JPS6334877Y2

JPS6334877Y2 -

Info

Publication number: JPS6334877Y2
Application number: JP19463584U
Authority: JP
Priority date: 1984-12-21
Filing date: 1984-12-21
Publication date: 1988-09-14
Also published as: JPS61109697U

Description

【考案の詳細な説明】（利用分野）本考案は積層紙葉を切欠又は打ち抜く装置に関
し、封筒等の外形を仕上げ抜く装置等に利用でき
る。

（従来技術及びその問題点）上記した封筒打ち抜き機では、矩形状の紙葉か
らコーナー部を切除して展開状態の封筒ブランク
（第５図の２０）を製作している。

この為、従来のこの種装置では、紙葉群２を保
持するテーブル３を基台Ａに移動可能に設け、こ
のテーブルに保持させた紙葉群２を基台Ａに昇降
可能に設けた打ち型刃１の下方に位置させて、駆
動手段（図示せず）により前記型刃１を降下さけ
るようにしている。（第４図参照）尚、型刃１の刃１１，１１は、第６図の如く、
矩形状の厚紙Ｂから切除される切除部２１に合せ
て設定してある。

この従来のものによれば、多数枚の紙葉が一度
に所定の形状に成形できる利点があるが、積層状
態にある紙葉を一度に打ち抜くものであるから、
刃１１のすべりが悪く、仕上りが不十分であつ
た。この問題を解消するためには、打ち抜き工程
における打ち抜き刃と紙葉とのすべりを改善すれ
ばよく、高級な仕上りが要求されるものでは、作
業者が、打ち抜き工程毎に刃１１にパラフイン油
を塗布する方法を採用していた。

ところが、この従来の方法では、パラフイン油
を塗布する際に型刃１の下方の基台上面が汚損さ
れ易く、しかも、塗布量が均一化されにくいとい
う問題があつた。

（技術的課題）本考案は、積層紙葉を打ち抜いた際の仕上りを
向上させるためのパラフイン油等の滑滑促進剤の
塗布量が安定し、且、他に飛散しないようにする
ため、潤滑促進剤含浸部が自動的に一定姿勢で打
ち抜き刃に接触するようにすることをその課題と
する。

（手段）上記課題を解決するための本考案の技術的手段
は、基台Ａに型刃１を対向させるとともに、この
刃物を前記基台に対して接離させるようにし、刃
物動作域内に積層紙葉群２を送り込んだ状態で型
刃１を基台上に対向接近させて前記積層紙葉群を
所定の形状に打ち抜き又は切除するものにおい
て、積層紙葉群２を保持する保持手段を具備し且
前記刃物の動作域内に出入するテーブル３の一側
に潤滑促進剤を含浸させた塗布ロール５を設け、
この塗布ロールの取付位置をテーブル３の進入方
向の先端側とすると共にこの塗布ロールの頂部が
刃１１の刃先部のなす平面と平行となるように
し、この頂部が初期位置にある刃先部平面と一致
するようにしたことである。

（作用）本考案の上記技術的手段は次のように作用す
る。

初期状態では、型刃１及びテーブル３は共に初
期位置にあつて、塗布ロール５は型刃１の動作域
から外れて位置している。

テーブル３に適宜手段で紙葉群２を保持させる
と、所定の信号手段によりこのテーブルが型刃１
の動作域内に移動せしめられ、適正位置で停止す
る。

塗布ロール５の取付位置の関係から、このテー
ブル進入動作の過程で、塗布ロール５は刃１１の
刃先部を転動しながら移動し、テーブル３の停止
位置では、塗布ロール５が型刃１から外れた状態
となり、紙葉群２は型刃１の動作域内にセツトさ
れる。

次いで、型刃１が動作すると紙葉群は所定の形
状に打ち抜かれ又は切除される。

その後、型刃１はその初期位置に復帰せしめら
れて、次いで、テーブル３は型刃１の動作域から
外れる。尚、テーブル３が往復運動するものでは
その往復移動の間に、回転運動するもので１回転
中に潤滑促進剤が刃先部に塗布されてその後に打
ち抜き動作が行なわれ、これのくり返しにより単
位量の積層紙葉が所定形状に順次打ち抜かれるこ
ととなる。

（効果）テーブルが移動してこれに保持させた紙葉群が
適正位置にセツトされる動作で潤滑促進剤が刃先
部に自動的に塗布されるから、従来のような作業
者による塗布作業が不要で、しかも、他の部分に
飛散する心配もない。

また、刃先部と塗布ロールとの関係は、予め設
定された対接関係を維持するから、潤滑促進剤塗
布量が均一化され、仕上りも安定し且向上する。

（実施例）図示実施例のものは、封筒打ち抜き機に採用し
たもので、型刃１は４個の刃１１，１１からな
り、各刃は、矩形の紙葉から切除部を切除する形
状に合せて設定され、テーブル３がこの型刃の下
方に所定のタイミングで進入し且これから脱出す
べく往復動作する形式である。

また、テーブル３には紙葉群２を一定位置に保
持する保持手段４としてエアーシリンダー４１に
より昇降駆動せしめられる挟持板４２が設けら
れ、このエアーシリンダー４１の近傍に設けた塗
布ロール５がテーブル３と一体的に往復移動す
る。

このテーブルは、初期位置では、型刃１から外
れて位置し、且、打ち抜き時には紙葉群２が型刃
１の直下に位置するようにその往復動作域が設定
されている。また、塗布ロール５は、テーブル３
の進入側の端部に立設されていることから、打ち
抜き工程では、型刃１から外れて位置することと
なる。尚、エアーシリンダー４１及び挟圧板４２
も打ち抜き時には刃１１，１１から外れて位置す
るように設定されていることは言うまでもない。

次に、塗布ロール５と型刃１との関係は第２図
に示す如くに設定されており、テーブル３の移動
方向に平行に配置される一対の刃１１，１１と刃
１１，１１に合せて、二個の塗布ロール５，５が
テーブル３上に配設されている。

この塗布ロール５，５の頂部は初期位置にある
型刃１の刃先部１２と僅かに重なるように設定さ
れ、型刃１の下方を移動する間に塗布ロール５に
含浸させたパラフイン油等の潤滑促進剤が刃先部
１２に塗布される。

この塗布ロール５は第３図の如く構成されたも
ので、吸液性のある多数の円板５１，５１を重ね
合せて軸５２に貫通させ、この軸を潤滑促進剤６
を収容した箱体５３の両端で回転自在に軸支し、
前記円板の下部が部分的にこの潤滑促進剤６中に
没入するようにしてある。

従つて、このものでは、塗布ロール５の転動に
よる塗布の際、刃先部１２に接触するこの塗布ロ
ール５の頂部は常に含浸状態にあることとなつ
て、高速度でこの塗布動作を行なわせても塗布ミ
スが生じるような不都合も生じない。

以上の実施例のものでは、テーブル３は型刃１
に対して往復動作するようになつているが、型刃
１が基台Ａの一定位置で動作する構成とし、これ
に対してテーブル３がこの型刃１の動作域を含む
範囲で間欠回転運動するように構成してもよい。

また、型刃１の構造を、各刃１１，１１が二方
向（Ｘ軸、Ｙ軸方向）に移動可能に保持される構
成とし、その固定位置を任意に設定し得るように
すれば、４つの刃１１，１１を用意するだけで
種々の寸法形状の封筒ブランクに対応可能とな
る。

さらに、本考案は上記した封筒打ち抜き装置以
外の他の紙葉裁断機又は打ち抜き機にも利用でき
ることは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の側面図、第２図はその
Ｘ−Ｘ断面図、第３図は塗布ロールの断面図、第
４図〜第６図は従来例の説明図であり、図中、１……型刃、２……紙葉群、３……テー
ブル、５……塗布ロール。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

基台Ａに型刃１を対向させるとともにこの刃物
を前記基台に対して接離させるようにし、刃物動
作域内に積層紙葉群２を送り込んだ状態で型刃１
を基台上に対向接近させて前記積層紙葉群を所定
の形状に打ち抜き又は切除するものにおいて、積
層紙葉群２を保持する保持手段を具備し且前記刃
物の動作域内に出入するテーブル３の一側に潤滑
促進剤を含浸させた塗布ロール５を設け、この塗
布ロールの取付位置をテーブル３の進入方向の先
端側とすると共にこの塗布ロールの頂部が刃１１
の刃先部のなす平面と平行となるようにし、この
頂部が初期位置にある刃先部平面と一致するよう
にした積層紙葉打ち抜き装置。