JPH0256891B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 一方の端部にミラーが固定されたシヤフトを
備え、前記ミラーが第１内側チヤンネルに至る入
口開口部を備えたハウジングにより担持され、前
記第１内側チヤンネルが前記シヤフト内に配置さ
れたチヤンネルと連絡し、前記シヤフト内の前記
チヤンネルが吸引源に接続されるようになつてい
る歯科器械において、前記シヤフト１７が第２チ
ヤンネル１６を備え、前記第２チヤンネル１６の
一方の端部が前記ミラー２の上方で開口し、かつ
前記第２チヤンネル１６の他方の端部がタービン
ドリルへの加圧空気の供給量を制御する制御装置
２３を介して加圧空気供給源に接続されるように
なつておりそれにより前記歯科器械１への加圧空
気の供給量が前記タービンドリルへの加圧空気の
供給量に比例しそれにより前記歯科器械に供給さ
れる加圧空気が前記ミラー２の上に吹き付けられ
ることを特徴とする歯科器械。

２ 請求の範囲第１項に記載の歯科器械におい
て、前記ハウジング４が前記ミラー２により遮蔽
されたボウル形部分１４を含み、かつ前記ハウジ
ング４の前記第１内側チヤンネル６が内側凹部１
５により形成され、前記内側凹部１５には、前記
シヤフト１７から遠い前記ハウジング４の部分に
１個以上の入口開口部５が形成されていることを
特徴とする歯科器械。

３ 請求の範囲第１項または第２項に記載の歯科
器械において、前記シヤフト１７の一方の端部３
が前記シヤフト１７内の前記チヤンネル７の口部
を構成するパイプコネクタ１０の形態に形成され
ており、前記ハウジング４がこのパイプコネクタ
１０に取外し可能に取り付けられたことを特徴と
する歯科器械。

４ 請求の範囲第１項から第３項までのいずれか
１つに記載の歯科器械において、前記歯科器械１
に加圧空気を供給する加圧空気ライン２７が該ラ
イン２７を開閉する弁２８に連結された器械ホル
ダ２９を介して延び、前記弁２８は前記歯科器械
１が前記器械ホルダ２９内に置かれたときに閉じ
かつ前記歯科器械１が前記器械ホルダ２９から除
去されたとき開くようになつていることを特徴と
する歯科器械。

５ 請求の範囲第４項に記載の歯科器械におい
て、前記シヤフト１７内に配置された前記チヤン
ネル７を前記吸引源３３に接続する吸引ライン３
２が前記器械ホルダ２９に連結されたさらに１個
の弁３１を介して延び、この弁３１は前記歯科器
械１が前記器械ホルダ２９内に置かれたときに閉
じかつ前記歯科器械１が前記器械ホルダ２９から
除去されたときに開くようになつていることを特
徴とする歯科器械。

明細書 本発明は、歯科器械に関する。

歯科の患者の歯を検査しかつ治療するときに、
患者の口から唾液を除去するために、患者の口内
に吸引装置を配置することがしばしば必要であ
る。

現在の歯科手術においては、歯はタービンによ
りドリルビツトを駆動するドリルの助けにより通
常穿孔される。この種のドリルは、ドリルビツト
の近くに配置された水噴出口、すなわち、ノズル
を備えている。歯が穿孔されている間に、歯を冷
却するために、相当な量の水が水噴出口を通して
歯に吹き付けられる。歯の穿孔中、穿孔されつつ
ある歯の破片は、古い充填材がその歯の内部にあ
れば、該充填材と一緒に砕壊されかつ離脱除脱さ
れる。

歯科医は、歯を適正に穿孔できるようにするた
めに、穿孔部位を明瞭に観察することが可能でな
ければならない。したがつて、すべての唾液、
水、歯および充填物の破片を口のまわりから連続
的に除去して穿孔部位を清浄に保つことが必要で
ある。

この目的のために、直管、通常、プラスチツク
管の形態の吸引装置が使用される。この吸引装置
は、連結ホースにより、吸引源に連結される。

穿孔部位を明瞭に観察しかつ穿孔部位を照明で
きるようにするために、頭上電灯からの光を穿孔
部位に反射させる歯科用ミラーが使用される。

したがつて、歯科医にとつては、ドリル、吸引
装置およびミラーを同時に使用することがしばし
ば必要である。これらの３個の器具をすべてを同
時に保管することが不可能でないとしても極めて
困難である以外に、治療する歯の位置に配置され
る器具の数の増加に伴なつて歯の領域に接近し難
くなるというさらに一つの問題が起こる。

これらの３個の器具を同時にできるようにする
ために、歯科医がドリルおよびミラーを保持する
間に、吸引装置は、通常、歯科看護婦により保持
される。

したがつて、３個の器具を使用する必要がある
という理由のみから、歯科看護婦は歯科医と一緒
に患者の側に付き添つていることが必要である。

以前に、ミラーを吸引装置と組み合わせること
が提案されたことがある。しかしながら、この提
案の場合には、ミラーをきれいにふき取つて治療
領域を明瞭に観察できるようにするために、ミラ
ーを吸引装置と共に口腔からしばしば取り出さな
ければならないという別の問題が生ずる。この理
由から、前述した不利点があるにもかかわらず、
慣用の吸引装置および慣用のミラーが依然として
使用されている。

前述した問題は、器械およびドリルのみを同時
に使用可能にする器械を提供する本発明により十
分に解決することができる。

本発明は、一方の端部にミラーが固定されたシ
ヤフトを備え、前記ミラーが第１内側チヤンネル
に至る入口開口部を備えたハウジングにより支持
され、前記第１内側チヤンネルが前記シヤフト内
に設けられた別のチヤンネルと連絡し、前記別の
チヤンネルが吸引源に接続されるようになつてい
る歯科器械において、前記シヤフトが第２チヤン
ネルを備え、前記第２チヤンネルの一方の端部が
ミラーの上方で開口し、かつ前記第２チヤンネル
の他方の端部がタービンドリルへの加圧空気の供
給量を制御する制御装置を介して加圧空気供給源
に接続されるようになつておりそれにより歯科器
械への加圧空気の供給量が前記タービンドリルへ
の加圧空気の供給量に比例しそれにより歯科器械
に供給される加圧空気がミラー上に吹き付けられ
ることを特徴とする歯科器械に関する。

さて、本発明を添付図面について、以下にさら
に詳細に説明する。

添付図面において、 第１図は、本発明による歯科器械の断面図、 第２図は、第１図をＡ―Ａ線に沿つて裁つた断
面図、 第３図は、第４図をＢ―Ｂ線に沿つて裁つた断
面図、 第４図は、ミラーの平面図、かつ 第５図は、歯科器械の接続を例示した略図であ
る。

第１図は、本発明により構成されかつシヤフト
１７およびミラー２を備えた歯科器械１を例示し
ている。ミラー２は、シヤフト１７の下端部に取
り付けられるようになつている。ミラー２は、ハ
ウジング４により担持されている。ハウジング４
は、入口開口部５を備えている。入口開口部５
は、第１内側チヤンネル６と連絡している。ハウ
ジング４がシヤフト１に装着されたときに、内側
チヤンネル６はシヤフト１７内に配置されたチヤ
ンネル７と連絡する。シヤフト１７内に配置され
たチヤンネル７は、前記シヤフト１７の上端部８
において、該上端部８に連結された円筒形部分９
に好適に取り付けられたホースを介して吸引源に
接続されるようになつている。シヤフト１７は、
第２図に例示するように、その全長の大部分に沿
つて六角形の横断面に形成されそれにより該シヤ
フトをより安楽に把持することができるようにな
つている。

シヤフト１７の下端部３は、チヤンネル７の口
部を構成するパイプコネクタ１０の形態に形成さ
れている。パイプコネクタ１０は、外側ねじ１１
を備えている。外側ねじ１１は、ハウジング４が
シヤフト１７に取り付けられたときに、ハウジン
グ４の第１の内側チヤンネル６の上側の口部すな
わち、オリフイス１３に設けられた内側ねじ１２
と協働する。したがつて、ハウジング４は、シヤ
フト１７に取外し可能に連結され、これは掃除の
観点から有利である。

シヤフト１７は、金属材料またはプラスチツク
材料で製造されている。

ハウジング４は、第１図および第３図に例示し
た一実施例によれば、ミラー２により遮蔽された
ボウル（BOWL）形部分１４を備えている。ボ
ウル形部分１４は、金属材料またはプラスチツク
材料で製造することができる。ミラー２は、ガラ
スまたは金属のいずれかで製造することができ
る。ハウジング４の第１内側チヤンネル６は、こ
の実施例によれば、内側凹部１５を備えている。
内側凹部１５には、シヤフト１７から遠いハウジ
ング４の部分に１個またはそれ以上の入口開口部
５が形成されている。

この歯科器械は、使用中、ミラーおよび吸引装
置の両方の機能をはたす。入口開口部５および第
１内側チヤンネル６及びチヤンネル７を介して吸
引により、唾液が歯および歯の充填物の残渣と一
緒に治療中の歯の領域から離れて除去される。

ハウジング４、ミラー２およびシヤフト１７
は、本発明の概念から逸脱することなく例示しか
つ前述した形状と異なる形状に形成することがで
きることは理解されよう。例えば、ミラーおよび
吸引装置を備えた器械をミラーの付近に配置され
た入口開口部と共に１個の同一の器械組立体とし
て組み合わせることができる。

本発明によれば、シヤフト１７内に、第２チヤ
ンネル１６が設けられている。第２チヤンネル１
６の一方の端部１８は、ミラー２の上方の位置の
シヤフト１７に開口し、一方、第２チヤンネル１
６の他方の端部１９は、加圧空気供給源に連結さ
れるようになつている。第２チヤンネル１６の他
方の端部１９は、ニツプル２０に終端することが
好ましい。ニツプル２０には、加圧空気供給源か
ら延びるホースを取り付けることができる。加圧
空気が第２チヤンネル１６を通して供給されると
きに、加圧空気が矢印２１で示すようにミラー２
上に吹き付けられてそれによりミラー２を清浄な
状態に維持する。加圧空気は入口開口部５を通り
かつシヤフト１７のシヤフト７に沿つて吸い込ま
れるので、空気の流れ２１の一部分が矢印２２で
示すように、ミラー２の下端部のまわりを旋回し
てミラー２上に掃気流を維持する作用をする。

また、本発明による歯科器械、加圧空気により
駆動される１個またはそれ以上のタービンに供給
する加圧空気を制御する制御装置の加圧空気吐出
ラインに接続されるようになつている。

このような１個の制御装置を第５図に符号２３
で示した。この制御装置には、加圧空気供給ライ
ン２４が連結されている。また、この制御装置か
ら１個またはそれ以上のドリルに連絡する複数個
の加圧空気ライン２５，２６が延びている。本発
明によれば、制御装置２３から追加の加圧空気ラ
イン２７が延びている。また、加圧空気ライン２
７は、前記加圧空気ライン２５，２６の一方にも
接続することができる。加圧空気ライン２７は、
ニツプル２０に接続されている。加圧空気ライン
２７は、一実施例によれば、第５図に破線で示す
ように、ニツプル２０に直接に連結されている。
加圧空気ライン２７は、別の一実施例によれば、
弁２８を介してニツプル２０の連結されている。
弁２８は、タービンドリルに使用される器械ホル
ダ２９により制御される。歯科器械が器械ホルダ
２９の上側部分３０内に配置されるときに、シヤ
フト３１が作動して弁２８を閉じる。他方、歯科
器械が器械ホルダ２９から持ち上げられたとき
に、弁２８が開く。

本発明の器械をこのように連結した結果、歯科
器械に供給される空気の量は、制御装置によりタ
ービンドリルに供給されることを許容される空気
の量に比例する。制御装置は、通常、足踏ペダル
により調整される。

歯が穿孔されるときに、歯から除去される歯の
構成物質および充填物の量がドリルの速度が増大
するにつれて増加する。そのほかに、ドリルヘツ
ド内の水ダクト、すなわち、チヤンネルから流出
する水の量もまたドリルの速度が増大するにつれ
て増加する。したがつて、矢印２１で示すように
ミラー２を横切り、第１内側チヤンネル６を通し
て流れる空気の量は、ドリルの速度に比例する。

ドリルの速度が増大しかつミラー２に沿つて流
れる空気の流れ２１が増大するときに特に貴重な
利点が得られることが判明した。この構成によ
り、ミラーを常に清浄でしかも透明な状態に保つ
ことができそれにより歯科医が穿孔部位を明瞭に
観察することが可能になる。歯科器械を連結する
ために使用する前述した制御装置により得られる
別の重要な利点は、この器械を使用して歯を洗浄
するときに前記制御装置により空気の流れを連続
的に変更可能なことにある。歯の洗浄は、器械を
治療部位から遠ざけ、その後前記足踏ペダルの助
けにより器械への空気の流れを調整すすることに
より行うことができる。したがつて、歯科医がド
リルを吊るし、その後慣用型式の予防器具を把持
して歯を洗浄し、その後シリンジを吊るし、そし
て再びドリルを把持する必要がない。したがつ
て、歯の穿孔作業中に通常必要である歯の洗浄
は、本発明の器械の助けにより有利に行うことが
できる。しかしながら、慣用の型式の歯科用シリ
ンジは、その他の予防上の目的のためには必要で
ある。

歯の穿孔中に水を加えることが必要である場合
に、穿孔部位からドリルビツトを取り外し、先ず
第２チヤンネル１６の端部１８を治療部位に向
け、次に、ドリルヘツドの水チヤンネルの口部を
前記治療部位に向け、その後前記足踏ペダルの助
けにより器械への空気の流れを増大してそれによ
りドリルヘツドからの水を本発明の器械から流出
する空気と混合することによりこれを簡単に且つ
効果的に行なうことができることが分つた。

したがつて、穿孔操作を行うために必要なすべ
ての要素、すなわち、ドリル、ミラー、吸引装
置、水および加圧空気は、二つの器械を用いるだ
けで利用可能であることが判明した。したがつ
て、この歯科器械により、吸引装置、ミラーおよ
びドリルを同時に使用することが必要である場合
に、歯科医に完全に一人で患者に処置を施すこと
ができそれにより歯科看護婦の助けが不必要にな
る。そのほかに、この歯科器械では、別の吸引装
置を使用する必要がないので、治療する歯に接近
し易くなる。

また、本発明により構成された器械により治療
するときに必要な手操作が少なくてすむことも認
識されよう。

本発明の器械に器械ホルダ２９を使用すること
により、器械が器械ホルダ２９の上側部分３０上
に置かれたときに器械への酸素の供給が遮断され
るという利点が得られる。

好ましい一実施例によれば、器械ホルダ２９
は、吸引ライン３２を開閉するさらに１個の弁３
１に連結されている。吸引ライン３２の一方の端
部は吸引源３３に接続されかつその他方の端部は
器械のチヤンネル７に接続されている。

本発明は、前述した実施例に限定されるもので
はなく、後述する請求の範囲内で変更することが
できる。