JPS6333401B2 - - Google Patents

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JPS6333401B2
JPS6333401B2 JP58236524A JP23652483A JPS6333401B2 JP S6333401 B2 JPS6333401 B2 JP S6333401B2 JP 58236524 A JP58236524 A JP 58236524A JP 23652483 A JP23652483 A JP 23652483A JP S6333401 B2 JPS6333401 B2 JP S6333401B2
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JP
Japan
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membrane
water
polysaccharide
anionic
alkali metal
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JP58236524A
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Ebaretsuto Raineku Chaaruzu
Ansonii Jagodojinsuki Jeimuzu
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Dow Chemical Co
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Dow Chemical Co
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Publication date
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は分離膜(separation membranes)及
び分離膜を使用して有機化合物から水を除去する
方法に関する。 有機流体からの水の有効な除去は、汚染制御及
び多数の工業たとえば蒸留酒製造場
(distilleries)、無水化学品の製造等おいて重要で
ある。かかる分離は有機化合物が水と非混和性で
あるときは比較的簡単であるが、多くの有機化合
物は水に部分的に又は完全に可溶性である。水か
らのかかる有機化合物の分離は或る場合には混合
物を蒸留することによつて行なわれるが、この方
法は大量のエネルギーを必要とする。更に、水の
沸点に近い沸点を有し又は水と共沸混合物を形成
する或る有機液体は蒸留方法を使用して容易に分
離することはできない。 或る種の材料は薄い膜に形成されると、有機化
合物の通過を阻止すると共に水を選択的に通過せ
しめる能力を有することが見出された。かくし
て、ビンニング(Binning)等の米国特許第
2953502号及び3035060号はセルロースアセテート
及び加水分解されたポリ酢酸ビニル膜を使用する
水からのエタノールの分離を教示する。シアング
(Chiang)等の米国特許第3750735号、第3950247
号、第4035291号及び第4067805号は種々の膜を使
用する水からのホルムアルデヒドの分離を記載し
ている。 運悪く、従来知られた分離膜は多くの用途に対
して所望される如く高い選択性を示さない。即
ち、それを通過する水は実質的量の有機化合物を
含有する。故に、有機化合物から水をより効率良
く分離する分離膜を開発することが望ましい。 本発明は特に、複数のアニオン性基を有する多
糖類のアルカリ金属塩を含有してなる水選択性透
過膜であつて、アルカリ金属を対イオンとして有
する該アニオン性基は有機化合物が該膜を透過す
るのを実質的に妨害しながら、水は該膜を透過す
ることを許容するのに十分な量で存在している上
記水選択性透過膜にある。 他の観点においては、本発明は多糖類の前記し
た塩と複数のアニオン性基を有する非セルロース
性重合体のアルカリ金属塩とのブレンドよりなる
透過膜にある。本発明の膜は、水に対する驚くべ
き良好な選択性を示す。即ち、有機化合物及び水
の流動性混合物と一側で接触せしめられるとき、
それらは有機物質の透過を実質的に阻止しながら
水がそれを透過することを許容する。 他の観点においては、本発明は、水及び有機化
合物の混合物を分離する方法であつて、 (a) アルカリ金属塩の形で複数のアニオン性基を
含有する多糖類の組成物からなる膜の1側を水
及び有機化合物を含有する流体供給混合物と接
触させ、 (b) 該供給混合物より高い濃度の水を含有する蒸
気形態にある透過物を該膜の他側から取り出す ことより成る方法にある。 本方法に従えば、驚くべきことに、透過物が慣
用の分離膜を使用して得られた透過物より高い濃
度の水を含有する、水及び有機化合物の有効な分
離が達成される。 本発明において好適に使用される多糖類は複数
のペンダントアニオン性基を含有するものであ
る。該アニオン性基は強酸又は弱酸から誘導さ
れ、そして−OSO3−及び−COO-を包含する。
多糖類の塩は、アルギン酸塩及びアニオン性セル
ロース誘導体たとえばカルボキシアルキルセルロ
ース、スルホアルキルセルロースの塩を包含す
る。好ましいのは、カルボキシレート又はサルフ
エート含有セルロース誘導体の塩である。特に好
ましいのはカルボキシメチルセルロースの塩であ
る。 アルギン酸は、アニオン性基を含有しそしてア
ニオン性基をそれにつける化学的変性を必要とし
ない。他の多糖類、特にセルロースはアニオン性
基を含有せず、そしてそれにアニオン性基を付与
するよう変性されなければならない。アニオン性
基は一般に、多糖分子の無水グルコース単位上の
1個又はそれより多くのヒドロキシル基の置換に
より一般に多糖にとりつけられる。多糖分子にア
ニオン性基をとりつけるための種々の方法が当業
界では知られており、そしてたとえば、Bogen
et al.、“Cellulose Derivatives、Esters”and
Greminger、“Cellulose Derivatives、Ethers、”
both in Kirk−Othmer Encyclopedia of
Chemical Technology、3d Ed.、Vol.5、John
Wiley and Sons、New York(1979)に記載さ
れている。カルボキシアルキル基は、たとえばハ
ロアルキルカルボキシレートとのセルロースの反
応によりセルロースにとりつけることができる。
アルキル基は5個までの炭素原子を含有すること
ができるが、アルキル基は分子に疎水性特性を付
与する傾向があるので、アルキル基はメチル又は
エチルであることが好ましい。セルロースサルフ
エートは、セルロースを硫酸及び脂肪族アルコー
ルの混合物と反応させ、続いて、水酸化ナトリウ
ムによる中和により或いは、別法として、溶媒と
して過剰のジメチルホルムアミドを使用してセル
ロースとジメチルホルムアミド−三酸化硫黄錯体
を反応させることにより製造することができる。
セルロースサルフエートから製造された膜は乾燥
すると脆くなりそしてその製造後及びその使用の
期間全体にわたり湿つている状態に保持されてい
るのが有利であることに留意されたい。 前記した方法の他に、セルロース及び同様な多
糖類のヒドロキシメチル基は良く知られた方法に
従い酸化及び加水分解によりカルボキシレート基
に直接転化することができる。 セルロース誘導体が膜に使用されるとき、セル
ロース分子上のアニオン性置換基の量は、分子の
無水グルコース単位当りアニオン性基の平均数
(置換度(DS))として表わされる。セルロース
分子の無水グルコース単位当り3個のヒドロキシ
ル基があるので、DSは0〜3の範囲にあること
ができる。本発明の目的に対して、アニオン性置
換度は、それから製造された材料が、有機化合物
の透過を実質的に阻害すると共に水がそれを透過
することを許容するように十分に高くなければな
らない。有利には、DSは0.1〜3.0の範囲、好まし
くは0.3〜1.5の範囲にある。アニオン性置換基の
他に、セルロース誘導体は他の置換基、即ち、メ
チル、エチル、ヒドロキシアルキル等を、該置換
基がセルロースに対する有機化合物の透過性を実
質的に増加させないような量で含有することもで
きる。 アニオン性多糖類はアルカリ金属塩の形態にあ
る。選択性及び透過性速度、即ち、水が膜を透過
する速度は、対イオンの選択に依存している。膜
の選択性は、対イオンがナトリウム−カリウム−
セシウムへと変わるにつれて一般に僅かに減少
し、一方透過速度は対イオンが同じ系列において
変わるにつれて増加する。しかしながら、本発明
の膜の選択性はセシウムが対イオンとして使用さ
れるときですら慣用の選択性より優れている。 アニオン性多糖類は該誘導体を所望の対イオン
の水酸化物の希薄溶液と接触させることにより塩
形態に有利に転化される。一般に、塩は、相対的
に希薄な即ち、0.02〜1モルの所望の水酸化物の
溶液を使用して周囲の条件(ambient
conditions)でこのようにして形成することがで
きる。 本発明の好ましい態様においては、アニオン性
多糖類を前記されている如き強酸又は弱酸から導
れた複数の基を有する多糖ではないポリアニオン
の塩とブレンドする。一般に、ポリアニオンは、
それがブレンドをそれから製造することができる
ようなアニオン性多糖類の溶液と十分に相容性で
ある溶液を形成するようなポリアニオンが選ばれ
る。ポリアニオンは塩形態で使用され、対イオン
は先に記載した対イオンである。ポリアニオンは
ポリアクリル酸又はポリ(ナトリウムビニルスル
ホネート)の如き繰返しアニオン性単位を含有す
る単独重合体であることができ又は、繰返しアニ
オン性単位及び繰返し非イオン性単位を有する共
重合体、たとえばスチレン/ナトリウムビニルス
ルホネート共重合体又はナトリウムアクリレー
ト/アルキルアクリレート共重合体であることが
できる。ポリアニオンは、それから製造されたフ
イルムがそれと接触されるべき水/有機混合物の
存在下に迅速に溶解し又は変形されない十分に高
い分子量を有する。好ましくはポリアニオンはエ
チレン性不飽和スルホネート又はカルボキシレー
トの単独重合体であり、ナトリウムポリアクリレ
ート、ナトリウムポリ(ビニルスルホネート)及
びナトリウムポリ(スチレンスルホネート)が好
ましい。 ポリアニオンは、膜上の電荷密度を増加するの
に十分な量でしかし膜の製造においてアニオン性
多糖誘導体との実質的非相容性を引起こすよりは
少ない量において使用される。一般に、かかる実
質的非相容性はこれらの成分を含有する溶液が別
個の相に分離することによつて証明される。該相
分離はポリアニオン及び多糖類のブレンドである
フイルムを製造することを困難ならしめる。一般
に、ポリアニオンは膜の約70重量%まで、好まし
くは50重量%より少なく、更に好ましくは30重量
%より少なく含有される。 本発明の膜は膜のフイルムを適当な表面にキヤ
スチングしそしてそれから溶媒を除去することに
より所望の形状に有利に成形される。該フイルム
は、たとえば、平坦、凹面、凸面であることがで
き、又は中空繊維の形態にあることができる。好
ましくは膜は水性溶液からキヤスチングされる。
溶媒は一般に、周囲の条件で又は高められた温
度、低圧で蒸発により、或いは他の適当な方法に
より除去される。アニオン性多糖又は多糖誘導体
及びポリアニオンのブレンドである膜は一般に、
両物質を含有する溶液からフイルムをキヤスチン
グすることにより前記した方法で形成される。ア
ニオン性多糖類及びポリアニオンの両方を含有す
る溶液は、アニオン性多糖類の溶液をポリアニオ
ン溶液と混合することにより或いは、微細に分割
された各物質の部分を混合しそして混合物を適当
な溶媒に溶解することにより有利に製造される。 前記したアニオン性多糖類及びポリアニオンは
一般に水に可溶性でありその使用は一般に、相対
的に低い濃度の水、即ち50重量%より少ない水を
有する供給混合物に制限される。従つて、膜を水
に不溶性とするために膜を架橋することが高度に
好ましい。多糖の架橋は当業界では知られてお
り、そしてたとえば、該多糖をグリオキサル又は
エピハロヒドリンアンモニウムヒドロキシドと反
応させることによつて達成され得る。多糖類及び
ポリアニオンのブレンドが使用されるとき、架橋
は多糖類とポリアニオンの間に、多糖間に又はポ
リアニオン間に形成され得る。 架橋剤は膜を本質的に水に不溶性ならしめるの
に十分な量で使用される。架橋剤は、有利には膜
の1〜30重量%より成る。本発明の架橋した膜は
非常に高い濃度の、即ち90重量%又はそれより多
くの濃度の水すら含有する供給組成物を使用して
有効に使用され得る。 架橋した膜の製造において、架橋剤は、有利に
は多糖類の溶液に加えられそして膜は所望の形状
に成形される。膜はそれからの溶媒の除去後硬化
されて膜を架橋する。膜を硬化するために使用さ
れる特定の手段は使用される特定の重合体及び架
橋剤を含む種々のフアクターに依存する。一般
に、架橋した重合体を硬化するための公知の方
法、たとえば加熱、照射等が有利には使用されて
本発明の膜を架橋する。 膜はそれが本質的には連続性である。即ち、本
質的にピンホール又は他の漏洩通路がないような
最小厚さを有する。しかしながら、水が本発明の
膜を透過する速度は膜の厚さに逆比例する。従つ
て、膜の一体性を確保しながら透過速度を最大と
するために膜をできる限り薄く製造することが好
ましい。膜の厚さは有利には、約0.1〜250ミクロ
ン、好ましくは、約10〜約50ミクロンの範囲にあ
る。膜を多孔性支持材料に取付けることにより機
械的強度を膜に付与することができる。特に薄い
膜は膜を直接に多孔性支持材料にキヤスチングす
ることにより形成することができる。 有機化合物からの水の分離はシヤング
(Chiang)等の米国特許第3950247号、及び第
4035291号に記載の一般的方法を使用して本発明
の膜により行なわれる。一般に、分離プロセスは
本発明の膜の1側を水及び有機化合物を含有する
流体混合物と接触させせ、実質的により高い濃度
の水を含有する混合物を該膜の他側から取り出す
ことより成る。供給混合物は、ガス状及び液状成
分の混合物であることができる。膜の透過物側は
水の蒸気圧より低い圧力に保持されそして有利に
は約0.1mmの低い水銀柱であることが有利である。
膜の供給側に対して過圧をかけることもできる。
分離が行なわれる温度は選択性及び透過速度の両
方に影響する。温度が増加するにつれて、選択性
は僅かに減少すると共に透過速度は迅速に増加す
る。しかしながら、速度の増加は系を高められた
温度に保持するのに必要なエネルギーの増加によ
り相殺され得る。一般に、温度は、該水が、分離
が行なわれそして膜を安定ならしめる十分に低い
圧力における実質的蒸気圧を有するように十分に
高い温度である。有利には、温度−10℃乃至95℃
である。 本発明の膜は水と混和性である有機化合物から
水を分離するのに最も有用である。例示としての
水に混和性の化合物は、脂肪族アルコール、たと
えばメタノール、エタノール、プロパノール、ヘ
キサノール等、ケトン類、たとえばエチルメチル
ケトン、アセトン、ジエチルケトン等、アルデヒ
ド類、たとえばホルムアルデヒド、アセトアルデ
ヒド等;有機酸のアルキルエステル、たとえば、
酢酸エチル、メチルプロピオネート等;p−ジオ
キサン、アルキル及びシクロアルキルアミン及び
本発明の膜と化学的に反応しない又は本発明の膜
を溶解しない他の水に非混和性有機化合物を包含
するがこれに限定されるものではない。更に、有
機化合物は、限られた溶解性を有する有機化合
物、たとえば塩素化アルカン、たとえばクロロホ
ルム及び四塩化炭素であることができる。好まし
くは、有機化合物は脂肪族アルコール、ケトン、
又はアルデヒドであり、低級アルコール特にエタ
ノールが好ましい。 多成分混合物の1つの成分を選択的に透過させ
る膜の能力は αA/B=透過物中の重量%A/重量%B/供給物中
の重量%A/重量%B (式中、A及びBは分離されるべき成分を表わ
す) として定義される分離係数αとして表わされる。
本発明の目的に対してAは水を表わす。 分離係数αは供給混合物中の成分のタイプ及び
濃度並びに供給物中のその相対的濃度に依存す
る。従つて、透過物の組成として分離膜の効率を
表わすことも有利である。本発明の分離膜は一般
に、少なくとも50、好ましくは少なくとも100、
より好ましくは少なくとも500の水/エタノール
混合物に対する分離係数を有し、そしてしばしば
2500又はそれより多くの分離係数を有する。エタ
ノール/水混合物を分離するために本発明の分離
膜の使用により得られる透過物は一般に、少なく
とも90重量%、好ましくは98重量%、より好まし
くは少なくとも99.5重量%の水を含有する。 本発明の分離膜は、無水有機化合物の製造にお
いて、特に該化合物が水との共沸混合物を形成す
る場合に特に有用である。かかる系においては、
本発明の膜は、共沸蒸留に替る経済的別法を提供
する。本発明の膜は、有機化合物からの水の迅速
な、有効な除去を行なうために蒸留法と共に使用
することもできる。 下記実施例は本発明を説明することを意図する
が、その範囲に限定することは意図しない。すべ
ての部及び百分率特記しない限り重量による。 実施例 1 膜試料No.1は4.25%のナトリウムカルボキシメ
チルセルロースを含有する水性溶液から製造され
る。カルボキシメチルセルロースは約0.9のカル
ボキシメチル置換度を有する。膜は、過剰の溶液
をガラスプレート上にキヤスチングし、水を蒸発
させ、それにより約19.8ミクロン(0.78ミル)の
厚さを有するフイルムを生じることにより製造さ
れる。 膜試料No.1及びすべてのその後の実施例の試料
を評価するために下記装置が使用される。膜は、
膜の14.19cm2区域が供給物溶液へと開放されてい
るように修正されているゲルマン(Gelman)イ
ンラインステンレス鋼フイルターホールダに入れ
られる。膜をセルロース性紙及び多孔性金属デ
イスクで支持する。フイルターホルダの透過物
側、凝縮による透過物を集めるのにインラインに
位置づけられた2つの低温トラツプを有する真空
ポンプに接続される。次いで膜及びホールダを分
離されるべき混合物を含有する密閉したフラスコ
中に浸漬する。フラスコは温度を測定するための
熱電対又は温度計及び蒸発による供給物損失を防
止するための環流コンデンサーを備えている。 分離は、膜の透過物側に約0.1mm/Hgの真空を
かけそして低温トラツプ中に透過物を集めること
により達成される。供給物溶液の温度は個々の実
施例に示された通りである。透過速度は集められ
た透過物を周期的に重量を測ることにより計算さ
れる。透過物組成は、熱伝導度検出器を備えた
Hewlett Packard 5840Aガスクロマトグラフを
使用してガスクロマトグラフイー分析により決定
される。カラムははPoropak QSカラムにおける
1.83met×0.32cm(6フイート×1/3インチ内径)
である。 試料No.1は供給物組成物として種々のエタノー
ル/水混合物を使用して前記方法に従つて評価さ
れる。各分離は定常状態が得られるまで、即ち、
透過速度及び透過物含有率が時間に対して殆んど
一定となるまで25℃で行なわれる。一度定常状態
に達すると、透過物の含有率及び透過速度が決定
される。それぞれの供給物中の水の濃度、透過物
中の水の濃度、分離係数及び透過速度は下記表1
に報告される。
【表】 ナトリウムカルボキシメチルセルロースから製
造された分離膜は、分離係数として表わされる通
り又は透過物の組成として表わされる通り水/エ
タノールに対する優れた選択性を示すことが前記
表からわかる。 実施例 2 0.85の置換度を有するナトリウムカルボキシメ
チルセルロース77重量%及びナトリウムポリアク
リレート23重量%(全固体重量を基準として)含
有する4.25%固体溶液を、ナトリウムカルボキシ
メチルセルロース及びナトリウムポリアクリレー
トの別々の溶液を混合することによつて製造す
る。14.19cm2の面積及び15.2ミクロン(0.6ミル)
の厚さを有する膜試料No.2を実施例1に記載の如
くして製造する。この膜を、25℃でいくつかのエ
タノール/水混合物を分離するために使用して下
記表に与えられた結果を得る。
【表】 すべての供給組成物において、エタノール及び
水混合物を分離するためにナトリウムカルボキシ
メチルセルロース/ナトリウムポリアクリレート
膜が使用される場合に透過物は本質的にエタノー
ルを含まない。 実施例 3 0.9の置換度を有するナトリウムカルボキシメ
チルセルロース78.5%及びポリナトリウムビニル
スルホネート21.5重量%を含有して成る膜試料No.
3は実施例1に記載の方法に従つて製造される。
膜は12.7ミクロン(0.5ミル)であり、そして25
℃で種々のエタノール/水混合物に関して評価さ
れて下記表に与えられた結果を得る。
【表】 この膜は評価されたすべての供給組成物におい
て非常に高い分離係数を示し、各場合の透過物は
殆んど全体が水より成る。 実施例 4 2.5のサルフエート置換度を有するセルロース
サルフエートのナトリウム塩の水性溶液を製造す
る。 1.5ミル膜を実施例1に記載の方法で製造する。
膜は25℃にて96.25時間評価されて表に報告さ
れた結果をもたらす。
【表】 表からわかる通り、セルロースサルフエート
膜を使用して優れた分離が得られる。 実施例 5 実施例1に記載の一般的方法に従つて製造され
たアルギン酸、ナトリウム塩の19ミクロン(0.75
ミル)厚さのフイルムを使用してエタノール/水
混合物を分離する。47時間の操作の後、平均透過
速度163g−mil/m2hrである。供給混合物は、
水19.2重量%及びエタノール80.8重量%より成
る。透過物は99.5%水を含有する。分離係数は
837である。 実施例 6 選択性及び透過速度に対する対イオンの効果を
証明するために、0.9の置換度を有するナトリウ
ムカルボキシメチルセルロース80%及びナトリウ
ムポリアクリレート20%から製造する。この膜は
90%エタノール及び10%水中の0.4MHCl中に膜
を浸漬することにより水素形態に転化される。酸
形態への転化はIRスペクトルから確かめられる。
次いで膜を新らしい90%エタノール、10%水溶液
中に浸漬しそして実施例1に記載の如くしてエタ
ノール/水溶液の分離に対して評価した。供給組
成物は最初10.1%の水を含有する。52時間の操作
の後、透過物は69.8%の水を含有して21の透過係
数を生じる。透過速度は93g−mil/m2−hr(2.36
g−mm/m2−hr)である。 次いで膜を0.5M水酸化ナトリウム溶液及び90
%エタノール、10%水中に3.75時間浸漬すること
によつてカリウム形態に転化する。次いで膜を新
らしい90%エタノール、10%水溶液中に16時間浸
漬しそして乾燥する。カリウム形態への転化は
IRスペクトルにより確かめられる。次いで膜を
20%の水の含有するエタノール/水供給物を使用
して評価する。供給物の水含有率が19.2%に減じ
られると、分離係数は697である。供給物の水含
有率が13.9重量%に減じられると、分離係数は
6188である。10.2%の供給物水含有率において、
分離係数は8795である。すべての場合に、透過物
は99%を越える水を含有する。大きく改良された
分離係数に加えて、膜がカリウム形態に転化され
ると、透過速度は約93g−mil/m2−hr(2.36g−
mm/m2−hr)から595g−mil/m2−hr(14.8g−
mm/m2−hr)に増加する。 実施例 7 表に記載された如き厚さを有する膜Nos.
A−Fはナトリウムカルボキシメチルセルロー
ス80%及びナトリウムポリアクリレート20%を含
有する4.25%固体水性溶液から製造され、該百分
率は固体の重量を基準としている。該膜は、下記
表に示された11重量%水及び89重量%の有機化
合物を含有する混合物を25℃で分離するために使
用する。透過物組成物、選択性係数α及び各分離
に対する透過速度は下表に報告されている通り
である。
【表】 前記表からわかる通り、本発明の膜は種々の有
機化合物から非常に有効な水の分離を達成するた
めに使用することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 実質的に非多孔性のアニオン性多糖類組成物
    からなる水選択性透過膜であつて、該多糖類は、
    アルカリ金属アルギネート、アルカリ金属カルボ
    キシアルキルセルロース、アルカリ金属スルフオ
    アルキルセルロース、及びそれらのエーテル誘導
    体からなる群より選ばれたものであり該アニオン
    性多糖類は複数のペンダントアニオン性基を塩の
    形で含有しており、該アニオン性基は該膜を水が
    透過するのを許容するが、有機化合物が透過する
    のを実質的に妨げるに十分な量で存在しているこ
    とを特徴とする上記水選択性透過膜。 2 該アニオン性多糖類が複数のカルボキシレー
    ト基を含有する特許請求の範囲第1項記載の膜。 3 該多糖類がセルロース分子の無水グルコース
    単位当り0.1〜3.0個のアニオン性基を含有するセ
    ルロース誘導体である特許請求の範囲第1項記載
    の膜。 4 セルロース誘導体がカルボキシメチルセルロ
    ースである特許請求の範囲第3項記載の膜。 5 該アニオン性多糖類組成物が多糖類でないア
    ニオン性重合体を更に含有し、該重合体は複数の
    アニオン性基を塩の形で含有し、かつ該膜の電荷
    密度を増加させるに十分な量で存在する特許請求
    の範囲第1項記載の膜。 6 該多糖ではない重合体がアクリル酸、ビニル
    スルホン酸又はスチレンスルホン酸の重合体であ
    る特許請求の範囲第5項記載の膜。 7 該アルカリ金属塩がセシウム塩である特許請
    求の範囲第1又は5項記載の膜。 8 多糖類でない重合体が該組成物の1〜70重量
    %をなす特許請求の範囲第5項記載の膜。 9 該膜がそれ自体を水に不溶性とするに十分な
    量で架橋されている特許請求の範囲第1又は5項
    記載の膜。 10 水及び有機化合物の混合物を分離する方法
    であつて、 (a) アルカリ金属塩の形で複数のアニオン性基を
    含有するアルギネート、カルボキシアルキルセ
    ルロース、スルホアルキルセルロース及びそれ
    らのエーテル誘導体からなる群から選ばれた多
    糖類の組成物からなる非多孔性の膜の1側を水
    及び有機化合物を含有する流体供給混合物と接
    触させ、 (b) 該供給混合物より高い濃度の水を含有する透
    過物を蒸気形態で該膜の他側から取り出す ことよりなる方法。 11 該多糖類がセルロース誘導体である特許請
    求の範囲第10項記載の方法。 12 該セルロース誘導体がカルボキシメチルセ
    ルロース又はスルホエチルセルロースである特許
    請求の範囲第11項記載の方法。 13 該組成物が多糖類ではないアニオン性基含
    有重合体のアルキル金属塩を更に含有する特許請
    求の範囲第10項記載の方法。 14 該膜が架橋により水に不溶とされている特
    許請求の範囲第10又は13項記載の方法。 15 該有機化合物が脂肪族アルコールである特
    許請求の範囲第10又は13項記載の方法。 16 脂肪族アルコールがエタノールである特許
    請求の範囲第15項記載の方法。 17 該透過物が少なくとも95重量%の水を含有
    する特許請求の範囲第10又は13項記載の方
    法。 18 該透過物が少なくとも98重量%の水を含有
    する特許請求の範囲第17項記載の方法。 19 該アルカリ金属塩がセシウム塩である特許
    請求の範囲第10項記載の方法。
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