JPS6335972Y2 - - Google Patents

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JPS6335972Y2
JPS6335972Y2 JP1985078777U JP7877785U JPS6335972Y2 JP S6335972 Y2 JPS6335972 Y2 JP S6335972Y2 JP 1985078777 U JP1985078777 U JP 1985078777U JP 7877785 U JP7877785 U JP 7877785U JP S6335972 Y2 JPS6335972 Y2 JP S6335972Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、塗料、あるいは食品関係における
嫌湿品等を収納、保管する密封性容器に関するも
ので、さらに詳しくは、塗料等を収納する容器本
体と、この容器本体の開口部を密閉する略平板状
の嵌合式密閉蓋からなる密封性容器の改良に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の密封性容器としては、塗料缶に
見るごとく、金属製のものが良く知られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、金属製の密封性容器においては、錆
の発生が避けられず、また、取り扱い上におい
て、破損等の恐れはないものの、外部からの衝撃
を受けた場合凹み易く、商品価値を低下させる難
点があつた。また、製造面においても、蓋体はプ
レス成形が可能としても、容器本体の製造におい
て製缶工程並びに溶接工程を必要とし、また蓋体
嵌合部を別途製造の上、本体開口部に溶接しなけ
ればならず、生産性の点でも問題があつた。
そこで、この考案の目的とするところは、容器
本体及び蓋体を熱可塑性樹脂による射出成形品と
し、なおかつ、耐久性、密封性の良好な構造と
し、生産性、外観性の向上を図ると共に、塗料、
あるいは嫌湿製品の収納、保管に適した密封性容
器を提供するところにある。
なお一部、プラスチツク材料を用いた密封性容
器も開発されているが(実開昭58−24743号)、容
器本体における蓋体嵌合部を別体として成形し、
しかるのち容器本体に接合する方式を取つている
等、要するに金属製容器の材質をプラスチツクに
変換した程度に過ぎず、容器本体及び蓋体をそれ
ぞれ射出成形によつて一体に成形したこの種容器
は見られなかつた。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案においては、容器本体と蓋体とをそれ
ぞれ熱可塑性樹脂による射出成形品とし、耐久
性、密封性を良好にするために種種の工夫を凝ら
している。
すなわち、先ず、容器本体及び蓋体のいずれも
熱可塑性樹脂による一体成形品であるが、容器本
体は、比較的硬質の熱可塑性樹脂、例えば、ポリ
プロピレン樹脂(PP)、高密度ポリエチレン樹脂
(HDPE)、リニア−ポリエチレン樹脂(LL)、
ABS樹脂、PET樹脂等を用い、蓋体には、比較
的軟質ないし半硬質の熱可塑性樹脂、例えば、低
密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、ポリエチレン
−酢酸ビニル コポリマ−、あるいはリニア−ポ
リエチレン、高密度ポリエチレンで半硬質のもの
を採用した。
構造的には、容器本体の開口部の変形を防止
し、かつまた、蓋体との関係において密封性を向
上させるため、補強密閉構造を取つている。すな
わち、開口部周縁において、本体周壁から上向き
略L字形に伸びるフランジを設け、本体周壁上部
とこのフランジとの二重壁構造とし、またこの略
L字形フランジの垂直片を蓋体嵌合時における密
閉面とすると共に、この略L字形フランジと本体
周壁との間において形成される周溝を後述の開蓋
時の便に供すると共に、この周溝の下面におい
て、本体の全周に渡り、適当間隔をおいて、本体
周壁から半径方向内方に向つて、周溝の底面とほ
ぼ同一かこれよりもやや短く突出する複数個の補
強片を設けた構造としている。
また蓋体においては、天板部と天板部よりも肉
厚の厚い周縁部からなる構成とし、周縁部に、上
記容器本体における略L字形フランジの垂直片内
面に密接する接面フランジと、この接面フランジ
の上端部から半径方向外側に向つて略水平に伸
び、容器本体への閉蓋時、周溝内において終端
し、開蓋時、指ないし金属片等を掛けられる水平
フランジとを設けた構造としている。
さらにまた、上記略L字形フランジの垂直片
は、容器本体の周壁上部よりも低い位置で終端さ
せ、蓋体閉蓋時、蓋体の水平フランジが容器本体
の周壁上部から突出しない程度とし、外部衝撃等
によつて容易に開蓋されないようにしている。
またさらに、密封性を良好にするため、容器本
体における略L字形フランジの垂直片間の内寸法
を、蓋体における接面フランジ間の外寸法よりも
やや小さくして、密嵌状態を得ている。
〔作用〕
上述のように、熱可塑性樹脂を用いて射出成形
により一体成形するので、生産性は良好であり、
かつ容器本体と蓋体に同一材料を使用するのでは
なく、一方は、硬質の樹脂、他方は軟質ないし半
硬質の樹脂とし、それぞれの機能に応じて樹脂材
料を選定しているので、耐久性及び嵌合性も良好
である。
また、容器本体の開口部は、周壁上部と略L字
形フランジとの二重構造とし、さらに補強片を容
器本体の全周に渡り適当間隔をおいて形成してい
るので、変形しがたく、耐久性を有している。
蓋体は、天板部よりも、嵌合させる周縁部の肉
厚を厚くし、変形、破損等を防止し、外寸法の大
きい接面フランジを内寸法の小さい略L字形フラ
ンジの垂直片内面に密接させるので、堅固で、密
接な嵌合状態が得られる。また水平フランジが垂
直片の上に乗るので、閉蓋状態が安定しており、
本体周壁上部から突出しないので外部からの衝撃
力等によつて外れる恐れもない。一方、開蓋時に
は、周溝があるので、指ないし金属片を周溝に入
れ、水平フランジを掛けて起こせば簡単に開蓋で
きる構造となつている。
〔実施例〕
第1図は、この考案に係る密封性容器の一実施
例を示す開蓋状態の斜視図、1は容器本体、2は
密封用の蓋体であり、両者とも熱可塑性樹脂を用
いて射出成形により一体成形されている。但し、
容器本体1は、比較的硬質の熱可塑性樹脂すなわ
ち、ポリプロピレン樹脂(PP)を用い、蓋体2
は、比較的軟質ないし半硬質の熱可塑性樹脂すな
わち、低密度ポリエチレン樹脂を用いている。
容器本体1は、周壁3をフラツトな円筒状とな
し、開口部周縁において、本体周壁3から上向き
略L字形に伸びるフランジ4を有しており、本体
周壁3の上部との間において周溝5を形成してい
る。なお、略L字形フランジの垂直片4aは本体
周壁3の上部から突出しない程度の高さ、より詳
しくは、後述の蓋体2の水平フランジが着座した
状態において周壁3上部がなお僅かに上方に突出
する程度の寸法としている。6は、周溝5の下面
において、本体の全周に渡り、適当間隔をおい
て、本体周壁3から半径方向内方に向つて、周溝
5の底面とほぼ同一の寸法をもつて突出させた複
数個の補強片である。
次に蓋体2の詳細を説明すると、天板部7と天
板部7よりも肉厚を厚くした周縁部8とからなつ
ている。周縁部8は、第4図に示す通り、閉蓋状
態において、前記容器本体1における略L字形フ
ランジ4の垂直片4aの内面に密接する接面フラ
ンジ9と、垂直片4a上に着座するごとく、接面
フランジ9の上端部から半径方向外側に向つて略
水平に延在させた水平フランジ10を有してい
る。接面フランジ9間の外寸法L(第2図参照)
は、垂直片4a間の内寸法(第3図参照)より
も僅かに大きくして密嵌状態を得ている。また、
水平フランジ10は、第4図に示すごとく、周溝
5の中央部辺りで終端させ、開蓋時に指ないし金
属片等を掛けられるようにして開け易くしてい
る。さらに接面フランジ9には、密嵌状態を確保
するため、下方部において、ほぼ全周に渡り突隆
部9aを設け、閉蓋状態において、この突隆部9
aが略L字形フランジ4の底面コーナー部に係合
されるようにしている(第4図参照)。さらにま
た、蓋体、特に接面フランジ9の変形を防止する
ため、接面フランジ9の内面から半径方向内方に
向けて補強片9bを適当間隔をおいて複数個(本
例では4個)形成している。なお、この補強片9
bの存在する箇所では、剛性過剰になるのを防止
するため、第1図において示すごとく、突隆部9
aを切り欠いた状態としている。
符号11で示したのは、把手部であり、軟質な
いし半硬質の熱可塑性樹脂で射出成形しており、
本体に取付けるための突部11aを有しており、
その基部には環状溝11bが形成されている。こ
れに対して本体1には、開口部において突縁12
aを有する嵌合凹部12が一体成形され、第4図
に示す通り、環状溝11bと突縁12aとの嵌合
により、本体1から外れないように取付けられて
いる。
上記構造によつて、蓋体は、容器本体上面から
押込んで、水平フランジ10を垂直片4aの上部
に着座させれば、接面フランジ9と垂直片4aの
内面との密接な嵌合状態、並びに突隆部9aと略
L字形フランジ4の底面コーナー部との係合によ
り、完全な嵌合状態が得られ、密封状態を保つて
閉蓋される。また開蓋時には上述のように、水平
フランジ10を利用して簡単に開けることができ
る。なお本品は、塗料容器に用いた場合、垂直片
によつて、液切りが可能であり、塗料の節約、汚
れの防止に役立つ。また、容器本体及び蓋体共
に、積重ね性が確保されている。
〔考案の効果〕
以上詳述の通り、この考案に係る密封性容器
は、容器本体及び蓋体を、それぞれの機能に応じ
た熱可塑性樹脂を使用して射出成形により一体的
に成形するものであるから、生産性が向上するの
はもち論、金属製容器に見られるような錆の発生
や凹みを生起することなく、外観性も向上し得た
のである。
さらにまた、容器本体の開口部を二重壁構造と
し、さらに補強片を配しているので、変形しがた
く耐久性を向上し得たのはもち論、蓋体嵌合時に
おける良好な嵌合状態も保証し得たのである。ま
た本体と蓋体との嵌合構造も既述の通り、可及的
密接な嵌合状態が得られる構造としたので、密封
性が極めて良好であり、反面開蓋操作も簡単で、
塗料、あるいは嫌湿品の収納、保管に最適の密封
性容器を提供し得たのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る密封性容器の開蓋状
態における斜視図で、一部を切り欠いて示す。第
2図は、第1図−線による蓋体の断面図、第
3図は、容器本体の一部切欠き正面図、第4図
は、密封状態における、要部断面図である。 1……容器本体、2……蓋体、3……周壁、4
……略L字形フランジ、4a……垂直片、5……
周溝、6……補強片、7……天板部、8……周縁
部、9……接面フランジ、9a……突隆部、9b
……補強片、10……水平フランジ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 容器本体と、この本体開口部を密閉する蓋体と
    からなる密封性容器において; 容器本体は比較的硬質の熱可塑性樹脂による射
    出成形品からなり、蓋体は比較的軟質ないし半硬
    質の熱可塑性樹脂による射出成形品からなり; 容器本体は、開口部周縁において、本体周壁上
    部と、この周壁から上向き略L字形に伸び、垂直
    片が、本体周壁上部よりも低い位置で終端するフ
    ランジとによつて成形される周溝を有し、かつ、
    この周溝下面において、適当間隔をおいて全周に
    渡り、本体周壁から半径方向内方に向つて、周溝
    の底面とほぼ同一かこれよりもやや短く突出する
    複数個の補強片を有し; 蓋体は、天板部と、天板部よりも肉厚の厚い周
    縁部とからなり、周縁部は、上記容器本体におけ
    る略L字形フランジの垂直片内面に密接する接面
    フランジと、この接面フランジの上端部から半径
    方向外側に向つて略水平に伸び、周溝内において
    終端する水平フランジとからなり; 接面フランジの下方部には、閉蓋状態におい
    て、略L字形フランジの底面コーナー部と係合す
    る突隆部がほぼ全周に渡つて形成され; 接面フランジの内面には、半径方向内方に向つ
    て突出する補強片を複数個適当間隔をおいて形成
    するとともに、この補強片形成位置においては前
    記突隆部を切り欠いた構造で; 容器本体における略L字形フランジの垂直片間
    の内寸法を、蓋体における接面フランジ間の外寸
    法よりもやや小さくしてなる密封性容器。
JP1985078777U 1985-05-27 1985-05-27 Expired JPS6335972Y2 (ja)

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JP1985078777U JPS6335972Y2 (ja) 1985-05-27 1985-05-27

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JP1985078777U JPS6335972Y2 (ja) 1985-05-27 1985-05-27

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JPS61194641U JPS61194641U (ja) 1986-12-04
JPS6335972Y2 true JPS6335972Y2 (ja) 1988-09-22

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1087703C (zh) * 1997-11-28 2002-07-17 株式会社青木固研究所 用作油漆容器和类似物的注射拉伸吹塑成形的广口容器
JP6365878B2 (ja) * 2014-09-30 2018-08-01 株式会社吉野工業所 閉蓋具付き容器

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61152562A (ja) * 1984-12-19 1986-07-11 マルドン イリングワース リミテツド 楔固定蓋を有する容器

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JPS61152562A (ja) * 1984-12-19 1986-07-11 マルドン イリングワース リミテツド 楔固定蓋を有する容器

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