JPS6333347A - 光学活性を有する5,6−ジベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテンの製造方法 - Google Patents

光学活性を有する5,6−ジベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテンの製造方法

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JPS6333347A
JPS6333347A JP17673286A JP17673286A JPS6333347A JP S6333347 A JPS6333347 A JP S6333347A JP 17673286 A JP17673286 A JP 17673286A JP 17673286 A JP17673286 A JP 17673286A JP S6333347 A JPS6333347 A JP S6333347A
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hydroxy
heptene
pentene
pentanediol
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JP17673286A
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Seiichi Takano
誠一 高野
Han Hatayama
範 畑山
Kuniya Sakurai
櫻井 邦弥
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Eneos Corp
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Nippon Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光学活性を有する5、6−ジベンジロキシ−
4−ヒドロキシ−1−ヘプテン、すなわち、絶対配置で
(4S、5R,6R)−1(4R,5S、6S)−1(
4R,5R,6R)−1又は、(4S、5S、6S)が
ら成る5゜6−ジベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−
ヘプテンの製造方法に関する。
この上記光学活性を有する5、6−ジベンジロキシ−4
−ヒドロキシ−1−ヘプテンは、抗生物質、例えば、ア
ヴエルメクチン(Aver−mectin)やオリボマ
イシン(Olivo−mycin)或いは、強心配糖体
ジキトキシン(Digitoxin)の構成糖体である
2゜6−シブオキシヘキソース類の合成、上の中間体と
して有用なものである。
[従来の技術] 従来、上記2,6−シブオキシヘキソース類を合成する
場合は、天然物から得られる各種の糖を出発原料として
、多段の反応を組合せて合成されていた(T、D、I 
n c h、 Te t r a h−edoron、
1984.P3161)。
[発明が解決しようとする問題点] 上記方法は、反応が多段に亘るため反応操作が煩雑であ
り、また各段における目的生成物の収率が低く、大量の
出発原料から極く僅かの2゜6−シブオキシヘキソース
類しか得られないという問題が有った。さらに、出発原
料である糖が、高価であり、製造コストを著しく高いも
のにしていた。従って、上記2,6−シブオキシヘキソ
ース類の合成を数少ない工程で収率良く行い得る方法が
要望されていた。
本発明は、かかる2、6−シブオキシヘキソース類合成
上の問題点に鑑みなされたものであって、これら2,6
−シブオキシヘキソース類を有利に合成するための中間
体として有用な(4S、SR,6R)−1(4R,5S
、6S)−1(4R,5R,6R) −1又は、(4S
5S、6S) −5,6−ジベンジロキシ−4−ヒドロ
キシ−1−ヘプテンの製造方法を提供することを目的と
するものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明者は、上記問題点を解決するために鋭意研究を進
めた結果、(2R,3S) −1又は、(2S、3R)
−1,2−エポキシ−3−ヒドロキシ−1−ペンテンを
出発原料として、ラセミ化させることなくして、(4S
、5R,6R)−1(4R,5S、6S)−1(4R,
5R。
6R)−1又は、(4S、5S、68)−5゜6−ジベ
ンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテンを合成する
方法を見い出した。
本発明は、かかる知見に基づいてなされたもので、(2
R,3S)−1又は、(2S、3R)−1,2−エポキ
シ−3−ヒドロキシ−1−ペンテンを還元した後、水素
化アルカリの存在下にベンジルハロゲナイドを反応させ
、(3S。
4R)−1又は、(3R,4S)−3,4−ジベンジロ
キシ−1−ペンテンを得、これを四酸化オスミウム及び
N−メチルモルホリン−N−オキシドで酸化した後、亜
硫酸水素塩で加水分解して(2S、3R,4R) −1
又は、(2R93S、4S)−3,4−ジベンジロキシ
−1゜2−ペンタンジオールを得、次いで、これを反応
させて光学活性を有する5、6−ジベンジロキシ−4−
ヒドロキシ−1−ヘプテンを得る方法で、特には、前記
(2S、3R,4R) −1もしくは、(2R,3S、
4S) −3,4−ジベンジロキシ−1,2−ペンタン
ジオールを反応させて光学活性を有する5、6−ジベン
ジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテンを得る方法と
しては、当該(2S、3R,4R)−1もしくは、(2
R,3S、4S)−3,4−ジベンジロキシ−1,2−
ペンタンジオールをトシル化した後、炭酸アルカリで処
理して、(2S。
3R,4R)−1もしくは、(2R,3S、4S)−3
,4−ジベンジロキシ−1,2−エボキシペンタンを得
、これをヨウ化銅の存在下にビニルマグネシウムプロミ
ドと反応させて、(4S、5R,6R)−1又は、(4
R,5S。
6S)−5,6−ジベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1
−ヘプテンを得るか、または、該(2S、3R,4R)
+、もしくは、(2R,3S。
4S)−3,4−ジベンジロキシ−1,2−ペンタンジ
オールを酢酸鉛で酸化し、次いで、四塩化チタンの存在
下にアリルトリメチルシランと反応させて(4R,5R
,6R)−1又は、(4S、5S、6S)−5,6−ジ
ベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテンを得るこ
とから成る光学活性を有する5、6−ジベンジロキシ−
4−ヒドロキシ−1−ヘプテンの製造方法である。
上記出発原料である(2R,3S)−1又は、(2S、
3R)−1,2−エポキシ−3−ヒドロキシ−1−ペン
テンは、ジビニルカルビノールをL−酒石酸ジエチルエ
ステルスはD−酒石酸ジエチルエステルのようなL−ま
たはD−酒石酸アルキルエステルとチタニウム(1’/
)イソプロポキシドのようなチタニウム(IV)の低級
アルコキシドとの共存下にt−ブチルハイドロパーオキ
シドのような有機過酸化物と反応させることにより得る
ことができる。
[実施例] (2R,3S)−1又は、(2S、3R)−1,2−エ
ポキシ−3−ヒドロキシ−1−ペンテンから光学活性を
有する5、6−ジベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−
ヘプテンまでの反応操作について、次ぎに各反応工程に
分けて、説明する。
第1工程 先ず、(2R,3S) −1又は、(2S、3R)−1
,2−エポキシ−3−ヒドロキシ−1゜−ペンテンを還
元剤、例えば、水素化アルミニウムリチウム(L x 
A I H4)で還元する。この還元反応は、有機溶媒
、例えば、テトラヒドロフランに前記1,2−エポキシ
−3−ヒドロキシ−1−ペンテンを溶解し、−10〜−
40℃の温度に冷却し、前記還元剤を添加し、室温まで
戻すことにより完結する。この還元生成物は、当該反応
液に水冷下でアンモニア水を加え、室温で一晩攪拌し、
数時間加熱還流した後、不溶物を除去し、最後に溶媒を
除去することにより単離できる。
単離された還元生成物を再度有機溶媒に溶解し、水素化
アルカリ、例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム
又は水素化カルシウム等と反応させ、引き続いて、ベン
ジルハロゲナイド。
例えば、ベンジルブロマイド、ペンジルイオダイド又は
ベンジルクロライド等を添加して反応させる。この反応
は、水冷下に行うと良い。また、ベンジルハロゲナイド
と同時にテトラ−n−ブチルアンモニウムイオダイドを
添加すれば。
反応速度を高め、収率を向上させることができて好まし
い。
反応生成物の単離は、エーテルで抽出した後。
洗浄してエーテルを除去した後、シリカゲルやアルミナ
等を用いたカラムクロマトグラフィーで精製することに
より、(3S、4R) −1又は、(3R,4S) −
3,4−ジベンジロキシ−1−ペンテンを得ることがで
きる。
第2工程 次ぎに、上記の方法で得られた(3S、4R)−1又は
、(3R,4S)−3,4−ジベンジロキシ−1−ペン
テンを四酸化オスミウムとN−メチルモルホリンN−オ
キシドで酸化させ、次いで亜硫酸水素塩で加水分解する
。この反応は、水、アセトンの混合溶媒中に、前記3,
4−ジベンジロキシ−1−ペンテンを乳化懸濁させ、四
酸化オスミウムとN−メチルモルホリンN−オキシドを
添加、攪拌し、次いで、10〜30重量%の亜硫酸水素
塩水溶液を添加することにより行うと良い。尚、亜硫酸
水素塩としては、亜硫酸水素ナトリウム及び亜硫酸水素
カリウムを例示しうる。
反応生成物は、エーテル等で抽出することができ、減圧
下にエーテル等を留去した後、シリカゲルやアルミナ等
を用いたカラムクロマトグラフイーで精製される。
このようにして、(2S、3R,4R)’−1又は、(
2R,33,4S) −3,4−ジベンジロキシ−1,
2−ペンタンジオールを得るが、この中には、分離困難
な異性体(2R,3R。
4R)−1又は、(2S、3S、4S)−3゜4−ジベ
ンジロキシ−1,2−ペンタンジオールが、それぞれ1
0%程度含まれている。しかし、これらの異性体は、後
述する工程で除かれる。
以上のようにして合成された上記3,4−ジベンジロキ
シ−1,2−ペンタンジオールを反応させて光学活性を
有する5、6−ジベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−
ヘプテンを合成するが、このうち(4S、SR,6R)
−1又は、(4R,5S、6S)−5,6−ジベンジロ
キシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテンを合成する方法は
、次ぎのA法を、又は(4R,5R,6R)−1又は、
(4S、5S、6S)−5,6−ジベンジロキシ−4−
ヒドロキシ−1−ヘプテンを合成する方法は、B法を取
ることが、簡便で最も好ましい。
(A法) 第3工程 上記3.4−ジベンジロキシ−1,2−ペンタンジオー
ルをトシル化するのであるが、この方法としては、前記
3,4−ジベンジロキシ−1,2−ペンタンジオールを
ピリジン等の有機溶媒に溶解させ、トシルクロリドを添
加して、水冷下に反応させることにより行なわれる。ト
シル化後は塩酸酸性とし、トシル化物をエーテル等で抽
出し、該抽出溶媒を除去すると良い。
得られたトシル化物は、メタノール等のアルコールに溶
解し、炭酸アルカリ、例えば、炭酸カリウムや炭酸ナト
リウム等を添加、反応させ、減圧下に前記アルコールを
除去する。
反応残漬物は、エーテル等で抽出することができ、減圧
下にエーテル等を留去した後、シリカゲルやアルミナ等
を用いたカラムクロマトグラフィーで精製される。
このようにして、(2S、3R,4R)−1又は、(2
R,3S、4S)−3,4−ジベンジロキシ−1,2−
エポキシペンタンを得ることができるが、この中には、
分離困難な異性体(2R,3R,4R)−1又は、(2
S、33゜4S)−3,4−ジベンジロキシ−1,2−
エポキシペンタンが、それぞれ10%程度含まれている
。しかし、これらの異性体は、次ぎの工程で除かれる。
簸土工艮 上記3,4−ジベンジロキシ−1,2−エポキシペンタ
ンをヨウ化銅の存在下にビニルマグネシウムプロミドと
反応させるが、これは、ヨウ化銅をテトラヒドロフラン
等の有機溶媒に懸濁させ、これを−10℃以下に保持し
てビニルマグネシウムプロミドのテトラヒドロフラン等
の有機溶媒溶液を加え、次いで、この溶液を=50℃以
下の温度まで冷却して、前記3,4−ジベンジロキシ−
1,2−エポキシペンタンを添加、反応させると良い。
反応生成物である(4S、5R,6R)+。
又は、(4R,5S、6S) −5,6−ジベンジロキ
シ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテンは、上記反応液に塩
化アンモニウムの飽和水溶液を加えた後、不溶物を除去
し、有機層を洗浄、乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、シ
リカゲルやアルミナ等を用いたカラムクロマトグラフィ
ーで精製することができる。ここにおいて、上記第3工
程までに混入してくる(4R,5R,6R)−あるいは
(4S、5S、68)−の異性体は、この方ラムクロマ
トグラフィーで分離除去される。
(B法) 裏」二【役 前述した第2工程で得られた3、4−ジベンジロキシ−
1,2−ペンタンジオールを酢酸鉛で酸化させるのであ
るが、これは、前記3,4−ジベンジロキシ−1,2−
ペンタンジオールのテトラヒドロフラン等の有機溶媒溶
液に、四酢酸鉛を加え、−20℃以下の温度で反応させ
ると良い。
反応終了後の反応液をエーテル等で希釈し、不溶物を除
き減圧下に濃縮して酸化生成物を得ることができる。
第4工程 上記酸化生成物をアリルトリメチルシランと反応させる
のであるが、これは、ジクロロメタン等の有機溶媒に前
記酸化生成物を溶解し、四塩化チタンを添加した後、ア
リルトリメチルシランを加えて、−60℃以下の温度に
保持して攪拌することにより行いうる。炭酸水素ナトリ
ウムの飽和水溶液を加えることにより反応を停止するこ
とができる。
反応生成物である(4R,5R,6R)−1又は、(4
S、5S、6S)−5,6−ジベンジロキシ−4−ヒド
ロキシ−1−ヘプテンは、ジクロロメタン等を用いて抽
出でき、乾燥後に溶媒を減圧下に留去し、シリカゲルや
アルミナ等を用いたカラムクロマトグラフィーで精製す
ることができる。
以上のようにして得られる光学活性を有する5、6−ジ
ベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテンは、後述
する参考例に示したように数工程の既知の反応を用いる
ことにより、2゜6−シブオキシヘキソース類に誘導し
うる。
以下に、実施例及び参考例を示して本発明をより具体的
に示す。
寒五叢よ 次ぎに述べる各反応のステップを踏んで、(4S、SR
,6R)−5,6−ジベンジロキシ−4−ヒドロキシ−
1−ヘプテンを製造した。
テトラヒドロフラン2+++1に(2R,3S)−1,
2−エポキシ−3−ヒドロキシ−4−ペンテン82mg
 (0,82mmol)を溶解した溶液を一30℃の温
度に冷却し、これに水素化アルミニウムリチウム150
mg (3,9m+wol)を加えた後、室温に戻した
0次ぎに、この反応液に、水冷下でアンモニア水を加え
、室温で一晩攪拌した後、1.5時間加熱還流した。つ
いで、不溶物をセライトを用いて濾過して除去し、溶媒
を減圧下に留去した。得られた残渣を、テトラヒドロフ
ラン2mlに溶解し、水冷下に水素化ナトリウム(油中
60%濃度)  100mg (2,5mmol)を加
え、10分間攪拌し、テトラ−n−プチルアンモニウム
イオダイド86mg (0,23mmol) 、ベンジ
ルプロミド0 、3ml (2、5mmol)を加え、
室温に戻して一晩攪拌した。この反応液に水冷下で水を
加え、ジエチルエーテルで抽出した。
抽出液を水、飽和食塩水溶液で洗浄した後、硫酸マグネ
シウムで洗浄した後:減圧下で溶媒を留去した。得られ
た残渣をシリカゲル20gを充填したカラムクロマトグ
ラフィーに付し、エチルエーテル/ヘキサン1:30の
流分より、第1表に示す物性を有する化合物(3S、4
R)−3,4−ジベンジロキシ−1−ペンテン200m
gが得られた。得られた化合物は、これらの物性値等か
ら(3S、4R)−3,4−ジベンジロキシ−1−ペン
テンであることが同定された。
第1表 上記の方法を繰り返して得た(3S、4R)−3,4−
ジベンジロキシ−1−ペンテン5.61 g (19,
89m+++ol)をアセトン−水(1:1(w/ν)
)溶媒100m1に乳濁させ、N−メチルモルホリン−
N−オキシド1永和物5.38g(39、79mmol
)及び0.153モル濃度の四酸化オスミウムのテトラ
ヒドロフラン溶液1.3m1(0,199m+1ol)
を加え、室温で一晩攪拌した。
次いでこれに20%濃度の亜硫酸水素ナトリウム水溶液
を5.0ml加え、室温で1時間攪拌した後、ジエチル
エーテルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、次いで硫酸マ
グネシウムで乾燥した。
この反応液から減圧下に溶媒を留去させ、得られた残渣
をシリカゲル150gを充填したカラムクロマトグラフ
ィーに付し、酢酸エチル/ヘキサン(1: 1 (v/
v))の流分より、第2表に示す物性を有する化合物5
.64g(収率89.7%)を得た。この化合物は、こ
れらの物性値等から(2S、3R,4R) −3,4−
ジベンジロキシ−1,2−ペンタンジオールであること
が同定された。尚、この化合物には、2位の異性体であ
る(2R,3R,4R)−3,4−ジベンジロキシ−1
,2−ペンタンジオールが約10%含まれていることが
分かった。
第2表 2S  3R4R−3,4−ジベンジロ上記の方法でえ
られた(2S、3R,4R)−3,4−ジベンジロキシ
−1,2−ペンタンジオールを、この化合物として50
0mg(1,582mmol)含む3mlのピリジン溶
液に、0℃の温度下にトシルクロリド360mg (1
,9ni+mol)を加え、室温に戻して一晩攪拌した
。これに、水冷下で10%濃度の塩酸水溶液を加えて酸
性にしジエチルエーテルで抽出した。このエーテル溶液
を10%濃度の塩酸水溶液、次いで飽和食塩水で洗浄し
、硫酸マグネシウムで乾燥した。
次に、減圧下に溶媒を留去し、得られた残渣をメチルア
ルコールに溶解し、炭酸カルシウム600+++g (
4、35+mmol)を加えて、室温で30分間攪拌し
た。減圧下にメチルアルコールを留去し、残渣をジエチ
ルエーテルで抽出し、水で洗浄した後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。引き続いて、減圧下に溶媒を留去し、得
られた残渣をシリカゲル25gを充填したカラムクロマ
トグラフィーに付し、ジエチルエーテル/ヘキサン(1
: 5 (v/v))の流分より、第3表に示す物性を
有する化合物372mg(収率78.9%)を得た。得
られた化合物は、これらの物性値等から(2S、3R,
4R) −3,4−ジベンジロキシ−1,2−エポキシ
ペンタンであることが同定された。尚、この化合物には
、2位の異性体である(2R,3R,4R)−3,4−
ジベンジロキシ−1,2−エポキシペンタンが約10%
含まれていることが分かった。
(4S、5R,6R−5,6−ジベンジロヨウ化銅2.
75 g (14,43m+mol)をテトラヒドロフ
ラン25m1に懸濁し、−20℃の温度で、1.3モル
濃度のビニルマグネシウムプロミドのテトラヒドロフラ
ン溶液21.2m1(28゜86+a+aol)を加え
、同温度で1時間攪拌した。
次いで、これを−78℃の温度まで冷却し、上記の方法
で合成した(2S、3R,4R)−3゜4−ジベンジロ
キシ−1,2−エポキシペンタン2.15 g (7,
215+u++ol)をテトラヒドロフラン5mlに溶
解して無水下に加えた。該反応液を一担室温に戻した後
、水冷下に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、不溶物
をセライト濾過した。この有機層を飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥する。次に、減圧下に溶媒を留去し、得られた残渣
をシリカゲル130gを充填したカラムクロマトグラフ
ィーに付し、ジエチルエーテル/ヘキサン(1: 10
 (v/v))の流分より、第4表に示す物性を有する
化合物2.19 g(収率93.1%)を得た。得られ
た化合物は、これらの物性値等から(4S、5R,6R
)−5,6−ジベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘ
プテンであることが同定された。
第4表 1uして 実施例1に記載した方法において、その途中で合成され
た(2S、3R,4R) −3,4−ジベンジロキシ−
1,2−ペンタンジオールを出発原料として、次ぎの合
成を行った。
(2S、3R,4R) −3,4−ジベンジロキシ−1
,2−ペンタンジオール200mg(0゜633mmo
l)をテトラヒドロフラン4mlに溶解し、−30℃の
温度に保ち、四節酸鉛84011g(1、896+im
ol)を加えて2時間攪拌した。反応終了後、ジエチル
エーテルで希釈し、シリカゲルを用いて濾過した。この
炉液を減圧下に濃縮して、粗アルデヒド171Bを得た
この粗アルデヒド87mgを塩化メチレン3mlに溶解
し、−90℃の温度に冷却し、四塩化チタン0.07+
*l (0,633mmol)を加え、10分間攪拌し
た。続いて、これにアリルトリメチルシラン0.12m
l (0,76mmol)を加え、−90℃の温度で、
さらに2時間攪拌した。この反応液に飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液を加えて反応を停止させた後、室温に戻し
、塩化メチレンで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した
。次いで、減圧下で溶媒を留去し、得られた残渣をシリ
カゲル4gを充填したカラムクロマトグラフィーに付し
、ジエチルエーテル/ヘキサン(1: 20 (v/v
))の流分より、第5表に示す物性を有する化合物84
mg(収率80%)を得た。得られた化合物は、これら
の物性値等から(4R,5R,6R)−5,6−ジベン
ジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテンであることが
同定された。
(以下余白) 第5表 実施例3 出発原料として(2S、3R)−1,2−エポキシ−3
−ヒドロキシ−4−ペンテン10gを用いる以外は、実
施例1に記載した方法と全く同じ方法により合成を行っ
た。この結果、旋光度〔α〕−〇が+42.9@の(4
R,5S、6S)−5,6−ジベンジロキシ−4−ヒド
ロキシ−1−ヘプテンを17.7g(収率54%)得た
失庭勇土 実施例3の途中で合成された(2R,3S。
4S)−3,4−ジベンジロキシ−1,2−ペンタンジ
オール800mg (2、53mmol)を出発原料と
して用いる以外は、実施例2に記載した方法と全く同じ
方法で合成を行った。この結果、旋光度(α〕t″が+
24.1°の(4S、5S、6゜3) −5,6−ジベ
ンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテンを603飄
g(収率80%)得た。
歩」11L 実施例1で合成した(4S、5R,6R) −5,6−
ジベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテン510
mg (1、56mmol)を1+mlのテトラヒドロ
フランに溶解し、液体アンモニア約30m1で容器を満
たした。これに金属リチウム160mg (0,023
gatm)を加え、反応液の青色が消失してエタノール
10m1を加えた。次いで、常圧で、アンモニアを留去
した後、セライトを用いて不溶物を濾過し、減圧下に溶
媒を留去した。得られた残渣をメタノール30m1に溶
解し、−20℃の温度でオゾンを通じた。原料が消失し
た後(薄層クロマトグラフィーで確認)、反応液に窒素
を30分間通じて過剰のオゾンを除去した。次いで、こ
の液に一20℃の温度下で硫化ジメチル5mlを加え、
室温に戻して一晩攪拌する。次ぎに、減圧下で、溶媒を
留去し、シリカゲルを30g充填したカラムクロマトグ
ラフィーに付し、エタノール/塩化メチレン(1:9 
(v/v))の流分よりD−(+)−ディジイトキソー
ス(Digitoxose) 170mg (収率73
.6%)を得た。この得られたD−(+)−ディジイト
キソースは、融点が104〜106℃(酢酸エチル溶媒
)、旋光度〔α)%4が+46.0°(CI、807゜
H,Oequilibrated)で文献値とほぼ一致
した。
参考例2 実施例2で合成した(4R,5R,6R)−5,6−ジ
ベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテン280m
g (0,859mmol)を参考例1に記載した方法
に準じて脱ベンジル化、オゾン分解を行い、粗生成物を
シリカゲル20gを充填したカラムクロマトグラフィー
に付し、エタノール/塩化メチレン(1: 9 (V/
V))の流分よりオリボース(Olivose) 89
mg (収率70゜0%)を得た。この得られたオリボ
ースは、旋光度〔α〕^が+15 、7 @(C1,5
90,H2Oequil−ibrated)で文献値と
ほぼ一致した。
豊考五ユ 実施例1で合成した(4S、5R,6R)−5,6−ジ
ベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテン600m
g (1,84mmol)を8mlのテトラヒドロフラ
ンに溶解し、0℃の温度下に水素化ナトリウム(油中6
0%濃度)110+mg(2,75mmol)を加え、
10分間攪拌した。これに、ヨウ化メチル0.2耐(3
、22mmol)を加え、室温に戻して2.5時間攪拌
する。水冷下で水を加え、ジエチルエーテルで抽出し、
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
次いで減圧下に溶媒を留去し、残渣をシリカゲル20g
を充填したカラムクロマトグラフィーに付し、ジエチル
エーテル/ヘキサン(1:20 (v/v))の流分よ
り第6表に示した物性を有する化合物580■g(収率
92.7%)を得た。
この化合物は、これらの物性値等から(4S。
5R,6R) −5,6−ジベンジロキシ−4−メトキ
シ−1−ヘプテンと同定された。
次に、上記(4S、5R,6R)−5,6−ジベンジロ
キシ−4−メトキシ−1−ヘプテン460mg (1,
3529m*ol)を参考例1に記載した方法に準じて
脱ベンジル化、オゾン分解を行い、粗生成物をシリカゲ
ル30gを充填したカラムクロマトグラフィーに付し、
ヘキサン/テトラヒドロフラン(3: 1  (V/V
))の流分よりD−(+)−シマロース(Cymaro
se)  145B(収率66.2%)を得た。この得
られたD−(+)−シマロースは、融点が84〜85℃
(ジエチルエーテル/ヘキサン溶液)、旋光度(α)%
jが+51 、2 @(C2,112,H,Oequi
librat−ed)で文献値とほぼ一致した。
豊」」1先 実施例2に記載の方法で得られた(4R,5R,6R)
−5,6−ジベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプ
テン600mg (1,84i+mol)を参考例3に
準じてメチル化を行い、得られた粗生成物をシリカゲル
30gを充填したカラムクロマトグラフィーに付し、ジ
エチルエーテル/ヘキサン(1: 20 (V/V))
の流分より第7表に示した物性を有する化合物550m
g(収率87.9%)を得た。この化合物は、これらの
物性値等から(4R,SR,6R)−5,6−ジベンジ
ロキシ−4−メトキシ−1−ヘプテンと同定された。
次に、上記(4R,5R,6R)−5,6−ジベンジロ
キシ−4−メトキシ−1−ヘプテン480mg (1,
412mmol)を参考例1に記載した方法に準じて脱
ベンジル化、オゾン分解を行い、粗生成物をシリカゲル
30gを充填したカラムクロマトグラフィーに付し、ヘ
キサン/テトラヒドロフラン(2: 1 (V/V))
の流分よりD−(−)−オレアンドロース(Olean
drose) 189mg(収率82.6%)を得た。
この得られたD−(−)−オレアンドロースは、旋光度
〔α〕^が−11,8°(C1,150,HlOequ
ilibrated)で文献値とほぼ一致した。
[発明の効果] 本発明は、(2R,3S)−又は、(2S。
3R)−1,2−エポキシ−3−ヒドロキシ−1−ペン
テンを出発原料として光学活性を有する5、6−ジベン
ジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテンを製造するた
め、2,6−シブオキシヘキソース類を数少ない工程で
収率良く製造することができ、さらに、化学合成により
得られる化合物を出発原料とするため、低コストで製造
できる等、格別の効果を奏するものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(2R、3S)−、又は、(2S,3R)−1,
    2−エポキシ−3−ヒドロキシ−1−ペンテンを還元し
    た後、水素化アルカリの存在下にベンジルハロゲナイド
    を反応させ、(3S,4R)−、又は、(3R,4S)
    −3,4−ジベンジロキシ−1−ペンテンを得、これを
    四酸化オスミウム及びN−メチルモルホリン−N−オキ
    シドで酸化した後、亜硫酸水素塩で加水分解して(2S
    ,3R,4R)−、又は、(2R,3S,4S)−3,
    4−ジベンジロキシ−1,2−ペンタンジオールを得、
    次いで、これを反応させて光学活性を有する5,6−ジ
    ベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテンを製造す
    る方法。
  2. (2)(2S,3R,4R)−、又は、(2R,3S,
    4S)−3,4−ジベンジロキシ−1,2−ペンタンジ
    オールをトシル化した後、炭酸アルカリで処理して、(
    2S,3R,4R)−、又は、(2R,3S,4S)−
    3,4−ジベンジロキシ−1,2−エポキシペンタンを
    得、これをヨウ化銅の存在下にビニルマグネシウムプロ
    ミドと反応させて(4S,5R,6R)−、又は、(4
    R,5S,6S)−5,6−ジベンジロキシ−4−ヒド
    ロキシ−1−ヘプテンを得ることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の光学活性を有する5,6−ジベンジ
    ロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテンの製造方法。
  3. (3)(2S,3R,4R)−、又は、(2R,3S,
    4S)−3,4−ジベンジロキシ−1,2−ペンタンジ
    オールを酢酸鉛で酸化し、次いで、四塩化チタンの存在
    下にアリルトリメチルシランと反応させて(4R,5R
    ,6R)−、又は、(4S,5S,6S)−5,6−ジ
    ベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−ヘプテンを得るこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光学活性を
    有する5,6−ジベンジロキシ−4−ヒドロキシ−1−
    ヘプテンの製造方法。
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