JPS6332563A - 電子写真製版用印刷原版 - Google Patents

電子写真製版用印刷原版

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JPS6332563A
JPS6332563A JP17648086A JP17648086A JPS6332563A JP S6332563 A JPS6332563 A JP S6332563A JP 17648086 A JP17648086 A JP 17648086A JP 17648086 A JP17648086 A JP 17648086A JP S6332563 A JPS6332563 A JP S6332563A
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JP
Japan
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printing
layer
resin
hydrophilic
photosensitive layer
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JP17648086A
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Kyoji Tsutsui
恭治 筒井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は電子写真製版用印刷原版に関し、詳しくは、電
子写真法によりトナー画像を形成した後表面を親水化し
て製版する印刷原版に関する。
〔従来技術] 平版印刷用原版としては、感光性樹脂やハロゲン化銀感
光材料を用いたものが知られている。
しかしながら、感光性樹脂を用いた平版印刷原版は、耐
刷力は高いが感度が低くいわゆるダイレクト製版ができ
ず、従って、製版にあたっては原稿から一且銀塩フィル
ムによりネガまたはポジを作る操作が必要であり、その
ために大がかりな設備を要し、製版に時間がかかるなど
の欠点がある。また、ハロゲン化銀感光材料の拡散転写
現像や硬化現像方式による印刷原版はダイレクト製版が
できるが、耐刷力が低く、シかも1枚当りのコストも高
いという欠点を有している。
電子写真法を利用したダイレクト製版用の印刷原版とし
ては、例えば特公昭=17−47610号、特公昭4g
−40002号、特公昭48−18325号、特公昭5
1−15766号、特公昭51−25761号などの公
報に記載されているような酸化亜鉛−樹脂分散系のもの
が知られている。
このダイレクト製版用の印刷原版は電子写真法によりト
ナー像を形成した後、非画像部を親水化するため、例え
ばフェロシアン塩を含む酸性水溶液で処理される。
このようにして製版された印刷版は、印刷中に加えられ
る機械的圧力や湿し水の感光層、導電処理層への浸透に
よって剥離が起こり表面の親水層が破壊されるため、そ
の耐刷力はs、oo。
〜10,000枚程度である。
また、酸化亜鉛−樹脂分散系印刷原版では、可視光領域
に感度を持たせるため色素増感がなされているが、それ
でも600n+*以上の長波長光領域では実用に耐える
感度を示さない、したがって、低出力で安価なHe−N
eレーザーあるいは半導体レーザーで露光ができないと
いう欠点がある。
一方、特公昭37−17162号、特公昭3g−775
8号、特公昭46−39405号、特開昭52−243
7号、特開昭55−153948号、特開昭55−10
5254号、特開昭56−107246号、特開昭56
−16125号、特開昭57−147656号、特開昭
56−146145号、特開昭57−161863号な
どの公報には、例えば、砂目室てしたアルミニウム板の
ような親水性の導電性支持体上に有機光導性化合物およ
びアルカリ可溶性の樹脂からなる層、フタロシアニン系
顔料などの電荷発生顔料をアルカリ可溶性樹脂に分散し
た層、あるいは、この分散層に電子吸引性物質または電
子供与性物質を加えて増感した層などを設けた電子写真
製版用の印刷原版が記載されている。この種の印刷原版
は電子写真法により感光層上にトナー画像を形成した後
、アルカリ性の溶液で非画像部の感光層を溶出除去する
ことによって製版され、ダイレクト製版で高い耐刷性の
印刷版が得られるという利点があるが、電子写真用の感
光体としては感度が低く、そのため製版速度がおそく、
大出力の光源を用いなければならないという欠点を有し
ている。
更に1通常の電子写真感光体上に特定の樹脂層を設ける
ことにより製版が容易な非画像部表面親木処理型の印刷
原版を作製する方法が特公昭45−5606号公報に記
載されている。すなわち、電子写真感光層上にビニルエ
ーテル−無水マレイン酸共重合体及びこれと相溶性の疎
水性樹脂とからなる表面層を設けた印刷原版が開示され
ている。この層はトナー像形成後、非画像部をアルカリ
で処理することにより酸無水環部分を加水開環すること
により親水化できる層である。
しかし、ここで用いられているビニルエーテル−無水マ
レイン酸共重合体は、酸無水環部分が開環して親水化さ
れた状態では水溶性となってしまうため、高い耐刷性は
得られない、耐水性を向上させるため層中の疎水性樹脂
の割合を増加すれば、表面の親水性が低下し、印刷物の
地肌汚れの原因となるため、親水性と耐水性の両立は困
難であった。
[目   的] 本発明は上記のような従来の電子写真製版用印刷原版の
持つ問題を解決し、特に高感度・高耐刷性であり、かつ
製版が容易な印刷原版を提供することである。
[構  成] 本発明の電子写真製版用印刷原版は、表面が親水化可能
な樹脂中に電荷発生物質および電荷搬送物質を含有させ
た電子写真感光層を導電性支持体上に設けたことを特徴
とするものである。
ここで、前記の表面が親水化可能な樹脂層には、環状酸
無水物構造を有する樹脂と架橋剤との反応物を含有する
層が有利である。なお、環状酸無水環構造を有する樹脂
としては無水マレイン酸をひとつの共重合成分とする共
重合体(以下「無水マレイン酸共蓋合体」と略記する)
があげられ、架橋剤としではポリイソシアネート化合物
が代表的なものとしてあげられる。
以下1本発明を添付の図面に基づきながらさらに詳細に
説明する。
第1図は本発明に係る印刷原版の基本的な構造を示す断
面図で、lは導電性支持体、2は表面が親水化可能な電
子写真感光層を表わしている。
電子写真法による画像形成プロセスにおいては、帯電後
の画像露光により、光照射を受けた部分では感光層2中
の電荷発生物質が光を吸収し電子および正孔のキャリア
ーが生成する。これらは電界によって、一方は4電性支
持体1に流れ、一方は表面の電荷を中和して静電潜像が
形成される。この時、静電潜像を保持する感光層2の表
面は、面方向への電荷の拡散が起らない程度に高抵抗で
疎水性である必要がある(親水性であると水分の吸着に
より静電潜像が保持できない)。
次に、静電潜像は表面電荷と反対の極性に帯電したトナ
ーにより現像され、定着されて、感光pPJZ上にトナ
ー画像が形成される。印刷は。
このようにして形成されたトナー画像の親油性(親イン
キ性)と非画像部の親水性の差によって行なわれるため
、印刷時には感光層2の表面は親水性となる必要がある
このように、感光層2は静電潜像の形成の他に、表面が
静電潜像形成時に必要な疎水性から印刷時に必要な親水
性へ変化する機能が求められる。本発明で感光M2に用
いる環状酸無水環構造を有する樹脂と架橋剤との反応物
は本来は疎水性であり、静電潜像を保持するのに充分な
抵抗を持っているが、アルカリ性の水溶液で処理すると
酸無水環部分が加水開環して親水性となり印刷が可能と
なる。しかも、親水性ではあるが水溶性とはならず、充
分な耐水性があるため高い耐剛性が得られる。
本発明の感光JPI2に用いられる電荷発生物質として
は、例えば酸化亜鉛、酸化チタン、硫化亜鉛、セレン、
セレン合金、硫化カドミウム。
セレン化カドミウム、シリコンなどの無機化合物や、下
記(1)〜(14)に示すような有機化合物があげられ
る。
(1)  マラカイトグリーン、クリスタルバイオレッ
トなどのトリフェニルメタン系色素;メチレンブルー、
メチレングリーンなどのチアジン色素;アメ1〜ラゾン
オレンジR、アストラゾンイエロー3GL、アストラゾ
ンレッド6Bなどのアストラゾン色素;アイゼンアスト
ラフロキシンFFなどのシアニン色素;ローダミンBな
どのキサンチン色素;2,6−ジフェニル−4−(N、
N−ジメチルアミノフェニル)チアピリリウムバークロ
レート、ベンゾビリリウム塩などのピリリウム色素のよ
うなカチオン色素。
(2)  ペリレン酸無水物およびペリレン酸イミドな
どのペリレン系顔料。
(3)  インジゴ系顔料。
(4)  キナクリドン系顔料。
(5)  アントラキノン類、ピレンキノン類、アント
アントロ類およびフラバントロン類などの多環キノン類
(6)  ビスベンズイミダゾール系顔料。
(7)  スクエアリックメチン系顔料。
(8)  インダスロン系顔料。
(9)  銅フタロシアニンのごとき金属フタロシアニ
ンおよび無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン系
11iN。
(10)ポリ−N−ビニルカルバゾールなどの電子供与
性物質と2.4.7−トリニトロフルオレノンなどの電
子受容性物質とからなる電荷移動型錯体。
(11)ピリリウム塩系染料とポリカーボネート樹脂と
から形成される共晶錯体。
(12)バルビッル酸誘導体またはチオノヘルビツル酸
誘導体。
(13)モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料およびトリアゾ顔
料などのアゾ顔料。モノアゾ顔料としては例えばアント
ラキノン、N−フェニルカルバゾールなどを中心骨格と
するモノアゾ顔料等があり、ジスアゾ顔料としては例え
ばダイアンブルー、クロルダイアンブルーなどのベンジ
ジン系顔料、または、N−エチルカルバゾール、スチル
ベン、ジスチルベンゼン、ナフタレン、フルオレノン、
フルオレン、アントラキノン、2,5−ジフェニル−1
,3,4−オキサジアゾール、ジベンゾチオフェン、ジ
ベンゾチオフェンジオキサイド、アクリドン、フェナン
トレンキノンなどを中心骨格とするジスアゾ顔料等があ
り、トリスアゾ顔料としては例えばトリフェニルアミン
あるいはN−フェニルカルバゾールなどを中心骨格とす
るトリスアゾ顔料等がある。
親水化可能な感光層2に用いられる環状酸無水物構造を
有する樹脂としては、前述のとおり無水マレイン酸をひ
とつの共重合成分とする共重合体が好適であるが、さら
に具体的には例えば、メチルビニルエーテル、エチルビ
ニルエーテル、2−クロロビニルエチルエーテル、プロ
ピルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、2−
メトキシエチルビニルエーテルなどの低級アルキルビニ
ルエーテルと無水マレイン酸との共重合体、スチレンと
無水マレイン酸との共重合体、エチレンと無水マレイン
酸との共重合体、酢酸ビニルと無水マレイン酸との共重
合体などがある。また、これらの共重合体でその環状構
造の一部が開環したものも用いられる。
架橋剤の代表例としてはポリイソシアネート化合物を挙
げることができる。ポリイソシアネート化合物にはトル
エン−2,4−ジイソシアネート、トルエン−2,6−
ジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネ
ート、3,3′−ジメチルビフェニル−4,4′−ジイ
ソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’ 、4’
−トリイソシアネート、トリス(p−イソシアネートフ
ェニル)チオフォスファイト、ポリメチレンポリフェニ
ルイソシアネート、キシリレンジイソシアネートなどの
芳香族ポリイソシアネートあるいはへキサメチレンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの脂肪
族ポリイソシアネートまたはこれらの二量体、二量体な
どがある。
感光層2は電荷搬送物質を含有している。電荷搬送物質
には正孔搬送物質と電子搬送物質があるが、正孔搬送物
質としては例えば2,5−ビス(4−ジエチルアミノフ
ェニル)−1,3゜4−オキサジアゾール、2,5−ビ
ス(4−(4−ジエチルアミノスチリル)フェニル)−
1,3゜4−オキサジアゾール、2−(9−エチルカル
バゾリル−3−)−5−(4−ジエチルアミノフェニル
)−1,3,4−オキサジアゾールなどのオキサジアゾ
ール化合物;2−ビニル−4−(2−クロルフェニル)
−5−(4−ジエチルアミノ)オキサゾール、2−(4
−ジエチルアミノフェニル)−4−フェニルオキサゾー
ルなどのオキサゾール化合物;1−フェニル−3−(4
−ジエチルアミノスチリル)−5−(4−ジエチルアミ
ノフェニル)ピラゾリン、1−フェニル−3−(4−ジ
メチルアミノスチリル)−5−(4−ジメチルアミノフ
ェニル)ピラゾリンなどのピラゾリン化合物;2゜2′
−ジメチル−4,4′−ビス(ジエチルアミノ)トリフ
ェニルメタン、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフ
ェニル)プロパン、トリス(4−ジエチルアミノフェニ
ル)メタンなどのジフェニルメタン化合物;9−(4−
ジメチルアミノベンジリデン)フルオレン、3−(9−
フルオレン化合物)−9−エチルカルバゾールなどのフ
ルオレン化合物; 9−(4−ジエチルアミノスチリル
)アントラセン、9−ブロム−10−(4−ジエチルア
ミノスチリル)アントラセンなどのスチリルアントラセ
ン化合物;1,2−ビス(4−ジエチルアミノスチリル
)ベンゼン、1,2−ビス(2゜4−ジメトキシスチリ
ル)ベンゼンなどのジスチリルベンゼン化合物;9−エ
チルカルバゾール−3−アルデヒド1−メチル−1−フ
ェニルヒドラゾン、9−エチルカルバゾール−3−アル
デヒド1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、4−ジ
エチルアミノベンズアルデヒド1,1−ジフェニルヒド
ラゾン、2,4−ジメトキシベンズアルデヒド1−ベン
ジル−1−フェニルヒドラゾン、4−ジフェニルアミノ
ベンズアルデヒド1−メチル−1−フェニルヒドラゾン
などのヒドラゾン化合物;4−ジフェニルアミノスチル
ベン、4−ジベンジルアミノスチルベン、4−ジトリル
アミノスチルベンなどのスチルベン化合物:1−(4−
ジフェニルアミノスチリル)ナフタレン、1−(4−ジ
ベンジルアミノスチリル)ナフタレンなどのスチリルナ
フタレン化合物;4′−ジフェニルアミノ−α−フェニ
ルスチルベン、4′−メチルフェニルアミノ−α−フェ
ニルスチルベンなどのα−フェニルスチルベン化合物;
3−スチリル−9−エチルカルバゾール、3−(4−ジ
エチルアミノ)スチリル−9−エチル力ルノベゾールな
どのスチリルカルバゾール化合物;または、ポリ−N−
ビニルカルバゾールなどの高分子化合物が用いられる。
電子搬送物質としては例えば、クロルアニル、ブロムア
ニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタ
ン、2,4.7−ドリニトロー9−フルオレノン、2,
4,5.7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4
,5.7−チトラニトロキサントン、2,4.8−)−
リニトロチオキサントン、2,6.8−トリニトロ−4
H−インデノ(1,2−b)チオフェン−4−オン、 
 1.3.7−ドリニトロジベンゾチオフエンー5゜5
−ジオキサイドなどがある。
感光層2には、これらの正孔又は電子搬送物質が単独又
は混合して用いられる。
導電性支持体1としては、たとえば、アルミニウム蒸着
皮膜などの導電性表面を有するプラチチックフィルム;
耐水・耐溶剤処理及び導電処理された紙;アルミニウム
板、亜鉛、銅版、ステンレス板などの金属板が用いられ
る。
本発明の電子写真製版用印刷原版を製造するには、まず
無水マレイン酸共重合体を適当な有機溶剤(トルエン、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミ
ド、アセトン、メチルエチルケトン、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、酢酸エチル、シクロヘキサノン
など)に溶解した液に電荷発生物質を加え、ボールミル
、超音波分散などの方法で分散、混合し、さらにこの分
散液に電荷搬送物質むすびポリイソシアネート化合物な
どの架橋剤を添加して塗布液を調整した後、塗布液を心
電性支持体1上に塗布し、乾燥し、さらに熱処理を行な
い架橋反応させて親水化可能な感光W12を形成する。
この熱処理の温度および時間は、用いた無水マレイン酸
共重合体とポリイソシアネート化合物の組合せにより異
るが、おおむね80〜200℃で数分〜数時間の範囲で
選択できる。また、この無水マレイン酸共重合体とポリ
イソシアネート化合物の架橋反応を促進させるため、触
媒として例えばジラウリン酸ジブチルスズ、ジブチルス
ズアセテート、2−エチルヘキサン酸鉛、チタンテトラ
ブトキシド、オクトエ酸スズ、ジブチルスズ(2−エチ
ルヘキソエート)、オレイン酸カリウム、アンチモント
リクロライドなどの金属化合物、または、トリエチルア
ミン、トリエチレシジアミンなどのアミン酸を適当量添
加することができる。
親水化可能な感光層2は、電荷発生物質、電荷搬送物質
及びポリイソシアネート化合物で架橋された無水マレイ
ン酸共重合体を主体とするものであるが5層の強度の改
善のため、他の樹脂例えばポリエステル樹脂、ポリアミ
ド樹脂。
ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹
脂、ビニルアセタール樹脂または酢酸ビニル樹脂などを
添加することができる。ただしこの場合、層全体に含ま
れるこれらの樹脂の割合は50重量%以下であることが
望ましい。これ以上の割合では、画像形成後に行なう非
画像部表面の親木処理において、S水化の速度がおそく
親水性も不十分となり、印刷物に地肌汚れが生ずる。
親水化可能な感光層2中の電荷搬送物質の割合は、好ま
しくは10〜90重量%さらに好ましくは20〜70重
量%である。この範囲以下では感度が低く、これ以上で
は耐刷性が低下する。また、感光層2中の電荷発生物質
の割合は0.1〜50重量%、好ましくは1〜30重量
%である。この範囲以下では感度が低く、また、これ以
上では層の機械的強度が低下し実用に耐えない。感光層
2の厚さは好ましくは3〜50μmさらに好ましくは5
〜20μmであるゆこの範囲以下では帯電が十分行なわ
れず、また、これ以上では残留電位が高く地肌汚れの原
因となる。
本発明の電子写真製版用印刷原版を用いての製版は、ま
ず通常の電子写真法に従がい、コロナ帯電器などにより
暗所で一様に帯電し、タンゲステンランプ、ハロゲンラ
ンプ、キセノンランプまたは蛍光灯などの光源を用いた
反射画像露光や透明陽画フィルムを通しての密着像露光
あるいはHe−Neレーザー、アルゴンレーザーまたは
半導体レーザーなどのレーザー光によるスキャニング露
光を行ない静電潜像を形成し。
この静電潜像をトナーで現像し、加熱定着して、電子写
真感光層上にトナー像3を得る(第2図)。
次に、このトナー画像を形成した印刷原版をアルカリ性
の親水処理液に浸漬すると、トナー画像によりマスクさ
れていない非画像部の表面(感光層2の表面)が親水化
され、良好な印刷版が得られる(第3図)、第3図中、
4は親水化された部分を表わしている。
ここで用いる親木処理液は1例えば珪酸ナトリウム、燐
酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムのよ
うな無機塩のアルカリ性水溶液またはトリエタノールア
ミン、エチレンジアミンなどの有機アミン類を含むアル
カリ性水溶液あるいはこれらにエタノール、ベンジルア
ルコール、エチレングリコール、グリセリンなどの有機
溶剤または界面活性剤などを添加した溶液が用いられる
親水化に要する時間は、感光層2の処方や親水処理液の
濃度などにより変わるが、適切な条件を選択することに
より10−120秒程度で行なうことができる。
本発明の印刷原版は、非画像部のみを親水処理するもの
であるから、トナー成分中には親水処理液にレジスト性
を有する樹脂成分を含有することが好ましい。
この樹脂成分としては、溶出液に対して不溶性のもので
あればよく、例えば、メタクリル酸。
メタクリル酸エステルなどを用いたアクリル樹脂、酢酸
ビニル樹脂、酢酸ビニルとエチレンまたは塩化ビニルな
どとの共重合体、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂
、ポリビニルブチラールなどのビニルアセタール樹脂、
ポリスチレン、スチレンとブタジェン、メタクリル酸エ
ステルなどとの共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンおよびその塩化物、ポリカーボネート、ポリエステル
樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂
、アルキッド樹脂、ワックス、ポリオレフィン、ろうな
どがある。
本発明の印刷原版は1以上の製版行程終了後。
親油性トナーにより被覆された画像部分と高度に親水化
された非画像部表面を有する印刷版となり、通常の平版
印刷において、油性インキは画像部のみに付着し、地肌
汚れのない良好な印刷物が得られる。
以下に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する
。なお、実施例中の1部」はすべて重量部を表わす。
実施例1 下記構造式(りで表わされるジスアゾ顔料(電荷発生物
質)2部、テトラヒドロフラン20部を混合し、ボール
ミルにて十分に粉砕した。次に、この分散液にメチルビ
ニルエーテル−無水マレイン酸共重合体(アルドリッヒ
ケミカルカンパニー製)の10重量%テトラヒドロフラ
ン溶液100部、下記構造式(n)で表わされる電荷搬
送物質7部およびトルエン−2,4−ジイソシアネート
1部を加え、さらに十分に分散して塗布液を調製した。
この塗布液と表面にアルミニウムを蒸着した厚さ約10
0μ曹のポリエステルフィルム(導電性支持体)上に塗
布し、80℃で2分間、105℃で5分間乾燥した後、
150℃で30分間熱処理して厚さ約20μ■の親水化
可能な電子写真感光層を形成した。  ・ このようにして作製した電子写真製版用印刷原版を暗所
でコロナ放電により表面電位約+800ボルトに帯電し
、続いて、ハロゲンランプを用いレンズ系を通して画像
露光を行ない静電潜像を形成した後、複写機用トナーで
現像し、加熱定着してトナー画像を形成した。
次に、非画像部を親水化するため、3重量%メタケイ酸
ナトリウム水溶液に60秒間浸漬した。
こうして製版された平版印刷版をオフセット印刷機にと
り付は常法に従って印刷したところ、良好な印刷物を3
,000枚以上印刷できた。
実施例2 実施例1において電荷搬送物質(1)のかわりに下記構
造式(I[I)のジスアゾ顔料、電荷搬送物質(■)の
かわりに下記構造式(IV)で表わされる化合物を用い
た以外は、実施例1と同様に行ない、得られた印刷版を
用いて印刷したところ、良好な印刷物を3 、000枚
以上印刷できた。
実施例3 実施例1において電荷発生物質(1)のかわりに上記構
造式(III)のジスアゾ顔料、電荷搬送物質(n)の
かわりに2.4.7− )−リニトロフルオレノンを用
いて電子写真製版印刷原版を作製した。
この原版を製版工程において約−800ボルトに帯電し
た以外は実施例1と同様に処理して製版し、得られた印
刷版を用いて印刷したところ。
良好な印刷物を3 、000枚以上印刷できた。
発生層を形成した。
実施例4 実施例1において、電荷発生物質(1)のかわりに下記
構造式(V)のトリスアゾ顔料を分いて電子写真製版用
印刷原版を作製した。
この原版を実施例1と同様に処理して製版し、得られた
印刷版を用いて印刷したところ、良好な印刷物を3 、
000枚以上印刷できた。
[効  果コ 本発明の印刷原版は、従来公知と印刷原版に比べ特に感
度が高く、電荷発生物質の選択によりHe−Neレーザ
ー、半導体レーザーなど種々の光源でダイレクト製版が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電子写真製版印刷版の拡大断面図であ
る。また、第2図および第3図はその製版工程を説明す
るためのものでその第2図はトナー画像形成後の状態、
その第3図は親水処理後の状態を表わしている。 1・・・導電性支持体 2・・・電子写真感光層3・・
・トナー画像  4・・・親水化された部分児1閏 弼2y 第3閃

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、表面が親水化可能な樹脂中に電荷発生物質及び電荷
    搬送物質を含有させた電子写真感光層を導電性支持体上
    に設けたことを特徴とする電子写真製版用印刷原版。 2、前記表面が親水化可能な樹脂層が、環状酸無水物構
    造を有する樹脂と架橋剤との反応物を含有する層である
    特許請求の範囲第1項記載の電子写真製版用印刷原版。
JP17648086A 1986-07-26 1986-07-26 電子写真製版用印刷原版 Pending JPS6332563A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100413756B1 (ko) * 2000-01-19 2003-12-31 삼성전자주식회사 알킬 비닐 에테르의 공중합체를 포함하는 감광성 폴리머및 이를 포함하는 레지스트 조성물

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KR100413756B1 (ko) * 2000-01-19 2003-12-31 삼성전자주식회사 알킬 비닐 에테르의 공중합체를 포함하는 감광성 폴리머및 이를 포함하는 레지스트 조성물

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