JPS6331441B2 - - Google Patents

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JPS6331441B2
JPS6331441B2 JP11628183A JP11628183A JPS6331441B2 JP S6331441 B2 JPS6331441 B2 JP S6331441B2 JP 11628183 A JP11628183 A JP 11628183A JP 11628183 A JP11628183 A JP 11628183A JP S6331441 B2 JPS6331441 B2 JP S6331441B2
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antibody
skin
igg
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Aaru Betsuku Rii
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、皮膚防臭剤組成物に関する。 皮膚学、微生物学、及び化粧品学の分野におい
て、ヒトの体臭は、皮膚に宿る細菌によつて引き
起こされることがよく知られている。細菌の生長
及び増殖のために必要な栄養は、汗の中に見出さ
れる。従つて、細菌コロニーの濃度の最も高い部
分は、発汗の最も激しい部分、すなわち、わきや
股などである。 防臭剤が皮膚上で機能する方法として、3つの
基本的なものがある。第1の方法は、汗の量を抑
える組成物を皮膚に施し、それによつて皮膚細菌
が利用できる栄養を限定することである。これ
は、間接的に細菌を制御することによつて、体臭
を抑えることになる。第2の一般的な方法は、芳
香剤のような化学物質を施すことによつて、細菌
によつてもたらされる臭いをマスクするものであ
る。第3の方法は、細菌を殺す化学物質を含む殺
菌剤組成物を施すものである。抗細菌性物質は天
然に又は人工的につくられる。最も商業的な防臭
剤は、香料とともに発汗抑制剤を含む。従つて、
殺菌性を示す天然又は合成化合物は、単独で、又
は発汗抑制剤若しくは香料と組み合わせて、皮膚
防臭剤として用いることができる。このような殺
菌組成物の1例が米国特許第3950509号に開示さ
れている。この開示された組成物は、肝臓、肺、
又はすい臓等のカリクレイン阻害剤のような、プ
ロテアーゼ阻害剤をその基礎とする。 免疫学者には、体が、異なる種の細菌と特異的
に反応する抗体を産生していることが広く知られ
ている。さらに、体は、異なつた環境で機能する
異なつた種類の抗体を産生している。1つの種の
細菌に対してつくられた抗体は他の種の細菌とは
反応せず、異なる種類の抗体は、異なる化学的及
び機能的性質を有する。抗体には、既知の5つの
クラスがある。そのクラスとは、IgG、IgM、
IgA、IgE及びIgDである。4つのクラスの抗体、
すなわちIgG、IgM、IgE及びIgDは体液性抗体と
して知られている。なぜなら、これらは血液中に
含まれ、血液と直接又は間接に接触する部分で機
能するからである。体液性抗体はまた、体の組織
液中にも見出される。組織液は、浸出として知ら
れる、抗体の血液から周囲の組織液への拡散の故
に、体液性抗体を含む。分泌性抗体として知られ
るIgA抗体は、構造及び機能において唯一のもの
である。IgA抗体は、気管、子宮頚部、腟、ぼう
胱、小腸等の中空の器官の表面に並ぶ上皮細胞に
よつて分泌される液中に見出される。IgA抗体
は、抗体を分泌する表面に防護膜を与えることに
よつて機能する。例えば、IgA抗体は、消化管の
表面を、細菌及びウイルスの感染から守る。同様
に、IgA抗体は、口腔、気管、子宮頚部、腟、ぼ
う胱、子宮及び内耳を感染から守る。 受け身免疫化は、1の個体内で生産された抗体
を他の個体に投与することによつて、当該他の個
体を特定の感染性疾病に対して免疫化する技術と
して広く知られている。さらに、一種の動物体内
で見出された抗体を、他の種の治療に用いること
ができる。従つて、ヒトの体臭をもたらす細菌に
対する抗体であつて、動物の体内でつくられたも
のを、ヒトの皮膚に局所的に施すと防臭剤として
有効であろう。このように、動物種から得られた
抗体を含む防臭剤の概念は、現在の皮膚学、免疫
学及び徴生物学の知識に基づいて演繹することが
可能である。この点に関し、ほとんどの種の哺乳
動物の乳は、多量のIgA分泌抗体を含むものとし
て知られている。従つて、乳は、その動物の脂腺
分泌物中に通常見出される抗体と同種類の抗体を
含んでいるので、防臭抗体の極めて理論的な供給
源であるように思える。ウシから得られる乳は例
外である。ウシの乳中の主たる抗体は体液性抗体
すなわちIgG抗体である。このことは、ウシは、
皮膚上に天然に存在する種類の抗体を生産する、
理論的に選択すべき種ではないことを意味する。
なぜなら、ウシの乳は分泌性抗体をほとんど含ん
でいないからである。従つて、これらの事実の故
に、ウシの乳又はその製品を防臭剤として用いる
という思想を採用することはできない。 抗体を含む乳の1例が、ピータソンらによつて
米国特許第3376198号に開示されている。この抗
体含有乳は、ウシに投与される抗原に依存して、
多数の異なる細菌及びウイルスを迎撃する抗体を
提供するのに有効である。ハインバツハは、米国
特許第3128230号において、E.coli、S.viridans、
D.pneumoniae等の死滅菌をウシに投与して得た
抗体含有乳を開示している。ウイルソンは、米国
特許第3907987号において、腸疾病に対して有効
な抗体含有乳を開示している。これらの文献に
は、分泌性抗体を含む乳製品も、皮膚細菌に対し
て有効な抗体含有乳も開示されていないし示唆も
されていない。しかしながら、1974年1月28日に
出願され、現在は放棄されている米国特許出願第
436944号には、抗体を含む抗菌性皮膚処置組成物
が開示されている。 1977年3月10日に出願された米国特許出願第
776249号には、口腔内の特定の細菌性感染症の予
防に牛乳抗体を用いることができることが開示さ
れている。例えば、牛乳中に存在し、ストレプト
コツカス・ミユータンス(Streptococcus
mutans)に対して有効な抗体は、この抗体を含
む牛乳を毎日飲むと齲蝕症を防止することができ
る。なぜなら、この抗体は、口腔内で、齲蝕症を
引き起こすストレプトコツカス・ミユータンスの
生長及び増殖を実質的に阻止するからである。関
連米国出願第875140号には、消化管内における細
菌感染症を防止するために、牛乳抗体を用いるこ
とが開示されている。これらの教示を考慮するに
おいて、腸と口腔との環境条件は大きく異なつて
いることが医学の当業者に広く知られていること
に気づくことが重要である。例えば、腸には、タ
ンパク質を速やかに分解する酵素が含まれてい
る。抗体はタンパク質であるので、この環境下で
は抗体は速やかに分解される。しかしながら、口
に入れられた抗体は、速やかに腸に運ばれる。口
腔における抗体の滞留時間は、腸における滞留時
間と大きく異なる。もう1つの因子は、口腔、
胃、十二脂腸、及び結腸内におけるPHの相違であ
る。PHはこれらの器管で異なり、またPHは抗体の
機能に影響するので、抗体の機能はこれらそれぞ
れの環境下において異なる。特定の種類の抗体
が、その抗体が天然には存在しない環境下におい
て細菌の生長及び繁殖を防止できるか否かを予測
することはできない。ヒトの皮膚の環境は、口腔
及び消化管のいずれとも異なることが知られてい
る。皮膚の脂腺は少量のIgA抗体を産生している
けれども、IgG抗体は皮膚には天然には存在しな
い。従つて、この分野の現状では、IgG抗体が、
皮膚の表面上で機能を発揮できるか否かはわから
ない。体臭を引き起こす皮膚細菌を破壊するのに
有用な、抗体含有製品が必要である。 従つて、この発明の目的は、体臭を引き起こす
皮膚細菌に対して有効な抗体を含む皮膚防臭剤を
提供することである。 もう1つのこの発明の目的は、体臭を引き起こ
す皮膚細菌を殺す技術を提供することである。 短かく言うと、これら及びこれ以後より明らか
になるであろうこれら以外のこの発明の目的は、
皮膚細菌を殺すのに有効なIgG抗体を含む組成物
を提供することによつて達成される。さらに詳細
に言うと、IgG抗体を含むウシの乳は、皮膚臭を
引き起こす細菌に対する抗菌剤として有効であ
る。 この発明の中心的特徴は、免疫化されたウシ科
動物の乳中に見出されるIgG抗体は、体臭を引き
起こす皮膚細菌を殺すので皮膚に施すと防臭剤と
して有効であるという知見もある。この知見は驚
くべきものである。なぜなら、IgA抗体だけが天
然の皮膚抗体として知られており、また、IgG抗
体が皮膚環境下におけるいずれの条件下において
も有効に機能することが示されたことがないから
である。この発明は、その最も広い局面において
は、どのように誘導されたものであれ、IgG抗体
は、皮膚に施されると皮膚細菌に対して有効であ
るという知見に基づく。 この発明の好ましい態様において、抗原で感作
した、乳牛のようなウシ科動物から得た乳はIgG
抗体の優れた供給源である。ウシ科動物に投与し
た場合に、皮膚に住む細菌に対するIgG抗体を含
む乳を生産せしめることができる、あらゆる抗原
の組合せを用いることができる。種々の皮膚細菌
性抗原を含む次のワクチンは、乳牛に投与するこ
とによつてIgG抗体を含む乳を生産せしめるのに
有効である。 (1) 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) (2) 表皮ブドウ球菌(Staphylococcus
epidermis) (3) 化膿連鎖球菌(Streptococcus pyogens)グ
ループA (4) サルモネラ菌(Salmonella enteritides) (5) アイロゲネス菌(Aerobacter aerogenes) (6) 緑膿菌(Pseudomonas aeruginoga) (7) 大腸菌(Escherichia coli) (8) ジフテリア菌及び〓瘡菌(Corynebacterium
diptheriae及びCorynebacterium acne) (9) インフルエンザ菌(Haemophilus
influenzae) ワクチンの製造方法は当業者に広く知られてい
る。さらに、この発明は、新規ワクチンにも、ワ
クチンの製造方法にも、ワクチンの投与方法にも
係らない。この発明から見て、ワクチンの製造に
おいて重要なことは、ワクチンがヒトの皮膚上に
コロニーをつくる1又は2以上の抗原性細菌種を
含むことである。体臭の防止に有効なIgG抗原体
含有乳を生産せしめるのに必要な抗原の最低数は
1である。最大数は、皮膚に住み、体臭を引き起
こす細菌数に等しい。この数は既知量ではない。
この発明の抗原含有乳の生産において、ウシ科動
物は、乳を出すボス(BOS)属動物(好ましく
はウシ)、ヒツジ及びヤギであり、最も好ましく
はウシである。 IgG抗体含有乳の生産のために選ばれたウシ科
動物は、当業者に広く知られた適当な方法によつ
て特異的な免疫化状態に置かれる。一般的にウシ
科動物は、2段階に分けて免疫化される。この技
術の例は、米国特許第4284623号及び後述する実
施例に完全に記載されている。 用いることができるIgG抗体のもう1つの供給
源は、抗体を生産するための既知の単一クローン
技術である。用いられるあらゆるクローニング技
術における第1段階は、適当な免疫細胞、すなわ
ち、抗原による感作に応じてIgG抗体をつくるこ
とができる細胞を得ることである。得られた免疫
細胞は、次に、ウイルス−誘導法又はエチレング
リコール処理等によつて、マウス骨髄腫又はウサ
ギ骨髄腫のような適当な不死の株細胞と融合され
る。融合の後、融合細胞は選択増殖培地、維持培
地又はフイーダー細胞などを用いた種々の技術に
よつて増殖させられる。得られた融合細胞コロニ
ーのうち、所望のIgG抗体を産生する融合細胞が
存在するものをスクリーニングして選ぶ。得られ
た融合細胞を、所望のIgG抗体を産生する融合細
胞のコロニーを分離するためにクローニングしな
ければならない。一旦このような細胞が分離され
たならば、単一クローン抗体の生産を最大にする
既知の方法が採用される。 皮膚の防臭を達成するために、IgG抗体含有物
質は種々の態様で皮膚に施される。抗体含有乳又
は単一クローン抗体のような抗体含有物質は、皮
膚に直接施される。あるいは、皮膚に局所的に施
される組成物の製造に一般的に用いられる担体と
混合し、皮膚に施すべき組成物を形成することが
できる。このような担体の適当なものとして、ゲ
ル、液体スプレー(ポンプ及びエアゾル乳)、ク
リーム、液体、ローシヨン、オイル、パウダー、
軟膏、固状ステイツクアプリケーター等を挙げる
ことができる。 抗体乳を用いた場合には、通常、製剤は化粧品
担体中に約2ないし25重量%の乳を含む。抗体
は、抗体含有乳から抽出し、これを直接又は局所
的皮膚用担体に加えて施すことができる。異なる
局所的皮膚用組成物中の抗体の濃度範囲は、用い
る担体に応じて異なる。最小の有効濃度は、防臭
効果を与える量に応じて、それぞれの製剤につい
て個別に定めなければならない。 この発明の他の具体例においては、抗体乳は広
く知られた方法によつて粉状形態に変えられる。
この粉状乳は、それ自体で防臭剤として用いるこ
とができる。あるいは、皮膚処置製剤として広く
用いられている上述した担体と混合して用いるこ
ともできる。粉状体は、適当な担体に1ないし25
重量%の範囲で配合することができる。 抗体含有物質、好ましくは乳又は粉状乳のよう
な乳製品は、入浴時に皮膚を処理すべき液状又は
固状の石けんのような洗浄剤に含ませることがで
きる。抗体含有物質はまた、他の洗浄剤又は消毒
剤に含ませることができる。洗浄による防臭の具
体例においては、抗体乳製品又は粉状乳は、5な
いし25重量%の範囲で浴水に加えられる。抗体乳
又は粉状乳を、衣服の洗濯に用いる洗濯用水又は
洗剤に加えて衣服を洗濯することもできる。さら
に、衣服を洗濯操作中のすすぎ工程中に処理する
ことも、洗濯以外の時に処理することもできる。 防臭剤として用いるのに適当なIgG抗体は、上
述したように単一クローン抗体として得ることも
できるし、あるいはホエー、クリーム、低脂肪
乳、スキムミルクなどの他の乳製品形態として得
ることもできる。全乳と同様に、これらの乳製品
及び単一クローン抗体は、直接皮膚に施すことも
適当な化粧品担体に加えて用いることもできる。 施されたIgG抗体が防臭を行なう機構はわから
ない。抗体の効果は殺菌的なものかもしれない。
あるいは、抗体は、細菌が皮膚に付着するのを妨
げてむしろ髪に付着するようにし、それによつて
細菌の増殖及びコロニー化を阻害するということ
も考えられる。 皮膚の効果的な防臭を達成するために、IgG抗
体含有物質は、1回の施用当り1〜30mgの抗体が
施される量、施されるべきである。より好ましい
範囲は、1回の施用当り5〜15mgである。 抗体含有物質は、人体のどの皮膚表面に施すこ
ともできるが、わき下、足及び股のような、不快
な臭いを発生しやすい皮膚領域に施すと特に有用
である。抗体含有物質自体を体の所望の部分に施
すこともできるし、抗体含有物質と不活性な担体
とを含む組成物の有効成分としても施すことがで
きる。体の種々の部分に適用するために、抗体を
含むあらゆるタイプの製剤を施すことができる。
足に施すためには、抗体を含むスプレー又はパウ
ダーがおそなく最も好ましい組成物であろう。一
方、わき下に施す場合には、スプレー、クリー
ム、軟膏、及び固状ステイツクがおそらく最も好
ましい組成物であろう。股に施すためには、最も
好ましい製剤は、おそらくスプレー、パウダー、
軟膏、及びクリームであろう。他の型の抗体含有
製剤は、ポンプスプレー、固状ステイツクアプリ
ケーター、ゲル、液体並びに皮膚洗浄剤及び殺菌
剤を包含する。どの製剤においても、抗体が局所
的皮膚用担体の成分と適合性を有することが重要
である。すなわち、抗体は、製剤中において能力
を維持しなければならない。 実施例 ワクチンの製造 次の細菌株を、細菌の真正さ及び最も高い純度
を保証するATCCから得た。 (1) 黄色ブドウ球菌 (2) 表皮ブドウ球菌 (3) 化膿連鎖球菌グループA (4) サルモネラ菌 (5) アイロゲネス菌 (6) 緑膿菌 (7) 大腸菌 (8) ジフテリア菌及び〓瘡菌 (9) インフルエンザ菌 細菌受領後、それぞれの細菌株を血液寒天培地
で培養してその生存を調べ、さらに増殖パターン
が典型的か否かを調べた。それぞれの培養物か
ら、組織学的試験のために単一のコロニーを取り
出し、培養物の真正さ及び純粋さをさらに確認し
た。それぞれの培養物の単一のコロニーを、500
mlの標準培養液に接種するために用いた。上述し
たそれぞれの特定の細菌を増殖させるために、
ATCCから推薦された標準培養液を用いた。 全ての生物を、静的培養物としてインキユベー
トした。全ての培養物は、37℃で48時間培養し
た。インキユベーシヨンの次に、培養物を60℃に
2時間加熱して殺した。死滅菌のサンプルを新鮮
な培養物に接種して24時間、37℃でインキユベー
トし、死滅化工程が完全であつたかどうかを確か
めた。この工程によつて、殺菌されていることが
確められた培養物のみを以下の工程に用いた。死
滅培養物を次に蒸留水で5回洗い、細胞を遠心し
て集めた。細菌細胞を液体窒素に浸漬して凍ら
せ、凍結乾燥した。凍結乾燥細胞は、多価ワクチ
ンの製造まで、滅菌ガラスびんに貯えた。それぞ
れの細菌株から1gずつ取つて多価ワクチンをつ
くつた。乾燥細胞を混合し、この混合物を滅菌し
た生理食塩水に懸濁した(500mlの食塩水当り20
gの細菌)。 濃縮液サンプルを食塩水で連続的に希釈し、細
菌の濃度が4×108個/mlになつたことを確認し
た。この貯蔵用濃縮多価ワクチンを複数の容器に
分け、凍結貯蔵した。濃縮物の最終希釈は、免疫
化の直前に行なつた。好ましい操作は、十分な数
のガラスびんからワクチンを取つて多数のウシに
接種することである。例えば、免疫化の予定時刻
の24時間前にガラスびんから濃縮ワクチンを取り
出し、滅菌容器内で、最終濃度が4×108細胞/
mlとなるように希釈する。ウシにおける最大の反
応は、後述する免疫化方法に従つて、20×108
菌細胞、すなわち、4×108細胞/mlの滅菌製剤
を5ml注射することによつて得られる。 ウシの免疫化 この発明の抗体製品は、上述のようにしてつく
つた多価抗原でウシを免疫化することによつて得
られる。5頭のウシに、20×1018個の細菌細胞を
含む多価抗原を5ml注射した。後足の臀筋に最大
筋に筋肉注射した。この操作は、出産予定日の2
〜3週間前に開始し、1週間おきに連続4週間行
なつた。一次免疫化の後、同濃度の抗原を14日毎
にブースター注射した。この免疫化方法は、最大
の抗体タイターを与える。 乳の採集、取扱い及び加工 免疫化したウシから、現代的な乳産品パーラー
内で乳を採集した。全自動の搾乳システムによ
り、完全に衛生的な条件下で乳を集め、貯蔵し
た。搾乳システムは、閉じたパイプシステムによ
つて冷蔵貯蔵タンクに直接連結された自動機械か
ら成る。それぞれの搾乳工程後にシステム全体を
洗浄し、殺菌して最大の衛生条件を確保した。操
作中に、免疫乳中で細菌が増殖することを防止す
ることが重要である。なぜなら、このような細菌
は乳中の抗体タイターを低下させ得るからであ
る。 5頭の免疫化ウシからの乳は、実験室に直接輸
送された。新鮮な全乳から免疫グロブリン分画を
分離するために、カラムクロマトグラフイーを用
いた免疫組織化学的方法を用いた。短かく言う
と、この工程は、(1)遠心によつて脂肪を分離し、
(2)酸沈殿によつてカゼインを除き、ホエータンパ
ク質を得、(3)ホエータンパク質からカラムクロマ
トグラフイーによつてIgG分画を分離することか
ら成る。これらの方法の詳細は当業者に広く知ら
れており、これらの基本的段階の種々の修飾が満
足できる結果を伴つて報告されている。これらの
操作を記載した一般的文献は、Butler、Journal
of Dairy Science55、No.2、pp.151〜164、1972、
及びNewby、Journal of Immunology、118、
No.2、pp.461〜465、1977である。 防臭活性の臨床試験 上述のようにして得られたIgG抗体を、混合物
に対し1.5%含まれるようにタルクと混合した。
6mg又は60mgの抗体を含む0.4gのサンプルを、
種々のヒトのわきの下に施した。 抗体含有製剤の有効性の分析において、製剤施
用8時間後に、減菌綿布を30秒間わきの下に押し
当てた。次に、滅菌ビロードで覆つたパツドを10
秒間わきの下に押し当てて、わきの下から試料採
取した。それぞれのパツドを、3つの寒天プレー
トに、各3秒ずつ連続的に押しつけた。寒天培地
を37℃で16時間インキユベートし、細菌コロニー
を計数した。 対 照 対照実験のために、それぞれのわきの下を、タ
ルク系製剤を施す前に牛前中に試料採取し、上述
のように、製剤施用8時間後の牛後に試料採取し
た。被験者は、試験前4日間は、防臭剤組成物及
び防臭剤含有石けんを使わなかつた。タルク系組
成物の施用においては、わきの下を滅菌綿布で30
秒間吸い取り、上述したようにビロードパツドで
わきの下から試料採取し、その後、0.4gのタル
ク系製剤をわきの下に振りかけた。上述したよう
に、寒天プレートサンプル中の細菌性コロニーを
計数した。試験結果は、下表に示されている。
【表】 *2 多数すぎて計数不能
これらの結果は、臭いを引き起こす細菌に対し
て特異的に免疫化したウシから得た乳から得られ
た抗体を施すと、皮膚に通常住んでいる細菌種の
コロニー化並びに/又は生長及び増殖が阻害され
ることを示している。これらと同じ細菌種が体臭
をもたらすものとして知られているので、この生
産物は防臭剤としての用途を有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 臭いを引き起こす皮膚細菌に対して有効なポ
    リクローナルIgG抗体と、局所的皮膚用担体とを
    含む皮膚防臭剤組成物。 2 前記組成物は、1ないし25重量%の前記IgG
    抗体を含む特許請求の範囲第1項記載の組成物。 3 前記IgG抗体は、ウシ科動物の乳中に提供さ
    れるものである特許請求の範囲第1項記載の組成
    物。 4 前記ウシ科動物はウシである特許請求の範囲
    第3項記載の組成物。 5 前記IgG抗体は、該抗体を含む乳から抽出さ
    れたものである特許請求の範囲第1項記載の組成
    物。 6 前記IgG抗体は、抗体含有乳から得られるホ
    エー、クリーム、粉状乳、低脂肪乳、又はスキム
    ミルク中に存在するものである特許請求の範囲第
    1項記載の組成物。 7 前記局所的皮膚用担体は、クリーム、軟膏、
    パウダー、ポンプ若しくはエアゾルスプレー液、
    固状ステイツクアプリケーター、ゲル、液体、洗
    浄液又は殺菌剤である特許請求の範囲第1項記載
    の組成物。
JP11628183A 1983-06-29 1983-06-29 皮膚防臭剤組成物 Granted JPS608217A (ja)

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