JPS6334991B2 - - Google Patents

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JPS6334991B2
JPS6334991B2 JP3605380A JP3605380A JPS6334991B2 JP S6334991 B2 JPS6334991 B2 JP S6334991B2 JP 3605380 A JP3605380 A JP 3605380A JP 3605380 A JP3605380 A JP 3605380A JP S6334991 B2 JPS6334991 B2 JP S6334991B2
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JP
Japan
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magnetic field
cable
field detector
orthogonal
signal
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Application number
JP3605380A
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English (en)
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JPS56132585A (en
Inventor
Shizuo Suzuki
Yoshinao Iwamoto
Juichi Shirasaki
Kenichi Asakawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
Kokusai Denshin Denwa KK
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Publication date
Application filed by Kokusai Denshin Denwa KK filed Critical Kokusai Denshin Denwa KK
Priority to JP3605380A priority Critical patent/JPS56132585A/ja
Publication of JPS56132585A publication Critical patent/JPS56132585A/ja
Publication of JPS6334991B2 publication Critical patent/JPS6334991B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01VGEOPHYSICS; GRAVITATIONAL MEASUREMENTS; DETECTING MASSES OR OBJECTS; TAGS
    • G01V3/00Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation
    • G01V3/02Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation operating with propagation of electric current
    • G01V3/06Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation operating with propagation of electric current using ac

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Geophysics (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は敷設されているケーブル、特に地中や
海底あるいは川底等に敷設されているケーブルの
位置を検知しケーブルルートを追跡するケーブル
トラツキング方式に関する。 近年ケーブルの敷設に関し、漁網や船のアンカ
等によるケーブルの破断防止という観点から、ケ
ーブルを海底下や川底下に埋設することが盛んに
なりつつある。このような埋設されたケーブルを
修理などのために堀り起した場合には再度埋設す
る必要があり、そのためにはケーブルを埋設する
ための埋設機械をケーブルの真上にくるように位
置させ、該ケーブルのルートに沿つて精確に制御
移動させることが必要となる。 本発明は以上のごとき観点に基づいてなされた
もので、例えばケーブルを埋設するための埋設機
械のごとき移動体をケーブル・ルートに沿つて精
確に制御・移動させる方式を提供することを目的
とする。この目的を達成するための本発明の特徴
は、余弦特性の磁界検出指向性を有する少なくと
も2個の磁界検出器を最大検出感度指向性方向を
海底等の底面の傾きに関係なく常に相互に直交さ
せかつそれぞれの最大検出感度指向性方向が移動
体の進行方向に平行な面内に向くように構成した
進行方向面内指向直交2軸磁界検出器を有する移
動体をトラツキング対象ケーブルの近傍に移動さ
せ、端局から導体線に印加される周波数を地磁気
の影響が小となるように制御して安定周波数に
し、該所定周波数の交流電流に起因する交流磁界
及びこれに重畳される地磁気を各磁界検出器によ
り検出し、各磁界検出器の出力から前記交流磁界
に対応する電気信号のみを通過増幅した後前記所
定周波数の交流電流に対応する同一周波数の交流
電圧を参照入力として夫々同期検波し、前記交流
磁界の方向が導体線を中心とする接線方向である
ことから同期検波して得られた夫々の出力の極性
および振幅により、トラツキング対象ケーブルに
対する移動体の位置を求めると共に移動体の進行
方向に対するケーブルの敷設方向を検知し、移動
体がケーブル真上でケーブルの敷設方向に移動す
るように制御するごときケーブルトラツキング方
式にある。以下図面により実施例を説明する。 第1図は本発明によるケーブルトラツキング方
式の一実施例を示し、図中の1は例えばケーブル
埋設機械のごとき移動体で、進行方向面内指向直
交2軸磁界検出器15が搭載されている。進行方
向面内指向直交2軸磁界検出器15は本発明の重
要な特徴をなすもので、余弦特性の磁界検出指向
特性を有する少なくとも2個の成分磁界検出器の
夫々の最大検出感度指向性方向が互いに直交する
ごとく配置してなる直交2軸磁界検出器10で構
成されている。 第2図Aは直交2軸磁界検出器10の構成を示
し、余弦特性の磁界検出指向特性を有する成分磁
界検出器4および6を、それぞれの最大検出感度
指向性方向が互いに直交するように配置して構成
したものである。成分磁界検出器4および6の感
度は必ずしも同じである必要はない。今、成分磁
界検出器4の検出指向性方向が直交3軸x、y、
zにおけるz軸方向に最大検出感度を有するとし
た場合、該検出器4の検出指向性はz軸を含むす
べての平面上で第2図Bに示すような余弦特性の
指向性を有する。また、別の成分磁界検出器6も
x軸に最大検出感度指向性方向を有し、成分磁界
検出器4と同様な余弦特性の指向性を有する。直
交2軸磁界検出器10を構成するこれら成分磁界
検出器4および6は周辺磁界をそれぞれの検出指
向性に応じて検知し、それぞれに対応した電気信
号を出力する。これら成分磁界検出器4および6
は誘導コイル(サーチコイル)、フラツクスゲー
ト磁界検出器、薄膜倍周波発振型磁界検出器、ホ
ール素子形磁界検出器、磁気マルチバイブレータ
形磁界検出器、磁気抵抗効果素子形磁界検出器な
ど、余弦特性の磁界検出指向性を有し、交流磁界
を検知可能なものであればよく特に限定しない。 第3図Aおよび第3図Bは進行方向面内指向直
交2軸磁界検出器の構成例で、第3図Aは、第2
図で説明した直交2軸磁界検出器10の成分磁界
検出器4および6をその最大検出感度指向性方向
が共に移動体の進行方向に平行な平面内とすると
共に成分磁界検出器の1個例えば6の最大感度指
向性方向が常に移動体の通過した平面(移動面)
に平行な方向を向くように構成したものである。
以上のごとく成分磁界検出器6の最大検出感度指
向性方向を常に移動体の移動面に平行な平面内で
移動方向に平行に指向させるならば、最大検出感
度指向性方向がそれに直交する別の成分磁界検出
器4の最大検出感度指向性方向は常に移動体の移
動面に垂直な方向を指向することになる。第3図
Aにおいて、10は直交2軸磁界検出器、15は
進行方向面内指向直交2軸磁界検出器、11は直
交2軸磁界検出器10の電気信号をとり出すため
の信号線である。45は移動体の進行方向に平行
に向きかつ移動体の移動面に平行に向くように移
動体に固定されたアームである。46はアーム4
5と前記直交2軸磁界検出器10を接続固定する
ための接続器であり、該直交2軸磁界検出器10
の前記成分磁界検出器4の最大検出感度指向性方
向が該アーム45の方向に平行になるように接続
固定する。このように構成すれば成分磁界検出器
4および6はその地点における磁界をそれぞれの
検出指向性に応じて検出し、それに対応した電気
信号を出力し、信号線11を経てその電気信号を
外部にとり出すことができる。 第3図Bは、第2図で説明した直交2軸磁界検
出器10の成分磁界検出器4および6の1個、例
えば4の最大検出感度指向性方向を常に鉛直方向
(z軸方向)に向くように、また、別の成分磁界
検出器例えば6の最大検出感度指向性方向を常に
走行体の進行方向に平行な鉛直面内に向くように
構成したものである。以上のごとく成分磁界検出
器4の最大検出感度指向性方向を常に鉛直方向に
指向させるならば、最大検出感度指向性方向がそ
れに直交しているもう1個の成分磁界検出器6の
最大検出感度指向性方向は常に水平方向を指向す
ることになる。第3図Bにおいて10は直交2軸
磁界検出器、15は進行方向面内指向直交2軸磁
界検出器、40は同容器、41は直交2軸磁界検
出器10の底面に付した重錘、42は比較的粘度
の高い流動パラフインのような液体である。43
は直交2軸磁界検出器10の電気信号をとり出す
ための信号線であり、軽量で可とう性のある線材
が使用される。44は信号線11および43を接
続するための接続器、45は走行体の進行方向に
平行に向くように走行体に固定されたアーム、4
6はアーム45と前記直交2軸磁界検出器10を
接続するための接続器であり、直交2軸磁界検出
器10が前記アーム45のまわりに、アーム長さ
方向に垂直な面内で自由に回転しかつアーム長さ
方向に垂直な軸47のまわりに自由に回転し得る
ように接続保持する。48は進行方向面内指向直
交2軸磁界検出器15の容器40に前記アーム4
5を貫通・接続・保持させるための接続器であ
り、アーム45は該接続器部分で自由に回転でき
るがアーム長さ方向に前後に移動しないように保
持される。以上のごとく構成されれば、液体42
によつて直交2軸磁界検出器10に浮力が発生
し、該検出器10および付加重錘41の重量と浮
力のバランスした位置で該検出器10は液体42
中に、直交2軸磁界検出器10に付加された重錘
41を下にした状態で浮く。この状態で成分磁界
検出器6の最大検出感度指向性方向を前記アーム
45に対し平行に向くようにかつ成分磁界検出器
4の最大検出感度指向性方向を重錘41の重力の
向きと逆向きになるごとく配置させてあれば、容
器40がどのように傾いても成分磁界検出器4の
最大検出感度指向性方向は常に鉛直方向を、ま
た、成分磁界検出器6の最大検出感度指向性方向
は常に水平方向を指向し、かつ移動体の進行方向
に平行な鉛直面内に向き、これら成分磁界検出器
4および6はその地点における磁界をそれぞれの
検出指向性に応じて検知し、それに対応した電気
信号を出力し、信号線43、接続器44、および
信号線11を経てその電気信号を外部にとり出す
ことができる。 なお、第3図Aおよび第3図Bにおいて第1図
および第2図と同符号のものは同一物を示すもの
とする。 進行方向面内指向直交2軸磁界検出器が以上の
ごとく構成されるので、以下に第1図に基づき、
加えて第3図Aおよび第3図Bを用いて本発明に
よるケーブルトラツキング方式の一実施例を説明
する。 進行方向面内指向直交2軸磁界検出器15は母
船からの遠隔操縦により海中を自由に移動できる
移動体1に搭載される。海底等に敷設されている
ケーブル21に端末23からトラツキング用信号
源24を用いてトラツキング用の交流電流(周波
数)が供給でき、該トラツキング用交流電流に
よつて前記ケーブル21の周囲には周波数の交
流磁界が発生する。このトラツキング用交流信号
磁界の強さは、トラツキング用交流電流の大きさ
に比例し、ケーブル21から進行方向面内指向直
交2軸磁界検出器15までの距離に反比例する関
係にある。また、該トラツキング用交流信号磁界
の方向はケーブルを中心とする円周上の接線方向
である。 進行方向面内指向直交2軸磁界検出器15を搭
載した移動体1をケーブル21の周辺に持ち来た
すと、進行方向面内指向直交2軸磁界検出器15
のそれぞれの成分磁界検出器4および6は、それ
ぞれ地磁気に起因する直流磁界とケーブル21に
供給した前記トラツキング用交流電流に起因する
交流磁界の両者を重畳した磁界をそれぞれの指向
性特性に応じて検知し(ただし、成分磁界検出器
として誘導コイルを用いた場合には直流磁界を検
知しない)、それに対応した電気信号を出力する。
しかるに地磁気は若干の時間的変動を有している
が一定とみなせる直流的磁界であるが、一定地磁
気内で移動体1が進行する場合、地磁気に対し移
動体1の進行方向が変化する場合等では、成分磁
界検出器4および6の電気信号には地磁気による
交流成分が含まれることになる。しかし、ケーブ
ル21に供給したトラツキング用交流電流の周波
数を適当に選べば、前記交流成分と該トラツキ
ング用交流電流に起因する磁界による信号出力と
は帯域通過波回路によつて容易に分離可能であ
る。したがつて以下の説明では前記周波数近傍
の交流信号磁界成分についてのみ取扱うことにす
る。 進行方向面内指向直交2軸磁界検出器15のそ
れぞれの成分磁界検出器4および6の電気信号出
力は信号線11により信号受信部20に送られ、
結合・増幅され信号線31によつて母船上の信号
処理部32に伝送される。なお、信号受信部20
の有する信号結合・増幅機能は進行方向面内指向
直交2軸磁界検出器15に含めることができ、こ
の場合には信号受信部20はなくても良い。信号
処理部32では、まず、それぞれの成分磁界検出
器4および6の電気信号出力を回路ブロツク33
により成分磁界検出器4および6に対応した回路
ブロツク34および36に分離供給する。回路ブ
ロツク34および36はトラツキング用交流電流
の周波数を中心周波数とする帯域通過波器お
よび増幅器から構成されており、成分磁界検出器
4および6の夫々の電気信号出力のうちトラツキ
ング用交流電流に起因する交流磁界に対応した周
波数近傍の電気信号のみを通過・増幅する機能
を有する。回路ブロツク34および36の夫々の
電気出力は各々対応する回路ブロツク35および
37に供給される。回路ブロツク35および37
は同期検波回路であり、入力信号を参照信号によ
り同期検波し、入力信号に比例した振幅をもち、
かつ入力信号と参照信号が同極性の場合には正極
性の電圧を、また、入力信号と参照信号が逆極性
の場合には負極性の電圧を出力する機能を有す
る。トラツキング用信号線24からトラツキング
用交流電流に対応した周波数なる交流電圧が、
母船を経由して導体26を通じ参照信号として回
路ブロツク35および37に供給され、成分磁界
検出器4および6の電気信号出力が同期検波さ
れ、表示ブロツク38に表示される。この表示結
果から後述のように進行方向面内指向直交2軸磁
界検出器15がケーブル21に対し移動体1の進
行方向に向つて、右側、真上、左側のどの位置に
おり、また移動体1の進行方向がケーブル21の
敷設方向に対し正の傾き、平行、または負の傾き
のいずれの方向に進行しているのかを検知するこ
とができる。 従つて、ケーブルの位置の検知を極めて容易な
らしめることができ、ケーブル埋設機械と組合せ
て適用すれば、ケーブル埋設機械をケーブル上に
容易に正確に誘導制御することができる。 第4図A,B,C,D、第5図A,B,C,D
および第6図A,B,C,Dは第1図の実施例を
さらに説明するためのもので、それぞれの図にお
いて、Aは平面図、Bはケーブル21の軸方向か
ら見た側面図、Cはトラツキング用信号磁界ベク
トルHACおよび各X軸、Z軸成分(成分磁界検出
器4方向成分)HACX、HACZの関係を示す図、D
はHACのX軸成分HACXと成分磁界検出器6方向
(x軸方向)の磁界成分HACxの関係を示す。な
お、第4図、第5図および第6図において第1図
と同符号のものは同一物を示すものとする。 今、進行方向面内指向直交2軸磁界検出器15
を搭載した移動体1が水平な海底面とほぼ平行に
進行しているものとする。この場合のように移動
体1が水平な海底面を該海底面に平行に進行する
場合、進行方向面内指向直交2軸磁界検出器とし
て第3図A、第3図Bに示すどちらの構成のもの
を使用しても基本的な効果にはまつたく差はな
い。ただし両構成例の実際面の効果としては第3
図Bの構成例のもののほうが移動体1の移動時の
振動の影響を受け難い点が主として異なる。した
がつて第4図、第5図および第6図においては第
3図AおよびBの構成例のものとも同等に取扱う
ことにする。 第4図A、第5図Aおよび第6図Aに示すよう
に、ケーブルの長さ方向にY軸、海底面に鉛直上
向きにZ軸、またY軸とZ軸の双方に直交してX
軸をとり、移動体1がX軸からθ傾いてかつケー
ブルに向つて左側、右側および真上を進行してい
る場合を例にとり、第1図をあわせ用いることに
よつて本発明を更に詳述する。 第4図B、第5図Bおよび第6図Bに示すよう
に進行方向面内指向直交2軸磁界検出器15とケ
ーブル21との直線距離をR、水平距離をL、該
進行方向面内指向直交2軸磁界検出器15の海底
面からの高さをhとする。ケーブル21に供給さ
れたトラツキング用交流電流Iに起因する該進行
方向面内指向直交2軸磁界検出器15の位置する
地点におけるトラツキング用信号磁界ベクトルを
HACとする。該磁界ベクトルHACは、ケーブル2
1に垂直な平面内にありかつ進行方向面内指向直
交2軸磁界検出器15の位置でケーブル21を中
心とし半径Rで引いた円周の接線方向の向き、例
えば第4図A、第5図Aおよび第6図Aに示す向
きに該交流電流Iが流れている場合には第4図
B、第5図Bおよび第6図Bに示す向きとなる。
交流電流Iの向きが反転する時刻には、該交流信
号磁界ベクトルHACの向きも反転することは明ら
かである。なお、交流電流の向きが逆転する時刻
では該交流信号磁界ベクトルHACおよび後述する
HACZ、HACX、HACx等すべての極性が反転するこ
とになる。しかし、後述の参照信号も逆転するよ
うにできるので、後に述べる位相検波後の信号出
力の極性は第4図、第5図および第6図の交流電
流Iの向きの場合と同じになる。HACの大きさを
|HAC|とすると、|HAC|はRに反比例する。
HACの方向と鉛直方向(Z軸およびz軸方向)と
のなす角をとすると、は海底面と進行方向面
内指向直交2軸磁界検出器15からケーブル21
に引いた垂線とのなす角に等しい。また、進行方
向面内指向直交2軸磁界検出器15の成分磁界検
出器4および6の最大検出感度指向性方向がそれ
ぞれ鉛直方向上向き(z軸方向でz軸の正の向
き)およびx軸方向でx軸の正の向きであると
し、それぞれの成分磁界検出器4および6が余弦
特性の磁界検出指向性を持つているとすると、該
成分磁界検出器4により検出される信号電圧s4
はトラツキング用交流磁界HACのz軸方向成分
HACzに比例するので、第4図C、第5図Cおよ
び第6図Cから明らかなように|HAC|cos
(1/L2+h2に比例する)に比例し、また、成分磁界 検出器6により検出される信号電圧s6はトラツ
キング用交流信号磁界HACのx軸方向成分HACx
比例するので、第4図D、第5図Dおよび第6図
Dから明らかなように|HAC|sincosθ(1/L2+h2 cosθに比例する)に比例する。 ここで、第4図Aに示すように移動体1がケー
ブル21に向つて左側(0<<90゜)をX軸に
対し傾きθ(0<θ<90゜)で進行している場合、
第4図Cに示すように進行方向面内指向直交2軸
磁界検出器15の成分磁界検出器4により検出さ
れる信号電圧は|HAC|cosに比例し、0<<
90゜であるから正極性の電圧となる。この信号電
圧は信号線31を通じ回路ブロツク33で回路ブ
ロツク34側に分離され、該回路ブロツク34に
より前記信号周波数近傍の周波数成分をもつ信
号電圧分のみ通過増幅され(または交流電圧分の
み増幅され)、回路ブロツク35に供給される。
回路ブロツク35では前記トラツキング用信号源
24から前記トラツキング用交流電流Iに対応し
て、例えば抵抗器を該トラツキング用信号源24
内でケーブルに直列に接続し該抵抗器両端の電圧
を供給する等の手段により、第4図Aに示す電流
の向きに対し周波数なる正極性の交流電圧を母
線を経由して導線26を通じ参照信号として回路
ブロツク35に供給する。回路ブロツク35はこ
れにより、前記回路ブロツク34から供給された
信号電圧を同期検波する。第4図に示す例の場
合、成分磁界検出器4の信号電圧は、トラツキン
グ用交流電流Iが第4図Aに示す向きに流れてい
る時刻の間は正極性であるため、回路ブロツク3
5で同期検波された後回路ブロツク38に表示さ
れる同期検波後の信号電圧は正極性となる。トラ
ツキング用交流電流Iが第4図Aに示す向きと逆
向きに流れている時刻では、該トラツキング用交
流電流Iに起因するトラツキング用交流信号磁界
ベクトルHACの向きも逆転し−180゜<<−90゜と
なるので前記成分磁界検出器4の信号電圧は負極
性となるが、参照信号電圧も負極性となるため回
路ブロツク35で同期検波された後回路ブロツク
38に表示される同期検波後の信号電圧は正極性
のままである。したがつて、第4図Aに示すよう
に移動体1がケーブル21に向かつて左側を進行
する場合、成分磁界検出器4により検出された信
号電圧は、波・増幅・同期検波された後回路ブ
ロツク38に表示されることになるが、その同期
検波後の信号電圧は常に正極性となる。また、第
4図Dに示すように進行方向面内指向直交2軸磁
界検出器15の成分磁界検出器6により検出され
る信号電圧はトラツキング用交流信号磁界HAC
x軸方向成分|HAC|sincosθに比例し、0<
<90゜、0<θ<90゜であるから正極性の電圧とな
る。この電圧は信号線31を通じ回路ブロツク3
3で回路ブロツク36側に分離され、該回路ブロ
ツク36で前記信号周波数近傍の周波数成分を
もつ信号電圧分のみ通過増幅された後回路ブロツ
ク37に供給される。トラツキング用信号線24
から周波数なるトラツキング用交流電流Iの向
きに対応した極性(この場合には正極性)の交流
電圧を母船を経由して導体26を通じ参照信号と
して回路ブロツク37に供給することにより、前
記回路ブロツク36から供給された信号電圧を回
路ブロツク37において同期検波する。第4図の
例の場合には、成分磁界検出器6の信号電圧は正
極性であるため回路ブロツク37で同期検波され
た後回路ブロツク38に表示される同期検波後の
信号電圧は正極性となる。前記トラツキング用交
流電流Iが第4図Aに示す向きと逆向きに流れて
いる時刻では、該トラツキング用交流電流Iに起
因するトラツキング用交流信号磁界ベクトルHAC
の向きも逆転し−180°<<−90゜となるので、
前記成分磁界検出器6の信号電圧は負極性となる
が、参照信号電圧も負極性となるため、回路ブロ
ツク37で同期検波された後回路ブロツク38に
表示される同期検波後の信号電圧は正極性のまま
である。したがつて第4図Aに示すように移動体
1がX軸に対し傾きθ(0<θ<90゜)で進行して
いる場合(移動体1がケーブル21に対し負の傾
き角で絶対値が90゜以下の傾き角で進行している
場合)、成分磁界検出器6により検出された信号
電圧は波・増幅同期検波された後回路ブロツク
38に表示されることになるが、その同期検波後
の信号電圧は常に正極性となる。 次に、第5図Aに示すように、移動体1がケー
ブルに向つて右側(90゜<<180゜)をX軸に対
し傾き角θ(90゜<θ<180゜)で進行している場合
には、進行方向面内指向直交2軸磁界検出器15
の成分磁界検出器4により検出される信号電圧は
90゜<<180゜であるから負極性となる。従つて、
回路ブロツク35で同期検波された後回路ブロツ
ク38に表示される同期検波後の信号電圧は負極
性となる。また、進行方向面内指向直交2軸磁界
検出器15の成分磁界検出器6により検出される
信号電圧は90゜<<180゜、90゜<θ<180゜である
から負極性となる。従つて、回路ブロツク37で
同期検波された該回路ブロツク38に表示される
同期検波後の信号電圧は負極性となる。 第6図Aに示すように移動体1がケーブル21
の真上を(=90゜)ケーブルに平行(θ=90゜)
に進行している場合には、進行方向面内指向直交
2軸磁界検出器15の成分磁界検出器4により検
出される信号電圧は=90゜であるから、理想的
には零となる。従つて、回路ブロツク35で同期
検波された後回路ブロツク38に表示される同期
検波後の信号電圧の絶対値は最小となる。また、
進行方向面内指向直交2軸磁界検出器15の成分
磁界検出器6により検出される信号電圧は=
90゜θ=90゜であるから、理想的には零となる。従
つて、回路ブロツク37で同期検波された後回路
ブロツク38に表示される同期検波後の信号電圧
の絶対値は最小となる。 以上述べた説明から容易に理解されるように移
動体1がケーブルトラツキングを行なうために
は、前記成分磁界検出器4および6のそれぞれの
信号電圧を波・増幅・同期検波した後表示ブロ
ツク38に表示されるそれぞれの信号電圧の絶対
値がともに最小となるように移動体1の位置およ
びケーブルに対する方向を制御すればよい。 次に、移動体1の進行制御方法につき具体的に
説明する。移動体1がケーブル21の直上を進行
するしている場合を除くと移動体1のケーブル2
1に対する位置および進行方向の傾き角の関係は
下表に示す8つの場合に分類できる。
【表】 表には、それぞれの場合に番号1〜8までを対
応させ、1〜8のそれぞれの場合に対し、進行方
向面内指向直交2軸磁界検出器15の成分磁界検
出器4の出力を回路ブロツク34により波・増
幅し回路ブロツク35により同期検波した後の出
力の極性および該直交2軸磁界検出器15の成分
磁界検出器6の出力を回路ブロツク36により
波・増幅し回路ブロツク37により同期検波した
後の出力の特性を、それぞれ対応させて示してあ
る。表から明らかなように移動体1がケーブル2
1に対し左側(0≦<90゜)に位置する場合、
即ち1〜4の場合には前記回路ブロツク35の出
力の極性はすべて正であり、また、移動体1がケ
ーブル21に対し右側(90゜<<180゜)に位置
する場合、即ち5〜8の場合には前記回路ブロツ
ク35の出力の極性はすべて負である。また、移
動体1がケーブル21に対し近づく方向に進行す
る場合、即ち1、3、6および8の場合には回路
ブロツク35の出力の極性と回路ブロツク37の
出力の極性はすべて同極性であり、移動体1がケ
ーブル21から遠ざかる方向に進行する場合、即
ち2、4、5および7の場合には回路ブロツク3
5の出力の極性と回路ブロツク37の出力の極性
はすべて逆極性である。したがつて回路ブロツク
35の出力の極性により、移動体1がケーブル2
1の左側を進行しているかまたは右側を進行して
いるかが判断可能であり、回路ブロツク35の出
力の極性と回路ブロツク37の出力の極性の組に
より、移動体1がケーブル21に近づく方向に進
行しているのか遠ざかる方向に進行しているのか
が判断できる。 したがつて、ケーブルトラツキングを行なうに
はまず、移動体1をケーブル21に近づくように
移動制御する必要があるが、このためにはまず、
回路ブロツク35の出力の極性により移動体1が
ケーブル21に対し左側を進行しているか右側を
進行しているか判断する。例えば移動体1がケー
ブル21の左側を進行している場合には回路ブロ
ツク37の出力の極性が正となるように、また、
移動体1がケーブル21の右側を進行している場
合には回路ブロツク37の出力の極性が負となる
ように移動体1の進行方向を制御する。この場合
に、表から明らかなように1、3、6および8の
場合がこの条件を満足する。ここで、1と3およ
び6と8の組はそれぞれ回路ブロツク35の出力
の極性と回路ブロツク37の出力の極性の組が同
じであるが、それぞれの組においてケーブル21
の敷設方向に対する移動体1の進行する向きが逆
になつている。通常ケーブルトラツキングを行な
う場合、ケーブルのどちらの向きにトラツキング
するべきかはあらかじめ決まつているのが普通で
ある。このような場合には、例えば移動体に搭載
した磁気コンパス等を用いて地磁気の向きに対す
る移動体1の進行方向を検出することにより移動
体1の進行すべき向きを容易に決定できる。例え
ば第4図A、第5図Aおよび第6図Aに示すよう
に上向きにトラツキングすべき場合を例にとれ
ば、表において1、2、5および6がこの向きに
相当し、このような条件でケーブルトラツキング
を行なう場合に移動体1がケーブル21に近づく
ためには表の1または6の場合がこの条件を満足
することになる。これに対しケーブルのどちらの
向きにトラツキングしてもよいような場合には、
単に回路ブロツク35の出力の極性と回路ブロツ
ク37の出力の極性が同極性となるように移動体
1の進行方向を制御すればよい。 移動体1の進行方向制御方法につきさらに具体
的に説明する。成分磁界検出器4により検出され
る信号電圧はトラツキング用交流信号磁界HAC
z軸方向成分HACzに比例することから、前記進
行方向面内指向直交2軸磁界検出器15のケーブ
ル21からの水平距離をL、ケーブル21からの
高さをhとすると、L/(L2+h2)に比例するこ
とが容易に理解できる。したがつて、該成分磁界
検出器4により検出された信号電圧を波・増
幅・同期検波し前記回路ブロツク38に表示され
る同期検波後の信号電圧s4の絶対値はLがhに
等しくなる位置において最大となり、Lがhより
小となると該信号電圧s4の絶対値は減少するこ
とは明らかである(該進行方向面内指向直交2軸
磁界検出器15を搭載した移動体1がケーブル2
1に対しどの方向に向いているかに無関係であ
る)。また、成分磁界検出器6により検出された
信号電圧を波・増幅・同期検波し前記回路ブロ
ツク38に表示される同期検波後の信号電圧s6
はトラツキング用交流信号磁界HACのx軸方向成
分HACxに比例することから、hcosθ/(L2+h2
に比例することが容易に理解できる。したがつ
て、移動体1の進行方向θを一定とすれば前記信
号電圧s6の絶対値は、前記水平距離Lの減少と
ともに単調に増加することは明らかである。した
がつて、移動体1がケーブル21から前記高さh
に比べ十分離れた位置からケーブル21に近づく
ように制御するものとした場合には、まず、前記
信号電圧s4およびs6の極性が同極性となるよ
うに移動体1の進行方向θを制御してケーブル2
1に近づける。移動体の進行方向θをほぼ一定と
なるようにしてケーブル21に近づくものとする
と、移動体1の進行につれて前記信号電圧s4の
絶対値が増大し、かつ前記信号電圧s6の絶対値
が増大すれば、移動体1はケーブル21に近づき
つつあることが確認できる。該信号電圧s4の絶
対値が最大値を越えたならば、次に該信号電圧s
4の絶対値が減少しかつ前記信号電圧s6の絶対
値も減少するように走行体1の進行方向θを制御
してケーブル21に近づき、かつケーブル21の
敷設方向に平行になるように制御する。前記それ
ぞれの信号電圧s4およびs6の絶対値が最小値
を保つように移動体1の進行方向θを制御すれば
移動体1はケーブル21の真上をケーブルに平行
に、ケーブルルートに沿つてトラツキングでき
る。 以上は移動体が水平な海底面を進行する場合で
ある。次に、移動体が水平でない海底面を進行す
る場合について説明する。 水平面をXY面、鉛直方向をZ軸方向、ケーブ
ル21の長さ方向に平行にY軸をとると、海底面
がY軸に対しγ度傾いている場合には、第4図
C、第5図Cおよび第6図Cとの比較から明らか
なように、z軸がZ軸からγ度傾くために海底面
が水平な場合に比べ前記HACzがcosγ倍になる。
前記HACxは海底面が水平な場合と同じである。
したがつて、この場合にはHACz、HACxともにそ
の極性は海底面が水平な場合と同じであるから前
記とまつたく同じ方法によりトラツキングが可能
なことは明らかである。 次に、第7図に示すように海底面がX軸方向か
ら角度β傾いている場合には、第4図C,D、第
5図C,Dおよび第6図C,Dとの比較から明ら
かなようにz軸がZ軸からβ度傾き、かつxy面
がXY面からβ度傾くために、海底面が水平な場
合に比べHACzがcosβ倍に、またHACxもcosβ倍に
なる。したがつてこの場合にもHACz、HACxとも
にその極性は海底面が水平な場合と同じであるか
ら、前記とまつたく同じ方法によりトラツキング
が可能なことは明らかである。ただしこの場合に
は、第3図Aおよび第3図Bに例示するような進
行方向面内指向直交2軸磁界検出器15の構成に
対し、特に移動体1がケーブル21の真上を進行
しているかどうか判定する際に違いが生ずる。こ
れを第7図を用いて説明する。第7図Aおよび第
7図Bはそれぞれ進行方向面内指向直交2軸磁界
検出器15としてそれぞれ第3図Aおよび第3図
Bに示す構成例のものを使用した場合、それぞれ
どの位置がケーブル真上として判定されるかを示
したものである。第7図Aおよび第7図Bに示す
場合は該進行方向面内指向直交2軸磁界検出器1
5がケーブル21に対しそれぞれ海底面に垂直上
方および鉛直上方にきた場合にケーブル真上と判
定される。したがつて第7図Aと第7図Bでは、
第7図Bに示すように海底面上でΔL(=hsinβ)
だけの位置判定誤差が生ずることになる。この位
置判定誤差を小さくするためには、特に第3図B
に示す構成例において該進行方向面内指向直交2
軸磁界検出器15を海底面からの高さhが小さく
なるような位置に移動体1に固定するか、または
第7図Cに示すようにケーブル真上に来るべき移
動体1上の所望の位置に中心軸49を配置し、そ
の中心軸を回転中心として自由に回転し得るアー
ム50に固定すればよい。上記の説明から、海底
面がX軸およびY軸に対しともに傾いている場合
にも、前記の方法によりトラツキングが可能なこ
とは明らかである。 以上述べた説明では、ケーブルに直接交流電流
が流せる場合の例についてである。次に、ケーブ
ルに直接交流電流が流せない場合について本発明
の他の実施例を第8図を用いて説明する。第8図
において第1図と共通のものは同一の番号を付し
ている。この場合は、適当な方法によりケーブル
21に導体線27を沿わせ、該導体線27の1端
22を海水中に露出させ、端末23からトラツキ
ング用信号源24を用いてトラツキング用の交流
電流が供給でき、該トラツキング用交流電流の帰
路は導体線27の露出端22とトラツキング用交
流信号源24の接地点25(海水中)によつて形
成される。第8図Aに示すようにケーブル21に
対し巻数が全長で1以下となるように該導体線2
7を沿わせた場合には、該トラツキング用交流電
流Iにより発生するトラツキング用交流信号磁界
は、ケーブルに直接該交流電流Iを流した場合と
ほぼ同様にケーブルを中心とした円周の接線方向
となるため、前記の方法でケーブルトラツキング
が可能であることは容易に理解できる。 次に、第8図Bに示すようにケーブル21に対
しピッチがpとなるように該導体線27を沿わせ
た場合についての実施例を第8図Bおよび第9図
を用いて詳細に説明する。ケーブル21の直径を
d、導体線27とケーブル21の長さ方向とのな
す角をαとすると、α=tan-1(2πd/p)の関係
がある。ケーブルトラツキング用交流電流Iの流
れている導体線の微小線分の向きをその向きとす
る電流ベクトルをIで示すと、該電流ベクトルI
の導体線27のピツチ1周期内の分布は、第10
図Aに示すようにY軸を中心とした頂角αの円錐
状の分布となる。したがつて、ケーブル21から
の水平距離Lが一定となるように移動体1が進行
したと仮定した場合、移動体1上に搭載された進
行方向面内指向直交2軸磁界検出器15の位置に
おいて、前記電流ベクトルIにより生ずるトラツ
キング用交流信号磁界ベクトルHACはビオサバー
ルの法則から明らかなように第9図Bに示すよう
な頂角αの円錐状の分布となる。該進行方向面内
指向直交2軸磁界検出器15の成分磁界検出器4
で検出されるHACのz軸方向成分HACzは第9図C
に示すように、移動体1がケーブル21に向かつ
て例えば左側のような一方の側に位置するかぎり
(第10図Cでは移動体1がケーブルの左側を走
行する場合について記してあるが、右側を走行す
る場合でも以下と同一な説明ができる)その極性
が反転することがないのは明らかである。しか
し、HACのXY面への投影軌跡は第9図Dに示す
ような円形を描くので、X軸に対する移動体1の
進行方向θと前記頂角αの和(θ+α)が90度を
越えると進行方向面内指向直交2軸磁界検出器1
5の成分磁界検出器6で検出されるHACのx軸方
向成分HACxは移動体1がケーブル21からの水
平距離Lを一定に保つてかつケーブル21に向か
つて一方の側に位置して進行した場合にも、導体
線の1ピツチ分進行する間に極性反転を起こすこ
とになる。そこで、ケーブル21に沿わせる導体
線27の巻線ピツチpをケーブル直径dに比べ十
分に大きくとれば前記角度αは十分小さくなる。
このようにすれば、前記HACの移動体1の進行方
向成分HACxが極性反転するのは移動体1がX軸
に対し90度、即ち移動体1がケーブルとほぼ平行
になる場合に生ずる。この条件では、ケーブル2
1にトラツキング用信号電流が流せた場合でも
HACの移動体1の進行方向成分の絶対値が最小と
なる条件であり、極性反転を起してもほとんど問
題とならない。したがつて、前記ピツチpをケー
ブル直径dに比べ充分大きくとれば、前記導体線
27にトラツキング用信号電流を流した場合に発
生するトラツキング用信号磁界の分布はケーブル
21に直接交流電流を流した場合の分布とほぼ同
様となるため、前記の方法によりケーブルトラツ
キングが可能となる。 第10図は本発明のケーブルトラツキング方式
の適用例を示すものである。ケーブル再埋設機2
01は母船101上よりコントロールケーブル1
03を介して制御され、車輪、キヤタピラ等の移
動機構203により進行し、ジエツト水流吐出機
構202を用いてケーブル21の埋設を行なう。
再埋設機201には進行方向面内指向直交2軸磁
界検出器15を搭載し、その検出信号は信号受信
部20で各成分磁界検出器の出力を結合・増幅さ
れ、信号線31およびコントロールケーブル10
3を介して母線101上の信号処理部32へ伝送
され処理表示が行なわれる。信号処理部32内の
表示ブロツクに表示された信号出力の極性および
振幅により表の関係をもとに信号出力の振幅が最
小となるように再埋設機201の進行方向を制御
し、ケーブル21に近づき、ケーブル真上にかつ
ケーブルに平行になるようにし、ケーブルに損傷
を与えることなく安全・確実に埋設を行なう。第
10図において11は信号線、204はジエツト
水流吐出ノズル、24はケーブル21にトラツキ
ング用交流電流を供給するための電源、26は電
源24から得られる参照信号を信号処理部32に
供給するための導体線である。 第11図は本発明のトラツキング方式の別の適
用例を示したものであり、第10図と共通のもの
には同じ番号を付してある。ケーブル探索機21
0に進行方向面内指向直交2軸磁界検出器15を
搭載し、障害になつた埋設ケーブルの位置を検知
しながらケーブル上を移動し、障害発生点を見つ
け、発生点に超音波発生器等を投下してケーブル
修理作業の効率化をはかつたり、再埋設に先だ
ち、投下、布設されたケーブルの布設ルートを探
査し、ケーブル布設位置の詳細な探査、キンクの
有無等を調査し再埋設を安全・確実・迅速に行な
うためのものである。進行方向面内指向直交2軸
磁界検出器15の検出信号は信号受信部20で各
成分磁界検出器の出力を結合・増幅され、信号3
1およびコントロールケーブル103を介し母線
101上に信号処理部32に伝送され、処理表示
が行なわれる。信号処理部32内の表示ブロツク
に表示された信号出力の極性および振幅により表
の関係をもとに信号出力の振幅が最小となるよう
に探索機210の進行を制御し、ケーブル真上に
かつケーブルに平行になるようにし、ケーブルル
ートに沿つて確実にケーブル位置の探査を行なう
ことができる。障害点検知は、探索機210が障
害点に近づくと磁界分布が急変しかつ障害点を通
過すると検出信号が急激に零となるので、表示ブ
ロツクの表示に注意することにより容易に検知で
きる。 ここでは海底におけるケーブルトラツキングの
適用例について述べたが、海底に限らず陸上、河
川でもよいのはいうまでもない。また、進行方向
面内指向直交2軸磁界検出器15を1個用いた例
のみ述べたが複数個用いてケーブルの曲がり、キ
ンク等を検出し易くすることは容易に実現し得
る。 以上説明したように本発明によれば、ケーブル
の埋設に際し、ケーブルの正確な位置検知、特に
移動体に対するケーブル敷設方向および移動体に
対するケーブルの位置関係を正確に検知できるた
め、ケーブル埋設機械等を高精度に誘導制御する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるケーブルトラツキング方
式の一実施例、第2図Aは直交2軸磁界検出器の
構成例、第2図Bは成分磁界検出器の磁界検出指
向特性図、第3図Aは進行方向面内指向直交2軸
磁界検出器の一構成例、第3図Bは進行方向面内
指向直交2軸磁界検出器の別の構成例、第4図
A、第4図B、第4図C、第4図D、第5図A、
第5図B、第5図C、第5図D、第6図A、第6
図B、第6図C、第6図D、第7図A、第7図B
および第7図Cは本発明によるケーブルトラツキ
ング方式の説明図、第8図Aは本発明によるケー
ブルトラツキング方式の別の実施例、第8図Bは
本発明によるケーブルトラツキング方式の更に別
の実施例、第9図A、第9図B、第9図Cおよび
第9図Dは第8図Bに示した実施例の説明図、第
10図および第11図は本発明によるケーブルト
ラツキング方式の適用例を示す図である。 1;移動体、4,6;成分磁界検出器、10;
直交2軸磁界検出器、15;進行方向面内指向直
交2軸磁界検出器、20;信号受信部、21;ケ
ーブル、22;露出端、24;トラツキング用信
号源、25;接地点、27;導体線、32;信号
処理部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 余弦特性の磁界検出指向性を有する少なくと
    も2個の磁界検出器を最大検出感度指向性方向が
    海底等の底面の傾きに関係なく常に相互に直交す
    るごとく移動体に搭載し、各磁界検出器の夫々の
    最大感度指向性方向が上記移動体の進行方向に平
    行な面内となるごとく構成することにより進行方
    向面内指向直交2軸磁界検出器を有する移動体と
    し、該移動体をトラツキング対象ケーブルの近傍
    に移動させ、端局から導体線に印加される周波数
    を地磁気の影響が小となるように制御して所定周
    波数にし、該所定周波数の交流電流に起因する交
    流磁界及びこれに重畳される地磁気を各磁界検出
    器により検出し、各磁界検出器の出力から前記交
    流磁界に対応する電気信号のみを通過増幅した後
    前記所定周波数の交流電流に対応する同一周波数
    の交流電圧を参照入力として夫々同期検波し、前
    記交流磁界の方向が導体線を中心とする接続方向
    となることから、同期検波して得られた夫々の出
    力の極性および振幅によりトラツキング対象ケー
    ブルに対する移動体の位置を求めると共に移動体
    の進行方向に対するケーブルの敷設方向を検知
    し、移動体がケーブル真上でケーブルの敷設方向
    に移動するごとく移動体を制御することを特徴と
    するケーブルトラツキング方式。 2 前記進行方向面内指向直交2軸磁界検出器を
    構成する少なくとも2個の磁界検出器のうち1個
    の磁界検出器の最大検出感度指向性方向が鉛直方
    向となるごとき特許請求の範囲第1項のケーブル
    トラツキング方式。 3 前記進行方向面内指向直交2軸磁界検出器を
    構成する少なくとも2個の磁界検出器のうち1個
    の磁界検出器の最大検出感度指向性方向が移動体
    の走行する面に平行となるごとき特許請求の範囲
    第1項のケーブルトラツキング方式。 4 前記導体線がケーブルであるごとき特許請求
    の範囲第1項又は第2項又は第3項のケーブルト
    ラツキング方式。 5 前記導体線がケーブルに沿つてもうけられた
    導体線であるごとき特許請求の範囲第1項又は第
    2項又は第3項のケーブルトラツキング方式。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5275352A (en) * 1975-12-19 1977-06-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Buried metal pipe detector and receiver

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