JPS62109064A - 電子写真製版用印刷原版 - Google Patents

電子写真製版用印刷原版

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JPS62109064A
JPS62109064A JP24810685A JP24810685A JPS62109064A JP S62109064 A JPS62109064 A JP S62109064A JP 24810685 A JP24810685 A JP 24810685A JP 24810685 A JP24810685 A JP 24810685A JP S62109064 A JPS62109064 A JP S62109064A
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JP
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resin
layer
electric charge
charge
charge generating
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JP24810685A
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English (en)
Inventor
Kyoji Tsutsui
恭治 筒井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 C技術分野] 本発明は電子写真製版用印刷原版に関し、詳しくは、電
子写真法により1−ナー画像を形成した後表面を親水化
して製版する印刷原版に関する。
[従来技術] 平版印刷用原版としては、感光性樹脂やハロゲン化銀感
光材料を用いたものが知られている。
しかしながら、感光性樹脂を用いた平版印刷原版は、耐
刷力は高いが感度が低くいわゆるダイレクト製版ができ
ず、従って、製版にあたっては原稿から一且銀塩フィル
ムによりネガまたはポジを作る操作が必要であり、その
ために大がかりな設備を要し、製版に時間がかかるなど
の欠点がある。また、ハロゲン化銀感光材料の拡散転写
現像や硬化現像方式による印刷原版はダイレクト製版が
できるが、耐刷力が低く、しかも1枚当りのコストも高
いという欠点を有している。
電子写真法を利用したダイレクト製版用の印刷原版とし
ては1例えば特公昭47−47610号、特公昭48−
40002号、特公昭48−18325号、特公昭51
−15766号、特公昭51−25761号などの公報
に記載されているような酸化亜鉛−樹脂分散系のものが
知られている。この印刷原版は電子写真法によりトナー
像を形成した後、非画像部を親水化するため、例えばフ
ェロシアン塩を含む酸性水溶液で処理される。。このよ
うにして製版された印刷版は、印刷中に加えられる機械
的圧力や湿し水の感光層、導電処理層への浸透によって
剥離が起こり表面の親木層が破壊されるため、その耐刷
力はs 、 ooo〜10,000枚程度である。
また、酸化亜鉛−樹脂分散系印刷原版では、可視光領域
に感度を持たせるため色素増感がなされているが、それ
でも600nm以上の長波長光領域では実用に耐える感
度を示さない。したがって、低出力で安価なHe−Ne
レーザーあるいは半導体レーザーで露光ができないとい
う欠点がある。
一方、特公昭37−17162号、特公昭38−775
8号。
特公昭46−39405号、特開昭52−2437号、
特開昭55−153948号、特開昭55−10525
4号、特開昭56−107246号、特開昭56−16
125号、特開昭57−147656号、特開昭56−
146145号、特開昭57−161863号などの公
報には、例えば、砂目立てしたアルミニウム板のような
親水性の導電性支持体上に有機光導性化合物およびアル
カリ可溶性の樹脂からなる層、フタロシアニン系顔料な
どの電荷発生顔料をアルカリ可溶性樹脂に分散した層、
あるいは、この分散層に電子吸引性物質または電子供与
性物質を加えて増感した層などを設けた電子写真製版用
の印刷原版が記載されている。この種の印刷原版は電子
写真法により感光層上にトナー画像を形成した後、アル
カリ性の溶液で非画像部の感光層を溶出除去することに
よって製版され、ダイレフ1〜製版で高い耐刷性の印刷
版が得られるという利点があるが、電子写真用の感光体
としては感度が低く、そのため製版速度がおそく、大出
力の光源を用いなければならないという欠点を有してい
る。
更に1通常の電子写真感光体上に特定の樹脂層を設ける
ことにより製版が容易な非画像部表面親水処理型の印刷
原版を作製する方法が特公昭45−5606号公報に記
載されている。すなわち、電子写真感光層上にビニルエ
ーテル−無水マレイン酸共重合体及びこれと相溶性の疎
水性樹脂とからなる表面層を設けた印刷原版が開示され
ている。この層はトナー像形成後、非画像部をアルカリ
で処理することにより酸無水環部分を加水開環すること
により親水化できる層である。
しかし、ここで用いられているビニルエーテル−無水マ
レイン酸共重合体は、酸無水環部分が開環して親水化さ
れた状態では水溶性となってしまうため、高い耐刷性は
得られない。耐水性を向上させるため層中の疎水性樹脂
の割合を増加すれば1表面の親水性が低下し、印刷物の
地肌汚れの原因となるため、親水性と耐水性の両立は困
難であった。
[目   的] 本発明は上記のような従来の電子写真製版用印刷原版の
持つ問題を解決し、特に高感度・高耐刷性であり、かつ
製版が容易な印刷原版を提供することである。
[楕    成コ 本発明の電子写真製版用印刷原版は導電性支持体上に電
荷発生物質を含有する電荷発生層を設け、その上に、電
荷搬送物質および環状酸無水物構造を有しその環状構造
の一部が開環した樹脂を主成分とする電荷搬送層を設け
てなり、かつ、その電荷搬送層は熱処理により表面が親
水化可能なものとされていることを特徴とするものであ
る。
ここで、″酸無水環構造を有する樹脂″の代表例として
は無水マレイン酸をひとつの共重合成分とする共重合体
(以降r無水マレイン酸共重合体」と略する)があげら
る。
以下、本発明を添付の図面に基づきながらさらに詳細に
説明する。
第1図は本発明に係る印刷原版の基本的な構造を示す断
面図で、1は導電性支持体、2は電荷発生層、3は表面
が親水化可能な電荷搬送層を表わしている。
電荷発生IC!j2は前述のように電荷発生物質を含有
しており、電子写真法による画像形成プロセスにおいて
は、帯電後の画像露光時に、光の照射を受けた部分では
電荷発生物質が光を吸収し電子および正孔が生成する。
電子および正孔は電界によって、一方は導電性支持体1
に流れ、一方は電荷搬送層3に注入されこの中を通って
表面の電荷を中和して静電潜像が形成される。
この時、静電潜像を保持する層3の表面は、面方向への
電荷の拡散が起らない程度に高抵抗で疎水性である必要
がある(親水性であると水分の吸着により静電潜像が保
持できない)。
次に、静電潜像は表面電荷と反対の極性に帯電したトナ
ーにより現像され、定着されて、層3上にトナー画像が
形成される。印刷は、このようにして形成されたトナー
画像の親油性(親インキ性)と非画像部の親水性の差に
よって行なわれるため、印刷時には層3の表面は親水性
となる必要がある。
このように1層3は電荷の搬送の他に、静電潜像形成時
の疎水性から印刷時の親水性へと変化するという機能が
求められる。本発明で層3に用いる酸無水環構造を有す
る樹脂と架橋剤との反応物は本来は疎水性であり、静電
潜像を保持するのに充分な抵抗を持っているが、アルカ
リ性の水溶液で処理すると酸無水環部分が加水開環して
親水性となり印刷が可能となる。しかも、親水性ではあ
るが水溶性とはならず、充分な耐水性があるため高い耐
刷性が得られる6本発明の電荷発生NJ2に用いられる
電荷発生物質としては、例えば酸化亜鉛、酸化チタン、
硫化亜鉛、セレン、セレン合金、硫化カドミウム、セレ
ン化カドミウム、シリコンなどの無機化合物や、下記(
1)〜(14)に示すような有機化合物があげられる。
(1)  マラカイトグリーン、クリスタルバイオレッ
トなどのトリフェニルメタン系色素;メチレンブルー、
メチレングリーンなどのチアジン色素;アストラゾンオ
レンジR、アストラゾンイエロー3GL、アストラゾン
レッド6Bなどのアストラゾン色素;アイゼンアストラ
フロキシンFFなどのシアニン色素;ローダミンBなど
のキサンチン色素;2,6−ジフェニル−4−(N、N
−ジメチルアミノフェニル)チアピリリウムバークロレ
ート、ベンゾピリリウム塩などのピリリウム色素のよう
なカチオン色素。
(2)  ペリレン酸無水物およびペリレン酸イミドな
どのペリレン系顔料。
(3)  インジゴ系顔料。
(4)  キナクリドン系顔料。
(5)  アントラキノン類、ピレンキノン類、アント
アントロ類およびフラバントロン類などの多環キノン類
(6)  ビスベンズイミダゾール系顔料。
(7)  スクエアリックメチン系顔料。
(8)  インダスロン系顔料。
(9)銅フタロシアニンのごとき金属フタロシアニンお
よび無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料
(10)ポリ−N−ビニルカルバゾールなどの電子供与
性物質と2.4.7−トリニトロフルオレノンなどの電
子受容性物質とからなる電荷移動型錯体。
(11)ピリリウム塩系染料とポリカーボネート樹脂と
から形成される共晶錯体。
(12)バルビッル酸誘導体またはチオバルビッル酸誘
導体。
(13)モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料およびトリアゾ顔
料などのアゾ顔料。モノアゾ顔料としては例えばアント
ラキノン、N−フェニルカルバゾールなどを中心骨格と
するモノアゾ顔料等があり、ジスアゾ顔料としては例え
ばダイアンブルー、クロルダイアンブルーなどのベンジ
ジン系顔料、または、N−エチルカルバゾール、スチル
ベン、ジスチルベンゼン、ナフタレン、フルオレノン。
フルオレン、アントラキノン、2,5−ジフェニル−1
,3,4−オキサジアゾール、ジベンゾチオフェン、ジ
ベンゾチオフェンジオキサイド、アクリドン、フェナン
トレンキノンなどを中心骨格とするジスアゾ顔料等があ
り、トリスアゾ顔料としては例えばトリフェニルアミン
あるいはN−フェニルカルバゾールなどを中心骨格とす
るトリスアゾ顔料等がある。
親水化可能な電荷搬送層3に用いられる環状酸無水物構
造を有する樹脂としては、前述のとおり無水マレイン酸
をひとつの共重合成分とする共重合体が好適であるが、
さらに具体的には例えば、メチルビニルエーテル、エチ
ルビニルエーテル、2−クロロビニルエチルエーテル、
プロピルビニルエーテル、インブチルビニルエーテル、
2−メトキシエチルビニルエーテルなどの低級アルキル
ビニルエーテルと無水マレイン酸との共重合体、スチレ
ンと無水マレイン酸との共重合体、エチレンと無水マレ
イン酸との共重合体、酢酸ビニルと無水マレイン酸との
共重合体などがある。また、これらの共重合体でその環
状構造の一部が開環したものも用いられる。
電荷搬送層3は電荷搬送物質を含有している。
電荷搬送物質には正孔搬送物質と電子搬送物質があるが
、正孔搬送物質としては例えば2,5−ビス(4−ジエ
チルアミノフェニル)−1,3゜4−オキサジアゾール
、2,5−ビス(4−(4−ジエチルアミノスチリル)
フェニル)−1,3゜4−オキサジアゾール、2−(9
−エチルカルバゾリル−3−)−5−(4−ジエチルア
ミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールなどの
オキサジアゾール化合物;2−ビニル−4−(2−クロ
ルフェニル)−5−(4−ジエチルアミノ)オキサゾー
ル、2−(4−ジエチルアミノフェニル)=4−フェニ
ルオキサゾールなどのオキサゾール化合物;1−フェニ
ル−3−(4−ジエチルアミノスチリル)−5−(4−
ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フェニル−
3−(4−ジメチルアミノスチリル)−5−(4−ジメ
チルアミノフェニル)ピラゾリンなどのピラゾリン化合
物;2゜2′−ジメチル−4,4′−ビス(ジエチルア
ミノ)トリフェニルメタン、1,1−ビス(4−ジベン
ジルアミノフェニル)プロパン、トリス(4−ジエチル
アミノフェニル)メタンなどのジフェニルメタン化合物
: 9− (4−ジメチルアミノベンジリデン)フルオ
レン、3−(9−フルオレノンデン)−9−エチルカル
バゾールなどのフルオレン化合物; 9− (4−ジエ
チルアミノスチリル)アントラセン、9−ブロム−10
−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセンなどの
スチリルアントラセン化合物:1,2−ビス(4−ジエ
チルアミノスチリル)ベンゼン、1,2−ビス(2゜4
−ジメトキシスチリル)ベンゼンなどのジスチリルベン
ゼン化合物;9−エチルカルバゾール−3−アルデヒド
1−メチル−1−フェニルヒドラゾン、9−エチルカル
バゾール−3−アルデヒド1−ベンジル−1−フェニル
ヒドラゾン、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド1,
1−ジフェニルヒドラゾン、2,4−ジメトキシベンズ
アルデヒド1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、4
−ジフェニルアミノベンズアルデヒド1−メチル−1−
フェニルヒドラゾンなどのヒドラゾン化合物;4−ジフ
ェニルアミノスチルベン、4−ジベンジルアミノスチル
ベン、4−ジトリルアミノスチルベンなどのスチルベン
化合物;1−(4−ジフェニルアミノスチリル)ナフタ
レン、1−(4−ジベンジルアミノスチリル)ナフタレ
ンなどのスチリルナフタレン化合物;4′−ジフェニル
アミノ−α−フェニルスチルベン、4′−メチルフェニ
ルアミノ−α−フェニルスチルベンなどのα−フェニル
スチルベン化合物;3−スチリル−9−エチルカルバゾ
ール、3− (4−ジエチルアミノ)スチリル−9−エ
チルカルバゾールなどのスチリルカルバゾール化合物;
または、ポリ−N−ビニルカルバゾールなどの高分子化
合物が用いられる。
電子搬送物質としては例えば、クロルアニル、ブロムア
ニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタ
ン、2,4.7−ドリニトロー9−フルオレノン、2,
4,5.7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4
,5.7−テトラニトロキサントン、2,4.8−トリ
ニドロチオキサントン、2,6.8−トリニトロ−4H
−インデノ(1,2−blチオフェン−4−オン、1.
3.7−トリニトロジベンゾチオフエンー5゜5−ジオ
キサイドなどがある。
導電性支持体1としては、たとえば、アルミニウム蒸着
皮膜などの導電性表面を有するプラチチックフィルム;
耐水・耐溶剤処理及び導電処理された紙;アルミニウム
板、亜鉛、銅板、ステンレス板などの金属板が用いられ
る。
本発明の電子写真製版用印刷原版を製造するには、まず
前記の電荷発生物質を必要に応じ結着樹脂たとえばポリ
エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、
ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラ
ール樹脂、塩化ビニルデン樹脂などを含む有機溶剤(テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド
、アセトン、メチルエチルケトン、エチレングリコール
モノエチルエーテル、酢酸エチル、シクロヘキサノンな
ど)中に加え、ボールミル、超音波分散機などの分散手
段により均一に分散した塗布液を導電性支持体1上に塗
布し、乾燥して電荷発生層2を形成する6 次に、電荷搬送物質と一部開環した無水マレイン酸共重
合体を前記と同様の有機溶剤に溶解した溶液を電荷発生
層2上に塗布し、乾燥し、さらに熱処理を行ない親水化
可能な電荷搬送層3を形成することにより行なわれる。
この熱処理の温度および時間は、用いた無水マレイン酸
共重合体及び開環の程度より異るが、おおむね80〜2
00℃で数分〜数時間の範囲で選択できる。
親水化可能な電荷搬送層3は、電荷搬送物質と無水マレ
イン酸共重合体を主体とするものであるが、層の強度の
改善のため、他の樹脂例えばポリエステル樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ビニルアセタール樹脂または酢酸ビニル
樹脂などを添加することができる。ただしこの場合、層
全体に含まれるこれらの樹脂の割合は50重量%以下で
あることが望ましい。これ以上の割合では、画像形成後
に行なう非画像部表面の親木処理において、親水化の速
度がおそく親水性も不十分となり、印刷物に地肌汚れが
生ずる。
親水化可能な電荷搬送層3中の電荷搬送物質の割合は、
好ましくは10〜95重量%さらに好ましくは30〜9
0重量%である。この範囲以下では感度が低く、これ以
上では耐刷性が低下する。
また、電荷搬送層3の厚さは好ましくは3〜50μmさ
らに好ましくは5〜20μmである。この範囲以下では
帯電が十分質なわれず、また、これ以上では残留電位が
高く地肌汚れの原因となる。
電荷発生層2中の電荷発生物質の割合は10〜80重量
%、好ましくは20〜70重量%である。この範囲以下
では感度が低く、また、これ以上では層の機械的強度が
低下し実用に耐えない。電荷発生層2の厚さは好ましく
は0.05〜5μm、さらに好ましくは0.1〜2μm
である。この範囲以下ではやはり感度が低く、これ以上
では残留電位が高く地肌汚れの原因となる。
本発明の電子写真製版用印刷原版を用いての製版は、ま
ず通常の電子写真法に従がい、コロナ帯電器などにより
暗所で一様に4F電し、タングステンランプ、ハロゲン
ランプ、キセノンランプまたは蛍光灯などの光源を用い
た反射画像露光や透明陽画フィルムを通しての密着像露
光あるいはHe−Neレーザー、アルゴンレーザーまた
は半導体レーザーなどのレーザー光によるスキャニング
露光を行ない静電潜像を形成し、この静電潜像をトナー
で現像し、加熱定着して、電子写真感光層上にトナー像
4を得る(第2図)。
次に、このトナー画像を形成した印刷原版をアルカリ性
の親水処理液に浸漬すると、トナー画像によりマスクさ
れていない非画像部の表面(電荷搬送層3の表面)が親
水化され、良好な印刷版が得られる(第3図)。第3図
中、5は親水化された部分を表わしている。
ここで用いる親水処理液は、例えば珪酸ナトリウム、燐
酸ナトリウム、水酸化ナトリウム。
炭酸ナトリウムのような無機塩のアルカリ性水溶液また
はトリエタノールアミン、エチレンジアミンなどの有機
アミン類を含むアルカリ性水溶液あるいはこれらにエタ
ノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、グ
リセリンなどの有機溶剤または界面活性剤などを添加し
た溶液が用いられる。
親水化に要する時間は、電荷搬送層3の処方や親水処理
液の濃度などにより変わるが、適切な条件を選択するこ
とにより10〜120秒程度で行なうことができる。
本発明の印刷原版は、非画像部のみを親木処理するもの
であるから、トナー成分中には親木処理液にレジスト性
を有する樹脂成分を含有することが好ましい。
この樹脂成分としては、溶出液に対して不溶性のもので
あればよく、例えば、メタクリル酸、メタクリル酸エス
テルなどを用いたアクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸
ビニルとエチレンまたは塩化ビニルなどとの共重合体、
塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルブチ
ラールなどのビニルアセタール樹脂、ポリスチレン、ス
チレンとブタジェン、メタクリル酸エステルなどとの共
重合体、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびその塩化
物、ポリカーボネート。
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、
キシレン樹脂、アルキッド樹脂、ワックス、ポリオレフ
ィン、ろうなどがある。
本発明の印刷原版は、以上の製版行程終了後、親油性ト
ナーにより被覆された画像部分と高度に親水化された非
画像部表面を有する印刷版となり、通常の平版印刷にお
いて、油性インキは画像部のみに付着し、地肌汚れのな
い良好な印刷物が得られる。
以下に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する
。なお、実施例中の「部」はすべて重量部を表わす。
実施例1 下記構造式(1)で表わされるジスアゾ顔料(電荷発生
物質)1部、テトラヒドロフラン19部およびポリビニ
ルブチラール樹脂(デンカブチラール#4000−1:
電気化学化業社製)の5重量%テトラヒト「1フラン溶
液6部からなる混合物をボールミルで十分に粉砕した。
次にこの混合物を取り出し、ゆっくり攪拌しながらテト
ラヒドロフラン104部を加えて希釈した。この液を表
面にアルミニウムを蒸着した厚さ約100μmのポリエ
ステルフィルム(導電性支持体)上に塗布し、80℃で
5分間乾燥して、厚さ約0.5μmに電荷発生層を形成
した。
この電荷発生層上に下記構造式(■)で表わされる電荷
搬送物質10部、一部間環したメチルビニルエーテル−
無水マレイン酸共重合体(アルドリッヒケミカルカンパ
ニー社製)10部およびテトラヒドロフラン80部より
なる溶液を塗布し、80℃で2分間、105℃で5分間
乾燥したのち、150℃で30分間熱処理して厚さ約1
0μmの親水化可能な電荷搬送層を形成した。
(以下余白) このようにして作製した電子写真製版用印刷原版を、暗
所で、コロナ放電により表面電位約−800ボルトに帯
電し、続いてハロゲンランプを用いレンズ系を通して画
像露光を行ない静電潜像を形成した後、複写機用トナー
で現像し、加熱定着してトナー画像を形成した。
次に、非画像部を親水化するため3重量%メタケイ酸ナ
トリウム水溶液に60秒間浸漬した。
こうして製版された平版印刷版をオフセット印刷機にと
り付は常法に従って印刷したところ。
良好な印刷物を3,000枚以上印刷できた。
実施例2 実施例1において電荷搬送物質(II)のかわりに2.
4.7−トリニトロフルオレノンを用い、製版工程にお
いて正に帯電した以外は、実流側1と同様に行ない、得
られた印刷版を用いて印刷したところ、良好な印刷物を
3 、000枚以上印刷できた。
実施例3 下記構造式(Ill)で表わされるジスアゾ顔料(電荷
発生物質)1部、ポリエステル樹脂(東洋紡社製:バイ
ロン200)0.33部およびテトラヒドロフラン60
部よりなる混合物をボールミルにて十分に粉砕した。こ
の分散液を、表面にアルミニウムを蒸着したポリエステ
ルフィルム上に塗布し、 80℃で5分間乾燥して、厚
さ約0.5μmの電荷発生層を形成した。
この電荷発生層上に、下記構造式(IV ’)で表わさ
れる電荷搬送物質10部、一部開環したメチルビニルエ
ーテル−無水マレイン酸共重合体10部およびテトラヒ
ドロフラン80部よりなる溶液を塗布し、80°Cで2
分間、105℃で5分間乾燥したのち、150℃で30
分間熱処理して、厚さ約10μmの親水化可能な電荷搬
送層を形成した。
このようにして作製した電子写真製版用印刷原版を実施
例1と同様に処理して製版し、得られた印刷版を用いて
印刷したところ、良好な印刷物を3 、000枚以上印
刷できた。
実施例4 下記構造式(V)で表わされるトリスアゾ顔料(電荷発
生物質)1部、ポリビニルブチラール樹脂(実施例1と
同じもの)0.33部およびシクロへキサノン12部か
らなる混合物をボールミルにて十分に粉砕した後、この
液にシクロヘキサノン31部を攪拌しながら添加し希釈
した。この液を、表面にアルミニウムを蒸着したポリエ
ステルフィルム上に塗布し、120℃で5分間乾燥して
厚さ約0.5μmの電荷発生層を形成した。次いで、こ
の電荷発生層上に実施例3と同じ電荷搬送層を形成した
このようにして作製した電子写真製版用印刷原版を実施
例2と同様に処理して製版し、得られた印刷版を用いて
印刷したところ、良好な印刷物を3,000枚以上印刷
できた。
[効  果] 本発明の印刷原版は、従来公知と印刷原版に比べ特に感
度が高く、電荷発生物質の選択によりHe−Neレーザ
ー、半導体レーザーなど種々の光源でダイレクト製版が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電子写真製版印刷版の拡大断面図であ
る。また、第2図および第3図はその製版工程を説明す
るためのものでその第2図はトナー画像形成後の状態、
その第3図は親木処理後の状態を表わしている。 1・・・導電性支持体 2・・・電荷発生層3・・・電
荷搬送層  4・・・トナー画像5・・・親水化された
部分 特許出願人 株式会社 リ コ − 代理人 弁理士 月 村  茂 外1名手続補正書 昭和61年4月23日 特許庁長官 宇 賀 道 部 殿 1、 事件の表示 昭和60年特許願第248106号 2、発明の名称 電子写真製版用印刷〃;(版 3、 補正をする者 事件との関係 特許出願人 東京都大EB区中馬込1丁目3番6号 (674)株式会社リ コ − 代表者 浜 1)  広 4、代理人 東京都千代田区麹町4丁目5番地(〒102)(651
3)弁理士 月 村  茂外1名電話 東京(263)
 3861〜3 5、補正の対象 6、補正の内容 (1)明細書第6頁6行の「酸無水環構造」を「環状酸
無水物構゛造Jと訂正する。 (2)  回書第7頁18〜19行の「酸無水環構造を
イする樹脂と架橋剤との反応物」を「一部開攻した酸無
水環構造を有する樹脂を熱処理しtものJと訂正する。 、以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、導電性支持体上に電荷発生物質を含有する電荷発生
    層を設け、その上に、電荷搬送物質および環状酸無水物
    構造を有しその環状構造の一部が開環した樹脂を主成分
    とする電荷搬送層を設けてなり、かつ、該電荷搬送層は
    熱処理により表面が親水化可能なものとされていること
    を特徴とする電子写真製版用印刷原版。
JP24810685A 1985-11-07 1985-11-07 電子写真製版用印刷原版 Pending JPS62109064A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6853820B2 (en) * 2002-09-19 2005-02-08 Fuji Xerox Co., Ltd. Method for regenerating charging member, charging member and device for regenerating charging member

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