JPS6334878A - 送配電線用の過電圧抑制装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、送配電線などを雷などの過電圧から保護する
ための送配電線用の過電圧抑制装置に関するものである
。

〔従来の技術〕

従来において、例えば実公昭６０−１４６１号で提案さ
れているように、送配電線の耐張碍子連に１対の対向電
極から成るアークホーンを並設すると共に、このアーク
ホーンの対向電極の間に酸化亜鉛素子等の非直線性素子
を介在させ、雷サージなどの過電圧をアークホーンでの
閃絡によって吸収すると共に、閃絡に続いて流れる続流
を非直線性素子で阻止するようにしたものがある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、非直線性素子が雷サージ等によって絶縁破壊
を起した場合、その後の雷サージ等の過電圧によってア
ークホーンの対向電極間で過大な事故電流が流れるよう
になり、絶縁不良となった過電圧抑制装置を除去しない
限り送配電を復旧させることができないという問題があ
った。

本発明の目的は、一度絶縁不良となったとしてもこれを
除去することなく送配電を持続することができる送配電
線用の過電圧抑制装置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、送配電線側の対向電極の周囲に配置した絶縁
ケースと、この絶縁ケースを介して前記送１！線側対向
電極を所定の放電ギャップ長に支持する金具と、アーク
ホーンの１対の対向電極間での過大数Ｗｔｆｌ！流によ
って前記轄法イースを破壊し。

送配電線側の対向電極を重力方向に移動させて放電ギャ
ップ長を長くする切離し装置とを設けたものである。

〔作用〕

非直線性素子が絶縁不良となって過大放電電流が流れる
と、アークホーンの送配電線側の対向電極が重力方向に
移動し、放電ギャップ長を長くする。これによって、１
対の対向電極は、実質的に切離された状態となり、放電
が起らなくなる。そして、この場合の雷サージ等は、隣
接する過電圧抑制装置によって吸収される。従って、絶
縁不良となった過電圧制御装置は、除去しなくても送配
電を持続することができる。

〔実施例〕

第１図は、本発明の一実施例を示す断面図であり、１は
懸垂碍子、２，３は取付金具であり、取付金具２は鉄塔
１５に、３は懸垂クランプ１４を介して送配電線１３に
電気的に接続されている。

４．５はアークホーンを構成する１対の対向電極であり
、対向型ｔｉ４は取付金具２に取付けられ、対向電極５
は金具６、絶縁筒９および金具１０を介して、取付金具
３に取付けられている。このうち、絶縁筒９の内部には
、酸化亜鉛素子などで構成された非直線性素子８が配設
されている。また。

金具６の内部には、電極５の周囲に配置した、二重円筒
状の絶縁ケース２２が収納してあり、この絶縁ケース２
２に薬莢付きコイルなどを用いて、過大な電流が対向電
極４，５間に流れた時に、電極５を重力方向に落下させ
、電極４，５間の放電ギャップ長を長くする切離し装置
１ｔｌｌが設けられている。

第２図は、切離し装置１１の詳細な示す断面図であり、
電極５の下端部は偏平形状になっており、この部分がボ
ルト１６によって金具６に支持されている。ボルト１６
．１６の間には、絶縁体１８で支持された薬莢付きコイ
ル１２のコイル１９が挿入されており、薬莢付きコイル
１２は、全体が固定金具２０．２１によって電極５の下
端部と、金具６の裏面とによって固定されている。また
、固定金具２０．２１の周１づには電極５の下端部を重
力方向（図の下側方向）に付勢しているバネ７が設けら
れている。

以上の構成において、絶縁筒９または非直線性素子８が
過電圧または水滴等の侵入によって絶縁不良になってい
る時、雷サージなどの過電圧が発生すると、絶縁不良箇
所を通して過大な地絡電流が流れる。この地絡電流は、
薬莢付コイル１２のコイル１９．固定金具２０．２１お
よび絶縁筒９または非直線性素子８の絶縁不良箇所を通
って送電線から鉄塔へと流れる。すると、コイル１９が
この地絡電流によって発熱し、コイル１９周辺に充填さ
れた薬莢１７が爆発するようになる。絶縁ケース２２は
、この爆発によって亀裂が生じるがまたは破壊されて電
極５を保持する力が弱くなる。

すると、バネ７の付勢力が打勝って電極５は第３図に示
すように重力方向に押し下げられる。これによって、電
極４と５との間の放電ギャップが長くなり、両者の間は
電気的に切離された状態になる。

従って、このように放電ギャップが長くなった状態で雷
サージなどの過電圧が加わったとしても電極４，５間で
は放電が起らない。そして、この場合の過電圧は隣接す
る正常な過電圧抑制装置で吸収されることになる。

従って、絶縁不良となった過電圧抑制装置を除去するこ
となく送配電を持続することができる。

なお、アークホーンを構成する電極４，５は。

第４図に４’　、５’で示すようにリング状と棒状の構
造として平坦な放電特性となるように構成してもよい。

また、前記実施例では、薬莢１７を爆発させた場合につ
いて説明したが、電極４，５間に流れる電流によって溶
断させたり、高圧ガスを発生させることにより、絶縁ケ
ース２２を破壊するようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、絶＃筒または非直
線性素子に絶縁不良を生じたとしても。

これを除去することなく送配電を持続することができる
。また、絶縁不良となったものはアークホーンの放電ギ
ャップ長が長くなっているため、目視によって絶縁不良
品を検出することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は切離
し装置の詳細を示す断面図、第３図はアークホーンの放
電ギャップ長が長くなった状態を示す断面図、第４図は
本発明の他の実施例を示す断面図である。 １・・・懸垂碍子、４，５・・・対向電極、６・・・金
具、８・・・非直線性素子、９・・・絶縁筒、１１・・
・切離し装置。 １３・・・送配電線、１５・・・鉄塔、２０．２１・・
・固定金具。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、送配電線の耐張碍子連に１対の対向電極から成るア
   ークホーンを並設し、送配電線の過電圧を抑制する過電
   圧抑制装置において、 送電線側の対向電極の周囲に配置した絶縁ケースと、こ
   の絶縁ケースを介して前記送電線側対向電極を所定の放
   電ギャップ長に支持する金具と、アークホーンの１対の
   対向電極相互間での過大放電電流によつて前記絶縁ケー
   スを破壊し、送配電線側の対向電極を重力方向に移動さ
   せて放電ギャップ長を長くする切離し装置とを備えたこ
   とを特徴とする送配電線用の過電圧抑制装置。