JPS6335252B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は圧縮空気の噴出により回転する羽根車
の回転により発電機を回転させ、発電機に生じた
電気を電球に導き、発光した電球の光を導光部材
によつて導き、口腔内の照明をする発電機付ライ
トガイドハンドピースに関するものである。

口腔内の検査、治療には十分な照明を必要とす
る。その為に通常多くの歯科用ユニツトには標準
装備として無影灯が取付られている。しかしなが
らこの無影灯による照明だけでは不十分なことが
多かつた。たとえば、根管治療に於いて根管内部
の検査、隣接面等に生じた内部カリエスの投光検
査による発見、又は歯科用タービンハンドピース
にて歯牙の切削進行状態の確認及び切削後の切削
面の仕上げ状態の検査等、これら検査、治療する
歯牙が臼歯部や上顎歯に於いては特に不都合が多
かつた。

その解決策として単純に無影灯の照度を上げる
と術者、患者の相方共にまぶしくなつて、術者は
検査、治療に支障をきたし、患者は不快であり、
無影灯の照度を上げることは逆に悪影響を与える
ことになる。したがつて、無影灯の照度を増すこ
とには限界があつた。

そこで照明装置を設けた口腔内の局部照明専用
のライトガイドハンドピースが開発、提供されて
きた。この周知のライトガイドハンドピースは電
源を外部商用電源から取り、光源とその光源を調
整、制御する機器類を設けた光源ボツクスがあ
り、この光源ボツクスから導光部材を挿通したホ
ースにてハンドピースの先端へ導き照明するもの
である。この周知のライトガイドハンドピースは
精密な光源ボツクスや長い導光部材を使用するな
ど装置が大掛りでかつ高価である。

よつて、本発明は圧縮空気で発電機を回転させ
て電気を起こし、この電気で電球を発光させ、そ
の光を導光部材で導き口腔内の患部を照明する発
電機付ライトガイドハンドピースを提供するもの
である。

以下図面に示す本発明の実施例について説明す
る。

第１図は本発明の発電機付ライトガイドハンド
ピースの構成図である。１０は発電機付ライトガ
イドハンドピース、３０は発電機、３２は発電機
３０の回転軸、３４は圧縮空気の噴出を受けて回
転する羽根車で回転軸３２に嵌挿されている。３
８は電球で、４６，４８は電球３８と発電機３０
を結ぶリード線である。２４は導光部材。５０は
圧縮空気流入孔、５２は圧縮空気送気通路、５４
は圧縮空気噴出孔、５８は排出通路、６２は排出
孔である。以上構成された発電機付ライトガイド
ハンドピースの圧縮空気流入孔５０より圧縮空気
を送気するならば、圧縮空気は通路５２を通り噴
出孔５４より噴出し羽根車３４を回転させ、よつ
て回転軸３２が回転し発電機３０が働き電気を発
生し、発生した電気はリード線４６，４８によつ
て電球３８に導かれ電球３８が発光し、発光した
光は導光部材２４の受光部２６から入光し投光部
２８より出光し口腔内を照明する。一方羽根車３
０を回転させた後の使役圧縮空気は排出通路５８
を通り、排出孔６２より排出される。

上記構成の本発明の発電機付ライトガイドハン
ドピースは従来のライトガイドハンドピースのよ
うな複雑な光源ボツクスもなく、導光部材の使用
距離もハンドピース内の一部分であつて大変短
く、よつて安価でありかつ簡単、すなわち圧縮空
気の供給だけで照明ができる。

次に、第２図は本発明のその他の実施例の縦断
面である。１２は発電機付ライトガイドハンドピ
ースの本体部で、発電機３０が発電機保持筒３６
に挿入固定され、電球３８は電球保持筒４０に挿
入されて電極４２，４４を介し電球固定具３９に
より固定されて、電球保持筒４０は発電機保持筒
３６と接続部８０で螺合接合されており、さらに
発電機保持筒３６の他端に圧縮空気送排具６６が
接続部８２で螺合接合されて、環状空室の回転室
５６を形成し、回転室５６に発電機３０の回転軸
３２が延長し、この回転軸３２に圧縮空気の噴出
を受けて回転する羽根車３４が嵌挿されて、送排
具６６に接続部８４で接続具６８が螺合接合され
て、接続具６８は本体部１２の基端部１４を送排
具６６の階段状孔８６と共に、後述する歯科用ユ
ニツトより延長し歯科用エアータービン又は歯科
用エアーモータ等の歯科用切削工具に圧縮空気及
び冷却水又は洗浄水を供給する複数路のホースに
接合するに適合しており、階段状孔８６の大径孔
部に圧縮空気流入孔５０が形成され、そして圧縮
空気送気通路５２、圧縮空気噴出孔５４を介し回
転室５６に連通する圧縮空気の送気噴出路が形成
され、回転室５６より排出通路５８と環状空室６
０を介し環状排出孔６４へ連通する使役後の圧縮
空気排出路が形成されて、本体部１２の先端部１
６、すなわち電球保持筒４０の先端に接続部７０
が形成されて成る。導光部１８は内部に導光部材
２４を挿通して成り、その基端は本体部１２に接
続部７２で着脱自在に接合されている。上記構成
の発電機付ライトガイドハンドピースに上記歯科
用ユニツトより延長するホースを接続し、足踏ス
イツチを操作し圧縮空気を送気するならば、圧縮
空気は圧縮空気流入孔５０、通路５２を通り噴出
孔５４より回転室５６に噴出し羽根車３４を回転
させる。羽根車３４の回転により回転軸３２が回
転し発電機３０が作動し電気が発生し、発生した
電気はリード線４６，４８により電極４２，４４
を介し電球３８に伝わり電球３８を発光させる。
発光した光は受光部２６より入光した導光部材２
４を通り投光部２８から出光し口腔内を照明す
る。

上記構成のライトガイドハンドピースは本体部
１２と導光部１８が着脱自在に形成されているの
で、種々の形態、たとえば先端部２２が図示され
たものとは異なつた直線状のもの（図示せず）又
は先端部２２に歯科用ミラーを接合したもの（図
示せず）を用意することにより口腔内各患部に最
適な形態を有す導光部を接続することができる。
また、同形態又は異形態の導光部１８を複数本用
意するならば、１人の患者に使用した後、直に消
毒器に入れ、次の患者には消毒済の新しい導光部
１８を使用して検査、治療することができる。

さらに、第３図は上記２例の実施例とは異なる
本発明の実施例の発電機付ライトガイドハンドピ
ースの縦断面図である。なお上記実施例に於いて
説明した部品、部品と同一のものについては同一
番号を使用して示し、その説明を省略する。本体
部１２の基端部１４すなわち接続具６８の端部に
環状溝７６を形成する。歯科用ユニツトより延長
し歯科用タービンハンドピース又は歯科用エアー
モータ等の歯科用切削工具に圧縮空気及び冷却水
又は洗浄水を供給する複数路の管路を持つホース
８８の先端に形成された接続具１０４は内部に圧
縮空気路１００及び水路１０２を有し外周部の環
状溝に装着した０リング１０６，１０８から成る
軸９０とスプリング９４を介し摺動自在なスライ
ドリング９６、ボール９２と、ボール固定具９８
から成る。上記接続具１０４を本体部１２に接続
する。また本体部１２の先端部１６と、導光部１
８の基端部との相方に形成された環状溝に装置さ
れた０リング７８により回転自在でかつ着脱自在
な接続部７４を形成する。上記構成の発電機付ラ
イトガイドハンドピースは導光部１８が本体部１
２に回転自在であるから、導光部１８を回転させ
てわん曲した先端部２２を容易に上顎歯に向ける
ことができ、上顎患部の照明が一層向上する。ま
た歯科用タービンハンドピース又は歯科用エアー
モータ用のホースに接続されているので、上記歯
科用切削工具等と同様に足踏スイツチにより圧縮
空気供給の開始、停止が可能なので、術者はその
操作を歯科用切削工具等に於いてすでに熟練して
いるので極めて容易にできる。なお上記実施例に
ついてはワンタツチ式の接続具１０４について説
明したが、ホースコネクタと袋ナツトから成る周
知の螺合式の接続に適合した接続部を本体部１２
の基端部に形成しても上記同様の効果を得ること
ができる。

以上説明したように本発明の発電機付ライトガ
イドハンドピースは、周知のライトガイドハンド
ピースより構成部品も少なく、よつて低価格にて
提供でき、またその操作は歯科用切削工具と同様
に足踏スイツチの操作で可能なので非常に簡便で
あり、極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の発電機付ライトガイドハンド
ピースの構成図。第２図、第３図はその他の実施
例の発電機付ライトガイドハンドピースの縦断面
図。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 歯科用ユニツトから延長する圧縮空気供給ホ
   ース８８に、歯科用タービンハンドピース、歯科
   用エアモーターハンドピース、等の歯科用治療装
   置との互換的に接続可能で、口腔内を照明するた
   めの、発電機付歯科用ライトガイドハンドピース
   であつて、 本体部１２と導光部１８とを備えてなり、 前記本体部１２には、発電機と、該発電機に作
   動的に連結され圧縮空気の噴出を受けて発電機を
   回転させる羽根車と、発電機に発生した電気によ
   り発光する電球と、発電機と電球とを継ぐリード
   線と、羽根車に圧縮空気を送気噴出させる圧縮空
   気流入孔、圧縮空気送気通路及び圧縮空気噴出孔
   とを配置し、 前記導光部１８には、電球が発光した光を口腔
   内の被照明領域に導く導光部材２４を設け、 前記本体部の基端部１４は、歯科用ユニツトよ
   り延長する圧縮空気供給ホース８８の接続具１０
   ４の圧縮空気流入路１００が前記圧縮空気流入孔
   ５０に連通するべく圧縮空気供給ホースに着脱自
   在に接続可能としたことを特徴とする発電機付ラ
   イトガイドハンドピース。 ２ 前記本体部１２と導光部１８とは分離可能に
   接続される特許請求の範囲第１項記載の発電機付
   ライトガイドハンドピース。 ３ 前記導光部は本体部に対し回転自在に接続さ
   れた特許請求の範囲第１項又は第２項記載の発電
   機付ライトガイドハンドピース。