JPS6336280Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、リレー回路の検査、調整工程におい
てリレーと差し替えて使用する検査調整治具に関
するものである。

従来、リレー回路の検査調整は、不具合を思わ
れるリレーをソケツトから抜き取りこのソケツト
にストラツプ線で疑似回路を構成したり、又は、
リレーは抜き取らずそのリレーの端子間をテスタ
ーで電圧の印加の有無を調べたり、導通を調べた
りして行つていた。この場合、調べるべき端子を
まちがえたり、ストラツプ線の接触不良などが起
つたりして、検査調整作業が思う様に簡単に進行
しないという問題点があつた。

また、通電時に端子をあたらなければならない
事が多く、作業上の危険性を伴うという欠点もあ
つた。

本考案は、これらの欠点を除去し、リレー回路
の検査調整の能率化と安全を確保する治具を提供
する事を目的とする。

本考案によれば、リレーソケツトに挿入可能な
端子部とこの端子部のリレーコイル端子に相当す
る端子にランプやLEDその他の表示部と、さら
にリレー接点の役割を手動操作によつて行う事が
出来る手動スイツチ部とで構成されるリレー回路
検査用治具が得られる。

次に実施例について図面を参照して説明する。
第１図において、１はリレーソケツトに挿入され
る端子部、２はケース、３はリレーの接点と同様
な構成を持ちかつ端子部１のうちリレー接点に相
当する端子に接続されている手動スイツチ、４は
LED又はランプを使用し端子部１のうちリレー
のコイル端子に相当する端子に電圧が印加された
事を示す表示部である。また、第２図ａは検査対
象物のリレーを示し、第２図ｂは本考案による治
具の一実施例を示す回路図である。リレーと本考
案による治具とは端子の対応がついている。

以下、第２図に示した本考案の一実施例を用い
て、本考案によるリレー回路の検査調整の方法の
具体例について説明する。

まず検査対象物であるリレー回路中の所定のリ
レーを装着すべきソケツトにリレーを替えて本考
案によるリレー回路検査用治具を装着する。この
とき、もし前記ソケツトの各端子に所定の電圧が
印加されており、回路構成が満足な場合は表示部
が点灯する。

本考案の治具はソケツトに装着した状態で手動
スイツチによりリレー接点の開閉を容易に行なえ
るように構成されているので、リレー回路を構成
した上でリレーの各動作を手動で再現できる。し
たがつて従来の方法による、リレー回路の検査方
法に比較して能率よく安全でかつ確実に検査調整
が行なえる。

なお、前記実施例ではリレー接点が２回路の場
合を示しているが、他の回路数の治具が考えられ
る事はもちろん、リレーの接点数に応じて手動ス
イツチ３を複数個としてもよい事は言うまでもな
い。

以上、説明した様に本考案によれば作業能率が
良くかつ安全なリレー回路検査用治具を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す外観図、また
第２図ａはリレーの、また第２図ｂは本考案によ
る治具の回路図例である。 １……端子部、２……ケース、３……手動スイ
ツチ部、４……表示部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. リレーソケツトに挿入可能な端子部と、前記端
   子部のうちリレーのコイル端子に相当する端子に
   電圧が印加されたときに点灯する表示部と、リレ
   ー接点と同等な構成を持ち前記端子部のうちリレ
   ーの接点端子に相当する端子に接続された手動ス
   イツチ部と、から成るリレー回路検査用治具。