に蛋白分子の疎水性やフレキシビリティ−が
増大することに起因するものと推察される。従って、か
かる改質された蛋白は熔解性、起泡性、乳化性等を要求
される食品(例えば、練製品素材、製菓素材、乳化食品
素材、飲料等)、化粧品、医療品等に広く用いることが
できる。
(実施例) 以下実施例により本発明の実施態様を説明する。
実施例1 (オボアルブミンの調!i!り Kekwick and Cannanの方法(Bio
chem、 J 30277−280. (1936)
 )を用いて、新鮮卵白から亜硫酸ナトリウム処理と5
回の再結晶によりオボアルプミンを得た。
(リゾチームの調製) Alderton and Fevoltの方法(J、
Biol、Chem、 1旦、1−5.  (1946
) ’)を用いて、新鮮卵白から直接結晶と5回の再結
晶によりリゾチームを得た。
(α−カゼインとに一カゼインの調製)α−カゼインと
に一カゼインはZittleとCus terの方法(
J、Dairy Sci、 461183−1185.
 (1963) )により新鮮牛乳から得た。
(大豆11S、7Sグロブリンの調製)大豆Its、7
SグロブリンはThan等の方法(PlantPhys
iol、、56.19−22. (1975) )によ
り得た。
トリプシンはシグマ社製、αキモトリプシンはマイルズ
ラボラトリー社製、プロナーゼは科研化学■製、パパイ
ン(メルク社製)はKimmelとSm1thの方法(
J、Biol、Chem、 207,515.  (1
954) )を用いて精製したものを用いた。
プローアーゼ ・、の  アンモニアの−用足。
ConwayとO’Malleyのミクロデイフュージ
ョン法(Biochem、J、 36655−661.
 (1942) )の方法を用いた。即ち、メチルレッ
ドとブロモクレゾールグリーンを含む2%硼酸緩衝液1
mlをミクロデイフュージョン装置の中央槽に入れ、0
.05M炭酸緩衝液(ptllo、0)に溶解した0、
5%蛋白溶液4mlをミクロデイフュージョン装置の外
槽に入れ、0.2%酵素液0.1mj+を蛋白溶液と混
合しないように別々にミクロデイフュージョン装置の外
槽に入れた。
ただちにミクロデイフュージョン装置の蓋を閉め、アラ
ビアガムで密閉し、ミクロデイフュージョン装置の外槽
の蛋白溶液と酵素溶液を混合し30°Cで36時間反応
させアンモニアガスを遊離させた。
バパ ンこ    々 ′1 のf 1止サンプル 離脱アミドを前記ミクロデイツージョン法で測定(酵素
処理終了) 以上の実施結果を次に示す。
(離脱アンモニアの直接測定) 次表−1にpH10におけるキモトリプシンとトリプシ
ン処理による離脱アンモニア量を示す。
(以下余白) 表−1(アンモニア遊離量μg/蛋白20mg)蛋白 
 C0NT   CHYMOTRIPSINOA   
 1..70  12.75  10.20LYZ  
 7.65  33.15  22.9575   8
.50  30.60  30.6011S   10
.20  35.70  29.75αCAS   2
2.95    47.60     41.65にC
AS  44.20  80.75  74.80表中
C0NT  は0.95Mの炭酸緩ih液(pHio、
o)の蛋白溶液を30℃36時間放置、CHY?IOは
キモトリプシン処理、TRIPSINはトリプシン処理
、OAはオボアルブミン、LYZはリゾチーム、7Sは
大豆7Sグロブリン、11Sは大豆11Sグロブリン、
αCASはα−カゼイン、にCASはに一カゼインをそ
れぞれ表す。
キモトリプシン、トリプシンにより蛋白が脱アミドされ
ることがわかる。
実施例2 実施例1と同様にしてオボアルブミンを調製し、実施例
1と同様にしてパパイン処理し、脱アミド及び氷解を行
った。第1図にpH10,0,20℃におけるオボアル
ブミンのパパインによる脱アミドと蛋白分解の経時的変
化を表す。2時間で脱アミドは最高に達する。パパイン
不存在下では脱アミドは起こらないことがわかる。
実施例3 実施例1と同様にしてオボアルブミンを調製し、実施例
1と同様にしてパパイン処理し、脱アミド及び氷解を行
い、pHの影響を調べた。第2図にオポアルブミンの2
0℃、2時間パパイン処理による塩アミドと蛋白分解の
pHの影響を示す。脱アミドはp116.5〜7付近か
ら始まりpHは10付近で最高に達するのに比べ、氷解
はpH7を最高にしてpHが高くなると殆ど起こらなく
なることがわかる。
実施例4 実施例1と同様にしてオポアルブミンを調製し、実施例
1と同様にしてパパイン処理し、脱アミド及び氷解を行
い、温度の影響を調べた。 第3図にオボアルブミンの
pH10,0,2時間パパイン処理による脱アミドと蛋
白分解の温度の影響を表す。
水解至適温度が50℃を越えるのに比べ脱アミド化は5
0℃以下で起こることがわかる。
実施例5 実施例1と同様にして開裂したオボアルブミン、リゾチ
ーム、73大豆グロブリンを実施例1と同様にしてパパ
イン処理した。表−2にp旧帆0,2時間、20°Cに
おける種々の蛋白のパパインによる脱アミドと酵素分解
の割合を表す。
73大豆グ凸プリンがオボアルブミンやリゾチームより
脱アミドされやすいが、いずれの蛋白も低水解状態で脱
アミドされることがわかる。
(以下余白) 表−2 蛋白  脱アミド率%水解率%  比 OA      21.0   2.0  10t5L
YZ     21.2   0 7S      27.1   5.1   5.3比
は(脱アミド率/水解率)。
実施例6 実施例1と同様にしてttm製したオボアルプミンをプ
ロナーゼ、キモトリプシン、トリプシン処理し脱アミド
のpHの影響を調べた。結果を第4図に示す。
キモトリプシン(第4図A)は9118以上で、プロナ
ーゼ(第4図B)はpH7以上で、トリプシン(第4図
C)はpH9以上で脱アミドを起こすことがわかる。プ
ロナーゼ、キモトリプシンはパパインと同様の脱アミド
を示し、トリプシンの脱アミド活性はパパインより低か
った。
実施例7 実施例1と同様にしテII製したオボアルブミンをプロ
ナーゼ、キモトリプシン、トリプシン処理し脱アミドの
温度の影響を調べた。結果を第5図に示す。
キモトリプシン(第5図A)、プロナーゼ(第5図B)
、トリプシン(第5図C)共5℃以上で脱アミドを起こ
すことがわかる。水解至適温度はそれぞれ50℃以上、
40℃、40℃と各酵素共脱アミドに適した温度域より
高い値を示した。
実施例8 実施例1と同様にして開裂したキモトリプシンを0.5
%の78大豆グロブリン4mlに加え、pH10,20
℃で60分反応させ、脱アミド化における酵素濃度の影
響を調べた。
結果を第6図に示す。脱アミドは酵素(キモトリプシン
)濃度に比例することがわかる。
実施例9 (グルテンの調製) 小麦粉(鳥越製粉■製)を水洗、透析、凍結乾燥して調
製した。
(グルテンの脱アミド処理) 10m420.5%グルテン溶液 コントロールは酵素を用いず同様の処理を行った。
(以下余白) (アンモニアの同定)・ 脱アミドはサンバーブ試験管(20℃、真空下)中で行
った。0.25mgのキモトリプシンを含む0.5%グ
ルテン溶液5m 7!(pH10,0)を主管に入れ、
0゜INの硫酸2.0mlをアンモニア吸収剤として側
管に入れ、保温し、得られた硫酸1mβを釦lの脱アン
モニア水で希釈し、その100μlを東洋曹達アミノ酸
分析機(IILC−805)にかけた。
(脱アミド率の同定) Chibnall et al (Biochem、j
、、68,122.1958)の方法を用いた。即ち、
凍結乾燥グルテンを2Nの塩酸を用い110℃で2時間
真空下で水解して完全脱アミド化した。離脱アンモニア
は前記ミクロデイフュージョン法を用いて測定した。
(氷解率の同定) 酵素処理したグルテン溶液3IIllを等量の20%ト
リクロル酢酸(TCA )と混合し、濾過し、濾液のO
D 280nmを測定した。氷解率は酵素処理したもの
と酵素処理しないもののOD280n+m比で表した。
(ゲル濾過) 2時間酵素処理したグルテン40mgを2−メルカプト
エタノールを含む1%SDS含有10mMのトリス−グ
リシン緩衝液(pH8,3) 10 ralに溶解し、
−晩装置した。12000rpmで10分遠心分離し、
上澄み5I!Ilを0.1%SOSを含む10mM )
リス−グリシン緩衝液(pH8,3)で平衡化したトー
ヨーバールIIW 65Fカラム(2X90cm)にか
けた。流速12 m l /Ir、フラクション量4耐
lとし、各フラクションの0D28On+++を測定シ
タ。
(物性の同定) 熔解性の測定・・・0.05%のグルテン溶液を0゜I
Nの塩酸又は苛性ソーダを用いて所定のpHに調整し、
攪拌し、12000rpmで10分遠心分離し、上澄み
のOD280nmを測定した。0.INの苛性ソーダに
溶解した0、05%グルテン液のOD280nmとの比
を溶解性とした。
起泡性の測定−・−J、Food Sci、、48,6
2.1983の方法を用い、1 /15Mの炭酸Na緩
衝液(pH9,5)に溶解した0、1%グルテン溶液5
a+Jに空気を吹き込み形成された泡の電気伝導度を測
定した。
乳化性の測定・・・l /15Mの炭酸Na緩衝液(p
H9,5)に溶解した0、1%グルテン溶液3m l 
%コーン油1rslをウルトラツラフクス(ハンセン社
製)を用いて20℃、12000rpmで1分間均質化
し、底部50μlのエマルジョンを採り、0.1%SD
S i液5mlで希釈し、OD500nmを測定した。
表−3にpH1o、20℃でキモトリプシン分解したグ
ルテンの経時的離脱アンモニア量を示す。
表−3(アンモニアmg/蛋白g) 時間fir  OO,250,51,02,03,5処
理   0 1.65 3.50 5.64 11.9
013.87未処理  0 0.18 0.19 0.
20 0.20 0.21但し、処理はグルテンのキモ
トリプシン処理未処理はキモトリプシン処理無し。
キモトリプシン処理によりグルテンが脱アミドされるこ
とがわかる。
実施例10 実施例9と同様にして調製したグルテンをpH0,20
℃でキモトリプシン処理し、脱アミドと氷解の経時的変
化を調べた。第7図に結果を示す。
2時゛間で説アミド率は約25%に達し、氷解が約14
%に達する。これがアルカリに由来するものなのか否か
ゲル濾過により調べたところキモトリプシンを添加しな
い場合は脱アミド化は見られなかったがTCA可溶性画
分はキモトリプシンを加えた場合と同程度見られた。
実施例11 実施例9と同様にして得られた未変性グルテン、キモト
リプシン処理グルテン、キモトリプシン未処理グルテン
(キモトリプシン無しで同処理)を実施例9で述べた2
−メルカプトエタノール存在下におけるSOSゲル濾過
した。
結果を第8図に示す。第8図Aは未変性グルテンで、グ
ルテニンとグリアデインのピークを示し、第8図Bはキ
モトリプシン処理グルテン、第8図Cはキモトリプシン
未処理グルテンのSOSゲル濾過パターンを示す。アル
カリ域でキモトリプシン処理されたものもされなかった
ものもグリアデインの後に別のピークを示すがこれはグ
ルテニンが解離したものと思われる。第8図B、第8図
Cから実施例10の条件であるpH10,20℃ではキ
モトリプシン処理による氷解は殆ど起きず、TCA可溶
性画分はアルカリ処理により解離したものであることが
わかる。
実施例12 実施例9と同様にして調製した未変性グルテン、キモト
リプシン処理グルテン、キモトリプシン未処理グルテン
の熔解性を調べた。
結果を第9図に示す。脱アミドにより溶解性(特にpH
5以上)が増大することがわかる。
実施例13 実施例9と同様にして得た未変性グルテン、キモトリプ
シン処理グルテン、キモトリプシン未処理グルテンの乳
化性を調べた。
結果を第10図に示す。キモトリプシン処理されたグル
テンは乳化性に優れ、安定であることがわかる。
実施例14 実施例1と同様にして脱アミド化蛋白(オボアルブミン
、リゾチーム、78大豆グロブリン、113大豆グロブ
リン)を得た。
(起泡性及び起泡安定性の測定) ガラスカラム(2,4X30cm)中の0.1−の炭酸
緩衝液(pH9,5)に溶解した0、1%蛋白溶液5m
Jに90cm/minの流速で空気を吹き込み形成した
泡の電気伝導度を測定した(J、Fod Sci、、4
8,623.1983)。
起泡安定性は泡の消失時間で表した。
(乳化性の測定) Pearce and K1n5ella  (J、A
gric、Food Chem、、26+716、19
83)の方法を用い、コーン油ll111、蛋白液3m
ffを実施例1と同様にして均質化し、○D 500n
lを測定した。
(結果) 第11図及び第12図にpH10,20℃でキモトリプ
シン処理した蛋白の起泡性と乳化性を示す。
第11図及び第12図より脱アミド化により蛋白の起泡
性と乳化性が向上することがわかる。これは脱アミドに
よる蛋白分子表面の疎水性の増大と蛋白のフレキシビリ
ティ−の増大によるものと推察される。
(効果) 以上詳述したように、本発明によりクロスリンクを起こ
すことなく又水解を殆ど伴わず酵素的に蛋白の脱アミド
が可能になったものであり、蛋白の改質(溶解性向上、
乳化性向上、起泡性向上等)や酵素等の機能変化等が容
易になったものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はパパインによるオボアルブミンの脱アミにと氷
解のpH10における経時変化を表す。 ・は脱アミド、○は水解、■はパパイン不存在下におけ
る脱アミド処理を表す。 第2図はパパインによるオボアルブミンの脱アミド及び
水解のpHの影響を表す。 ・は脱アミド、○は水解を表す。 第3図はパパインによるオポアルブミンの脱アミド及び
氷解の温度の影響を表す。 ・は脱アミド、○は水解を表す。 第4図はキモトリプシン、プロナーゼ、トリプシンによ
るオボアルブミンの脱アミドと水解のpHの影響を表す
。 Aはプロナーゼ、Bはキモトリプシン、Cはトリプシン
を表し、・は脱アミド、○は水解を表す。 第5図はキモトリプシン、プロナーゼ、トリプシンによ
るオボアルブミンの説アミドと氷解の温度の影響を表す
。 Aはプロナーゼ、Bはキモトリプシン、Cはトリプシン
を表し、・は脱アミド、○は水解を表す。 第6図は蛋白の脱アミド化の酵素濃度の影響を表す。キ
モトリプシンを0.5%の7Sグロブリン4mβに加え
、p 1110.20℃で60分反応させた。 第7図はpH0,0,20℃におけるキモトリプシンに
よるグルテンの脱アミド及び氷解の経時的変化を示す。 ○印は脱アミド、Δ印は氷解を表し、○、△はキモトリ
プシン処理、・、ムはキモトリプシン未処理を表す。 第8図は未変性グルテン、キモトリプシン処理グルテン
、キモトリプシン未処理グルテンの2−メルカプトエタ
ノール存在下におけるSDSゲル濾過パターンを示す。 Aは未変性グルテン、Bはキモトリプシン処理グルテン
、Cはキモトリプシン未処理グルテンを表す。 第9図は未変性グルテン、キモトリプシン処理グルテン
、キモトリプシン未処理グルテンの溶解性に及ぼすpH
のに9を表す。 ○は未変性グルテン、・はキモトリプシン処理グルテン
、△はキモトリプシン未処理グルテンを表す。 第10図は未変性グルテン、キモトリプシン処理グルテ
ン、キモトリプシン未処理グルテンの乳化性を表す。 ○は未変性グルテン、・はキモト・リプシン処理グルテ
ン、△はキモトリプシン未処理グルテンを表す。 第11図は脱アミド化蛋白の起泡性を表す。 aはオボアルブミン、bはリゾチーム、Cは73大豆グ
ロブリン、dは115大豆グロブリン、■は脱アミド化
蛋白、口は未変性蛋白を表す。 第12図は塩アミド化蛋白の乳化性を表す。 aはオボアルブミン、bはリゾチーム、Cは73大豆グ
ロブリン、dは113大豆グロブリン、■は脱アミド化
蛋白、口は未変性蛋白を表す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)脱アミドpH領域、脱アミド温度領域においてプ
    ロテアーゼを用い蛋白を脱アミドすることを特徴とする
    蛋白の改質法。
  2. (2)脱アミドpH領域が水解至適pHより高いpH領
    域、脱アミド温度領域が水解至適温度より低い温度領域
    である特許請求の範囲第(1)項記載の改質法。
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