JPS63312819A - プラスチック成形金型のエア−ベント装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、プラスチック成形金型におけるエアーベント
装置に関するものである。

（従来の技術） 成形金型によってプラスチックを射出成形する際、金型
キャビティ内の空気を十分に排除しないと、キャビティ
内に空気か残り成形製品に欠肉部か発生する。従来、こ
れを防止するため、金型のパーティング面の製品形状部
外にエアー溜り部を設けている。実開昭５５−３３７７
４号公報には、エアー溜り部に製品を離型するためのノ
ックピンを配置し、このノックピンの外周の空隙よりキ
ャビティ内のエアー、ガスを強制排出するようにしたも
のが開示されている。

（発明か解決しようとする問題点） 近時、金属材料に代り、リム製品や自動車バンパーにプ
ラスチック材料としてメトン（Ｍｅｔｔｏ口）樹脂か使
用されるようになった。

このメトン樹脂は、非常に流動性が高いとともに、２液
を混合して射出成形を行うもので、２液か混合されると
反応して発熱し、空気に触れると更に反応かすすむ性質
を持っている。メトン樹脂は流動性が高（０，０２＋ｖ
の隙間にも入り込んでしまうのて、従来のノックピンの
外周の空隙（Ｏ，ＯＳ〜０．１ｍｍ）から空気を排出す
るものでは、この空気を排出する空隙にメトン樹脂が進
入し、空気に触れて反応して固化し、空隙が塞がってし
まい、次の成形時に、エアー抜きができなくなってしま
う。

例えば、自動車のバンパーをメトン樹脂で射出成形した
場合に、中央の窓部に材料が十分に充填されない欠肉部
が発生し、この製品を後から補修することは非常に困難
となる。

本発明は、前記の問題点を解決し、エアー抜き機能を損
なうことなく、金型キャビティ内のエアーやガスを十分
排出して、製品に欠肉部の発生を防市することを目的と
するものである。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕本発明は、金
型キャビティ内に連なるエアー抜き孔に配設するハルツ
へ・ントを熱膨張性材料で構成したプラスチック成形金
型のエアーベント装置てあって、射出成形時、金型キャ
ビティ内のエアーやガスは流入する成形材料で押されて
バルブヘットの周りからエアー抜き孔に排出され、キャ
ビティ内に隈なく成形材料が充填され、バルブヘットか
成形材料で加熱される状態となると、バルブヘッドが膨
張してエアー抜き通路を閉じる。

したがって、流動性の高い成形材料で成形する場合にも
、金型キャビティ内が成形材料で満されるまでエアー抜
き作用を有し、金型キャビティ内か成形材料て満される
とエアー抜き通路を閉じ、エアー抜き通路に成形材料か
流入しない。

〔実施例〕

本発明の一実施例を図面について説明する。

第１［Ａは金型を閉した状態の−・部縦断面図で、自動
車用バンパーを成形する例である。

下型ｌは固定型とし、上型２は可動型てガイド４を介し
て基準プレート５に固定し、基準プレート５は成形機に
よって上下に移動する。１−型２が下かって金型が閉じ
た図示の状態では、下型ｌとＬニア！！２との間に成形
形状部であるキャどティ３が形成される。

キャビティ３に連なる射出口（図示せず）にミキシンク
ヘッドを当て、Ａ液とＢ液を混合したメトン樹脂を射出
する。キャビティ３に射出されたメトン樹脂は、キャビ
ティ３内のエアーを押しながら図のａ、ｂ、ｃと流れ、
エアー環りｄに入る。

第２図（Ｂ）にベントバルブの拡大図か示しである。バ
ルブシャフトｌＯの先端部にはハルツヘッド１３かネジ
等の固定手段で取付けられている。

このバルブヘッド１３はバイメタル又は形状記憶合金で
作り、加熱されるとその外径が拡大するようにしである
。

バルブシャフト１０の周りに設けたエアー抜き孔２ａの
下方を小径部２ｂとし、第２図（Ｃ）に示ず小径部２ｂ
とバルブシャフトｌＯとの隙間ｆは、０．０２ｍ＋ｓ程
度とする。

成形材料かａ、ｂ、ｃ、ｄと流れる段階では、成形材料
に押されたエアーはバルブヘッド１３の外周の細隙ｅ、
小径部の隙間ｆを通りエアー抜き孔２ａから排出される
。メトン樹脂は流動性か良いので成形材料の押し出し圧
力か弱いため、始めの内はハルツヘッド１３の外周ｅか
ら隙間ｆには進入せず、エアーのみか排出される。

時間の経過上ともにメトン樹脂かエアーに触れ、また時
間の経過とともに反応を起し、発熱反応によりハルツヘ
ッド１３を加熱する。バルブヘット１３は膨張して第２
図（Ｂ）の破線で示すように細隙ｅを塞ぐ。したかって
、エアー抜き孔２ａは、バルブヘット１３が通路を閉じ
る直前までキャビティ３のエアーを金型外に排出するた
め、金型内にエアー環りを生ずることなく、また、ハル
ツヘット１３以降に成形材料か進入してエアーベント装
置を損なうことかないので、製品に欠肉を生ずることか
ない。

成形か終ｒし金型を開くには、基準プレート５によりガ
イド４を介して上型２を上昇させる。上型２かその上死
点位置に上昇すると、上型２に固定したエアーシリンダ
７が作動し、そのピストン７ａを下降させ、それに固定
された押出板６を下降させる。押出板６にはその先端に
、金型キャビティ３の形状部を形成する頭部８ａを有す
る突き棒８が固定されているので、成形された製品を上
型２から押出してｇｌｙ！Ｊさせるやなお、突き棒８に
は平坦部８ｂを設け、回りｌヒめ板９と係合して、その
回転を防止するようになっている。

押出板６がその上死点位置Ｐ□から下降しＰ２位置に到
ると、バルブシャフトｌＯの頭部ｌＯｂに当接し、これ
を２１位置まで押下げる。バルブシャフト１０にはガイ
ドビンｌｏａか設けられていて、カバーカイト１１の螺
旋状スリットｌｌａに係合するようになっているのて、
バルブシャフト１０はハネ１２を圧縮しながら下降する
。バルブシャフト１０の先端部には、第２図（Ｄ）に示
すように金属ブラシｌＯｂのような清掃具か固定されて
おり、エアー抜き孔の小径部２ｂを通過する際にハリや
細かいカスを取り除く。清掃具としＣは、ヤスリ又はカ
ッターのような刃を有する工具としてもよい。

第１図のし、はバルブシャフト１０のストロークを、Ｌ
２は押出板６のストロークを示す。

バルブシャフトｌＯのガイドピンｌｏａを第１図に示す
螺旋状のスリットｌｌａに係合させた場合には、清掃具
１０ｂはエアー抜き孔の小径部２ｂを通過するときに回
転する。清掃具１０ｂの動きを直進状とする場合には、
カイトビンｆｏｂを第２図（Ａ）に示すカバーガイド１
１の直線状のスリットｌｌｂに係合させればよい。

金型を閉しるには、エアーシリン７を作動させ、ピスト
ン７ａを上昇させて押出板６を上死点位置Ｐ１とし、基
準プレート５を下降させて第１国の状態とする。

この実施例ては、メトン樹脂のような流動性の極めて高
い成形材料を用いて射出成形する際、金型キャビティ内
のエアー、ガスを十分に排出することかてきるとともに
、成形材料の進入によりエアーベントａ走を損なうこと
がなく、また成形後製品を離型するごとにエアー抜き通
路を清掃するので、その機能を維持することかできる。

〔発明の効果〕

本発明は、エアー抜きバルブのバルブヘットを熱膨張性
材料で構成し、成形材料てバルブヘットか加熱されるま
では、エアー抜き孔を開口し、バルブヘッドか成形材料
で加熱されるとエアー抜き孔を閉じるようにしたもので
あるから、エアー抜き孔が閉じる直前までエアー抜きか
行われ、金型キャビティ内のガス溜りか防止でき、欠肉
による不良品の発生か極めて低下する。また、流動性の
極めて高い成形材料を使用した場合でもエアー抜き孔に
成形材料が進入し、エアー抜き機能を損なうおそれがな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す一部縦断面図、第２図は
、第１図の要部を示す図で、 第２図（Ａ）は第１図のＺ方向からみたバルブシャフト
頭部の外観図、 第２１’、Ｊ（Ｂ）は、ヘントハルブの拡大断面図、第
２図（ｆｌ：）　、　（Ｄ）は、第２図（Ｂ）　ノそれ
ぞれＸ−Ｘ線及びＹ−Ｙ線に沿う断面図である。 １：下型 ２：上型　　　　　２ａ：エアー抜き孔３：金型キャビ
ティ ６：押出板 ７、エアーシリンタ ｌＯ：バルブシャフト １３゛ハルフヘツト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 金型キャビティ内に連なるエアー抜き孔に配設するバル
   ブヘッドを熱膨張性材料で構成したことを特徴するプラ
   スチック成形金型のエアーベント装置。