JPS63312566A - 潤滑機能を備えたスプロケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、動力伝動用あるいは搬送用等に使用　　・さ
れる鋼製チェーンを駆動あるいは従動させるための動力
伝達手段として使用されるスプロケットに関するもので
ある。

従来の技術 鋼製チェーンにおいては、動力伝動用、搬送用等その用
途を問わず、摩耗防止のために、その屈曲する節点には
常に潤滑油を保油することが必要である。

このため従来では、その潤滑油を供給する手段として、
チェーンを浸す浴油槽中で運転する浴油式、噴射装置を
使用した噴油式によるのも、プランジャーポンプ等によ
って自然滴下させるようにしたもの、あるいは１作業者
が手差しや刷毛塗り等手作業で給油するようにしたもの
等があるが、これらのものはすべてチェーンを対象とし
て処理していた。

本発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記のような浴油式や噴油式等のもので
は、浴油槽を設けたり、あるいは、潤滑油の飛沫を防止
するため、遮蔽装置を設けなければならない等、付帯設
備が高価なものとなるため、経済的な問題がある。又、
自然滴下させるようにしたものにおいては、高速で運転
されるチェーンには追随できないため、該チェーンには
不向きであるだけではなく、自然滴下の流量の調整が困
難であり、又、潤滑油が流れ放しになる虞れがあり、保
全管理者は大変な神経を浪費しなければならないという
問題がある。又、手作業によるものでは。

該作業が煩わしく、しかも、場所によっては該作業が困
難な場合がある等の問題を有している。

本発明の目的 そこで本発明は、前記従来の問題点に鑑みて成されたも
のであって、チェーンの運転速度に対応して自動的に効
率よく、かつ、確実に潤滑油を給油することができ、し
かも、チェーンの運転停止中は給油作業も確実に停止し
て、潤滑油の濡出による汚れや潤滑油の無駄をなくすと
共に、従来のような高価な付帯設備を設けなくても、前
記作業が自動的に行われるようにして煩わしい手作業を
なくすことを目的とするものである 目的を達成するための手段 そのために本考案では、スプロケットの一側に。

該スプロケットの側面もしくはリムの内周面に摺動可能
に密着する転輪を該スプロケットのボス部もしくは回転
軸に回転可能に取付け、かつ、該転輪をスプロケットの
回転にかかわらず静止保持させる回転阻止手段を該転輪
に設け、又、該転輪の一部に外側面から前記スプロケッ
トの側面もしくはリムの内周面に摺動可能に密着する内
側面もしくは外周面に連通ずる油路を穿設し、該油路の
外側面側の開口部に潤滑油を導入する給油ソケットを備
え、内側面側もしくは外周面側の開口部に油溜りを形成
すると共に、前記スプロケットに、前記油路の油溜りに
対応する円周上の少なくとも１ケ所以上から該スプロケ
ットのリム外周の歯底位置において歯厚の両側に連通ず
る油導孔を穿設し、さらに、前記油導孔に潤滑油を油送
するため、前記給油ソケットとスプロケットの回転と同
調して駆動するようにした潤滑油供給装置とを連結管で
連結した潤滑機能を備えたスプロケットを提供して所期
の目的を達成するようにしたものである。

作用 前記構成により、スプロケットが回転すると、それに伴
って潤滑油供給装置も駆動し、潤滑油が連結管を経て転
輪のソケットに導かれる。該ソケットに導かれた潤滑油
はさらに該ソケットを通過し、転輪に穿設された油路に
圧送される。油路に圧送された潤滑油は、油路がスプロ
ケットによって閉塞されているため、連続的に吐出する
ことなく油溜りに滞留される。そして回転しているスプ
ロケットに穿設された油導孔が前記油溜りと合致したと
きに該油溜りに滞留していた潤滑油が瞬間的に該油導孔
内に圧送され、スプロケットのリム外周の歯底位置に間
欠的に吐出する。吐出した潤滑油は、該スプロケットに
噛合されたチェーンのリンクプレートの間隙に浸入し、
その節点に給油される。

尚、スプロケットの回転が止まれば潤滑油供給装置の駆
動も停止するため、スプロケットの停止中、すなわち、
チェーンの運転停止中は給油されない。

又、スプロケットに穿設する油導孔の数を増やすことに
よって、１回転当りの給油量を比例して増加させること
ができる。又、潤滑油供給装置に設けた流量調整弁を加
減することによって、給油量の微調整ができる。

実施例 以下１本発明を図示せる一実施例に随って説明する。

ａは動力伝達手段として使用されるスプロケットであっ
て、該スプロケットａは軸受１１に回転可能に軸支され
た回転軸１２に嵌着されている。該スプロケットａの外
周に形成された複数の歯部Ｉ３にはローラリンクプレー
ト１４．ピンリンクプレート１５等からなるチェーンｂ
が噛合されている。

前記スプロケットａの一側のボス部１６には、該スプロ
ケットａのリム１７内に嵌合される径を有する円板状を
なす転輸１８がベアリング１９を介して回転可能に枢着
され、かつ、該スプロケットａの側面２０に摺動可能に
密着するように、ダブルナツト２１によって該ボス部１
６に取付けられている。

前記転輪１８の外側面には回転阻止金具２２の基端が嵌
挿され、その先端は前記軸受ｌｌの基台２３に固定され
て転輪１８の回転阻止手段が構成されている。

したがって、転輪１８はスプロケットａの回転にかかわ
らず前記回転阻止金具２２によって静止保持される。又
、前記転輸１８の外周近傍の一部には、外側面から前記
スプロケットａの側面２０に摺動可能に密着する内側面
に連通ずる油路２４が穿設されている。該油路２４の外
側面側の開口部には、潤滑油を導入する給油ソケット２
５が嵌着され、又、該油路２４の内側面側の開口部には
油溜り２６が形成されている。

前記スプロケットａには、該側面２０の前記油路２４の
内側面側の開口部に形成された油溜り２６に対応する円
周上の一部から該スプロケットａのリム１７外周の前記
歯部１３の歯底位置において該歯部１３の歯厚の両側に
連通ずる油導孔２７が穿設されている。

Ｃは前記油導孔２７に潤滑油を油送するための潤滑油供
給装置であるギヤーポンプであって、基板３０と、該基
板３０の表面側に中間板３１を介して支軸３２により回
転自在に枢着された歯車３３と、該歯車３３を収納する
収納部３４ａを有する収納板３４と、該収納部３４ａを
閉塞する中蓋３５及び該中蓋３５の表面に取付ける外蓋
３６とから構成されている。

前記基板３０の支軸３２が挿通された軸孔３０ａには、
裏面側から前記回転軸１２の先端に固定されたカップリ
ング３７の先端部が挿通され、該軸孔３０ａの内部にお
いて前記支軸３２と係合し、前記スプロケットａが回転
するとそれに伴って歯車３３も回転するようになされて
いる。又、該基板３０の上方には、表面側から上面に連
通ずる油路３８が穿設され、その上面側開口部には吐油
ソケット３９が取付けられている。又、前記中間板３１
には、前記油路３８と収納部３４ａの上部とを連通ずる
油路４０が穿設されている。

前記中蓋３５の下方には、表面側から裏面側に貫通し前
記収納部３４ａの下部と連通ずる油路４１が穿設されて
いる。又、該中蓋３５の上方には、表面側から裏面側に
貫通し前記収納部３４ａの上部と連通ずる油戻り通路４
２が穿設され、該油戻り通路４２内にはベアリング４３
とスプリング４４とからなる圧力調整弁４５が内蔵され
ている。又、該中蓋３５の表面には、前記油路４１と油
戻り通路４２を連通ずる油戻り溝４６が形成されている
。３５ａは前記支軸３２の先端を支承するため、中蓋３
５の裏面側に形成された軸受孔である。

前記外Ｍ３６の下方には１表面側から裏面側に貫通し前
記中Ｍ３５の油路４０と連通する油路４７が穿設され、
該油路４７には流量調整機能を備えた吸油ソケット４８
が嵌着されている。４９は流量調整ボルト、５０は前記
吸油ソケット４７とタンク（図示せず）とを連結する接
続ホースである。

前記のように構成されたギヤーポンプＣの吐油ソケット
３９とスプロケットａの給油ソケット２５とは連結管５
１によって連結されている。

尚、前記実施例では転輪１８を円板状とし、゛油路２４
を該転輪１８の外側面から内側面に貫通するように穿設
し、スプロケットａ側の油導孔２７をそれに対応させる
ように穿設したが、これに限るものではなく、スプロケ
ットａ′の形状によっては、第３図に示すように、転輪
１８′　を円筒状とし、その外周面をスプロケットａ′
のリム１７’内周面１７′ａに摺動可能に密着させ、油
路２４′のスプロケットａ′側の開口部を該転輪１８′
の外周面側に位置させ、該部に油溜り２６′　を形成す
ると共に、スプロケットａ′の油導孔２７’ａ、　２７
’ｂを前記油溜り２６′に対応するリム１７′内周面１
７’ａからリム１７’　の外周に貫通するように穿設す
ることもある。又、場合により、転輪１ｇ　（１８″）
を回転軸１２に取付けるようにしてもよい。１３″はス
プロケットａ′の歯部である。

又、前記実施例では油導孔２７　（２７’ａ、　２７’
ｂ）を回転軸１２を中心とした対向する２個所に設けた
が、これに限るものではなく、等間隔に数個所に設けて
もよい、このようにすればチェーンｂにムラなく効率良
く給油することができる。しかも、油導孔２７　（２７
’ａ、　２７’ｂ）を多くしたとしても、ギヤーポンプ
Ｃから送られてくる潤滑油は一定であるため、チェーン
ｂに対する給油量は変わらない、又、スプロケットａ　
（ａ’）の回転数にかかわらず、単位時間当りの給油量
は略等しい。したがって、給油過多となることがない。

又、前記実施例では、転輪１８　（１８″）の回転阻止
手段として、先端を軸受１１の基台２３に固定した回転
阻止金具２２を使用したが、これに限るものではなく、
スプロケットａ　（ａ’）の回転にかかわらず静止保持
できるものであればその固定手段は自由に設定すること
ができる。

さらに前記実施例では、潤滑油供給装置としてギヤーポ
ンプＣを使用し、その支軸３２をカップリング３７を介
して回転軸１２と連結させ、スプロケットａ　（ａ’）
の回転と同調して駆動するようにしたが、潤滑油供給装
置はギヤーポンプに限るものではなく他の給油ポンプで
もよく、又、潤滑油供給装置はリミットスイッチ等によ
ってチェーンｂの運転時にのみ駆動させるようにしても
よい。

本発明による効果 以上述べたように本発明によれば、スプロケットの一側
に、該スプロケットの側面もしくはリムの内周面に摺動
可能に密着する転輪を該スプロケットのボス部もしくは
回転軸に回転可能に取付け。

かつ、該転輪をスプロケットの回転にかかわらず静止保
持させる回転阻止手段を該転輪に設け、又、該転輪の一
部に外側面から前記スプロケットの側面もしくはリムの
内周面に摺動可能に密着する内側面もしくは外周面に連
通ずる油路を穿設し、該油路の外側面側の開口部に潤滑
油を導入する給油ソケットを備え、内側面側もしくは外
周面側の開口部に油溜りを形成すると共に、前記スプロ
ケットに、前記油路の油溜りに対応する円周上の少なく
とも１ケ所以上から該スプロケットのリム外周の歯底位
置において歯厚の両側に連通ずる油導孔を穿設し、さら
に、前記油導孔に潤滑油を油送するため、前記給油ソケ
ットとスプロケットの回転と同調して駆動するようにし
た潤滑油供給装置とを連結管で連結し、チェーンの運転
中にのみ該チェーンに潤滑油を給油するようにしたので
、チェーンの運転速度にかかわりなく低速から高速まで
の広い運転範囲にわたって給油することができる。

又１本発明によれば、チェーンの運転停止中は潤滑油供
給装置も駆動を停止し給油が行われないようにしたので
、潤滑油のたれ流しを防止することができた。したがっ
て、潤滑油を無駄に浪費することもなく、しかも、機器
類を該潤滑油によって汚したりすることがない。

又、本発明によれば、チェーンの屈曲する節点に潤滑油
が供給されるように油導孔の開口部がスプロケットのリ
ム外周の歯底の位置において歯厚の両側に位置するよう
に穿設したので、前記チェーンの節点に確実に、かつ、
効率良く潤滑油を給油することができる。

又１本発明によれば、スプロケットに油導孔を穿設して
該スプロケット自体に潤滑機能を持たせ、かつ、該スプ
ロケットと、該スプロケットの回転と同調して駆動する
潤滑油供給装置とを連結管で連結したので、煩わしい手
作業による給油作業をなくすことができた。したがって
、保全管理が大幅に改善されるため、保全管理者の神経
の安らぎに大きく貢献することができるのみならず、従
来のような高価な付帯設備を設ける必要がなく、安価に
提供することができるようになったので、経済的に極め
て有利になった。

さらに、本発明によれば、装置全体をコンパクト化する
ことができるため、自由な取付は姿勢が取れるので、設
置場所は限定されない、したがって、動力伝動用、搬送
用を問わず、あらゆる産業分野のチェーンを駆動源とし
た使用個所に幅広く使用することができる等の実用上有
益な効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明による潤滑機能を備えたスプロケットと
潤滑油供給装置との関係を示す正面断面図、第２図は同
上の分解斜視図、第３図は本発明の他の実施例を示す潤
滑機能を備えたスプロケットと潤滑油供給装置との関係
を示す正面断面図である。 ａはスプロケット、ｂはチェーン、Ｃはギヤーポンプ、
１２は回転軸、１６はボス部、１７はリム、１８は転輪
、２２は回転阻止金具、２５は給油ソケット。 ２６は油溜り、２７は油導孔、５１は連結管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. スプロケットの一側に、該スプロケットの側面もしくは
   リムの内周面に摺動可能に密着する転輪を該スプロケッ
   トのボス部もしくは回転軸に回転可能に取付け、かつ、
   該転輪をスプロケットの回転にかかわらず静止保持させ
   る回転阻止手段を該転輪に設け、又、該転輪の一部に外
   側面から前記スプロケットの側面もしくはリムの内周面
   に摺動可能に密着する内側面もしくは外周面に連通する
   油路を穿設し、該油路の外側面側の開口部に潤滑油を導
   入する給油ソケットを備え、内側面側もしくは外周面側
   の開口部に油溜りを形成すると共に、前記スプロケット
   に、前記油路の油溜りに対応する円周上の少なくとも１
   ケ所以上から該スプロケットのリム外周の歯底位置にお
   いて歯厚の両側に連通する油導孔を穿設し、さらに、前
   記油導孔に潤滑油を油送するため、前記給油ソケットと
   スプロケットの回転と同調して駆動するようにした潤滑
   油供給装置とを連結管で連結したことを特徴とする潤滑
   機能を備えたスプロケット。