JPS6332032B2 - - Google Patents

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JPS6332032B2
JPS6332032B2 JP55019871A JP1987180A JPS6332032B2 JP S6332032 B2 JPS6332032 B2 JP S6332032B2 JP 55019871 A JP55019871 A JP 55019871A JP 1987180 A JP1987180 A JP 1987180A JP S6332032 B2 JPS6332032 B2 JP S6332032B2
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current
inverter
voltage
output
control circuit
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JP55019871A
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Toshiaki Kudo
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP1987180A priority Critical patent/JPS56117578A/ja
Publication of JPS56117578A publication Critical patent/JPS56117578A/ja
Publication of JPS6332032B2 publication Critical patent/JPS6332032B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電流形インバータへの入力直流電流
を制御する電流制御装置に関し、特に電流形イン
バータの負荷としてベクトル制御される誘導電動
機装置等が接続された場合のように、負荷力率が
急変するものに対しても安定な電流制御を実現す
ることのできる電流制御装置に関する。
交流電動機を駆動するための周波数変換装置に
は種々のものがあるが、なかでも電流形インバー
タは構成が簡単で安価であることに加えて制御が
容易であることから、多くの分野に使われてい
る。
第1図は、電流形インバータで交流電動機を駆
動する場合の一般的回路構成を示すブロツク図で
あり、1は3相交流電源、2はコンバータ、3は
コンバータ2の直流出力を平滑化するための直流
リアクトル、4は直流電力を所望の周波数に変換
するためのインバータ、5はインバータ4の出力
により駆動される交流電動機である。
6は例えば位相指令θ1 *に基づきインバータ4
の出力電流基本波位相θ1がその指令値と等しくな
るようにインバータ4のサイリスタの転流タイミ
ングを決定する転流制御回路、7は直流中間回路
に流れる直流電流I0を検出する電流検出器であ
る。8は電流制御回路で、電流検出器7で検出さ
れた直流電流I0をその指令値I0 *と比較し、両者
が等しくなるようにコンバータ2の出力直流電圧
の指令値e0 *を出力する。9は電流制御回路8の
出力e0 *とコンバータ2の出力電圧平均値が比例
するようにコンバータ2のサイリスタの点弧位相
を制御する電圧制御回路である。
以上の構成において、負荷の交流電動機5とし
て同期電動機を用い、直結された位置検出器の信
号に基づいて、インバータ4の転流制御を行うも
のは、無整流子電動機として良く知られている。
また、交流電動機5として誘導電動機を用いるも
のも良く知られた装置である。
通常、負荷の交流電動機5が同期電動機である
場合には、電動機力率がほぼ一定となるように運
転されるが、誘導電動機の一次周波数制御を行う
場合には電動機力率が大きく変化する。そのため
に誘導電動機を負荷として駆動するインバータ4
は負荷の誘起電圧によるサイリスタの転流ができ
ず、強制的に転流させるための転流回路を持つて
いる。いずれにしても、従来はインバータ4の負
荷力率が急変するような運転をしておらず、イン
バータ4の転流制御とコンバータ2の位相制御に
よる電流制御とは、主回路現象としてそれぞれ独
立に制御することができた。
しかし、最近では特に誘導電動機の場合におい
て、安定で即応性の優れた駆動装置に実現するた
めに、電動機力率を急変させる運転が行われるよ
うになつてきた。すなわち、誘導電動機における
1次電流はほぼ直交関係にある励磁電流と2次電
流との合成値であり、誘導電動機の出力トルクを
支配する2次電流を安定に、そして急速に変化さ
せるためには、1次電流の振幅と同時に位相も急
速に変化させる必要がある。従つて、電動機力率
を急激に変化するような制御が必要となるわけで
ある。
このことを第2図に示す誘導電動機のベクトル
図によつて詳しく説明する。第2図は誘導電動機
の2次巻線と鎖交する2次磁束Φ2を基準として
1次電流i1および2次電流i2の関係を示したベク
トル図で、2次磁束の方向をd軸とした直交する
d−q座標系で表わしたものである。M,L2
よびT2は誘導電動機定数であり、Mは1次と2
次巻線との相互インダクタンス、L2は2次巻線
の自己インダクタンス、T2は2次巻線時定数で
ある。また、ωsは2次磁束と回転子とのすべり
角速度であり、Pは時間微分を表わす演算子であ
る。
電動機の出力トルクTは磁束の大きさと、その
磁束が鎖交している巻線に流れる電流の直交成分
との積で表わされるから、第2図の関係から1次
電流i1のq軸成分i1qを用いて(1)式で表わすことが
できる。
T=Φ2i1q ……(1) また、2次磁束振幅Φ2は1次電流i1のd軸電流
i1dにより、(2)式で表わされる。
Φ2=M/1+T2・p・i1d ……(2) (1)および(2)式は、誘導電動機の特性を、1次電
流成分i1d、i1qによつて支配できることを意味す
るもので、q軸電流i1qの制御によつて、出力ト
ルクTを変化させることができ、d軸電流i1d
よつて2次磁束の制御ができることが分かる。
第3図は、このことに着目し、誘導電動機で直
流機と同等の制御性能が得られるベクトル制御の
一構成例を示すブロツク図である。第3図はトル
ク指令T*と磁束指令Φ2 *とが与えられて磁束制御
をする場合の公知の構成例であり、簡単にその動
作を説明する。なお第1図と同一または共通の部
分は同一符号で示し、説明を省略する。10はイ
ンバータ4の出力電流で駆動される負荷の誘導電
動機であり、11はその誘導電動機10の回転速
度ωrを検出する速度検出器である。
12は磁束制御回路で、与えられた指令値Φ2 *
と2次磁束振幅の帰還信号Φ2とを比較し、両者
が等しくなるように比較結果に応じて、d軸電流
の指令値i1d *を出力する。13は磁束演算回路で
d軸電流の指令値i1d *と実際値i1dとが等しいもの
として、(2)式によつてd軸電流指令値i1d *から2
次磁束振幅Φ2を演算する。
この磁束演算回路13で演算された磁束振幅信
号Φ2は、磁束制御回路12へ帰還されると同時
に割算器14にも与えられる。割算器14では(1)
式に基いて、誘導電動機10が指令されたトルク
T*を出力するのに必要なq軸電流の指令値i1q *
算出する。この結果、磁束制御回路12および割
算器14の出力としてそれぞれd−q軸電流の指
令値i1d *およびi1q *が得られる。
15は振幅演算回路で、直交成分であるd−q
軸電流指令値i1d *,i1q *から次の(3)式によつて誘
導電動機10に供給すべき1次電流の振幅指令
I1 *を演算する。
I1 *=√(* 1d2+(* 1q2 ……(3) 振幅演算回路15で演算された1次電流振幅指
令I1 *係数器16で、誘導電動機10の1次電流
基本波成分I1がその指令値I1 *を等しくなるよう
な直流電流I1を得るための指令値I0 *に変換され
る。この直流電流指令値I0 *に基づき、コンバー
タ2の位相制御による電流制御が行われることは
第1図の場合と同じである。
他方インバータ4の転流は、1次電流基本波の
d−q軸成分i1d,i1qがその指令値i* 1d,i* 1qと等
しくなるための1次電流位相指令θ1 *に基づいて
行われる。17は位相差演算回路で、第2図から
明らかなように(4)式により1次電流と2次磁束と
の相対位相角の指令値θ0 *を演算するものである。
θ0 *=tan-1i* 1q/i* 1d ……(4) また、18はすべり回路で、所定のベクトル関
係を維持するために必要なすべり角速度ωsを演
算する。すべり角速度ωsは第2図のベクトル図
の関係から、(5)式の演算で求められる。
ωs=Mi* 1q/T2Φ2 ……(5) すべり演算回路18で演算されたすべり角速度
ωsは加算器19で速度検出器11により検出さ
れた回転速度ωrと加算される。加算器19の出
力ωr+ωsは、2次磁束の回転速度であり、それ
は積分回路20で積分され、2次磁束の回転位相
角に変換される。積分回路20の出力として得ら
れる2次磁束の瞬時位相角に位相差演算回路17
で演算された相対位相角θ0 *が加算器21で加算
され、転流制御回路6に1次電流の瞬時位相角指
令θ1 *として与えられる。
先にも述べたように、転流制御回路6は1次電
流の基本波位相θ1がその指令値θ1 *に等しくなる
ようにインバータ4の転流を制御するので、コン
バータ2の電流制御と合わせて誘導電動機10に
は所望の基本波成分を持つ1次電流が供給され
る。
このようにして、直流機と同じように磁束制御
およびトルク制御が可能であり、トルク制御ルー
プの外側に速度制御ループを付加することによ
り、安定で速応性の優れた速度制御装置が実現さ
れる。ただし、そのためにはq軸電流指令i* 1q
急峻な変化に伴い(4)式で与えられるように相対位
相角θ0も急速に変化させなければならない。この
相対位相角θ0を変化させることは誘導電動機の力
率を変化させることを意味する。
今、簡単のために誘導電動機10の1次抵抗お
よびもれインダクタンスを無視すれば、第2図の
ベクトル図において、1次電流ベクトルi1とq軸
となす角度が力率角となる。従つて誘導電動機1
0の力率Pfは(6)式で表わすことができる。
Pf=cos(π/2−θ0)=sinθ0 ……(6) すなわち、誘導電動機10の出力トルクTを急
速に変化させるためには、誘導電動機の力率も急
速に変化させる必要があることを意味するもので
ある。
このように、インバータ4の負荷である誘導電
動機10の力率が急変させるような制御をする
と、従来の制御のようにインバータ4の転流制御
とコンバータ2の位相制御による電流制御とをそ
れぞれ独立して行うことはできなくなる。なぜな
らば、誘導電動機10の力率が急変するとインバ
ータ4の直流側電圧eIも急変し、このことがコン
バータ2側の電流制御に対して外乱として作用す
るからである。
このことを第4図によつて、更に詳しく説明す
る。第4図は第3図あるいは第1図における電流
制御系の伝達特性を表わすブロツク図であり、第
3図あるいは第1図の同一符号で示されるものの
伝達特性をそれぞれブロツク化したものである。
電流制御回路8は、通常指令値I0 *と検出された
帰還値I0との偏差を求める比較器と、その偏差を
適当な伝達関数GIで増幅する増幅器とで表わさ
れる。増幅器の伝達関数は、一般に比例+積分特
性を持つように設定される。
電流制御回路8の出力e0 *をコンバータ2の出
力電圧e0の指令として、電圧制御回路9がコンバ
ータ2の点弧位相制御を行うが、このとき一般に
指令値e0 *と出力電圧e0とが線形になるように点
弧位相を決定するので、コンバータ2の点弧時期
の遅れを無視すれば電圧制御回路9とコンバータ
2との合成伝達特性は、単なる比例要素として表
わせる。
コンバータ2の出力電圧e0とインバータ4の直
流側電圧eIとの差電圧が直流リアクトル3に加わ
るので、直流リアクトル3のインダクタンスを
L0とすれば、直流電流I0は、その差電圧e0−eI
L0で割つて積分したものになる。以上のことか
ら電流制御系の伝達特性が第4図のブロツク図で
表わされることが理解される。
第4図において、インバータ4の直流側電圧eI
が殆んど変化しなければ、電流制御回路8の伝達
特性によつて問題なく電流制御が行われるが、直
流側電圧eIが急変すると電流制御系に対して外乱
として作用することは明らかである。
インバータ4で駆動される誘導電動機10の端
子電圧をV1としたとき、インバータ4の入力電
力がほぼ等しいから、インバータ4の直流側電圧
eIは(7)式で表わされる。ここでKIは、インバータ
4の入出力電力を等しいと置くための定数であ
る。
eI=KI・V・Pf・sinθO ……(7) 通常交流電動機の端子電圧V1は急変しないか
ら、電流制御系に対して外乱として作用するほど
のインバータ4の直流側電圧eIの変化は、電動機
の運転力率Pfの変化によるものであることが(7)式
から分かる。また、運転周波数が高くなつて、端
子電圧が高くなるほどインバータ4の直流側電圧
eIの変化率は大きくなり、電流制御系への外乱作
用が大きくなることも分かる。
このようなインバータ4の直流側電圧eIの電流
制御系への外乱作用により、直流電流I0は、その
指令値I0 *に追従することができなくなる。実際
値I0がその指令値I0 *に追従しないことは、制御
方式の如何に関わらず、制御装置の性能を低下さ
せるという大きな問題を招くことは言うまでもな
い。第3図で示した誘導電動機のベクトル制御に
おいても、直流電流I0が指令値I0 *に追従しない
と、誘導電動機10に供給される1次電流のd−
q軸成分i1d,i1qはその指令値i* 1d,i* 1qと異つた
ものとなり、直流機と同等の制御性能を得ようと
するベクトル制御の目的を達成することができな
くなる。
本発明は、以上説明した電流制御系における外
乱作用を抑制するためになされたものであつて、
インバータの直流側電圧が急変する場合において
も、直流電流がその指令値に対して安定かつ速や
かに追従するような電流制御装置を提供すること
を目的とする。
本発明の基本的な原理は、インバータ4の直流
側電圧eIの変化を検出、もしくは予測し、その変
化分を電流制御回路の出力に重畳したものを電圧
制御回路への指令値として与えることによつて、
インバータ4の直流側電圧eIによる電流制御系へ
の外乱作用を打ち消そうとするものである。
以下本発明について、図示する実施例に基づい
て説明する。第5図は本発明の実施例を示す回路
構成図で、第1図と同一部分は同一符号で示し説
明を省略する。この図において、22はインバー
タ4の直流側電圧eIを検出する電圧検出器で、そ
の入出力回路は絶縁してある。23は電圧検出器
22の出力についてインバータ4の転流周期毎の
平均値を求める平均値回路、24は加算器であ
る。すなわちインバータ4の直流側電圧eIが電圧
検出器22で検出され、平均値回路23で平均化
される。
これは、インバータ4の直流側電圧eIにはイン
バータ4の転流周期と同期したリツプル成分が含
まれ、このリツプル成分により制御が難しくな
る。これを防ぐために、平均値回路23は検出値
eIからリツプル成分を除去するために転流周期毎
の平均値を求めるものである。この平均値回路2
3は、単なるフイルタでも良いが、この場合は検
出しようとする直流側電圧eIの平均値変化も遅れ
てしまう欠点がある。
平均値回路23の第2の構成例としては、転流
周期間における直流側電圧eIを積分し、その積分
値を転流同期で割つて数学的に平均値を求めるも
のがある。これはリセツト機能を持つ積分器と割
算器等で構成することができる。しかし、この方
法でもインバータ4の転流周期に相当する検出遅
れは生じる。
第3図の構成例としては、サンプルホールダに
よる構成で、インバータ4の転流直前における直
流側電圧eIの検出値をサンプルし、ホールドする
ものである。この場合、得られる平均値出力は、
実際値と異つたものになるが、その変化は遅れな
く正確に捉えることができ、実際値と異なる平均
値であることは、本発明の目的達成の上で何の妨
げにもならない。
このように、種々の平均値回路23が考えら
れ、その検出遅れが生じない上記第3の構成のよ
うなものが好ましいことは言うまでもないが、平
均値の検出遅れを生じる第1あるいは第2の構成
例の場合でも、その遅れの量が電流制御の速さに
比べて小さければ問題はない。この平均値回路2
3の出力が加算器24で電流制御回路8の出力と
加算され、コンバータ2の出力電圧指令値e0 *
して電圧制御回路9に与えられる。
次にこの実施例の動作を、第4図と同様に電流
制御系の伝達特性を表わす第6図のブロツク図で
説明する。この図において、各電圧のリツプル成
分は直流リアクトルに吸収されて電流制御特性に
影響を与えるものではないから、リツプ成分の考
慮はしていない。電圧検出器22および平均値回
路23での検出遅れを無視すれば、第6図のよう
にインバータ4の直流側電圧eIは比例要素を介し
て加算器24に与えられる。
ここで、電圧検出器22および平均値回路23
の合成伝達特性を、第6図に示すように、電圧制
御回路9およびコンバータ2の伝達特性を合成し
た比例ゲインKeの逆数1/Keにすれば、インバ
ータ4の直流側電圧eIによる電流制御系への外乱
作用は抑止されることが明らかである。
すなわち、インバータ4の直流側電圧eIの変化
はコンバータ2の出力電圧e0によつて補償され、
インバータ4の直流側電圧eIがない場合と同じよ
うに、直流電流I0はその指令値I0 *に追従するよ
うに制御される。
このように本発明によれば、インバータ4の負
荷力率が急変する場合でも、直流電流の制御は安
定かつ速やかに行われる。本発明を実施するため
にはインバータ4の直流側電圧eIの変化を捉えな
ければならないが、その変化を捉えるために必ず
しも第5図の実施例のように直接インバータ4の
直流側電圧eIを検出する必要はない。
例えば、制御方式によつては負荷の力率が制御
回路内の信号から演算できるものも多く、この場
合は負荷の端子電圧の振幅のみを検出して演算さ
れた力率と乗算することによつてインバータ4の
直流側電圧を得ることができる。
また、インバータ4のサイリスタのゲート信号
から負荷の各相に電流が供給されている通電期間
を知ることができるので、検出された負荷の各相
電圧瞬時値を通電期間を表わす信号で波形成形し
てもインバータ4の直流側電圧を得ることができ
る。
更には、制御回路内の信号だけからインバータ
4の直流側電圧を予測できる場合もあり、第7図
はそのような実施例を示すものである。第7図は
誘導電動機10のベクトル制御に対して、制御回
路だけの信号を用いて本発明を実施する場合の構
成例で、第3図と同一部分には、同一符号を付し
て説明を省略する。
従来の構成例である第3図と比較して、第7図
に示す本発明の実施例では電圧制御回路9に与え
るコンバータ2の出力電圧指令e0 *にインバータ
4の直流側電圧eIの変化分を重畳するための加算
器24と、その変化分を演算するための乗算器2
5および割算器26とが追加されただけである。
乗算器25にはトルク指令T*および速度検出
器11で検出された回転速度ωrが与えられ、乗
算される。乗算器25の乗算結果P0は、割算器
26で、直流電流の指令値I0 *で割られる。割算
器26の出力を電流制御回路8の出力と加算器2
4で加算し、その加算結果をコンバータ2の出力
電圧指令e0 *として電圧制御回路9に与えている。
乗算器25の出力P0はトルク指令T*と回転速
度ωrとを乗算したものであるから、誘導電動機
10の機械的出力に相当する信号である。従つ
て、誘導電動機10内の損失を無視すれば、乗算
器25の出力P0はインバータ4の出力電力と考
えることができる。インバータ4の入出力電力が
ほぼ等しいことを考慮すれば、乗算器25の出力
P0を直流電流指令値I0 *で割つた信号がインバー
タ4の直流側電圧eIに相当するものであることが
分かる。
インバータ4の直流側電圧eIに相当する信号で
ある割算器26の出力を電流制御回路8の出力と
加算したものを電圧制御回路9に与えることによ
つて、第5図の実施例で説明したのと同様にイン
バータ4の直流側電圧eIによる電流制御系への外
乱作用は抑止される。
この結果、指令値I0 *によく追従した直流電流
I0が流れ、誘導電動機10には指令値にほぼ等し
いd−q軸成分i1d,i1qを持つ1次電流が供給さ
れ、直流機と同等の制御性能を持つ誘導電動機0
のベクトル制御が実現される。
第7図において、割算器26に与える直流電流
信号として指令値I0を用いているが、この代りに
電流検出器7で検出された検出値I0を用いても良
いことは明らかである。ただし、検出値I0にはリ
ツプル成分が含まれるので、リツプル成分を取り
除くような対策をして用いる方が良い。
また、第7図の実施例ではトルク指令T*と回
転速度ωrと直流電流指令値I0 *とからインバータ
4の直流側電圧eIを演算しているが、制御回路内
の他の信号を用いて演算することもできる。例え
ば、i1d/I1は誘導電動機10の力率にほぼ等しい
からそれぞれの指令値I1 *およびi* 1qによつて力率
を予測し、端子電圧V1に相当する信号と乗算す
れば(7)式に示したようにインバータ4の直流側電
圧に比例した信号を得ることができる。端子電圧
の大きさV1は2次磁束振幅Φ2と回転速度ωrとを
乗算することによつて近似的に求めることができ
る。
このように制御回路内の信号だけからインバー
タ4の直流側電圧を演算すると、特に検出装置を
必要としない利点がある。
以上説明した実施例において電流制御回路8の
出力と加算する、インバータ4の直流側電圧eI
相当する信号は正確なものである必要はない。な
ぜならば、本発明を実施しない場合であつても、
インバータ4の直流側電圧eIの変化が遅い場合あ
るいは変化が少ない場合は電流制御回路8の動作
によつて充分電流制御できるのであるから、イン
バータ4の直流側電圧eIが大きく急変したときに
等価的にその変化が小さくそして遅くなるように
すれば良い。
すなわち、電流制御回路8の出力と加算するイ
ンバータ4の直流側電圧eIに相当する信号の絶対
値あるいは変化率に誤差があつても、その誤差が
小さければ電流制御回路8の動作によつて直流電
流I0はその指令値I0 *に速かに追従して制御され
る。
また、インバータ4の直流側電圧eIの信号の加
算点は、電流制御回路8の出力側でなくても良
い。第8図に示すように、電流制御回路8の伝達
特性を考慮した伝達要素27を介して、電流制御
回路8の入力側で加算することもできる。すなわ
ち、伝達要素27が電流制御回路8の伝達GI
逆特性1/GIを持つようにすれば、制御特性と
しては第6図と変らないものとなり、先に説明し
た実施例と変らない効果が得られる。
更に、以上の説明から明らかなように、インバ
ータ4の直流側電圧eIの変化分に応じて、電圧制
御回路9に与えるコンバータ2の出力電圧指令
e0 *を変化させれば、本発明の目的は達せられる
わけである。従つて、より簡単な構成によつて簡
略的に実施することもできる。第9図は、その実
施例を示す構成図であり、第6図と同一または共
通の部分は同一符号で示し、本発明に係る主要部
分のみを図示してある。
第9図において、28はインバータ4の直流電
圧eIの変化量を近似的に演算する電圧演算回路
で、入力端子281,282と出力端子283
と、乗算器284と、微分回路285とで構成さ
れる。乗算器284は両入力端子281,282
に入力される信号を乗算し、その結果を微分回路
285に与える。微分回路285は微分要素とフ
イルタ要素とを持ち、乗算器284の出力信号の
変化率に応じた信号を出力端子283に出力す
る。
上記のように構成された電圧演算回路28の入
力端子281にインバータ4の負荷力率Pfに相当
する信号を与え、入力端子282に負荷の端子電
圧V1に相当する信号を与えれば、乗算器284
の出力にインバータ4の直流側電圧eIに相当する
信号が得られる。インバータ4の直流側電圧eI
相当する信号は、微分回路285を介して、その
変化率が演算され、加算器24で電流制御回路8
の出力と加算される。
こうして出力端子283に与えられる微分回路
285の出力は電流制御回路8の出力と加算器2
4で加算され、電圧制御回路9にコンバータ2の
出力電圧指令e0 *として与えられる。
このように構成された実施例の場合は、第5図
あるいは第7図で説明した実施例に比べて、加算
器24で加算されるインバータ4の直流側電圧eI
の変化分に相当する信号の演算精度が低いが、先
に説明したように電流制御回路8の動作も考慮す
れば十分に外乱作用を抑制することができるもの
である。
この実施例では、インバータ4の直流側電圧eI
の変化分を精度良く演算することを目的としたも
のでないから、入力端子281,282に与える
信号も負荷力率Pfおよび端子電圧V1と厳密に一
致したものである必要はない。入力端子281に
与える負荷力率Pfに相当する信号としては、制御
方式に関らずインバータ4の運転周波数指令、ま
た第3図のベクトル制御の場合ではトルク指令
T*やq軸電流指令i* 1qや1次電流と2次磁束相対
位相角指令θ0 *等の信号を用いることができる。
また入力端子282に与える端子電圧V1に相当
する信号としては、回転速度ωrや運転周波数等
の信号を用いることができる。
すなわち、それぞれの制御方式において容易に
得ることのできる信号を用いて実施できるもので
ある。また、入力端子281に与える負荷力率Pf
に相当する信号を乗算器284を介さずに直接微
分回路285に与え、乗算器284を省略しても
良い。この場合、負荷の端子電圧が高くなる領
域、例えば高速運転領域のみで本発明を適用する
ようにしても良い。更に、第9図の実施例におい
ても、第8図で説明したように電流制御回路8の
入力側で加算することができるのは明らかであ
る。
以上コンバータ2から直流電力が供給される電
流形インバータで誘導電動機10を駆動する場合
を例として本発明の実施例を説明したが、本発明
の実施できるものは前記構成に限られるものでは
ない。
例えば、電流形インバータの負荷として同期電
動機を駆動する場合、同期電動機の誘起電圧を用
いて、インバータ4の転流を行うことによつて、
転流回路を必要としない構成の簡単なインバータ
4を用いることができるので、現在は同期電動機
の力率を変化させて運転することは殆んど行われ
ていないが、力率を変えて運転することにより制
御の自由が増し、種々運転特性を持たせることが
できる。このように同期電動機でも力率を変化さ
せて運転する場合には、やはり電流制御系への外
乱作用を生じるので、本発明の実施によつてより
良い制御装置が実現される。
また、電流形インバータへ直流電力を供給する
ものとしては、コンバータ2に限らない。例え
ば、直流電源からの直流電力をチヨツパのオンオ
フ時比率の制御によつて出力電力を制御するもの
があるがこの構成におけるチヨツパの出力直流電
流の制御もコンバータ2による電流制御と同じよ
うになり、本発明を容易に実施できるものであ
る。
以上説明したように、本発明は簡単な構成で実
施できるものであり、しかも装置の電流制御特性
を一段と向上させるものである。本発明により電
流形インバータを、高い性能が要求される分野に
まで適用することができるようになり、その用途
の拡大が期待される。
【図面の簡単な説明】
第1図は電流形インバータの主回路と電流制御
系の回路構成を示すブロツク図、第2図は誘導電
動機のベクトル図、第3図は誘導電動機のベクト
ル制御の制御回路例を示すブロツク図、第4図は
電流制御系の伝達特性を表わすブロツク図、第5
図は本発明の実施例を示すブロツク図、第6図は
本発明を実施した場合の電流制御系の伝達特性を
表わすブロツク図、第7図は本発明の他の実施例
を示すブロツク図、第8図は本発明を変形して実
施する場合のブロツク図、第9図は更に本発明の
他の実施例を示すブロツク図である。 1……3相交流電源、2……コンバータ、3…
…直流リアクトル、4……インバータ、5……交
流電動機、6……転流制御回路、7……電流検出
器、8……電流制御回路、9……電圧制御回路、
10……誘導電動機、11……速度検出器、12
……磁束制御回路、13……磁束演算回路、14
……割算器、15……振幅演算回路、16……係
数器、17……位相差演算回路、18……すべり
演算回路、19,21,24……加算器、20…
…積分回路、22……電圧検出器、23……平均
値回路、25……乗算器、26……割算器、27
……伝達要素、28……電圧演算回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 電流形インバータに直流電力を供給する位相
    制御可能なコンバータと、該コンバータの出力直
    流電圧を制御するために該コンバータを位相制御
    する電圧制御回路と、該コンバータの直流出力電
    流を検出し、指令値との誤差分を零に近付ける電
    圧指令信号を前記電圧制御回路に与える電流制御
    回路とを有する電流形インバータの電流制御装置
    において、前記電流形インバータの直流入力電圧
    の変動分を求める第1の手段と、この第1の手段
    の出力信号を前記電流制御回路の出力に重畳する
    第2の手段とを備えたことを特徴とする電流形イ
    ンバータの電流制御装置。
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