JPS6332416A - イ草植付機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はイ草植付機、特に単位植付株ごと株分けしたイ
草笛の植付に好適なイ草植付機に関するのもである。

従来の技術 イ草は稲の裏作として水田に定植し成育させることが多
く、慣行のイ草植付方法としては苗床に仮植し、適当に
分けつした後苗床から抜取って株分けし、水田に単位植
付株（以下１株ともいう）ずつ手植えする方法が採用さ
れているが、近時。

機械化・省力化の要請に対応して積用の田植機を利用し
たイ草植付機が提案されてきている（例えば特開昭８１
−１５８１０号公報等）。

発明が解決しようとする問題点 ところで、イ草笛を機械植えする場合には、苗をいかに
丁寧に扱って新芽を損傷させることなく植付けるかとい
うことがその後の苗の成育に大きく影響するものである
。即ち、種苗の場合は種籾から発芽した新芽（軟かい葉
）のみ出ているのに対して、イ草笛の場合は単位植付株
につき硬い茎が約７〜８水仙びており、その茎の根元（
股）から新芽（５〜８木）が発芽しており、この新芽を
傷めることなく植付ることが肝要である。しかし従来の
ものは１株分けは人手で丁寧に行っても、その株分けさ
れた１株１株をうまく植付るための機構が未だ考えられ
ておらず、田植機の植付杆等と略同様な摂取方式を採用
しているものが多い、この掻取方式では、イ草笛は稲苗
に比較し根絡みが強いため１株ずつ確実に掻取ることは
困難であるうえ新芽が出ている所だろうと何だろうと無
差別に掻取ってそのまま田面に押付けるようにして植付
けてしまう結果、一番大切な新芽を損傷してしまうこと
が多く、新芽を損傷するとイ草笛は成育しなくなり結果
的に欠株となるため手で補植する必要がある。また予め
芽の損傷を見込んで、掻珈量を多め（通常の１．３〜１
．５倍程度）に調整して植付ることも行われているが１
Ｍよく芽の損傷を免れた所は密になりすぎてその後の成
育に悪影響を及ぼす等いずれにしても圃場全体の成育に
バラツキが生じるため安定した植付ができず実用化に今
−歩の感がある。

問題点を解決するための手段 そこで本発明は、１株ずつ分離されたイ草笛を一定の運
動軌跡を描いて作動する植付爪で田面に連続的に植付る
ようにしたイ草植付機において。

イ草笛を植付田面近傍位置に斜め立ち姿勢で１株ずつ待
機支持させる苗受部を設けると共に、植付爪の運動軌跡
を前記待機中のイ草笛の茎方向上方から茎に沿って進入
する進入行程と、この状態から苗を保持して機体進行方
向後方下方へ回動して苗を田面に移植する移植行程と、
移植後移植苗の茎方向上方へ退避する退避行程からなる
略扇状の循環軌跡となるように構成したことにより上記
の問題点を解消しようとするものである。

作用 苗受部に支持されて斜め立ち姿勢で待機中のイ草笛に対
し、茎方向上方から茎に沿って進入（進入行程）してき
た植付爪は、次の移植行程始端側でイ草笛を保持すると
共に１機体進行方向後方下方へ回動する（移植行程）、
この移植行程では、植付爪がイ草笛の根元部を田面にな
すりつけるようにして創め立ち姿勢から順次直立姿勢に
変姿させながら土中の苗植付位置まで運び所定深さに植
付ける。移植後植付爪は移植苗の茎方向上方へ退避（退
避行程）することにより植付が完了する。

実施例 １は苗ロールで、該苗ロールｌには１本のテープＴを介
して単位植付株（１株）ごと株分けされたイ草笛２が所
定の密間隔でロール状に巻付けられるようになっており
、苗ロールｌの外周を覆う苗ケースＩａの後部は開口さ
れて苗繰出口１°となっている。苗ケースｌａは苗繰出
口ｌ°から後方の田面近傍の苗挟持位置まで一体に延出
されていて、該延出部１’ａ、ｌ’ｂによりイ草笛２を
苗挟持位置まで銹導する苗案内通路ＩＣが形成されてい
る。そして苗案内通路ＩＣの終端部には可撓性のブラシ
等からなる苗受部３が片持ち状で支持されており、苗繰
出口１′から１株ずつ繰出されたイ草笛２は苗案内通路
１ｃを通り苗受部３に斜め立ち姿勢で１株ずつ待機支持
されるようになっている。４はテープ駆動ロールで、該
テープ駆動ロール４の作用側は開口部Ｓを介して苗案内
通路ＩＣ内に臨ませてあり、この駆動ロール４により苗
ロールｌにイ草笛２を挟持状態で巻付収納されているテ
ープが順次苗案内通路１ｃの終端側に引出され、これに
よりイ草笛２が１株ずつ繰出されるようになっている。

そしてイ草笛２１１脱後の空のテープＴは巻取ロール５
に逐次巻戻されるようになっている。

６はイ草笛２の植付爪で２該植付爪６は後方側を開放し
た断面略コ字形状にかつ回動先端側も無底の開放状に形
成されている。そして植付爪６の回動基端近傍位置には
茎先押え板８ａが一体に設けられている０図示例では茎
先押え板６ａを植付爪６の苗挟持面積より大きい表面植
を有する縁６°ａ付き円盤状に形成すると共に機体進行
方向後方（第１図における矢印口方向）に偏心した状態
で植付爪６に固着した構造のものが示されている。　８
ｂは植付爪６の先端に固着された摩耗防止棒である。

ところで植付爪６は第２図に示すように循環軌跡運動機
構Ｍにより略扇状の循環軌跡Ｐを描いて回動するように
構成されている。

即ち、植付爪６の循環軌跡Ｐは、前記待機中のイ草笛２
の茎す方向上方から茎すに沿って進入する進入行程Ｐ１
と、この状態から苗２を保持して機体進行方向後方下方
へ回動して苗２を田面Ｇに移植する移植行程Ｐ２と、移
植後、移植苗の茎す方向上方へ退避する退避行程Ｐ３か
らなる略扇状の循環軌跡Ｐとなるように構成されている
。

前記植付爪６の循環軌跡運動機構Ｍはカムとリンクの併
用方式となっており、その具体的構成は第１図に示され
ている。即ち、植付爪６の基端側は支軸７を介して機体
フレーム８に枢支された上下揺動アーム９の遊端側にピ
ン１０を介して枢結され、また上下揺動アーム９の前方
に支軸１１を介して機体フレーム８に枢支された前後揺
動アーム１２の遊端側はロッド１３を介し植付爪６の基
端部から一体に突設されたバー１４に枢結されている。

そして上下揺動アーム９の基端側下方にはカム板１５が
設けられており、前後揺動アーム１２にブラケット！６
を介して固定されたピン１７は弾＠ｉｓにより常時カム
板１５に押圧されている。一方、カム板１５と上下揺動
アーム９はロッド１９を介して連動連結されている。　
２０はカム板１５の駆動軸である。この構成により、カ
ム板１５が回転すると前後揺動アーム１２はカム板１５
の凹凸形状（図示せず）により支軸１１を中心にして矢
印ａのように揺動すると共に、上下揺動アーム９はロッ
ド１９の上下動に連動して支軸７を中心にして矢印すの
ように揺動するようになっていて１前後揺動アーム１２
と上下揺動アーム９は夫々タイミング良く揺動運動し、
これにより植付爪６が前記略扇状の循環軌跡Ｐを描いて
植付作業を行うようになっている。

２１は田面Ｇ滑走用の樋体である。ａはイ草笛２の新芽
、ｂは茎、Ｃは根である。

尚、本発明に係るイ草植付機は乗用田植機の本機にリン
ク機構２２等を介して昇降可能に装着されその動力も本
機側のエンジンから導入するものであるが、本発明はイ
草笛専用の植付機として構成することもできる。

上記の構成において、苗ロール１に１本のテープＴを介
し１株ずつ分離状態で巻取収納されているイ草笛２はテ
ープ駆動ロール４によりテープＴと共に黄緑出口１°か
ら苗案内通路ＩＣ内に順次繰出されて該案内通路ｌｃ内
を搬送されると共に、植付田面Ｇ近傍に位置して苗案内
通路１ｃの終端部に設けられた苗受部３に斜め立ち姿勢
で１株ずつ待機支持される。このとき植付爪６が丁度進
入行程ＰＩに入り苗受部３で待機中のイ草笛２の茎す方
向上方から茎すに沿って苗案内通路ｌｃ内に進入する。

この状態から植付爪６は移植行程Ｐ２に入るが、移植行
程Ｐ２始端側で植付爪６が上記待機中のイ草笛２をコ字
形状の凹陥部６°で３面から包込むような形で挟持する
と共に、苗受部３を押開いて機体進行方向後方下方へ回
動する。この苗挟持の際、植付爪６が従来のもののよう
にイ草笛２を無理に掻取ったり苗２に衝撃を与えたりす
ることがないので苗２の損傷、特に新芽ａの損傷が確実
に防止される。

上記植付爪６の回動に伴ってイ草笛２は斜め立ち姿勢か
ら略直立姿勢に変姿しながら田面Ｇの適正植付位置に運
ばれて移植される。この際イ草笛２の根元部が手植え同
様田面Ｇにやさしくなすりつけるようにして植付られる
ので待機位置から田面Ｇまでの距離が短いことと相俟っ
てイ草笛２は新芽ａ等を傷めることなく所定深さに確実
に植付られる結果苗の活着が良好となり欠株の発生も著
しく少なくなる。またイ草笛２は苗植付位置まで植付爪
６のコ字形状凹陥部６°で挟持された状態で運ばれるの
で茎す上端部が茎先押え板６ａで押えられていることと
相俟って土中に突入する際、苗２が倒れたりバラクたり
することなく苗植付位置に直立姿勢で的確に植付られる
。

上記のようにしてイ草笛２が田面Ｇに植付られた後、植
付爪６は退避行程Ｐ３に入り移植苗の茎す方向上方へ略
垂直に上動退避して植付が完了する。

移植後はイ草笛２の根元部は所定の植付深さで土の壁に
押付けられるため植付爪６下端部が開放されていること
と相俟って苗２が植付爪６と一緒に持回ることはない、
このように植付時、新芽ａが植付爪６で包込まれるよう
に保護される結果、新芽ａが植付爪６等で損傷を受けた
りすることがなく１本数が規定数に揃った状態で確実に
植付ることが可能となるので苗損傷を見込んでの密植え
や補植等の余分な作業が不要となるばかりでなく植付後
の成育も圃場全体が均一となる。

発明の効果 上記したように、本発明は、１株ずつ分離されたイ草笛
を一定の運動軌跡を描いて作動する植付爪で川面に連続
的に植付るようにしたイ草植付機において、イ草笛を植
付田面近傍位ｔに封め立ち姿勢で１株ずつ待機支持させ
る苗受部を設けると共に、植付爪の運動軌跡を前記待機
中のイ草笛の茎方向上方から茎に沿って進入する進入行
程と。

この状態から苗を保持して機体進行方向後方下方へ回動
して苗を田面に移植する移植行程と、移植後移植苗の茎
方向上方へ退避する退避行程からなる略扇状の循環軌跡
となるように構成したから、植付時、イ草笛を斜め立ち
姿勢で待機させるので分離苗であっても苗姿勢が一定と
なり植付が安定するうえ、苗待機位置から田面までの距
離が短いので苗を傷めることがなくしかも手植え同様円
面になすりつけるようにして確実に植付ることができる
と共に、移植後、植付苗を移動させることなく植付爪が
上方に逃げるため、植付深さが安定して活着も良好とな
りしかも分けつが均一となって同一条件の良質のイ草を
得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す側面図、第２図は植付
爪の循環軌跡を示す側面図である。 図中２はイ草笛、３は苗受部、６は植付爪、Ｐは植付爪
の循環軌跡、　ＰＩは植付爪の進入行程、Ｐ２は移植行
程、　Ｐ３は退避行程。 出　願　人　　三菱農機株式会社 ゝ（・二ニｊ−ＥニーＬ−′

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １株ずつ分離されたイ草笛を一定の運動軌跡を描いて作
   動する植付爪で田面に連続的に植付るようにしたイ草植
   付機において、イ草笛を植付田面近傍位置に斜め立ち姿
   勢で１株ずつ待機支持させる苗受部を設けると共に、植
   付爪の運動軌跡を前記待機中のイ草笛の茎方向上方から
   茎に沿って進入する進入行程と、この状態から苗を保持
   して機体進行方向後方下方へ回動して苗を田面に移植す
   る移植行程と、移植後移植苗の茎方向上方へ退避する退
   避行程からなる略扇状の循環軌跡となるように構成した
   ことを特徴とするイ草植付機。