JPS6333534A - 超電導Nb―Ti合金及びその製造方法 - Google Patents

超電導Nb―Ti合金及びその製造方法

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JPS6333534A
JPS6333534A JP9166486A JP9166486A JPS6333534A JP S6333534 A JPS6333534 A JP S6333534A JP 9166486 A JP9166486 A JP 9166486A JP 9166486 A JP9166486 A JP 9166486A JP S6333534 A JPS6333534 A JP S6333534A
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小池 正夫
Masashi Matsuura
松浦 雅志
Hiroyuki Ichihashi
市橋 弘行
Masayuki Nagata
永田 正之
Hiromi Takei
武井 廣見
Kazuya Daimatsu
一也 大松
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、超電導マグネットを構成するNb−Ti合
金極細線(フィラメント)の製造素材とじて好適な超電
導Nb−Ti合金、並びにその製造方法に関するもので
ある。
く背景技術〉 多フイラメント超電導線は、優れた安定特性を有すると
ともに交流損失が少ないことで知られており、従って最
近では核融合炉、高エネルギー加速器、磁気浮上列車(
リニアモーターカー)或いは医療用機器等の超電導マグ
ネット部材として広い用途を誇るようになってきた。
ところで、このような超電導線材としては、比較的安価
なことに加えて工業的規模での製造が可能な程度に延性
を備えているとの理由で、現在、Nb −Ti合金(T
i:40〜75atχ)が多用されている。
従来、Nb−Ti合金超電導線は、アーク溶解又は電子
ビーム溶解で作成したNb−Ti合金インゴットを鍛造
並びにその他の熱間加工によって棒状とした後、その多
数本を安定化用のCu母材中に埋込んで(具体的にはC
u管内に多数本のNb−Ti合金棒状素材を挿入し)母
材とともに線引き加工してCuマトリックスNb−Ti
多芯線を得ると言う方法で製造されるのが普通であり、
その際、断面減少率106以上の強加工をしてから35
0〜450℃で時効熱・処理をすることで“超電導特性
を示す臨界電流密度(JC)  “の改善を図っている
しかしながら、前記線引き加工は非常に過酷な加工であ
るので、Cu母材で保護されているとは言え、加工中に
おけるNb−Ti合金線の断線事故を拭い去ることは極
めて困難であった。そして、線引き加工時に断線を生じ
ると、様々な工夫を凝らしたとしても臨界電流密度(J
C)が著しく低下するのをどうすることも出来なかった
のである。
そこで、多フイラメント超電導線製造時における断線事
故を防止する手段として、極細超電導線の束を可撓性に
冨む金属の箔や薄肉条で固定してからCuマトリックス
に包み込む方法も提案されたが(特開昭50−2519
0号)、この方法では格別な金属箔や金属薄肉条を準備
しなければならない上、特定の条件で極細超電導線の束
を固定するのに多大な手間を必要とし、工業生産上火し
て好ましい手段とは言えなかった。
く問題点を解決するための手段〉 本発明者等は、上述のような観点から、Nb−Ti合金
超電導線の綿引き加工時の断線事故を確実に解消し性能
の良い超電導線を能率良く安定して製造し得る方法を見
出すべく、そのためにはNb−Ti合金超電導線の線引
き素材そのものの特性改善が欠かせないとの認識の下に
該線引き素材たる“Nb−Ti合金棒”の製造条件、並
びにそれに伴う伸線加工性等の諸性能に関する種々の試
験を試みながら研究を行ったところ、以下に示される如
き知見が得られたのである。皿ち、 (al  約10龍φのNb−Ti合金棒をCu管内に
挿入して約10μmφにまで伸線加工する過程における
Nb−Ti合金材破断形態の詳細な観察結果から明らか
になったことであるが、極細線状態でのNb−Ti合金
材破断は「初期には断面形状が真円(○)であったもの
が伸線加工により矩形(ロ)或いは楕円形(0)となり
、その結果破断に至る」との過程をたどるものであり、
上記異形断面への変形が破断の大きな原因となっている
こと。
(b)  ところが、加工進行後の極細線状態でのNb
−Ti合金材断面形状はNb  Ti合金丸棒素材の集
合組織と極めて密接な関係を有しており、該集合組織が
、特に軸方向が<110〉、(100)面が円周方向に
均一に分布する“<110>繊維組織”又は“<110
>円錐組織”になっていると、加工が終了するまで前記
断面形状の真円状態には殆ど変化が見られず、そのまま
の形状が保たれ易いこと。
なお、ここで“<110〉繊維集合組織”とは、第1図
(a)で示す如くにr<110>繊維軸が線材の軸方向
に完全に平行であるもの」を言い(図中の矢印は<ii
o>繊維軸の方向を示している)、また“<110>円
錐集合組織”とは、第1図(b)又は第1図(c)に示
す如くに「素材中心部においては<110>繊維軸が線
材軸に完全に平行であり、それよりも円周部に近づくに
したがって該繊維軸は傾きはするが、その傾き角が円周
方向に一定であるような結晶集合組織」を言う。
(C)  従って、伸線用超電導Nb−Ti合金素材の
集合組織を軸方向が<110〉、(100)面が円周方
向に均一に分布する“<110>繊維U織”又は“<1
10>円錐組織”にすると、格別な手立てを講じなくて
も断線の懸念が無い安定した伸線作業を実施することが
出来、高性能の超電導線を能率良く高い歩留の下で製造
することが可能となること。
(d+  上述のような“<110>繊維集合組織”又
は“<110>円錐集合組織”を備えた伸線用超電1N
b−Ti合金素材は、Nb−Ti合金素材の調整のため
の熱間加工として少な(ともその最終仕上げ段階が“円
周方向に均一でメタルフローが軸対象となるような熱間
加工”を、即ち“円周方向を拘束した熱間加工(例えば
押出し、スウエージング、30−ルの孔型圧延等)″を
採用することで実現されること。
この発明は、上記知見に基づいてなされたものであって
、 伸線用超電導Nb−Ti合金を、25〜60%(以下、
成分割合を表わす%は重量%とする)のNbを含むとと
もに残部が実質的にTiから成る成分組成にするととも
に、その集合組織を軸方向が< 110 〉、(100
)面が円周方向に均一に分布する<110>繊維組織又
は<110>円錐組織に構成することにより、格別な子
守てを要しなくても、断線の懸念無く高性能の超電導線
を作業性良く製造し得るようにした点、 を特徴とするものであり、更には、 25〜60%のNbを含むとともに残部が実質的にTi
から成る合金に、円周方向に均一で軸対象なメタルフロ
ーとなり、かつ加工度が10%以上の最終仕上げ段階を
包含した熱間加工を施すことによって、その集合組織が
、軸方向が<110〉、(100)面が円周方向に均一
に分布する<110>繊維組織又は<110>円錐組織
であるところの、断線の懸念無く高性能の超電導線を作
業性良く製造し得る伸線用超電導Nb−Ti合金素材を
、工業的規模で安定に量産できるようにした点、をも特
徴とするものである。
なお、この発明においてNb−Ti合金のNb含有割合
を25〜60%と定めたのは、Nb含有割合が25%未
満であったり、60%を越えたりすると所望の超電4特
性を示さなくなるからである。
また、前記「熱間加工」は、少なくとも最終の仕上げが
円周方向に均一で軸対象なメタルフローとなる加工(例
えば熱間押出し、スウエージング、30−ル孔型圧延等
)を含むものであれば良く、もちろん熱間加工の全部が
このような加工であっても良いが、少なくとも最終の仕
上げ段階で“円周方向に均一で軸対象なメタルフローと
なる加工”を10%以上の加工度で施すことが肝要であ
る。
なぜなら、最終の仕上げ段階での上記のような加工の加
工度が10%未満であると、前記所望の集合組織の確実
な実現が困難だからである。そして該加工度の上限は設
備能力によって定まるものでしかなく (例えば加工度
:90%の加工でも何ら差し支えない)、技術的な臨界
を見出すことはできない。
次に、この発明を実施例により更に具体的に説明する。
〈実施例〉 実施例 1 まず、常法通りの真空アーク溶解(3回溶解)にて、N
b : 52.0%を含有するとともに残部がTi及び
不可避的不純物から成るNb−Ti合金インゴット(1
7Kg)を溶製し、次いで1000℃に加熱した後、7
0鰭φにまで鍛伸した。
続いて、これを800℃に加熱してから再度熱間加工を
施し、20寵φの2種類の伸線用素材としたが、このと
きの熱間加工方法としてはそれぞれ次のうちの一方を採
用した。
■ 押出し加工、 ■ 通常の20−ル孔型圧延。
次いで、上記各伸線用素材を常温にて10wmφにまで
スウェージ加工してから内径: 10.5mφ、外径:
 12.511φのCu管内に挿入し、外径:  1.
4mφまで伸線加工を行い、得られた単芯線を束ねて再
度Cu管に挿入し伸線加工を行って(束伸法)、約10
μmφの極細線とした。
そして、これら一連の工程中において、○ 20關φ伸
線用素材断面における反射域の(011)極点図、 01.4+uφまで伸線加工したNb−Ti合金線の断
面形状、 ○ 約lOμmφまで伸線加工したときの断線率、 を調査したところ、第2図に示す如き結果が得られた。
第2図で示される結果からは次のことが確認できる。即
ち、 i)押出し材のように、201mφの伸線用丸棒素材段
階で<110>繊維組織及びその円錐集合組織を有する
ものは、1.4鶴φにまで伸線加工した後も断面形状が
真円を保っており、10鶴φまでの伸線加工性も優れて
いること、 ii )一方、20−ル孔型圧延材のように円周方向に
均一でない集合組織を有するものは、伸線加工中に断面
形状が矩形となり、10鶴φまでの伸線加工後はかなり
の率で断線してしまうこと。
実施例 2 まず、実施例1と同様の方法にて、押出し加工材と20
−ル孔型圧延材の2種のNb−Ti合金丸棒素材(20
mmφ)を作製した。
次に、これを内径:21龍φ、外径:25m−1φのC
u管に挿入し、伸線加工を行って単芯綿となし、続いて
この線材の126本を外径ニア3鶴φ、内径: 60 
冨*φのCuビレットに挿入した後真空中での電子ビー
ム溶接にて蓋をして熱間押出しビレットを得た。
このようにして作られたビレットを500℃に2時間加
熱・保持してから、押出しによる30mφまでの減面加
工を行った。
次いで、更に伸線加工を施し、途中の時効熱処理を経て
最終線径: 0.32111φ、フィラメント径:10
μmφの極細多芯線を作製した。
このときの ○ フィラメント径=30〜10μmφでの断線率、 Oフィラメント径=30〜10μmφでの臨界電流密度
、 の調査結果を第3図に示す。
第3図に示される結果からは、押出し加工にて作製され
たNb−Ti合金丸棒を素材とした超電導線はフィラメ
ント断線が少なくて臨界電流密度も高く、優れた超電導
特性を示すのに対して、20−ル孔型圧延加工材を用い
た線材ではフィラメントの断線が30μmφ程度の太い
サイズにおいて既に発生し、断線の増加とともに臨界電
流値も劣化することが確認できる。
く総括的な効果〉 以上に説明した如く、この発明によれば、優れた伸線加
工性を有し、特性の優れた超電導線を作業性良く安定製
造し得るNb−Ti合金素材を提供することが可能とな
り、高性能の核融合炉、高エネルギー物理機器、磁気浮
上列車、船舶の高速推進機、電子顕微鏡、NMR(核磁
気共鳴装置)、送電ケーブル等の開発・普及の促進に大
きく役立つことが期待できるなど、産業上極めて有用な
効果がもたらされるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、<110>繊維軸の方向と線材軸の方向との
関係を説明した概略模式図であり、第1図(alは<1
10>繊維集合組織を、そして第1図(hl及び第1図
(C)は<110>円錐集合組織をそれぞれ示す、 第2図は、伸線用素材の種類による(110)極点図、
伸線過程の断面形状、及び伸線性の比較結果を示す図表
、 第3図は、Nb−Ti合金押出し材と20−ル孔型圧延
材より作製した超電導線材の臨界電流密度及びフィラメ
ント断線率に及ぼすフィラメント径の影響を示すグラフ
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量割合にて25〜60%のNbを含むとともに
    残部が実質的にTiから成り、かつその集合組織が、軸
    方向が〈110〉、(100)面が円周方向に均一に分
    布する〈110〉繊維組織又は〈110〉円錐組織であ
    ることを特徴とする伸線用超電導Nb−Ti合金。
  2. (2)重量割合にて25〜60%のNbを含むとともに
    残部が実質的にTiから成る合金に、円周方向に均一で
    軸対象なメタルフローとなり、かつ加工度が10%以上
    の最終仕上げ段階を包含した熱間加工を施すことを特徴
    とする、伸線用超電導Nb−Ti合金の製造方法。
JP61091664A 1986-04-21 1986-04-21 超電導Nb―Ti合金及びその製造方法 Expired - Lifetime JPH0762193B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020203090A1 (ja) * 2019-04-05 2020-10-08 Thk株式会社 中空軸部材、転動装置

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