JPS6333847Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本考案は塵芥収集車にて、塵芥をピツトに排出
するとき汚水タンク内の汚水をプラツトホームに
排出することがないようにした塵芥収集車におけ
る汚水処理装置に関する。

(b) 従来の技術 従来の塵芥収集車における汚水処理装置は、塵
芥処理枠の底面外側に汚水タンクを設け、この汚
水タンクには前方に伸び先端部に排出口を有する
排出パイプを取付け、塵芥収容々器の下面にシー
ル材を直接取付けた取付材を設け、このシール材
で前記排出口を閉鎖していた。

このため、塵芥収容々器の塵芥を塵芥処理場の
ピツトに排出するために塵芥処理枠をヒンジピン
の回りに起立回動すると、汚水タンク内の汚水は
排出パイプを通つてプラツトホームを汚損しなが
らピツトへと排出される。このため、プラツトホ
ームが汚水で汚損され不衛生であるという問題が
あつた。

(c) 考案の目的 本考案は上記の問題を解決するためになされた
もので、シール材をスプリングで押圧することに
より、塵芥処理枠がヒンジピン回りに少し起立回
動してからシール材と排出パイプとの閉鎖が解除
されるので、汚水すべてがピツト内に排出され、
プラツトホームを汚損しないようにした塵芥収集
車における汚水処理装置を提供することを目的と
する。

(d) 考案の構成 本考案の特徴とするところは、車体上に搭載し
た塵芥収容々器の後方開口部に塵芥処理枠を連接
し、この塵芥処理枠内に設けた塵芥押込装置によ
つて塵芥処理枠内の塵芥を塵芥収容々器内に押込
むようにした塵芥収集車において、塵芥処理枠の
底面外側に汚水タンクを設け、この汚水タンクに
は前方に伸び先端部に排出口を有する排出パイプ
を取付け、塵芥収容々器の下面には取付材を設
け、この取付材にシヤフトを前後移動可能に取付
け、このシヤフトの一端にはストツパーを他端に
はシール材を介して前記排出口を閉鎖するプレー
トをそれぞれ設け、更に取付板とプレート間に
は、プレートを排出口の閉鎖方向へ押圧するスプ
リングを介装してなる塵芥収集車における汚水処
理装置としたことである。

(e) 実施例 以下、本考案の実施例に基づいて説明すると１
は塵芥収集車の車体２上に搭載した塵芥収容々器
で、その後部開口端に前面を解放した塵芥処理枠
３がヒンジピン４にて起伏できるように連設され
ている。

前記処理枠３内には、処理枠３内の塵芥を収
容々器１内に押込むようにした塵芥押込装置５が
設けられている。

６は処理枠３の底部外側に設けた汚水タンクで
ある。

７，７…は汚水タンク６内と処理枠３内とを連
通させる連通穴であり、汚水タンク６の上方へ処
理枠３の底面に複数個設けてあり、収容々器１内
に収容される塵芥から出る汚水が汚水タンク６内
に溜まるようにしてある。

８は汚水タンク６の前面より処理枠３の底面と
略平行に前方に伸びる排水パイプで、この排水パ
イプ８は先端部で下方へ屈曲させてあり、最先端
には排出口９を有している。

１０は収容々器１の下面に固着した取付材であ
り、この取付材１０にはシヤフト１１を前後移動
可能に設けてある。

前記シヤフト１１の前方端にはストツパー１２
が固着され、後方端にはシール材１３を介して前
記排出口９を閉鎖するプレート１４が固着されて
いる。

１５は取付板１０とプレート１４間に介装した
スプリングで、プレート１４を排出口９の閉鎖方
向へ押圧するようにしてあり、ストツパー１２が
取付板１０に当接するまで排出口９を閉鎖するよ
うにしてある。

本考案は以上の如き構成で、次に作用について
説明する。

まず、塵芥を処理枠３内に投入する。次に押込
装置５の作動によつて処理枠３内の塵芥を容々器
１に圧縮収容する。

このとき、塵芥から出た汚水が連通口７，７…
を通つて汚水タンク６へ溜められる。

次に圧縮収容された塵芥は、塵芥処理場へ運ば
れ、処理枠３をヒンジピン４の回りに起立回動し
た後、収容々器１を後方に傾倒して収容々器１内
の塵芥をピツト１６内に排出されるのである。

ところで、処理枠３をヒンジピン４回りに起立
回動したとき、シール材１３と排出パイプ８の排
出口９との閉鎖がなくなるので汚水タンク６内の
汚水は排水パイプ８を通つて外部へ排出される。

このとき、シール材１３を取付板１０とプレー
ト１４間に介装したスプリング１５により排出口
９に押圧しているので、処理枠３がヒンジピン４
回りに少し起立回動しただけでは、スプリング１
５によりシール材１３が移動してストツパー１２
が取付板１０に当接するまでは排出口９との閉鎖
が解除されない。

このため、ストツパー１２が取付板１０に当接
して閉鎖が解除されたときには汚水はプラツトホ
ーム１７上には排出されず、すべての汚水がピツ
ト１６内へ排出される。

(f) 考案の効果 本考案は以上詳細に説明したように、車体上に
搭載した塵芥収容々器の後方開口部に塵芥処理枠
を連接し、この塵芥処理枠内に設けた塵芥押込装
置によつて塵芥処理枠内の塵芥を塵芥収容々器内
に押込むようにした塵芥収集車において、塵芥処
理枠の底面外側に汚水タンクを設け、この汚水タ
ンクには前方に伸び先端部に排出口を有する排出
パイプを取付け、塵芥収容々器の下面には取付材
を設け、この取付材にシヤフトを前後移動可能に
取付け、このシヤフトの一端にはストツパーを他
端にはシール材を介して前記排出口を閉鎖するプ
レートをそれぞれ設け、更に取付板とプレート間
には、プレートを排出口の閉鎖方向へ押圧するス
プリングを介装することにより、塵芥処理枠がヒ
ンジピン回りに少し起立回動してからシール材と
排出口との閉鎖が解除されるので、汚水すべてが
ピツト内に排出され、プラツトホームを汚損する
ことなく衛生的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の汚水処理装置を備えた塵芥収
集車の後部の全体図、第２図は要部縦断面図であ
る。 １は塵芥収容々器、２は車体、３は塵芥処理
枠、５は塵芥押込装置、６は汚水タンク、８は排
出パイプ、９は排出口、１０は取付材、１１はシ
ヤフト、１２はストツパー、１３はシール材、１
４はプレート、１５はスプリングである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体上に搭載した塵芥収容々器の後方開口部に
   塵芥処理枠を連接し、この塵芥処理枠内に設けた
   塵芥押込装置によつて塵芥処理枠内の塵芥を塵芥
   収容々器内に押込むようにした塵芥収集車におい
   て、塵芥処理枠の底面外側に汚水タンクを設け、
   この汚水タンクには前方に伸び先端部に排出口を
   有する排出パイプを取付け、塵芥収容々器の下面
   には取付材を設け、この取付材にシヤフトを前後
   移動可能に取付け、このシヤフトの一端にはスト
   ツパーを他端にはシール材を介して前記排出口を
   閉鎖するプレートをそれぞれ設け、更に取付板と
   プレート間には、プレートを排出口の閉鎖方向へ
   押圧するスプリングを介装してなる塵芥収集車に
   おける汚水処理装置。